【登山かわら版】紅葉登山ならここへ行け!感動てんこ盛りの秋山を紹介するぜ!

【登山かわら版】紅葉登山ならここへ行け!感動てんこ盛りの秋山を紹介するぜ!

顔はやめなよ、ボディ、ボディ。

せっかく山歩きをしてるならモノホンの紅葉を見に行こうぜ!

外苑前のイチョウ並木、京都や鎌倉の紅葉、そんな計算された紅葉とは次元が違う。山が赤や黄色に染まる風景は理屈抜きで感動させてくれるはず!

登山をする者のみが見ることを許された絶景を満喫しようぜぃ!

コロナによって暗いニュースばかりだけど、少しでも明るく、そして希望がもてる未来を迎えようじゃないか!てな訳で、自分が行って良かったと思った紅葉の名山を紹介するよ。

紅葉登山を企画する際に参考にしておくれ!

 

 

①雨飾山(新潟県・長野県)

紅葉の聖地としてまず名が挙がるのが、新潟県と長野県の県境にある雨飾山(あまかざりやま)

紅葉の適期は10月中旬~下旬。タイミングさえ合えば思わずクララだって立ち上がってしまう圧巻の景色は、色の大洪水が押し寄せる凄まじい世界だった。

多くの雑誌で取り上げられるだけあって、ここへは無理してでも一度は来るべきだよ。移動が大変でも必ず報われるよ。

 

もはや登山道がどこにあるのかも分からない。

このど真ん中を突き進んでいくなんて信じられる?

上も下も真っ黄色な世界に放り込まれ、あちきはもはや正気でいられなかったよ。無条件降伏、感動の景色に鼻血が止まらない。

この見事なブナ林を歩けるなら、もうお金と義理人情と美味しい物以外何もいらない。あ、あと電気ケトルとBluetoothイヤホン、新しいママチャリが欲しい。

まあそれは一旦隅に置いといて、登山と同じぐらい楽しみにして欲しいのが雨飾温泉

ひゃっほーいと下山後にやって来た雨飾温泉がまさかの臨時休業。門前で膝から崩れ落ち嗚咽した。

ここにはまた来なきゃいかんぜよ!

山行日:10月24日

記事はこちら http://hibihansei.jp/amakazari-2020-10/

②九重 黒岳(大分県)

突然ぶっこみの九州。

紅葉と言えば東北や北陸というイメージを持ってる人は多いと思うけど、九州でだってちゃんと紅葉が見られる。

場所は大分県の九重山にある黒岳(くろだけ)。九重で紅葉と言えば大船山(たいせんざん)がちょー有名だけど、黒岳は九重の中でも最も原生林が豊かな山と知られ、実際その紅葉を目の前にした時のあちきは失語症になったよ。クララだってくらくらでござりんす。

紅葉の適期は10月中旬~下旬。

とにかく期待以上で、中年のおっさんがルンルンになってしまった。そんなかなり気色の悪いブログだけどもしよかった読んでね。

 

九州らしく、からし蓮根色に染まる森を突き抜ける。

「常緑樹ばかりの九州で紅葉を楽しめるはずがない」。そう思い込んでいた自分の偏見をぶち壊してくれた、とても価値のある登山になった。

日が差した光葉の森に九州の山の実力を見た。

手放しでハイパー素晴らしい山だったよ。

大船山の紅葉を見逃した!という九州のハイカーにもお薦め。

 

山行日:10月31日

記事はこちら http://hibihansei.jp/kurodake-2020-10/

 

③栗駒山(宮城県・岩手県)

お次は東北から。ど定番の栗駒山(くりこまやま)は紅葉登山の本命。

秋の栗駒山は話に聞いてた通りの神の絨毯だった。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

例年9月下旬から色づき始め、10月初旬にピークを迎えるんだけど、自分が訪れた年は色付きが遅いと聞き、10月中旬にやって来てみると完璧!絶妙なタイミングだった。

岩手県側の須川温泉からのルートが下山後の温泉も楽しめるし、見どころも豊富で面白いルートなんだけど、火山活動が活発で入山規制が出てる場合があるから事前チェックが必須だよ。

宮城県側のルートももちろん圧倒的な紅葉がめんそーれ状態だが、できればこっちは2度目の訪問に取っておきたい。

 

とは言え、宮城県側のルートだってご覧の通り凄まじい紅葉だ。

もはや山が大火傷したとしか思えない、ちょーやべぇ状態だ。

宮城県民が学校遠足で必ず訪れるという栗駒山。そんな宮城県側のコースはよとても整備されておりコースタイムも短い。防寒着だけ持って、軽装で登れちゃう手軽さが良い。ジーパンにパーカーで来てる人が半分ぐらいだったかな。

この山はとにかくのんびり時間をかけて歩きたい。下山するのが惜しい山だったよ。

 

山行日:10月18日

記事はこちら http://hibihansei.jp/kurikoma-2020-10/

 

④北アルプス涸沢(長野県)

「生きてるうちに1度は秋の涸沢へ行かないと」とか、

「秋の涸沢を知らないなんて紅葉を語る資格ないね」とか、

「カレーは飲み物」とか、

そんなのは登山界では良く聞く話。

最後のはちょっと違うけど。

とにかく自分も念願叶ってやっと涸沢カールに訪れることができた時は感無量だった。上高地ってそう簡単に来れる距離ではないからね。腰も重けりゃ金銭的にも痛い。

秋の涸沢攻略の鍵は、大混雑する沢渡駐車場の突破にかかってる。

バスのチケットを買うのに100m以上の列に並んで、やっとチケットをゲットして安心したのも束の間、再びドラクエⅢの発売日の如く延々と続くバス待ちの列に並ぶ。

これが噂に名高い10月初旬の涸沢ってやつか。登山開始前からセンセーショナルだった。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

 

昼間は曇ってたけど、夕方に日が差すと別世界へと変貌を遂げた。日を浴びた紅葉は色の濃さを増し、10月の涸沢の真髄を見せる。

岩稜と紅葉が織り成す美しさは筆舌しがたい。バス待ちしてる時は、何が楽しくてこんな人だらけの所に来てしまったんだ!もう来ることは無いなとうんざりモードだったけど、ほんと来て良かった。

欲張って北穂や奥穂に登るのも良いけど、自分はひたすら涸沢でテントを張って、動かず騒がず食って寝るだけの体たらく登山を敢行。

思う存分涸沢を満喫すると決めた2日間。そういう遊び方もありなのが涸沢の良いところ。

最高の紅葉登山だった。

 

山行日:10月3日

記事はこちら http://hibihansei.jp/karasawa-2020-10/

 

⑤日向山(山梨県)

日向山(ひなたやま)は、泣く子も黙る甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の登山口と同じ尾白川渓谷の竹宇駒ヶ岳(ちくうこまがたけじんじゃ)から登り始める事ができる山梨県にある山。

上の写真は、その竹宇駒ヶ岳神社へと向かう一本道で撮った1枚。

正面奥に南アルプスの難所として知られる鋸岳が見え、右前方で山全体が紅葉して茶色になった山が日向山。

その姿にテンションがアゲアゲになること間違いないよ。

 

そもそも尾白川渓谷が紅葉のメジャースポットなんだから、登り始めから色付いた森がウエルカム状態なのよん。

長閑な様で明快な紅葉。森全体が冬に向けて最後のパワーを爆発させるのが伝わってくる様だった。

紅葉の適期は11月上旬~11月中旬。

紅葉の適期がちょっと遅めだから、高山の紅葉を一通り楽しんだ後にやって来れば良いよ!

 

日向山の特長でもあるのがこの山頂のビーチ!

砂浜を駆け、丘陵の先端で手ぬぐいを振ってるのがあちきでござりんす。雁ヶ原(がんがはら)という花崗岩が風化した光景が山頂に広がってるよ!

この日はサンセットビーチにありそうなベンチを持ってきて湘南気分を楽しんじゃう日向ぼっこ好きがいた。夏にエンジョイしきれなかったチャラ男にも薦めたい山とも言える。

登ってる時は汗だくだったけど、11月の山頂はすっごく寒いからダウンは必ず持って来てね。

竹宇駒ヶ岳神社を起点にして往復で5時間40分。登山口がある矢立石まで車で上がった場合は往復わずか2時間40分。どちらを起点にしても手軽に登れ、それでいて八ヶ岳や甲斐駒の大絶景が楽しめる夢の様なハイキングコース!

 

山行日:11月16日

記事はこちら http://hibihansei.jp/hinata-2019-11-16/

 

⑥宝剣岳と空木岳(長野県)

空木岳(うつぎだけ)は簡単じゃない。どこから登ってもコースタイムが長く、体力的に初級者が登る様な山ではない。

だからこそ山頂に立った時の達成感はひとしおなのよん。そしてまた登りたいと思わせる山。本来の山登りの魅力が詰まった山だと思う。

空木岳は中央アルプスにある長野県の山。

自分は菅の台バス停を起点に、ロープウェイを使って宝剣岳に登り、檜尾避難小屋で一泊して空木岳に縦走して菅の台へと下山するコースで歩いた。

菅の台バス停では青々としてた森も、標高差1,800mをバスとロープウェイで一気に駆け上がり千畳敷に着いてみれば、そこは一面の草紅葉。世界が一変してたのには腰を抜かした。

 

9月下旬の千畳敷カールはちょうど紅葉が始まったタイミングで、草紅葉と岩稜が作り出す景観は手放しで素晴らしく、わざわざ高いロープウェイ代出してやって来た甲斐があったと思えた。

こんな景色を眺めながら檜尾避難小屋経由で空木岳まで縦走できるスカイトレイルは感動の連続だったよ。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

 

空木岳は素晴らしい山だったんだけど、それ以上に強烈なインパクトを残したのは、完全に収容人数をオーバーした檜尾避難小屋に真夜中、雨の中を中国人達が「死んじゃう死んじゃう」と言いながら飛び込んできた事件。

こんなことあるんだなぁとほんと驚かされたけど、もう避難小屋はこりごりだと痛感した(笑)

もしまた来ることがあれば、必ずテントを持参しようと心に誓った。近いうちに建て直されて有人小屋になる計画があるみたいだから楽しみだよ。

 

山行日:9月26日

記事はこちら http://hibihansei.jp/utsugi-2020-9/

 

⑦桜山(群馬県藤岡市)

ちょっと変わりダネを一つ。

11月末〜12月初旬にかけて満開を迎えるのがこちら、群馬県藤岡市の桜山(さくらやま)の冬桜。ちょうど紅葉のタイミングと重なり、花見と紅葉狩りを同時に楽しめちゃうという、2度美味しい山なのさ。

弁天山を越えて桜山へとプチ縦走。難所の無いゆるやかな里山を歩いて行くと、観光客で賑わう桜山に到着する。

しかも!楽しみはこれだけではないのだ!昼の桜山を満喫し、下山後適当に暇をつぶして夜にまた訪れてみよう。

冬桜の開花シーズンはライトアップされた夜桜と紅葉を楽しめちゃうのだ!これは幻想的、必見!

なんと、3度美味しい山だった!

 

この美しさよ。筆舌に尽くしがたし!やっぱ来て正解だったわ。

これが藤岡の冬の風物詩、藤岡の良さここに極まるって感じだ。

しかし夜になるとさすがに寒い。気温は10℃を下回るぐらいだけど、この日は風が強くて体感では5℃ぐらいに感じた。ダウンジャケットは必携だよ。

ちなみに、せっかく来たのなら藤岡の隠れた名物「たまご饅頭」の成田屋さんにも立ち寄っておきたい。そんなご褒美があると里山歩きがより楽しくなるよ!

 

山行日:11月28日

記事はこちら http://hibihansei.jp/sakura-2020-11/

 

⑧十二ヶ岳~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳(山梨県)

こりゃすげぇ!

下山中、夕日に照らされた紅葉がきらきら輝きだす。木が枯れる前に最後のエネルギーを放射してる様だ。

ここは富士山周辺の御坂山地にある十二ヶ岳~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳。

河口湖の紅葉祭りでは植林した楓をライトアップして観光客の誘致に必死だけど、鬼ヶ岳から河口湖へと下っていく途中で見た自然が織り成す紅葉の凄まじさは、そんなものがチープに思える絶景だった。

 

十二ヶ岳は鎖場が連発する岩山。そんなアスレチックコースだけを楽しんで下山してしまう登山客が多い。

今回はそこからちょっと足を伸ばして御坂山地の最高峰の節刀ヶ岳に登って、鬼ヶ岳まで縦走したんだけどこれが当たった。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

 

富士山が目の前に見えるんだけど、残念ながらこの日は雲が多くて下半分隠れちゃったなー。

11月初旬の河口湖周辺はまさに紅葉のピーク。ベストタイミングで登りに来ることができたよ。

御坂山地はコンパクトに収まった山塊だから縦走と言っても歩いた距離は10キロちょっと。

東京からのアクセスは良いし、個性的な山で景色も良かった。

下山後は駅前で山梨名物のほうとうを食べて電車で揺られて帰る。そんな富士山、紅葉、グルメの三拍子揃った山旅。

 

山行日:11月9日

記事はこちら http://hibihansei.jp/onigatake-2019-11-6/

 

⑨祖母山(宮崎県・大分県)

九州で登山する人に紅葉の名山と言えば?と聞いて真っ先に祖母山(そぼさん)を挙げる人は多いと思う。

祖母山は春のアケボノツツジも良いけど、やはりこの山は秋だと思う。

上の写真は稜線に出てから撮った祖母山のピーク。祖母山と言えばコレ!っていう定番の構図。ここからの姿を見たいがためにはるばるやって来たと言っても過言ではない。素晴らしい眺めだ。

この日は残念ながら高曇り。晴れてたらもっと紅葉がきらきらして綺麗だったんだろうだけどね。

紅葉の適期は10月下旬~11月上旬。

 

老若男女に親しまれる阿蘇。花と火山が魅力の九重、圧倒的な自然の屋久島。全国から見た九州の山はこの三大勢力に人気が集中すると思う。

だけど、祖母山のバリエーション豊かな登山ルートと濃い原生林、錦秋に染まる九州一の紅葉と岩峰群、そして日本がまだ神話だった頃からの歴史深さは、旅慣れた人にこそ良さが分かってもらえる名山だと思う。

時間に余裕があれば、天孫降臨の地、高千穂の観光も是非セットにしたい。

 

下山途中、振り返るとガスに巻かれていく神々しい祖母山の姿に見惚れた。

この景色が今も忘れられない(紅葉ではないのか!)

山行日:10月21日

記事はこちら http://hibihansei.jp/sobo-2019-10-21/

 

⑩奥久慈男体山~月居山(茨城県)

DSCF1556

奥久慈男体山がどーんと大きく見える。

集落越しに見る男体山は岩峰らしく切り立ち、なかなかの雰囲気を醸し出してる。

茨城県は一般的に関東平野が広がり、海岸沿いを砂浜が延々と続き、登山とは縁が遠い県というイメージが自分の中で定着してた。県内最高峰の山でさえ1,023mしかない。

そんな茨城県にアルプスや妙義山と同じ様に鎖場だらけの山があったなんて驚きだよね。

 

DSCF1684

まさに紅葉の世紀末。

紅葉が見頃を迎えるのは他の山に比べ遅く、11月初旬〜中旬。

アルプスや東北の山で紅葉を見逃したという方はラストチャンスだと思って是非訪れてみてね。

特に月居山山頂のカエデは圧巻でよだれ垂れ放題!!

ちなみにすぐ隣の生瀬富士には茨城のジャンダルムもあるので興味ある人は調べてみてね。

 

DSCF1789

おおっ、あれか!やっと見えた!

月居山から長い長い階段を下っていくと、滝の音が徐々に大きくなってきてやっと見えてきた!

フィナーレは袋田の滝

ごった返す観光客に揉まれながらお土産屋さんをうろつき、茨城らしい暴走族の音を聞きながらヮ(゚д゚)ォ!袋田駅に帰るという、茨城県満喫の旅。

山行日:11月18日

記事はこちら http://hibihansei.jp/okukujinantai-2018-11-18/

 

⑪越後駒ヶ岳(新潟県)

遅れてやってきた主役、新潟県魚沼市の越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ)

自分を紅葉登山の虜にするきっかけを作ってくれた山だよ。

新潟県は紅葉パラダイスだ。寒暖差、標高、日照条件など様々な要因があるんだろうけど、新潟、特に銀山平周辺の山々は次元が違う。

登山口の枝折峠(しおりとうげ)はすでに標高1,065m。山間に溜まった雲が織りなす滝雲を眺めながら登山スタート。ちなみにこの滝雲を目当てに多くのカメラマンが集まるから、枝折峠の駐車場は深夜に着いておかないと停めることは難しいと肝に銘じておこう。

 

越後駒ヶ岳は長いコースをなだらかに登っていく。

ゆっくり標高を上げていき、1,500m辺りできらきら輝く紅葉のピークを迎えた。

そこから小屋付近までは紅葉パラダイスだ。

コースタイムは長いから時間を少し気にしながらペースを緩めて景色を楽しもう。

横を走り抜けていくトレランに、もったいない!と言いたくなる絶景が続くよ。

紅葉の適期は10月中旬~10月下旬。

 

DSCF0893

山頂には老師感がハンパない銅像がある。彼は猿田彦さんです。気安く呼んでくれるなと言ってるのかもしれない。

この寡黙な神様はこの山の名物でもあるから記念撮影を忘れずにしておこう。

 

山行日:10月21日

記事はこちら http://hibihansei.jp/echigokoma-2018-10-21/

 

⑫朝日連峰(山形県・新潟県)

DSCF0415

大朝日岳(おおあさひだけ)へと続く長大な稜線。

朝日連峰の主峰はきれいなとんがり山だ。

この山は手つかずの自然が多く残る原始的な山でありながら、避難小屋が充実してるのが特徴。テント場が無いのがちと痛いけどね。

とにかく圧倒的な紅葉が見られるため、9月下旬から多くの登山客でごった返す。数多い避難小屋も定員オーバーになるのは必至だ。テント場が無いのがとにかく痛い。大事なことだから繰り返す!

大朝日岳山頂避難小屋は最初から避けて計画を立てるのが無難。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

 

自分は大朝日岳から少し離れた竜門山避難小屋に泊まったけど、それでも14時には定員オーバーとなった。

一番最初に到着できたから良かったけどね。ちょうど小屋締めの日で小屋番さんの友達がたくさん遊びに来てて、あっという間に定員に達した(笑)

(その方々は小屋締めを手伝うだろうから文句は言えないよ)

極度な金欠だったけど紅葉シーズンは待ったなし!苦しい!けど秋の大本命朝日連峰にはどうしても登りたい!!

山形までの高速代で鼻血が出そうになったけど、紅葉シーズンの朝日連峰には無理してでも一度は来ておきたい。

 

DSCF0587

360度紅葉した山々、東北らしい山深い景色、これから長い冬を迎える準備を始めた山の静けさに包まれ、凄まじい孤高感を得られると思います。

コースに難所はないけど、2日目はコース上を大胆に歩く大きな熊を発見してびっくり!熊の目撃例は多いみたいなので気をつけてね!

 

山行日:10月13日

記事はこちら http://hibihansei.jp/asahi-2018-10-13/

 

⑬北アルプス槍ヶ岳(長野県・岐阜県)

槍ヶ岳の山頂からの景色。今から歩く大喰岳、中岳、南岳、そして大キレットを越えた先に穂高山が見える。

国内の一般ルートでは最も有名なアルパインルートだ。

ただ、このルートはひたすら森林限界だから今回の主旨からは外れてるんだけどね。

取り上げたいのは、新穂高温泉から槍平を通って千丈乗越まで。随所に紅葉を楽しむことができ、しかもこれから槍を目指すワクワク感と相まって感動は2倍だ。

 

ダケカンバ、カエデ、ナナカマド、草紅葉。岐阜側からのルートは紅葉した森を抜けていく気持ち良いルート。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

新穂高温泉の駐車場はこの時期は満車必至。なんだけど、槍ヶ岳方面へは登山客が少なくて、森の気配に耳を澄ませながら静かな山歩きができちゃうから不思議。

新穂高温泉から槍ヶ岳までは標高差は約2,000m、距離は約15キロ。上高地からだと標高差は約1,600mで済むけどその分距離は長くて20キロ。

どちらかと言うと標高差のある新穂高温泉からのルートの方が敬遠され、ハイカーが少ないんだと思う。

でもね、新穂高温泉ルートだと最初からなだらかに登り続ける事ができて、自分は上高地から登るより遥かに楽に感じる。人それぞれだとは思うけど、上高地からだと槍沢からひたすら急登が続き、かなりしんどい。

 

紅葉を楽しみながらえっちらおっちら登っていくと、槍ヶ岳が見えてくる。

槍が迫ってきた時のとうとうやって来たぞ!という高揚感はおさえられない。あらためて槍ヶ岳は特別な山なんだなぁと実感すること間違いなし。

紅葉のピークを迎えた最高のタイミングで、完璧な秋晴れ。チャンスがあれば何度でも歩きたいコースだ。

 

山行日:9月30日

記事はこちら http://hibihansei.jp/yari-2017-9-30/

 

⑭苗場山(新潟県)

苗場山(なえばさん)は見どころ豊富で面白い。それが紅葉の時期ともなればそりゃ超絶楽しい登山になるに決まってるのだ。

定番のかぐらみつまたスキー場のある祓川登山口(はらいがわ)から登り始める。

樹林帯を抜けてまず最初に飛び込んでくるのが、中ノ芝の紅葉。まずはここでしっかり休みながら紅葉を楽しむべし。

見どころは五月雨式に訪れる。

 

お次は神楽ヶ峰辺りから眼下に見えてくる湯沢町と湖の景色。そこから大きく下って苗場山山頂に向かって一気に登り返す。痺れるアップダウンだがゆっくり登れば大丈夫!(帰りもアップダウンがあるから体力温存しとくべし)。

この急登を登りきった先には、苗場山名物の4キロ四方に広がる見渡す限りの高層湿原が広がっている。ここが標高2,000mオーバーだなんて信じられない光景だ。

ゆっくりと紅葉が始まった9月下旬の苗場山。

紅葉に交じって、足元にはエゾリンドウが咲いている。高山に咲く花の最終走者のエゾリンドウは10月中旬頃まで楽しめ、それが枯れると山には長い長い冬が訪れる。

短い秋を急いで楽しまねば!

 

山頂の高層湿原では草紅葉が風になびき、池塘は青空を映す。遠くには群馬と新潟を隔てる谷川主脈の山々。まさに融通無碍に見渡せる広大な光景。

苗場山は山登りをしてるなら一度は訪れてみたい山だよ。

紅葉の適期は9月下旬~10月上旬。

山行日:9月24日

記事はこちら http://hibihansei.jp/naeba-2017-9-24/

 

⑮八海山(新潟県)

dscn8084_r

八海山(はっかいさん)。美味しそうな名前だ。

新潟の八海山は日本二百名山で、越後駒ヶ岳、中ノ岳と並ぶ越後三山の一座。

お酒ではなく、垂直に切り立つ峰々を越えていく鎖場の山として岩稜好きの間では燦然と輝く名峰。

そして紅葉の名山でもあるのよ。

ロープウエイでも登れる山だけど、ここはぜひとも紅葉を見るため芝原二合目登山口からえっちらおっちら登ってほしい。

陽光に照らされた紅葉の森を漫遊闊歩すれば、きっとはるばる新潟まで来た甲斐があったと思えるはず!

紅葉の適期は10月上旬~10月中旬。

黄色と赤に染まる八海山の森。この頃はコンデジやガラケーで撮ってたのが今となってはほんと悔やまれる!

また行くぜ新潟!

新潟で始まり、新潟で終わる紅葉特集でござりんした!

 

山行日:10月22日

記事はこちら http://hibihansei.jp/hakkai-2016-10-22/

 

 

最後に

 

一日千秋。

おいおい、マジかよ。

一日に千回も秋を経験できるなんて!!超ぜいたくっ!!

(本来そういう意味ではないのだが…)

 

このコロナ禍で最も印象深かった出来事は、なんと言っても生まれて初めての下部内視鏡だね、ダンゼン!
(いきなりの登山からの脱線!!)。

下部内視鏡を経験した人みんなが言うことだけど、とにかく超絶恥ずかしかった…。男ってほんと臆病な生き物だぜ、ふっ。

しかし5年近く体調の変化を感じてたから、その原因だった潰瘍性大腸炎が見つかって、今となっては内視鏡をやって本当に良かった!と言うのが率直な感想。

健康あっての登山なんでね、健診ありがたやー!

 

山岳風景と言えば、岩稜帯や高山植物、広大な雪景色なんかを思い浮かべるけど、それらは高山だったり雪山装備を揃えなきゃいけなかったり、ちょいとハードルが高い。

森に入って手っ取り早く観賞できるのが紅葉の良いところ。ピークを目指す必要もない。

ただ注意したいのは軽装で済むとは言え、夕方になると一気に冷えるから防寒具だけは準備しといてほしい!秋山は日が暮れるのが早いから遭難が多いことを忘れずに!

 

コロナで不自由な日々がもう少し続きそうだけど、秋には多くの人が2回目のワクチン接種を終える訳だし、2021年の紅葉シーズンには良くなってることを祈る。

一日千秋。非常に待ち遠しいという意味。

秋が待ち遠しいぜ。やっぱ秋はいい。

ではでは

(新緑もいいよね)


登山カテゴリの最新記事