日なたぼっことカップラーメンに目がない山好きの皆さま、こにゃにゃちわ。
11月中旬、南アルプスの日向山(ひなたやま)に登ってきました。
冒頭の写真、山全体がこーんなに茶色!(画像処理なし!JPEG撮って出しでこんなに紅葉してる!)
こんなベストタイミングなかなか無い、そんな紅葉を見に来ることができましたよっと!
青い空と黄色に輝く紅葉に癒やされてドーパミンとよだれ出まくりー。
山頂の砂浜ではしゃいで砂だらけになった一日となりました。
それでは日向山登山のポイントです
日向山登山のポイント
①山頂は甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳の展望所
②山頂は白砂のビーチ
③尾白川渓谷~矢立石の紅葉
山頂に広がる白砂のパタヤビーチが有名な山です。サワディーカップ。
正確には雁ヶ原(がんがはら)という花崗岩が風化したザレ場が山頂に広がってます。
コースタイムは尾白川渓谷がある竹宇駒ヶ岳神社を起点にして往復で5時間40分。登山口がある矢立石まで車で上がった場合は往復わずか2時間40分。どちらを起点にしても手軽に登れ、それでいて八ヶ岳や甲斐駒の大絶景が楽しめる夢の様なハイキングコースです!
今回は甲斐駒ヶ岳黒戸尾根コースと同じ竹宇駒ヶ岳神社から登り始めたけど、のっけから圧巻の紅葉が出迎えてくれました。
コースタイム的には余裕がある山なのでのんびり紅葉を楽しもうぜー!
山頂は白い砂漠~
日向山は赤石山脈(南アルプス)にある標高1,660mの山梨百名山です。
いざっ
ルートとコースタイム
■2019年11月16日
竹宇駒ヶ岳駐車場 ⇒(95分)⇒登山口⇒ (90分)⇒山頂⇒(70分)⇒登山口⇒(85分)⇒竹宇駒ヶ岳駐車場
標準コースタイム:5時間40分
総距離 9.8キロ
単純標高差 900m
累積標高上り 1,274m
日向ぼっこの旅 本編
いざ尾白川渓谷へ
快晴に恵まれました!
テンションアゲアゲっすー
竹宇駒ヶ岳神社(ちくうこまがたけじんじゃ)に向かう一本道。正面奥に南アルプスの鋸岳が見え、右前方手前に日向山がそびえてます。
日向山名物の山頂部の砂浜は甲府側からは見えないんですね。
尾白川渓谷と同じ駐車場なのでそこそこ賑わってます。
実はこの時点で11時30分。のんびり下道でえっちらおっちらやって来ました。
コースタイム短いし余裕です。
売店は紅葉を見に来た観光客で一年で一番のかき入れ時。お婆ちゃんが看板娘が一人で店番してました。
駐車場の整理員をしてるおじいちゃんが看板娘にちょっかいを掛けに話しかけている様子がなんとものほほんとした雰囲気を醸し出しています。
はい、こちら。甲斐駒ヶ岳登山口にある名物の・・・何て言えばいいんだコレ。。木彫りのこけしですか?
ここにやって来ると否が応でも徹夜で登った壮絶な黒戸尾根登山を思い出す。。よりによって日本三大急登の中でも最難関ですからね、今考えてもアホだったな。。次は七丈小屋に泊まってしっかり黒戸尾根を楽しみたいです。
実は今回も黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳って案もあったんだけど、今は台風19号の影響で登山道が崩落して通行止めだったので諦めました(2019年11 月時点)。
関係者の皆さんが復旧を急いで下さってるみたいです。とても有り難いです。
そんな訳で日向山登山、開始。
尾白川渓谷沿いに歩いていくんだけど最初から色付いた森に支配される。今年の紅葉は期待できないかもなぁ~・・と半ば諦めてたのが2か月前。ほんと、嬉しい誤算。
キャンプ場があるので売店もありました。
店内をチラ見したら登山バッチも売られてました。たぶん全部甲斐駒ヶ岳のバッチで日向山のは無いと思うけど!
自分はこれまで一度も登山バッチを買ったことはありません。買っても付ける物も無いし、飾る場所も無え、テレビも無え、ラジオも無え、おまわり毎日ぐーるぐる。いやスミマセン、なにより金が無ぇっす!
という訳でパスして先へ。
矢立石にある登山口までは紅葉のトンネルっ!
登山開始…なんだけど、実は登山口までここからなんとコースタイムで95分先。
でもここから登山口までがまさに紅葉のピークを迎えてて見応えがあった訳です。
九十九折に緩やかな登山道を登っていく。
めんどくさいから直登したくなるけど、ここはのんびり紅葉登山を楽しむべし!
ほれ。こんなです。
登山とハイキングの差ってどんなだか分かりませんが、ここはハイキング気分で歩きましょう。
ほれほれ。
ほれほれほれ。
本当はもっとワッという紅葉の写真もあったんだけど、写真が下手でボツにしました。
南アルプスの豊かな自然とからっとした空気が気持ち良い。
まあ登り始めでこの時は汗もかいてないから元気です。
一旦林道に出ます。
ここまで以外と歩いてますが未だに登山口が見えてこない。山頂って意外と遠いんじゃないかと軽く不安になったりします。
こう見えて心配性なんですの。
危うく林道をそのまま歩き続けてしまうところでした。林道を少し引き返して再びこのトレイルの入り口まで50mほど戻る羽目に。
林道で登山口まで行けないことはないけどくねくねしてて遠回りになるので気をつけましょう。
そして再び林道と合流すると路駐した車がわんさかある場所に出ます。ここが矢立石の駐車場で、日向山の登山口。
ここまでの紅葉の素晴らしさを取るか、ここまで車で上がってくる楽を取るか悩んでください。
自分はこの時点で大汗っ!
やっと登山口。そして山頂へ
ここから登山開始ってシンジラレヘンのやけど。。
涼しいわー空気がからっとしてて気持ち良いぜーとか言えたのは登り始めだけだったぜー。
この日は日差しがあったから暑かった。。
ちょっと前では周回ルートがあったんだけど滑落死亡事故があって今はピストンのみだそうです。
確か滑落死亡事故は子供だった記憶があります。子供が死んでしまうなんて、それだけでとても悲しくなってしまいます。
では気を取り直して出発。
ちなみにやっとここから10/0からのスタート。
実はここまでで既に上りの1/2は歩いてるって言う事実。。
ちなみに今の時刻お昼12時20分。時間的には余裕ですが、腹減った。
下山してくる人が多い時間帯になって山頂に着く頃は空いてそうなだなと思いながら登る。
紅葉シーズンで人も多いからね、時差登山ってやつです。
広い斜面を登っていくのが爽快。
樹林帯は風がないから汗が止まりませんけどね。。
しかし、ダウン着たまま下山してくる人が多いのが気になる。山頂は寒そうだな。
下山してくる人の中には観光客も混じってて、ダウンの上から分厚いロングコートを着込む強者もいたのにはビビった。暑くなってもそんなかさばるコートをしまえるザックも持ってなかったし、脱ぐことを許されない登山って地獄よね。。
しかしまだ11月だって言うのにこんな厚着してる人たちはこれから冬を迎えたらどんな格好するんでしょうね。
こちとら汗ほとばしってるってのに。
林立する唐松。
今日のカメラはX-E1とXC16-50レンズの組み合わせです。XCは富士の最安のキットレンズですがなかなかの表現力!安いけどエモい絵作りが得意でお気に入りのレンズです。
カメラ自慢ばっかしてんじゃねぇ!って声が聞こえてきそうですが、もう7年も前の型落ち品だから自慢にもならないよ!
まあどんなカメラを使ってようが景色が素晴らしいから綺麗な絵が撮れる訳です。
ちなみに話は変わりますが、すぐ隣の甲斐駒ヶ岳は台風19号の影響で登山道は通行止めになってますが(2019年11月時点)、日向山は見る限りどこにも爪痕は残されていない。よく整備された登山道でとても歩きやすい。
ほんと、原生林の森って良いね。
10\6まで来ました。残りカウント4。
つか、さっきからずーっと違和感あったんだけど、
スラッシュの向きが逆だし!普通は「/」←これ!
それと母数は右に書くものだから!
10\6って山頂突き抜けとーやん!
判子みたいに写してしまったんだろうか?
カウントスリー。
10\7。。
うーん、やっぱ違和感パねぇっす。
10\8。
もしかして日付けですか?
残り、カウント2。
さあ最期の登りです。
途中からずっと唐松の林。こう見えて平日は結構マジメに働いて残業疲れ溜まってんのよ、ほんと。原生林が俺を癒してくれるぜー!
10\9
何の日だろうか?
調べてみました。
世界郵便デー。ふむ、どうでも良い。
あ、でもジョンレノンの誕生日ってのは特別感アリアリ。
白砂のビーチの前に三角点にも寄っておきましょう。
なに、この角って字。
三肉点にしか見えない。
難しい「点」って漢字、変換されないし。わざわざ石に彫るのに難しい漢字で注文するあたり職人泣かせですね。
ここは眺望ゼロなので立ち寄る理由はないです。
平坦な道をもう少し先に向かって歩いて行きましょう。
雁ヶ原までは三角点から200mぐらいだろうか?
おお、雰囲気ある!
間違いない!向こうにビーチが待ってるよ!
山頂は白砂のビーチ
ほえっ!!
八ヶ岳!いきなり現れた。すんげぇ眺めの良さに鼻血。
白砂のビーチより先にまずこの眺めに感動してしまった。
うあっ!
あっちは甲斐駒ヶ岳!うっすらとだけど雪をかぶってます。すんげぇ眺めの良さに鼻血×2。
やっぱ甲斐駒ヶ岳は他の山と違うわ。
砂浜を駆けて先端で手ぬぐいを振るあちき。
なにこの山、おもろい。
ヘリノックスのベンチを出して湘南気分を楽しむ日向ぼっこ好きがいました。夏にエンジョイしきれなかったチャラ男に薦めたい山と言えるでしょう。
登ってる時は汗だくでしたが、11月の山頂は普通に寒いのでダウン着ないとジッとしていられません。
いやいや、だから11月だっつーの。うたた寝禁止!
秋から冬へ変わろうとしてる山々。
この景色を眺めながら遅いお昼にします。
エスニックのグリーンカレーヌードルと、最近ハマってる栃木名物の桜アンパンのコラボ。
桜アンパンは半額シール付きでーっす。
昼過ぎでも霜が溶けない冷え込み。カレーヌードル食べたけどそれでも寒い。
山頂楽しいけど仕方ない。下山するよっ!
ゲッザーン開始
登山口まで下りてきました。まだたくさん車が止まってます。
ピストンだから下山は端折るけど、途中20人ぐらいの団体がいました。とてもマナーの良い方々で、取り仕切ってる方に感謝を伝えて、ササッと抜かせてもらいました。
たまに大人数で来てサイテーな態度の方もいますからね。特にリーダーのマナーが最悪で「こちとら大人数じゃい!」って感じの圧力団体もどき。
そんな時は折角の登山が台無しにさせられるからなるべく関わりたくない。
更に端折って尾白川渓谷のキャンプ場まで下りてきました。もうここまで下りて来れば下山完了。
途中で抜いたカップルがお揃いのアトリエブルーボトルのザックにロングコートを着てました。
典型的なランドネファッション。
たまに山でロングコート姿の登山客を見かけますね。
毎回、派手にすっ転ぶ自分には向かないファッションだなと思いますが、いつか修行登山ではなくランドネファッションに身を包んでみたい。うふっ(ちょー似合わねーだろーなー)
ふむふむ。天皇陛下は皇太子時代に、ここから黒戸で七丈小屋に泊まって甲斐駒ヶ岳に登り、北沢峠に下山して再び宿泊、翌日に仙丈ヶ岳に登ったんだそうです。2泊3日の山旅。
うーん、余もいつかそんな贅沢な登山がしてみたいでおじゃるな。。
下山後は道の駅白州に立ち寄りました。すっかり夕方で気温も下がって少し寒い。
そんな中、南アルプスの天然水が汲み放題のこの場所でバシャバシャと顔を洗っていると、よほど変わり者に映ったのか、おばちゃん数人からガン見されました。
ここは登山の前に立ち寄って水を汲むのにちょうど良いですね。
振り返って
黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳に登ってて途中で振り返ると眼下に山頂部が白く一際目立つ日向山が見えたのをよく覚えてます。
実際にそれと同じ光景を見たことのある人にとって、日向山みたいなチャラい山に登りに来ることってあるのかな?と思うのではないでしょうか?
登りに来て下さい。絶対に楽しいから!
手軽なハイキング気分で登れて、これほどの絶景が見られる山はなかなか無いと思います。
紅葉に至ってはこれまでの自分の紅葉登山の中でベスト3に入る素晴らしさだったと思います。
これまで見てきた南アルプスの紅葉って、山全体が燃える様な紅葉には程遠く、秋に登った仙丈ヶ岳も北岳もイマイチだったんですよね。今回はそんな印象をガラッと変える最高の1日となりました。
ところで最近の登山ブームって少し落ち着いてきたと感じるのは自分だけでしょうか?
登山よりもヒロシが火付け役となったキャンプの方にブームが移ってるのかも?
ブログを始めてからマイナー路線を突き進む当ブログにおいて、アクセス数の増減で今般の登山ブームの浮き沈みは全く予測つかないけど、それでも山を歩いてると以前よりもど素人丸出しの登山客の数が減ってきてる気がします。
それを少し寂しいと思うのは自分だけですかね?
当ブログでは1日に20キロ以上歩いたり、岩稜帯で怖い思いをしたり、それはそれで楽しいのですが、もう少しお手軽登山を増やしてこれから登山を始めてみたいと思ってる人にも参考になるブログを目指す!と思わせる、日向山はそんな山でした。
でも次に登るのは岩稜の山なんどけどね。
ではでは