【東北】不忘山(前編) ハクサンイチゲが神ってる! 花の名山は高山植物天国

【東北】不忘山(前編) ハクサンイチゲが神ってる! 花の名山は高山植物天国

不忘山エエねん。

ハクサンイチゲとハクサンコザクラがわんさか咲いててね、エエねん。

 

ビッグワッチが入らなかった。

何の話かって?

「頭でかい人向けの帽子」でググるとすぐに見つかる帽子メーカー、ビッグワッチの話です。

 

登山用でサンバイザーが欲しくてね、楽天市場でポチッとしたんだけどキツイのなんのって。窒息するかと思ったわ。

なにがビッグやねん。頭デカ族なめんな。

 

そして私は業者に返品するためにメールをしたためました。

「入りませんでした」と。

 

往復の送料、あわせて約2000円自己負担。

2000円で帽子1つ買えたな。

くそー、どんな頭しとんねん。

 

そんな悲しいことがあってもね、

不忘山エエねん。

 

花の名山として名高い不忘山は以前から狙ってた山です。

秋の月山に登った時に欲張れば登れたんだけど、絶対に、確実に、猛烈にハクサンイチゲの季節に訪れることをお薦めします。

 

白い花の観賞において晴天は絶対条件。

6月初旬は梅雨入り目前ということもあって天気がころころ変わって難しいけど、晴れたら花の咲きっぷりがぜんぜん違うからね。

そこは我慢して待つべし。

 

東北の山の低い森林限界、それと豊かな植生、蔵王の圧倒的な存在感。

期待してた以上の景色が広がってました。

 

露出感度を高めの設定にしてみたり、今回もフォトウォークを楽しんできました。

 

カメラはフジフイルムのコンデジX100V。

もうこのカメラだけでいいかもしれないなぁ😂

 

標準コースタイム

■2025年6月7日 ※カッコ内は標準コースタイム

白石スキー場駐車場⇒(180分)⇒不忘山⇒(45分)⇒南屏風岳⇒(35分)⇒屏風岳⇒(40分)⇒南屏風岳⇒(40分)⇒不忘山⇒(130分)⇒白石スキー場駐車場

コースタイム:7時間50分
距離:13.7㎞、累積登り:1220m

不忘山 花見登山

みやぎ蔵王白石スキー場から登山開始

暑っ!!

みやぎ蔵王白石スキー場の駐車場について真っ先に思った感想。

 

広っ!!ほんでもって車多っ!!

これが次に思ったこと。

 

でもさすが、スキー場の駐車場は余裕のキャパシティ。

多くても20台ほどしか止まってないだろうと高を括ってたからね、この花の名山の人気を舐めてました。

 

 

あのレストハウスでトイレ借りられるのかなぁ?と、わざわざ上ってクローズだった時のガッカリ感、分かってもらえますかね😂

この先、トイレは別の場所にあるのでご安心を。

 

ここのゲートをくぐってスキー場へゴーゴー。

高山植物が待ってるぜぃ!

 

 

マップを観ながら本日歩くコースを再確認しときまひょ。

ハクサンイチゲの群生は不忘山〜南屏風岳の間がすごいことになってるらしいから、体力的に大丈夫なら南屏風岳までは行きたいなぁというプラン。

 

まさか屏風岳まで歩くことになるとは…。

 

 

ところどころ露出をぐいっと上げて色鉛筆で描いた風に撮ってみる。

緑が綺麗だと映える。

 

左前方の小屋がトイレどえす。

冬は雪に埋まってしまわないんだろうか。

スキー場だから除雪するし大丈夫か。

 

はい、こちらです。

 

では登山開始。

スキー場と言っても広いから迷いそうだなと思って、とにかく左へ左へ行くと覚えておいた。

バッチリ案内も出てたし、心配するまでもなかったけどね。

 

 

どんなにパ・リーグが盛り上がってても、

どんなにモイネロが19奪三振の日本記録まであと1つなのに、小久保監督が8回でピッチャーを交代させるという謎の采配によって逆転負けをくらったあの日でさえも、

トップニュースはいつも大谷翔平だった。

そろそろ大谷さん、話題の独占で公取が動き出しますよ。

 

あたしゃファンだから批判はしない。批判はしないけどいい加減小久保監督、もっと冒険しましょうよ。

「オスナで負けたら仕方ない」はもう聞き飽きたんです(批判ではありません)。

打てない山川に「逃がさんぞ」と訳わからんこと言って四番で使い続ける無策勇気(確実に批判ではありません)。

でもね、川口冬弥と石塚綜一朗を1軍に上げたのはグッド。

保守的に行って負けるのは許さないけど、チャレンジした敗北にファンは期待してますよ。

 

 

つか、スキー場長いよ。

 

新緑の樹林帯

待ちわびた樹林帯に突入。

さすが東北の名山。いきなり目が覚める自然林に癒される。

 

樹林帯が我慢の時間だと感じることもあるけど、ここでは違う。

さっきまでの暑さも和らぐし、ヤマツツジも本番を迎えて森の中がにぎやか。

 

賑やかさを表現するために、これでもかと明るくしてやるぜ。

 

暑さが和らぐとは書いたけど、やっぱ暑い。

それでも真夏の暑さはこんなもんじゃない。

本格的な夏の到来に備えて今のうちに暑熱順化させとかなきゃと思う一方で、もうこの温暖化は無理して登っちゃいけないレベルだなとも思う。

 

 

イワカガミ。

 

弘法清水までもう少しというところで沢が流れてるよ。

地図に水場のマークもなかったので飲み水には適さないんだろうけど。

やっぱり浄水器は持っといた方が良いよなぁ。

 

これはムラサキヤシオ、かな。

 

1時間ほど歩くと展望が開けて山頂が姿を現す。

 

そして再び新緑のトンネル。

登山あるあるで、階段をまたいで登るために無駄に疲れてますがな。

 

 

足元はところどころぬかるんでて油断できないし。

 

弘法清水に到着。

その名の通り、この直前までトレイルがぬかるんでたから探せば水場はあるんだろうけどね、どこにも見当たらない。

地図にも水場の記載はなかったよ。

 

花々しく花々の登場

本日の高山植物第一号を発見、シラネアオイ。

とっても目立つ花なので見落とすことはないし、それでいて関東の山ではあまりお目にかかれ無い希少種。

そんなシラネアオイもね、岩手山に行けばぶわーっと、信じられない大群生で咲いてたんだよ!

東北はやはりレベチ。

 

 

樹林帯も徐々に背丈が低くなってきた。

宮城県の景色が見えてきた。

 

 

ベロベロになったタムシバ。

 

カメノキ。

 

そしてタカネザクラ。

こういう今さら調べることもないど定番の高山植物が出てくるとほっとする。広末涼子の暴力に恐れおののいていた気持ちも和らぐわー。

 

 

やっと現れたハクサンイチゲ第一号。

この先たくさん咲いてるのが分かってても、足を止めてカメラ構えちゃうわけです。

 

左前方に見える岩はカエル岩。

森林限界が低いからここまで来ればめちゃくちゃ開放的。

 

 

足元にはハクサンイチゲと黄色い花はミヤマキンバイかな。

黄色の花はちと難しくてね、葉を見ないと見分けがつかない。

 

実は今日はてんくらで曇り予報でもあったから一か八かでやって来た。

YAMAPでは晴れ予報だったからそっちを信じて突っ走って来たけど、思い切ってよかったよ。

 

不忘の碑からハクサンイチゲ天国

不忘の碑というポイントに到着。

 

 

英語で刻まれてるからさっぱり読む気にならないけど、B29が墜落して34人の死体が散乱していた現場なんだそうです。

山の名の由来は、この戦争を忘れないようにって意味なのかな。

なーんて思ったけど、調べてみれば古今和歌集で「忘れじの山」って詠まれてるそうなので、はるか昔から命名されてたっぽいです。

 

こちらがカエル岩です。

 

 

不忘の碑周辺は絶好の休憩ポイントになってて、たくさんのハイカーが先を急ぐことなくのんびりされてました。

 

 

そしてここから山頂にかけてハクサンイチゲも勢いづく。

一つの株から複数咲くからボリューミーな咲き方をする。

 

眺望の良さも申し分なし。

 

不忘山は強風で有名な山みたいだけど、この日はやわらかい風が吹き抜けるという最高のコンディション。

 

 

順光を浴びまくるハクサンイチゲが白飛び寸前に輝く。

 

不忘の碑から山頂まではわずかこの距離なのに、足元のハクサンイチゲのせいで倍の時間が必要なのです。

 

そして見えてきたのは南屏風岳から屏風岳へと続く屏風すぎる稜線。

ちなみにこの時は屏風岳まで歩くつもりなんてなかったのに。。

 

 

ハクサンイチゲはアルプスや北関東の山にも咲く、ハイカーにとっては親しみのある高山植物だけど、こんな風に登山道沿いに延々と咲き続ける光景はなかなか見たことない。

 

 

山頂までもう少し、と思ってからが長いのなんのって。

 

不忘山の山頂

賑わってるなぁ。

みんなハクサンイチゲで浮かれてる感じ。

 

はい、到着!

一番浮かれてるの俺だったわ(笑)

不忘山の山頂は広くて休む場所を探すのに困らないのが良いね。

 

 

今回は露出多めの武人くん。

今日はコーラ700mlとアミノバイタル500ml、合計1.2リットル持ってきたけど、ぜんぜん足りなかった。

喉からからで下山して、帰りにスーパーに立ち寄ってコーラ1.5リットルを簡単に飲み干したもんね。

 

ではでは、後編へ続きます

 

【東北】不忘山~屏風岳(後編) ハクサンイチゲ大喝采! 宮城県最高峰を巡る登山


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