十二ヶ岳と鬼ヶ岳 紅葉登山 御坂山塊17座縦走!富士山の絶景と紅葉とほうとうの旅

十二ヶ岳と鬼ヶ岳 紅葉登山 御坂山塊17座縦走!富士山の絶景と紅葉とほうとうの旅

2019年11月初旬。

御坂山塊の毛無山〜十二ヶ岳〜節刀ヶ岳(せっとうがたけ)〜鬼ヶ岳〜雪頭ヶ岳を縦走してきました。

今回は自分史上最長の17ピーク縦走のスペクタクルな旅!

(相変わらずアホなこと言ってますが事実です)

 

11月初旬、河口湖では紅葉祭りが開催され、まさに紅葉のピーク。ベストタイミングで登りに来ることができました。

17座も縦走しといてなんですが、コンパクトに収まった山塊だから実は歩いた距離は10キロちょっと。

東京からのアクセスは良いし、個性的な山で景色も良かったし、下山後はもちろんほうとうを食べて、富士山、紅葉、グルメの三拍子揃った山旅となりました

 

十二ヶ岳〜節刀ヶ岳〜鬼ヶ岳縦走のポイント

①節刀ヶ岳は御坂山塊最高峰。

②毛無山から雪頭ヶ岳までずっと富士山の眺望が良い

③十二ヶ岳は鎖場が多くちょっとスリリング

毛無山から雪頭ヶ岳までは稜線歩きのため終始富士山の展望が良く、快適な登山が楽しめます!

どこから見ても素晴らしい富士山だったけど、それよりも素晴らしかったのが雪頭ヶ岳の紅葉。

雪頭ヶ岳からバス停がある根場(ねんば)に向けて下り始めると、夕陽に照らされた紅葉や落ち葉がキラキラ輝いて見え、真っ黄色に萌上がる紅葉は圧巻でした。

今年一番の紅葉登山になりました。

 

節刀ヶ岳は標高1,736m。御坂山塊最高峰の山梨百名山です。

西日に照らされる紅葉を楽しむ =(イコール) 下山する頃には夜!

って訳で万が一に備えてヘッデンは忘れずにね!

いざっ

 

ルートとコースタイム

■2019年11月9日

毛無山登山口バス停⇒(155分)⇒毛無山⇒(90分)⇒十二ヶ岳⇒(35分)⇒金山⇒(20分)⇒節刀ヶ岳⇒(20分)⇒金山⇒(40分)⇒鬼ヶ岳⇒(130分)⇒根場バス停

標準コースタイム:8時間10分

総距離 10.7キロ
単純標高差 838m
累積標高上り 1,502m

 

御坂山塊縦走の旅 本編

高速バスで河口湖へ移動

早朝の東京駅八重洲南口前のバスターミナル。6:20発のバスに乗って河口湖へ。バスってだけですっかり旅行気分だよ。

河口湖駅着は8:50予定。河口湖駅から毛無山登山口までは西湖周遊バスで移動になるけどその始発が9:10だから予定通り行けばこの時間のバスで大丈夫。

ちなみにバス代は片道2,000円です(2019年時点)。

 

前日に東京スカイツリーのソラマチに入ってる栃木県のアンテナショップに立ち寄ったら半額で売られてた桜あんぱんが朝食。

あんこぎっしりの薄皮あんぱんでめちゃ美味かったけど、これが3個入りで半額250円だったからめちゃ安っ!

超おすすめ!!!

 

結局渋滞に巻き込まれ始発を逃しちまったぜ。。河口湖に着いたのは9:15。バスだからね、これぐらいのリスクは承知の上。

次発の9:40に間に合っただけまだ助かったけど、東京駅発よりバスタ新宿発のバスの方が出発後すぐに高速道路に乗るから少し到着が早い。そこはリサーチ不足、反省点ですね。

ほんで、西湖への周遊バスは写真のグリーンバスでこれに乗り換え。河口湖周遊はレッド、精進湖や本栖湖周遊はブルーと色で判別できるようになってます。

河口湖周遊はすごい人だかりだったけど、西湖は全員座れるぐらいでした。

 

今回はこちら、赤く囲ったバス停を利用します。

毛無山登山口で下車して登山開始し、17座縦走して根場入り口からバスに乗って河口湖に戻るというプランです。

 

毛無山登山口のバス停です。他に降車した人は皆無。他の登山客はきっと始発バスに乗ったんだろうな。

登山口はトンネル方面に歩いて行くと左側に見えてきます。

 

クマに注意じゃないのよん。

自転車でツーリングに来てる人たちに向けた注意みたいです。

登山開始 まずは毛無山へ

さあいよいよ始まる。

自分史上最長の縦走登山を前にブルブル震えがしてくるぜっ!

 

ここから登山開始。

大縦走とは名ばかりの登山のキックオフ。

ラグビーワールドカップで話題の笑わない男のまさに正反対の様な自分は紅葉登山でウキウキ、今から笑いが止まりませんぜ。

ちょっとしたハイキングで程よい鎖場も出てくるとあって楽しみだよっ!

 

魚魚魚!!

いきなり踏み跡を見失い軽く迷う。

とにかく尾根に出ちゃえば正規の登山道があるから踏み跡を探せなければ無理やり這い上がっちまいます。

 

尾根に出ちゃえばこんな分かりやすい登山道とご対め〜んっつー訳で一安心。

やっぱ楽しい登山になりそうな気がするぞ。

 

と思った途端に出てくる忠魂碑。

青山霊園とかでもよく見かけますが、死んでまで陸軍大将とか肩書を墓石に書かれてしまうんですね。

 

登り始めから原生林の森。

素晴らしい緑…。。

いやいやいやいや!

紅葉を期待してやって来たんだっつーの!

まだそれほど色付いてないのか?

 

毛無山へは緩やかな傾斜の尾根をまっすぐに登っていきます。登山客は少ないけど道迷いの心配がない安全なルートです。

そしてゆっくり標高を上げていくに連れて少しずつ紅葉らしくなってきた!

紅葉は日差しがあれば色味が増すから、もっと晴れて欲しいところです。

テレ朝の依田さんだって「カラッと晴れて行楽日和ですよー!」と言ってたパーフェクトな条件。

 

お、おい依田!!

どないなっとんねん!途端にガスガスだ!

予報を裏切る毎度の展開で今更驚かないがガスに囲まれる。

バスで河口湖に向かってる途中から、晴れ予報に反してどんどん曇っていく天気にこりゃやべえと思ってたというのが本当のところなんだけどね。。

そう、ちょっとだけ覚悟はできてたのさ、ふっ。

 

「わぁー!これはこれで幻想的~」

なんてセリフは負け犬の遠吠えなんだよ!内心はみんな晴れてくれと願ってるに決まってる!

♪夜霧よ〜今夜も〜ありがとぉ〜♫

は、嘘だね。

 

カサカサと音がしたので何かと思えばイワヒバリがいました。

もうおまえは高山から避難してきたのか。。俺もすぐ下界に帰るよ、こんな天気じゃあね。

 

おずおずとガスの中をゾンビの様な足取りで進む。

はるばる御坂まで来て富士山が見られれないんじゃ全く意味がないんだよ。

こんな天気だったら毛無山だけ登って下山してもいいな、とこの時は本気でそう思った。

 

が!しかし!

さっきまでのガッスガスだった世界が一変!

突然の快晴へ。一瞬にしてテンションは絶頂!

 

喜悦が止まないとはこのこと。

まさに山の空気が劇的に覚醒したと言った感じ。

 

ひゃっほーーい!

弛緩していた気分が一気に晴れた!高笑いが止まらんわい。

今年の梅雨は散々天気に振り回され悪い方に転がることの方が多かったけどね、山の天気は分からん。ほんと。

 

俺の17座縦走をガスが阻もうとしてもムダムダムダムダー!ウリイィィ!!

すっかりおかしなテンションになって貪るように青空の写真を撮り続ける。

ここで今日の登山の大成功を確信しました。

 

山頂直下まで来ると九十九折に登っていきます。

 

OH!アメージングぅー!!

えびばでぃサムライ!スシ!ゲイシャ〜🎵フジヤマ〜ハッハッハッー

 

さあ、最初の1座、毛無山の山頂までもう少し。

空はパーフェクトな青空。今日の17座縦走の記念すべき1座目。神様ありがとっ!

 

毛無山の山頂に着きました!

うん?

標柱の後ろに隠れてる奴がいるぞ。

誰だ?

 

に、に○か煎餅!!というか普通にホラー!

(福岡名物「にわかせんべい」を買うともれなく付いてくるお面)。

毛無山で髪の毛ふさふさ自慢をするにわか!

ラグビー日本代表が負けた瞬間、ラグビーって走りながら相撲してるみたいだなと言い放ちさっぱり興味を失った典型的なにわかファンの自分。

断言しよう。

俺がラグビーを見るのは4年に一度じゃない!一生に一度だ!

 

次なるピーク、十二ヶ岳へマングローブ

何に熱くなってしまったのか良く分からないので先へ行きましょう。

次なるピークは十ニヶ岳。毛無山からだと一ヶ岳(いちがたけ)から順に登ることができるからね。

これ、今回の登山で最重要ポイントです!

 

遠くに見えるピークが十二ヶ岳。あそこまで鎖場が連続する稜線を辿っていきます。

オラァ、わくわくすっぞぉ!(ドラゴンボール風に)

 

右を向けば樹林の向こうに雲海が広がってる。

雲の層が低かったお陰でこの1,500m近辺の低い標高でも晴れ渡る山頂を楽しめたんだからラッキーだわ。

 

はい、始まりました。

最初はこれ、ひとつマングローブ。

マングローブ?

 

はい、ふたつマングローブ

 

ふたつマングローブの次、みっつ目に向けて移動すれば

みっつね、

 

 

 

 

 

ちがうっ!!

 

 

 

はい、みっつマングローブ。

 

十二ヶ岳の一つ一つの小ピークも1座としてカウントする当たり卑怯者の所業。今回のブログで疑問を抱かれる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、そんなことは気にしないもんっ。

 

ロープが出てきました。だんだん十二ヶ岳も本領発揮といった感じ。

 

四ヶ岳。

これで本日5つめのピーク。

 

疲れても左をチラ見すればこんな絶景。ちょうど雲も取れてくれたし、これが今日一番の富士山だったかな。

麓に見える湖は富士五湖のひとつ、西湖です。

ちなみに富士五湖を全て言おうとして精進湖って忘れがちだよね。

 

十二ヶ岳の山頂も少しずつ近づいてきたけど、この小ピークを12回越えるって意外としんどい。

十二ヶ岳だけで終わりにしておけばハッピーなまま終われるのは間違い無い。

 

それにしても東京からバスですぐだって言うのに御坂山塊の山深さが日常の喧騒から解き放ってくれる。

アクセス良し、景色良し、登りがごたえアリの三拍子揃ってますね。

最後のはちょっと強がりですが。。

 

下ってから登る。これを12回繰り返すしつこさに多少うんざり気味。

 

お決まりの八ヶ岳ね。

座布団全部持ってって下さい。

 

樹林の隙間から見えてきたのは節刀ヶ岳。

この時はまだ節刀ヶ岳がどのピークか分かってなかったから、あそこに乳首みたいな小ピークがあるなぁと何気なく撮った一枚。

こんな事言ったら御坂山最高峰に失礼だけど、まあほんと地味な山ですわ・・。

 

数が増えてくると一つ一つのピークも大きくなってくる。

いよいよ終盤、十二ヶ岳。

目の前のピークは十ヶ岳。スリーカウントの始まり。

 

難易度は低いけど転んだら痛そう。

ここら辺から悪い意味で岩場にも慣れてきて適当感がでてきた。

ふんどしを締め直す。ちょっと落ち着きまひょ。

 

カウントツー、こいつが十一ヶ岳。険しさも増してくるからここからは本気で。

 

太い綱が垂れ下がってるので、それに100%体重を預けて登る。本当はあまりロープや鎖に頼らず足で登るのが良いと言われてるけどね、もう疲れてきたから無理!

ちなみに十二ヶ岳は鎖では無くこういう太い綱が設置されてる所が多かったです。

この日は晴れだったから良かったものの、綱は雨だとびちょびちょだし重くもなるので、雨の日やその翌日は避けた方が無難でしょうね。

 

十一ヶ岳と表示してあるプレートが見当たらなかったけど、とりあえずOK。

稜線の紅葉は終盤です。この日は山頂から200〜300mほど標高を下げた辺りが紅葉のピークで、下山中はかなり見応えありました。

まあそれは後のお話。

 

たまにこんな平坦な道が出てきて思わず走り出したくなる。強がりですが。

 

そして下る。ここは少し下ってから振り返った所の写真。もちろんここも太い綱に全体重を預けて下る。

 

太い綱に支えられた橋。

1人ずつ渡れ!と注意書きがありました。

大柄な自分は1人で渡るにしても慎重に行かねばなりません。

どうでもいい話ですが、頭のデカさで身長を稼いでる自分は、同じ身長で明らかに自分より太ってる人より大抵体重が重いのが常。

頭デカ族のフジモンもきっと同じことを感じてるはず。

小顔に生まれたかった。。

 

十二ヶ岳に向けて最後の綱取りです。

どすこいっ!

 

振り返れば横綱級の景色が広がるため思わず立ち止まってしまうこと間違いなし。

よりによって鎖場の危うい所で撮影会開始。

 

奥に見えるピークは三つ峠山。

山頂のテレビアンテナが目印だからすぐ見つけられるはず。クライミングでも有名な山で、自分が歩いた時はおデブちゃんが地面スレスレのところで落ちまいと必死に岩にしがみついてたな(笑)

 

見えてきました。

山頂は狭くて10人にも満たないのに既に定員というぐらいの狭さです。

 

山頂は富士山の展望所です。

タイミング悪く山頂部分に雲がかかってしまったけど絶望的だった朝の天気からすればなんと恵まれた眺望!

これを見られただけ満足です。

 

そしてあれが鬼ヶ岳と雪頭ヶ岳。猫耳になってて、右のポコッと出てるのが鬼ヶ岳で、左が雪頭ヶ岳。

自分以外に十二ヶ岳山頂にいた人たちは鬼ヶ岳方面へは行かずにここで下山するみたいです。

おい、それじゃたった十二座の縦走で終わっちまうぞ!!と必死に呼び止める私を無視してみんな下山していきました。

い、行かないでぇ〜!

 

金山経由で御坂最高峰の節刀ヶ岳へ

そんな訳で、いざ鬼ヶ岳へ!

と、歩き始めた途端、11月だと言うのになんとトリカブトが一輪だけ残ってました。

紛れもない最後の一輪です。鬼ヶ岳に向けて歩いた人にしか見つけることのできない夏の名残りです。

 

青空と広大な斜面。こういうのって凄くいい!大好きな奥多摩の石尾根を歩いてる気分です。

 

金山に到着。これで14座目じゃい!

というか本当のことを言えば、「うん?金山かぁ、、なんかそんなピークも地図に書いてあったな」とすっかり忘れてたことを白状する。

で、この金山を右に行けば往復30分ぐらいの距離で節刀ヶ岳があるのだから行かない手はない。

 

小鳥がたくさん飛んでたからカメラを構え3分ぐらい息を潜める。うっかり近づいてくるのを待ったけど全然ダメでした。

無駄にタイムロス。

 

片道15分、御坂山塊最高峰まで最後のひと登り。意外と疲れたまってきてるからこういうちょっとした登りがこたえる。

 

おるるるららぁぁああー!俺は今御坂山塊のテッペンに立ったぜぇぇえええー!!

3,776mの富士山のすぐ隣にあるたかだか1,736mの山頂で無駄にテンションアゲアゲな自分。

 

なんだ、御坂山塊最高峰から見りゃ十二ヶ岳なんてちっちぇーなぁ〜、と調子コキまくりー。

あっちから見た節刀ヶ岳は同じぐらいの標高に見えたんだけどね、プププー

いよいよ16座目鬼ヶ岳、17座目雪頭ヶ岳へ

散々調子コイたのでそろそろ戻ります。一旦金山まで戻って、いよいよ鬼退治に向け出発。

 

ほわちゃーー!!

気合十分。今の俺なら鬼なんて敵じゃないぜ!

 

鬼ヶ岳が近づいてきた。

なかなか怖い雰囲気でてるじゃないの。

ただ逆光から撮ってしまった写損ですが。

 

その昔、鬼退治に行った村人は誰一人戻って来なかったって言うぜぇ?

その時に残された空き缶がすっかり朽ちてるじゃないか。。壮絶な鬼との戦いの歴史を感じさせる。

つか、ゴミぐらい持ち帰ってくれよ。

 

日に照らされた山肌が輝いている。

 

鬼ヶ岳の山頂はもう目の前。

十二ヶ岳を過ぎたら鎖場はもうほとんど出てこない。鬼って割には簡単に登れそうです。

 

拍子抜けって感じだけど、何事もなく山頂に着きました!

鬼ちゃんはお留守の様です。

これで16座目。

 

おっ。なんだこれ。

この角みたいな岩が鬼ヶ岳の名の由来になったんだな、きっと。

 

霞が出てしまったけど鬼ヶ岳からの景色は山々が折り重なったきれいなシルエットが印象的。

下界と隔離された所にいることを実感させてくれます。

 

遥か遠くに見えるのは南アルプス。雲がかかっててちょっと分かりにくいのが残念だったけど、鬼ヶ岳まで来ないと南アルプスは見えないだけに十二ヶ岳で終わらせるのはもったいない。

白峰三山もそろそろ雪をかぶる季節になりました。夏の短さを痛感しますわ。

 

ホエアー富士山?はい、どぼぼーーん。

とうとう雲の切れ間からほんの一部だけ姿が見えるだけになってしまいました。

十二ヶ岳に登ってる時もよく見えてたんだし、まあ今日は上出来だったよね。

 

下界に戻るにはすぐ隣の雪頭ヶ岳に登り返さなくてはいけません。本日最後のピークに向けてちょいと移動しましょう。

 

いきなり梯子の登場。

この山塊、最後まで油断できんわ。

 

本日17座目。無事に登頂することができました!

雪頭ヶ岳はこんな案内標識があるだけの小さなピークですが、景色が開けてるからなかなかお薦めスポットです。

雪頭ヶ岳からの下山は圧巻の紅葉ワールド

それがこちら。心の目で見るのじゃ。

ふぬーー!!!見えてきたでござるぞー!西湖と富士山!

まさに心眼が開いた瞬間。

よだれ掛けが必要になるほどの素晴らしい富士山じゃ!

 

西日に傾いた空。秋はあっという間に夕方から夜になってしまうから早く帰るでござる!

そんな事を言ってたら富士山にかかっていた雲がゆっくりだけど取れてきた。

 

待つこと5分。

あっ!頭出したよっ!

 

アップで。

ほんのちょっとだけなんだけどね、これだけで全然気分が変えてくれるのが富士山の魅力。

 

こちらも見納めの河口湖。まあこっちはもういいかな(笑)。

 

下山は意外とコースタイムが長く130分。下手すると日が暮れてしまうかも。。

ヘッデンはあるから怪我しない様に急いで下りるよ。

 

下山を始めた途端、黄葉に取り囲まれる。。

夕日に照らされて萌えるような紅葉。登山道も輝いて見える。

 

それまでの岩ばかりだった景色から一変。

一瞬たりとも見逃してなるものかと何度も何度も足を止めてしまう。

マジで日が暮れてしまうんですけど・・。

 

原生林の無垢な紅葉。自然でありながら極彩色。

御坂の紅葉がここまでとはね。今年一番の紅葉登山になったのはうれしい誤算。

 

むむっ!もとい!

急がないとマジで日が暮れる。やばいでござる。

 

とは言え、トレイルを覆う落ち葉もほんと良い感じ。この原生林の森を九十九折に下りていくんだけど、なだらかで歩きやすいから周りの景色に気を取られてても平気。

 

標高を下げて少しずつ紅葉も減ってきたかなー?と思いきや見上げればまだまだ紅葉ワールド全開。

 

こりゃすげぇ!標高的に紅葉のピークを迎えたところで夕日のライトアップ。

木が枯れる前に最後のエネルギーを放射してるみたいです。

下界の河口湖紅葉祭りではライトアップされた紅葉を肴に「もっともっとたけもっとー!」とか言って盛り上がってるんだろうけど、そんなことを考えると可愛そうに思えてくる。

作られた自然との圧倒的な差を感じます。

 

心底魅入られちまったわ。登り始めのガスガスだった登山からこんな結末は想像できなかった。

これだから秋山登山はやめられません。

とても名残惜しいのですが、いよいよ下山しないとまずい。

きっと今年はこれが最後の紅葉登山になるし、一生に何度これだけの紅葉が見られるか分からないな。。そんなことを考えるとなかなか急いで下りる気にもなれない。

と、この時はそう思ってたんだけど、この翌週に今回と同じぐらいナイスな紅葉登山ができたんだよねー(笑)

まあそれは次のお話。

 

最後の方は杉林を抜けてダラーっと単調な下山。

 

下山してみるとオートキャンプ場にでました。

もう寒くなったからか空いてます。大きな車でキャンプしに来る人が多い中、軽自動車で来てる人は相当な手練れなんだろうな。

 

キャンプ場を抜けて大通りに出ると根場のバス停があります。

バス停の向かい側にはトイレもあるので便利です。

バスがやって来て外人が2人席を1人で座って幅をきかせてましたが全員座れるぐらい空いてました。

 

バスを待っている間にすっかり夜になってしまいました。

河口湖駅に着いたらバスに乗って新宿まで帰ろうと思ってましたが、東京に向かうバスは全て満車。

仕方ないので電車で帰りましたが、今更ながら行きは電車で帰りはバスってのがベストでしたな。

 

次の電車の発車時刻までの空き時間に駅前のほうとう屋「不動」に寄りました。

客のほとんどが外国人でしたが、熱々のほうとうを鉄鍋のまま食べる外国人に対し、取り皿をもらって「フーフー、あちっ!あちっ!」と大汗かく情けない日本人のあちき。日本人の恥を晒したのは間違い無いでしょう。

 

振り返って

今年の夏は例年より暑かった影響から紅葉も見ごろを迎えるタイミングが遅れ、しかも台風19号の影響であまり期待できない事態となりましたが・・・、取り越し苦労だったよ!

しかし今回の企画は本来ならば奥多摩の「笠取山〜唐松尾山縦走」だったんだけど、台風で林道が崩落して登山口にアクセスできないと聞いて断念。ふんぬー!

まあそれでもどこか紅葉の見ごろを迎える山で登山できるさぁ~とは思っちゃいたんだけどね。

そんな折に富士山周辺でやっとこさ紅葉の見頃を迎えたよ!と、職場で静岡から東京まで毎日通勤してるクレイジー、もとい、強者に聞いてやって来ました。

前々から富士周辺の御坂や道志辺りは紅葉が綺麗そうだからいつか秋に歩いてみたいなと思っていたので、丁度良いタイミング。おかげで満足萬造、狙い通りの山旅となりました。

 

ただ1点失敗したというか教訓になったのは、東京から河口湖駅までバスでアクセスするなら、東京駅発よりバスタ新宿発の方がお薦めです。

 

東京駅発の富士急バスは出発してからホテルをいくつか回って毎日新聞社前から首都高にのって無駄にタイムロス。

折角早起きしたのに既に渋滞が始まっているデンジャラスな時間帯に首都高に突入し、そこから中央高速まで意外と距離もあるし、この日は相模湖辺りまで断続渋滞に巻き込まれ完全に破滅。

遅刻だけならまだしも晴れ予報を裏切ってどんどん曇ってくる天気に意気消沈。

ほんと、出だしは悪かった。。

 

 

御坂山塊17座縦走の旅ですが、十二ヶ岳から見えた竜ヶ岳の山容はカッコよかったし、雪頭ヶ岳からの富士山と紅葉が一番の見どころなので、十二ヶ岳だけで終わらせてしまってはもったいです。

今年の紅葉はタイミングが難しかったけど、狙ってた御坂山塊で紅葉の見ごろを迎えられてほんと良かったです。

ではでは

 

 

 


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