高川山 紅葉登山(初狩駅~大月駅) 女坂でぬるま湯登山 秀麗富嶽11番は富士山の大絶景

高川山 紅葉登山(初狩駅~大月駅) 女坂でぬるま湯登山 秀麗富嶽11番は富士山の大絶景

どもども、睡眠時無呼吸のやっほっほ亭です。

今回は奥秩父の秀麗富嶽12景の11番山頂、高川山(たかがわやま)に登ってきました。

そんな山聞いたことないぞ、と思う人も多いはず。ええ、私も同じです。

この日、実は奥多摩に行こうと立川で中央線奥多摩行きに乗り換える予定でしたが、普段から睡眠時無呼吸で熟睡できてないためか、電車で爆睡こいて起きてみれば終点の高尾。

ひー。

ホームの向かいには甲府行きの中央本線が止まってたから

「中央線の山ならハズレは無いからとりあえず乗っちゃえ!ええーい!」

と、飛び乗ってからどこか良さそうな山はないか慌てて検索して出てきたのが今回の高川山。

へい、即席感満載です。

 

ではそんな高川山のポイントです

高川山登山のポイント

①秀麗富嶽の11番山頂で富士山の大絶景

②標高976mの低山で危険箇所もないため安心登山が楽しめる

③電車だけでアクセスできる

 

初狩駅からスタートして、田野倉駅大月駅に下山する駅to駅登山ができる公共交通機関で気軽にアクセスできる山です。秀麗富嶽なので山頂からの富士山の眺めは約束されてまっせ!

この日は11月31日。12月間近だと言うのに高川山が低山ってことも幸いし紅葉がちょうど見頃を迎えてました。最後に秋らしい登山ができました。

たいして下調べしてないけど、秀麗富嶽だし低山だし人は多いだろうから大丈夫っしょと思って初狩駅にやって来たのはいいけど駅前でまさかのぽつーん状態。。

これには少し不安になりましたよ。。

今回もちゃんとオチあり登山。

 

高川山は山梨百名山で標高976m。

散歩気分で山歩きをしたい時に重宝しそうな山を見つけたのはいいけど、大変だったわー

いざ

 

ルートとコースタイム

■2019年11月31日

初狩駅 ⇒(20分)⇒登山口⇒ (40分)⇒女坂との合流地点⇒(30分)⇒山頂⇒(50分)⇒大月駅/田野倉駅分岐⇒(35分)⇒田野倉山⇒(60分)⇒大月駅

標準コースタイム:2時間55分 + 大月駅までの歩き60分

総距離 11.2キロ
単純標高差 516m
累積標高上り 861m

 

高川山登山 本編

駅前でぽつん

自分の睡眠力が恐ろしい。。

奥多摩に行くはずが立川駅を寝過ごして終点の高尾まで爆睡。

急遽行き先を変更して下り立ったここは大月駅から1つ甲府寄りの初狩駅です。

 

レールを渡って改札へ移動する途中で、右側に見えるあれが高川山かな?

快晴の土曜だって言うのに、人気の秀麗富嶽の山だって言うのに、なんで誰も下りないんだ!

 

ぽつーん。。

登山客で賑わってるだろうから、誰かに付いて行けば大丈夫っしょ!と高を括ってチョイスした秀麗富嶽の低山。

下調べほぼゼロ。

ふんぬー完全に当てが外れたわ。

 

あっ!でもさすが秀麗富嶽!

この道標とかちゃんとしてるもんね。この先も案内はありそうだしなんとか登山口までは行けそうだよ!

 

あれが高川山なのかな?いや、いくらなんでも低すぎるか。

今日みたいなぶっつけ登山はこれまでやってこなかった訳じゃないけど、、数々の失敗を繰り返して最近はちゃんと計画立てて登ってるから、こういう不安な気持ち久しぶりぶり。

登れなかったらうどんでも食べて帰るか、相模湖から陣馬山にでも登ってきのこ汁食って帰るのもいいかもとか、代替え案を考えつつえっちらおっちら歩いてます。

 

日影ガードをくぐります。

田舎道をダラダラ歩いてましたが、「自動車が衝突したのを見た方は至急連絡ください」という注意書きがなかなか鮮烈で、車が来ないことを祈りながら歩く小心者。

 

墓地がでてきました。

朝日に照らされて輝きを放つ、墓地。

 

風が吹いて巨大なイチョウの木の葉が舞う様子がとても綺麗。

墓地越しの風景ですが。。

 

青空と奥秩父の山々がなんとも爽快。手前に広がるのは墓地ですけどね。。

それでは、ぼちぼち行きまひょ。

 

墓地の次は発砲注意の看板が出てくるという展開。

ひー

玉子石ルートで登山開始

撃たれずになんとか登山口までやって来ることができました。

左下の案内に、高川山新道はこちら、玉子石ルートはあちら、と書かれてますね。

自分の経験上、新道ってだいたいハズレだし、玉子石ってのも気になるっつー訳で玉子石コースを歩いてみることにします。

行き当たりばったり、良く言えば男らしい登山です。

 

玉子石ルートは沢沿いに舗装された林道を歩いて行きます。

もう気温も低くなったし、日影だし、とても寒々しい。

 

いきなり登場する玉子石。早すぎじゃね?

 

こ、これか。。

確かに卵っぽい。正確には玉子ではなくて卵です。

玉子は調理されたものだと前にテレビで聞いたことあるもんね。どうでもよかったですね。

 

足に優しくない林道がもうしばらく続く。

ここまで静かな林道をのんびり歩いてましたが、後ろからソロのおじさんが1人で追い上げてきてることに気付きました。

やっと他の登山客を見つけることができたんだけど、なんか追われてる気分。

 

林道には落ち葉が増えてきて、壁にはびっしりと苔が生えててそれなりに綺麗だけどね、まだ林道です。まう足が疲れてきたよ。

そして、後ろを振り返ると微妙な距離を保って後ろを付いてくる先程のおじさん。俺もおじさんだけど、もっとおじさんだった(笑)。

なんかなぁー、抜くなら抜いてほしいんだけど、、追い立てられてるみたいで嫌だな〜(一本道だから仕方ないけど)。

 

やっと林道が終わり、トレイルに突入。

再び振り返るとおじさんは見えなくなってました。

振り切ったのか、近づきすぎたとブレーキを踏んでくれたのかは定かではありませんが、これで気兼ねなく屁がぶっこけるぜ。あ、もとい、羽伸ばして登れるよー

 

もう11月末なのに、奥秩父の低山ではまだ紅葉が楽しめるみたいです。この先、どうなってるのか楽しみっ。

紅葉見ごろを迎えた女坂

もう?って感じだけど、先程の新道と合流します。男坂ではなく女坂との合流。

ここから前後に4〜5人の女性グループに挟まれて一気に賑やかになった。

やっぱり人気の山なんだな。みんな始発から登り始めたんだろね。自分は少し遅かったからぽつーんと取り残されただけみたいです。

 

ここから日当たりの良い斜面を歩くから紅葉が一段と綺麗です。

 

青空に映えます。まさに見頃の鮮やかな赤。

 

ご覧の通りトレイルの斜度は緩く、危険箇所もないからゆっくり景色を楽しみながら歩けます。さすが女坂。

高川山にして正解だったな。

 

遠くに三つ峠山、見っけ。

結構離れてるのにこっち側の標高の低さを感じるんだから、相当この山低いぞ。

 

標高が低いお陰で、晩秋なのに紅葉の見頃を迎えることができてるんだけどね。

山頂まであと15分ぐらいといった辺りで紅葉フィーバーです。

 

緑に紅葉が混じる様子がとても綺麗です。一人だから声に出さないけど内心はテンション上げ上げです。

落ち葉をカサコソと音を立てて歩けるのが楽しい。そんな季節になったんだなと、今年の夏の長さを懐かしく思ってしまう。

 

三つ峠山もだいぶ大きく見えるようになってきました。

三つ峠山は山頂にNHKやテレビ山梨やらのテレビ局のアンテナが林立してて遠目からも分かりやすい。建造物だらけだけどれっきとした日本ニ百名山だよ!

 

やっと富士山の絶景ポイントに着いたけど女性ハイカー達がスマホ片手に完全なガードを固めてて入れない!

こういう中に割り込むの苦手なんだよなぁ〜。。ムリムリ。

という訳で少し離れて富士山を狙うことにします。

 

ちっ

 

山頂まで富士山はお預けだな。

だったら山頂まで急ぐまでよ。

 

木々の合間からは富士山がチラ見できるけど、遮るものだらけ。

くっそー、こうなったら山頂まで富士山ぜってぇ見ねぇ!!

 

右(富士山方面)を見ない様に意識して登る。ふんっ!(なんのこっちゃ)

鼻息荒めに登ってるけど、女坂と合流してからがほんと気持ちの良いトレイルが続く。

最初から女坂を歩いときゃ良かったわ。玉子石って・・(笑)

 

さあいよいよ山頂です。

ここからも山頂が賑わってるのが分かる。いよいよ富士山とご対面できるよ。

山頂からやっと富士山とご対面

到着〜!

電車を降りた時のぽつーん状態とは打って変わって、登山客が多くてご飯を食べる場所も探せない!

ちょうど片付けを始めた人がいたからすかさず確保、ラッキー!

さっ、荷物を置いて、カメラ持って、お待ちかねだぜぃ!

 

ちょれーーい!!

ほんっと久しぶりの秀麗富嶽から眺める富士山。やっぱ近い!

それにここ2〜3日天気が悪かったから一気に白くなってらしくなってきた。

 

レンズを50mmズームで!

これだけ大きな姿を見ると、自分が少し太ったことなんてちっぽけに感じるぜぇ

でもほんと雪をまとった富士山て、いつまでも見ていられるよな。

 

山間の彼方に真っ白に冠雪した甲斐駒ヶ岳も見えたけど遠すぎて写真には映らなかった。でもすごく目立つ存在はさすが。

 

標柱を見て初めて知ったけど、この山も山梨百名山なんですね。

駅前に誰もいなかったのはたまたまだったんだね。狭い山頂がもっと狭く感じる混雑っぷり。

 

秀麗富嶽十二景の11番山頂。ぼろぼろで難読。

 

富士山を眺めながらのサッポロ一番味噌ラーメンは三ツ星の味がしました。

大月駅に向けてゲッザーン

ちょっと名残惜しいぐらいがちょうと良いからそろそろ大月駅に向けて下山開始。

大月駅までは160分、田野倉駅までは110分と、大月駅まで意外と長いことに驚き。

 

大月駅まではむすび山コースで、田野倉駅と同じ方面に下山していきます。

いくつかコースが分かれてるみたいだから間違わない様に気をつけて行きまひょっ!

 

田野倉駅のリニア試験場が見える。一度立ち寄ってみたいところです。

リニアモーターカーの試験コースはこの高川山を貫いてます。本線は南アルプスを突き抜けて名古屋に伸ばす構想の様ですが、今なお隆起し続ける南アルプスを貫通させるなんて、ほんとにうまくいくのか疑問です。。

 

分岐です。間違わない様に、ここはむすび山方面でOK。

 

冬枯れも進んでて、低山でも冬に備えた衣替えが始まってます。自然の新陳代謝です。

最近、走ってもやせないし、あまり汗かかないし、指がパサパサに乾燥してパソコンの指紋認証通らないし、朝起きたら首が痛いし、ランニングに出かけて寒っ!と5分で戻ってくるし、激しく加齢を感じる自分にとって、毎年変わらぬ代謝を繰り返す森の営みが羨ましい限りです。

 

この紅葉が見られるのもまた一年後。

今年の夏は暑すぎたから紅葉が遅いと言われてたけど、その影響があって11月末でも紅葉が見られたのかもしれません。

なので、毎年11月末まで高川山で紅葉を見ることができると覚えておくと痛い目に合うかもね。

 

距離が長いので、傾斜は緩いのかと思ったけど意外と急な斜面を下っていきます。

 

折角なのでむすび山の山頂にも立ち寄っておこうかな。

ここからすぐみたいだし。

ここ、今回の登山で大事なポイントでっせ。

 

むすび山の山頂までもう少し。

 

ほいっ。呆気ないけど到着〜。景色も全然良くないからさっさと元のルートに戻りまひょ。

ここ重要ね。

 

戻りまっせー

スタコラサッサと。

 

ほいでこちらが、馬頭観音

 

ほんで続いて出てくるのが「弁慶岩(べんけいいし)」

岩にふりがなで「いし」と書かれてたけど、だったら「石」って書けばいいのにね。

 

はい!到着〜。

山頂から160分って言う割にはあっという間だったな。

 

とりあえず道なりで舗装路を歩いていきます。きっとこのまま歩いてれば大通りに出るんだろうな。

下山を始めた時は登山客が多くて待ったり抜いたりで大変だったけど、途中から全然人がいなかったな。

 

田野倉駅にあるはずのリニア見学センターです。

は?

 

ガビーーーン

 

回想「はい、呆気ないけど到着〜。景色も全然良くないからさっさと元のルートに戻ろう。」

 

あ、あそこだ!!

戻っちゃいけなかったのか!

 

後で調べて分かったのですが、あそこはむすび山ではなくただの通過点。その先に大月駅まで続くトレイルが伸びていた事に気づかず、また元のルートに戻って田野倉駅方面に来てしまった訳ね。

 

はい、どぼぼーーーん

 

どおりで途中から登山客減った訳だよ!

 

 

田野倉から大月駅へ無念の移動

油断して地図でチェックすることを怠った痛恨のミス。

下山する場所を間違えるなんて自分が情けな過ぎてがっぺムカつく!

もう悔しいから大月駅まで歩く!と、とぼとぼと都留市の風景を眺めながら歩くことを決意。

 

通りすがりの小学校では少年野球の子供達がサッカーやって大はしゃぎ。

 

桂川にかかる橋から下を覗くと高度あり過ぎで怖くなったので、鉄筋コンクリートでできた橋を走って駆け抜けました。

高所恐怖症なので致し方なし。

 

大月市と都留市の境にあるからホームセンター「オーツル」

国道139号、意外と見所が多い。

 

「鶏あえず(とりあえず)」というお店を見つけ、下山する場所を間違えた心が癒やされたり。

 

鶏あえず、スーパーを発見したので立ち寄ってみることに。

 

名物の吉田うどんを買いました。この歯ごたえ、讃岐うどんより好きです!

一袋130円ぐらいだったかな。とにかくお得にゲット。

 

大月駅に向かう途中の甲州街道で振り返ると高川山の全貌が見えました。

眺望の良さはピカイチだったけど山容は特徴的なところのない山なのがちょっと残念です。

 

地方の二駅分の距離を歩くってなかなか骨が折れるもんですな。60分もかかってやっとこさ大月駅に着きました。

 

電車が来るまでの20分の待ち時間でさっきスーパーで買ったマウントレーニアのカフェココアで乾杯。

 

振り返って

会社の帰り、疲れ果てて電車で寝てしまっても最寄り駅が終点なので心配いりません。

いつもブログはスマホで書いてますが、電車で書いてるといつのまにかカクッと眠ってしまうことが多いです。

この日の朝もブログを書いてて気づいたら意識がぶっ飛んでました。

そんな訳で調査不足が影響し、見事にどぼぼん登山となりましたが、山頂で富士山を眺めながらコーヒーを飲みに気軽に出かけられる山を見つけられたから結果オーライです。

 

久しぶりの秀麗富嶽はさすがの眺望で、おまけに紅葉も見られたのはラッキーでした。もう今年の紅葉シーズンは終わったと諦めてたのでなかなかのサプライズ。

歩いてて暑くもないし寒くもない。

毎日こんな季節だったら良いのにと恵まれた日和の下、雪をまとった富士山にはずっと眺めていられる汲めども尽きぬ魅力がありました。

飽きない眺めと尽きぬ睡眠力。

今度奥多摩に行く時は奥多摩直通の中央線に乗ろうと心に誓う旅となりました。

ではでは

 


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