秋光の九重連山   日帰り登山 (2014.11.23)

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イーチ、ニ~ィ、サンシゴーロクシチハチくーじゅう。

 

11月23日。今回は晩秋の九重(くじゅう)にやって来ました!

大分県にある九重連山は、日本百名山の久住山をはじめ、九州本土最高峰の中岳、紅葉の大船山、ミヤマキリシマの平治岳など、噴煙を上げる硫黄岳、九州百名山の黒岳、すすき野原の涌蓋山などが集まる九州きっての山岳地帯です。

 

 

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九重に一度でも来たことがある人なら、九重と久住のどちらが正しいか、疑問を抱いたことがあると思いますが、今回、折角なので調べてみました。

深田久弥の本を読むと、その昔、九重連山の近くには、それぞれ久住村と九重村があり、この山々をどっちの「くじゅう」にするかで議論になったらしいです。

 

で、「九重」はここら一帯の山々を表し、九重連山といった使われ方をするのが正しく、「久住」は九重連山の中の久住山のことを示すという仕分け方で決着したらしいです。

 

ちなみに九重の住所である久珠は「くじゅ」ではなく「くす」と読むので、この議論の対象外にあります。

その結果、「久珠群九重町の九重連山の久住山に登ってきたよ」、と聞いてる方はさっぱり意味が分からん具合に落ち着いてしまったそうだす。。

最近では折衷案なんだろうけど、ひら仮名で、「阿蘇くじゅう国立公園」なんて使われ方がされてますね。。もうさっぱりです。
個人的にはこういう折衷案は大事な文化を小さな配慮で台無しにしてしまった一番センスのないパターンだと思えて残念だす!

世間では、九重は「ここのえ」と読むのが一般的だけど、ここでは「くじゅう」と読ませる、という所に意味深さを感じるし、「久住」にしたってこれで「くじゅう」と読ませる独創性にカッコ良さを感じる。

国立公園という広い地域を表すんだったらなぜ「九重」を使わなかったのか??

なんともつまらない決断をしたもんです。残念ですね・・。
さてさて、前置きが長くなりましつが、このスケールの大きい山に登ってきました。
雪で閉ざされる前に来れて良かった。しかも快晴!標高はないけどスケールのでかさ、半端なかったッス。

そんな九重?久住?登山、いざ。

 

<スケジュール>

2014年11月23日
牧ノ戸登山口(7:10)→沓掛山(7:35)→久住分れ(8:35)→久住山(8:50)→中岳(9:40)→天狗ヶ城(10:10)→稲星山(10:40)→星生山(12:30)→昼食→牧ノ戸登山口(13:40)

 

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九重連山には1700メートルを超える山が9座あります。
それらは17サミッツとよばれ(サミットは山頂って意味)、すべて踏破した人の事を17サミッターとよびます。

ヤマレコで「私もできましたー」というコメントをいくつか見かけて、みんな凄いなーっと思い読んでた。

ただ、自分の場合は今回は初めての九重だし、どうすれば効率的に9座回れるか事前に確認もしてなかったから、最初から諦めてました。
今回は無理のない程度に楽しめればそれで充分です。

ちなみに起床は4時半。5時半に家を出て、途中スーパーでお弁当買ったりして、多少出遅れましたがなんとか牧ノ戸の駐車場に7時前に到着。満車になる前に着くことができました。

ちなみに、日田から九重までは濃霧のため70~80キロのノロノロ運転。高速おりてから鹿に道をふさがれる嬉しいハプニングもありました。

 

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さあ、登りましょう!

牧ノ戸登山口からスタート。
ここで登山届を書いてポストイン。
登山口からしばらく整備された道が続きます。
嬉しいことに階段ではなくスロープです。

 

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登り始めてからわずか20分足らず、沓掛山山頂に到着。

あっちゅーま。標高1,503メートル。思わず笑ってしまった。とりあえず通過点。
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沓掛山を過ぎて、扇ヶ鼻と久住山の分岐にぶつかります。
最初に攻略する山は、とうぜん久住山。

 

実はちょっと足首が痛くて、効率的に一つ一つ踏破していくより、足がもつ内に登りたい山を登っておこうって考えです✋

写真を見てもらえれば分かると思うけど、ここら辺はしばらくアップダウンのない、気持ち良いハイキングコースが続く。

 

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そして星生山と久住山の分岐。道なりに真っすぐ行けば久住山です。
登山道は分かり易く整備されてて道迷いの心配はありません。
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左を見上げれば星生山。すごい岩場。あれはどこから登れば良いのやら。。足がもてば一番最後にここに登ります。

 

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避難小屋に到着。ここにトイレあります。久住山、中岳方面はもうトイレがないので必ずここで済ませておきましょう。

維持費の100円の支払いを忘れずに。
避難小屋を過ぎると「久住分れ」はすぐそこです。

 

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久住分れは中岳方面、三俣山方面、久住山方面の分岐点。
いざ久住山方面へ、ズンズン。

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左側の三俣山。
そのちょっと手前は硫黄山。白い煙が上がってます。もくもく。

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山頂への登山道はこんな感じ。

ガレ場が続きますが見た目以上に歩きやすい。久住分れから山頂まではそれほど距離はありません。
ズンズズン

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山頂。とうとう着いたぜぃ、久住山。1,776m。

 

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一等三角点。

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久住の山頂からの眺めはこんな感じ。

 

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中岳へ向かう途中、噴火口の脇を抜けます。
本当なら久住山→稲星山→中岳って順が効率的なんだけど、ここは登りたい山を優先して、中岳を選択。この選択が後々、後悔することに・・・。

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中岳方面へ。標識は正面の山が中岳になってるけど、写真正面の山は天狗ヶ城(てんぐがじょう)。
中岳は右に曲がって御池(みいけ)方面へ。
大きな岩に中岳こっちってペンキで矢印が書かれてるので迷う心配はない。

本当は天狗ヶ城に登ってから中岳向かった方が遥かに効率的に周れた・・・と、後で後悔。

 

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御池。つい先日までは半分まで凍ってたらしいけど今日の快晴ですっかり溶けてしまって様です。

 

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さあ、正真正銘の中岳。

山頂付近は大きな岩がゴロゴロしてる感じ。
でも登るのはさほど大変ではありませんでした。

 

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中岳山頂、1,791m。
九州本島、最高地点に到達。

中岳の方が久住山より高いのになぜ久住山が百名山に選ばれたのか?ぜひ自分の目で見てもらいたいです。
久住山の方が断然山容がカッコ良いし、眺望も良い。
中岳は・・・あまり印象が残らない山でした。

 

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中岳のすぐ隣、天狗ヶ城。

 

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制覇。

で、ここで悩む。
次は中岳の裏側に見えた立派な山・・・おそらくあれが稲星山だろう。まだ体力的に余裕あるし。あとで後悔したくないし。。
やはりあれも登っておこう!と決断。
ただ本当なら天狗ヶ城から登って中岳→稲星が効率的だった。また中岳を登り返すのは流石にキツイから中岳の避難小屋を経由して、北千里ガ浜をちょっと歩いて稲星山に向かいます。

 

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稲星山の山頂。ひろびろ~~。昼食を取るには丁度良い場所です。

 

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稲星からは写真正面にそびえる久住山方面に下り、西千里が浜から避難小屋方面に出ようと思ったんだけど、なんとここからは中岳方面か久住山方面にしか出られなかった。
文書だと伝わりにくいけど、要はまた久住山を登り直すはめになってしまった、のです。
同じ山を二回登るはたまらんす、心がボキボキに折れる。。
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久住山経由で避難小屋に出て、そこから星生山を目指します。これが本日最後の山。
もうヘトヘト。
写真は星生山に登り始めてから避難小屋方面に振り返ったとこ。右上の大きな山が久住山です。
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久住山に向かう途中に見えた星生山の岩場。
この岩場を越えた向こう側に見えるのが山頂です。
この稜線の岩場、ちゃんと人が通れる脇道がありました。とは言え大きな山をいくつか登って巨岩の下をくぐったりなかなかスリリングです。
子供が必死に越えてたのには驚いたわ。。

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星生山、制覇。1,762m。
あーーー疲れた。ここでやっとお昼ごはん。

 

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もおー九重、若干、飽きるぐらい満喫しました。大満足です。九重の野焼きされた山々を振り返り、

さらば!

 


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