雨飾山 紅葉登山(雨飾高原キャンプ場) 霧氷と紅葉のコラボ! 今年最初の雪の華に震えた峰

雨飾山 紅葉登山(雨飾高原キャンプ場) 霧氷と紅葉のコラボ! 今年最初の雪の華に震えた峰

水の呼吸、花の呼吸、睡眠時無呼吸。

おっさんの呼吸をマスターしろ!意識せずに無呼吸を続けるんだ!もっともっとー!

冴えない親父ギャグ。肩を上げただけでほとばしる激痛。朝起きると走る謎の首の痛み。それら全てがおっさんの呼吸をマスターするためには必要だ。一つも欠かすな!前へ、また一歩おっさんへ。

さあ最強のおっさんとなって、柱と共に鬼退治に出かけるぞ!おーい、ネズコー!

 

新潟県と長野県の県境にある紅葉の名山、雨飾山(あまかざりやま)に鬼退治にやって来ました。

多くの雑誌で、紅葉特集になると必ずと言っていいほど登場してくる雨飾山は、荒菅沢(あらすげさわ)というビュースポットが鬼たちとの決戦の場だ。

紅葉の見頃は10月初旬から10月下旬まで。10月下旬になると山頂付近では例年降雪が見られ、運が良ければ荒菅沢から紅葉と雪化粧した山頂を拝むことができる!見たい!

 

個人的には荒菅沢よりこのブナ平の黄葉の方に圧倒され、魂を抜かれた。

今回は10月24日にやって来たんだけど、雨飾山は標高が低いため周りの山々に比べ若干紅葉のピークが遅く、10月下旬でちょうど最盛期のタイミングだった。

凄まじい紅葉が広がる、噂に名高い紅葉の名山だったよ!

歩いたコースは、初めての雨飾山という訳で定番の雨飾高原キャンプ場から山頂までのピストンを選択。

何年か前に知り合いの雨飾山企画があったけど、自分は行けなかったのが残念で残念で、、今回は待ちに待った機会!しかも午前中は晴れ予報!午前の方が順光で眺めが良いらしいしね!

 

雨飾山の登山口にある雨飾高原キャンプ場でテント泊するとスケジュールが楽に組めるみたいだけど、今回も弾丸日帰りさ。

雨飾山は新潟県糸魚川市と長野県小谷村の県境にある日本百名山、頚城山塊の標高1,963mの山。

いざっ

 

ルートとコースタイム

■2020年10月24日 ※カッコ内は標準コースタイム。

雨飾キャンプ場⇒(205分)⇒笹平⇒(15分)⇒山頂⇒(15分)⇒笹平⇒(165分)⇒雨飾キャンプ場

合計コースタイム:6時間40分

総距離 8.6km
累積標高上り 1,080m

雨飾山紅葉登山 本編

雨飾高原キャンプ場から登山開始

紅葉シーズンの雨飾高原キャンプ場にある登山口駐車場は、朝の5時頃には満車になってしまうので車中泊で臨む。

トイレもあるからなかなか快適。

朝の6時頃に出発の準備をしていると、たまたま隣に止めてた1台が出たから、タイミングよくやってきた大阪ナンバーのお兄さんに手を振ってここ空いてまっせ!と教えてあげた。あなた超ラッキーだよ。

 

雨飾キャンプ場は駐車場から階段を上がった所にあって軽く覗いてみたけど、炊事場の利用は登山者NGと貼り紙されてた。

飲み水だけ欲しかったから、炊事場からコソッと水だけ汲ませていただきました。

 

どういう訳か携帯用トイレが販売されてた。

山頂まで小屋が無いからかな。アテントの販売もしておくれ。

 

地図で雨飾山までのルートを確認。

キャンプ場からブナ平、荒菅沢、笹平を経て山頂へ。初めて雨飾山に登るなら抑えておきたい鉄板ルート。

上りのコースタイムは約4時間、下り約3時間。登山に慣れてる人にとっては比較的軽めなコース。日没サスペンデッド的な登山はおっさんには似つかわしくない。こりが大人の余裕ってやつよ。こりがね。

宝の山からブナ平

さて、登山開始。

登り始めから山が黄金色に見える。目の前の宝の山によだれが止まらない。登山口から既に表現がやばい。

 

朝日に照らされて紅葉が映える!と言いたかったんだけど逆光で真っ暗だ!

しかも、この晴れも午前中だけなのさ。午後からは雨が降るらしい。だからちゃちゃっと下りてこないと。と、この時はそう思ってたんだけど、結局写真撮りまくって、コースタイムとんとんになるのはいつも通り。

 

最初は雨に濡れて殺人的にツルツルな木道を歩く。

しかも落ち葉を使ってそれを隠すというブービートラップ付きだ。

でも大丈夫!年齢を重ねるうちに怪我に臆病になったおっさんの辞書に油断という文字は存在しない。

あるのは金欠のみだ!

 

左には滝が見えたけど、前日の雨の影響で紅葉が全体的に湿っぽい。早く朝日が樹林帯に当たるところまで行きたい、でも急げば木道で滑る。

くっ、鬼もよく分かってる!今日は心理戦だ!

 

巨大なブナに貼られた位置番号。ここは3/11。

母数が11なのは双耳峰だからかな。

ちなみにこの時間の気温は5度ぐらい。

歩いててもあまり汗をかかない季節になったから、ハイドレーションでダイソンの様に水を吸い込んで気付けば水が尽きてるなんて心配が無いのは有り難い限りでおじゃるのだ。

 

右に目をやれば圧巻の黄葉。

向こうは朝日に照らされてるのか。雨に濡れてるとは言え凄まじい発色だ。くそっ、羨ましいぞ。

 

湿っててもそれなりに楽しみは転がってるもんで、巨大ブナを支える力強い根っこにピントを合わせてみたりね。

湿った落ち葉がまた良い味をだしてて、カメラの腕が上がった気がした。肩が上がると痛いんだけどね。

 

足元を撮って、見上げてみれば、こっちもすげぇことになってきてる!という事に今更気付く。

突然始まるブナ平の世界。

ここからが凄まじかった。

 

やべぇ。やべぇ。

こんな黄葉、見たことないかも。なかなか足が前に進まない。

これまさか、血鬼術ですか?

ネズコー!!

 

写真の通り、どこが登山道か分からないぐらい、辺り一面真っ黄色な世界に取り囲まれた。

このど真ん中を突き進んでいく。

鼻血が吹き出る光景だ。はるばる来た甲斐があった。

 

黄葉越しに見えた隣の山はすっかり霧氷してる。

これが秋の雨飾山か。想像以上だ。おっさんのボルテージ最高潮。不惑なんて程遠いテンションのアップダウンが俺の持ち味だ。

 

まだまだ続く黄色に染まったブナに支配された登山道。

鬼滅の刃の流行りに乗って長男の単行本を読んでるけど、やはり桃太郎で育った日本人にとって鬼退治というストーリーはなかなか分かりやすくていいね。

仲間に猪がいて、そのうちキジもでてくるのかが楽しみな点だ。今11巻を読み終えたところ。

 

荒菅沢まではここから30分、山頂までは2時間か。

余裕だな。

「今日のコースタイムは12時間半、13時間以内だしぎりぎり1日で行けるな」とか言ってスケジュールを組み、そのせいで何度も痛い目にあった自分だからこそ言える「余裕」発言。情けなくて目からしょっぱいのが流れた。

 

大きなブナ。

こんな景色が続くなら足が止まってばかりで、山頂まで4時間ぐらいかかりそうだな。

岩稜と紅葉の荒菅沢

ブナ平で観賞してるうちに太陽はすっかり高度を上げてしまった。ちと時間を使いすぎたかな。

それにしたって、こんなに晴れててもほんとに午後から雨になるんかね?最後まで晴れそうな気がするな…。半信半疑で進む。

ブナ平を過ぎるとなだらかな上り坂と横移動になる。

 

景色が開けた。

雨飾山は標高2,000mに満たない山だけど、豪雪地帯にある山なだけに森林限界も低いし、アルプスみたいな景色が見られる。

向かいの岩稜と紅葉のコラボが、涸沢の景色みたいだ。

 

おー、沢が見えた。荒菅沢だ。

休憩ポイントであり雨飾山の最大のみどころと言って良いところ。個人的にはブナ平推しだけど。

 

荒菅沢に下りながら、右を向けば再び霧氷と紅葉のコラボ。

これを見てると、あっという間に雪のシーズンになってしまうんだなと、だいぶ寂しくなる。

登山をやってると一年の大半が冬に思えてくる。雪山もいいんだけど、楽しみが限られるんだよなー。山頂でご飯食べれなくなるし、撤退も増えるし、テントなんてただ寒いだけだし。

まあ、それはいいとして、コロナで秋山シーズンまで棒に振らなかっただけまだラッキーだった。

 

さあ、荒菅沢からの景色がこれだ!!

ってこっちじゃない!逆だ!

 

これ!

ここからの雨飾山を見るために登りに来る人も多いはず。それぐらい雑誌ではここからの1枚は定番カットで、雨飾山の岩稜と沢と紅葉は、日本にこんなところがあるんだなと思わせる景観。

山頂でガチガチに震えながらお昼にするより、ここでゆっくり食べたほうが良いと思う。

山頂で震える?

 

山頂方面だけじゃない。紅葉に取り囲まれている様な世界。

 

しばらく見ていたい景色だったけど、やはり天気が心配だったから早々に出発。

荒菅沢の景色は下山の時に楽しむことにして、次なる目的地は「笹平」。

ここにはなんと女神がいるって言うぜ!

行くぜっ!

 

天候悪化と雪の笹平

落ち葉をカサカサ鳴らしながら歩く季節。このカサカサがいいんだよ。秋の終わりから初冬の山で楽しめるのがこのカサカサ。

落ち葉の吹き溜まりではもふもふを楽しめたりするけど、踏み跡を隠してしまいルートを見失いやすくなるという厄介な面もあるんだけどね。

 

あ、もう冬が来てた。

お守りでチェーンアイゼン持ってきてるから大丈夫だけど、昨夜の雨は山頂では雪になったのか。

 

樹林帯の背が低くなってきた。もう森林限界は近い。たぶん標高は1,800mを超えた辺りだと思う。

なんかちょっと雲行きが怪しくなってきたんじゃね?

 

振り返った時の麓の紅葉が凄まじく、何度も何度も足を止めて写真を撮ってしまった。

朝の5時で駐車場がうまってしまうだけのことはあるよ。

 

笹が増えてきて植生が変わってきた感じだけど、天気まで変わってきた。

あかーん、間に合わなかったか!

 

お隣の山は何て山だろう?圧倒的な存在感。

左上に頭だけ出してる山があるの分かるかな?

 

ズームにするとほら。既に雪をしっかりかぶってる山、こいつは焼山、上弦の鬼の一人さ。

日本二百名山で現役の活火山。2020年10月時点ではたしか登れたはずだけど、しばらく入山規制がでてた厄介な鬼だ。

自分が登った翌週に噴火した草津白根山のニュースを見て肝を冷やした経験から、こういう山は登りたくない。

 

ガスに巻かれてしまい、辺りが湿っぽくなった中、湿ったハシゴを登る。湿っぽい話になっちまってすみません。

天気が急激に悪くなってきた。

しかーし!

山頂に着いてみれば晴れたなんて事、何度もあるぜ!天気なんて分からないもんだ。とにかくゴートゥだ。

 

山頂での晴れを信じて、濡れた岩場を慎重に越えていく。

 

9/11まで来た。

 

ここには女神に化けた鬼がいるっていう噂だぜ。

さあ、鬼退治の時間だ!おっさんの呼吸を始めろ!

 

ひゅー。。

強烈な血鬼術によりガスり菌シロタ株に感染した。

敵はかなり手強いぞ、こりは。

お腹まで痛くなってきた。

 

うぅ…(T_T)

寒い…寒いよぉ。。お腹冷えたよ。

雨飾山の名前の由来は、山頂に祭壇を置いて雨乞いをした事らしい。やめてくれー!

 

風も強い。風に何か当たると痛いのが混ざってるけど、何これ?まさか雪?!

足元の雪って昨晩積もった物じゃなく、今も降ってたのねん。

手袋、ダウン、レインウエア、ネックウォーマーなど、一通りの防寒着は用意してきたけど、まさか本当に必要になるとは…。

手強い女神だぜ。

 

雨飾山山頂へ

今年最初の雪の華、めっけ。

こないだテレビ付けたら、中島美嘉のモノマネ芸人が10人ぐらい横一列になって一斉に真似を始める姿が気味悪過ぎたな。ワロタけど。。

 

凍える寒さだ。。

早く山頂で燦々と降り注ぐ日差しで太陽の恩恵を授かりたかったけど、

真っ白だ。

 

もっと真っ白だ…。

やはりこうなったか…。膝から崩れ落ちる雨飾山。

写真なんて後でいいから急げば良かった。これこそが典型的などぼぼーん登山だ!

思い描いてたのとは違う結果。どこまでも白く、一寸先のガスを眺めるおっさんの瞳から涙が溢れ出す〜甘えとか弱さじゃない〜ただおっさんは辛い〜心からそう寒いだけ〜♪

途中から雪の華にしてみたけど、ちと無理があったかな。

 

凍えながらストーブを準備する。

なぜガチガチ震えながら、わざわざ風が強い山頂でお昼にするのか。登山する者の性としか説明ができない。だいぶアホだな。

秋らしくほっくり和栗のコーヒーを用意してきたけど、キンキンに冷えててとても飲む気になれないという悲報。

笑い飛ばしながらこの極寒を楽しむ若さは自分には微塵もない。。

 

サンポー食品のとんこつラーメンの温かさに生きてる実感を感じていると、ガスが少しずつ晴れてきた。

もう少し粘ってみるか。

サンポー食品のとんこつラーメンを更にもう一口食べてみる。

 

するとなんと言うことだ!

青空だ!

神だ。サンポー食品のとんこつラーメンは神だ!

まあ大げさに書いたけど、分厚い雲が支配する中で占有率で言えばわずか2%ぐらいの青空なんだけどね。

前回の栗駒山で運を使い切ったとしか思えないな。

しかしサンポー食品によるとんこつの呼吸はこんなもんじゃない。

よーく見てるんだ。今スープまで全て飲み干したぞ!

 

突然の幕開け!パッと晴れた!

強烈な風が一気にガスを吹き飛ばしてくれて、姿を表した圧巻の紅葉。手前には霧氷。こいつがサンポーマジックだ。チャーシュー美味すぎですから!

これや…紅葉と霧氷のコラボができたでー!

まさに理想のスープに出会えた瞬間。

 

アーーップ。目を疑う。そう言えばガガーリンが言ってた。

地球は黄色かったし、と。

おっさんのシャツは黄ばみだし、とも言ってたな。宇宙から。

 

強風が一時的にガスを吹き払ってくれたけど、まだガスったり晴れたりを繰り返してて油断できない。

この写真はそんな一瞬晴れたタイミングで撮りまくってるだけ。

 

笹平のガスも晴れた!女神が姿を見せる。この時は山頂で歓声が上がった。登山客の心が一つになる瞬間ってあるよね。まさにそれだ。

で、どれが女神か分かるかいな?

笹平を貫くトレイルが女性の横顔を描いた様に見えるってだけだけどね(笑)

まあこれも立派な雨飾山名物の1つ。

 

ちなみに紹介が遅れたけど、山頂には石仏が並び、山岳信仰の形跡を見ることができる。

これらは雨乞いした形跡なのかな?

 

晴れる時間が長くなってきた。遠くに日本海も見えた。糸魚川の海。

もうガスる心配はないのかも。粘った甲斐があったし、ブナ平で時間を使ったのも幸いした。

 

妙高山方面は依然としてしつこくガスがかかってるけど、まあ上出来。

 

あれだけしつこかったガスが晴れていく様子が幻想的過ぎて見惚れる。

鬼に勝利した瞬間。おっさんの底力の勝利。全おっさんの勝利だ!

 

足元の霧氷。

なんで雨飾山が紅葉の名山として確固たる地位を築いているのか、納得の景観だ。

 

今年の紅葉登山は大当たりだな。

最高の締めくくりに、感動を残して下山するよ。

午後から天気がほんとに崩れるのか怪しいけど、こんな寒い中で雨に降られたくないからね。

それにちょっと名残惜しいくらいがちょうどいいんだよ。欲張ったらいかんよ。

 

雨を気にしながらのゲッザーン

雪は大したことないけど、滑ってドロドロになりたくないからチェーンアイゼンを装着。

岩場ではむしろ滑りやすくなるから注意が必要だけど、こういう時は威力発揮してくれる心強いやつさ。

 

山頂よ、さらば。

深い青空。

ほんとに天気崩れるのか?

 

登りでガッスガスだった笹平は大きな地平線を見せてくれた。

 

山頂はまだ晴れてる。つか、さっきより晴れとーやん。

今山頂にいる村人たちはラッキーだ。

 

最後の最後でアルプスも見えた。北アルプス最北端、朝日岳と雪倉岳だと思う。

雪倉岳ではコースタイムを見誤り、あわやビバークすることになる寸前だった。なんとか夜になる前に小屋にたどり着いたっていうね。そんな大変な思いをした山行も今となっては笑い話さ。

 

ずっとガスがしつこく残っていた高妻山方面も晴れた。

今、山頂にいる人たちに嫉妬するぜー!

 

谷に目をやれば深い紅葉。

今のところ新潟の山で、紅葉でハズレたことがない。新潟の実力たるや、すごい。

 

上りは気にならなかったけど、トレイルはザレてるから下りでは慎重に。

あたしゃチェーンアイゼン装着してるから心配ないけどね、と油断してたら岩場で滑ってコケた。おっさんの辞書は油断だらけだったわ。

 

焼山のガスも取れた。

どんどん晴れていく。

 

はるばる来たぜ、新潟。

やっぱ来て良かった。言葉にならない。

 

登りではここら辺から天気が怪しくなってきたんだった。ますます晴れてきた。荒菅沢からの景色に期待できる。

 

この時期は樹林帯にこそ登山の楽しみはある。晴れてないとこんな綺麗には映らないけどね。再び樹林帯に帰ってきたよ。

 

11:50

そしてタイミング的には完璧。狙い通りの荒菅沢に、もう今日はここにテントでも張って泊まりたい気分だ。

悲しいけどこれ、日帰り弾丸なのよね。

 

アーーップ!!

荒菅沢から見上げる雨飾山の山頂は左上。

まさに登山やってないと見ることのできない絶景だ。時刻は11:50。午後になると逆光になるらしいからぎりセーフ。

 

神様、ありがとう。おっさんの心を虜にするこの秋山の恵み。

今年一番の登山になったかも。栗駒山も良かったけど。いや、夏の至仏山もスッゲー良かった。優柔不断でどこが良かったなんて決めらんないなー。どれもこれも見事に旬をおさえた登山だったし。

つか、今年まだ終わってなかったわ。

 

この青空をよーく覚えとくんだ。

信じられないことに、この直後、激変することになる。

 

荒菅沢よ、さらば。

既に暗くなってきてるのがお分かりかと思う。

天気の下り坂をアクセル全開で滑り降りていく感じ。もたもたしてるとマジ事故るよ。

 

手頃な紅葉を並べて楽しんでる暇なんてないんだぞ!分かってるのか!

雨雲が上空を覆いつくしてるというのに、ブナ平で鬼たちの罠に引っかかってなかなか前に進めない。

急げ!

 

状況は分かってるつもりだよ。

だけど、ブナ平で黄葉に囲まれれば「やっぱスッゲ!マジスッゲ!」を連発し、アハハハーと鬼血術で頭をやられ下手な写真を撮りまくっちゃう訳よ。

あれやこれや写真撮って10分近く使ったくせに、結局この一枚しか使わないっていうね。

 

駐車場まであと100mぐらいってところで雨が降り出したけど、ぎりぎりセーフ!

このあと土砂降りになった。めちゃピーカンだったタイミングで山頂に立った村人たちは下山中は雨ざらしになっただろうな。かわいそうに。

秋山は冷えるから気をつけないと。

 

振り返って

やっと念願かなって秋の雨飾山を登ることができたよ!うれぴー(死語なのは分かっている)。

やっぴーうれぴーよろぴくねー

荒菅沢から雨飾山名物の布団菱も見てみたくて探したんだけど、それがどれなのかさっぱり分からなかった。まあそれはいいけどね。想像を超える紅葉が見られたんだから。

 

楽しみにしていた雨飾荘の露天風呂はコロナの影響で立ち寄り湯はやってなかったのが残念だった。それはまた次の機会に。

仕方ないので小谷温泉山田旅館に立ち寄ってみたけど、そこもコロナ入場制限してて今は混んでるからと、まさかのお断り宣言を食らう。

最近は登山後の温泉を楽しみたいという気持ちが以前より強いから、このまま温泉入らずに帰るなんてムリ!くそっコロナめ!

結局、近くの温泉を見つけて入ってきたけど…

 

山頂でガスが晴れるのを待つ時間がとにかく寒くて、ダウンを着込んで手袋つけても寒い。とんこつラーメン食べて体の中から温めないと耐えられなかった。もうそんな時期になってしまった。

こないだ東京駅前で、自分はフリースを着てたんだけど、ノースリーブで歩く白人女性を見て違う生物なんだなと痛感した。

くれぐれも真似してはいけない。

たまに雪山で半袖の人を見かけることがあるけど、それも同じ。

寒さに疲れると、次第に寒いのか暑いのか分からなくなってくるって言うから、もしかしてそれだったのか?

なんにしてもコロナ影響で温泉を断られ続け、むしろ以前より温泉への執着が強くなった次第です。

ではでは


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