甲斐駒ヶ岳 登山 愉快痛快甲斐駒ヶ岳は山岳ランドのプリンス テント泊(2015.10.3)

甲斐駒ヶ岳 登山 愉快痛快甲斐駒ヶ岳は山岳ランドのプリンス  テント泊(2015.10.3)

甲斐駒ヶ岳 愉快痛快
甲斐駒ヶ岳 愉快痛快

 

かーいかいかい🎵

山好きならみんな大好き甲斐駒ヶ岳。

日本屈指の名峰。日本百名山、日本百景です。

花崗岩の白い山容は南アルプスの中でも一際異彩を放ち、その見事な三角錐はまさに「ザ・山」。

深田久弥も日本10名山を選ぶなら甲斐駒ヶ岳は外せないと言ったとか。

 

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個人的には妻の旧姓を冠したこの山は南アルプスの中でも一番最初に登るべき山だと決めてました。

今年は天気に恵まれなかったけど、そのツキの無さを帳消しにする見事な日本晴れ。前日の大雨で空気が澄んで、北アルプスから富士山まですべて一望できました。

初日は甲斐駒ヶ岳、明日は仙丈ヶ岳に登る予定です。

 

<スケジュール>2015年10月2日~3日
22:00新宿発バス乗車→23:30双葉SA→12:50天笑閣着、仮眠→4:50バス乗車→6:30広河原着、バスを乗り換えて北沢峠へ→テント設営→8:10登山開始→10:35駒津峰→11:45山頂→昼食(30分)→13:10摩利支天→13:50下山開始→16:00北沢峠

 

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22:00 新宿の東京モード学園前でバスに乗車。乗車率は80%ぐらいでした。

予定より早く双葉SAに到着。ここで少し長めの30分休憩。食料を買い込む。ここのカレーパンが辛くてうまかったっす。

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天笑閣で4時間の仮眠タイム。座布団4枚とタオルケット1枚が準備されてますが、この時期タオルケットだけじゃ低体温症で死にます。ダウンを着込むかシュラフを準備した方が良いです。

自分は3時間ほど眠ることができました。周囲でビニールをガサガサする音がうるさくて目が覚めた。次は必ず耳栓を用意しときます。

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広河原行きのバスに乗って約1時間半。更に広河原で北沢峠行きのバスに乗り換え、やっと到着。

南アルプス遠いわぁ。

出発前夜、山梨交通から電話があって、予約が遅かった7名様は広河原まで立ちになりますのでご了承くださいと突然の通達。

「そんなこと予約する時に言ってください!出発前日に言いますか?勘弁してくださいよ〜。臨時便出さないのですか?出してくださいよ」と言ったけど、「路線便なので立ちの方も時々でるんですよ」とのこと。

夜行バスツアーに申し込んで、立ちだなんてひど過ぎます。

ところが、当日、ふたを開けてみれば全員座れるよう手配されてました。

助かったというか・・・ふむぅ、釈然としないな。。

山梨交通のバスツアーに申し込む時は初めからしつこく確認した方が良いです。

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テント場に着きました。見事に晴れたな〜

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テント張って、準備終えたらすぐ行動。今回の最優先目的地、甲斐駒ヶ岳を目指します。明日は仙丈ヶ岳です。

 

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行きは仙水峠経由で。

 

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透明度高いです。南アルプスの天然水。

 

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樹林帯も気持ち良い。

 

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沢沿いの道が続きます。

 

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意外と昨夜は眠れたなぁ。トータル4時間ぐらい。なので体がさほどきつくない。

 

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仙水小屋に到着。予約者以外を寄せ付けない雰囲気。南アルプスの山小屋って、農鳥小屋を筆頭に客に厳しいイメージが先行しちゃってトイレすら借りずらい。。

 

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仙水小屋には寄らず、先を行きます。

ここからガレ場が続きます。

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月が見えます。

平野部でも雲一つない晴天というのは1年で10数日しかないらしいです。妻情報。

 

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それが甲斐駒ヶ岳の登山日に当たるなんて、ラッキーです。

 

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ガレがルイルイ(累々)🎵

 

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ガレがカイカイ(甲斐甲斐)

意味不明ですね。

 

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さあ、仙水峠に着きました。既に雲海が広がってます!

標高 2,264m。

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山岳ランドのプリンスも姿を現しやがったぜ。

 

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早く踏破してやるぅ! という気持ちの高ぶりをなんとか抑え、ペースを落ち着かせて急坂を登る。

 

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ここの登りはきつかったなぁ

 

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振り返ると栗沢山。この山だって2700m峰だからね、どの山も高いです。

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やっとハイマツがでてきた。そろそろ森林限界か?

 

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ふぅー、少し景色が開けた。

 

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仙丈ヶ岳方面。

 

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近づいてきたな。

 

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ここから先、こんな景色を見ながら登れるなら疲れなんてぶっ飛ぶぜ。

 

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朝晩は氷点下まで下がる季節になったってのにまだ花って咲くんですね。

 

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気持ちいいー

似た様な写真ばかりですみません。もうほんと最高だったので。

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駒津峰の山頂です。

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甲斐駒ヶ岳へのベースキャンプみたいな場所です。

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ここで標高2,750m。

先を急ぐか。

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一旦下ってからの〜、えげつない登り。

急坂が山頂まで続く。これが甲斐駒ヶ岳の醍醐味。

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岩場の連続です。

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馬の背みたいな場所もあるので要注意です。バランス崩したら重傷じゃ済まない。

 

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特にこの日は風が強かった。

稜線では風が止んだ瞬間急いで先に進み、そろそろ風が来るぞって思ったら岩にしがみついて、猛烈な吹き返しに耐える。自然との戦いこそ山登りの真髄ですな。

 

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そんな強風の中、岩によじ登って、山頂を指差す自分。

 

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イルカには似てないけど、イルカ岩に似た岩。

 

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いよいよ核心部へ。ここからが本番。ここからが最高に楽しい時間。

直登ルートで挑みます。危険なので体力に自信のない方は巻道ルートを使ってください。

 

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風に飛ばされそうになりますが、三点支持しながら慎重に行けばまず大丈夫です。

足を乗せるところを確認しながら。腕だけで登ろうとすると滑った時に取り返しがつきません。

先行者のソロのご年配の男性、といっても60歳ぐらいだろうか・・・行きたいけど行けない、引き返したいけど引き返せないと困ってたので、危険箇所を抜けるまで同行することにしました。

 

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ここまで来たらもう安心。

砂浜のような3000mの世界。

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困難を乗り越え、

 

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やっと踏破。

カイコマの山頂で一番高いとこに立つ。

全国に駒ヶ岳の名を冠する山は18座ありますが、その頂点に君臨するのが、ここ甲斐駒ヶ岳。

 

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木曽駒、御嶽山、乗鞍岳、穂高、槍の穂先までバッチリ見えます。

 

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中央アルプスを背景に、2,967mの山頂標識。

空気が澄んだ日に来れて、今回のプランニングに自画自賛。

 

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先日登ったばかりの八ヶ岳王国。

山域が独立しててやっぱカックイイ。

 

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こちらは鳳凰三山の奥にどーんと富士山。そして画面右端に北岳、間ノ岳。国内トップ3、揃い踏み。

すごいすごい。

 

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山頂でコーヒーを飲みながらこの贅沢過ぎる景色を堪能しました。

 

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右に行くと竹宇登山口。黒戸尾根の登山口です。黒戸尾根ルートの標高差2,200mは日本三大急登の中でも最大の難コースとして知られてます。

 

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祠と石碑と剣がもはや魑魅魍魎の乱立状態。東京の住宅事情の様だ。

 

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大国主命と書かれた立派な碑がありました。

たいこくしゅめい?ウメシュうめぇ、みたいなものか。

帰って調べてみると、オオクニヌシノミコトと読むんだそうです。

どんだけ訓読みやねん。

 

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駒ヶ嶽神社。信仰の山ですな。

南無南無。。

カイカイ。。念力集中、ピキピキドカーン

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さって、摩利支天に寄って帰りますかね。

下山は巻道をつかいます。

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白い山肌のため、意外とルートを見失いやすい。顔をあげて赤い印を探しながら下りましょう。

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顔をあげればほら、こんな絶景を楽しめる。

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摩利支天へは一旦下ってから登り返す。

 

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ハイマツに覆われ、雷鳥の目撃情報が多いと聞いて期待してたんだけどなー。

残念でした。

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剣が突きでた摩利支天。

 

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摩利支天からの大好きな八ヶ岳。

 

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陽が強くて全く撮れなかった仁王像。

 

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おねげえです、

 

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魚を釣らせてください〜

先日もフグしか釣れず・・・・、子供から「もう僕釣りが嫌いになりそうだよ」、と言われるダメ親父さ。

 

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摩利支天で30分ぐらいのんびりして、そろそろ下山。遊び過ぎたな。

 

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六方石へ。駒津峰方面ということです。

 

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再び樹林帯に戻ってきた。

 

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風に煽られながら登る。スマホで写真を撮ろうとするとスマホが風に押されうまく撮れないぐらいの風です。

 

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双児山経由で帰るか仙水峠経由かで悩みましたが、強風のため双児山は諦めてピストンで帰ります。

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こんなに長かったっけ?てぐらい下山は疲れたな。やっぱり下山は苦手だ。

 

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もうヘトヘト。やっと仙水峠まで下ってきた。ここでへたりこみました。

こんなにバテたのは久しぶり。やっぱり多少なりとも睡眠不足なんだな。

 

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途中から沢沿いの道になり、何度か川を渡渉します。

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明日は仙丈ヶ岳。今日早く寝れば体力は復活するんだろうな。。眠い。。明日も晴れることを期待して、ご飯食べたらすぐ寝ます。

 

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北沢峠、長衛小屋に戻ってきました。

長衛小屋ではチップスターやペットボトルのジュースが200円という良心価格で販売されてます。

明日の朝ごはんのワッフルとコーラを買いました。

 

  振り返って  

最初に企画した甲斐駒ヶ岳の山行は、台風で流れました。2回目の企画は同行者の都合が悪くなり流れました。

今回、天気予報を注視しつつ、決行を決めたのは4日前。

あこがれの甲斐駒ヶ岳、天気に妥協はしたくありませんでした。

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強風のため、てんきとくらすの予報では登山指数Cでしたが、こんな快晴の日に来れて本当に良かったです。

紅葉も始まってたし大当たりでした。

明日は仙丈ヶ岳です。こちらも百名山です。

贅沢な旅が続く。楽しみぃ〜

 

 


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