山とお酒をこよなく愛するアル中クライマーの皆様こんにちわ。下戸のやっほっほ亭です。

 

今回は1泊2日のテント泊でジャンダルム〜奥穂高岳〜前穂高岳を縦走してきました。

初日は、上高地から岳沢小屋を経由して天狗沢ルート天狗のコルまで一気に這い上がり、ジャンダルムを越えて念願の奥穂高岳へ。そして穂高山荘でテント泊します。

重い炭酸飲みたい病にかかってたので、小屋に着くなり同行者のビールを一口もらった途端、体が動かなくなってあえなく終わった1日目。ええ、下戸ですから。

アルコールが抜けた2日目は、再び奥穂高岳に登って吊尾根を通って紀美子平から前穂高岳へ登りました。疲労も溜まってきたので休憩を多めに取りながら重太郎新道で岳沢小屋に下り、上高地へ戻る、全2日間の行程です。

 

さあ、夏アルプスだ!

ドキドキしに行こうぜっ!

 

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そそり立つジャンダルム。今回の標的はコイツだ!

さて、簡単ですが今回のルートの特長です。

 

 

奥穂高岳、ジャンダルム登山のポイント

天狗沢、ジャンダルム、ロバの耳、ウマノセ、吊尾根、重太郎新道。どこも有名な北アルプス屈指の岩稜ルートです。経験と度胸フルスロットルで挑め!ヽ(`▽´)/

②山頂は360度の大パノラマ!!特に前穂高岳山頂からの穂高連峰〜槍ヶ岳の眺めは圧巻でした。

③8月〜9月の穂高山荘は非常に混雑します。テン場の空きが無ければ涸沢に下る予備のプランも用意しておきましょう。

 

ほいじゃ補足します。

”夏山縦走の醍醐味が詰まった上級者向けのルートです。”

天狗沢ルートはガレ場が続くバリエーションルートと言ってもペイントの印が多く割と整備されてるので、ある程度ガレ場に慣れた方なら大丈夫だと思います。なんと言ってもジャンダルムへの最短ルートだし、岳沢小屋のご主人がこのルートが一番のお薦めと雑誌でコメントしてたこともあって以前から興味がありました。

何より花、花、花。ここのお花畑はなかなか見応えあります。そして見上げれば巨大な天狗岩とジャンダルム。ほんと素晴らしいルートです。

問題は天狗のコルから奥穂高岳までの区間です。特にジャンダルム〜ロバの耳〜ウマノセ〜奥穂高岳は難所のオンパレードで上級者向けです。

2日目の前穂高岳は岩場に慣れていれば特別難しいところはありません。奥穂高岳〜紀美子平の吊尾根も長い鎖場や急なアップダウンは確かにありますが楽しめるレベルだと思います。

個人的にしんどかったのが重太郎新道の下り。長くえげつない急坂が続き、この重太郎新道で2度3度滑ってヒヤっとしました。この急坂は下りも嫌だけど登りも嫌ですね。。ただ、ここからの穂高連峰の眺めは抜群です。冒頭の穂高連峰の写真は重太郎新道から撮影した1枚です。

 

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奥穂高岳は標高3,190mで国内3番目の高峰で日本百名山、花の百名山です。ジャンダルムは標高3,163m、前穂高岳は標高3,090m。

 

早朝、まだ冷えた空気がたちこめる中、山を覆うガスは日差しが強くなるとみるみるうちに晴れていきました。

穂高山荘から奥穂高岳へ登っていく途中で後ろを振り返ると涸沢岳と北穂高岳の間から槍ヶ岳が姿を現しました。

天気に恵まれた素晴らしい夏山縦走の記録です。

いざっ

 

■周辺地図

・沢渡駐車場マップは、こちらをご参考にしてください。

今回は市営第二駐車場(足湯公園駐車場)に駐車。上高地からの帰りはバスで沢渡公園足湯前停留所(降車専用)で下車。

 

 ■ルートとコースタイム

 

 

■2018年8月4日~5日 ※()カッコ内は標準コースタイム

河童橋⇒(145分)⇒岳沢小屋⇒(180分)⇒天狗のコル⇒ (130分) ⇒ジャンダルム⇒(60分)⇒奥穂高岳⇒(40分)⇒穂高山荘 テント泊

1日目の標準コースタイム:9時間15分

 

穂高山荘⇒(50分)⇒奥穂高岳⇒(130分)⇒前穂高岳⇒ (150分) ⇒岳沢小屋⇒(115分)⇒河童橋

2日目の標準コースタイム:7時間25分

 

 

登山開始

 

 

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上高地の沢渡駐車場(さわんど)までの道すがら、黒のVOXYに散々煽られ続けて深夜到着しました。

くっそー、腹立つぜ。

「ちょっと大きな車に乗って勘違いしてんじゃねぇぞ!あぁ?生身でかかってこんかーい!」

と聞こえないところで凄味を利かせてやったぜ。おとといきやがれ。

んで、朝まで3時間は眠れたかな。4時半まで睡眠とって出発です。

 

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眠い。。顔洗って歯を磨いて・・とにかく眠い。。

第一駐車場は満車で足湯公園の駐車場に停めました。1日600円です。

きれいなトイレの裏に足湯があります。

 

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5:10

始発のバスは行ってしまいましたが、鼻っから乗れないと思ってたので全然OK。

タクシーが次から次へとやってくるので、見知らぬ方々と集まって5人で乗り合わせて乗車します。運ちゃん入れて前列3人、後列3人の計6人でぎゅうぎゅう、トランク満載の東南アジア方式です。

5人揃えば1人840円。バスよりだいぶお得です。節約した分、下山後は上高地ソフト食べられるわけです。

 

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どうでもいいけどさっきから車の写真ばかりだな。

これが有名な釜トンネル、略して釜トン。朝5時にゲートオープンするので、のんびりタクシーでやって来ても始発バスと大して到着時間は変わらない。

トンネルの警備員とタクシーの運ちゃんのくるくるパー合戦にウケながらの通過。

あの上高地に来れるなんて!と夢心地なんだけど・・正直まだ眠いっす。毎度、なかなかパッと起きれない登山に不向きな体質です。

この釜トンネルを抜ければ上高地の世界に突入です。ちなみにここを左に曲がって安房峠を行くと焼岳登山口の中の湯があります。

 

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5:50

やっと車ではなく人がでてきた。どっと賑わう上高地のバスセンターです。

ここは混むので、トイレと水の補充を済ませて登山届を出したら河童橋へさっさと移動します。やっと目が覚めてきました。

 

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おざーっす

すれ違うのは猿ばかり。

 

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つか河童橋まで猿としかすれ違わなかった。

 

獣はカメラを向けると攻撃されると勘違いして襲ってくると聞いたことがあって、かなりビビりながら撮影しましたが、猿たちも撮影慣れしてる様子でまったく動じない。

 

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「すっげぇ!あの河童橋だ!」

登る前からなんもかんもが楽しい。さすが上高地!感無量だす!!

 

登山で上高地にやって来るのは実は今回が初めてなんです。

上高地を象徴する河童橋と穂高連峰の眺め。毎年の様に上高地から登山をしてるリッチな登山者が超羨ましいです。

 

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良かれと思ってそれぞれのピークを書いてみたけど、余計分かりにくくしてしまったかも。

 

梓川沿いを岳沢登山口に向かって移動中に眺めたこの景色も素晴らしいです。

奥穂高岳のピークより、手前にあるジャンダルムの方が手前にあるからよく目立つ。

今からあんな高いところまでテン泊装備で目指すのかと思うと心配になってドキドキしてきた。

 

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先ほどから上高地のハイキングを楽しみながらなので、登山口まで短く感じました。上高地なんて滅多に来れるところじゃないですから。

 

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すげっ

 

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岳沢登山口は河童橋から20分程度の距離。足慣らしにはちょうど良かった。

撮影で立ち止まってばかりだったのに、使われた写真はこれだけという現実。

 

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6:25

ここから岳沢小屋までは約4キロ。天狗のコルまでは約7キロで5時間。

天狗のコルから奥ホまでの区間が難所続きなのでそこまでは体力温存でゆっくり行きますぜ!

出陣じゃっ!

 

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「きえーー!!」

いきなり体力削るという暴挙にでてみました。

 

 

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ヤマホタルブクロ。

 

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ヤブデマリ。

 

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上高地の原生林の中をのんびり登り、実は知らず知らずに結構標高上げてきてんじゃない?と期待して振り返るとやはり期待を裏切る結果。そんな甘くないわな。

 

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ガレ場の沢がでてきたり、ところどころ景色が開けてきました。

 

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岳沢小屋まではご覧の通りよく整備されたなだらかな登りが続くので子供とのハイキングにもちょうど良いと思います。

少しずつ樹林の密度が薄くなってきて木々の背も低くなってきました。

 

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岳沢小屋が見えてきた。ゆっくり歩いたので疲労感はさほどないです。

手前のガレの沢を渡っていきます。

 

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8:15

着きました。ここまで簡単に書いたけど上高地から約4キロ。

水場もあるのでここで補充し直すのも良いですね。

 

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カロリーの過剰摂取じゃい。

本日はローソンの生チョコクレープ!激ウマでした!!

 

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天狗沢ルートの入り口がどこか分からなかったので小屋のスタッフに聞くと、ヘリポートの手前ですと言われたけどどこにもそれらしき道はないので、とりあえず道なりにまっすぐ進んで右に折れました。

 

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ヤマップで天狗沢ルートを歩いた方の軌跡をダウンロードしといて良かった。ガレ場に突き当たって右に折れたら無事天狗沢ルートと合流することができました。

 

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ガレ場の沢を渡ります。小屋の方だと思いますがトレイルの整備をしてくれている人がいました。

ぱっと見立ちションしてる風にしか撮れずごめんなさい。

 

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ここは楽園やぁ〜。

小屋から約15分ほどで、岳沢名物お花畑の開幕です。

岳沢小屋から10分ぐらいの所なのでここまででもいいから散策に来る価値はあると思います。

 

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岳沢小屋のホームページにも紹介されてる自慢のお花畑です。

花もきれいですが目の覚める緑はほんと綺麗です。今こうやって写真を見てるとなんとも癒される景色ですが、実際に歩いてると日向が延々と続き、口をついてでてくるのは「あぢぃ」ばかり。

 

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紫色はトリカブト。ピンクはアカバナシモツケソウ

ついつい足を止めてしまいます。「暑ぢぃ」からですが。

 

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こ!これは!

調べてみたけどわからん!なんか珍しそうな花です。

 

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コウゾリナ

たんぽぽっぽいけど、うなぎと穴子みたいに、きっとたんぽぽとは似て非なる物なんだろうなと思ってたらキク科たんぽぽ属の花でした。

まあどうでもいい話でしたね。

 

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青すぎる空。左手に見える天狗岩と右手の岩稜の奥に隠れるジャンダルム。

「待っていやがれー!」

つい意気込んでしまう景色です。

 

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つまんでごらん

 

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ぎゅ~~~~

 

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ぼんっ

 

生まれたてのミヤマシシウドでした~

 

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右にそびえる岩の壁がどんどん近づいてきた。

天狗沢ルートがジャンダルムへの最短ルートとは言え、標高差1,600mオーバーだしテント泊装備の重さもここにきて堪えてくるんじゃい。

 

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もはやバリエーションルートとは言えないぐらいペイントの印が多く歩きやすい。

浮石は噂通り多いのですが、それでも南アルプスの鋸岳に比べれば「これで浮いてんの?」ってぐらいのレベル。余裕です。

 

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ここで腰掛けて休憩をとったけど、いやいや暑ぃ。

日陰がどこにもないから仕方ないです。

 

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天狗岩が見えてからがなかなか着かない。見えてからが長い、山あるあるです。

 

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あぢぃとつぶやき続けて3時間、やっと雲で日が陰りました。

「こんな暑いならもう青空いらん!ガスカマーン!!(蝶野正洋風に)」

 

このブログを読んだ方はよく覚えといてください。このルートは暑い!!

あ、やっとこさ前方に石室が見えてきました。

 

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昨夜ここでツェルトを張り、この時間は荷物をデポってジャンダルムで遊んでるという方の荷物が放置されてました。

まったくやんちゃですね。

 

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11:20

天狗のコルからは反対側の景色が一気に開けるど!!

とんでもない絶景。吹き上げてくる風。これぞアルプスだ!!と感じられる瞬間です。

 

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ジャンダルムに向けて出発!

まずこいつを!越えて!いきます?。。マジかいや?

 

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飛騨側(左側)から巻くように登っていきます。

そりゃそっかー直登なんてするないよな、と少し安心。

難しそうに見えますが岩はもろくないし、ホールドしやすい岩が多いので特に問題はなさそうです。

 

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岩だらけの世界に突入するとイワツメクサが増えてきた。

スピッツの曲にも出てくる花ですね。冷たい頬という曲です。

さよなら僕の~シロツメクサと~♪ ・・・。

シロツメクサだった!!

改めて歌ってみて気付いた。やばい、ずっと勘違いしてた!

(知らない人は置いていくよ)

 

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オエェー!両側切れ落ちてる!コケたら大変です。

わ、わたし失敗しないので!!

 

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どこに矢印書いてんだか。。シンジラレヘン。

 

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見上げればあんな所に登山者発見。分かりますかね?

すっげぇ〜な、かっこええ。絵になるわ。

 

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ここはちょっとルートを間違えて左から登ろうとして行き詰って少し戻ってみたら鎖を見つけました。

ほとんどが自力で登っていく岩稜ルートですが、たまにこうやって鎖場がでてきます。

 

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さっき見えた登山者と近いところまでやって来て振り返ってみる。

岩峰にガスが垂れこめる景色がたまらんっす!これを見に来たと言っても過言ではありません。

 

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ガスってきたら姿を現してくれたのがこの子達。

ぷくぷくの雛がかわええのぉ。

おおほれ近ぅ、近ぅ寄れ。

 

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あたしじゃだめなの?とお母さんが登場。

今年は雷鳥との遭遇率が高くて嬉しい限りです(^^)v

 

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明日歩く予定の吊尾根と前穂高岳が見えました。

時計の標高計が3,000mを越えたり下がったりしてきて、だいぶ見えてくる景色も変わった。

 

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さあ、ジャンダルムのテッペンが見えてきたぜぃ!

奥穂高岳側からの景色とは全然違ってなんだか登りやすそう。。

 

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岩の隙間に入ってしまい動けなくなったセミがいました。エゾゼミ君です。

救い出して放ってあげましたがすぐに落ちてしまいました。このセミの7日間しかない夏はもう終わりを迎えたのでしょう。

 

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ザックをデポってジャンダルムに取りつきます。軽い!体が軽い!!ヒャッハッハー!

やばい、すいすい登れるわ。

ここは右から鎖をよじ登って左へ巻いていきます。意外と登りやすかったので途中で印を探すのがめんどくさくなって右からガシガシ登りました。

 

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さあ目の前だ!やっと天使に会える!

 

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13:50

ち、、小せっ!

初対面の天使は想像以上に小せっ!

でも、まあやっぱり感無量ですね。

今年、足尾のジャンダルムを踏破したから本家本元にも登るぞ!と意気込んでやってきました。高度感、ルートファイティングの難易度、危険度とも足尾のジャンダルムの方が格段に上ですので、もしここで飽きたらないという物好きな方はチャレンジしてみてください。お薦めはしません。

→(足尾のジャンダルムの記事は、こちら

あまり比較する様な話でもありませんが。。

 

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折角身軽になれたのにまたこの荷物を背負わにゃならんのか。。

再び背負うと改めてよくこんなの背負ってこの岩のルートを歩いてきたなと呆れるわ。

 

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ジャンダルムから奥穂高岳までまだまだ油断できない難所が続きます。

右の大きな岩峰がロバの耳です。

 

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岩場では登りの方が簡単。問題は下りです。ロバの耳からの下りでは10名ほどが詰まってる箇所がありました。

 

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奥穂高岳側から振り返ったジャンダルムは雑誌やヤマレコなんかでよく見る姿です。

てっぺんからは天狗沢ルートで少し会話を交わした経験豊富な方がこっちを見てます。

 

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ロバの耳が過ぎてもさすがただでは終わらせてくれないルートです。

難しさ以上に体力が求められます。3,000mオーバーでアップダウンを繰り返してるから息が上がります。

 

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奥穂高岳が近づいてきた!!

山頂の手前に控えるのが最後の難関ウマノセ

 

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ウマノセを渡る先行パーティ。

全員がザイルに繋がってます。一人が滑落したら全員道連れになるパターンにしか思えない。おぞろじい。

長い順番待ちです。仕方ありません。

 

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い・・いたしません!!

というわけにもいかない。とうとう自分の番がやってきました。

コケたら即生命保険会社から多額の死亡保障が転がり込んで財布が潤うことでしょう。

 

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15:40

奥穂高岳の山頂に着きましたー!

これが念願の初登頂です!!

 

祠の前で寝転んでピースしてるのが自分です。

人気の山なので5分近く順番待ちしたにもかかわらず、見知らぬ人が割り込んでくるという悲劇の1枚となりました。

ちっ

 

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穂高山荘に向けて下ります。

なんだかんだでもう夕方。人気の小屋だしテント場の空き状況がとても心配。

 

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16:30

密集してる中、なんとか張ることができて一安心。

もしテン場が一杯だったら小屋の人に言えば小屋の前に張らせてもらうこともできるそうです。

 

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小屋の前のテラスに移動して乾杯、そして夕食。

目の前の常念岳がとにかく目立つ。眼下には涸沢ヒュッテも見えます。

今度は涸沢にも行ってみたいです。北穂に登った時も白出沢から新穂高温泉方面に下ったので涸沢には行ったことがまだありません。

 

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ガスってしまい夕焼けは見られませんでしたが、夜が近づいてくると再びガスが晴れてきて幻想的な色合いを見せてくれました。

というか一口飲んだビールで心臓バクバクになってもう動けません。

 

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夜が訪れ、ガスが晴れると涸沢岳を覆う満天の星空がとても綺麗でした。

手ブレがひどくてきちんとした写真は残せなかったけど天ノ川まで見える夜空には感動しました。

それにしても長い一日だったな。

 

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さあ、朝です。隣のテントの寝言がデカ過ぎて夜中に何度も目が覚めた。。

もう寝てらんないのでテントの撤収を始めてさっさと行くぜ。

 

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日の出前はめちゃくちゃガスってたのに少しずつ晴れだした。

 

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5:15

オケツを突き出し今日も踏ん張ってスタートです。

 

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穂高山荘がガスで霞んでる。でもきっと今だけだよっ!

晴れ予報を信じて登ります。

 

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少しずつだけどガスが晴れてきました。

こういう感じが山岳美を感じさせる瞬間ですね。カッコいい。

 

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おおーっ!!

パーッと晴れました。

劇的な朝となりました。今日も晴れるよっ!!

 

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夏の朝日が速度を上げてぐんぐん上る。

昨日から常念岳のシルエットが実に印象的です。あんな良い山だったのか。。

 

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笠ヶ岳です。あいつもアプローチが長くてちょっと大変そうだけど早く登りたい一座です。

 

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昨日楽しんだジャンダルム。ジャンダルム方面に向かう登山客も多かったです。

ちなみにジャンダルムから奥穂方面に登る方が歩きやすいです。人それぞれですが、奥穂→ジャンダルムだと岩場での下りが多く、より技術が求められます。

それにデカザックだとしゃがむと岩にザックが当たって前に押される形になるから、テン泊装備で下るのはより注意が必要です。

 

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6:00

昨日も踏んだ奥穂高岳のピークから今日はスタート。ここから朝日を浴びるってのはやっぱり良いもんです。

今日2日目も楽しみにしてたルート。右前方に見える前穂高岳に向かって意気込み新たに再出発じゃい!

 

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南稜の頭を通過して前穂へ!

 

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これが吊尾根の全貌です。

上高地への最短ルートということで安易に吊尾根を通ろうとして進退窮まる方がいると聞くので、きっと油断はできないのでしょう。

 

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早速、長い鎖場をつたって標高を下げます。

斜度は緩いのでそれほど危険ではありませんが長いです!

 

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長いので登りの人とは声をかけながらの離合が必要です。この時間は早朝ということもあって穂高山荘から前穂高岳方面の登山客しかいなかったのでスムーズに通過できました。

 

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岩稜帯と登山客。アルプスらしい風景。

 

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鎖場はちょいちょい出てきますが、ご覧の通り割と安全なルートです。右にコケたら真っ逆さまですが。。

午前中は日陰が多く歩きやすいですが、西日が差す時間帯はキツイと思う。

 

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分岐点、最低のコルに着きました。ここから紀美子平に向けて緩い登り勾配です。

 

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振り返る穂高連峰。

圧倒的な存在感。あそこにいたのかと思うと、ほんと来れて良かったと思う。

 

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7:35

紀美子平に着きました。穂高山荘から約2時間ってとこです。

ここでザックをデポって、前穂高岳へ登っていきます。よく前穂は登らずに下山してしまう人がいるみたいですが、今回の山行で山頂からの眺めが抜群に良かったのがこの前穂高岳。巻くのはもったいないです!!

 

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空腹に負けて軽く食事を取ってる間に同行者は先に登りに行ってしまった(笑)

難しくはないけど、ここでも踏み外すと事故に直結する岩稜帯が続くので、無理に追いかけず慎重に行きましょう。

 

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さあ山頂です。

結局追いついて、そして追い抜いて先に山頂へ。競争してるわけではありません。

 

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8:00

前穂高岳、標高は3,090m。

山頂は多くの登山客で大賑わいです。

 

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目の前にはとてつもない大きさの奥穂高岳。山頂は観光名所みたいだったけどやっぱ偉大です。みんな目指すわけだな。

 

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前穂の北尾根方面に行ってみると穂高連峰から槍ヶ岳まで丸見えの大展望が広がってます。

青空だし、このタイミングで来れたのは幸運でした。

 

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気が遠くなる上高地方面。あそこまで下るのか、信じられへん。

 

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紀美子平に戻ってきました。かなり賑わってますね。

途中で前が詰まってて慌てて止まったらバランス崩して滑落しそうになりました。ふぅ、あぶねぇあぶねぇ。

だいぶ疲れがたまってきてます。

 

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重太郎新道の下りが始まりました。

なかなかの急坂で後ろを歩いてた人が「登りでここを使わなくて正解だったな」と言ってました。激しく同感です。

 

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ワタシ足が疲れたデース。

さすが穂高。外国人の登山客ともちらほらすれ違います。

フランス語っぽい言葉でした。白人ってだけで、「日本人より体力がありそう」、「滑落しても死ななそう」、「暑さに弱そう」と思ってしまうのは偏見なんでしょうね。

 

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前穂の山頂が見る見る遠ざかっていく。

急坂なので地図上の移動距離は大したことないんだけど標高差はかなりあります。

 

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岳沢小屋が見えました。絶望的に遠い。。

これは大変だぞっ!

というわけで今更だけど日焼け止め塗るわっ!今回も完全な手遅れパターン。

 

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街で見かける燕より巨大なツバメが何羽も飛び交ってます。イワツバメっていうらしいです。

 

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ここからやっと樹林帯。

 

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名前だけは聞いたことがあるカモシカの立場に到着。軽くスルーします。

 

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今回、個人的には重太郎新道から見上げる穂高岳の景色が1番だなと思いました。

 

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長い長い梯子を下ります。

事故が多いらしく、この先は登りと下りのルートがそれぞれ別の一方通行となってます。

ワタシ字が読めナイヨーっていう外人さんとは数人すれ違いましたけどね。

 

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少しだけどもう紅葉が始まってます。

 

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突然のお花畑。岳沢小屋周辺は花の宝庫ですね。

コガネギク満開。黄色の花です。

 

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高山植物越しに穂高連峰を眺める。

この時期に来れて良かったです。

 

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紫の花はハクサンフウロ

白い花はヤマハハコです。

 

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10:50

足が疲れたデース。

もう動けまセーン。

デカザック放リタイヨー!

長く休みたいけど、あまり長く休んでるとかえって動けなくなるからアンパンつまんですぐ行きます。

 

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緑のトンネルをくぐって上高地へ向けて下山開始。。

 

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登りの時に立ち寄れなかった風穴でしばし休憩。

ここから上高地まで至るところに風穴があって、ちょいちょい利用させてもらいました。

風邪ひくぐらい涼しかったです。

 

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12:55

外国人と家族連れで賑わう上高地まで戻ってきました。

梓川が透明すぎて癒やされる。

 

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まず最初にずっと楽しみにしてた上高地ソフトをゲットしました。

バイトの外国人の青年がソフト作ってたけど、こういうところは日本人にやってもらいたいと思ってしまう。

で・・できれば女性がいいっす!

 

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沢渡駐車場で車を拾って帰りのお土産屋さんで桃を頬張りました。

 

 

振り返って

 

初めて奥穂高岳に登りました。

登山拠点はあの有名な上高地。自分にとって上高地は中学校の修学旅行で訪れた特別な場所という意識があって距離以上に遠く感じる、そんな所です。

上高地に降り立つと、大きなザックを背負ったハイカー達で溢れ、梓川は相変わらず透明で、穂高連峰は強烈な存在感で、河童橋を渡ると心が高揚しました。

 

「本物のジャンダルムに登ろう!」

5月に足尾のジャンダルムに登った時にそう宣言したのが今回の山行のきっかけです。

 

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圧倒的な山岳美が広がってます。

天狗沢ルートは登山客が少ないバリエーションルート。とてつもなく大きい天狗岩を目指して登っていくと右手には圧倒的な岩壁が迫ってきます。ジャンダルムへはこれを越えていくのか。。そこそこ岩場の経験は積んできたつもりですが、少しだけ不安になりました。

見上げれば岩稜帯の上にどうやってあそこまで登ったのか先行する登山客がポツンと見える。それがなんとも絵になって印象強かったです。

 

いよいよジャンダルムに登り始めると、足尾のジャンダルムとは比べようもないほど登りやすい。高度感も大したことない。こんなもんかと思ってさくっと登り終えると目の前にどーんと奥穂高岳が見えました。

360度岩に囲まれた殺風景な景色は、足尾のジャンダルムとは比べようもないほどの大迫力。

奥穂高岳が見えたのも束の間、ガスの中に隠れていく。

 

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たまにガスが晴れて目を凝らすと遠くに槍ヶ岳も見える。

これかぁ。さすがだわ。と妙に納得してしばらく見惚れ、北アルプスに来たことを実感しました。

初めての奥穂高岳は上高地と同じく特別な場所になりそうです。

では

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