入笠山(にゅうかさやま)にやってきました。
2月に入り長かった冬もいよいよ今月で終わりです。寒くて辛かった冬もあと1ヶ月我慢すれば春がやってくるよ。
そう思うとあたい乗り越えられる!あたい頑張れる!
あたい!!
さて、最後の冬をどこで楽しもうか?
難易度は置いといて、雪山定番の山と言えば、北横岳、黒斑山、谷川岳、そして入笠山あたりがランキング上位の常連ではないでしょうか。
これらエース級のド定番の中で、冬に登ったことがあるのって実は黒斑山だけだなぁ~と指折り数えてみて気付いたわけです。
そう、今こそ声高に言おう。
ベタな雪山登山がしてみたい!
厳冬期の男体山の記事、ぜんぜん誰も読んでくれないよ!
結局みんなベタベタな登山を望んでんだべ?あぁ?こんにゃろ。
芸能人で言う正月のハワイ。デートならディズニーランド。埼玉県と言えばサイボクハム。それぐらいベタなとこ!最後のはちょっと違うかもですが、、
とにかく、そんなわけで入笠山に決めました!
入笠山は南アルプスの最北端にある標高1,955mの山で、ゴンドラリフトを使えば山頂まで1時間もかからずに登頂できる、かなりお手軽な山です。
入笠山は南アルプスじゃない!と言う人もいますが、とりあえず私のブログでは南アルプスて紹介させていただこう。
「厳冬期の南アルプス行ってきたし。割と簡単だったし!」
と言ってしまえ。
鬼はソトー
福はウチー
南岸低気圧の影響で東京でも雪が降った翌日だったから、そりゃもうもふもふでしたよ。
天気さえ良ければ誰でもスノーハイクを楽しめる山として有名な山だから、この日も子供からお年寄りまで多くの登山客で賑わってました。
そんな入笠山の魅力は簡単に以下3点。
1.ゴンドラを使って標高1,780mの世界にひとっとび。山頂までの標高差はわずか200m。
2.ゴンドラ山頂駅からいきなり広がる八ヶ岳の大パノラマ。
3.入笠湿原を抜けていく開放的なトレイル。
手軽さばかりが話題になる入笠山ですが、八ヶ岳の真向かいというロケーションだから景色はほんと素晴らしかったです。それとすぐ近くに見える甲斐駒ヶ岳も男前でかっこ良かった。
いざっ
■アクセス方法
・富士見パノラマリゾートの駐車場は無料、2000台駐車可能。
・アクセスは、こちらをご参照ください
■ルートとコースタイム
■2018年2月3日 ※カッコ内は標準コースタイム
ゴンドラ山頂駅⇒(10分)⇒入笠湿原⇒(40分)⇒山頂⇒(60分)⇒ゴンドラ山頂駅
標準コースタイム:1時間50分(休憩含まず)
2/3 富士見台パノラマリゾートゴンドラ山頂駅~入笠山山頂
活動距離:4.0km
高低差:229m
累積標高上り/下り:418m/460m
消費カロリー:1,159kcal(目安 身長180cm/73kg 男性)
はじまり
先日、東京で雪が降りました。
南岸低気圧が雪をもたらすのは数年に一度ありますが、これだけ降ると降雪直後に登った高尾山の記事の閲覧回数が増えます。雪山を行きたがる変人がいかに多いかって事です。
しかしこれで今年の雪不足は解消されたはず。楽しみな週末となりました。
入笠山に向かう途中の上信越道からはすっかり雪景色となった妙義山周辺の西上州の山々が見えました。
ここら辺の山が雪化粧するのはなかなか珍しいです。
入笠山の入口に着きました。富士見台パノラマスキー場のリフト券売場です。
新雪を期待してるのはみんな同じ。ここも変人が多いっつーことです。
すごく賑わってます。
スマホでホームページの割引き画面を見せると、ゴンドラ往復1,650円が1,450円に割り引きされる!
浮いた200円で下山後に蕎麦どら焼きを買いました。
ゲレンデは人がいっぱい。
スキー客は減少傾向にあると思ってたけど少し違うみたいです。
白根山の噴火で草津国際スキー場の客が流れてきてるのかもしれないなと、安易な推理をしつつゴンドラ乗り場へと急ぐ。
ゴンドラを使って標高1,780mまでひとっとびです。
林道をひたすら車で上がってゴンドラを使わずに登ることもできますが、この日は降雪直後という事もあって市街地の道路もところどころ雪が残ってるから林道はとても走れないだろうと判断して大人しくゴンドラを使います。。いつもケチケチだけどこういう時は安全を買います。
もうすっかりスキーは疎遠になってしまったけど、ここのゲレンデはコースが長くて滑ったら楽しそうだなと、定員ピッタリに詰められて身動き取れないゴンドラの中で思いました。
山頂駅に着くと真向かいに八ヶ岳の大展望が広がってます。
えーっとえーっと、あれが赤岳だからあそこが硫黄で、あれが編笠山だ。そんな山探しゲームをひとしきりやってみる。あまり山の名前分からないし意味もないので、八ヶ岳でいっかと早々に諦めて準備します。
せっかく持ってきたんだからと、ワカンを装着してハイキングコース入口に立つ。
雪山ブーツ、グローブ、サングラス、とりあえず準備オッケー。
いよいよだな。
武者ブルっちまうぜ。
「いいか、ここから先は厳冬期の南アルプスだ!」
気を抜くな!!
行くぜ野郎ども!」
聞いてるか、お前たち!
・・・・・。
犬と軽く戯れました。
いよいよベタな雪山登山スタートです。
わくわく。
しかし犬に負けるわけにはいきません。
えっちらおっちら出発です。
よくコースを確認しなかったけど、疑う事なく左折。
正解だったけど、手軽な登山というのがいつもマメに地図で確認するということを省かせてます。
すずらん群生地を抜けて入笠湿原に抜けていきます。
最初は横移動です。
それにしたって雪は豊富。
スズランが見当たらない群生地に着きました。
今度は下り坂が待ち受けてました。
ヒップソリを持った人が多かったのはそういうことか。
下りきると、湿原が見当たらない入笠湿原に到着。
だだっ広い雪原が広がります。雪の量も申し分なし。
というわけで、
いただきまーっす
雪山定番の遊び、スノーダイブをやってみたかった。
変人サイコー!
夢が叶いました。
バキッ
わずか1回でサングラスやっちまいました。
来週末、アロンアルファで直します。
山彦荘(やまびこそう)なる小屋がありましたが営業はしてなさそう。スルーします。
が、帰って調べてみると通年営業の小屋でした。中が見えないと分かりにくいですね。
観光客が多い山なだけにトイレも充実してます。山のトイレでこんなきれいなのは初めて見たかも。
出ないけど折角なので出したくなります。汚ない話ですみません。
ペット専用のごみ箱もありました。どおりで犬だらけなわけね。。
ゴールデン、ラブラドールから小型犬まで多種多様、たくさんいました。湿原近辺をお散歩するそうです。
自分もラブラドールレトリバーを飼ってますが、だからこそこれは過剰サービスだろと思えてしまう。
山頂への標識通り、林道からトレイルへと入っていきますが、マナスル山荘までは林道と並行して進んでいきます。
カゴメの森にでた。この森の整備に協力してるみたいです。
この看板に南アルプスユネスコエコパークって書いてるところを見ると、やっぱりここは南アルプスで間違いなさそうです。
これがカゴメの森かぁ。
自分もそういう活動をする会社に就職したかったと、カゴメの社員に対し軽く嫉妬します。
うあっ!黒くうごめく小動物発見!
なんじゃコイツ。
も、もぐらだ!!
超かわいい!
これまで車にひかれた死骸しか見たことなかったけど、雪にまみれて清潔だと思って抵抗なく捕まえることができました。
なかなか珍しい出会いにほっこりしました。
マナスル山荘に到着。
ここの評判は、ビーフシチューが美味しい、居心地良い、だからついつい長居してしまう、パンも食べ放題、などなど。。と、聞いてたから、なんとなくログハウスで薪ストーブがあって温かみのある小屋を勝手に想像してました。
マナスル山荘に罪はないのは分かっちゃいるんですけどね、なんかガッカリしました。なんかね。スンマソン。
トレイルを歩かず、林道で上がってくる観光客が絶えません。
ソリに荷物を積んで登るお父さんを何人か見かけました。おつかれっす。
マナスル山荘から山頂までは30分の道のり。休憩はとらずにそのまま行きます。
左を見ればゲレンデの様な雪原。あっちかからも登れるみたいです。
しばらくすると岩場コースと迂回路の分岐が出てきました。岩場は雪に埋まってるでしょうが、こんな登りやすい山にも岩場はあるんだなと少し驚き。
岩場コースで行きます。
こっちの方があまり踏まれてないんじゃないか?というヨミは甘かったです。
杉が植林されてない山は見晴らしが良いです。
ゴンドラの山頂駅から見えた八ヶ岳の眺めが終止大迫力で楽しませてくれます。
入笠山が人気の理由がよく分かる。
ところどころ急なところもあります。雪に埋まって見えないけど岩の段差があると思われるところをワカンの刃を効かせてズンズン登る。
ほえっ。
もしかして山頂?
早すぎるから分岐点じゃないの?って感じです。
山頂だよー!って早すぎるわ。
これはもう、笑え。
笑え。
笑え。
すっげぇ景色。
変人サイコー!
定番サイコー!
雪山やらないなんて人生無駄にしてんじゃね?と、どの立場からか分かりませんが横柄に言わせてもらおう。
マジで素晴らしい眺め。山だけじゃなく甲府の市街地も真っ白です。
風が少しあったから樹林帯まで下りてお昼を食べようか悩んだけど、どうしてもこの景色を眺めながら食べたいということで、
山頂のもふもふの雪を踏み固めてお昼ご飯にします。
今日はカップスターごはんですよ!味。
興味だけで買ってみました。ごはんですよ!を普段から好んで食べてるわけじゃないよな、と食べながら気付いた次第っす。
おやつはキュートな鬼が描かれたエクレアです。
とうとうエクレアの封にも今年の恵方は南南東とか書く時代になったのか。。
さきほどまで雲に隠れてた甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳も顔を出してくれました。
かっこいい山だけど今日の主役は間違いなく八ヶ岳です。
思ったほど風で冷えなくて良かったです。
登ってきた方とは逆方向に下山してみます。
人が少なくなったのを見計らって、ここでも新雪にダイブしてみました。
早く私を撮ってください。
・・・・・。
笑え。
派手に人をよけ過ぎた感じです。
こういう時ばかり人って通るもんだ。
登りで使った向こうのトレイルから堰を切ったように次から次へと尻セードで下りてくる人達を不思議な思いで見てました。
「僕もやるぅー!」と激しく泣き叫ぶお子ちゃまもいたり、入笠ワールド全開です。
入笠湿原を抜け、樹林帯の中を登り返していくと八ヶ岳展望台が見えてきました。
展望台は黄色のテープが張られてて立ち入り禁止。軽くずっこけました。
もうゴールはすぐそこです。
下りのゴンドラで配られた温かいおしぼりがこの上なく嬉しい。首までゴシゴシです。
こういう気配りのあるサービスはコスト以上に効果が上がることでしょう。また来たいと思えた旅でした。
長い長いゴンドラ。
標高差わずか200mの登山ですが、なぜか最後の方は少し疲れてしまった。
今日はこれぐらいがちょうど良かったんだな、と思いました。
振り返って
「にゅうかさやま」と読むことに違和感がありました。
初めて聞いた時は、NEW笠山?だと本気で思ったし。にゅうって・・。
調べてみるとやっぱり元々は「にゅう」ではなく、稲積(にう、にお、いなづみと読む)が訛ってにゅうとなったそうです。ピンときた方もいると思いますが、八ヶ岳のニュウも同じ稲積(にう)からついたそうです。
稲積(にう)とは、よく稲刈りが終わった後、田んぼに円錐形に積まれたワラを見たことありませんか?あれです。
人の多い山には登らねぇよとか、人と違うことをやるんだとか、誰かの後ろを歩くのなんてまっぴらだねとか、
そんなおっとこ前な考えが自分には少し足りません。むしろマイナスかも。
やっほっほ亭とか言ってる時点でかなりゆるいです。
ガチな登山もたまにはやりますが、基本は慎重派だから危険は侵さないし、防寒具や予備の食料をたくさん持って登ります。写真を撮りまくって何か面白いことを探す、そんな観光登山が自分には向いてると常々思うわけです。
入笠山はそういう意味で言えば文句無しに及第点です。厳冬期に撤退する心配もないし、さすが定番。
入笠湿原から見えた山頂の姿はイマイチだったけど、この山にそんなとこ期待してなかったから全然オッケーでしょう。
最後の方はなぜかバテてしまいました。ほんと、不思議です。もうすぐフルマラソンが控えてるっていうのにこんなんで大丈夫だろうか。
定番の山にもデメリットはあります。人が多くて疲れるってところでしょう。
先日、飛行機の中でドラマ化されたツインピークスリターンズを見ました。
サスペンスの定番ですが、これまで見たことなかったし、せっかくの機会だからと思って見てみましたが、
ちっとも面白くなかったです!
というか、ストーリーがさっぱり理解できなかった。
分からなくても見ていれば最後にはいろいろ話が繋がってくるんだろうなと思って我慢して見続けたけど、赤いカーテンで区切られた部屋の中を彷徨う男性がいて、突然場面が変わって殺し屋同士が仲間割れしたり、ストーリーの展開がぶっ飛んでてわけ分かりません。
これを奇才デヴィットリンチの仕業と言うのだろうか。。ごめん、分からんス。
芸術的な演出を見せようと不思議な映像を長く見せるやり方にもうんざりしたし、最後まで見終わったもののスッキリしない終わり方にもやもやが残って、自分の趣味とは合わないなぁと思いました。
逆に、自分はスカッとする終わり方なら「あー、映画見たよ!」と満足できるわけです。悩まなくても楽しめる、めんどくさくないヤツ。単純なストーリー。子供みたいな好みと思われるかもしれませんが、こればかりは趣向の問題なので仕方ない。
例えば、ちょっと恥ずかしいのですが分かりやすいところで言えばダイハードやポリスストーリーやロッキー。
ふっ、笑え。
ちなみにスターウォーズはダメです。あそこまでいくとちとめんどくさい。コーホー(ダースベイダーの呼吸音)。
ツインピークス。あ、そういえば前回登った山が二子山(ツインピークス)だったことに気づきました。
そうか、そこで話がつながったか。
ではでは