厳冬期の男体山に登ってきました。

山によく登る方は、え?と思うことでしょう。男体山は二荒山神社のご神体とされ、その二荒山神社が冬の入山を認めてませんから。ただ、そうは言っても宗教上禁じられてるだけの話で法的に登ることは全然問題ない訳で、、、

実際には多くの人に登られてるというのが実態どぇす!

ちなみに明治時代まで女人禁制の山でもありましたが、ふざけんじゃねぇという訳で取っ払われました。

早く同じ様に冬山禁制が撤廃される事を願いますが、冬山に登ることなんて山をやらない人には1ミリも理解されないでしょうから、永遠に叶うことはないでしょう。

 

旧態依然の慣習に疑問を抱くか否かは個人のご判断にお任せしますが、まずはルール違反をおかしたので頭を冷やしたいと思います。

 

 

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ずぼっとね。

 

こんなんで許してください!ごめんちゃい!

 

多くの登山客が歩いてると書いといてなんですが、そこは標高2,500mの雪山だから言うほど多くはありません。すみません、ちと盛りました。

 

一番最初の写真は駐車場から見上げた男体山ですが、近すぎるため樹林に覆われた7〜8合目付近までしか入りませんでした。それでもご覧の通り見事な独立峰だということが分かっていただけると思います。

 

登頂意欲が掻き立てられるわけですよ。

仕方ありませんよ、はい。

 

華厳の滝や中禅寺湖も古くは男体山の火山活動によって生まれた景勝地です。そのため男体山は日光のシンボル、栃木を代表する山として君臨してます。標高は日光白根山の方が高いですが、男体山の方が歴史的にも格上といった感じ。

標高は2,486m、貫禄の日本百名山です。

簡単ですがこの山の良かったところは、こんな感じです。

 

1.独立峰のため山頂からは360度広がる圧巻の大パノラマ。

2.5合目からはずっと眼下に中禅寺湖を眺めながら登山を楽しめる。

3.崖などの危険箇所はほぼ無し。トレイルも明瞭で道迷いのリスクは低い。

 

足元には戦場ヶ原が広がり、真っ白な日光白根山が一際目立つ大絶景。特徴的な山容の皇海山も綺麗に見えました。

 

今年、日光方面は雪が少ないのか、4合目までアイゼンは不要でした。

快晴にも恵まれ、樹林帯では暑すぎるぐらいだった!

 

いざっ

 

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■アクセス方法

・県営湖畔第一駐車場へのアクセスは下記地図をご参照ください。
・Yahooカーナビで「湖畔第一駐車場」で出てきます。

 

 ■ルートとコースタイム

■2018年1月20日 ※カッコ内は標準コースタイム

湖畔第一駐車場⇒(50分)⇒三合目⇒(20分)⇒四合目⇒(80分)⇒八合目⇒(50分)⇒山頂⇒(35分)⇒八合目⇒(60分)⇒四合目⇒(15分)⇒三合目⇒(35分)⇒湖畔第一駐車場 下山完了

標準コースタイム:5時間45分(休憩含まず)

 

1/20 湖畔第1駐車場~山頂(ピストン)

 

活動距離:8.3km

高低差:1,180m
累積標高上り/下り:1,358m/1,358m
消費カロリー:2,683kcal(目安 身長180cm/73kg 男性)

 

 

登山開始

 

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国道122号で日光へ移動。空いてるしなかなか快適なドライブでしたが、

いろは坂が碓氷峠以上にくねくね道でビビりました。

途中にロープウェイの山頂駅があったけどあれはどこから上がってくるのだろう。

 

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冬の男体山は県営の湖畔第一駐車場に停めます。

たくさん登山者がいると聞いてたのに・・車が1台も停まってないじゃないか!

もしかすると先行者いないかもしんない!

赤信号みんなで渡れば作戦、、、失敗かもしれません。

 

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男体山を見上げる。山頂は奥まってるためここからだと全体は見えません。

ちょっとだけよ、の加藤茶の世界との共通点をここ男体山で見つけたわ。

 

パッと見た感じは全然雪がない様に見えますが、そこは2,500mの北関東の山なので油断せず完全雪山登山装備で挑みます。

 

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取り付きのルートを分かりやすく矢印付けてみました。

こういう所は皆さん一番知りたい所ですよね。

 

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この日は工事をしてたので、作業所の小屋がありました。

工事してるおっちゃん(仲本工事)の前をちょっとだけよと登っていきます。

あの小屋の左を通って行くとトレイルが現れます。簡単に見つかると思います。

 

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こんな感じです。

さすがに多くの人に登られてるだけあって明瞭です。この踏み跡に従って進んで行くと1合目に出ます。

 

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ほいっと、1合目です。

少々雪はありますが、まだアイゼン装着する必要はありません。

今日は12本爪しか持ってこなかったのでこういうコンディションが1番困ります。結局、滑落する様な急坂はないし、この山ではチェーンがベストだと思いました。

 

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日光と言えば熊笹。勝手にそう思い込んでるのは自分だけでしょうか?

熊笹が生い茂るここの区間が割と長いです。

 

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やっと熊笹エリアを抜けたと思ったら、長い長い林道歩きでもう俺のモチベーションは底辺です。

 

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鳥居がでてきたらやっとこさ林道の終点です。ここが4合目です。

林道をショートカットできるルートがあるみたいだけど見つけられなかった。そこを歩けたらだいぶ違ってたのに。

 

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少し早いけど小腹が空きました。

羊羹で糖質を補充しときますが、まだ半分も登ってない。

本格的に雪が増えてくるのはここから上だし、本当に今日は山頂まで登れるんだろうか。

 

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トレイルもツルツルに凍ってるところもあって、ここでアイゼン装着。

冬靴と12本アイゼン。考えてみると今シーズン初の組み合わせです。

 

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5合目に近づくと眼下に中禅寺湖が見えてきましたが、樹林が眺めを阻みます。

中禅寺湖を挟んで向かい側にそびえるのが社山と黒檜岳。

社山〜黒檜岳の縦走は秋にやろうと思ってたけど、機会を逸して冬になってしまい、駐車場に戻ってくるための巡回バスの営業が終了してしまったので、一旦ペンディングにしてます。

営業再開する春を待って、企画したいと考えてます!

 

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やっと半分。5合目に着きました。

ここでソロのベテランそうな男性に抜かれました。

結局この日、男体山に登ったのは自分たちとこの男性だけでした。

 

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雪は徐々に増えてきたけどこんなもんかって感じで肩透かしにあった感じです。

それにしても暑い!半袖で登れるってぐらい暑い。これはまったく予想できなかった。

ベースレイヤーの上に着てるフリースは前のチャック全開。脱ぎたいけど、たま〜に吹く風が冷たくて汗が凍る。なんとも難しいコンディション。

先程抜いてった人は冬山用のブーツじゃなかったし、四本爪アイゼンだった。

安全を見過ぎて失敗しました。

 

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またもや鳥居がでてきました。谷川岳ならこんな鳥居雪で埋まって隠れてしまうのに、同じ北関東でもだいぶ違いますね。

 

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8合目の瀧尾神社です。ここは覚えてます。小さな祠があるところです。

ちなみに男体山の登山口にある二荒山神社は中宮です。本社は東照宮の隣にあります。奥宮は山頂にあるわけですが、中宮との間になぜ違う神社がでてくるのかは分かりません。

 

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中禅寺湖の眺めが良くなってきました。社山より高いとこまで登ってきました。

加藤茶のお許しがでて、やっと丸見えになりました。有難うございます。

今日はこの景色を眺めながらゆっくり登ってます。

 

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雪も増えてきて踏み外すとズボッといきます。暑いのは変わらないけど。

ここら辺は山頂に向けて横移動してる感じなので、吹き溜まってるのでしょう。

 

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踏み跡はばっちりついてるので有り難く使わせていただきます。

 

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イノシシならまだいいんだけどね。こんな標高が高いところにエサなんてないから熊じゃないよね。。

 

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樹林越しに山頂が見えてきました。

 

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えっさほいさ、えっさほいさ

 

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ビヨーン。

 

やっと森林限界に出ました。ここからは風が強く雪は吹き飛んで地肌が出てます。

夏山はここが火山性のザレたトレイルで、疲れてるところで足を取られしんどかったのを覚えてます。

 

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素晴らしい眺め。ずいぶん高いところまで来たもんだ。

夏に登った時はこのずっと同じ景色に若干飽きてしまったのを覚えてますが、この日は徐々に見える角度が変わる景色が最後まで楽しかったな。

 

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奥宮です。のんびりペースだったし、途中で羊羹食べたり休憩もまめに挟んだからそんなに疲れてません。

 

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二荒山神社奥宮で、安全登山できたことを感謝しておきます。

 

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山頂はこんな感じです。先行者は既に下山され、もう誰もいません。

 

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素晴らしい天気。栃木県のシンボルの山頂に立ちましたよっと。

 

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大好物のシンガポールラクサ味。

これ開発した人、天才。

登山の時は毎回食べたって飽きません。

 

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この写真じゃよく分からないけど、実は富士山が見えました。すげぇ小さかったけど。

日光からも見えるのかと本当に驚きました。冬で空気が澄んでいたからでしょう。

 

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とにかく一際目立つ存在だったのがこの日光白根山。さすが関東最高峰。真っ白です。

あそこには秋に登ったことがあるけどガスってたからもう一度紅葉を狙って歩きたいなぁと思ってます。

 

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こっちは太郎山。男体山の長男として紹介されることのある山で、日本三百名山に選ばれてます。

太郎山も男体山と同じく二荒山神社の境内とされてるらしいです。二荒山神社ちと幅きかせ過ぎ。

 

ちなみにお母さんは女峰山で日本二百名山で、日光ファミリーは何かしらのタイトルを獲得した名峰揃いです。

 

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んで、こちらが少しガスに巻かれて山頂だけ見える女峰山。左に見えるのが大真名子山。

氷瀑で有名な雲竜渓谷は女峰山の麓にあります。毎年続けてきた氷瀑ツアーですが今年はいいかな。。さすがに飽きました!

 

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男体山から見える山々が描かれてます。この日は会津駒ヶ岳までばっちり見えました。

田代山の書かれてたので軽くテンション上がりました。すごく良い山です。そう言えば田代山からも男体山がよく見えたんだった。

 

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んじゃ、そろそろ下山します。冬に入山してすんまそん!

ナンマンダブーとお祈りしておきました。

山頂にはこちらの二荒山大神と、二荒山神社奥社、そして有名な大剣があったりと信仰の深さがうかがえます。

 

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当然ながら下山中の眺めも中禅寺湖が中心。

この雪と中禅寺湖の景色をいつまで見ることができるのでしょうか。年々、日光の積雪が減ってきてる気がします。環境の変化を心配してますが、いつまでも雪景色がきれいだねと言える男体山であって欲しいです。

だから、冬は入山禁止なんだっつーの。

 

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無事1合目まで下りてきました。

下山は登りより滑るからどこでアイゼン外すか判断に迷いながら下ってきました。

 

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もうすっかり夕方になってしまった。夕日に染まる男体山は全く雪山には見えない。紅葉が終わった晩秋の山にしか見えませんね。

 

まあそんなことより、荷物をさっさと片付けて東武日光駅前に移動しますぜ!

今日の目当ては男体山よりむしろこちら。

 

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こいつだ!

一個200円。揚げ湯葉まんじゅう。

塩気とあんこの甘さが最高に美味いんだわ。

食べて!日光に来たら食べてくれ!

お店の中にイートインもあるよ。温かいお茶と一緒に食すべし!

 

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日光のすぐ隣の今市市に店舗がある宇都宮餃子の有名店、正嗣に寄りました。

実はあまり餃子が好きではないのですが、ここのは食べやすくて美味かったです。水餃子も注文しちゃいました。

 

 

振り返って

 

ブログでも始めてみるか。

買ったばかりの登山靴。

一番最初に登ったのがここ男体山です。

 

それまで登山は少しだけやってましたが、Tシャツ、短パン、そしてアディダスのランニング用スニーカーという即席スタイルだったから、外見からじゃ軽く近所に出かけるぐらいの格好にしか見えなかったはず。

 

近所のアウトドアショップでKEENの登山靴を勢いで購入した際、店員から

「この靴は森林限界から上は向かないですね」

と言われたのをよく覚えてます。

で、1発目から男体山という森林限界を越える山に来てしまったわけですが、当時は男体山が森林限界を越える山だってことも知らなかった。。

 

東武日光駅を下りて、まず険しくて大きな女峰山が見えて心が躍ったのをよく覚えてます。

バスに揺られて登山口に着いて男体山を見上げ、思いのほか簡単に登れそうだぞと思ったけど、大事なのはちょろいかどうかではなく、重苦しい残業の日々と暇をもてあます土日から抜け出すことが最優先でした。

1人、山にやってきたからには大いに楽しんでやる。

 

たまたま1発目に選んだのが男体山で本当に良かった。

ガツンと一直線に登っていくシンプルなスタイルはまさにザ登山。危険個所なし。景色は最高。しかも日光とあって東京からの交通の便も良い。

天気はまあまあ。山頂についてほんの少し景色がひらける時間があったけど、基本はガスの中。

そんな山頂で食べたイカ飯はイカ飯以上に美味かった。

 

 

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男体山の雪は予想以上に少なかったのですが、つい先日、都内で数年ぶりの大雪となりました。

昼頃に「緊急の用事がなければ早く帰るように」と人事部による館内アナウンスが流れました。

きっとそれを聞いてみんな我先に帰ったんでしょうね。

 

会議室から戻るとフロアが閑散としてるじゃないの。

おいおい。。

こんな時ばかりクラウチングスタートしてんじゃねぇ!

会議室に行く前もそんなスタートダッシュ決めてみろ!

ったく、びびるわ。

 

自分が会社を出たのは18時頃。

渋谷行きの電車の人混みは半端なかった!

自分は逆方向なので他人事の様に見てたけど、渋谷行きのホームは入場規制でぎゅうぎゅうだったし、本当に気の毒でした。

 

 

男体山も入山規制だったけどね!

 

誰もいない山頂からは、前回見ることのできなかった贅沢な大パノラマが広がってました。

雪面に反射する日の光は直視できないほどの眩しさ。

中禅寺湖の煌き。

見てて飽きることがない絶景でした。

 

カップラーメンをすする。これはこれで美味いんだけど、

この景色を眺めながら今日はイカ飯にすれば良かったと後悔しました。

 

いや、だから本当は登っちゃいけないんですけどね。。

 

ではでは

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