霧ヶ峰 雪山登山(車山肩) 360度の大展望と厳冬期の八ヶ岳で絶対に撤退しない峰

霧ヶ峰 雪山登山(車山肩) 360度の大展望と厳冬期の八ヶ岳で絶対に撤退しない峰

 

北八ヶ岳の霧ヶ峰にやってきました。今日はのんびり雪山ハイキングです。

三菱ルームエアコン、きーりーがーみね〜🎵で有名な日本百名山です。

元々は火山のため広大な湿地と複数の峰で形成されたエリアとなってます。最高峰は車山で標高は1,925mです。

車山肩の駐車場から登り始めて、標高差わずか200mほどで山頂に立てることから、夏は家族連れのハイキングコース、冬は雪山の超入門ルートとして賑わってます。

過去これまで、雪山での撤退はほぼ1月に集中して起きていることから、絶対に、絶対に撤退しない山というテーマを掲げここにしました。

登り始めた時間が少し早かったので、恐らく前日のものと思われる踏み跡しかなく、一番風呂の様に雪を楽しんできました。いつものペースで登ったらあっいう間に終わってしまうので、なるべく時間を長く使おうと必要以上にゆっくり歩こうとしたんだけど、そこは標高2,000mの世界だけあって寒くてとてもできず、予想通りあっという間に下山してきてしまった。。

 

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霧ヶ峰にはいくつかピークがあると書きましたが、今回自分たちが登った車山肩の駐車場から車山を目指すルートと、八島園地から鷲ヶ峰に登るルートが比較的多く登られてます。

車山から南八ヶ岳とアルプスの眺めを満喫してから、車で移動して鷲ヶ峰にも登って諏訪湖方面の景色を楽しむ、そんな2座を巡る計画を立ててもわずか4~5時間で済んでしまうのでほんとお手軽です。

ちなみに自分たちは車山の次は美ヶ原に移動するつもりでした。これも王道のやり方です。

でも、今回は車のトラブルで霧ヶ峰だけで帰ってきたんだけどね。。美ヶ原は次回のお楽しみってことで!

 

霧ヶ峰の良かった点は簡単ですが以下3点。

1.湿原で遮るものがない360度の大展望。

2.雪山初心者にも優しい手軽な山。

3.コースタイムが短く、美ヶ原とセットで1日に百名山を2座巡れる。

 

 

とにかく景色が素晴らしくて、この時期の霧ヶ峰を選んでほんと正解だったなと思える旅となりました。

こういう観光登山、やっぱたまりませんな~。

寒さに耐えられる装備を揃えたら出発だー!

 

いざっ

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■アクセス方法

・車山肩の駐車場へは車山高原SKYPARKスキー場からビーナスライン(県道40号)を霧ヶ峰スキー場方面へ道なりに進んだ右手側にあります。
・肩の駐車場のすぐ近く「ころぼっくるひゅって」をカーナビにセットして目指してください。
・ころぼっくるヒュッテの電話番号:0266-58–573

 

 

 ■ルートとコースタイム

■2018年1月13日 ※カッコ内は標準コースタイム

車山肩の駐車場⇒(50分)⇒車山山頂⇒(35分)⇒駐車場 下山完了

標準コースタイム:1時間25分(休憩含まず)

 

1/13 車山肩の駐車場~車山山頂(ピストン)

活動距離:4.0km

高低差:130m
累積標高上り/下り:190m/215m
消費カロリー:853kcal(目安 身長180cm/73kg 男性)

 

 

登山開始

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車山肩の駐車場にやってきました。最初間違えて車山高原スキー場の駐車場に停めてしまいまい、危うくボードを担いだパーリーピーポーに交じって登山を始めるところでした。

肩の駐車場はスキー場からビーナスラインを先に進むと右手側にでてきます。

 

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1月ですが自販機は雪に埋まってません。今年は雪が豊富と聞いてたけど、地域差が大きい様です。ちなみに当然ですが冬期は自販機使えないし、トイレもありません。

車が3台ほど停まってましたが、写真撮影をしに来てるみたいで登山客ではなさそう。

 

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ここはニッコウキスゲの群生が有名なんだそうで、夏は駐車待ちの車で渋滞するそうです。オェ~。

 

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左上のピークが車山の山頂です。では行ってみましょう!快晴だし、踏み跡なし!!サイコーです。

前日以前についたと思われるスノーシューの跡はありますが、たぶんこの日は自分たちが一番乗り。

 

登り始めから大展望

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登りはじめからこの大展望。標高の高いところまで車で上がってこれる恩恵ですね。いきなり過ぎて絶句です。

で、まずは正面に見えるのが御嶽山。

あれを見るたび、よりによって登山客が集中する土曜の昼12時に噴火したんだと、やるせない気持ちになります。

 

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こっちは中央アルプスです。

中央アルプスは遠いから、まだ木曽駒ヶ岳にしか登ったことがありません。

深Qは最後まで南駒ヶ岳と空木岳のどっちを百名山に入れるか悩んだそうです。この二座の縦走は寿命がある内に成し遂げたい。

なにせ登りたい山が多過ぎるし懐事情もあるんでね、とりあえず順番待ちです。

 

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ビーナスラインを走る車の量が多いのは車山のスキー場を目指す元気な人たち。今日は寒波襲来ですが快晴が同時にやってくるとあって絶好のウインタースポーツ日和。

 

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正面には富士山!今日は完璧です。

右に見える尾根は南アルプス甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根。完全徹夜の日帰りで登ったさ。あの時はチャレンジングでクレイジーだった。

 

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日を受けてきらきら輝く凍りついた笹がすごく綺麗です。

登りはじめから景色に圧倒されっぱなし。

 

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今度、真冬の黒戸行っちゃうか!

とあまりの景色の良さに理性が崩壊。

自分で言うのもなんですが、割と学習するタイプなんですけどね。この景色がいかんのよ。

 

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標高の高い駐車場、ひゃっほーです。

先日、福岡県の古処山という山で出会った方が

「楽な登山がいいよねー、楽な登山をしたらさ、もぉ楽しかできないよねー(笑)」

と言ってたけど、激しく同意です。

 

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更に進むと見える角度が変わり、正面左には南八ヶ岳の赤岳や阿弥陀岳などが見えてきました。

どれが何てピークなのか細かいことは分かりませんけどね。

 

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更に角度が変わり、正面に見えてきた独立峰は蓼科山。

蓼科山と霧ヶ峰をセットに登ってしまう人もいるみたいです。どこまでやれるかが楽しいんでしょうね。

自分は断然霧ヶ峰と美ヶ原をお薦めします。そしたら修行にならずにハイキングを楽しんで終われると思うので。

 

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くどくてごめんなさい、ほんとに気持ちの良い景色。

もはや山歩きというのには程遠く、景色を眺めに来ただけ。写真撮りまくってます。

 

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もう一度中央アルプス。

 

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似たような景色ばかりですが、こっちは浅間山。

 

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うなぎ。

失礼、うさぎの足跡。

 

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車山名物の気象レーダーが見えてきました。

あの球体の中には4mのパラボラアンテナが📡くるくる回ってるんだそうです。気象衛星の時代になってるんだから早く撤去すれば良いのにと思ってネットで調べてたら、地上からの観測は今でもとても重要なんだそうです。

山頂に到着

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少し体が暖まってきたと感じた頃に山頂。

 

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ブーン、ブンブーン。

 

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改めて見上げると大きいです。中でラーメン食べたいから解放してくれ!

 

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木道が殺人的に滑るぞ!

建物の裏に回ると車山神社がありましたが木道が行く手を阻むのを越えていけー

 

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オーケーオーケー、よく分かんないけど由緒ある神社に違いない。

 

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「今年こそサッカーくじが当たります様に!」

今年も欲にまみれて金欠な1年になることでしょう。

 

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下山路とは逆の方を見に行くとそこには広大な湿原が広がってました。

夏は木道の上をニッコウキスゲを眺めながらハイキングする観光客で渋滞する場所です。人混みが苦手なら冬に来るべし!

 

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はいはい、( ̄▽ ̄)ゞラジャ

 

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名残惜しいのですが、そろそろこの景色も見納め。

やっぱり八ヶ岳は登りやすい山が多いしそれでいて景色サイコー。登山客に優しい山が多いところだと改めて思います。

 

大展望の下山

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アルプスを眺めながら下山します。

 

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ニッコウキスゲは咲いてませんが、それでも彩りが乏しい冬山で凍りついた笹が日に照らされてキラキラ輝く様子がとにかく綺麗でした。

 

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下山してるとやっと2~3人とすれ違いました。たったそれだけなのにトレイルはもうぐちゃぐちゃです。このあとタクシーでやってきた大所帯がいたり、早い時間に来て正解だったわ。

 

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肩の駐車場が見えてきました。下山開始からわずか20分(笑)

ここまでご紹介した通り今回のルートもかなり短いコースタイムですが、

車山高原SKYPARKスキー場からリフトを利用すれば、なんと山頂まで1分で登れます!

絶対に楽しくないけどね!リフト代1,600円かかるし!

 

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たまにズボッとこんな感じで膝あたりまで踏み抜いてしまいますが、体力有り余ってるんでむしろウエルカム。

 

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ブンブーーーン

車輪だよ!

 

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10時を少し過ぎた頃、下山完了。

車が一気に増えましたね~。今日の快晴を前に楽しそうに準備をする登山客達。なんとなくのどかな雰囲気です。

のんびりすればするほどトレイルはぐちゃぐちゃになっちまうぜ!

 

道の駅でお土産を物色

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折角はるばる八ヶ岳まで来たんだから道の駅に立ち寄ってお土産を物色します。

まずは道の駅ヘルシーテラス佐久南。

佐久では鯉が有名なんですね。たくさん売られてて驚きました。

 

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手頃な値段だったのでこの蕎麦いなりを購入しました。お米の代わりに蕎麦がぎっしりつまってて、上に盛った薬味もよい仕事してて美味かった!これ見かけたら食べるべし!

 

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お次は道の駅ほっとぱ~く浅科に立ち寄りました。

ここから眺める浅間山が大きい!

同じ時期に噴火活動を再開した草津白根山はやっと登れる様になりました。浅間にはいつ登れるのやら。。真っ白で大きな姿を見てると早く制覇してやりたくてうずうずするっす。

 

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定番のおやきは外せませんね。1つ250円、ちょっとちょっと、ちと高くないかぃ?

でも折角なんでね、いただきますよ。

 

 

振り返って

 

雑誌やインターネットを眺めてて、山の姿形に惹かれてここに登ってみたい!と思うことが多いです。車や電車に乗ってても特徴的な山を見かけると気になって調べてしまうことがあります。

そういう観点で言うと、霧ヶ峰は山の形に特徴的なところはなく、その山容から登頂意欲が掻き立てられることはまずないと思います。

とは言え百名山である以上、きっと良い山に違いないという期待もあったし、冒頭に書いた通り「撤退しない山」の代表格だったから選びしましたが、この山の大展望はほんと素晴らしかった!手放しで褒めてまう!霧ヶ峰を選んで良かった。

寒波到来で天気が心配でしたが、八ヶ岳は見事に晴れてくれました。気温も低く雪質も最高。

三菱ルームエアコンの霧ヶ峰は、冷涼な気候が製品のイメージとぴったりだったそうです。

寒かったぜー((´∀`))ケラケラ

 

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登り始めはまだ日が低く、車山に遮られた日射しが日影を作りちと寒い。

早く日向に出たいと思って登っていくと、中央アルプスと南アルプスの大展望が待ってました。

更に太陽の方向に登っていくと、富士山と南八ヶ岳、反対側には浅間山。まだ温まらない体ですが何枚も撮影してちっとも進まないし、寒い!

湿地帯の霧ヶ峰のトレイルはずっとなだらかでどこをとってもビューポイントだから楽しい。

観光客が多い夏に来ても楽しいんだろうなぁ~と途中から思えてきました。

山容は平凡ですが眺めは一級品。

静かな山頂に人の姿はなく、ただ360度日本を代表する山々の大展望が広がっていました。

 

ではでは

 

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