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巻機山に高速バスと路線バスを乗り継いで、今年一発目のテント泊をしてきました。

高層湿原が広がる山頂は、池塘(ちとう)という沼が点在し水芭蕉が咲きます。谷川岳に向かって伸びる稜線に賛嘆しながら、のんびりとした山歩きが楽しめます。

そんな感じで、日本百名山のこの山はとても登りやすい山として紹介されることが多いのですが、それは車でアクセスした場合のこと。

今回のルートだと、テン泊装備20キロを担いで標高差1600m以上を登り、往復で25キロを歩き続けなくてはなりません。

悪いことは言わない、真似はせんといて!!

路線バスで清水まで行けたら少し違ったのですが、どうしても時間が合わず、今回は沢口バス停から延々と歩き続けました。登山口に着いた頃には既にヘロヘロ。駐車場の料金所のおじさんの前でへたり込むぐらい疲れ切ってから登山開始。

8合目でアクシデント発生し本気で引き返そうか悩み、立ち往生する場面も。

赤湯温泉にテント張って苗場山にすれば良かった。。巻機山、超難関でした。

でも、テントを張って山で過ごす一夜はやっぱ良かった~。

いざっ。

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アクセス方法

・池袋駅 → 六日町ICまで高速バス。六日町ICから六日町駅まで距離2キロ、徒歩で約30分。六日町駅前バス停から沢口バス停まで約30分。沢口バス停から巻機山登山口まで距離7キロ、徒歩約1時間30分。

”巻機山”

■ルート

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■全行程スケジュール 2016年6月4日~5日

6/4 11:30 沢口バス停 ⇒ 13:00 巻機山登山口 ⇒ 16:30 テント場 ~設営~ ⇒ 17:40 山頂 ⇒ 18:30 テント場

6/5  5:50 下山開始 ⇒ 7:40 登山口 ⇒ 8:40 沢口バス停

 

 

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朝の池袋東口前の高速バス乗り場です。

始発の7時発新潟行きバスを待っている間、酔っ払いが大声で南無妙法蓮華経を唱え始める。

朝からとても不吉な予感がします。。

 

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バスに大きな遅れはなく、3時間ちょっとで六日町ICに着きました。

こんな感じで山々が印象的な田舎町ですが、

 

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ドーンとひときわ目立つ雪国まいたけのビルがそびえ立ってます。

近くに雪国まいたけのレストランまでありました。帰りに寄ってみたいです。

 

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八海山を眺めながら、六日町の駅まで約2キロの道のりをテント装備を担いでえっちらおっちら。

 

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六日町駅に到着。ここから沢口行きのバスに乗ります。

清水行きのバスは本数が少なく、今回はどうしてもスケジュールが合わなかったので11時のバスで沢口へ行き、そこから歩きます。

バスは自分以外にはお年寄りが若干名、乗車率は低いです。

 

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沢口バス停です。標高350m。自販機はないので六日町の駅前で買っておくことを薦めます。

で、ここから登山口まで7キロ歩きます。

バスの運ちゃんから「えー!その荷物で清水まで歩くんですか!」と驚かれましたが・・・いえいえ、山頂まで歩きますから。。

 

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延々と。。

この日は夏日で手元の温度計は29度。まさかこんな暑くなるなんて、予想できなかったなぁ。。あぢぃ。

 

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なんだ、わざわざ山頂行かなくても水芭蕉見るならここで十分じゃないか。

疲れてきたので楽な方へ楽な方へと考えがいざなう。

 

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夏の田園風景に癒されますわね。涼しげ〜に泳ぐおたまじゃくし。

なんだ、標高上げなくたって川に飛び込めば涼めるんじゃん、と楽な方へ楽な方へと・・。

 

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これからの天気を予報するかの様な民宿の名前。「雲天」。

かんべんしてけれ~。

明日の早朝、谷川連峰が朝日で真っ赤に染まる景色を見たい。

 

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やっと登山口への案内標識がでてきました。

 

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アナグマ君のお出迎え。この子は堂々と道を渡ってましたが、もう一匹はそそくさと逃げてしまいました。

自分は山で動物との遭遇率が高いです。熊、アナグマ、たぬき、鹿、イノシシ、ネズミ、ヘビ。。

いつかキツネを見てみたい。

 

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毎度見かける熊に注意の立て看板。出会えば分かる、注意しようがないということを。

駐車場を過ぎたらやっと登山口です。

 

 

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カミキリムシです。セミも鳴いてます。もう夏山ですなぁ。

 

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こちとら六日町ICから数えて約10キロ、標高差700mを既に歩いてるんでね、もうフラフラですよ。

ここからが登山開始だなんて信じらんない。。

 

さすがにいつもより水の消費量が半端ないです。

 

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樹林帯を我慢しながら登りますが、噂に聞いてた通り、トレイルは良く整備されてて歩きやすい。

3合5勺。どういう意味でしょう。。3合目ってことかな。

 

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この時期は小バエが多いので、口を大きく開けて深呼吸する時は要注意です。

 

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口に入らないよう気をつけてましたが、まさか目に飛び込んでくるなんて。そんな慌てん坊は避けきれませんでした。イテテ。

四合目です。

 

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何合目って案内があるのは目安ができて大変助かります。

いつもより全然ペースが上がりません。疲れて美しい緑を仰ぎ見ると小バエが襲ってきます。

 

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五合目です。ここまでほんと遠かった。こちとら既に・・・。

しかし達成感や旅を楽しむために登ってるのに、なんでこんな修行みたいな登山せにゃならんの。

山の中で静かな夜を楽しむという本来の目的を忘れ、すっかりやけくそ気味。

 

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くそっ、俺はMじゃねえ!

Mっ気たっぷりの登山に嫌気がさして、よく分からないことをブツクサ言いながらしばし休憩。

 

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上越のマッターホルン大源太山。最初あの山とセットで登ることを考えてた自分が愚かに思えた。

ムリムリ。

 

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樹林帯が続きます。

日陰を歩けるというメリットはありますが、風がなく眺望もない、その余りあるデメリットにモチベーションは削がれるばかり。

 

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イワカガミです。今年初めて見ました。

 

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日帰り装備の登山者にスイスイ抜かれます。

これまで自分もテント装備の人の脇をスイスイ~っと駆け抜けてましたが、そんな自分が恨めしい。

 

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六合目でも休憩。こんなに休憩をとる登山は珍しいですが、もう足が前に出ないし、喉が渇いてたまらん。

左のきれいな三角錐の山は割引岳(わりめきだけ)です。

 

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ザック置いて休んでたらシャクトリムシが必死に登ってました。がんばれ!

 

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まだ6月初旬だってのに蝉が交尾してました。この夏の訪れの早さは今年の雪不足が影響してんだろうか?

 

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やっと視界が開けてきました。

あそこまで登るのか、まだあるなぁ。あと3百メートルは標高上げてかないとっ。

 

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七合目。

ハイドレーションを吸い込むとゴボゴボ聞こえてきた。やばい。

 

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谷川連峰の景色が素晴らしい。登ってきた甲斐があった。それとやっと山の風を感じられるところまできました。涼しい!

 

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ゼーゼー、喉カラカラ、水がぁー水がぁー!!底着いたー!!

ハイドレーションの最大の弱点は残量が見えないことに尽きると思います。

ちーん。

 

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やばい。。ほんとやばいな。

今日は暑いし、行動時間が長いから、この先水がなければとても耐えられない。

山頂で楽しみにしてるコーラと缶コーヒーがあるから、今ここで下山を判断すればキャンプ場までなら持つと思うけど、登りに耐えられるかどうか。。

 

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ザックを置いてボー然としてたら、もう夕方4時だと言うのに下山してくる2人組がいたので、避難小屋どこですか?近いですか!?

と聞いたら、ええ、そこ越えて下ったらすぐですよ、との事。

有難うございます。

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そこ越えるかぁ。もったいないけど、コーラを一口だけ飲み、あとわずかばかりの登りを頑張ります。

ここからの登りは木段です。

1口だけと決めてたコーラを半分ほど飲み干してしまった頃、

 

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ニセ巻機山に到着。

ニセかい!と、巻機山アルアルを演じてみました。

 

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言われた通り下って行くと、左前方に避難小屋、右にテン場が見えてきました。

ほんとオアシス見つけたってぐらいヘバッてました。

 

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避難小屋の中は噂通り清潔でした。二階にまだ余裕があるみたいでしたが、ここまで苦労してテント担いできたのに張らないわけにはいかないっしょ。

ちなみに小屋には管理人さんが灯油缶に水を汲んで置いてくれてたので、皆さんその水を使って宴会の準備をされてました。

自分はその水には手をつけず、テント設営を先にやる。それが終わったら水場に行ってキンキンに冷えた雪解け水を残量気にせずがぶ飲みしてやる!

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今晩の我が家が完成。

なかなかうまく張れました。もう少し慣れてきたらもっと早く張れるようになるんだろうけどね。

よしゃ、今年はたくさんテント泊して節約するぞ!

そうそう、忘れないうちにコーラをテント後ろの雪渓で冷やしておかねばっ!

 

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テン場はガラガラで、結局この日は自分を入れて3張のみ。

日帰りがメインの山ですから、静かな夜を楽しみたい人にはオススメです。

お隣さんとしばしご歓談の後に、

 

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テン場から歩いて2〜3分の水場へ移動。

この沢の清流を直接飲むのですが、めちゃ美味かった。不安な人は煮沸してぬる〜いお湯を飲んでくださいな。

 

 

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もう夕暮れですが、明日の天気が曇りなので、今のうちにピーク踏んでおきます。

登り始めると早速、池塘(ちとう)が姿を表す。

 

 

 

尾藤イサオ

 

池塘イサオの登場。

 

 

ちーん。

 

 

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水芭蕉も咲いてました。

そろそろ終わりを迎える頃なので、あんま綺麗じゃなかったです。

 

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爽快な登りです。

ここまでの苦労が洗い流されますわ〜。

 

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広々とした巻機山の山頂に到着。

ここから右に行けば牛ヶ岳や朝日岳から谷川岳へ延びる稜線があります。

左に行けば割引岳です。

 

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ふむ、この景色を見たら谷川方面に歩くしかないでしょ。

 

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眼下に我が家。

 

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牛ヶ岳方面に向かってのんびり散歩。牛ヶ岳のピークが踏めなくても18時になったら引き返してこようと思います。

 

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標識はないけどここが巻機山の最高地点です。ケルンが目印です。

 

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この標識から右に折れると朝日岳方面への稜線の入り口です。雪が残ってる間の期間限定ルートなので、この時期は歩けません。

さて、時間なのでここで引き返します。

 

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巻機山名物、ニコちゃんマーク。

・・・ラジャー

 

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この景色が見れて満足です。

すごい大変な山行になっちゃったけど、撤退しなくて良かった。

 

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明日の朝、晴れてることを祈って下山します。

 

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今晩のご飯は、マカロニをペンネ代わりにしてトマトソースでいただきます。

二つ隣の赤いテントのご夫婦からステーキの差し入れをいただいちゃいました。アスパラとミニトマトを添えて。山頂で野菜が食べられるなんて、感動です!

食べ終わってからの読書を楽しみに本を2冊持ってきましたが、開いた途端に睡魔が襲ってきて即効落ちてしまった。荷物を重くしただけでしたな。。

 

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翌朝、4時です。寒くて何回か目が覚めましたが、割と深く眠れました。

あー、やっぱこういう天気になったか。。

池袋の南無妙法蓮華経の親父の呪いのせいで、夜中から断続的に雨が降ってます。

 

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気温は9度。気圧819mbar。

お隣さんは昨日ピーク踏んでないからと言って出て行ったけど、とてももう一度登る気にはなれなかったので、雨がやんだ隙を突いて帰ります。

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もくもくと木段を下っていきます。

荷物が重いから通常のの1.5倍ちかく時間がかかると思っといた方が良いですね。

 

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駐車場まで下りてきたけど、ここからバス停までが長い長い7キロの道のり。

今が7:40なので、8:55発のバスにはぎりぎりのタイミングになりそうです。

 

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清水には寄らず、駐車場から民宿雲天に通じる川沿いの林道でショートカットします。

すっかり夏の雲です。

山頂にかかってた雲もとれ、今から登る人はラッキーですね。

 

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下りではタヌキがお見送り。

ほんと動物との遭遇率高いな。

 

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なんて野鳥だろうか。

ってこんな写真撮ってる暇なかった。ところどころ小走りします。

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結局10分ほど余裕を持って8:40に沢口に到着。

バスの運ちゃんが一番後ろの席で横になって寝てました(笑)

 

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六日町駅前の立ち寄り湯、湯らりあへ。10時開店まで30分ほど近くの公園で時間をつぶしました。公衆浴場なのでシャンプーやせっけんはありません。

なので、軽くさっぱり済ませて、六日町名物のラーメンを食べにインター方面にとぼとぼ歩きます。

 

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今日も暑いわ。インター近くのイオンで買ったクーリッシュがたまらなく美味かったです。

このあと、インターで池袋行きの高速バスに乗って、練馬で渋滞にはまりましたが、約1時間遅れで到着。17:30には家路に着きました。

 

 

振り返って

なんとなくアクセスし易そうだし、余力があれば大源太山とセットで登れるし良いかなぁと、簡単な動機で巻機山テント泊を企画。

六日町インターから駅までの道中、この重量を背負って山頂まで歩けるか半信半疑になりましたが、なんとか踏破でき、山頂でゆっくり時間が流れる贅沢な週末を過ごすことができました。

ちなみに途中で無理だと判断したら麓のキャンプ場に撤退するつもりでした。

高速バスと路線バスを乗り継いでの節約登山、この調子でケチり続けてれば舛添さんになれる日も近いかもしれません。

いいなぁ〜、俺も公用車で山登りてぇなぁ〜

 

 

 

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北海道の山中で行方不明になっていた男の子が6日ぶりに発見されたのを、仕事中にヤフーニュースで見つけた時は思わず、

「見つかった!」

と叫んでしまいました。

まさか無事だったなんて、親も子もほんと救われたと思います。

それと発見した自衛官の、「もうお父さん怒ってないから帰ろうね」という優しい接し方に、包容力と教養の高さを感じます。

きっと自分だったら、「見つかった!」と指差して叫んでたに違いありません^^;

ではでは