「上は2センチぐらい切って、横はバリカン9ミリで刈り上げて、最後に軽くすいて自然な感じに仕上げてください」
いつも行く全国チェーンの床屋に散髪しに行った話。
いつも行く店舗で、いつもと同じ注文をして、今回だけ角刈りにされたよ!なぜ?
どもどもっ、やっほっほ亭です。
「前髪はどうしますかー?」とか「もみあげは長めにしますかー?」とか毎回聞いてきてくれるんですけどね、今回は初めて見るおばちゃんだったからもっと警戒して細かく注文しとくべきだった。。
開始早々、景気よく前髪からバッサリ切り落とすおばちゃん。
「ぐっ・・開始3秒でジエンドだぜ」。
更に攻撃的にガツガツ押し当ててくるバリカン。い・・痛い!
つか、
「雑!!!!!!」
くそ、こうなりゃ短けりゃ何でもいいや!と開き直った次第です。
いい歳して角刈りってのがダサ過ぎてそれはそれで悪くない。なんだそのアタマと言われたら「八ヶ岳の苔カットだと言ってやる!」
多少つなげ方に無理があるプロローグでしたが、
今回は北八ヶ岳の大河原峠を起点に神秘の池”双子池”でくつろいで、双子山~北横岳を縦走しつつ苔の観賞を楽しんできました。
池の水がそのまま飲めるなんて神秘過ぎ!!
しかしほんとにそんな池あんのかね?と少し疑いつつもこの日をとても楽しみにしてました。
「八ヶ岳って言やぁ苔だぜ」
とはよく聞く話ですが、「池巡り」というアクセントと「雨上がり」というスパイスがあればより苔が引き立つってもんです。
さて、今回のポイントはこちら。
双子山~北横岳登山のポイント
①登山口の大河原峠は標高2,093m。北横岳が標高2,480mなので単純標高差はわずか400m。
②大河原峠から双子山までなら片道20分。双子山から双子池までは片道35分。子供でも楽しめます。
③双子池ヒュッテは静かな山小屋で居心地最高。双子池を前に静かな時間をくつろぎましょう。
ほいじゃ補足します。
“程よい疲労感と八ヶ岳らしい山歩きを手軽に楽しみたいという方にぜひオススメしたいルート”です。
大河原峠〜双子池〜亀甲池(きっこういけ)まではなだらかで歩きやすい登山道が続きます。亀甲池から北横岳へは標高差は少ないとは言え一気に急坂に変わるため意外と大変っ(汗)!
軽めに歩きたい方や、体力に自信がない方は双子池までのピストンか、亀甲池から天祥寺平を経由して大河原峠に戻ってくる小周回コースがお薦めです。
今回のメインはあくまで双子池だったので、自分も北横岳まで歩かず小周回コースで終わらせればよかったかな(笑)。
とは言え、北横岳まで足を伸ばしても全体で7キロ程度しかないので、ドM系登山者には物足りないぐらいの距離です。
とまあ、体力やその日の気分に合わせてコースをアレンジできるのが魅力です。
で、双子池の話ですが、雄池と雌池の2つあって、そのまま飲むことができるのは雄池の方だけです。
雄池へはザックを背負ったままの立ち入りは禁止。持ち込めるのはカメラと水を汲める物だけに制限されており、貴重な自然が大事に管理されてます。
双子山の標高は2,224mで佐久市の最高峰です。北横岳は2,480mで、冬はロープウエイを使って簡単に登れるため雪山入門の山として賑わってます。
ちなみに双子池の標高は2,040m、亀甲池は2,030mです。
標高2000mオーバーの山間にたたずむ池、岩がごろごろした山頂、苔の絨毯と横たわる倒木。静かな森の静かな湖畔に佇む素朴なヒュッテ。
ゆっくりくつろいで角刈りにされた心の傷を癒そうではありませんか。
いざっ
■周辺地図
・大河原峠へのアクセスは、こちらをご参照ください。駐車場は50台。
・大河原峠にある峠のカフェアダモのHPはこちら。ここを目指せば着けます。
■ルートとコースタイム
■2018年7月8日 ※()カッコ内は標準コースタイム
大河原峠駐車場⇒(20分)⇒双子山山頂⇒(35分)⇒双子池ヒュッテ⇒ (45分) ⇒亀甲池⇒(80分)⇒北横岳山頂⇒(70分)⇒亀甲池⇒(25分)⇒天祥寺平⇒(50分)⇒大河原峠駐車場
標準コースタイム:5時間25分
登山開始
標高2,093mの大河原峠から登山開始
2018年7月8日。8:15。
大河原峠の駐車場にやってきました。
てんきとくらすでは登山指数C。
雨はほんの少しパラつく程度だけど、風が強い!
つか寒い!たぶん10℃ぐらい。
峠のカフェアダモの前を通り過ぎトイレへ。
その間にも先に来てた1台は今日の登山を諦めてさっさと帰っていきます。
ふんっ!眺望は期待できないけど今日の最大の目的地は双子池だし、俺は出発しますぜ!
大河原峠にやって来たのは初めてですが、ここは双子山と蓼科山の登山口で、5月〜11月の期間だけ車で来ることができます。冬期は通行止めってことです。
これが駐車場前にある大河原ヒュッテ。ここって営業してるのだろうか?
ホームページ見てみたけど2016年から更新されてなかったのでもうやる気ないのは間違いないんでしょう。
8:20
最初は寒いんで長袖の上にレインウエアを着込んで出発します。7月の猛暑日が続く中で寒いってのは幸せなことかもしれない。
登り始めから開放的なトレイルです。さすが標高2,093m。晴れてたらどれだけ気持ち良かったことか。
樹林に遮られない猛烈な風がもれなくぶち当たってきます。猛烈に幸せ。
雨上がりのため一部のトレイルはもはや川になってました。
でもこんなのは序の口。亀甲池周辺はやばかった。それはもう少し先のお話。
視界を狭めて寄ってみましょう。
多くの雑誌やヤマレコなどの影響で、すっかり「苔の八ヶ岳」と洗脳されてしまった自分。なんだか必要以上に苔に固執してる気がしてならない。
でも綺麗ですね。
大河原ヒュッテのあった駐車場方面を振り返ってみる。
ご覧の通り登り始めたばかりだと言うのにこんなに開放的。眺望も抜群です。
岩の上で苔サマへ感謝の祈りを捧げる修行僧もいます。
すぐ隣が蓼科山だけあって、この山も岩がごろごろしてます。
こういう雨上がりでもトレイルがドロドロにならないので助かります。それにしたってとても整備されてて歩きやすい。
大きなケルン。今日もそうですが、ここら辺はガスり易いのでしょう。
大河原峠から双子山の山頂までは約20分。ところどころ樹林が濃いところもあります。
わずか20分で双子山の山頂
8:40
さあ、見えてきたぜ!
登山をやってて20分で山頂に着けるというのは、もはや刑事が尾行中にカレーを頼むのより即席感が強い。
最近はハードな登山が続いたからこんな手軽さを待ち望んでたんでありんす。
話のつなげ方に違和感ありますが、アウトドアショップがひしめく東京の神保町はカレーの激戦区でも有名。毎度買い物で訪れた際はカレーを食べ歩いてるので、今度カレーのレポでもアップしようかと思ってます。くだらな過ぎて誰も読んでくれなそうですが、どんな登山レポより熱くカラい内容にしてやるぜっ!
絶対だ!!!!!!
あらよっと。
広い広い山頂は貸切状態。そりゃ駐車場に車2台しか停まってなかったので当たり前ですね。静かです。
そして暴風。幸せなことに寒い。。
てんきとくらすは納得のÇです。
まだ登ったことがないあれがたぶん北横岳。
雪山入門としてド定番の北横岳ですが、ロープウエイを使っての冬山登山はよぼよぼの爺さんになっても登れるだろうから焦らず機会が訪れるのを待ちます。
パーフェクトな曇空。
北横岳までは歩かずに、双子池を見て駐車場に戻ってくれば楽しいまま終わることができるんだろうな。。と頭の中をよぎりまくりです。
しかし、、、くどいようですが20分しか登ってないのにここが標高2,000メートルオーバーの世界ってのが信じがたい。やっぱすぐ帰るってのはもったいないかも。
いよいよ双子池ヒュッテへ
双子池に向けて標高を下げます。樹林に覆われた途端に風が遮られます。。
芸術のことはイマイチ分かりませんが、実は暇な土日はよく美術館に行きます。
ほんと良さがさっぱり分からない変な絵ばかりですが、たまに強烈に惹きつけられる絵を見つけることがあります。その時の感動が忘れられず、また新たな絵を探し求めてしまうわけですが、その楽しみ方は少し登山と似てます。
コケ~より~普通に~ラッセンが~好っき〜
はいはい。
まるで日本庭園の様ですが、人の手では決して作り出すことのできない世界です。
双子池まではほんと歩きやすいトレイルが続きます。
この巨木の枝の伸び方とか。下から見上げると圧倒されます。、
コースタイムは短いので、こういう写真撮影に時間かけてのんびり行きます。
居心地良し水美味しの双子池ヒュッテ
9:15
山頂から約30分歩いて双子池ヒュッテに着きました。すっかり雨もやみました。
実は、本日は同行者がここのご主人にちょいと用事があったのでやって来ました。
ヒュッテ裏手には未来へ通じる謎の林道があるって聞くぜ。
そんな都市伝説はありませんが、関係者ならここまで車で来ることができるそうです。
ちなみに写真に写ってるのは犬の散歩に出掛ける双子池ヒュッテのオーナーの奥さん。
神秘の池、双子池が見える!
飲める池というのは写真の雄池の方です。
もう戻ってきた(笑)
短い散歩から戻ってきた甲斐犬と黒のゴールデンレトリバー。どっちも人懐っこくてめちゃ可愛いっ!
ヒュッテの中はこんな感じ。
今年、蓼科山荘のオーナーが双子池ヒュッテを引き継いでから破損箇所を修繕したそうです。
で、なんでこんな写真を撮ってるかと言いますと、同行者が前のオーナーと知り合いで、現オーナーから帰ったらぜひ今の様子を伝えて欲しい!と頼まれたんです。
そんなわけで話も弾み、ヒュッテでコーヒーまでいただいちゃいました!
ちょっと渋めのコーヒーは、ちゃんと淹れたコーヒーの味がするっ!うめぇっす!
「こーゆーの!したかったのはこーゆーのだよ!!」
最近は限界ぎりぎりの登山が続いたから癒しが欲しかったんだよねー(自分が企画した山行がほとんどだけど)。
もう北横岳まで行かなくてええんでない?無気力登山ってのも悪くないぜ。。
この雰囲気に流され、さて帰ろうかねとなった寸前でやっぱりもったいない!という思いが込み上げてきました。
「ええーい!せっかく来たんだから北横岳行くよ!」
と結局いつものスタイル。
水汲んで出陣じゃー!
降り続いた雨の影響で水汲み場は浸水してるということでした。でも雄池の水は小屋にポンプアップされてるので、わざわざ汲みに行く必要はなかったですよっ!
周囲の緑を湖面に映したこの雄池へはカメラと水を汲む入れ物意外は持ち込み禁止です。ザックの持ち込みも禁止。
大事に守られてます。
金銭欲にまみれた心を浄化してもらいに近くまでやってきました。
確かに綺麗だけど、意外と普通の池です。きっと飲み水で使えるぐらい菌の繁殖がないのでしょう。
亀甲池経由で北横岳へ
すっかり清い心にしてもらったので行きますっ!
まだ10時だし。
たまに晴れ間が差すようにもなってきたし、まずは亀甲池方面へ移動開始します。
こちらは雌池。雌池の水は飲めません。
よく見ると恐竜が泳いでる姿が見えるとか適当なことを言って、双子池名物フッシーバッヂとか売り出したら意外と売れるかもしれません。
あたしの金銭欲は浄化されなかったようです。
晴れたり曇ったりして雌池の表情がころころ変わるのを眺めながら湖畔沿いを歩く。
もしかしたら山頂で奇跡の快晴に当たるかもしれません。最近晴れ続きなんでね、少し期待してしまうわ。
雌池の周りにはテント場が点々とあります。
湖畔に近いところは増水して水に浸ってたので安全を見て少し高いところにテントを張ったほうが良いかもです。
双子池バイバイ。
亀甲池に向けて軽く登ります。
オサバ草です。
茎が細くて花が小さいからカメラの焦点を合わせる難しい花。風で揺れるのが更に難しくさせる。
登りやすいんだけどパッと見は雑然とした感じのトレイルが続きます。
こんな感じが自然の懐に入っていく様でたまりません。
苔蒸す森とはまさにその通りで、八ヶ岳の苔はなんと450種類も確認できててとても貴重なんだそうです。
池巡り散策を楽しもうじゃないか。
この標識がでてきたらもうすぐです。
10:30
見えた!
つか増水してここからトレイルが池に浸かってて近づけない!!!
仕方ないので草むらを掻き分けながら右へ右へ歩きました。
まさかの藪漕ぎ。
亀甲池は秋に枯れることもあるそうです。
増水してます。。
亀甲池から北横岳へ一気に登っていきます。
帰りはここまでピストンで戻ってきて、ここから天祥寺原方面へ回って大河原峠に戻ります。
トレイルが完全に水没してます。
安全なところを更なる藪漕ぎで進みます。
北横岳への登りが始まって、振り返ると樹林の合間から双子山の山頂が見えました。
双子山は山頂付近が禿げ上がってて分かりやすい。
ガンガン標高を上げていきます。
これが意外としんどい。
苔に混ざってイワカガミ。
これはなんだろう?
たぶんウラジロヨウラクだと思うんだけど、自分が知ってるのはもっとピンクで色が濃いから違うのかもしれない。
まだまだ登る。
「北横岳 = ロープウエイ」
「北横岳 = 冬の山ガールの聖地」
山ガールがきゃっきゃっ言いながら大挙するイメージが強かったので
楽という神の方程式を鵜呑みにしてました。
完全に面食らってます。
長ぇ。。
ヒュッテで長く休みすぎたからでしょうか。もはや体が下山したと勘違いしてるのかもしれません。足が重い。
何度も同じことを言いますが、亀甲池で天祥寺原経由で大河原峠に帰ればよかったと軽く後悔してます。
ちょっと疲れたら足を止めて木々に寄って観賞を楽しむ。時間はだいぶ余裕があります。
見上げればこのガス。
どーせ山頂は真っ白。のんびり歩いて一発逆転の快晴を狙いましょう。
ヒューー。。
ガスに煙る稜線。おぞろじいほど真っ白だす。
静まり返る山頂。誰もいないのは明白です。
せっかくの貸し切りだってのにテンションは上がりませんよ。
真っ白な北横岳山頂へ
11:40
とは言え、到着すれば恒例のジャンプをきめる。
はじめての北横岳は残念な結果になりましたが、今年は割と天気に恵まれてきたからたまには仕方あるめぇよぉ。
標高2,480m。双子池から1時間40分かかりました。
ちょうどお昼時なのでいつものカップラーメンシンガポールラクサ味とコーヒーで乾杯。
お湯を沸かしてる間にロープウエイ方面から子連れの外国人と日本人のパーティーがやってきたので何枚も写真を撮ってあげました。
撮り終わると、この景色だし強風で寒いしさっさと降りていきました。
しかし一瞬だけ晴れ間が差しました!
短かったけど粘った甲斐あったわ。
北横岳の南峰からさきほどの子供たちが喜んではしゃぐ声が聞こえる。良かった良かった。
天祥寺原経由でゲッザーン
12:05
下山開始。再びガスに巻かれます。
ハクサンシャクナゲが咲いてました。まだ咲いてるなんて、さすが標高2,500m近いだけあります。
再びガスが晴れると眼下に池が見えました。
豊富な水分が苔を育てるのでしょう。
12:50
毎度下山は早い。あっという間に亀甲池まで戻ってきました。
水没する案内標識。増水するとこんな風になるんだな。。
亀甲池から天祥寺原方面へ。
ぐるっと双子山を巻いて大河原峠に向かいます。
で、こっちのルートも開放的で歩いててほんと気持ち良かった!
おすすめします!
空を見上げれば青空も見えてきた。
天気はどんどん良くなる。
雨上がりの山に晴れ間が差す最高の時間です。
鳥かごみたいな木。
天祥寺原へはご覧の通り開放的でほぼ平坦なトレイルが続きます。
この後、熊の糞が転がってて浮かれ気分がしぼみました。
山頂は見えないけど左手には蓼科山。
すっかり晴れました。最高です。ですが途端にあぢぃっす。
振り返って見えるあの山は北横岳だろうか?大岳?
何て山か分かりませんが、ガスが晴れて大きな山に囲まれるこの景色が見られて大満足。
ハクサンイチゲ?
と思ったけど葉を見るとイチゴですね。シロバナヘビイチゴです。
天祥寺平はもはや池になってたので軽く迂回しました。
八ヶ岳周辺は前日の晩にかなり降ったんですね。大河原峠までのトレイルがもはや川になっていた状況には驚きました。
ここは乾いてますけどね。
短い行程でしたが北八ヶ岳を十分堪能できました。
登山口まで残り僅かとなりましたが、都会とかけ離れた八ヶ岳の最奥地という大自然の中にいる感覚を楽しめます。
ゴールが見えてきました。
13:50
下山完了。ちょうど良い時間に戻ってきました。
峠のカフェアダモもオープンしてました。
イノシシのピリ辛丼温玉のせ 1,000円、めちゃくちゃ美味そうっす。節約が染みついてるんでね、もちろん食べませんでしたが・・。
いい天気になりました。
欲を言えば双子山の山頂で晴れてくれたら最高だったのですが、まあそれは次の楽しみにとっておきます。
双子池の水を持ち帰り、帰宅後は蕎麦をいただきました~。
ピンぼけなのは許してくだされ!
振り返って
双子池ヒュッテに着くと、風に揺れる森の音しか聞こえないほど雑音がない静かなところでした。
あいにくの天気だからか、この日の訪問者は自分たち以外にはいない様子。
長靴を履いて双子池を眺める男性がいたので、小屋のご主人だと思って話しかけると宿泊者の方でした。
長年山で暮らしてますってオーラがでてたのでてっきり(汗)。
この宿泊者の方が「おーい、お客さんだよー」と慣れた様子で小屋のご主人を呼んでくれました。
現れたご主人は45歳ぐらい(?)のとても気さくな方。
早々に犬の散歩から戻ってきた奥さんと犬2匹も途中から参加して、長々と話を聞かせてもらいました。
ここのご主人は蓼科山荘のオーナーでもあります。双子池ヒュッテの前オーナーが家庭の事情でここを手放す事になり、今年から今のご主人が引き継いだそうですが、繁忙期を前に使い勝手を確認しながら修繕し、その一方で蓼科山荘と行き来したりと、楽しくやってる中にも大変さがうかがえる。
同行者が「××さん(前オーナー)、もう引き継ぎ終わったし手伝いには行かないって言ってましたよ」と言うと、
「えぇー!来てもらいたいなぁ。『容易じゃねぇ』って言ってね、手伝いに来てもらいたいなぁ。ここまで車で来れるんだから奥さんも連れて来れば良いのに」
と本気で名残惜しそうにしてるのが大変印象的でした。
「容易じゃねぇ、容易じゃねぇって言うのが口癖でね、最初どんな意味だったか分からなかったよ(笑)」
ご主人が淹れてくれたコーヒーを美味しくいただきながら(ほんと美味かった)、前オーナーの話題でつい長居してしまいました。
八ヶ岳は「苔むす森」という印象からか、すぐにガスって雨も多いと思われがちですが、実は位置的に太平洋側の気候となるため晴れの日が多く、日照時間はなんと東京より20%も高く、湿度も低くカラっとして過ごしやすいのが八ヶ岳の特長です。
そんな過ごしやすい北八ヶ岳には子供から大人まで楽しめるルートが多いので、夏休みにどこへ行くか決めてない方には双子池ヒュッテ周辺を散策するプランは俄然お薦めしちゃいますっ!
亀甲池から大河原峠に向けて下山しながら、小屋の営業って容易じゃねぇだろうなと思いました。
前オーナーはよく知ってる人が引き継いでくれたことを幸せに思ってるに違いありません。
ではでは