南稜と聞いて、南斗の聖帝十字陵サウザーを思い浮かべてしまうやっほっほ亭です。こんにちわ(あたぁっ!)。

 

南八ヶ岳の阿弥陀岳(あみだだけ)に南稜ルートで登ってきました。下山は御小屋尾根ルートです。

標高は2,805m。なんとか名山とかには選ばれてませんが、言わずと知れた南八ヶ岳の主峰の1つ。山頂までのルートがたくさんあって、経験やその日の気分に合わせてルートを選べるのが特徴な山です。

そんないくつかあるルートの中でも、今回の南稜ルートはバリエーションルートと言って一般ルートではありません。と言っても、バリエーションの中では入門クラスとされ、岩登りの経験さえあれば比較的簡単に登ることができちゃいます。

自分の場合、妙義山や八海山には登ったことはあるけど、ボルダリングやクライミングの経験はありません。ちなみに高いところが苦手でもあります。で、そんな自分が登ってみた感想としては、雪が積もってないこの時期なら、慎重に登れば特に難しくはない!です。

でも、油断して最後のルンゼでは少し足を滑らせてめちゃ怖い思いしたけどー(ほわちゃー!)。

それと、下山で利用した御小屋尾根のザレ場が滑って滑って、かなり手ごわかったです!(T-T)

で、ちょっと話を戻して、阿弥陀岳のバリエーションルートは、南稜、北稜、北西稜、中央稜ルートといろいろあります。どれもそれなりに経験が必要となりますので、慎重に選択して下さい。くれぐれも無理は禁物です。

 

阿弥陀岳は赤岳とセットで登られることの多い山です。自分も赤岳登山の時は、まず最初に「阿弥陀も一緒に登るぞ!」と気合いを入れるんだけど、先に赤岳から登ると途端に充足感に満たされてしまい「まあ、阿弥陀はまた今度でいいよね」となってしまうわけです。

 

 

張り出した太平洋高気圧が快晴をもたらしてくれる8月。

そんな8月は、その年で1番の目玉企画を用意しておくものですが、今年は東京で雨の日が20日連続となる異常事態。本当なら鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~五龍岳の縦走や、荒川三山あたりを登るつもりでいたんだけど、少しでも天気が良さそうな南八ヶ岳、しかも岩登りならガスってもそれなりに楽しめると思い、阿弥陀岳に決めました。

 

登ってる間は終始ガスに巻かれたけど、下山中にはガスも晴れ、振り替えると阿弥陀岳の立派な姿と歩いてきた南稜を拝むことかできました。

今回もなんだかんだ恵まれたなぁ~と、充実した登山。

 

いざっ

 

 

 

■アクセス方法

・スマホのGoogleマップで「舟山十字路」で出てきます。カーナビで舟山十字路が出ない場合に参考にしてください。
・富士見高原スキー場方面から八ヶ岳美術館を過ぎて林道をすぐ右折。

 

 ■ルートとスケジュール

2017年8月19日

6:10 舟山十字路 登山開始 ⇒ 8:10 立場岳 ⇒ 10:25 阿弥陀岳山頂 ⇒  10:55 下山開始 ⇒ 13:00 御小屋山 ⇒ 14:05 舟山十字路

 

 

 

登山開始

 

金曜の夜に出発して、登山口に近い富士見高原スキー場の駐車場で車中泊しました。ここは編笠山の登山口があるところです。

車は少ないし水洗トイレあるし、道の駅こぶちざわより舟山十字路に近いし、ここ最高に良かったです。

トイレは真っ暗だったけど用をたし終わってから入り口付近に照明のスイッチがあることに気付きました。

 

富士見高原スキー場から車で40分ほどで舟山十字路の駐車場に着きました。ゲート前に約10台、その手前の脇道に5台ほど停められるスペースがあります。

ここにはトイレがないのが残念ですね。

 

舟山十字路です。

つい3ヶ月ほど前にルートを見失って撤退した悔しい想いをした南稜ルート、再び挑みます!

今回は下調べバッチリだし、ヤマップで今日歩く予定のルートと同じ軌跡をダウンロードしてきたから、それをGPSで辿っていくだけ。迷うことはありません。

 

 

南陵ではなく、南稜です。

ヤフーで阿弥陀岳を検索すると検索補助でスペース南陵と出てきますが、それは間違い。稜線の稜です。

 

最初はとぼとぼと林道歩き。

雨の日が連続してますが、川は干上がってます。

 

 

この標識で右に曲がります。前回はこれに気付かず、林道を道なりに真っ直ぐ進んでしまいました。途中から沢登りになってしまい、あれ?ルート違くない?と引き返す途中で、凍りついた沢で2回も滑ってあばらを強打。泣きながら下山しました。忘れるもんか。

 

というわけで間違えずに右に折れると、

 

 

くくりわながあるから気を付けろ!

 

1度だけ沢を渡渉します。

沢の幅も狭いし、渡るのはそんな難しくないと思います。

 

くくりわなと沢のトラップをかいくぐったら、急坂だ!

心してかかれ!

ルートは鮮明。バリエーションと言ってもリボンや標識が充実してて一般ルートとなんら変わりません。

 

クリフウセンっていうキノコかな?

キノコのことは全然分からないけど、ここから先、食用キノコを巡る仁義なき戦いを垣間見ることになります。南稜ルートの見所の1つでもあります。

 

トレイルの下で崩落が進んでます。この上を歩くとプカプカする感じがなんとも気持ち悪ぅ~って感じでした。

 

さあ、ここで尾根道に出ました。

 

まずはあそこに見える立場岳を登り、今はまだ見えないその奥にそびえる阿弥陀岳を目指す。

遠いなぁ~って感じだけど、登山口から阿弥陀岳山頂までの標高差はたった1,200mほど。下山も含めたルート全体の距離は11キロ程度だから、標準的な登山ですね。

 

こんなカット1つとっても八ヶ岳っぽい。

 

赤字の入山禁止が怖い!

きのこの採取を防止するロープと禁止と罰金と縄張りを誇示するかの様な立て看板だらけの尾根を登ることになります。

 

立て看板ばかり見てるとこんな小さなトラップに気づかないぜ!気を付けるんだ!

 

うぅー、赤字でペイントされた「四区」が気持ち悪い。

広河原山四区と穴山財産区との仁義なき縄張り争い。

 

こわいこわい。

 

( ̄▽ ̄;)

きのこ山につき入山禁止、罰金十万円。

38度線でしょうか?

DMZ(非武装地帯)を慎重に進みましょう。

 

でもほんと、立場岳山頂まではあちこちでキノコが生えてました。

 

見張りのテントか、資材置き場用のテントか。。

すげぇっす。

 

すっごく分かりにくいけど、たぶんハルシメジか、クサウラベニタケ(たぶん。。)。

(きのこについて無知なのでネットで調べてます!)

ちなみにハルシメジは食用。クサウラベニタケは嘔吐、腹痛の中毒を引き起こす毒キノコです。やっぱキノコってこわいわ。

 

 

タマゴダケ(たぶん)。

もしタマゴダケだとしたら食用です。

 

 

見上げれば熊棚。この日は登山口前でキツネを見たし、5月に八ヶ岳に来た時はキジが目の前を悠々と横切っていきました。豊かな自然が保たれてますね。

 

たま~に日が射すと、森が本当にきれいです。

 

立場岳に到着。ここまで急坂が続いたけど、四区と穴山の紛争地帯に緊張したり、森が気持ち良かったから、意外と疲れはありません。

後ろから追い上げてきてた4人組に前を譲ろうと思って、ここでちょっと休憩したんだけど、彼らの方が長めに休みそうだったから軽く会話して先に出発しました。

 

どーん。

有名な青ナギに出ました。テンション上がりますっ!

立場岳を過ぎるとすぐのところです。

早速追い上げてきた4人組に今度こそは先に行ってもらおうと、写真撮影したり不自然に時間潰したんだけど、彼らもここで長めに休憩をとりはじめる。

ふむ。。なかなか伝わらないものですね。

 

大きな白い花がウメバチソウ。小さいのがイワツメクサ。黄色はオトギリソウ。

 

樹林を抜けたからここでも小休止。本来なら阿弥陀岳を目の前に感じられるところなんだけど、あいにくのガス。ガスるのは想定内でしたが、やっぱり残念。

で、またもや追い上げてくる彼らに先を行ってもらおうと、こんな狭いところで休憩したにも関わらず、なんと彼らもここで休憩し始める。

( ̄▽ ̄;)

近すぎるんですけどー。

 

よくよくメンバーを見ると体力的に心配そうな方が1人いたのが気になる。んー、しょうがない。後ろからこられると落ち着かないけど、ボチボチ行きますかな。

 

ここからヘルメットを装着しました。折角持ってきたんでね。

 

 

どこをどうやって登っていいのか、よく分かりません。

左に巻くルートもあるんだけど、みんなここを直登してんのかな。。

とりあえず~、左から巻いちゃいました!

P1制覇です(^^)/

 

だんだんバリエーションらしくなってきました。

P2です。

ペイントの案内を辿っていくと自然と左から巻いてしまいました。こんなんでええのだろうか。。ガチな人はここを直登すんのかな?

 

トリカブトです。もうすっかり秋の気配。

 

ミヤマアケボノソウ。

 

P3への取り付きの直前にある有名な案内です。ザイルとか持ってないし、ルンゼ(岩溝)コースで行きます!

 

なんとも心もとない弛みまくりなワイヤーに手こずりながら必死に下りました。

雨が続いたし、ガスガスだからここら辺から岩が濡れてて怖かったです。

 

こんな感じでワイヤーだるだるなんです。あまりこれに頼らないで、岩を掴んで下りた方が良いです。

 

でももっと怖かったのはここ!本日のメインディッシュ。

核心部のルンゼ(岩溝)を登っていくんだけど岩が濡れて滑るから慎重に!

 

足元はこんな感じでほんの少し小川が流れてる状態。沢登りとかやってる人にしてみれば朝飯前なんだろうけど、慣れない岩場でこんなんじゃビビっちまいます。

 

どこを通れば安全か、どこが登り易いかを何度も確認する。

岩と草をつかみながら、見た目以上に登りやすいと思った途端、足を滑らせ1mほど滑落しました。止まってくれたから良かったけど、肝を冷やしたっす。

 

ビビりながら登りきると、ガスに霞むP4が目の前に見えてきました。

そして、

 

 

山頂見えた!

ガスが一瞬晴れて山頂に立つ人たちがよく見える。それぐらい近い。もうすぐ。

阿弥陀岳楽しいっ!

難所を越えた直後にガスが晴れるなんてね、感動的。やっぱこの山にして良かったと思えた瞬間。

 

再びガスに覆われましたが、さっ、気を取り直してP4に取り付きますよ。

山頂が近づいてくると、気が緩んで怪我してしまう人が多いらしいです。きっと自分のような人でしょう。

ウキウキを抑えられません(^^)/

テンション上げ上げで声も自然と大きくなる。

 

折角なんで、ちょっと戻って頑張ってる風に1枚撮ってもらいました。

テレビ的にやらせってやつです。

典型的な浮かれた行動。こういうことやっちゃだめよん。

 

ウキウキを引きずったまま山頂に到着!ひゃっほー。

阿弥陀岳、2,805mの岩峰の頂点に立てた喜びを、周囲の痛い視線をものともせず、はしゃぎまくりです。

 

ほいほいっと

 

阿弥陀岳っていうだけあって山岳信仰が深い山です。

阿弥陀如来像をはじめ、山頂にある仏像の数は八ヶ岳の中で最も多いそうで、

もはや山積みになってました。

 

 

阿弥陀岳から眺める赤岳を楽しみにしてましたが、ガスは晴れませんでした。

お昼も食べ終わったので下山します。

 

ここからは一般ルートの御小屋尾根ルートです。

南稜ルートで下山するなんて、今の自分にはとてもできそうにありません。

で、早速目の前に見えるのがこの摩利支天の岩峰。すごい迫力。これを越えていくのですが、はしごが設置されてるので難なく通過できます。ご安心ください。

 

しばらくすると、バリエーションの中央稜と御小屋尾根の分岐に差し掛かります。

自分は間違えて中央稜から下りそうになってしまいました(^_^;)

 

御小屋尾根を少し下って振り返ったところ。

ヤマケイでは初級~中級の一般ルートになってるけど、山頂直下はご覧の通り急坂だし、ガレてるし、下山はほんと気を抜けなかった。

 

足元はこんな感じです。ガレとザレの配合次第で驚異的に滑りやすくなるのは山をやってる人なら分かりますよね。

特に自分は下山が苦手だから、何人かに抜かされながら必死に下りました。

 

汚ぇっ!と思わず笑ってしまった、めちゃ汚いキノコ。

ルリハツタケか、ヒメムラサキシメジかな?ネットで調べてますが、キノコって花以上に分かりませんね。

汚かったなぁ。

 

下山を始めて、疲れてきたと感じた頃に晴れてきました。

と言っても、振り返ると山頂にはしつこくガスがかかったままだし、こういう日は雨にならなかっただけ良かったと思わなきゃ。

 

木漏れ日が差した苔の森。八ヶ岳らしい樹林帯に仕事疲れも癒されます。改めて、ここに来られて良かった。

ここら辺で秋田犬を散歩させながら登ってくる方とすれ違いました。時間的に山頂は目指せないだろうから、不動清水まで行って戻ってくるそうです。

不動清水までならザレてないし、とても歩きやすいトレイルだから、ハイキングには最適です。

 

とうとう山頂も晴れました!

いつも赤岳から眺める阿弥陀岳の姿がカメレオンみたいだなぁと思ってたから、反対から見る端正な姿が新鮮。

それとずっと歩いてきた南稜の稜線も良く見える。

 

ガスが晴れてから始まったヘリによる物資の輸送。忙しそうに何往復も飛んでました。

今が1年で一番の稼ぎ時です。

 

御小屋山に近づくとまたまたキノコが増えてきました。

見つけることはできなかったけど、御小屋山のすぐ隣には通称マツタケ山と呼ばれる宝の山があるそうです(^-^)v

 

うえーい!

過去これまで、御小屋山でこれだけ喜びを爆発させた輩はいただろうか?

もうすぐゴールなんでね、ちょっとはしゃいでみた次第です。

 

御小屋って言うぐらいだから、小屋でもあるのかと思ってたけど、何もなくてびっくりしました。

あ、そうそう。ここで美野戸と舟山十字路への分岐があるので間違えない様に気を付けましょう。

 

舟山十字路へはこんな目が覚めるトレイル。

土は柔らかくてふかふかで歩きやすかったです。

歩きやすいからと、ちょっと調子に乗って走って下山したら爪を痛めてしまいました。やっぱり自分トレランには向かない体質なんだな。

 

ベニテングタケ。

見た目がきれいだし、大きいからとても目立ちます。

でも食べると幻覚を見るそうです。超やばいヤツ。

 

舟山十字路に着きました。

南稜で後ろを付いてきてた4人組はまだ戻ってきてません。P1を過ぎたあたりからパタっと姿を消して、山頂で待ってる間も姿を見せなかったから、もしかして引き返したかな、と心配してました・・。

事故がなければ良いんだけど。

 

登山口からすぐ近くにあるもみの湯にやってきました。

洗い場も多いし休憩所も広くて良い感じ。

 

今日、阿弥陀岳に決めて、楽しみにしてたのが山梨名物のほうとう。

小作の清里店にやって来ました。真夏にアツアツのほうとうを食らうよっ。しかも風呂上り!

 

 

やべっ、こんな美味かったっけ!

最近のラーメンの価格って狂ってますよね。つけ麺で1000円以上するんですよ。つけ麺で!

ほうとうはこんなに具沢山で1,150円。

コスパ最高、味最高、雰囲気最高でした〜

 

 

 

振り返って

 

毎朝、通勤で使っているはずの地下鉄に乗り込むと、いつもと雰囲気が違う。

「あ、そうか!」今週からお盆休みだ、と考えてみれば当たり前のことに、乗客が減った車内に乗り込んでから気付きました。

 

驚異的な日照時間の少なさが連日続く、なんとも8月らしくない日々。
全然晴れてくれないから、どこに登るか前日まで決められませんでした。

てんきとくらすで北アルプスは登山指数A予報でしたが、松本市の天気が降水確率40%なのに山で雨が降らないはずないでしょ・・、というわけでテント泊を泣く泣く諦め、阿弥陀岳の日帰り登山に切り替えました。

毎度、天気を読むって難しいです。

 

 

雨が続く日々を見送ってる間に、山ではすっかり秋への準備が始まってました。まさかこんなにキノコだらけになってるとはね。。

知識がないのに毒キノコを食べて病院に運ばれる事故をYahoo!ニュースで見るのも毎年恒例の風物詩。自分はキノコは眺めるだけにしておきます。

それと、熊。冬に備えて活発に餌を探してます。自分が雲取山で熊と出くわしたのも秋。

一度山に入れば至る所で熊棚を見かけますし、本当に気をつけなきゃです。

 

 

 

花が咲くときは一斉に咲くし、一気に雪が降り始めればみんなで驚いたりしますが、山に登っていると少しずつ移り変わる季節の流れに、不思議とよどみがないことに気付かされます。

また当たり前の様に秋がやってきます。

 

季節に区切りを付けてるのは、やっぱ人だわ。乗客の減った地下鉄に乗って、そんな当たり前のことをなんとなく思いました。

来年の夏は晴れが続くといいなぁ~。

 

ではでは