4月21日。

北アルプスの女王と言えば燕岳。南アルプスの女王と言えば仙丈ヶ岳。サスペンスの女王と言えば片平なぎさ。

さて、今回は山ガールの聖地、北アルプス燕岳(つばくろだけ)にやって来ました。

中房温泉までの冬期通行止めの交通規制が解除された翌日とあって、まだ雪深いアルプスの大絶景を楽しんでくることができました!

小屋の営業開始はこの翌週からだったので、登山客は少なく山頂は貸し切り状態。一番良いタイミングで来れたと思います。

 

燕岳登山の特徴

1.北アルプス三大急登の合戦尾根(かっせんおね)。

2.途中に合戦小屋、燕山荘と2つの山小屋があって安心

3.山頂からは北アルプスの表銀座と裏銀座の大パノラマ

 

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ほいじゃ、いきますよー!

ひとーーっつ!!

「合戦尾根ってさぁ、北アルプス三大急登とかって聞いてたけどぉ〜割と簡単だったしー(笑)」

なんてコメントをよく見かけるけど、騙されちゃいけない!!( ̄^ ̄)ゞ

俺なんてしんどくて合戦小屋で引き返そうか本気で悩みました!ちなみにこの山では撤退することを燕返しと呼びます(噓だよ!)。

とにかく、半分アスリートみたいな方々のコメントは真に受けず、標高差1,300mということを冷静に考えて行動すべし!

 

ふたーっつ!

山頂までの途中に合戦小屋、燕山荘があってトイレも安心。この日は営業日前だったけど、トイレは使えました(*^^*)

 

みーーっつ!!

なんと言っても山頂からの北アルプスの大パノラマでしょう。

それがこの写真です↓

 

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表銀座と裏銀座、槍ヶ岳へと続く北アルプスを代表するルートが丸見えです。槍ヶ岳はやっぱり目を引くけど、裏銀座の壁の様に立ちはだかる峰々もすごかったです。

 

燕岳は標高2,763m、日本二百名山、新日本百名山です。北アルプス三大急登で表銀座の起点となる合戦尾根やコマクサの群生で有名な山です。

 

それと、名物のイルカ岩は抑えておきたいポイントです。夏のハイシーズンだとのんびり記念撮影するのも大変だと思いますが、観光しに来てるんだから並んででも一緒に撮影しておきたいところです。

 

それでは、毎度前段が長くてスミマセン。

山ガールの聖地、燕岳登山の幕開けです!

いざっ

 

■周辺地図

・中房温泉へのアクセスは、こちら

 

 ■ルートとコースタイム

■2018年4月21日 ※カッコ内は標準コースタイム

中房温泉登山口⇒(160分)⇒合戦小屋⇒(70分)⇒燕山荘⇒ (35分) ⇒山頂⇒(25分)⇒燕山荘⇒(50分)⇒合戦小屋⇒ (110分) ⇒中房温泉登山口

標準コースタイム:7時間30分(休憩含まず)

 

 

 登山開始

 

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6:50 中房温泉の登山客専用第1駐車場です。

この前日の4月20日正午に宮城ゲートから中房ゲートまでの冬期通行規制が解除されてここまで車でやって来ることができました。

この日を待ちわびた登山客で、第一駐車場は7割ほど埋まってました。

 

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駐車場から中房温泉までは林道で約5分。その脇にはふきのとうが咲いてます。

これを見るともうそんな季節になったんだなと、実感が湧いてきますね。

 

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ここがあの中房温泉かぁ〜と感無量です。散々他人のレコ読んで名前ばかり聞いてた所だったんで、実際に来れて感激です!はい。

ハイシーズンの朝は登山客でごった返すそうです。

 

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そして中房登山口の看板の前でもしみじみしてしまうオイラ。

もうなんもかんもに感激してまうわ。憧れの地に来れた喜びー。

 

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そんな喜びを一瞬でかき消す苦しい登りが始まりました。突然始まるのね。。

 

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今日は天気予報ではかなり暑くなるそうです。東京では真夏日になるって聞きました。まだ4月だって言うのに、恐ろしいです。

 

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アルプスといえば長い長い樹林帯という固定観念を持ってます。まさにそんな固定観念を決定づける合戦尾根。初めに言っときますが、楽じゃないっす。

 

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右手に見えるあんな低い山にもまだ雪が残ってるんだな。。

 

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7:30 第一ベンチに着きました。

今日は同行者のペースが速いのか自分が遅いのかよく分かりませんが、ここまで来るのに結構バテた。

 

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第一ベンチには水場があります。暑くなる予報にビビって多めに補充しておきます。

 

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第一ベンチを過ぎるといよいよ雪がでてきました。

 

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日当たりの良いところはこんな感じで雪解けが進んでるので、アイゼンの装着はまだ様子見です。

 

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荷揚げ用の滑車がありました。

空飛ぶスイカと一緒に俺のことも運んでくれたらどれだけ楽か。。

もしかすると数年後にはリフトが通ってるかもしれませんね。

 

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8:05 第二ベンチ。ここでもしっかり休憩します。

というか、いつもより息苦しいし、ちょっと体調がおかしいぞと感じ始めたのがここら辺。今日は絶不調みたいです。

 

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クソがっ!(ガンバレルーヤ風に)。

ふぅー、息苦しい!

一流のピッチャーは調子が悪いときは変化球を多用したり、悪いなりにやり方を工夫して乗り切るそうです。

登山の時はどうすりゃええのよ?ええ?

 

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自然が創る芸術。

 

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ところどころ地面が出てたトレイルも完全に雪の斜面に変わってくるのがここら辺から。

でも雪はグズグズなので、少なくとも合戦小屋まではアイゼンは不要です。

 

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どんどんどんっ♪ドンキー♪

ドンキで1,970円でサングラスを購入。

970円のサングラスと悩んだけど、千円上積みするだけでUVカットになるなら断然こっちでしょ。以前、乗鞍岳登山で雪目になって、東京の人垣の中をゴーグル装着して眼科に向かった恥ずかしい記憶は忘れたくても忘れられません!

 

ちなみにこの前に使ってたサングラスは入笠山で雪にダイブした時に割れました。いい加減高いの買うのがバカらしくなった次第です。

 

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なんか喘息っぽいぞ!と思いながら登ってました。風邪ひいてたことが判明するのは後日のことです。。

 

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9:15 第1、第2の次に出てくるのが富士見ベンチです。

休憩ポイントがちょうど良い間隔で出てきてくれるのは助かりますね。

 

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暑いから霞の影響で富士山なんて見えないっしょ、と思いきやバッチリ見えたよ!

やっぱ富士山見えると違うわ、嬉しいっ!

 

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樹木の密度が薄くなってきて、長い樹林帯もそろそろ抜ける気配。

樹林帯の無風地獄ともおさらばだぜ!

 

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開放的なトレイルにテンションも上がってきました!

長い樹林帯もアルプスらしさの一面ですが、森林限界を越えてからの長い稜線歩きもアルプスの醍醐味ですね!

 

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9:45 緑のテントが見えたと思ったら雪に埋まった合戦小屋でした。

やっとです。やっとですよ。

 

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くたばりました。完全に撃沈の図。

もう帰りたいという気持ち半分、燕山荘までならなんとか頑張りたいという気持ち半分。ヘタレ根性丸出しです。

 

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まだ雪に埋まった合戦尾根を掘り起こす小屋のスタッフ達。

顔が赤いのか黒いのか分からないぐらい日焼けしてるのを見て、山ヤって大変ねと他人事に思いながら作業を見てました。

 

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ゴーゴーレッツゴー、ヘ、タ、レ!

ここからアイゼン装着してます。より足元を重くしてから再スタートです。

こちとらそこそこ山登りやってるんでね、なんとか山頂まで頑張ってみますわ!

 

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合戦小屋から先は眺望が一気に良くなります。振り返ればまだ見える富士山。だいぶ霞が出てきたけど分かりますか?

 

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そして左手にとうとう見えましたよ!!

槍ヶ岳!

たまにヤマレコで槍ヶ岳のことを「槍さま」と書いてる人をたまに見かけますが、自分のポリシーとして先に言っておこう。

絶対に真似しないからな!と。

 

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完璧な晴天。この分なら多少ペースが遅くなっても山頂にガスがかかってしまう心配はありません。

一流のピッチャーらしく、ゆっくり行きます。

 

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あれは、針ノ木岳。この角度だと剱岳っぽくて貫禄あります。残雪期の針ノ木岳からの眺望はぴかいちです。

開山式の「慎太郎祭り」に合わせて登りに行くのがお薦めです。

こちらをご参考にして下さい ⇒ 針ノ木岳登山の記録

 

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燕岳の山頂と燕山荘を射程圏内に捉えました。この写真の真正面のピークに建つのが燕山荘。右に見えるピークがこれから目指す燕岳です。

 

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燕山荘が見えてからがほんと長かったです。

最後の階段は木段だったので、アイゼンで傷つけないように慎重に歩きます。

 

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11:15 燕山荘からはこの表銀座の大絶景。

そして表銀座の先に見えるのが「槍さま」。苦労して登って来た甲斐あったってもんです。

 

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山頂踏んでからお昼にするか悩んだけど、ガスる心配ないから先にお昼にします。

今日はCoCo壱のホワイトカレーヌードル。カレーがよく絡まるように太麺だったから5分も待つなんて山向きじゃないと感じますた。

3分すら待ちきれんのよね。。

 

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燕山荘も翌週の営業開始を前に大急ぎで雪かきしてます。

 

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入り口の除雪は完了。

「他の登山客が水はもう買えますか?」と聞いてたけど「まだ営業してないんです」と断られてたな。今日は暑くなったからね。

 

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これもよくヤマレコとかで見かける標識。初めての燕岳は名物ばかりで目移りします。

 

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いた!

コイツも有名な奴ですね。思ってたよりも小ぶりで意外でした。

 

ところで山ガールが見当たりませんが、本当に山ガールの聖地なんだろうか?

 

 

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いた!

 

大変失礼しました。。

 

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気を取り直して燕岳へ行ってみましょう。

小屋から1キロ。往復1時間ってとこです。

 

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初めてのイルカ岩を前に異常にテンションが上がり、12本爪アイゼンを着けてるにも関わらずこの岩に上ってイルカと一緒に写真を撮りたい一心で何度も上ろうとトライしました。

今となってはなんでムキになってたのか意味が分かりません。

 

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しかし見てください!ほんときれいな山です。

 

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近くづいてくるとやばいです。北アルプスの女王と呼ばれるのがよく分かります。北アルプスのドロンジョ様です。

 

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例年の4月がどれぐらいの積雪量かは分かりませんが、トレイルにはほとんど雪は残ってません。

 

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燕岳のピークはすぐそこ。

体力ありあまってる方は北燕岳へもどうぞ。北燕岳の方が景色は良いらしいです。

 

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12:25 到着です!勝ち戦です!

長かった合戦の先に待っていたのは大いなる達成感とアルプスの大絶景。

 

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山頂から振り返って歩いてきた稜線と表銀座方面の大展望。

 

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そしてこれが凄かったです、裏銀座方面の峰々。圧巻の大山脈です。

ちょこんと突き出たピーク一つ一つに名前をつけてるのがバカらしく思えてきます。

 

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でもやっぱり槍さまでしょう(もういい加減槍さまというのはやめます)。

絶不調でしたが山頂まで来れて本当に良かった。

山頂は貸し切りだったので少しウトウトしました。

 

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あ、何か落ちてきた!

(いや、ただの飛行機雲だろ)

 

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あぁ!危ない!

伏せろ!

 

(いや、だから。。)

 

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ちゅどーん!

 

 

はいOK、下山しましょう。

 

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小屋への登り返しがしんどい。そうか、燕返しってこれのことだったか!

 

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振り返る燕岳。

こんなに綺麗な山ってなかなかないです。人気の理由がよく分かるわ。

 

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燕山荘前は人が増えましたが、昼寝してる人もいたり、のんびりした感じで皆さん思い思いに過ごされてます。下山の時間迫ってるけど大丈夫なんでしょうかね?と心配になります。

13:15 下山開始。

 

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長〜い合戦尾根の下りでは安曇野の街並みを眼下に見ながらとても気持ちよく下っていきます。

 

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合戦小屋に着くと滑車が稼動してました。いよいよ営業開始間近って感じですね。

 

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車に忘れてきたと思って諦めていたシュークリームがザックの底からでてきました。

当然潰れてカスタードクリームぶしゃーでした。やれやれだぜ。。美味かったけどね!

 

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でももう嫌だよ!

登りが長ければ下りだって長い。もう限界を迎えました。合戦尾根は甘くなかったです。

 

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やっとだよ。。中房温泉が見えてきました。

 

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15:40 すっげぇ体が重く感じた。。

今回はしんどい登山となりました。景色はサイコーだったけどね。

 

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中房温泉の駐車場には自販機があります。炭酸でキュ~ッと締めました。

 

振り返って

 

名物「燕Tシャツ」を燕山荘で買って、それを着て山頂に登るというのが定番となっている燕岳ですが、下界で着てるとただの電車オタクに間違われるので気をつけてください(九州新幹線800系ツバメを連想させる!自分だけですかね?)。

 

さて、前々から登ってみたいと思ってた燕岳ですが、アクセスが良い半面、混雑することでも有名なので、登るなら空いてる残雪期を狙ってました。まさに念願叶って絶妙のタイミングで来ることができました。

GWや夏のハイシーズンになると駐車場は前夜には満車になってしまうそうです。

競争率高いだけあってほんと綺麗な山で、燕山荘から眺める燕岳の姿は期待通りの絶景でした!

 

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合戦尾根も調子さえ良ければその登りごたえを楽しめたに違いないのですが、今回は全く余裕なかったのが残念です。。

ブログの中で散々触れましたが、合戦尾根は樹林帯がひたすら続き完全に修行です。ここで体力に余裕を残すことができれば、そこから先の森林限界を楽しむことができるでしょう。自分は早々に燃え尽きました。

 

この日は絶好の天気に恵まれ、ほんと感謝は尽きないのですが暑すぎました。もう少しで本格的な夏の到来を感じさせる陽気でした。

登山を始めた頃、北アルプスならまず最初に燕岳に登ってみたいという思いに駆られたことを思い出します。

次やって来るときは新幹線ツバメのTシャツを仕込んでおかなくてはっ!

ではでは

 

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