【甲信】御坂山と黒岳 紅葉登山 こぴっとゴン攻め! 天下茶屋でグルメドールな秋の大冒険

【甲信】御坂山と黒岳 紅葉登山 こぴっとゴン攻め! 天下茶屋でグルメドールな秋の大冒険

紅葉ビッタビタ!!

 

紅葉!そして河口湖と遮るもののない富士山の景色!んー、パーフェクトでござるでござるー!

 

山梨県の御坂山(みさかやま)黒岳に登ってきた。

この時期に登りたい山として一世風靡しちゃうセピア的な山!もとい、とても人気の山。

原生林が豊富に残る山として紅葉シーズンに激押し!の山の一つでし!

前回の石割山登山では、すっかり雲化した富士山に膝から崩れ落ち、結果、吉田うどんの大食いに癒やしを求めた。

 

だが、それでは物足りなかった。

吉田うどんの様なごん太でコシのある富士山を求め、信州みその様な紅葉が見たくて、再び富士五湖までやってきた。

 

その甲斐あってこの眺め。

目ぇかっぽじってよーく見るんだ(それを言うなら耳だ)

 

 

あなたのハートにカミナリ落とす、

 

いーち、にーぃ、

サンダー!!

ゴロゴロゴロゴロ!

 

まさかのゴリけんネタの投入だ。知らない人も多いだろうが、気にせず置いてくぜ。

やはり山梨県の山は富士山抜きで語れない。

富士山とほうとう抜きだなんて、柚子胡椒のない焼き鳥と一緒だ。

 

河口湖で紅葉祭りが開催されるタイミングが狙い目。駅前とか混むけどね、でも来て良かったと思うこと間違いなし。

御坂山は標高1,596m、黒岳は日本三百名山で標高1,792m。

遠いようで近い山梨県へ、こぴっと行けし!

 

ルートとコースタイム

■2021年11月7日 ※カッコ内は標準コースタイム

天下茶屋⇒(65分)⇒御坂山⇒(40分)⇒御坂峠⇒(55分)⇒黒岳⇒(40分)⇒御坂峠⇒(40分)⇒御坂山⇒(50分)⇒天下茶屋

コースタイム:4時間50分(休憩含まず)

総距離 8.3キロ
累積標高上り 910m

御坂黒岳登山 本編

お早うごいす

お早うごいす。早朝の天下茶屋前じゃんねー。

ちょいちょい「花子とアン」で習得した甲州弁をこぴっと挟むでくりょう。よろぴく。

さて、天下茶屋の前はお客さんで混むから、登山客は少し離れた路肩に停めて登山開始さ。

トイレの前に2台ほど止められるスペースがあるけど、ハイカーはただでさえ白い目を向けられてることを自覚して、だいぶ離れたところに停めまっせ。

帰りに天下茶屋で食べて帰るプランだが、それでも肩身が狭いのは仕方ないのだ。

 

天下茶屋まではバスで来れるじゃんねー。

前回はここから黒岳に登って河口湖の温泉に向かって下山した。たぶんそれがベストルートだと思う。

でも、今日のコースも魅力さでは負けてないと思う。

黒岳まで歩いて再びここに戻ってくるという、何の変哲のないピストンだから同じ軌跡で歩いてる人はヤマレコやYAMAPで見た限りいなかったけど、紅葉と眺望と天下茶屋のほうとうという良いとこ取りのコースだと強く推しとく。

食べて帰るってのが今世紀最大の行事だ!

 

あぁ…。

言ったそばからそりゃないぜセニョリータ。

今日も富士山は隠れてしまってるじゃんけ〜。

前回の石割山に引き続き、安定の不運っぷり。

 

今日のほうとうはしょっぱくなりそうだ。

 

こちらが天下茶屋。雰囲気あるよね。

スタート地でありながら、今日の旅の最終目的地。

激混みになるらしいから、11時には下山して食べたいところだ。慌てると転ぶから急がないけどね。

 

えび反り紅葉じゃんけ

では出発。

つか、登り始めからなんじゃいこの黄色の世界はー!

いきなりとんでもない紅葉に腰を抜かした。もう歩けない。

松葉杖代わりのダブルストック投入するごいす!

 

しかし、さすがは天下茶屋。登山口ですでに標高1,300mという、自分のホームマウンテン脊振山より高いという事実。

なるほど、いきなり原生林が豊富ってのも納得。

 

国宝級ワンダホーな紅葉スプラッシュマウンテン。

紅葉Gで首が折れそうだ。

賑やかに紅葉祭りの幕開けだ!

 

おっさん、真秋の大冒険!

歩き始め3分で紅葉ビッタビタだ。

何年もブログを書いてると、ありきたりな表現の繰り返しに嫌気が差すことがある。

あー、前にも「ビッタビタ」書いたなーとか、違う言い回しをひねり出そうと考えるけど、結局、流行語のパクリに落ち着く。

決して流行語を作る側に回る様な発想の新しさは自分にはないよ。

 

まあ、いい。とにかく今回も登山とは関係ない身の上話満載で行くぜ!

 

ブナの葉一枚一枚がさざめいて、あたかも光が揺れ、軽く酔いそうなほどだ。

ずっと見てるとほんと黄色い波の様で、不思議な感覚。

職場の不潔なおっさんが、隣のデスクの女子から正論で責め立てられ、額に脂汗を浮かべたその輝きを遥かに超えた光が放たれている。

尚、不潔なおっさんとは自分ではないことを強調しておく。

自分は清潔ではないが、周囲から不潔とは思われていないという自信がある。

まあそれはいい。

 

もはやぐちゃぐちゃに輝いている。これこそ黄葉ってやつだ。

 

紅葉の暖簾をくぐる。大将、お邪魔するでくりょう。

ここから更に御坂の実力に圧倒される。

これで富士山にかかった雲が晴れてくれたら言うことないけどね、まだ登山は始まったばかりだ。

稜線に出た頃には姿を見せてくれることに期待して歩いたほうが楽しいじゃないか。

 

すこい世界は稜線まで続く。

2年前だったかな。

秋に同じ御坂山地の鬼ヶ岳〜雪頭ヶ岳を歩いた際、この山域の紅葉の凄まじさに感動して、「あー久しぶりにまた御坂山を歩きたいなー」と思った。

それからすぐには来れなかったけど、やはり期待通りだった。

 

富士山にかかっていた雲も少しずつ晴れてきた。

姿が見えると更に欲が出てくるもんで、背景はやっぱり青空がいい。これじゃあ富士山がまだまだ雲化しちゃってるもんなー、残業中に飲んだリポDのシール集めてDyson当たんないかなーと、欲張りっぷりを発揮。

まだまだ始まったばかりだ。チャンスを待とう。

 

緑黄色もみじに日が差し込む。

いつも適当にパシャパシャ撮り続けてるだけだからさっぱりカメラの腕は上がらない。そろそろ写真の撮り方でも勉強するかなーと思い続けてかれこれ5年が経つ。だらしないぜ!

フォトコンという雑誌をたまに立ち読みして、みんな上手に撮るなーと、安っぽく感心して、買わずに棚に戻す。そんな5年が過ぎた。

5年ってあっという間だな。あっという間に寿命を迎えるまで写真の腕は上がらなそうだ。

 

でも、最近は自分がどういうシーンを苦手としてるかまでは分かってきた。

こういう明るい時間帯の撮影が一番難しいと思う。特に逆光。

曇りの日だったり、夜明け、または夕方の時間は逆にすごく簡単。

登山をしていれば夜明けから日が暮れるまで、ほぼ一日中外で活動してるわけだから、それぞれのシーンに合わせた撮り方を知っておかないと、失敗することもしばしば。

カメラやレンズのせいにするのは簡単だけど、それは言い訳。プロならどんなカメラでだって、脱帽してしまう写真を撮っちゃうはずなんだよね。

結局、カメラの性能なんて各メーカーどっこいどっこいだから、お気に入りのカメラを大事に使っていくのが1番上達するんだと思う。

勉強するかどうかは分からないけどね。

 

こういう順光は簡単。

こういう条件ならカメラ任せで、鼻くそほじりながらパシャパシャ撮ってれば良いもんね。

ずっと順光に向かって歩いていきたい。いくらでもほじれる。

 

真上を見上げての1枚。

 

さらに、えび反りで1枚。

こ、腰がぁ!待ってくりょう!

関節ガチガチ野郎にはこれが限界だってし、上り坂で海老反りをやってみてほしい。ザックの重みもあって100%後ろにひっくり返る。

アホだ。

アホって楽しい。

 

登山道も空も紅葉一色。

これまで紅葉シーズンの山はそこそこ歩いてきたけど、今日の紅葉はその中でもかなり凄まじい部類に入ると思う。

さあ、ずんずん先へ行っけし。富士山だって姿を見せてくれると思う。

 

ぬおー!再びえび反りじゃい!

今度は後ろに倒れないぎりぎりのところでストップ。腰痛持ちだけど、ぎっくり腰は今のところまだ経験したことないのがプチ自慢。

今日は体のコンディションも良好だ。山は静かだし、気持ちも晴れやか。充足感に満ちるってのはこういうことだ。

 

ブナの森にダケカンバとシラビソが交ざりだした。

ちなみに自分の腰痛は体のバランスの悪さから来るもので、常に腰の筋肉が緊張した状態にあることが原因だと整体師さんから言われた。

その腰痛が起因して首を痛め、首が回らずに運転ができない時期もあった。

腰は大事にせにゃいかんなーとつくづく思い、寝る前に腰のストレッチを始めた。

更にちなみに、首の痛みを経験していろいろ調べたところ、枕は使わない方が良いということを知った。少し高いぐらいで十分で、今はタオルケットを折って枕代わりにしてるけど、そのお陰もあって今では首の痛みはほとんどない。

首の痛みで悩んでる方はぜひお試しくだされ。

 

ブナ林の隙間から、富士山じゃんけー!

 

てっ!富士山じゃんけ!

さあ、尾根道に出た。

天下茶屋からならここまでならあっという間。

ここから清八山と三ツ峠に登る人もいるみたいだからコースバリエーションは豊富。そんなバリエーション豊かなコースでありながら、わざわざピストンを選択するなんて少しもったいない。

天下茶屋のほうとうを欲張るか、山を取るかは貴方次第だ!

 

迷わずほうとうを取るから予定通り黒岳方面へ。

稜線も原生林が豊富で、景色は木々の隙間からチラ見しか許されない時間が続く。

早く富士山バーン!みたいな見晴台が出てきてほしい。

 

御坂山は目の前田マエダ。

そして、

やっとここで今日イチの景色のお披露目だ。

 

富士山、バーーン!!

てっ!!富士山ゴン攻め!!

ああ、今日は完璧じゃないか。次にどんな不運が襲ってくるのか今からちびっちまうほどツイてる。

この圧倒的な眺め。御坂山ではこれこそが粗大ごみ。もとい醍醐味だ。

 

御坂山と黒岳へこぴっと登る

朝ドラは録画して欠かさずに見てるけど、今回のカムカムエヴリバディは久々に面白い。

あれを見ておはぎを買いに行ったという人は多いはずだ。

おはぎは北海道が発祥の「サザエ」というお店が有名だけど、福岡の姪浜駅前で見つけ、飛び込みで一気に3個たいらげちまったったい。ちなみに、このサザエは東京にもいくつか店舗があるから、気になる方は要チェケラしてくりょう。

 

ずっと樹林帯だから、右手側の景色はこんな感じで微妙に木の枝が邪魔する。

遠くに見えるのがなんて山かは分からないけど、三ツ峠なら山頂がアンテナだらけだからそれとは違うってことだけは分かる。

どこの山かなんてどうでもいいとか言いながら、だいぶ気になる。

「スーパー地形」っていうアプリが山座同定に良いみたいだから今度使ってみようかな。

 

トレイルがブナの落葉に覆われ、ちょっとだけルートロストした。

すぐにコースに戻れたから良かったけど、この時期は踏み跡が隠されてしまうから迷いやすい。

自分で言うのもなんだけど、里山での登山経験が長かったから、人が多く入っていないような山でもトレイルを見失うことはほとんどない。じーーっと、どこがルートかを確認しながら歩く癖がつくのは里山でこそ養われると思う。

 

御坂山の山頂に到着。

残念だが御坂山の山頂に着いたっていうのに樹林に囲まれ眺望は皆無だ。まあここは新緑や紅葉といった原生林を楽しむ山で、眺望なら黒岳に期待。

黒岳は景色が良かった記憶があるのだが、記憶力がキャパオーバーを迎えた自分の記憶なんて当てにならない。不安だ。

 

ねじ巻き式に季節は巡ってくる。たまに春が早くやってきたり、紅葉に当たり外れがあったり、巻き方が安定しないところが、自然相手の遊びをしてて面白いところだと思う。

特に今年は冬がやって来るのが早かった。そのせいもあってか、アルプスや北陸方面の紅葉シーズンは短かったし、逆に九州は秋がやって来るのが遅くて、今シーズンは大船山(たいせんざん)の紅葉に照準を合わせてたけど、紅葉せずに茶色になって終わってしまった。

自分の強烈な悪運が招いた結果なのか。大船山を狙ってた他の登山客に申し訳ない。

こんな年もあるんだなとガッカリした分、今日みたいに狙い通りの紅葉を見られるのはとても幸福なことなのだ。

 

原生林の森をカサカサ音を立てて歩く。そんなひそやかな楽しみは、アルプスの様な派手な山での楽しみとは一味違う。

 

ワンコイングルメドール

里山にありかちな高圧線。

こんなのを山中に建ててしまう土建屋の体力、技術恐るべし。

 

カラマツの紅葉。

風は弱いが、立ち止まってると一瞬で体温を持っていかれる。腰痛持ちのおっさんには辛いでし。

 

ラブラドール。ピオレドール。

山野井泰史さんのピオレドール生涯功労賞の受賞が決まり、ずいぶん盛り上がっているらしい。

異次元過ぎて受賞のすごさが、一般ハイカーの自分には分からないけど、とにかくめでたい。

ほうとうで祝おう。

 

ちなみにその授賞式はフランスで3日ぐらいのパーティー、インタビューなどが続く、グラミー賞ばりに華やかなものらしい。

そこで山野井さんは現地フランスからのインタビューで、最もcommitted(頑張った的な意味)した登山は?という質問に「everything」と簡潔に答えたそうだ。

ヒマラヤの岩壁、難しい雪山、日本の里山でのハイキングも、全てが大変思い入れがあるということを言いたかったそうだ。

山を歩きながら、天下茶屋のほうとうが頭の半分を占める自分とは雲泥の差。

 

ワンコイングルメドール受賞を目指す一般ハイカーという、とても険しい道を選択した自分は、下山後にひたすらワンコイングルメを求めて食べ歩き、次の世代へ伝えていかなくてはいけないのだ。SDGsってやつだ。

この道を行けばどうなるものか。。

そんな重たい十字架を背負った自分だったが、実は天下茶屋のほうとうはワンコインでは足りず、早速の赤字を計上することとなる。

 

稜線はすっかり冬じゃんね

昔は営業小屋?売店?だったんだろうか。

中は自分の部屋より散らかってたから避難小屋として泊まるのもかなり厳しい。

丹沢の尊仏山荘みたいにそもそもハイカーが絶対的に多くて、主脈縦走の途中にあるなら需要はあるんだろうけど、御坂山地は割と静かな山域だから小屋の営業は難しいだろうな。

売店かもしれないけど。

 

御坂峠に着いた。ここから黒岳までは1時間10分も、あるのね。

今更だけど、ここを往復するって意外と時間かかるなぁと、少し弱気になった。

 

小ぢんまりと御坂天神社があったので今日の安全を祈願しとく。

こういうところは律儀だ。南無南無くりょう。

 

紅葉が過ぎて白髪化した木々。

 

御坂峠を過ぎるとところどころ岩稜帯が出てくる。難易度としてはぜんぜん低いから子供でも大丈夫だけど、こういうところでうっかり怪我しやすいからゆっくり通過する。

 

ところどころ巨大な富士山が姿を見せてくれて、

その度に立ち止まる。

 

稜線はすっかり冬の装い。

 

眼下は秋らしさが残る。これがこの時期の良さだな。

先を急ぐ登山では決して気付けない。

自分はこれまでフルマラソンを5回ほど走り、たまに週末は20キロランを敢行して疲れ切って後悔するのだが、山では決して走らない。

転ぶからだ。

ゆっくり楽しみたいとかかっこ良く言ってるが、平地を走ってても転ぶし、山でゆっくり歩いてても転ぶのに、走るなんてとんでもない。

山の楽しみはいろいろあっていいと思う。体力に自信があって、このトレイルを走り抜けたらどれだけ気持ちいいだろう♪と思う事はしょっちゅうあるから、トレランする人の気持ちはよく分かる。しかしほんと、クレイジーな連中だ(誉め言葉ね)。

 

ありとあらゆるところに美しい景色は潜んでいる。

当たり前であり奇跡的でもあり、こうやって写真に撮ってみれば改めてそれに気付ける。

 

黒岳山頂からは日本の原風景

この森の説明書きがでてきたよ。

ブナの原生林が残り、カモシカ、クマもいるこの自然を大事にしましょうだって。

そう言えば、前回御坂黒岳を歩いた時は、先行してたパーティーが、熊が出たと言って引き返してきたな。カモシカには未だ遭遇してないから一度見てみたいと常々思っている。熊を見たのは3度あるけど、もうほんとね、勘弁して欲しい。

 

さあ、ここが記憶では景色が良かったとはずの黒岳の山頂に到着。

周りを見渡してみればまさかの360度樹林帯。

こぴっと眺望ゼロじゃんけー!と、やはり痴呆だったかと膝から崩れ落ちた。

 

なぬ!?

この先200mに富士山、河口湖が一望できる場所ありとな。

あ、そういえばそんな感じだったかも。

やっと思い出した。

 

てっ!!富士山と河口湖の絶景じゃんけ!

よかった、ほんとよかった。

これこそが日本の原風景だ。

 

遠く、御坂山地最高峰の節刀ヶ岳まで連なる山々。

東京からは丹沢や道志山塊の更に奥にある御坂山地はやはり山深い。

日本は美しい国だ。

黒岳まで歩いてほんと良かった。

 

南アルプスはジャストな高さで雲かぶり現象が発生。

こんなに晴れてるのにあそこだけ全く見えない。そんなことってある?

 

天下茶屋へゲッザーン

南アルプスでオチがついたところでゲッザーン。さあ、ほうとうが待っている。

ん?登ってないか?

ここまで御坂山やそれ以外にも小ピークをいくつか越えてきたから、ちょいちょい登り返しがあるという覚悟ができていなかった。ぐええ〜

 

黄葉の絨毯がもっふもふ。

 

天下茶屋を起点にピストンする人なんてあまり聞かないけど、景色は良いし、最後に登山口周辺の猛烈な紅葉をまた見られると思ったら、とてもナイスなコースだと思う。

 

登山は登った山の数や、タイムを競うものではない。

勝負は楽しんだモン勝ちというスタンスで臨むことが、ワンコイングルメドールハイカーには必要な絶対条件なのだ。

 

小ピークの登り返しを心配したけど、下り基調だったからそれほど苦にならなかった。やはりピストンで正解だったな。

天下茶屋は人気店なだけに激混みになるはずだ。

タイムは競わないと言ったそばからなんだが、開店時間の11時ジャストを狙って店に飛び込みたい。ちとペース上げるぜぃ!

 

ここを下れば天下茶屋だ。

ここから登山口までが紅葉がピークだったポイントだ。途端に鈍足となる。

 

圧倒してくる景色だ。この景色も季節もそのまま留めておくことはできないから、また来年も紅葉のタイミングに来れることを祈らすにはいられない。

それと、来年こそは大船山の紅葉のどストライクを狙いたい。

 

何千、何万という葉が風で震え、枝を揺らして音を立てる。下山するのが実に惜しい。

天下茶屋は混んでないかな?

ああ、でももったいない。

腹減った。

でももったいない。

腹減った。

 

紅葉越しに天下茶屋が見えた。

素晴らしい紅葉に感動したとか言ってる場合じゃなかった。

縦列駐車した車が何台も見える。恐ろしい。

 

サザエさんとほうとう

11:10

並んでるのは二人だけだった。ラッキー。

ギャラリーが多かったけど、ここの峠から富士山を眺めに来たツーリング客やトレランする人たちがたむろしてただけだったよ。

後からすぐ6人ほどの家族連れがやってきたけど、お爺ちゃんが並ぶのが嫌だったみたいで「外で食べるから並ばなくていいでしょ?先に出してもらえない?」と、自分で判断できるはずもない高校生のアルバイトを捕まえて困らせてた(笑)

年を取っても待てないんだな、そう思いながらそのやり取りを見てた。

しかし、外のベンチで食べるからって…、テーブルも無いのに、熱々の鉄鍋で出てくるほうとうをベンチでどうやって食べるって言うんだい、爺さんよ。

小さなお孫さんもいるのにベンチで食べるなんて、自分のことしか考えてないかい?

ドン引きしながら見てたからめちゃ顔に出てたと思う(笑)

 

てっ!ほうとうじゃんけー!

これをベンチで食べるなんて信じられないよね。。

先程の家族は、やはりテーブル席が空くのを待ってて少し安心した。

 

サザエさん一家だって天下茶屋にやって来たんだな。波平さんもちゃんとテーブルについてるし、たらちゃんもフーフーして食べたのか。いい子だ!

 

ここ天下茶屋は太宰治が逗留したらしい。

ここに逗留したってことはもしかしたら黒岳まで走れメロスしてそうだな。

 

やっと天下茶屋で食べることができて大満足じゃ。

 

不思議なほど疲れなかった。距離短いからね、そりゃそーだって感じ。

ゆるい登山だった。空はよく晴れていた。暑くもなかったし、最高の景色だった。

さらば、御坂!

 

ばんばんバーーーン!!

帰りは山梨では超有名なスーパーオギノで吉田のうどんをゲットして帰宅。

一袋100円以下だった。道の駅で買うと3人前で800円ぐらいするからね、ラッキー。

 

振り返って

ピオレドール賞の生涯功労賞授賞というのは、どうやら自分が思ってる以上にものすごい功績らしい。

ふむふむ、こりゃ乗っからないと損だぞと、すかさず沢木耕太郎の「凍」を楽天ブックスでポチッとした。

「凍」は山野井さんご夫婦を描いたノンフィクション小説で、以前からだいぶ気になってたんだよね。

今話題の人の本だから、もしかして在庫ないかもと思ったけど、余裕で大丈夫だったけど。

 

天下茶屋のほうとうは激ウマだった。下山してすぐに熱々のほうとうが食べられるなんて、山梨県ってほんと良いところ。

天下茶屋でバイトしてた高校生の男の子と、女の子。女の子が切り盛り上手なのに対して、年頃の男の子ってただでさえ無口だし、爺さんから「外のベンチでいいから並ばなくていいだろ!?」と、突然の変化球を打ち返せるはずがない。

硬直してる姿を見て、思わず笑ってしもた。

しかしやだやだ、大人になっても順番守れないなんて。

吉田うどんもスーパーで買えたし、富士山もばっちり見れたし、大満足な山梨の旅となったよ。

前回の石割山登山では、見事に雲と擬態化した富士山だったけど、何度か通ってればいつか当たりが来るもんだ。

ではでは

 


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