黒斑山 残雪の浅間山

黒斑山 残雪の浅間山

黒斑山に行ってきました。

浅間山の第一外輪山では最高峰の山で、標高は2,404mあります。花の百名山にも選ばれてます。

この山の魅力は、登山口のある高峰高原ホテルまで車で行けて、標高2,000m付近からスタートできること。高低差わずか400m登れば山頂に立てるお手軽さに尽きます。

よく整備された登山道を浅間山をはじめ、北アルプスや四阿山の雄大な景色を眺めながら、コースタイム短めの行程をのんびり登る。

雪山初心者向けの山としても紹介されることの多い山で、軽アイゼンだけで簡単に登れます。

浅間山が入山規制中のため、その代わりに登る人が多いみたいですが、それだけではもったいない魅力がつまった山です。

自分が特におすすめしたいのは下の写真の蛇骨岳までの白銀の稜線歩き。

詳しくは後ほど。。

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アクセス方法

・高峰高原ホテル駐車場、または高峰高原ビジターセンターの駐車場を利用。高峰高原ホテルへは、こちら
・上記2か所の駐車場が満車の場合は、アサマ2000パークスキー場の駐車場を利用して下さい。

”高峰高原ホテル”

■ルート

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登りは表コース、下山は中コースを選択。

 

■スケジュール 2016年3月26日

9:50 高峰高原ビジターセンター駐車場 ⇒ 10:00 登山口 ⇒ 11:18 槍ヶ鞘 ⇒ 11:40 トーミの頭 ⇒ 12:00 黒斑山山頂 ~昼食~  12:25 移動開始  ⇒ 12:55 蛇骨岳 10分休憩後下山開始 ⇒ 14:45 下山 ⇒ 15:30 あぐりの湯こもろ

 

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佐久インターで降りてセブンイレブンでトイレ休憩。

ナビは高速の出口を小諸インターへと誘導しましたが、到着時間はほとんど変わらない佐久インターでサクッと降りました。

 

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高峰高原ホテル。ホームページを見ると雲上のホテルというのを売りにしてるそうです。さすが標高2千メートルのホテル。

この時期はビジターセンターが閉まってるため、トイレはこのホテルで借りる。フロントで断りを入れましょう。

 

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ホテルではヘルメットの無料貸出をしてました。自分は借りませんでしたが、登山者に優しいホテルですね。

 

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ホテルのすぐ隣にあるビジターセンターの駐車場で準備を済ませ、出発です。

ここから登山口までは徒歩1分ほどの近さ。

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おめぇら山ならなんでも長野だと思ってんじゃねえ!と、群馬の意地を感じさせる大きな標識がありました。

県境の山と聞いて、自分もすっかり長野の山と思ってた一人です。

 

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噴火による危険を軽視して前掛山まで行く人がいますが、自分はオススメしません。そういう人は百名山を制覇したい欲だけで登山してるのでしょう。

黒斑山〜蛇骨岳までで満足できると思います。

 

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登山口に登山ポストが設置されてます。

 

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さあ、表コースからスタート。

今日は知り合いの知り合いが加わったりして総勢7名。まあまあの大所帯。

山トモが増えていくので楽しい。

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快晴。

ムフフ。

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雪はしまってるし、ステップがあるので歩きやすい。

アイゼン装着せずに登れます。

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無風。

ムフフ。

気温もあたたか〜、すっかり春の陽気ですな。

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登り始めてすぐですがレイヤリングタイム。

みんな暑い暑いと脱ぎだす。自分も厚手のタイツを履いてきたことを既に後悔してましたが、下半身を脱ぐわけにもいかないんでここはガマン。

ここで4人、アイゼン装着。その内、初アイゼンが2人でなんとも微笑ましい。

自分はもう少し様子見てからにします。

 

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カラマツの森をスローペースで登る。

原生林がなんとも気持ち良い。

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ぎょぎょっ、下りかぁ。アイゼン付けとけば良かったな。

慎重に下りますが、もし滑ったら尻セードで一気に降りてしまえって感じです。

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表コースは樹林帯が少なく、開放感のあるコースです。

 

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空が開けた道が続くから気持ち良いんだけど、日焼けでコンガリきつね色になってしまいます。

自分はいつも日焼け対策をしないので黒焦げです。

もう年齢的にもおろそかにしたらいけないんでしょうけどね。

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遠くを見やれば白い壁のように立ち並ぶアルプス。

南側斜面だから雪が全然ないです。

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来た道を振り返る。

手前の小さな丘を一つ超えてきただけでこの景色。

もうね、このお手軽さ笑っちゃいますよ。人気の山なのがよく分かるわ。

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黒い斑らな斜面があらわれた。黒斑山の由来はこれかな?

 

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黒斑山の全体像がみえました。簡単な山だと思ってたけどずいぶん大きな山容にビックリ。

それにこの黒い班らな斜面。

黒斑の名の由来はこれだな、きっと。

 

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途中、浅間山の噴火用のシェルターがあって、そこからしばらく進むとひょっこり浅間山が見えてきました。

なんという存在感。

浅間山の左にトーミの頭へ駆け上る急坂が見えて興奮します。

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同行者作成の雪ダルマと槍ヶ鞘。

ここから先はずっと浅間山の景色を楽しみながらの登山となります。

 

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トーミの頭に向かって登る。天に向かって伸びる急坂がなんとも気持ち良い。

急坂なのでここだけ積雪がなく、12本爪アイゼンを装着してる人は一苦労してたなぁ。この山は機動力に優れた軽アイゼンが良いです。

 

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黒斑山山頂までわずか0.6キロ。よっしゃ、登るぜ。

 

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3万年前までは黒斑山も浅間山の様にきれいな円錐形をしてたらしいです。それが爆発によって削られ断崖ができたとのことです。

ロープを超えない限り落ちる心配はありません。

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空に向かって登る感覚。都会の雑踏から解放されるわ〜

この山の魅力、深いです。

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右を向けば威風堂々とした浅間山に見惚れ、正面には立ち枯れた原生林、振り返れば平野を挟んではるか彼方に見える八ヶ岳連峰。

この山を最初の雪山に選んだ人は登山にどっぷりハマること間違いなしだな、こりゃ。

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トーミの頭に到着。標高を上げた分、浅間山の全体を見渡せ、裾野の広さがよく分かります。

それと湧き上がる噴煙。

黒い噴煙だとばかり思ってただけに、最初雲なのか噴煙なのか分かりませんでした。

 

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黒斑山の山頂が見えた。

ここからはなだらかな斜面。横移動みたいなものです。

 

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黒斑山山頂まで残り400m。

 

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ところどころ樹林帯の中を歩きますが、木の葉に雪がうっすら積もった感じがとても綺麗でした。

 

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無風だったはずなのに時折、風が吹く音が聞こえ、その度に木が揺れて小さな雪を降らす。

その冷たさが心地よい

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噴火警報を告げるスピーカー。

浅間山は1972年に入山規制が開始され、2016年3月26日現在は規制レベル2。蛇骨岳の先の仙人岳→Jバンド→賽の河原分岐までなら行くことができます。

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スピーカーの下には雪だるまオールスターズ。

事前にヤマレコで見たそのまんまの姿で並んでた

 

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黒斑山山頂でお昼休憩にしました。時間はちょうど12時。

山頂は狭いのでチャチャっと食べ終わって蛇骨岳を目指します。

メンバー全員、体力的にはまだまだ余裕な感じ。

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この美しい稜線!

この稜線でお昼休憩にしてる人がいたけど、黒斑山の山頂は狭いんでこっちの方が断然おすすめ。

自分たちは人が多い山頂で樹林帯の方に避難して眺望ゼロの中食べました。

 

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蛇骨岳までは少し標高を下げますが、ほぼ横移動です。

 

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ヤマレコで厳冬期の真っ白な浅間をミルクプリン、残雪期をコーヒープリンと例えてる記事が上手かったな。

 

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黒斑山を振り返る。爽快な稜線歩きがこの山の一番の売りでしょう。

 

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黒斑山から移動を開始して30分ほどで蛇骨岳に到着。

 

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恒例の逆立ち〜。

いい加減若くないんで、肩をあげるのさえしんどいんですけど〜、恒例なんで軽い義務感でやってます(汗)

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あちらは上州の山々、だと思う。

 

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こちらは四阿山。のはず。

勉強不足でスミマセン。

すれ違った年配の方が同行者にあれは鹿島槍であっちは・・とか説明してるのを聞いて、自分もたくさん登りたいと心から思いました。

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蛇骨岳は少し風があって、メンバーが寒そうにしてたので早々に切り上げて黒斑山に戻ります。

このアングルの写真がカッコ良い。お気に入りの一枚。

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腰までズボッと落とし穴。危ない危ない。なるべく道の真ん中を歩きましょう。

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滑落しないように慎重に。

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しつこくてスンマソン。ほんと気持ちの良い稜線。今日、初アイゼンだったメンバーはラッキーだなとつくづく思う。

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風が吹いて木の葉から舞い落ちる雪だって神秘的。

 

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黒斑山山頂を通り過ぎ、コースタイムが短いのであっという間にトーミの頭。

楽しい時間は短いわ。

トーミの頭を過ぎるとすぐに表コースと中コースの分岐が待ってます。

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当初の予定通り、下山は中コースを選択。

中コースは原生林の中を歩くため、風が弱い日なら眺望に優れる表コースをピストンした方が良いです。

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と言っても、中コースを歩きながらこの山の豊かな原生林を見てると、本来の山歩きの楽しみを思い出させてくれます。

 

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この季節、たまにいい歳したおっさんが雪にダイブして遊んでる姿を見かけますが、、

雪が硬くて鼻を骨折したかと思ったわ。

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下山しました。今日も安全登山おつかれさんです。

終日、好天に恵まれました。

 

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駐車場にはもうほとんど車は残ってない。

みなさん朝が早いこと。

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温泉は「あぐりの湯こもろ」へ。

大人500円という安さ。露天も広いし、湯船につかりながら浅間山の峰々を眺めることができるという贅沢な一時

登山後の温泉は疲れが取れるわ。

 

  振り返って  

 

黒斑山、読めねえっす。

斑を「ふ」と読むなんて、小学校で習ってねえっす。

ネットで初めて見た時はくろまだらさんかな?と思ったので、山トモとの話の中で「くろふ」と知った時、衝撃が走りました。

つか、最初何の話をしてるのか分からなかったです。

それが約2年ぐらい前のこと。

今回やっと訪れることができました。

 

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よく耳にしますが、晴れの日の雪山は麻薬です。

これを一度経験してしまうとまた次の山へ次の山へと、欲求を抑えられません。

ただ、自分は厳冬期は寒くて辛いのでやっぱり3月以降がいいかなぁ。
雪は十分残ってるし、暖かだし、晴天率も高い。

しかしところどころ雪はぐずぐず、尻セードするとお尻びちゃびちゃですけどね。

ふかふかの雪だと思って飛び込むとあまりの固さに首がムチ打ちになるのでお気をつけください。

ではでは