5月12日。

社山(しゃざん)黒檜岳(くろびだけ)を縦走してきました。

社山と聞いて何を思い浮かべますか?桑田佳祐?それとも原由子?

 

それはシャザンオールスターズだよ!

 

・・・・・。

(*´з`)

ブー

 

さてそんな社山ですが、5月中旬、春真っ盛りの快晴に恵まれたこともあって多くの登山客で賑わってました。

2月に男体山に登りに来た時は道路に鹿しか走ってなかったのが嘘みたい。

おかげで駐車場停められないよ!

活気が戻った光景に嬉しくなる一方で当然こういう事態になるわけです。

 

ほいじゃ早速ですが、社山と黒檜岳の特徴をご紹介します。

 

社山と黒檜岳の特徴

①中禅寺湖と男体山の大展望。

②社山〜黒檜岳間は大展望の爽快な稜線歩きが長く続くルート。

③社山山頂は眺望がないため昼食は山頂の前後で取るのが良い。

④黒檜岳から千手ヶ浜に下山してバスで赤沼車庫へ移動。更に1本バスを乗り継いで中禅寺温泉に戻り、歌が浜駐車場に戻れます。

 

↓社山から先はこの大展望が待ってますよ!

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それじゃ、補足ですがまずひとーっつ!

登山口〜社山もまあまあ眺望は良いのですが、社山から黒檜岳までは世界が一変します(‘◇’)ゞ

ヤマレコを見てると社山と半月山をセットで登る人が多いみたいですが、すごーくもったいないです!!

断然、黒檜岳との縦走をお薦めします。マジおすすめです。

ただし、トレイルが熊笹に覆われて不明瞭な所があったり、獣道と間違えそうになる所もあるので、ヤマップなどのGPSで自分の位置を確認しながら歩くことを強く薦めます。

自分も何度か道を間違えて軌道修正しました。

 

ふたーっつ!

4月後半〜11月末までは千手ヶ浜から赤沼車庫までバスが出てます。ハイシーズンと通常期でダイヤが異なるので事前にチェックしておきましょう。コースタイムは8時間30分とそこそこ長めなので気を付けてください。赤沼車庫からは日光駅行きのバスに乗り換えて中禅寺温泉まで行けば、歌ヶ浜まで歩いて戻れます。

 

社山は標高1,827m、黒檜岳は1,976m。二座を縦走すると距離15.5キロ、標高差は700mですが登り返しが多く累積すると軽く1,000m以上は登ります。歩きごたえと大展望の稜線歩きが楽しめる山です。

 

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左手には終始この足尾方面の展望が開けてます。

田中正造足尾銅山鉱毒事件を国会で訴えたのは1891年。それから100年以上が過ぎましたが、徐々に緑が甦り、山が水を蓄えるようになって渡良瀬川が綺麗になり、やっと熊や猿などの獣たちが戻ってきたそうです。

新緑に萌えるこの景色を眺めながら、自然の尊さを感じる春の山旅となりました。

いざっ

 

■周辺地図

・千手ヶ浜~赤沼車庫間のバス時刻表はこちら

 

 ■ルートとコースタイム

 

■2018年5月12日 ※カッコ内は標準コースタイム

歌が浜駐車場⇒(75分)⇒阿世潟 社山登山口⇒(25分)⇒阿世潟峠⇒ (100分) ⇒社山山頂⇒(180分)⇒黒檜岳山頂⇒(110分)⇒黒檜岳登山口⇒(20分)⇒千手ヶ浜

標準コースタイム:8時間30分(休憩含まず)

 

 

登山開始

 

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9:45

中禅寺湖湖畔の県営歌ヶ浜第一駐車場です。

男体山デケぇー!」ってそればかり思ってここまでやって来ました。

バスの駐車スペースに停める車が続出するぐらい混んでます。駐車スペース以外の場所で邪魔にならないスペースを見つけて停めるしかありません。

 

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駐車場から中禅寺湖越しに見える白い頂は日光白根山。さすがにまだ雪かぶってます。

 

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んでこれが今から登る社山

ふむ。役不足の感は否めない。。

 

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駐車場のトイレで用を済ませてちゃちゃっと出発します。

登山口までは湖畔沿いを4キロほど歩きます。

 

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阿世潟まで歩いて社山に登り、黒檜岳まで縦走して千手ヶ浜(せんじゅがはま)へと下ってバスで戻ってくる。中禅寺湖周回コースです!

 

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阿世潟までの道中、英国大使館とイタリア大使館の別荘公園を抜けていきます。

 

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大英帝国の資金力を感じさせる門に圧倒され、清掃してた女性に「ここ通っていいんですか?」と聞いてしまいました。

 

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ほんと綺麗です。

イギリスで国立大学の学費負担を3倍にアップすると発表して大規模な抗議デモが起きてるのをテレビで見たことがあります。

こんなところに税金が使われてるなんて学生達は知る由もないでしょう。

 

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イタリア大使館別荘へと続く橋を渡ります。

 

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さすがイタリア。オシャレ感ハンパないです。うちのキン肉ハウスとはえらい違い。

 

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登山口まで4キロという普通ならうんざりしてしまうアプローチの長さですが、見所がちょいちょいあるんでそこまで長く感じません。釣り客と男体山を眺めながら湖畔沿いを歩くだけでも気持ちいいです。

 

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10:35 社山登山口に到着。

この時期の日光は熊がよく出ると聞くので人が少ない日は要注意ですね。

では参るでござる。

 

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人気の山だけあってかなり整備されてます。

 

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カメノキとツツジ。春らしい山歩き。

 

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登り始めて20分程で阿世潟峠に到着。

ここから山頂までは尾根道です。この手軽さも社山がウケてる理由の一つでしょう。

 

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短い距離で山頂まで登りつめるので急坂が続きます。

 

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でもご覧の通り、足尾方面の眺望が良いので、のんびり疲れを癒しながら登ります。

 

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右に見えるトレイルを登っていく。ルートは鮮明、人も多いから道迷いの心配はありません。

社山まではね。

 

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登頂意欲が掻き立てられる登りが続きます。

風が少し吹いてるしたまに曇ったりするのが幸いして、暑さが少し和らぎました。

 

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アカヤシオはもう終わりを迎えてました。

今回は社山とアカヤシオで有名な袈裟丸山のどっちにするかで悩みましたが、袈裟丸山にしなくて正解でした。つくづくラッキーです。

 

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あれが山頂?楽勝すぎね?って感じでしたが、実際にはピークはこの奥。

 

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とにかくこのルートは終始中禅寺湖と男体山の眺めです。

 

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5月中旬。夏まで1か月を切ったっていうのにまだ新緑が生えない稜線に少し違和感を感じますが、これが普通なんでしょうかね。

 

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振り返れば半月山。

縦走すると意外と登り返しが辛そうデス。

 

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そして目指す山頂がいよいよ近づいてきました。黒檜岳までが遠いので変な遊びは封印して体力を温存してます。

 

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山桜もだいぶ散ってしまいましたが、5月中旬に少しでも桜が見られるなんてそれだけでラッキーです。

 

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完全に射程圏内に捉えました。

 

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日光白根山が綺麗に見えます。

社山の展望の良さはなかなか他の山には無いぞ!いいぜ社山!と思ってましたが、この直後に歩いた黒檜岳への縦走路に比べたら大したことなかったです。

 

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最後はほぼ横移動。

社山だけだと簡単に終わりすぎてしまうのでやっぱりどこかと縦走した方が良いでしょうね。

 

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11:45 社山山頂に到着!

シャザンオールスターズを表現したくてギター弾いてる風で一枚撮りましたが、

サザンってずいぶん前にギター脱退してたよ!

胸騒ぎの腰つきで撮りゃ良かったぜ。

 

そんな世間的にはどうでもいい事で激しく後悔するブロガーの心理。まったくくだらん。

 

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山頂から少し先に行った広場じゃ勝手にシンドバッド達がくつろいでるぜ!

今何時?

って聞きたくなるブロガーの。。

 

自分たちもここでお昼にします。

場所どりは景色ばかり気にしてないで鹿のフンにも気をつけて!

 

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本日のランチ。

毎度のカップヌードルシンガポールラクサ味とブラックサンダーフルーツグラノーラ味。

ブラックサンダーに恋してます。

 

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12:25

社山からもっと先へ!更に奥へ!この樹林を突破するのだ!

我々は黒檜岳を目指す!

いよいよ始まりました。

 

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樹林に突入すると一気に静寂が増します。

トレイルは不明瞭。踏み跡が見つけにくいからピンクリボンをよーく注意して探しながらここを突破すれば・・

 

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一気に解き放たれる。ヒャー!

欲求満たされまくりです。

ちょっと歩いただけでこうも世界が変わるとはね!これにはほんと驚きました。

 

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おお!アカヤシオ終わってなかった!

 

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青空に映えるピンク。今年のアカヤシオはこれが見納めでしょう。

 

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振り返る社山とアカヤシオ。こっちからの社山の姿って見たことなかったけど特徴的なきれいな三角錐じゃなくて新鮮です。

 

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さっ、まだ歩き始めたばかり。先を行きましょう。

登り始めが遅かったから千手ヶ浜からのバスの時刻にも気をつけたいところです。

ちなみにこの時期の最終バスは16:15

ハイシーズンだと16:30です。事前にチェックしておきましょう。

 

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黒檜岳方面へ。

 

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樹林はあったとしてもこんなもんで、ルートのほとんどが草原が広がるトレイルが続きます。

途中から晴れてきて日差しがきついからと言って、日焼け止めオイルを必要以上にベタベタに塗りました。

 

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賽の河原みたいなとこに出ました。

右へと続くトレイルもありましたがそれは獣たちの道。まっすぐ進みます。

 

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この爽快なトレイル。ここを歩いてる時は本当に気持ち良かった。誰も歩いてないってのもいいです。日光という距離感も日帰り登山にはもってこいの近さです。

 

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こんな立ち枯れた木々が多く点在しているところがありました。

足尾銅山がもたらした煙害の残骸らしいです。

 

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ここで1人とだけすれ違いましたが、かなりバテバテらしく、挨拶してもゼーゼーという激しい息づかいしか返ってこなかった。

この先そんな辛いルートなんだろうか?と不安になりますわ。

 

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いやいや、この展望ですからしんどい筈がない!すこぶる爽快なトレイルが続きまっせ。

目指すべき山頂はあそこら辺だ!

 

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稜線歩きはとても気持ち良い一方でアップダウンは付き物。

徐々に疲労の蓄積を足に感じ始めるのもここら辺から。登り始めは曇ってたけど社山山頂辺りからすっかり晴れました。景色は最高だし憎いけど憎めない稜線歩きです。

 

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草紅葉の様な景色です。

秋に来ても同じ景色なんじゃね?

 

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この角度からが本日1番の中禅寺湖と男体山でしょう。

社山から中禅寺湖方面は青々とした峰が広がっているのが分かります。社山が足尾の煙害の防波堤になってくれたから日光の自然が守られたのでしょうね。

 

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植物が生えなければ崩落が進み、山は水を蓄えることはできません。それが原因で渡良瀬川は何度も氾濫したそうです。

 

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熊笹が輝いてました~(^O^)/

 

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熊笹に覆われました〜(T_T)

 

おかげで道に迷いそうになるし歩きにくくてたまらんぜ。

 

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たまらんのじゃー!

緑が貴重だと語った直後に木をへし折る暴挙にでるやっほっほ亭スタイル。

 

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黒檜岳が近づいてきました。ここまでの爽快なトレイルは終わりを告げ、樹林帯に突入です。

 

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トレイルはこれまで以上に不明瞭。気を引き締めていきまっせ!

黄色と赤の目印を追いつつGPSで正しい方角を常に確認しながら歩きます。

 

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分岐につきました。ここから黒檜岳までは5分ほど。

またここに戻ってきますがザックをデポる方が面倒なのでこのまま行きます。

 

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日が当たらない所には残雪が少しありました。

ついつい踏んで歩きたくなるのが登山者の心理ってもんです。

 

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14:25 着きましたぜ!1,976m!

念願の黒檜岳ですがここも眺望ゼロです。

テキトーに遊んですぐ後にします。

 

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千手ヶ浜へと下ります。

トイレに行きたいのでちとペース早めで歩きます。

 

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シャクナゲが咲き乱れるトレイル。

まだ咲き始めだからほんと綺麗です。

 

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終わりが近づくと花は汚くなりますからね。

 

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千手ヶ浜への下山ではいくつか危ない箇所がありました。

その内の1つがここ。ロープが垂れてるから登りなら問題ないだろうけど下りだとちと怖い。

 

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15:45 中禅寺湖の湖畔まで下りてきました。膀胱が爆発します。

 

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今何時!

そうね大体ね。

千手ヶ浜はまるで湘南海岸の様です。

 

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バイカオウレンです。

ここ千手ヶ浜はもう少し待てばクリンソウが咲くことで有名です。早咲きのクリンソウを探しましたがさすがに早すぎた様です。

 

 

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黒檜岳登山口からバス停までは約1.5キロほどあります。千手ヶ浜からだと300m。トイレトイレー

 

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サクラマスは産卵する時にこの川を遡上するそうです。

いやマジで膀胱爆発するって。

 

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バス停に着いて真っ先にトイレへ。

スッキリしてから時刻表を見てみるとこの時期の最終バスは16:15でした。

16:30だと勘違いしてたので少し余裕もって到着しといてほんと良かったです。

 

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バスの運転手ならご存知かと思って「歌が浜に行くにはどこで下りるのが効率的ですか?」と聞くと

「さあ。それは分かりませんねぇ」と素気ない返事が返ってきました。

悲しくなったぜ(T_T)

 

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シャクナゲの森で下車して竜頭ノ滝(りゅうずのたき)を眺めつつバスが走る大通りまでトボトボ歩きました。

果たしてシャクナゲの森で途中下車するのが正しかったのか疑問でしたが、この後乗ったバスで赤沼車庫まで行った人も乗ってたので少しバス代が浮いたぐらいの差でした。

 

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しかし、なんと途中にクリンソウが咲いてました!

奇跡の発見です!

 

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まさかねぇ~。途中下車して歩いてみるもんだわ。

これでほんと満足の旅となりました。

国道に出て日光駅行きのバスに乗り、中禅寺温泉で下車して歌ヶ浜まで歩いて帰りました。

 

 

振り返って

 

千手ヶ浜では6月初旬から6月下旬頃までクリンソウが花開きます。

この時期はクリンソウ目当ての観光客でバスが満員になるぐらい混み合うそうです。また、同じタイミングで戦場ヶ原ではワタスゲも見られる様になります。

今年はアカヤシオや山桜の開花が例年より早かったこともあって、もしかするとクリンソウが見られかも!と期待してましたが、さすがに千手ヶ浜では早かったです。

 

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アカヤシオは終わりを迎え、クリンソウもワタスゲもまだ早い。そんな谷間の時期にやってきましたが、梅雨入り前の春の快晴ということもあって、多くの登山客で賑わってました。

はじめての社山は、駐車場から見上げたしょぼい印象とは違い、登ってみると大展望の稜線歩きができて人気の山だと言うことがよく分かりました。

 

終わったとばかり思っていたアカヤシオも少しですが見ることができたし、最後に道端のちょっとした野原に早咲きのクリンソウが目立たず咲いてるのを発見できたのはほんとラッキーでした。

 

稜線を覆う熊笹をカサカサ音を立てて雑に歩く。ふと足を止めると急に静寂が訪れ、黄金色に輝く熊笹が風に揺れとても綺麗でした。

稜線を冷えた春の風が吹き抜けていくのが気持ちいい。日差しはちりちりと初夏が近づいてきたことを感じさせます。

風に揺れる熊笹は不思議と音を立てません。

この感じ、こんな山歩きができるのは日光の山だけです。

 

ではでは

 

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