頭がでかい。長年の悩みです。
ヘルメットをかぶるとヘルメットが浮きます。
職場の防災訓練ではそんなヘルメット姿でフロアのみんなを誘導することがあります。恥ずかしくて死にそうです。
そんな通称、頭デカ族の自分にもぴったりなヘルメットがとうとう見つかりましたー!今回の妙義に間に合ってほんと良かった!
表妙義の金洞山(こんどうさん)、別名中之嶽に登ってきました。
買ったヘルメットはグリベルのサラマンダー2。頭デカ族定番のヘルメットですね!
他にも大きめのヘルメットはあります。サレワのベガやKONGというメーカーの物が大きくてなかなか良かったのですが、命を預ける物なので今回はド定番を選ばせていただきました。
まあヘルメットをかぶったからと言って絶対安全というわけじゃないので、気を引き締めていきたいと思います!押忍!
順路は名物の石門巡りは最後に取って置いて、まずは中之嶽神社から登って中ノ岳を経て鷹戻しを通過、堀切(ほっきり)で中間道に折れ石門を巡って中之嶽神社に戻ってきます。
中間道以外は上級者コースです。切れ落ちた崖を下ったり登ったり、ひたすら岩と崖。そして時々お花。
高所恐怖症なので鎖をつかんで下を覗くと怖くて足がすくみます。何でこの山に来てんだ?
心がけていたのは自分は人一倍臆病なんだから強がるな、絶対に鎖を離すな!そして無理するな!です。
なんとか最後まで行けたけど、ほんと鷹戻しはちびったなぁー。これまでで一番怖かった!
そう、ここのルートで間違いなく最大の山場は名物の鷹戻し(たかもどし)です。
50m以上もある垂直な壁を鎖とはしごを使って越えて行く。今回のルートだと下りで鷹戻しを通過することになるんだけど、自分の感覚では下りの方が大変!絶対に登りの方が良いと思った。
感じ方は人それぞれだから何とも言えないけど、下りだと次の足場を目視するために勇気を振り絞って岩から体を離さないといけない。怖くてなかなか思い切れない!どぉすりゃええのぉ〜って鎖にぶら下がってなかなか進めない!
いずれにしても死亡、重傷事故が相次いでる山です。この日も悲しい事故が起きてしまいました。無理と感じたら勇気ある撤退をしようと改めて思いました。
前回の表妙義は白雲山ルートで登りましたが、鷹戻しのはしごが修理中だったので堀切で引き返してきました。今回、無事金洞山ルートをまわって表妙義は全山踏破です!
(前回の表妙義・白雲山登山の記録は、こちら)
ちなみに表妙義と裏妙義を分かりやすく書くとこんな感じ ↓↓↓
赤い円が表妙義、青が裏妙義。絵がうますぎだわ。
さてさて、ここまで散々書いてきた通り岩場ばかりがクローズアップされる妙義山ですが、今回企画するきっかけになったのはズバリ桜です。
実は花見登山に来たわけです、はい。
当初、登山口のすぐ近くにあるさくらの里が満開を迎えるタイミングを狙いました。ソメイヨシノは終わりに近かったけど冒頭の写真の八重桜は完璧なタイミング。さくらの里に行かなくてもそこら中にたくさん咲いてたから、もうここでいいねーっと、駐車場周辺で軽く花見して次なる目的地、アカヤシオが見頃を迎えたと評判の笠丸山へ移動しました。
いざっ
石門の下から〜
新緑がきれいですた!
■アクセス方法
・中之嶽神社へのアクセスは、こちら。
・中之嶽神社住所:群馬県甘楽郡下仁田町大字上小坂1248
・ 〃 tel:0274-82-5671
■ルート
■全行程スケジュール
2017年4月30日
6:50 中之嶽神社 ⇒ 7:50 中之岳山頂 ⇒ 9:00 鷹戻し ⇒ 9:55 堀切 ⇒ 10:50 大砲岩 ⇒ 11:50 下山
登山開始
道の駅妙義から夜空を見上げると星空がとてもきれいに見えました。
中ノ嶽神社の駐車場は夜間閉鎖。
仕方ないので道の駅妙義に移動して車中泊です。移動中5〜6台の走り屋にぴったり後ろをつかれ肝を冷やしました。春になるとこういう人たちも眠りから覚めるんですね。
おはよーございます。道の駅妙義から眺める表妙義の白雲山エリア。朝の5時半です。
シャリバテ防止にはやっぱこれだなと、朝ラーをすする。
今ハマってるのが和ラーメンのちゃんこ味。寝起きは食べられないタイプなんでしんどいけど無理に飲み込む。
食べ終わったら中ノ嶽神社へ移動です。
赤い鳥居をくぐって登山開始。石門見学から始めたい方はこの道路を右に5分ほど歩いたところに登山口があるのでそちらからどうぞ!
自分達はまず鳥居をくぐって上級者コースを目指します。石門は下山の時にでも見学します。
大黒様。日本一の大黒様です。もはや笑神様です。
めっちゃ笑っとる。。
元気もらいました!
(でも金色にしなかったらもっと良かったのにね!)
見上げると本日登る表妙義の金洞山。
相変わらず人を寄せ付けない、恐ろしく切り立った岩峰がそびえてます。
楽しみです!!
歩幅を狂わされる石段を前に最初から修行の様相。
いきなり息が上がるぜ!
本日は新しいミラーレスカメラのデモ機を借りることができました。
ブロガーのくせにいつも五年以上前に買った安いコンデジを使用してます。オートフォーカスは遅いしピンボケばかりでそろそろカメラが欲しいなと悩んでます。
でもわざわざこんな危険極まりない山で借りてこなくても良かったなと少し後悔。
レンズを傷つけない様に気をつけないとっ!
石段を上っていくと早々に見晴台に着きました。
借りてきたカメラの本領発揮。ここまで大黒様ぐらいしか撮れてないから絶景を前にカメラの実力を試せるとワクワクします。
おおー。お、お。。そもそも春霞で見通しがいまいちだけど、なかなか良い眺め。カメラの映りも自然な色合いで良い感じです。
この時期の定番、ツツジが多く咲いてました。
これはミツバツツジ。この一枚はすごく分かりやすいんだけど、枝先に三枚の葉を付けるのがミツバツツジの特徴。
ツツジの季節は3月〜5月。毎年、旬にこだわって山に登りたいと思ってるけどなかなか難しい。今年は今のところ充実した山旅がてきてます!
注意喚起の看板が出てきた。
いよいよ恐怖の金洞山登山が本格的に始まります。
でてきましたぜ。。
妙義山は死亡事故が多発しているため登山を禁止させたい行政側と、継続させたい山岳会側で意見が衝突。結果、今の様にやたら注意書きが散見される状態で落ち着いてるそうです。
うしっ!
まずは序の口。簡単な鎖場からスタート。
借りたミラーレスカメラをカメラバッグに入れて登る。鎖は苦手、岩場は不得意、高所恐怖症。自覚してます!慎重に行きます。
連続する鎖場で一気に標高を稼ぐ。
どんどん見晴らしが良くなっていく。
どんどん鎖場の難易度も上がっていく。登りはいいんだけどね、下りがどうしても怖くて、鎖を離したら死ぬ、死ぬ、死ぬと思ってしまい超ビビって鎖を握りしめてたから早々に握力がやられました。
中ノ岳山頂。中ノ嶽神社の奥宮でしょうか?山頂に大黒様はおりませんです。
バックは裏妙義。今回表妙義を全て踏破できたら次なるターゲットは裏妙義エリアです。いつ狙うか、楽しみです。
もうあんなに解けてる!
浅間山の残雪ももうあれしか残ってない!
今年は雪の多い年だったけど、春を通り越して一気に初夏の様な天気が続いたから一気に解けたんだろうな。
平頂峰が特徴的な荒船山。ほんと西上州の山は面白い山が多くてどこも早く登ってみたい魅力に溢れてます。
荒船山の奥には八ヶ岳。雪をかぶった南八ヶ岳とすっかり雪が解けた北八ヶ岳。5月下旬に初心者多数の蓼科山の企画を立ててるけど残雪の心配はなさそうです。
岩峰の尾根道を歩きます。ところどころ両側が切れ落ちてて通過が怖かった!
戸隠山にも行ってみたいんだけど、無理かも。。
すごい。鷹戻しと白雲山方面の絶景!さすが日本三大奇勝!
この山岳美は他の山塊では見られませんね。
鎖は怖いけどやっぱ妙義はとても魅力的な山です!
振り返って、ここまで歩いてきた中ノ岳。
よくあんなところ歩いてきたなと信じられない思いで眺める。
高度感は抜群。
はるか眼下にピンクが鮮やかなさくらの里が見える。下山後の楽しみです。
前回の白雲山登山は12月4日。その翌日に通行禁止が解除されて悔しい思いをしました。
今回は大丈夫です!
ちなみに写真に写ってる自分のグローブは園芸用の物です。
登りはいいんです。簡単なんです。問題は下りです。苦手です。
鎖の順番待ちはツツジの撮影会。
ふぅー。おっかねぇ。
今回のために買ったヘルメットがこれです。グリベルのサラマンダー2。定番の黄色にしようか悩みましたが服と合わせやすい黒にしました。
「ここが鷹戻しですか?」
登ってきた人に聞くと「そーですよー!」と明るい返事がかえってきました。
やべえっす。。
と、ここで奇跡の再会。と言っても相手は覚えてなかったんだけど(笑)
12月4日の白雲山で途中まで同じペースで登ったお母さんと息子のコンビと嬉しい再会を果たしました!この写真の白のシャツで登ってるのが息子です。
覚えてくれてなかったんですけどね。。
お母さんは相変わらずスーパーに買い物に行くかの様な服装でした。前に白雲山で会った話をすると照れた様子で「私、鎖好きなんで、鎖好きなんで」と言いながらそそくさと去ってしまわれた。。
自分の番が来ました。上からだと登ってくる人が見えないから声をかけて人がいないことを確認してからスタート。
下りの最初の一歩がなんとも怖すぎる。ガクブルですっ!
1枚だけ撮って一旦撮影中止!
25m下ったら少し息をつけるポイントがあって、また25m垂直に下る。合計50m鎖による垂直下降があってその次はハシゴによる垂直降下!
その都度、下りまーっす!と声をかけます。
ハシゴは余裕です。
高度感は抜群ですが、新品に取り替えてくれたばかりなので安心。
ここで写真を撮る余裕も復活しました。
横を見るとほんと垂直の壁。シビれます。
ここが登山道っていうんだからねぇ。。信じられへん。
振り返っての鷹戻し。改めてやばいとこを下りてきたなとびびります。ヤワな山じゃない。
大げさじゃなく、一瞬のミスが命取りです。。
ここから堀切までしばらく横移動です。
ミツバツツジも元気に満開。
堀切に着きました。
ここから中間道に折れて石門巡りをして帰ります。
中間道に出るまでの道が意外と簡単じゃない(危険でもないけど)。ここはどこを歩けばいいんだ?と一瞬分からなくなるところがいくつかあります
中間道にでてしまえば楽勝です。
中間道の新緑は目が覚めるっ!
単調だけど気持ちいい!
前回の妙義でも思ったっけか。岩ばかり取り上げられる妙義ですが、原生林が本当に綺麗な山です。
すごいところ歩けるようにしてくれたのね。。
思いのほか長く感じられた中間道。汗ばむを通り越して大粒の汗をだらだらかきながらやっと大砲岩に着きました!
ここから一気に観光客が増えて俗っぽい感じになるから、硬派な自分にはちょっと無理かも。。
ノリノリですよ。
観光バンザイです。本来、ガチな登山よりこういう観光登山の方が自分には合ってると思う。
しかしこんなゴツゴツしたところにも一般観光客が来れるんだから驚きますね。
しかしこの景勝はすごいわ。
そして石門(せきもん)巡り。順路が逆だから第四石門からスタートです。
ほんと大きい。
下から見上げるとなんでこんなものができたのか、ほんと謎ですね。
ドーナツと新緑。
春の妙義山の石門巡りは多くの家族連れや学生たちで賑わってました。
さて、ゴール。。
登山口前には救急車が停まってました。
無事に帰ってこられたことに感謝しなくてはいけません。。
駐車場に戻ったらさくらの里に寄るつもりでしたが、駐車場のすぐ近くのいたるところで八重桜が満開だったので、そこらで手っ取り早く花見をしました。
やっぱ花見にはさくら餅ですね~。
もともと花見が目的で妙義山を選びました。満足です〜。
今シーズン最後のさくらになるかも。そう思うと名残惜しくなってきます。
旬を狙った登山、大成功です。
振り返って
中之嶽神社にあった大黒様は高さ20mで日本一なんだそうです。言わずもがな大黒様は七福神の一柱。
農業の神様で、富をもたらすことからご利益は五穀豊穣、商売繁盛。
小学生になる我が子から七福神について詳しく教えてもらいました。なんでそんなに詳しいのか聞いてみると、妖怪ウオッチのゲームに出てくるらしいです。
ふむふむ、早速大黒天でググってみると「モンスト」やら「妖怪」やらたくさんでてきます。
内容は「大黒天マジ最強」、「大黒天攻略」、「大黒天の必殺技」的な。
うーん。。
ゲームはやらないからよく分からないけど、神仏をキャラに仕立てるあたりゲーム業界のモラルが希薄に感じられてちょっとおそろしい。考えすぎですかね。。
いえね、子供のゲームが原因の兄弟喧嘩がひどいんです。もうゲーム勘弁してくれ・・的なネガティブになってる次第です。
初めて妙義山に登ったのはつい5か月前、12月の白雲山ルート。
岩場が大好きな同行者からどんなルートか教えてもらいながら数々の鎖場と対峙。事前に読んだ雑誌に書いてあった「思いのほか楽勝」という解説に「どこがだよ!」という思いで必死に越えていきました。
その時の印象として深く残っているのは、鎖場よりむしろ道の駅妙義から見た危険度マックスの妙義山の姿や、山頂から眺めた浅間や八ヶ岳、裏妙義の絶景でした。
今回の金洞山ルートでも妙義の圧倒的な山岳美は健在!
新緑も良かった!
相変わらず感動しきりでした!
自分には白雲山と金洞山の鎖場の難易度を比較できるほどの経験がありません(余裕も!)。
とにかく鷹戻しは怖かったし、高いところが苦手だからナイフリッジな所は全部苦手です。
そんな自分でも妙義主稜線、全て踏破できました!
さあ次は裏妙義だ!
ちょっと不安だけどね、、、
新緑の中を歩いてて、そういえば妙義は原生林が美しい山だということに気付いた。
本当に不思議な石門、新緑のトンネル、満開の桜、林立する奇岩のピーク。この時期の妙義は想像を超える美しさ。
怖かったけど、裏妙義にも早く行ってみたい。う~ん、ちょっと不安だけど早く行ってみたい、と思う。
うえーい!!