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上信越道を走っていると、中国の水墨画に描かれてそうな、そそり立つ岩壁に目を奪われます。

妙義荒船佐久高原国定公園。

見るからに険しい岩塊が連なる西上州の大自然。その中でも代表的存在の妙義山に登ってきました。

日本三大奇勝(奇景)、日本百景、日本二百名山のタイトル総なめの山で、標高は相馬岳1,103.8mです。

 

今回は鷹戻しの梯子が修復中で通行止めだったこともあり、妙義神社から白雲山ルートで相馬岳のピークを踏み、堀切から妙義神社に引き返してきました。

上級者コースが続く難ルートです。

山と高原地図では破線ルート、ヤマップではルート自体が地図に記載されてません。もともと高所恐怖症なので、こういう山は最も苦手とするところなんですが、、

岩峰を愛してやまない本日の同行者の話を聞いてるうちに、ふつふつと自分も登ってみたい!と思えてきました。

経験者に同行してもらえるのは少し安心ですが、油断はできません。

 

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なめてますね、完全に。。

ヤマネチならぬ、普通のコマネチ。

 

こんな自分でも「妙義に登るぞ!」と決めてから、とりあえず上半身の強化に努めてみました。

傾斜のあるところでインチキ腕立て伏せを50回。これを週に2〜3回。腹筋は宣言初日に30回やって即日断念。

できません。

そもそも筋トレが自分には向きません。そして、直前になって臆病風に吹かれるのもいつも通りで、2日前ぐらいから

「やっぱ怖い、ぶるぶる・・平標にしとけばよかったぜぇ~」

と不安になるばかり。

 

まあ頑張って登ってきましたけどね!

 

登るというか、妙義山は複数の峰が連なる山塊の総称で、一つのピークを目指す本来の登山とは異なり、横に楽しむ登山です。

という事を自分も登ってみるまでよく分からなかったので、妙義山について簡単に説明しておきますっ!

 

・妙義山は、白雲山~金洞山~金鶏山を中心としたエリアの表妙義と、烏帽子岩~赤岩~御岳~丁須の頭のエリアの裏妙義で構成されてます。

・表妙義は石門や鷹戻しが楽しめる金洞山ルートと、大の字を通って最高峰の相馬岳を目指す白雲山ルートが一般的です。この2つのルートを一度に縦走してしまうことも可能です。

・表妙義も裏妙義も非常に急峻で複雑な地形をしているため、上級者コースです。

 

700万年前に起きた火山活動のマグマの風化によって誕生した妙義山。その山岳美を堪能してきました。

「こんな山初めて!!」とすごい充実した登山!

 

いざっ

 

アクセス方法

・道の駅みょうぎ(物産センター)へのアクセスは、こちら

・住所:群馬県富岡市妙義町岳322-7
・TEL:0274-73-3991

■ルート

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■全行程スケジュール 2016年12月4日

7:10 妙義神社 ⇒ 7:20 登山口 ⇒ 8:00 大の字 ⇒ 10:25 相馬岳山頂 ⇒ 12:00 堀切 ⇒ 12:30 あずまや ⇒ 13:30 妙義神社

 

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最近パターン化してきた前夜着の車中泊。

もうすっかり慣れたもんで、今はこれが一番ラクなパターンかな。この日の夜は思ってた以上に暖かくて快適でした。

 

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朝6時を回った頃に目を覚まし、準備を終えて妙義神社の鳥居をくぐったのが7時。

日の出が6:40頃だったから丁度良い時間になりました。

ふぁ~まだ眠い・・。

 

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しだれ桜がお出迎えです。冬枯れしてますが。

ここ妙義神社の参道は桜が多かったので、春に来ると良さそうな感じ。

 

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歩幅が合わずリズムを狂わされる石段に、寝起きの頭も徐々に目覚めてきた感じ。

こんなのが300段弱続きます。おいおい・・。

 

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どっひゃー。

登山口に着く前にバテるパターン。

手すりがないから子供やお年寄りは怖いだろうな。。

 

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本殿の手前で右に折れると白雲山ルートの登山口がでてきました。

赤字の上級者コースと書かれた立て札に気が引き締まります。もう後には引けないのねん。

 

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登り初めはどの山も単調な登りからスタート。

 

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と思ったら早速出てきた最初の鎖。早っ。

筋力にあまり自信がない自分は、限りある握力を大事に残しておきたいからこういう簡単なところでは極力鎖は使わないでおこうと、浅はかな考えが働きます。

鍛えれば良い話ですね。

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ほぼ落葉を終え、妙義の木々も冬山への準備万端といったとこ。

この時期の山もいいですね。というか酷暑の低山以外、全部好きです。

 

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長い鎖場がでてきました。ここら辺からどんどん妙義山らしくなっていきますが、意外と登山客が多い。

ソロの男性と、息子と来てるお母さん(元気やな~)。その他もろもろ。常連さんが多いみたいです。

 

 

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必要以上に鎖を強く握って、ここを登りきると・・

 

 

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ここも表妙義の見所の一つ、大の字です。

近くで見ると大きい!

妙義神社の「大権現」を略したもので、江戸時代に建立されたのが最初らしいです。

略されたらさっぱり意味が分かりませんね。。(^o^;)

息子とお母さんのコンビに「もう何回か来てるんですか?」と聞くと、息子に「もう何度も」と軽く鼻で笑われてしまいました(笑)

何度も来てるなんて、すごく仲が良いんだなぁと、素直に感心しました。

 

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大の字から見上げる妙義山。

標高差はあまりないんだけど、大迫力です!

 

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辻に到着。もうここまでで十分危険な山だってことは分かりました。

黄色のペイントで「キケン」と書かれた上級者コースへ。

先ほどのお母さんと息子はどんどん先に進む。

お母さんすげーな。

 

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マグマが風化した山なだけあって、見るからにモロそうな岩肌。

自分はヘルメット装着してないけど、そろそろ買った方が良いかも。

 

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奥の院です。ここで先ほどのお母さんと再会。

「妙義には何度も来てるけど、奥の院に入るのは初めて」とのこと。

今からスーパーに行きそうなチノパン姿でひょいひょい登る姿に驚かされます。

 

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ぐらつく怖い梯子を登って奥の院へ。

金洞山の麓にある中之嶽神社の奥の院なんですね。

 

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さて、見学を済ませて次々と出てくる鎖場をどんどん登る。

どんどん。

 

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鹿っぽい木。

 

 

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見晴に着きました。

ここで姿を見せてくれたのは、

 

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浅間山!ひときわ目立つ!

先月、妙高・火打の帰りに見た時の方がもっと真っ白だった気もしますが、やっぱり他の山に比べて白くなるのは格段に早いし、存在感が半端ない山です。

 

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見晴からは裏妙義、赤城山などの北関東の山々、それと関東平野も一望できて気持ちいい。

 

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昔、横断歩道を歩いてて自転車に乗ったおばちゃんに正面衝突された際、

「もうでかいから!」

と逆ギレされたことがあります(^o^;)

 

この狭い岩の間を通り抜けるのですが、自分は大柄なんですごく窮屈で、ウエアをズリズリこすりながらなんとか通過できました。

大きな人は相当苦労すると思います。

 

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ここまでで存分にビビってますよ。

もう満腹です。

 

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ここは微妙に横移動しながら登っていく。なかなか難しいとこでした。

 

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登りきると再び眺望が開けました。

もう稜線に出てるから鎖場を越える度にこんな絶景を楽しめます。

 

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個人的にはここがすごく怖かった!背ビレ岩です。

両端が切れ落ちてるから高所恐怖症な自分はビビッてすくんでしまった。

 

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背ビレ岩を振り返る。

怖さに耐えながら必死に登りました。

 

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大のぞきです。

また怖そうなところです。

怖いところオンパレードです。

 

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普通の山で大のぞきと言えば、のぞくだけのスポットなんですけどね・・。

ここ妙義山は下る。

信じられへん。

 

 

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強がりのピース✌

チビりそうです。

 

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すごい!あれが裏妙義の丁須の頭か!

丁という漢字の形そのまんまです。

 

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と、ここで、あれっ?て感じ。

目指してた白雲山が標識から消えちゃったけど、白雲山のピークってどこ?気づかずに通りすぎちゃったのかな?と、不安になりました。

とりあえずここは相馬岳方面へ進みましたが、あとで常連さんに聞いたら、「ここら辺の山のことをまとめて白雲山って呼ぶから白雲山のピークなんてないんだよ」、と教わりました。

 

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この山にしては珍しく平坦なトレイルが現れたと思ったら、

 

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相馬岳のピークです。

無事にここまで来れて良かった。

あらためて、園芸用の手袋が鎖場では最強だと思う。

 

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かっこいい!山頂からは白雲山ルートの反対側に位置するギザギザな金洞山がよく見えます。

 

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その金洞山の後ろに広がる八ヶ岳!

もう真っ白です。今年の冬は本当に楽しみです。

 

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鷹戻しは通行止めと聞いてたけどとりあえず、本当に登れないか確認しに堀切までは行こうということになりました。

その途中、国民宿舎方面のトレイルがありました。裏妙義にも繋がってるんですね。

 

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指先で木をへし折ってみました。

 

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これだけ険しい山なだけに杉の植林はされてません。

岩場だけじゃなく、原生林の森をモフモフの落ち葉の絨毯の上を歩けるのもこの山の魅力ですね。

 

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ルートを見失って危うくこの岩場を登りそうになってしまいました。

が、実はここが正規ルートだったというありえへんオチ。鎖がありまへん。。

 

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振り返ってみる。こんな急斜面の岩場をよじ登る。

登りだったからよかったものの、下りでは無理だわ。

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そこを登り終えると、ぐっと近づいてきた金洞山。

「堀切(ほっきり)までなら眺望の良いところはここが最後だよ。お昼にするならここがいいよ」

と常連さんが教えてくれました。

 

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風もなくおだやかな天気の下、お昼休憩~。

色鮮やかなカメムシと戯れながら。

 

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食べ終わってのんびり下っていくと堀切まではすぐでした。

本日はここで折り返します。

 

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でやっ!

 

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うあ~。。

 

 

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ああぁ~。

 

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おっ?

 

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ああぁ~

なにやってんだか。

傾斜のあるところでなかなかバランスがとれず、本日の同行者に10枚以上シャッター切ってもらいました。

 

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その同行者のBさんが、何気なくこの標識に触れると漫画みたいにくるっと回ることを発見。

いや、元に戻しておきましたが・・、なんとも信用ならない標識です。

 

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鷹戻しの通行禁止が解除されるのは明日からだってさー、

なんで登山客が多い土日に間に合わせずに月曜から解除なんだろう?

くそー、役所めぇ~(>_<)

 

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怒りに任せて木を何度もねじってやったもんね。

 

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というわけで、予定通り堀切から関東ふれあいの道をつかって妙義神社に戻ります。

ここからはよく整備された初級者コースです。

 

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一面に敷かれた落葉と、静かなあずまや。

いいですね。

 

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突然岩が崩れ落ちてきましたが頭で支える好プレー。

同行者に叫ぶ

「俺が頭で支えてる今のうちに、 い、いちまい撮って~!」

なんどもすまんねー(^-^)v

 

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あ、ほんとに本読んでる!

 

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あ、これブラタモリで見た!柱状節理ってやつじゃない?

マグマが海水で急速冷却されたらこうなるって言ってたから、もしかしてここ昔は海だったんじゃない?

で、帰って調べてみましたよ。

火山活動があった700万年前、ここはまぎれもなく陸でした。完全なる陸。ちーん。

でも、柱状節理は正しいみたいです。裏妙義には見事な柱状節理があるみたいなので大変気になります。

 

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行かねば、裏妙義にも行かねば!

山に来ると次の山への興味も湧いてきます。楽しみは膨らみますね。

 

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標高を下げると終盤を迎えた妙義の紅葉が残ってました。

 

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今年の紅葉は八海山で楽しめました。充実した一年になったなぁ。

 

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林道に出ました。

 

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参拝者が多そうな、ド派手な本殿。。

とりあえず、安全登山、お疲れ様っしたー。

 

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ちょっと、ちょっとちょっと。

冗談でしょ?

 

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こんな仁王像、初めて見ました。完全に笑神様です。

 

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疲れた体に下山後のキノコ汁。

運動の後にはちょっと濃いめの味噌汁がうまかったです。

 

振り返って

 

西上州に穂高を越える岩場があった!

以前、何かの雑誌で見たフレーズです。

槍、穂、ジャンダルムにはまだ行ったことはありませんが、ここ妙義山は八海山や両神山の八丁峠より格段に難易度は上です。

体を上に引き上げる筋力とバランス感覚、冷静に対処できる忍耐力を試されてる感じでした。

 

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まあ、決して自分は冷静沈着でいられる方ではありませんけどね。。

 

ただ、ほんとに滑落死亡事故の多い山なので、

後ろを少し待たせたって気にしない!焦らず慎重に進もう!と思ってました。

おかげですごく楽しめたなぁ~。連れてきてくれた同行者にも感謝です。

 

鎖も楽しかったけど、大自然の造形美にも大満足です。

大の字から見上げた間近にそそり立つ岩壁の光景は忘れられません。

 

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この景色も。

見所の多い山でした。

 

キノコ汁で体を暖めながら、境内の冬枯れた桜と今しがた下りてきた妙義山を眺め、次は是非、春の裏妙義に来てみたいと思いました。

今日の感覚が残ってるうちに。

翌日は筋肉痛だけが残りましたけどね。

これまでにない筋肉痛。腕が全然上がりませんでした。

 

ではでは

 

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ひゃー