富士山 弾丸登山(吉田口) 名実ともに日本最高峰の雲海テラスとお鉢巡り 日帰り(2016.7.10)

富士山 弾丸登山(吉田口) 名実ともに日本最高峰の雲海テラスとお鉢巡り 日帰り(2016.7.10)

富士山 雲海テラスで納豆巻き
富士山 雲海テラスで納豆巻き

 

今年も富士山にやってきました。標高は3,776mです。

登山口の富士スバルライン5合目は標高2,305m、山頂までの標高差は1,470m、累計標高差だと1,505mです。登りの標準コースタイムは6時間10分、剣ヶ峰を往復した場合は更に1時間30分追加。下山は3時間30分ほどかかるので割ときちんと登ります。

この日、本当は谷川岳馬蹄形に行く予定でした。

自分でも優柔不断な性格が嫌になるのですが、直前で挑戦することにビビってしまい、富士山にスイッチ。逃げの選択でした。たまたま早い時間のバスが1席だけ空いてたので飛びついてしまった次第です。

前回と同じく高速バスでアクセスし、全く同じルートを同じ季節に登る。

まったくもって新鮮味に欠ける登山となりましたが、まあそれなりに達成感も味わえ、お鉢巡りもできたので良かったかも・・・。

自分の場合、例えば電車に飛び乗ったり同行者と約束をしてしまうとかバスの予約をしてしまうとか、、行動に移すまでなかなか開き直れないタイプなので、単独行の場合だと悩みに悩んだ末、尻込みしてしまうことがあります。

ぶひー。

くそっ、次回は必ず馬蹄形を決行するぞ!

この後悔の念を忘れてなるものか、と心に誓う次第です。

 

とは言え、交通費を安く抑えられるこの時期の富士山はボンビー族にとって大変ありがたい存在。

今年もボンビーが富士山に踏み入れるぜ!

いざっ

 

 

 

アクセス方法

・バスタ新宿から小田急バスで富士スバルライン五合目へ。こちら

 

 

 

■ルート

yamap

 

■全行程スケジュール 2016年7月10日

6:50 バスタ新宿にてバス乗車 ⇒ 9:25 富士スバルライン5合目到着 ⇒ 9:35 登山口 ⇒ 9:50 吉田ルート合流(6合目) ⇒ 10:20 7合目 ⇒ 11:44 本8合目 ⇒ 12:40 山頂 ⇒ 13:20 剣ヶ峰 ⇒ 14:05 下山開始 ⇒ 15:15 登山口

 

 

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今シーズン2回目のバスタ新宿です。

前日の雨が嘘のように、今朝は良く晴れました。

この青空を見るやいなや、谷川岳馬蹄形にしなかったことを強く後悔したな。

 

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6:45発の富士山5合目行きのバスに乗り込みます。

滑り込みで予約しました。たぶん直前にキャンセルした人がいたんだと思う。ラッキーです。

 

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最前列窓側の席。最近バスでの事故が多いから高速乗る前から早々にシートベルト装着。

渋滞のない高速を順調に走って、どんどん近づいてくる富士山を眺めながらのドライブ。

一人ぼっちですけどね。

 

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普通車は往復2,060円もするのか!

富士スバルラインの通行料の高さに度肝を抜かれた。

度肝を抜かれた気持ちを誰とも共有できません。一人ぼっちですからね。

 

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ふぅー、山頂までよく見える。

やっぱ全国どこもかしこもある何とか富士ってのとはぜんぜん違うわ。

定時通りの到着、運ちゃんご苦労さまです。前回は渋滞で登り始めが11時頃だったから定時運行がありがたい。

 

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相変わらず観光客で賑わう、俗っぽい世界。

申し訳ないのですが、テンションだだ下がりです。

 

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馬蹄形を選択しなかった後悔は次回の山行に生かす。頭を切り替えて楽しみますよー

 

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吉田口6号目に向けて登ったり下ったりの横移動。むしろ下るかな。

前方を歩く外人の女性たちにすごい速さで抜かれました。ぜったいにそんなペースじゃ持たないよ、と教えてあげたい。

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さて、吉田ルートとの合流地点に着きました。ここまでそれなりに長かったので良いウォーミングアップになったかな。日焼け止め塗って、サングラス装着。

ちなみに写真に映ってるトレランの方の話を盗み聞きしたところ、0号目から駆け上がってきた強者の様です。この後、山頂でも見かけるのですがケロッとしてました。

 

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去年登ってるのでペース配分はバッチリです。とにかくゆっくり登ることを強く意識して、歩きやすい場所を選んで進みます。

登り始めてすぐ、先ほどの外人のお姉さんたちがへばってました。

意識してゆっくり、コツはそれだけです。

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7号目が見えてきた。今回はまめに休憩をとりながらのんびり行きます。

 

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ここで5分休憩。アミノ酸配合の栄養ゼリーを味わいながらくつろぎます。

 

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7号目からは岩場です。

初めての登山に富士山を選ぶ人が多いし、外人も多いから挨拶を交わす人が少ないなぁと思いながらトボトボ進む。

 

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あれ、もう8号目か?と思ったら7号目トモエ館でした。

 

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なかなかの急坂を登る。溶岩で表面がギザギザしてるので、手をついて軽く流血してしまいました。

 

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おっ、8号目か?と思ったら本7号目の鳥居荘でした。

去年もそんな感じったなぁ、7合目過ぎたら本7合目、次に8合目があって本8合目がでてきてズッコケたの思い出した。

 

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前回、ここら辺はハイペースで駆け抜けたしなぁ。忘れたというか、見てない。

 

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標高3千メートルを越えると空の色が違う、と毎回思う。

トレランの人たちが多いですが、さすがに空気が薄くて走れない人が多い。ハイペースで登っては立ち止まってゼーゼー休む感じなので、のんびり登る自分とあまりペースが変わらない。

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えっちらおっちら。

自分でも驚きましたがペースが遅いからここまでぜんぜん疲れを感じずに来ました。

前回の黒戸尾根で体力がついたからだろうか。

 

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本8合目の富士山ホテル。

こういう区切りのポイント以外では立ち止まることなく歩いてきました。ここで腰を下ろしておやつをいただくことにしますかね。

 

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前日の夜、近所のスーパーで買った半額のいちごのケーキ。

めちゃ美味かったわ。

休憩中、やっと他の登山者と会話を交わしました。他人同士の会話に割って入ったんですけどね。

入り方が自然過ぎてそれで笑いが取れたから結果オーライ。話も弾みました。

 

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ここから山頂までは浅間神社の敷地に入ります。ここから私有地です。

 

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あの鳥居をくぐれば境内への参道の始まり。去年はここから空気の薄さに難儀して、異常に長く感じた記憶が蘇る。

 

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ここら辺で登山口で見かけた0号目から登ってるトレランの方に抜かれました。

「2回吸って吐くー、ほら頑張れー」と、先頭を走るリーダー的な人は涼しげな顔で仲間を鼓舞されておりました。まったくクレイジーな連中だぜ。。

その仲間の人に「がんばれー」と声援をおくったら、「あの人バケモノなんです、辛い」と返事がかえってきました。

でもなんかちょっと嬉しそうでしたな。

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あれ、もう鳥居が見えたぞって感じ。今回は楽勝です。

 

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後ろから、だっちゅーのポーズで一枚。

 

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ハイシーズン前だっていうのに山頂は相変わらず多くの人で賑わってました。

自分も360度の大展望を満喫。みな達成感にあふれた顔をしてました。

 

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ヒップホップが爆音で流れてました。

3,700mの山頂でリズムに合わせて歩けるという貴重な経験ができました。

う~ん、登山した気がしない。もう富士山は今回が最後になるかもなぁ、と感じた一幕でした。

 

 

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時間に余裕があるので剣ヶ峰を踏んで、お鉢巡りしたいと思います。

 

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日本最高峰から眺める海!伊豆半島が見えます。

静岡県民が、静岡県側の富士が一番だと言う気持ちが分かる気がした。

山から見る海は最高です。

 

 

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役目を終えた気象観測所が見えてきました。あそこに剣ヶ峰があります。

 

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空気が薄くてこの登りが地味にしんどい。

タモさんもブラタモリで苦しんでたなぁ。

 

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さあ、あともう少し!

ここでズッコケて足を少しすりむきました。

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3,776m、

日本最高峰富士山剣ヶ峰、踏破です。

足が痛い。

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富士山の噴火口はこんなだよーと、子供とLINEのビデオ通話で実況中継しました。

さすが富士山、アンテナ感度ばっちりでした。

 

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富士山が二等三角点だったなんて、意外。

 

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ぐるっと周って山梨県側へ。足元に広がる緑と奥秩父の峰々と南アルプス。

山梨県民の、山梨県側の富士山が一番だと言う気持ちがよく分かります。

南アルプス最高!

 

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南アルプスアップ。

本日、あそこに知り合いが登ってる、晴れてくれてホント良かった。

 

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元来た場所に戻ってきました。1周1時間ぐらい。写真撮るのに並ぶし、何より標高が高くて登り返しが苦しかったから割と時間がかかります。

 

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「今この瞬間、お前は日本一標高の高い納豆巻きだ!いただきまーっす。」

「うわーやめてくれーぎゃー」

と頭の中で一人芝居しながらかぶりつきました。

一人ぼっちですから。

 

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名実ともに日本最高峰の雲海テラスで納豆を味わったので下山します。もう14時です。

16時20分の河口湖行きのバスに乗る前に着替える時間が欲しい。のんびりしすぎて時間がもうあまり残ってません。

前回と同じく、大砂走りで一気に下山してしまいますよっ!

 

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どーーーおりゃりゃりゃりゃりゃー!!!

 

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どりゃりゃー!

どーーーおりゃりゃりゃりゃりゃりゃー!!!

 

途中、須走ルートと吉田ルートの分岐があるので、流れで須走口に向かって下山しない様に気を付けましょう!

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ふぅー。毎度、下山中に腹痛に苦しめられ、トイレに駆け込むのは計算ずくですよ。

 

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ここまで来ればゴールも近い。たしか前回はここら辺から気持ち悪くなってきたんだった。今回は大丈夫。

やっぱ高山病に強いんだな。

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緑が出てきたら富士スバルライン5合目までは目と鼻の先。

ここら辺は少しですがシャクナゲが咲いてました。

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戻ってきました。

すごい人です。ディズニーランドみたい。

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ほんと、すごい人。

トイレが並んでたので仕方なく人気のない建物の裏で着替えました。すると、タバコを吸える場所を探して中国人観光客2〜3人ついて来て、不思議そうにこちらを見てました。

見りゃ分かんでしょ、着替えとんじゃい!

 

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バス待ちの人が多すぎて16:20のバスに乗れませんでした。

「この後20〜30分ぐらいで臨時便が来ますから」、と言われ待つことに。臨時便を出してくれてラッキーだったけど、予約してた河口湖発17:20の高速バスに間に合うか微妙なタイミング。

運転手の神対応で河口湖に17:17に到着。急いで降りて、高速バスにギリギリ間に合いました。有難うございました。

 

振り返って

 

トレランする人の多さには驚くばかりです。

登山の経験がない人たちが、下界を走ることのモチベーションの欠落を埋めるようにして「山で走るなんて・・それで山の良さが分かるのかね?」と古参から貶されるのも構わず大流行している、そんな感じがします。

スポーツと旅を一緒に楽しむという登山の本質をついてるわけですから、簡単にこのブームは消えないと思います。

富士山にはそんなトレイルランナーと、いかにも初めて山登りしますというジャージ姿の人、それとフジヤマ登山に挑戦する外人が同居してます。

なんだなんだ、一般ハイカーが少ないぞ!

行き交うハイカー同士の会話を楽しむこともできず、いつもと勝手が違う登山となりました。

 

 

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標高が高いため、トレランと言っても走れるのはトップランナーだけの様です。大半の人が急ぎ足で登っては立ち止まって休むのを繰り返すため、えっちらおっちらとのんびり登る自分と山頂に着く時間はあまり変わりませんでした。

今回は不思議なぐらい疲れませんでした。もちろん登ってる最中はゼーゼーとなりますが、体力的には余裕あったし、翌日の疲労蓄積はほぼゼロ。

ペースと適度な休憩って大事ですね。

そんな当たり前のことを今更ながら再発見しました。

 

富士山って遠くから眺める山で登るもんじゃない、とは良く聞く話ですが、日本人なら日本最高峰に登ってみたいという発露の場を求める潜在的願望は消せやしませんよね。

やっぱり富士山の雲海は大迫力で見応えありました。約4,000mの世界に広がる豪快な景色と空の色は、他の山と全然違う。

でも、自分はもうしばらくいっかなー。特に吉田ルートはもう飽きちゃったし。

御殿場ルートならまた来ても良いけど・・。

とりあえず今は満腹です。げぷ~

ではでは


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