【静岡】天城縦走路 浮かれ桜と天城越え! 河津桜と天空の城 第二章 登山

【静岡】天城縦走路 浮かれ桜と天城越え! 河津桜と天空の城 第二章 登山

グレイトフル・イズ!!

グレイトフル・アマギ!!

 

青空まぶぅー!(´;ω;`)ウゥゥ

 

ずっとこの日を待ち焦がれておりました!!

っつー訳で、今回は天城縦走路。

天城登山口から万二郎岳万三郎岳を登り、八丁池経由で天城峠へ。そして下山後は天城峠バス停から河津町へ移動し満開の河津桜を楽しんじゃうという、伊豆満喫の旅、第2章。

伊豆山稜線歩道が笹原と海の絶景コースなのに対して、天城縦走路は伊豆らしいヒメシャラとブナの森、そして八丁池の眺望が楽しめるコースだよ。

 

ど満開っすーー!

 

これが、伊豆の実力だったのね。

自分のこれまでの血塗られた伊豆登山の歴史は何だったのか。

振り返れば、雪山となった達磨山登山、そして前回は雪が混じる強風と霧氷の伊豆山稜線登山という、温暖の伊豆というイメージからはかけ離れた景色に、膝から崩れ落ちた。何かに呪われていたとしか思えない。

しかし、やっとその呪いから解き放たれたどーー!!!

 

ここで1点、重要ポイント。

1月4日~3月11日の期間、伊東駅発の天城縦走登山口行きバスは「ハーヴェスト天城」止まりなので要注意!

ハーヴェスト天城の1つ手前のバス停「スカイヒルズ下」で降車し、登山口まで3キロほど道路を歩かなくてはいけないのよ。。

だから、あと数週遅らせるべきか悩んだんだけど、そんなの待ってたら河津桜が散っちゃう!

たった3キロ追加で歩くぐらいなんだ!

折角なんだから河津桜と組み合わせて歩いた方が絶対に楽しい!と、満開のタイミングを優先させた。

 

今回は天城越え第2章。百名山を越えて前回の伊豆山稜線歩道のゴール地点「天城峠」を目指す全長20キロの旅。

前回の伊豆山稜線歩道32キロと合わせて、総距離52キロを繋ぐ天城越え堪能の旅。

では、第2章。

 

ルートとコースタイム

■2022年3月6日 ※カッコ内は標準コースタイム

スカイヒルズ下バス停⇒(40分)⇒天城縦走登山口⇒(70分)⇒万次郎岳⇒(70分)⇒万三郎岳⇒(35分)⇒小岳⇒(35分)⇒戸塚峠⇒(35分)⇒白田峠⇒(50分)⇒八丁池⇒(115分)⇒向峠⇒(30分)⇒天城峠⇒(15分)⇒旧天城トンネル⇒(10分)⇒天城峠バス停

コースタイム:8時間25分(休憩含まず)

総距離 18.7キロ
累積標高上り 1,295m

天城縦走路 本編

いざ、スカイヒルズ下へ

いざ伊豆。

いざ鎌倉風に。

 

源頼朝が小田原の石橋山で大庭・伊東勢と戦をしている間、北条政子が身を隠していたとされる伊豆山権現のある熱海。

その熱海で東海道線から伊東線に乗り換える。

これは車窓から見えた北条氏縁の地、伊豆の海だ。

遠くには初島も見える。

あっぱれな天気じゃ。

 

打倒平家を旗印に集結した落ち武者ならぬ、オチハイカーどもが流刑されてやって来たここは伊東駅。

普段、あまり見ることのない大河ドラマだけど、「鎌倉殿の13人」は大泉洋ちゃん主演ということでドハマリして、最近は人知れず小栗旬のモノマネの練習ばかりしているという、触発のされ方がそもそもズレているのだが、とにかく北条氏に触発されまくっている日々なのだ。

今日はサイコロを振ってどの高速バスに乗ろうか的な水曜どうでしょうなノリではないぞ!

 

駅前の2番乗り場から「天城縦走登山口」へ。

冒頭でも書いた通り、1月4日~3月11日の期間、伊東駅発の天城縦走登山口行きバスは「ハーヴェスト天城」止まりというお仕置きが待っている。

ただでさえ今日はロングコースだと言うのに、「ハーヴェスト天城」の一つ手前の「スカイヒルズ下」で降車して、登山口まで約3キロほどおかわりするなんて。

普通に歩けば1時間ぐらいのわんぱくディスタンス。

しかしそんな距離、打倒平家に燃えるわしの敵ではないわー!と、勢いだけで山行を決めてしまったが、武士でないお方はこの時期ではない時に来るのが正しい判断だと思うよ。

 

バスの車窓から大室山を撮ってみると、見事な水垢のオートフォーカス。

芸術的才能が爆発した1枚だ。

 

ちなみにバスの車内は5名ほど乗車してたけど、みんな3キロの追加制裁を当然とばかりに受け入れるクレイジー落ちハイカー。

天城山はアズマシャクナゲやアセビが見どころだから、早くても4月後半からが登山適期。

あえてこの時期に登りに来る彼らこそが、打倒平家に燃える本物のサムライなのだよ。

 

そしてスカイヒルズ下に到着。

運転手さんが到着の際、何度も「登山する方はここが一番近い降り場です、私の足で1時間ほどの距離です」と言ってくれるので、麻酔でも打ってない限り寝過ごしてしまうことはないと思う。ちなみに乗車する時もこの時期は登山口までは行かないという丁寧な説明がある。

そんな心温まるサービスの東海バスが大好きだ。

東海バスはIC使えないのと、1万円札紙幣の両替ができないから、千円札を用意しとこう。

 

ここから始まる天城縦走路

1時間ぐらいの距離と言ったが、こちとら河津桜の花見も控えてるんでね、こんな舗装路の移動は30分で終わらせたいところだ。

最初から足を使うのもやむなしと、必死で歩くそばから、天城縦走登山口前の駐車場に向かう車に次々と抜かれていく。

ちきしょー!と言いたいところだが、彼らは縦走できないからゴルフ場の景色しか堪能できないんだぜ?と余裕の高楊枝っぷり。

ここの周回コースほどつまらないものはないよ、ほんと。

 

やっと天城高原ゴルフ場に着いた。ここから先もう少しあるけど登山口は近い。

天城山は眺望に乏しい山だけど、たまに開けたと思いきや見渡せるのがこのゴルフ場のパノラマ風景という、とても残念な山。

そう、何度も言う。縦走しなきゃ楽しめない山なのだよ。

 

しかし、その代償ですっかり足を使い切ってしまった。

しかも、やっとたどり着いた登山口前駐車場のトイレは冬季閉鎖中という追加のお仕置きが待っていた。

きっとそうだろうなと少し予想はしていたものの、ガッカリ。

 

登山口で既にバテた

天城縦走路入口に立つ。

舗装路は足に悪い。既にふくらはぎに張りを感じるじゃないの。

ここから始まる約17キロもの縦走路、ちょっぴり不安だ。

打倒平家!と言ってた気持ちはすっかり萎えた。

 

ウオーミングアップ以上となってしまったここまでの移動を経て、ようやく登山開始。

ふむ、やはりトレイルは足に優しい。

 

歩き始めてすぐ四辻に到着。

万二郎岳方面へ。

 

そこら辺にウクライナ国旗が掲げられてる。前からそうだった気もするけど。

ちなみに、ボルシチってロシア料理だと思われがちだけど、元々はウクライナ料理だって知ってた?

こないだ、無性にスープが飲みたくなってスーパーをうろついてたらボルシチを見つけて、ロシア不買運動じゃ!と立ち去ろうとしてみたものの、やっぱボルシチ美味そうだなぁとしばらく悩み、その場でwikiで調べてみたらウクライナ料理だった。

しかも、裏を見たらリトアニア産だったし。

ようはヨーロッパ東部の料理みたい。一部の山小屋でも親しまれてるとは書かれてなかった。

 

朝の固くしまった雪が足の下でザザッと割れる音がする。

雪面を反射した日差しがきらきら輝いて眩しい。

今日はよく晴れそうだ。心地よい。

 

残雪が豊富だ。

もう伊豆に雪があることに全く驚かない。

これまで、伊豆で雪がなかったことの方が稀で、伊豆イコール雪というイメージがすっかり定着してしまった。

 

高いところで数羽のコゲラがさえずり、羽ばたいて追いかけ合っている。

標高の低いところにいた鳥も少しずつ標高の高いところへ戻ろうとしている。

森全体が春の訪れを感じ取っている様だ。

 

雪が付いているのは表面だけ。

雪に閉じ込められた森が解き放たれた瞬間から春だ。

 

万二郎岳の山頂が見える。

眺望無いけど高楊枝的な山。はっきり言って、東国武士の無骨さを象徴したかの様な、地味な山だ。

そんな無骨な山に、よりによってオフ・シーズンにやって来たのだから、伊東駅前は絵に描いた閑散っぷりだった。

もの好きな落ちハイカーが4~5人、駅前のNewDaysでおにぎりを買ってる姿を見かけるぐらいだったけど、そこはさすが百名山、駐車場は8割ほど埋まってた。

百名山恐るべし。

 

標高を上げてくると雪は多いし、アイスバーンになってる箇所もあったからチェンスパ装着。サラスパみたいだな。

今シーズンは例年より雪が多いというのに、まだ12本爪アイゼンを装着してないなんて、なんか寂し過ぎるじゃないの。

 

気温上昇とともに富士山が霞で隠れてしまうのを少し心配しつつ、なかなか良いペースで標高を上げていく。

トレイルに突入してからというものの体が軽く感じる。

これがランニングで言う「練習不足だと最初は体が軽く感じる」ってやつだということは後で思い知るのだが。

まあそうじゃなくても、いつも安定して最後にはへばるんだけど。

 

雪面に反射する紫外線の量は半端ないから、しっかりサングラスを装着。

過去に一度、雪目にかかって、悲しくもないのに止まらない涙に参った。都心をおっさんがリュック背負って号泣しながら歩く姿を想像してみて欲しい。

もうあんな辛い思いは経験したくない。

 

春間近となって躍動感が溢れる伊豆の森。

輝かしく生命が膨れ上がっている。

 

万二郎岳から海の眺め

そうこうしてる内に到着。

すけ殿ー!万二郎岳に到着しましたでゴザルよ!

標高は1,299m。陥落じゃ。

 

伊豆まぶぅー!

遠くには海。長らく遠ざかっていた伊豆らしい景色をようやく目の当たりにすることができた。

 

これまで曇りばかりだったから空の青が胸に迫ってくる。青に満ちた世界。やっぱいい。

あちらは万三郎岳とこれから歩く縦走路。

 

息を潜めるような静けさが漂う。オフシーズン最高っスー。

北風が吹いてうっすら肌寒いというのに、良く晴れたお陰で、ほんの少しだけど霞が立ち始めた。

どこか神秘的で空気がぴんと張り詰めた朝だ。

 

さあ、参ろうぞ。万三郎ちゃんまで2.1km、八丁池まで8.3km。

うん、頑張れる気がする!

 

アセビのトンネルと万三郎岳

そして、いきなりすっ転んだ。

ガチガチに凍ったトレイルで、お先にどうぞと譲ってくれた女性を待たせてはならないと、ちょっと急いだら、すっ転んでケツをガチ強打。

よりによって坐骨神経痛でデリケートな臀部をやっちまったぜ…

あまりの痛みでうずくまって泣きたくなったけど、いい歳なんでね、そこは踏ん張って背中で泣いた。

 

ケツをさすりながら見上げる万三郎ちゃん。

人は痛みを知った分だけ優しくなれる。

痛みが分かる男になれた。

人を成長させてくれる山、それが天城だ。

さあ、登るぞ。

 

天城山に登るのは今回で2回目。

前回の記憶では万二郎から万三郎まであっという間に着いてしまった記憶があるんだよな。

と、当てにならない記憶の通り、これがなかなか着かない。

 

ふぅー。着かないやないかい。

 

そして、お隣の伊豆高原ゴルフ場。

この景観が酷すぎる。百名山でもなかったら登りに来る人いるの?っていう景色。

鎌倉アルプスや松田山でも隣がゴルフ場でびっくりしたけど、ここは百名山だからね、なんとも情けない。

そもそも百名山とは言うけど、万三郎岳が天城で最高峰なだけで、深田久弥が歩いたのは天城縦走路なんだよね。

ピークハントだけだとここの良さはきっと分からないってことと思うなりけり。

 

ここでやっと富士山が見えた。

微妙な角度だ。伊豆だから富士山だというのは間違っちゃいないんだけど、実は距離的には丹沢からとあまり変わらない。

 

富士山以上に端正なのが大室山。野焼きしてるからあそこだけ阿蘇みたいだ。

ちなみに、3月末に登りに来れば下山後に大室山の桜祭りに立ち寄って花見もできるよ。はい、これメモメモ。

河津町の河津桜が散ってからも楽しめるのが伊豆の良さ。

 

アセビのオフシーズンにトンネルへ突入。

 

はい、これがアセビ。

花が咲いてないと分かりにくいけど、ご覧の通り常緑樹で、毒があるから鹿の被害を受けない。一度口にしたことがあるけどすごい苦かった。マネしちゃだめよん。

 

アセビのトンネルを通過。

万二郎と万三郎の間にはこういうフラットな移動が度々出てくる、体力的には温存できるから有り難い。整いました!

 

石楠立(はなだて)に到着。絶対に読めないけど、石楠花(シャクナゲ)がきっと咲くんだろうなと周囲を窺ったけどなーんも無かった。

万三郎まで0.9km、八丁池までは7.1kmだ。

 

万三郎に向けた登りが始まる。万二郎もいて、さて万太郎はどこにいることやら?

谷川連峰に「万太郎山」ってあるけど、それではない。

達磨山。

実は達磨山の別名は「万太郎岳」。天狗三兄弟の長男が住んでいたのは達磨山だったのだよ。

だからこそ、

だからこそ!(力こぶ)

伊豆山稜線歩道と天城縦走路を繋いでこそ、真の天城山なのだよ(持論)。

 

山頂は目の前だと思っちゃいけない。きっとあれは偽ピークで、本ピークはもうちょっと先にあるはずだといつも思う様にしている。

山に何度も騙されてきた結果、とうとう山不信に陥った。

もうあなたのことが信じられない、もうどの山のことも信じられない!

山に登り始めた頃の素直な自分にはもう戻れないのだ。

そうさせてしまった罪深い山はたくさんある。特に高山病に苦しんでる時なんか、もぉ最悪。北岳、双六岳、槍ヶ岳から南岳。高山病で体が全然動かない中、歩幅20㎝で必死に歩くけどぜんぜん着かない時のニセピークは地獄。

特に北岳での高山病は本当にひどくて、トラウマになったし。

登山向きの体質じゃないんでね。

ちなみに高山病抜きで、ニセピークの王者は高妻山かもなー。巻機山は有名過ぎて今更驚く人いないだろうし。

 

ここでもウクライナ。

正確には青が上で黄色が下だけど。登山口付近にあったのは正しかった。

先日、チェコの領事館前を通ったらウクライナ国旗が掲げられてた。

 

体が登りになった途端悲鳴を上げた。息を切らし、足に倦怠感があるし、おケツも痛い。

万二郎を登って、体だけお先にもう下山モードになってたのかも。

 

万三郎よ、会いたかったぞ!大義であったー!

 

樹林の隙間からちょっとだけ見えた景色がわずかこれだけ。

どこの景色だろう。熱海方面かな。

眺望ならまだ万二郎の方がいいかも。

これだから万二郎、万三郎だけ登りに来ても面白くないんだよ。

縦走しなきゃ。

 

というわけで、おにぎりを1個食べたら早々に万三郎岳1,405mを後にし、八丁池を目指す。6.2kmだ。

 

天城山縦走路とブナ林

天城縦走路の全体図がこれ。

まだまだ先は長い。

途中には1箇所だけエスケープポイントがあって、八丁池の寒天園地というところに八丁池バス停があるよ。

八丁池まで行けたなら天城峠まで歩けちゃうと思うけどね。

 

よく晴れた縦走路。北風が強いという予報だったけど今のところそれを感じさせないぽかぽか陽気。

立ち止まるってると、長袖一枚だと少し肌寒いのが、むしろちょうど良いぐらいの天気だ。

こんな日に歩けて幸せ。

 

万三郎から先は、何度も樹林の隙間から富士山を見ながら歩くことになる。

豆腐の味噌汁、鮭、納豆、ご飯という正統派の朝ごはんと同じく、静岡や山梨の山歩きでは正統派な情景だ。

 

ゴルフ場に戻るのと八丁池コースの分岐。ここを間違えてゴルフ場に戻ったら全てが台無しだ。

 

分岐を間違えなければ、そこから始まるブナ原生林。

溢れる伊豆らしさ。

 

原生林が多く残されているのがこの縦走路の特徴。伊豆山稜線歩道の様な笹原のトレイルとは全然違う。

常緑樹が密集する緑臭い森とも違う、ブナのあっけらかんとした森。

 

自然は豊かに見えるけど、忘れてはいけないのは伊豆では熊は絶滅してしまったということ。絶滅させてしまったと言うのが正しいんだろうな。

九州でも熊は絶滅。四国も絶滅寸前。熊を守ることは自然の豊かさを守ることと同じ。ひどい話だ。

そんな伊豆で2021年7月、ツキノワグマが罠にかかった。

真実が知りたいならきちんと調べてみておくれ。

100年ぶりの大発見だ。

丹沢、富士周辺から山伝いに移動してきたと推定されるわんぱくなオスらしいから定着はしないだろうけど。

熊鈴は持ってこなかった…。こんな嬉しいニュースもあるのだから忘れちゃいかんね。

ちなみに九州では熊の目撃情報はたまにあるけど、大抵、アナグマやイノシシの毛だったり、ガセなんだよね。

熊がいないからナイトハイクも心配ないけど、これでいいの?いいはずないから。

伊豆の罠にかかった熊はそこから山奥に放たれたそうだよ。共存するために熊鈴は忘れちゃだめだなと、反省するっス。

 

片瀬峠で天空の城ラピュタの力持ちのおじさん見っけ。

これぐらいマッスルだったら熊も怖くないかも。

 

尚も続くブナのバラダイス。略してブナパラ。

ちなみに、当ブログはあちきのふとした疑問の殴り書きが多くて、最近はますます長くなる傾向にある。

あまり天城縦走路の参考にはならないかもなので、そこは予めご了承くだされ。

もう半分ぐらい書いといてなんだけど。

 

まぶぅー。

冴えざえしたブナ原と目の覚める春の陽光。

もう少ししたら新緑が芽吹いて山笑いの到来。ゆるぎない自然の営みを感じる。

熊が戻ってきたよー、アハハハー戻ってきた戻ってきたーとアホな笑みを浮かべて進め。

 

小岳(こたけ)に到着。

ここも眺望無しなので、ただの通過点。

天城山はそれぞれのピークで眺望がいまいちだから、歩いてる過程で良い景色を探すべし!

 

このルート唯一のロープ。

こんなところで怪我するわけにはいかないんでね、慎重にいくよ。

 

ところで、やっと足の指の骨折はすっかり完治した。

意外と長かった。伊豆山稜線歩道によって完治が遅れるかと思ったけど、これでひとまず安心。足はね。

 

ところで、痔が始まった。

 

痔主だ。

こんなショックな事はない。鮮血を見た時はまさしく血の気が引いた。まさか潰瘍性大腸炎が再発したのか?と思ったけど、鮮血だからこれは痔だ!と自己解決して、しばらく様子を見ることにした。

そんな痔と坐骨神経痛を患いながら眺める富士山。

痔なんて小さな悩みだと気付かせてくれる景色だ。

 

戸塚峠に到着。八丁池まであと4km、天城峠まで9.7km。

先日、下りのエスカレーターに乗っていたら、後ろからキャリーケースが急降下してきて、激しく自分に衝突した。

はっきり言って死ぬかと思った。驚きすぎて。

威力としては、強烈な蹴りを突然足に受けたぐらいだけど、それなりに鍛えてるんでね、倒れたりはしなかったけど、その後がひどかった。

慌てて降りてきたおばちゃんが自分に言い放ったのが、

「ありがとうございます!ありがとうございますぅー!」。

ちがくね?

「いえいえ」と答えてキャリーケースを拾って渡してあげたけど、小柄な女性や子供だったら損害賠償もんだ。

きっと、スマホを操作しててキャリーケースが落ちたことにも気付かず、顔を上げてみればでかい男が自分のキャリーケースを背面キャッチして抱えてたって感じだろうな。

ありがとうございますって。。あちきがデカいからって扱いが雑すぎね?

スマホが原因でそこら中危険だらけだ。油断できないぞ!

 

ヒメシャラのトンネルをくぐる。

木漏れ日どころか、ほとんど日向だ。

前回の伊豆登山が激しく曇ったから嬉しくて泣けてくる。

植生がころころ変わっていくのを楽しみたいコースだ。

 

仕事柄、ドイツの世界的にも有名な精密機械メーカーから商品を輸入しているけど、なんとも品質が悪い。意外だけどドイツでさえ悪いなんて、開発技術はあるけど量産が苦手なんじゃないかと思う。

そんな、いつも品質不良に怯える毎日を送っていると、自ずと国産車にしか乗りたくないと思う。外車に乗る金もないけど。

さらにちなみに、韓国からも精密機器を仕入れてるけど、こっちは論外。品質が悪すぎてどこから手を付けていいやら。梱包仕様も無断で変更してくるし、何度改善を申し入れても進みは遅いし、やっと改善したと思うと今度は違うところで不良が発覚するという品質不良のスパイラル。もうぜんぜん話にならない。

声を大にして言いたい。絶対に国産が一番だ!と。

国内で製造するとどうしても原価が上がっちゃうから、製造は海外でもいいけど、最終の品質チェック、出荷検査は国内工場でやらなきゃ安心はできないよ。

 

ここら辺からは南側斜面をずんずん進んで行く。雪もなくなってぽかぽかで、すっかり不要となったチェンスパをザックにしまう。

アップダウン少なめの日向の道がずーっと続く。サイコーだ。

天城山では鹿がたくさんいるはずだけど、今日はまだ遭遇していない。さすがにまだ餌が少ないからもっと標高の低いところをうろついてるのかもしれない。

山の動物でまだ遭遇したことが無いのがカモシカ。

もののけ姫のシシ神様ね。

探せばたくさんいると言う黒斑山へも何度も登ったし、誰が歩いてもカモシカに当たると言われる八ヶ岳にも足しげく通ったし、北アルプスのカモシカの立場でカモシカ気分を味わってみたというのに、未だ遭遇できないでいる。

埼玉のとある山でカモシカに出会えると聞いて、つい先日行ってみたが、ガセだった挙げ句、山頂からの眺望はゼロ、しかも20キロ近く歩かされておっさんの限界を越えた。

カモシカなんているわけないのに、アイツまだ探してるよと、世界中がグルになって仕組んでるのかもしれない。

やっと気付き始めたぞ。

ツチノコやイエティを探すのとは違う。壮大な嘘の舞台で踊らされてるのだ。

もうカモシカなんて探すのやめた。

 

カモシカなんて知らなくたって、この美しい景色、胸のすくような陽光と、青空を背景に毛細血管の様なブナの枝先のグラデーションがあれば、それだけで爽快だ。

ブナの森を吹き抜ける風。大自然の中でがっちりとした木と細い木が揺れ、素材そのものの音が響く。

 

広い道ほど道迷いしやすい。

たまにトレイルがふかふか過ぎてコースを外してることに気付き、慌てて戻ったりするのを何度か繰り返した。

下りのエスカレーターで落ちてくるキャリングケースと同じだ。油断ならないぞ。

 

山を巻いて歩くから、角度によっては時折り猛烈な北風が吹き、慌ててレインウエアを羽織ったりした。

3月初旬の山は冬と春が混ざった時期だけど、外を歩いてると微妙な変化から、確実に冬は終わったことが実感できる。

ちなみにここまで2人としかすれ違わず、静かな山歩きたったけど、突然、どどどどどどー!と地面を伝う音とともに10人ぐらいのトレランパーティが現れてびっくらこいた。

まだ残雪も多いし、日陰はカチコチに凍ってるのによく走れる。確実に冬は終わったんだな。

 

八丁池とラピュタ

空が開けてきた。

もうすぐ八丁池だ。

 

今度は天空の城ラピュタのおばちゃん。名前は知らないけど知ってる!

 

呆けた顔で残り6kmだべ~と、昼間の老人の様にしばしお昼休憩とするぜぃ。

足の指は大丈夫。完治したとは言え、やっぱりおっかなびっくりだった。ちょっと安心した。

今は最高の健康状態。

 

八丁池でおにぎりを食べたら出発(いつもおにぎり)。

ここから先も多少アップダウンはあるけど割とフラットなコースが続く。

ハイキングにもトレランにも良いコースだと思う。

 

八丁池のトイレは綺麗そうだから寄っておこうと思いきや冬季閉鎖。

横から冬季用のトイレ入口があったけど和式ぼっとんでなかなかワイルドだった…。

 

臭いに耐えたら天城峠へ。残り5.4km。

 

浮かれて天城峠へ

遠くまで広がる青空。ここ最近はずーっと曇りや悪天候が続いてたから、よせばいいのに浮かれてしまったじゃないか。

浮かれる門には厄が来るんだ。

これまで何度も浮かれて失敗してきたじゃないか。晴れ予報が猛吹雪になったり、スマホ落としたり、血塗られた歴史だ。

このまま最高だったぜー!で終わるはずがない。

必ず、必ず、浮かれた分だけ痛い目が待っている。警戒しなくては。

数々の辛かった出来事が思い起こされ、ちょっとでも喜んでしまった自分を悔いた。浮かれることを忌み嫌う神様に見られてなければ良いのだが。

 

この平和な景色は全てまやかしだ。

心に隙を作らないことが肝要。

事故は突然襲ってくるのだ。

先日、社内のエレベーターに乗ったら、社内でも美人で有名な人事部の20代の女の子が乗っていた。よく顔を確認せずに、うっかり自分がよく相談しに行く人事部の50代のおばちゃんと見間違えてしまい、元気よく「どもどもー!ナイッスー!」と浮かれて挨拶してしまった。

突然、それまで話したことのないおっさんからめちゃくちゃ愛想よく挨拶され、最初その子は戸惑っていた。

しかし、挨拶されて気分が悪くなる人もそういない。むしろ嬉しそうにも見えたけど、自分は人違いだったことに気付いて焦ってしまった。

そして、うっかり「すみません、✕✕さん(50代のおばちゃん)と見間違えちゃって、ほんとすみません」と、言わなくていい謝罪をぶちかまし、エレベーターの中を一瞬で地獄に変えてしてしまった。

 

俺は馬鹿だ。

無意味に人を不快にさせてしまった。

深く、深くうなだれた。

 

そう、事故とは浮かれた時に襲ってくるのだよ。

 

こういうところでも道を迷いそうになる。

広すぎるトレイルはほんと難しい。多少コースから外れても方角が合ってれば大丈夫だよと、雑に進んだけど、変な踏み跡を残して次の人の道迷いに繋がったら嫌なので、なるべくトレイルからは踏み外したくはない。

 

標識はぶっ倒れてるけど、ここは水生地ではなく、旧天城トンネル方面へ。

ここの分岐を間違えなければ、あとはもう大丈夫。

 

こんな風に山を巻くように水平歩道が続く。

ちょっと狭いところから広いところまで。狭いところは下が崖になってるところもあるよ。

 

あぶねぇーー!!!

浮かれた門には厄来たる。

 

事件はここで起こった。

トレイルが崩落したここ。木の根っことかにはつかまず、ちゃちゃっと渡ろうとしたら地すべりを起こして危うく滑落しそうになった。

浮かれたら最後だ。浮かれたらこの世は地獄。

この時、浮かれやすい春山の真の恐ろしさを知った。

浮かれのないところに火は立たぬじゃ。

 

わさび田がでてきた。

こんなところまで収穫しに来なくちゃいけないのね。それじゃわさびが高くても仕方がない。

でもどこを起点にしてここまで来るんだろうか。

まさか天城峠からではないよね。

 

本日何度目かの富士山。伊豆からだと宝永山がよーく見える。

 

さあ、長かった縦走路もクライマックス。

天城峠まで残り1.1キロ。

すでに14時台のバスには間に合わないのは確実だから、15:18のバスに照準を合わせて歩く。

 

ゆっくり時間調整しようと思いきや、最後の最後に登らせるという一撃を繰り出してくるのが天城という男だ。

苦し過ぎて計算以上に遅くなっちゃったじゃないか。

全体としては歩きやすいコースとは言え、やはり距離が長いから決して楽な道のりとは言えない。足腰に疲労が蓄積してるのを感じる。

 

この疲労感、そして長く歩いてきた倦怠感も漂ってきた。

疲労と倦怠感、浮かれには最高の良薬だ。

 

振り返って見えた天城の山々。どれが万三郎岳かなんて全然分からない。

というか20キロ近く歩いてきたんだ、こんな近いはずない。

さらばじゃ!天城山!

 

ああ、やっと天城峠に到着。

ホッとした。えも言われぬ「浮かれ」が込み上げる。

いかんいかん!

一寸先は浮かれ。

浮かれって奴は、気が緩めば牙をむいて襲い掛かってくるシロアリ駆除の訪問販売みたいな奴だヨォ〜。

まあしかし、これで念願だった伊豆山稜線歩道と繋げることができたのだ。

浮かれちゃんにバレないように、人知れず喜びを噛みしめようじゃないの。

 

さて、頭を切り替えよう。

だって、まだ伊豆を満喫したとは言えないのだから。まだ今回の企画の半分が終わっただけだ。

しかしその前にこないだやり残したことを思い出した。浮かれてたらそのまま忘れるところだった、あぶないあぶない。

 

はい、どぼぼーーん。

せっかく前回取り忘れたガイドマップをもらっておこくことを寸前で思い出したというのに、空っぽというノックアウト劇。

シーズンオフの山なんて、そんなもんか。

 

浮かれた天城トンネルと東海バス

前回は天城峠に着いてからが長かった。きちんと下調べせずに来たから天城峠から旧天城トンネル、天城バス停までの遠さに焦ったけど、2回目で同じ轍はふまない。

天城峠から旧天城トンネルまで15分。

 

ほい、旧天城トンネルに到着。

 

そして更にバス停まで10分。

バスの時間には余裕で間に合うところだけど、こないだはバス停手前でまさかの工事中という通せんぼを喰らった。なかなか稀な事態に遭遇した自分の不運を呪いたいところだが、この時も自分はあろうことか浮かれていたのだ。

人間万事浮かれたら馬。

学習能力は低い方だが身をもって経験したことは忘れないのだ。

 

バス停からトンネルまでは観光客でも歩けるように、舗装してくれている。

もう大丈夫だ。子供でさえ安全な道だ。

 

ぎょえーーー!!!!

そんな舗装路で、まさかの木の枝を引っ掛けてお気に入りのボトムを破くというクラッシュ事故が発生。

ボトムだけでなく、その下に履いていたワークマンのメリノウールタイツまでも見事に貫通するという多重事故だった。

あれだけ油断するなと自分に言い聞かせてきたというのに、俺のバカ!バカバカバカ!気が緩んだ。

浮かれる門に厄来たる。

舗装路になったことですっかり忘れていた。悔やんでも悔やみきれない。

 

15:10

ボトムに穴が開いたショックを思いっきり引きずったまま、河津駅行きバス15:18に間に合った。

前回コースを塞いでたバス停前の工事も終わったみたいで、道迷いせずに到着できた。

ゴールだ!もう安心だ!

あんしん?

や、やべぇ。

浮かれたところに煙は立つ。

でもまさか雨でも降ってくるのか?急激な腹下しが襲ってくるのか?それはありえる。

しかし、ちがった。

待てど暮らせど、一向にバスが来ないというジラレヘン展開へ。そっちだったか…。

浮かれた門には厄来たる、リターンズ。

 

15:25になっても来ないから、バス停にあった四次元バーコードを読み取って接近情報を確認してみれば、15:18の次の53分のバス情報しか出てこないじゃないか。

おいおい…。まさか18分のバスってもう行ってしまったのか?

いやいや、10分前に着いてたんだからそんなはずはない。

それともそれよりも前に到着して、時間になるのを待たずに出てしまったということか?そんなバス会社が日本にあってたまるか。

しかし、もう20分も過ぎてる。

都心を走るわけでもない伊豆の路線で、こんなに遅れるなんて考えられない。

事故だ。きっと事故ったんだ。

仕方ない。今回は河津桜は諦めるかと、道を渡って河津駅とは反対の修善寺行きのバスの時刻を確認してみたが、そっちはもっとタイミング悪く、1時間ほど待つという見事な田舎ダイヤ。

寒い。バス停が日陰だからとてつもなく寒い。

ダウンを着込んでも寒い。こんな状態で次の河津行きバスが来るのを30分以上待つのかよぉ~と膝から崩れ落ちていると、

やっと来た。

待ちわびたバスは輝いて見えた。

黄金バスか?

いや違う、見慣れた東海バスだ。嬉しさで涙が溢れて光って見えたのだ。

この時の気持ちは、ああ、見捨てられてなかった…という安堵で満たされた。

時刻は既に15:40を回り、次のバスまであと10分っていうタイミング。

30分遅れ。

一体何があったのか知らないけど、乗れてよかった。

最後の最後まで、伊豆で浮かれてはいけないんだ。

大事なことを教えてくれた。

 

そして、待ちに待った時間に突入だ。

ループ橋を過ぎたあたりから車窓はすっかり河津桜一色。

このフロントガラス越しに見える桜が分かる?

もうね、ものすごい浮かれた。

 

河津町の河津桜

のこったのこったどすこーーーい!!

もう凄すぎー!

すっかり浮かれてしまっていることに気付いちゃいたが、もう大丈夫。

目の前は河津駅だ。何が起こっても帰ることはできる。

 

町役場の近くから歩き始めて、河津桜まつりに突入だ。

河津桜らしい濃いピンクの桜の並木道を楽しむカップル、家族連れの中、下山したばかりの汗臭さを放つおっさんが降臨。

ごめんなさいごめなさい、臭くてごめんなさいと人混みに突入。

 

汗臭さプラス加齢臭のダブル体臭(ダブル浅野的な?)によって、桜がみるみる灰色に変わってしまうのではと心配したが、手が付けられないほどの満開で、心配は杞憂に終わった。

おらぁウキウキすっぞ!と、浮かれの極み、浮かれのピークハントだ。

とことん浮かれてやれ。このために頑張ったんだ。

 

凄すぎる。

まさに浮かれた世の絵と書いて浮世絵だな、とこの時はそんなアホなことを考えていた。

そして、浮かれ過ぎて帰りの電車の時刻を全く調べてなかったのだ。

やはり訪問販売の刺客は狙っていた。浮かれた門には厄来たる。

恐ろしい現実が待ち構えていた。

 

特急踊り子号の時間まで20分しかないという事態。

やべぇ!と人垣をかき分け、河津駅に向けてそれまでの3倍速で歩く。

はぁはぁはぁ。

春うららな陽気と、満開の桜を楽しむ人々を必死の形相で高速フェイントを繰り出しながら切り裂いていく。

そんな三笘の高速ドリブルをイメージしているが、実際にはその1/10のスピードだ。

 

最後に、せめて最後に1枚ー!!!

と、別れを惜しみながら河津川と桜のショット。

こんな慌ただしい花見になるなんて。東海バスが時間内に来てくれていればと、今更悔やんでも仕方がない。しかも、途中で修善寺行きバスとの待ち合わせとかなんとかで5分ぐらい止まったり。全体で遅れが生じてたみたいだ。

くぅ、悔やまれる!

 

駅前まで続く河津桜のショウタイムを駆け抜ける。

特急のチケットはもちろん事前予約してる訳ではない。着いてからみどりの窓口に並ばなくてはならないのだ。

ここで満席ですよと言われたらそれまでなのだが…。なにはともあれ、行くしかない!

 

伊豆の踊り子ちゃんを激写。

そんな時間ないって!

 

河津桜で賑わう伊豆だったけど、奇跡的に席は空いてた。

優雅に一列シートをゲット。

それでも取れたのは座席は熱海までだったんだけどね。熱海で東海道線に乗り換えて帰ることにはなるけど、伊東線がとにかく時間かかるからその区間だけでも特急に乗れたのは大きい。

特急料金はなんと3,000円。めちゃ高くてためらったが…。

 

優雅な車内で、周りがビールや酎ハイを飲む中、おもむろにザックから取り出すコカ・コーラ1.5リットル。どん!

周りの視線を感じたがそれがなんだって言うんだぃ?何も恥ずかしいことなんてない。

ドーナツとチョコパンを食べながら、えっちらおっちら帰りました。

 

 

 

振り返って

最後の最後で、山と道の5ポケットパンツに穴を開けてしまった。ぐぞっ。

帰ってからすぐに山と道にメールしたら、1,700円(送料込み)で修理できるっていうから、封筒にくるくるくるーと丸めて郵便で送った。

 

購入してちょうど2年。

 

そろそろ長持ちさせるためにもう一着持っといた方がいいかなーと、悩んでた矢先の出来事。

修理対応してもらえることが分かって、ひとまず安心。

ワークマンのメリノウールタイツは安かったし、小さな穴だからもちろんこのまま、またが擦れるまで使い続ける!

 

濃いピンクの河津桜が満開で超絶きれいだったから、もう少しゆっくりしたかった。

美味しそうなお店もたくさん並んでた。コーヒーでも飲みながらぶらつきたかったけど、一生に一度は河津町で河津桜を見てみたいと思ってたから、このタイミングで訪れることができて、それだけでラッキーだった。

走り抜けたけど。

 

残雪に見る冬の名残と、河津町の春の訪れ。

旧天城トンネルで繋ぐ、伊豆山稜線歩道と天城縦走路の旅、そして河津桜、このプランを思いついてバスのダイヤを調べてハマった時が一番浮かれた。

歩く距離は長めでちょっと大変だけど、ぜひ参考にしてみてください。ぜったい楽しいので。

雪山シーズンに伊豆ばかり訪れて、すっかり雪山を棒に振ってしまったけど、山なんて一年の殆どが雪山だからね、まあいっか。

伊豆縦横断の旅、これにて完結。

 

うえーい


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