【群馬】富岡アルプス スキンケア元年!下仁田カツ丼と神成山九連峰はつつじ祭り 登山

【群馬】富岡アルプス スキンケア元年!下仁田カツ丼と神成山九連峰はつつじ祭り 登山

登山ばかりしてるが故に、お肌は年中まっ黒焦げ。

おっさんの日焼けした肌は、小汚い。

足は臭せぇ。なんなら手も臭せぇ。

いや、これはまさか。

鼻の中が臭いのか?

もう分からない。

だが、もうそんな自分ともおさらばだ。

今年こそ、おっさんのスキンケア元年。

スキンケアの夜明けぜよ!

自分なりに美肌を意識してみることにした。

 

そもそも、自分のことを知る人は、

「あの人、標高3,000mの日差しの下でも帽子をしょっちゅう忘れてくるんです。それに日焼け止めすら塗らずに半袖ですからね。いい歳して雑過ぎなんスよ」

と、言うだろう。

心当たりありまくりだ。

おっさんのシミ・そばかすほど汚いものはない。

すでに後悔は始まっている。出遅れ感はあるが、まだ手遅れではない。

 

今こそ、鏡に向かって決意を固めろ。

 

なつかしい、坂井真紀のアレだ。

 

 

「絶対キレイになってやる」

 

じしっ。

 

日本一きれいなハイキングコース」って知ってるかい?

コースはツツジが咲き乱れ、新緑美しく、オキナグサの群生だって見られちゃう、ここは「富岡アルプス」。

群馬県富岡町にあるご当地アルプスさ。

 

日焼け対策を万全にして、ツツジの季節が到来した富岡アルプスへ出かけてみることにした。

折角だから、きよしやのカツ丼にも立ち寄ってみよう。

 

富岡アルプスは、神成山(かんなりやま)九連峰と呼ばれる低山が連なる山稜で、特に難しいところもなく、老若男女が楽しめちゃう、ゆる〜いハイキングコース。

ご当地グルメと組み合わせて、楽しむ所存でゴザル。

ツツジ祭り開催中の宮崎公園を起点に、きよしやのカツ丼と新堀神社のオキナグサを満喫するコース。

 

富岡アルプス龍王山の標高は321m。

絶滅危惧種のオキナグサは新堀神社から少し下ったところに群生してるよ。

 

ルートとコースタイム

■2022年4月16日 ※カッコ内は標準コースタイム

宮崎公園⇒(15分)⇒登山口⇒(105分)⇒新堀神社⇒(50分)⇒宮崎公園

コースタイム:2時間50分(休憩含まず)

総距離 6キロ
累積標高上り 330m

富岡アルプスと日本一きれいなハイキングコース 本編

下仁田カツ丼からすべては始まった・・

ここ最近、太ってきたかな?いやいや、そんなこと気にしないサぁー。

登山で大事なことは、太っているか、痩せているかではない。

登山の前に立ち寄るか、後で立ち寄るかだ。

迷ったけど、登る前に立ち寄ることにした。

もちろんご当地グルメのお話。

 

ここは、下仁田カツ丼の有名店「きよしや」さん。

勢い余って、開店30分前にたどり着いてしまった。

 

そんなわけで、下仁田駅周辺を散策。

下仁田駅の時計で、現在は開店15分前の11:15。

特に何があるわけでもなかったけど、田舎の駅舎って風情があって見てるだけで楽しい。

 

きよしやに戻ってみると、ちょうど店内へ案内された。

体がガチガチに硬くて、あぐらを組むのも一苦労な自分はテーブル席へまっしぐら。

座った直後、足が不自由な客が来店したためテーブル席を譲って、そそくさお座敷席へ退散。

まあ、そんなもんだ。

ちなみに、店内に入ると張り紙で「当店はお客様にご協力してもらう我がままな食堂です。byサービスの悪い店」とあったけど、気さくそうなおじいちゃんでした。

 

下仁田カツ丼は甘めの醤油味でめっちゃ美味かった。

接客はおばあちゃん一人だから、おのずと配膳は客が手伝うのが当たり前なスタイル。

出来上がったカツ丼を取りに行くのに、一度あぐらを組むと、その体の硬さから立ち上がるまでに20秒はかかる自分の情けなさに嫌気が差した。

その分、カツ丼がさらに美味かった。

 

大盛りにしなくてマジ良かったぜぇ…。

これから歩くのが嘘みたいに脂汗をかいている。

これは腹持ち良さそうだ…。

太鼓みたいに膨れた胃袋を抱え、登山スタート地点の宮崎公園へ移動。

登山前に食べたことを激しく後悔しつつ、富岡アルプスの山並みの標高の低さに、これならなんとか歩けそうだぞと心底安堵した。

ゲプッ。

 

宮崎公園からハイキング開始

4/16〜5/15、宮崎公園ではつつじ祭り真っ最中。

先につつじ祭り立ち寄ってしまうと、春爛漫な光景に酔ってそのまま帰ってしまう。

下仁田カツ丼の教訓、カツ丼食べるなら下山後に立ち寄るべし。

 

では、出発。

宮崎公園の駐車場はつつじ祭りということもあって、臨時駐車場もあったよ。

 

富岡アルプスの全貌がこれ。

神成山9連峰を往復する人もいたり、吾妻山を下山して南蛇井駅から上農原駅まで電車で戻ってくる人がいたりする。

自分は下山したら麓の集落を眺めつつ旧姫街道を歩いて戻る予定だし、それがダンゼンおすすめ。

 

富岡アルプスは標高300m前後の低山なだけに、見渡す山々がだいぶ高く見える。

ちなみに宮崎公園はすでに標高200m以上あるから、最も標高の高い龍王山のピークまで120mほどしか登らない。

登山前にカツ丼食べ過ぎたってなんとかなるのだ。

ゲプッ。

なんて優しい山だ。

 

まだ標高の高い山には雪がたくさん残ってるけど、麓は春満載。ヤグルマギクの群生。

あたかも知ってる風に書いたけど、ヤグルマギクなんてものは知るはずも無く、「ハナノナ」という千葉工大が作成した無料のアプリで検索した次第っす。かたじけのぉゴザル。

 

富岡市立西中学校の裏が、ハイキングコースのスタート地点。

まだ胃袋の120%がカツ丼で支配されている。

今すぐにでも宮川大輔ばりのレインボーを発射できそう。

 

トトロの可愛さに反して、今にもリバース寸前で顔色の悪いおっさんが富岡の森へ侵入していく。

 

まだ登山開始していないというのに、すぐ近くを漂う雲がまるで美ヶ原の様だ。

この美しい景色を自分の撒き餌で汚すわけにはいかない。

 

登山口は中学校の裏

やっと登山口に着いた。駐車場から10キロぐらいに感じたが、実際には200mぐらいだろうか。

ここはご覧の通り、ガチで中学校の裏にある。

 

なんて環境に恵まれた中学校なんだ。めちゃくちゃ羨ましいぞ。

一瞬そう思えたが、中学時代に部活の顧問やパイセン達から

「ぐえっへっへっへ(よだれダラリ)、さあ罰ゲームのお時間ぞ!」

と、陸上自衛隊ばりのしごきを喰らってきた自分としては、

「はーい、お前アルプスダッシュ100本」

と、ここの体育教師にしごかれ続ける自分の姿が容易に想像でき、やはり山とは適度な距離が必要だと思い直した。

 

「ハナノナ」は百発百中。これはムスカリの群生。

千葉工大が永遠に無料ですと宣言してくれているこのアプリ、一生使わせていただきマッスル!

 

ここから先、この案内板が何度も出てくる。

緑のところの記載をよーく見てほしい。

「日本一きれいなハイキングコース」

この日本一きれいなハイキングコースを危うくカツ丼リバースで汚すところだった。

てか、まだ油断できないけど。

 

ともかく、少しはこのコースを見習い、俺も美肌を目指して自分磨きをする!!

SPF50の日焼け止めを取り出し、

ヌリヌリ。

ヌリヌリヌリヌリヌリヌリ。

ヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリヌリ。

 

いつも以上に丹念に塗ってやったぞ。

これで安心してスタートを切れる。

あとは暑さに負けず、最後まで長袖に耐えられるかが勝負だ。

がんばるぞ。

 

中学校の渡り廊下には、外に向かって「富岡製糸場世界遺産登録おめでとう」の横断幕が貼られている。

 

スタート地点では紫ダイコンソウがわんさか咲いてる。

 

表情を無くしたお地蔵さんだっている。

いや、違う。きれいを追求すると、こうなるのかもしれない。もはやピカソの領域。常人には理解できないのだ。

じっくり見ていると、この小さなお地蔵さんから発せられる「表情なんて何だって作れるよ」という余裕が感じ取れる。

奥が深い。

富岡アルプス、侮れない。

 

重たい体を引きずってトレイルに突入。

まだ始まったばかりだというのに、なんだこの疲労感は。

しかも余談だが、ここまで無駄に書きすぎて、スマホを打つ親指だってすでに痛い。

 

不動明王がたくさん現れる。

ここからは邪神を捨て、きれいな気持ちで行かなくてはなるまいよ。

きれいなハイキングコースとは己も含めてきれいであれ、ということなのだよ。

 

完璧な青空。

4月だと言うのに黄砂による霞みが一切ないなんて、福岡県人からすると信じられへん。

新緑だけではなく空まできれいなのか。

満腹ですぐにでも横になってずっと空を眺めていたい気分だけど、この空の下では歩かないわけにはいかない。

 

ナイスなビュー。

 

深緑とツツジと青空

一峰の手前でさっそく始まるツツジロード。

きれいなハイキングコースの本領発揮といったところ。

 

颯爽と抜き去っていくハイカーを尻目に、ツツジの撮影をするフリして、こみ上げるリバースを必死に我慢している。

涙目でシャッターを押す健気な姿が、きれいだ。

完全に異端者に映ってるかもだが、あえて言わせてもらう。ご当地グルメまで欲張ってみることこそが冒険心というものだ。

このスタイルを変えるつもりはない。

 

立ち入り禁止の植生保護エリアでは、キンラン、ササバギンラン、エビネランが守られている。

全部ランなんだね。

 

なだらかな登りをちょっと登っただけで尾根道にでた。

 

まず9つあるピークの一つ、一峰へ。

 

麓の集落を見ていると電車の音が聞こえてくる。

2両編成のローカル鉄道、上信電鉄だ。

なんとも、旅の情緒を掻き立てるサウンドに癒やされる。

 

何を植えてるかによって畑の色が異なる。もう夏野菜を植える準備万端ってとこだ。

一峰からの集落の光景がきれい過ぎた。

なんだってきれいの一言で片付けたい訳ではなくて、本心ね。

 

トレイルには散った桜の花びらが散りばめられている。

きれいだ。

きれいとしか言いようがないのだから仕方ない。

桜の満開のタイミングには間に合わなかったけど、それでも満足。

 

麓が近いだけにエスケープルートが多く、うっかりするとコースを間違えそうになる。

満腹でボケーとしがちだけど、神成山コースと記載のある方へ進もう。

 

ちょうどミツバツツジの開花時期。

つい先日、梅が開花したと思ったら、桜の花見登山をして、あっという間にツツジの季節が到来。

毎年毎年、春は目まぐるしい。おかげで年を取るのも早く感じるよ。

 

だが、まだ大した量ではない。

これぐらいで日本一きれいなハイキングコースと名乗ってもらっては困る。

こちとら何年も山歩きしてるんでね、これぐらいじゃ驚かない。

この先、まだまだサプライズが隠されていることに期待。

(なんだこの上から目線は)

 

再び心を打つ上信電鉄の音が聞こえる。

2両編成の上信電鉄が鉄道模型みたいに小気味よく走っていく。

 

富岡アルプスの最高峰、龍王山に到着。

まだ腹のタンクは110%の状態。

それもそのはず、まだ2キロぐらいしか歩いていない。

いつもならなんてことない距離なのに、足に鉄球を付けて歩いてる感覚。

 

コースの半分も歩いていないという事実に、更にペースを落とさないと最後まで歩けないかもしれないと焦る。

内臓の老化の早さを痛感した。

 

龍王山から先はミツバツツジからヤマツツジへと変わり、いよいよ日本一を謳うハイキングコースの核心部へ。

本当にペースを落として歩かないともったいない。ゲプッ。

 

カツ丼の消化は進まない

宮崎公園からスタートした場合、ゴールは新堀神社になるから、新堀神社方面へ進めば問題なし。

 

一つ一つのピークを越えていくため当然アップダウンはあるけど、大したことなくて、標高差は30m前後ぐらい。

 

よく整備されたトレイルに、ヤマツツジとミツバツツジが入り混じる。

湿度も低いし、快適そのもの。

 

そして繰り返されるなだらかな登り返し。

 

発光しているかのような新緑に包まれる。

日差しは強いけど瑞々しく、それでいて涼し気で実に春らしいハイキング。

新緑、ツツジ、青空、ローカル鉄道、サンシャイン池崎、顔なし地蔵、満腹。

きれいがそこら辺に散りばめられている。

 

突然、ミニ自然博物館なるものが出現。

 

ひ、ひいぃーーーー!!!

突然テンの剥製とご対面という、富岡アルプスの摩訶不思議な演出。

うん、でもアレだ。個性的だ。

 

今年の干支が何だったか、もう完全に忘れていた。

お陰で思い出せたよ。

 

だがしかし、はっきり言って干支って必要なのか?

自分のアルツぶりは置いといてあえて言う。

必要ないから忘れるんだ。

本人確認するときに、自分の干支の記入欄あるか?

ワクチン接種会場で干支聞かれる?

干支よ、もうお役御免じゃ。

あたしゃ干支から決別するよ。

上司から来た年賀状に渋々返事を書くぐらいで、すっかり年賀状なんぞ書かなくなったし、もうこの先なんも困らない。

おかげで頭の中まできれいになった。

 

満ち足りた気分で新緑のトンネルへと歩みを進める。

木々から差し込む春の日差しを浴び、喉が渇けばアミノバイタルを一口飲む。おえっ。

満腹すぎてこれ以上は飲めない。

結局、この日飲んだ水分はアミノバイタル200mlぐらいだった。

それは満腹以外にも理由がある。

今回のアミノサプリ、これまで飲んでいた物から変えて、クエン酸チャージというやつを初めて試してみたんだけど、この化学反応を起こした得体の知れない香りが、オ・ナラ臭にしか感じられない。

口元に運ぶたびに鼻を突くオ・ナラ臭。

予想外の奇襲に失神寸前。

新緑、ツツジ、ローカル鉄道、サンシャイン池崎、オ・ナラ臭。

この新たなサプライチェーンマネージメントが今後の登山のスタンダード。

 

オ・ナラ臭にえずきながら、同時に五月雨式に登場する紫色のミツバツツジと朱色のヤマツツジに癒やされるという一挙両得。

ミツバツツジが発色良すぎからか、オ・ナラ臭で頭がぶっ飛んだからなのか、まるでツツジが宙に浮いてる様に見える。

 

ミツバツツジの奥にはズミの花。そして抜けの良い空。

間違いない。

日本一きれいっス。

 

ヤマツツジが大噴火。

兄貴、日本一で間違いないッス。

クエン酸チャージのオ・ナラ臭も日本一っス。

安かったから20袋セットで買って、涙が止まりませぬ。

 

オ・ナラ臭によって頭の中がゼロリセットされ、ここが何ピーク目か忘れた。

しかし、あえて言わせてもらおう。

ピークなんてどうでもいいと。

ここはコースをトータルで楽しみたい。うっとり絶景を見て、ちゃっかり運動をして、うっかり食べ過ぎて、それで究極満足なのだ。

 

とてもきれいなコース。

なんなら世界一を名乗ってもらいたい。

 

日本一きれいなハイキングコースの神髄

久しぶりに晴れた。すべてが煌めいているじゃないか。

日差しがさんさんと降り注いでいるが、まだ4月だから肌が焼かれる感覚がない。

それに油断してはいけない。

半袖になりたいところだが、美肌を目指すため長袖スタイルは曲げられない。

そろそろ、スーパーに向かうおばちゃんスタイルで、アームカバーも買ってもいいかも。

 

胃の内容物90%。

少しずつ減ってきたが、まだまだ苦しい。

頑張って歩かないと。

チーターは速く走れる体を維持するために、どんなに飢えても食べすぎたりしないと聞く。

どんなに満腹になろうと、うまいものがそこにあれば、どうしても一口、あと一口と根性で食べ続けてしまう自分へのツケだ。

ちなみに、最近はメルティキッスの虜だ。

昔からチョコレートに目がない。

チョコとは堕落させる罪深い食べ物だ。

 

これは第6峰か?

もうYAMAPで確認するのもかったるい。

そうか、遭難は満腹が引き起こしているのかもしれないなと、この時ふと思った。

 

7峰。

 

そして8峰。まさに惰性で歩いてる感が出てしまっているが、まだお腹のタンクは90%の状態。

仕方ないのだ。

下仁田カツ丼の腹持ちは尋常ではない。

 

はっ!!

8峰を過ぎると、熱望していた春が飛び込んできた。

今日イチの絶景だ。

この春爛漫な景色を見れば、あの恐ろしい寒波にもう怯えなくて済むんだと確信が持てる。

冬物は全部しまってOKだ。

 

えり元を手で広げ、首から胸へと涼しい風を通す。

火照った体が冷えていくこの瞬間がたまらん。

このベンチでボケーっと座って、景色を眺められたら幸福に満たされちゃうだろう。

そして、一生立ち上がることができなくなる。

それが分かっているから、座らずに立ち去った。

ここは危険すぎる。

 

最後のピーク、吾妻山に到着。

とうとう富岡アルプスを極めてしまった。

ピークはどうでもいいと言ったばかりのくせに、やはりたどり着けて嬉しいじゃないか。

これでご当地アルプスの完全制覇に向けてまた一歩近づいた。

野望が壮大過ぎて腰を抜かしそうだ。

 

新堀ルドルフ神社へと下山する。

高校生のころ、近くに中山競馬場があったため競馬にどっぷりハマり、ナリタブライアンやトウカイテイオーに熱狂した。競馬とパチンコをやるためにガソリンスタンドとファミレスのバイトに明け暮れたけど、若いころにハマったお陰で、高校を卒業してからはさっぱりやらなくなった。

「若気の至り」なんてものは瞬間風速で終わる。

やはり若かりし頃に遊んでおくべきというのは正しいね。

 

下山の最後までツツジロード。

胃の内容物は80%。やっとまともに歩ける感じになってきた頃、ゲッザーン開始。

 

最後まで凄まじくきれいだ。

だが、どんなにきれいなハイキングコースであっても往復で戻る気にはなれない。

 

新堀ルドルフ神社に到着。

当然ながら「3冠馬」とか「オグリの方が好き」とか、そんな不謹慎な落書きは見当たらない。

 

オキナグサと古代蓮の里と東大グランド

この立て札に気付くまで、オキナグサを見に来たことを忘れていた。

通り過ぎる寸前で気付いた。

 

どっぱーん!

これぜーんぶオキナグサ。

もう既に綿毛が目立つけど、花もまだまだ咲いてる。

 

こないだ登った福岡の基山より密に咲いているじゃないの。

 

オキナグサは漢字で「翁草」と書く通り、おじいさんが俯いた姿に似ているのがその名の由来だけど、茎と葉、花すべてに猛毒を持つ、クセ強めのジジイだ。

 

土を掘り返されない限り、何年もずっとここで同じように咲き続ける。

ジジイとか言っておきながら、実はほぼ永遠の命を手に入れた最強の不滅ジジイなのだ。

ぜんぜん儚くないのだ。

絶滅危惧種だけど。

 

オキナグサの写真ばかりアップしても仕方ないので再び菜の花。

アブラナ科の花をすべて菜の花と呼ぶため、これが何の菜の花か判別がムズい。白菜だろうか?

 

胃が少し軽くなってきたから宮崎公園へは戻れそう。

ここで宮崎公園への戻り方は、体力や資金力によって異なる。

わんぱく → 富岡アルプス往復

平民 → 集落を歩いて戻る

貴族 → 電車に乗って戻る(南蛇井駅⇒神農原駅)

 

ちなみにYAMAPを見ると貴族階層のなんと多いことか。

金が有り過ぎてその使い道が分からない、ジラレヘンけど、この世にはそういう人がたくさんいるのだ。

 

自分はボンビーの端くれ。どんなに満腹で辛くても限界まで己の足だけで歩き、少しでも負担を軽くしてやる。

集落を散歩しながら、足元に小銭が落ちてないかしっかり目を光らせながら戻ることにする。

 

こうやってみると神成山って意外と険しい岩稜なんだなぁと見上げていると、麓に何やら石仏らしきものが置かれてある。

 

あ・・あれは!

財運向上の神様、大黒天様ダァ!

しかもよく見れば、まさかの七福神全員集合。

豪華すぎてちむどんどんする!

 

なんだここは。せっかくちむどんどんしてたのに。

富岡周辺の見どころは下仁田カツ丼しか調査できなかったからこんなところ知らないぞ。

 

古代蓮の里とな。

ふむふむ。なるー。ふむふむ、え?

ま、まじ?ウソだろ?

ここの古代蓮は、千葉市の東大グランドの地下から発見された2,000年前の蓮の種が発芽した物とな!?

 

東大グランド。。

 

忘れもしない。あそこか。

小学生の頃、所属していたサッカークラブの合宿地。

毎年、夏が来ると、東大グランドの季節がまた来るのか…と憂鬱になったものだ。死ぬほど走らされて、死ぬほどスクワットさせられた地獄の日々。

今思い出してもゲロりそうだ。

そっかそっか、あそこで発見されたのね。

まさか群馬の山を歩いて千葉と繋がるなんて思いもしなかった。

リアルにちむどんどんしたべさ。

 

ほんで、これが古代蓮。

2,000年前の種が発芽するなんて、考えてみたらすごい話だ。

 

死ぬほど古代オタマジャクシが泳いでいる。

 

 

こんなところにもオキナグサが群生していた。

絶滅危惧種とか言われてるけど、ここ富岡ではツツジよりたくさん咲いていそうだ。

 

宇芸神社の前を通り過ぎる。

胃の内容物は60%ぐらいか。まだダルいからこの階段を上がる気にはなれない。

説明書きを読んでみると、天武天皇の時代に創立された由緒ある古代神社なんだそうだ。

ふむふむ、全然ちむどんどんしないから先に行ってよかよか。

 

宮崎公園のつつじ祭り

さあ、戻ってきた。ここが宮崎公園のツツジ祭り。

くるくるわっしょい、くるくるわっしょい。

祭りといっても露店が出てるわけではない。800本のツツジが咲きに咲きまくっている。

 

カツ丼が50%ほどとなり、胃が軽くなってようやくゴール。

なんという腹持ちの良さ。

 

振り返って

下仁田カツ丼は甘めの醤油ダレが特長。

他のカツ丼とはぜんぜん違う味を楽しめるから一度食べてみる価値、ダンゼン有り!

腹持ち良すぎるから、登山後に食べることを薦める!

駒ヶ根のソースカツ丼、会津のソースカツ丼、長岡や新潟市にもあるみたいだし、そして今回の下仁田カツ丼。

意外とご当地カツ丼って多そうだな。

考えてみたら、揚げ物だから醤油味が合わないはずないもんね。

 

日本一きれいなハイキングコースは、トレイル上に桜の花びらが散りばめられ、ツツジが咲き乱れ、展望の良いところが随所に出てきて、ほんと良かった。

集落の散歩も含めて、最後まで楽しめるコース。

ガッツリ歩きたい方は何往復もして罰ゲーム気分を味わうべし!

 

ちなみに最後まで長袖をまくし上げることなく日焼け対策ができた。やればできるのだ。

ネクストステップはメンズケシミンの購入だ!

では!

 

買うべきはメンズケシミンより太田胃散かもしれぬ。


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