【赤城山】篭山 QUEEN’sアカヤシオと肝油ドロップ!群馬が魅せる圧倒的なピンクの森の登山

【赤城山】篭山 QUEEN’sアカヤシオと肝油ドロップ!群馬が魅せる圧倒的なピンクの森の登山

 

あれは一体なんだったのだろう。

 

気が付けば、口からよだれを垂らし、だらしなく空を眺めて突っ立っているおっさんが一人。

 

どうやら自分は、この世の物とは思えない美しい光景に陶酔し、薬物中毒者みたいにふわふわ~と宙に漂った気分でいるみたいだ。

 

WBCで日本が見せてくれた激闘の数々に感動して、試合が終わった後もテレビの前からしばらく動けなかった時と少し似ている。

 

どうでもいいけど、大谷翔平、種ウマにならんかな。

いや、大谷翔平の両親のDNAを残すべきなのかもしれない。

 

大谷翔平がディープインパクトだとしたら、両親がサンデーサイレンスなのだから。

とにかくすごい遺伝子だ。

 

話をよだれを垂らすおっさんに戻して、

赤城山のアカヤシオの大群生がレベチ過ぎて言葉を失った。

大腸内視鏡を終えて、麻酔が覚めていく時のあのフワ〜っていう感覚。

それに似た気持ちの良さ。

やはりアカヤシオは最高だ。

 

 

さあ、アカヤシオハンターのあちきがやって来たのは赤城山にある篭山(かごさん)

 

え!?いまさら?

ええ、すみません。今更です。

 

アカヤシオハンターとか言っておきながら、これまでなぜか赤城山以外の山ばかり登ってきたという意味不明なチョイスぶりに我ながら頭を抱える。

 

アカヤシオは赤城山で多く見られることから、アカギツツジと呼ばれちゃうほどなのに。

 

いや、すごかった…。

 

ほんとずーっと、ずーーっと、アカヤシオのトンネルを登っていく。こんな山、他に知らない。

 

もっと早く来ればよかった。

 

歩いたコースは、上りは利平茶屋から篭山まで通称アカヤシオ尾根。

そして下りは、林道の終点から南尾根を伝って利平茶屋に戻ってくる周回コース。

 

南尾根はバリエーションルートらしくYAMAPにもルートの記載がなかったけど、踏み跡バッチリ。

アカヤシオの時期は何人ものハイカーが歩いてて、リボンも多いから道迷いの心配はないと思うけど、事前にYAMAPで軌跡をダウロードしておきましょ。

 

篭山(かごさん)は標高1,438mの鳥居峠のすぐ隣にある山。

 

ルートとコースタイム

■2023年4月22日 ※カッコ内は標準コースタイム

利平茶屋森林公園⇒(90分)⇒篭山⇒(5分)⇒鳥居峠駐車場⇒(90分)⇒利平茶屋森林公園

コースタイム:3時間5分(休憩含まず)

総距離 4.6キロ
累積標高上り 570m

篭山のアカヤシオ 本編

利平茶屋から登山開始

利平茶屋森林公園キャンプ場の駐車場。

100台は止められるであろう広大な駐車場はアカヤシオ以外の時期はガラガラらしい。

 

街中では2週間前に散った桜が、ここの駐車場では満開。

そしてこのスッキリした青空。

完璧な晴れに見せといて、実は30m近い強風でこの日のてんくらはC予報。

もし鼻水が強風で真横に伸びて、ほーら鯉のぼりだぞぉ〜元気に泳いでるぞぉ〜とか言っても誰も喜んでくれないぞ。

 

強風は樹林帯歩きだからなんとかなるだろうけど、この風でアカヤシオが散ってしまうことを心配して、慌ててやって来たんだよね。

 

来た甲斐あって、駐車場からすでにピンクに色づく尾根が見えてテンション上がる。

 

利平茶屋のトイレは閉鎖中。

ちなみに、ここ最近は便秘が続いてて、この日の夜、耐えられずにとうとう薬物に手を出してしまった。

そのピンクの小粒を二錠飲めば天国が見られると聞いていたのに、翌朝見たのは地獄だった。

ひたすらトイレで死んだ。

ちなみに朝だけではなく、夜も死んだ。

 

利平茶屋はアカヤシオ王国桐生市にあるのか。

つか、いつまで駐車場におるん?

 

山の神様に軽く会釈して出発。

一年前から今日のプランを考えてきただけあって久々にドキドキする。楽しみだ。

 

アカヤシオ尾根のアカヤシオ

この先をまっすぐ進むルートと右に曲がるルートに分かれるんだけど、通称アカヤシオ尾根は右へ。

 

シャクナゲも見頃を迎えいた。

咲きたてほやほやはやっぱきれい。

 

アカヤシオ尾根はこの案内板が目印。

 

鳥居峠までは2.6km。

篭山の北面にアカヤシオの群生地があると、何かの本かブログで読んだ。果たして今日は見つけられるだろうか。

篭山は鳥居峠の手前に出てくるから、アカヤシオの群生地はここから2kmぐらい歩いたところに出てくるのかもしれないなぁ。

そんな風に呑気に考えながらのスタート。

 

取り付きはなだらかな尾根を登っていく。

アカヤシオは岩場に咲くイメージだから、どうせまだまだ先だろうな。

 

まったくもって、呑気だった。

 

 

ぬわんですとっ!!

 

突然現れたピンクモンスターに不意打ちを食らい、すかさずパニックシャッターを切りまくった。

ふーふー、ひとまず落ち着け。まだ歩き始めて10分も経ってない。そんなはずないんだ。群生地はまだまだ先のはずなんだ。

 

ほら、やっぱり。

とにかく明るい安村ばりに一瞬で姿を消したじゃないか。

期待を持たせないでくれよ赤城山。いくらなんでも早すぎだ。

この殺風景な尾根こそが、あーたの本来の姿なのは分かってるんでござんすよ。

 

 

でも安心してください

 

咲いてますよ!!!(鼻血ぶしゃー)

 

再びパニックシャッター切りまくりー

ふいー、落ち着け落ち着け。

そんなはずない、そんなはずない。

 

これまでいくつものアカヤシオの山を登ってきて、こんな簡単にお目にかかれたことはない。

はぐれメタル並みにレアな存在なのに、これは何かの間違えだ。

 

連続技で鼻血っ!!

すでに始まってたんだ。アカフェス!

 

うそだしょ。なんじゃこりゃ!

これから歩く尾根がピンクに染まっているじゃあ、あーりませんか。

 

ジラレヘン光景がドバドバ襲ってくる。

こないだの三床山の極めて小規模なアカヤシオを見たからこそ、このギャップの大きさにたじろぎまくり。

 

風は強いけど苦にならない。

 

ちなみに、今日みたいな花見を目的にした登山では趣味的要素が濃くて、とても気楽だ。

ガッツリ登る登山だとどうしてもスポーツ的要素が濃くて気が張るし、なにより達成感を優先させた登山になってしまう。

 

これは感覚的なものかもしれないけど、山登りは趣味的要素が強いほうが、自分の性に合っていると思う。

 

こんなアホなブログを書いてる時点でガチ勢ではないし、今後も趣味としての山歩きを大事にしていく上で、登山家を目指すのではなく、山歩き愛好家でありたいと思う。

 

たまにスポーツ要素を求めることもあるけれど、そんなことは稀だし、マラソンは走るけどトレランにはまったく興味がない。

 

まあ、そんな事はどうでもいいことかもしれないけど、登山という趣味を長く続けていく上ではけっこう大事なことの様な気がする。

 

 

そろそろアカヤシオの群生も終わりが見えてくる頃じゃないのかな?

そう思って先の方を見渡しても、まだまだヤシオ畑は続く。

 

これはもはや奇跡だ。

 

映画ボヘミアン・ラプソディのフレディ役のクリソツさと同じレベルの奇跡。

映画は前評判ほど感動しなかったけど、ブライアン・メイが自分が思ってた通り頭が良くて常識人だったのが嬉しかった。

言ってる自分が間抜けな感想しか言えないのが恥ずかしい。

 

この先も似た写真のオンパレードになるけど構うもんか。

画像加工しまくって全然違う写真にしてしまうことも考えたけど、それだとレコーディングを懲りすぎたためにライブで演奏できなくなってしまったQueenと一緒になってしまう。

Queenと一緒…

一緒でいいじゃないか。つか、なんておこがましい考えだ。例えを間違えたな。ごめんよ、フレディ。

 

似た写真ばかりになってしまうのは腕の問題だった。

許しておくれ。

 

最近、派遣社員ともめている。もめるというより、一方的に責められている。

この派遣社員が「私も展示会に行ってみたい」と言い出したから、行ってもいいけど遊びじゃないからね。と釘を刺したことに騒動は始まる。

どうもその一言が派遣社員の癇に触れたらしく、

後日メールで、

「大変心外です。私が遊びに行くとでも思っていたのでしょうか。ずいぶん私に偏見を持っていらっしゃるようなので言わせてもらいますが、そういうことは展示会に行ったらお昼をどこで食べようとか盛り上がっちゃってる方々へ言ってもらいたく。大変不快です」

というものだった。ほぼそのまま。

いやいや。。こんなメール送られて、お前以上にこっちは心外だっつーの!

ここの指揮を取っている自分が釘を差して何が悪い!

と思わず言ってやりそうになったが、今のご時世、中間管理職は実に弱い立場にある。

特に自分は史上最弱なのだ。

そして、このメールにはまだ続きがある。

「そういう方々を許しといて、一方では厳しくするという管理者は世間ではパワハラと言うらしいですよ」と締めくくられていた。

 

さすが、史上最弱の中間管理職。完全に脅されとーやん。

 

もうこのお方に納得してもらおうなんて思わないし、直接話せば解決しなきゃいけなくなりそうだから、もう次の契約更新まで待つことにして、メールをそっくりそのまま派遣会社の営業に転送した。

 

そして、自分の反応が全く無いことが不満だったらしく、この派遣社員はなんと人事部にもクレームのメールを送りだした。完全に気が狂っている。

人事部からは、この派遣社員はトラブルを起こしやすいタイプだからどうにかしないとですねぇ…と、すかさず相談がきたから、お陰で次回の契約更新はしないという話が早くできたのは良かったんだけど。

 

まあとにかく、今の社会は中間管理職にとって不利にできているのは間違いない。脇を締めておかねばっ!

 

つまらないことにストレスなんて溜めず、せっかくのアカヤシオをもっと楽しまなくちゃ。

全力で楽しまなきゃ。

 

しかし、こういう旬の山情報って、みんなどうやって収集しているんだろう。

山と渓谷やPEAKSで篭山の特集とか見た覚えないんだけど、駐車場は割と混んでたし。

こういうのいつも不思議に思う。

自分はたまたまネットで探してて、だいぶ昔に書かれたどなたかのブログを見つけて、このルートだ!って飛びついたんだけどね。

 

左前方に見えるピークは長七郎山かな。今日はあそこまで行くつもりはない。

総距離5キロほどの、すがすがしいまでのお気楽登山なのだ。

 

歩いても歩いてもアカヤシオ。

食べても食べても太らないと油断していたら冬の間に8キロも太ってしまい、体が重いのなんのって。

 

こいつは間違いなく銀河系イチの景色だ。

こんな場面が次から次へと訪れる。

 

尾根伝いに左へと折れていく。

もうこの先はあまりピンク色していない。アカヤシオもさすがに息を切らしたのかな。

あたしも、ちと一休みするよ。

 

と、思いきや、ぜんぜんそんなことはない。

第一波、第二波、第三波とピンクの波が押し寄せてきて息ができない。

 

今晩はアカヤシオに追いかけられる夢でも見そうだ。

ちなみに、この日の翌日は久しぶりに千葉でケーキ屋をやっている友人を訪ね、父親の誕生日ケーキを買った。

一番高かったクッキー生地のケーキを選んだ親父が、なんだこのケーキ硬てぇなと、文句がうるさかったから、俺のはスポンジがもふもふでめっちゃ美味いしもう交換は手遅れだからねと突き放して丸呑みして完食。

まあダイエットは一休みって感じ。

 

肝油ドロップ!!

肝油なんて、今の若い子は知らないだろうな。自分が小学低学年の頃、まだ希望者がいないかヒアリングしてたのを覚えている。

自分は親が買ってくれないのが悔しくて、魅惑のお菓子に見えた肝油ドロップ(笑)

この喜びはその時の反動か?

 

肝油ドロップを舐めながら、まるで宇宙からピンクのクラゲがぽよぽよと降り注いでいるかのような景色に酔いしれる。

 

この異常なまでの喜びは、間違いなく三床山の反動もあるな。

 

岩場がところどころでてきて、いかにもアカヤシオが好みそうな環境になった。

 

休み休み、何度も足を止めて撮影して、再び歩いてを繰り返してる内に、気付けばこんな高いところまで上がってきてた。

 

アカヤシオを見に山へ登るのが毎年恒例になってるけど、実に贅沢なことだと思う。

仙人ヶ岳、ヤシオ山、袈裟丸山、三ツ岩岳、鳴神山、アカヤシオの名山はたくさんあるけど、どれもここ赤城山の比にならない。

あ、仙人ヶ岳とヤシオ山はまだ登ってなかった。他人のレコ見てるうちに登った気になってしまったパティーン。

 

アカヤシオのトンネルを抜けていく。

派遣社員から訳の分からないメールは来るし、パソコンと向き合っている日々がなんとも馬鹿らしくなってくる景色だ。

 

狂い咲きかと思った途端、アカヤシオが消えた。

どこ行った?

 

さすがに、もう終わったか。

岩場もなくなったしね。

でも下りのコースもこれまたアカヤシオが物凄いと聞いている。

百名山は伊達じゃないわ。

深田久弥はアカヤシオが理由で百名山にしたわけではないみたいたけど。

 

深田恭子が深キョンなら、深田久弥は深キュン。

それはいいとして、大沼(おの)が見えた。

大沼の手前の小さな沼は覚満淵というらしい。

赤城には火山らしくいくつか火口湖が存在する。

 

篭山山頂

大沼ばかり見てたら、意図せず篭山に到着してしまった。

もっと立派な標柱が立ってるのかと思ってたから、ここが山頂だなんてうっかり見落とすところだった。

 

篭山を下っていくとすぐそこは鳥居峠。

木々の間から駐車場も見える。

 

下っていくと岩場で男性が転倒してるのが見えて、バンソーコーと湿布ありますよ!と駆け寄ったけど、怪我がない様子でよかった。

強風で樹林の中にいてもたまに体がもっていかれそうになるからバランスを崩しやすい。

しかもアカヤシオで上ばかり見ちゃってるもんね。

 

もし篭山で怪我しても、鳥居峠の駐車場が目の前だから、その点は安心。

 

しかも、ここまで登ってきた先にあるのはサントリーのビアホールという摩訶不思議な展開。

 

鍋割山ラーメンに惹かれるけど、下山後は群馬名物のシャンゴに立ち寄る予定だからね、ここは我慢だ!

 

林道終点から南尾根へ

鳥居峠から、強風に負けじと景色を眺めていたら駐車場の砂埃で目をやられて長居できない。

 

さて、林道を終点まで移動する。

この林道は長七郎山が風を遮ってくれているため、無風だったのが助かった。

 

最近、藤川球児の野球解説がとても分かりやすくてお気に入り。

要点をついた話し方には頭の良さを感じる。名前はアホっぽいのに。

フジテレビの解説者じゃなければWBCの解説もぜひ藤川球児にしてもらいたかった。

 

ここを下ればYAMAPに実線で記載されているルートで利平茶屋に戻れるけど、ここはパス。

もっと先まで行くよ。

 

この落石だらけの林道の終点まで歩く。

 

こういうところで作業する人達はどんな山にだって登れちゃうエキスパートなんだろう。

小心者の自分はここを通過するだけでもドキドキしちゃうというのに。

 

遠くに雪をかぶった山が見える。

那須岳かな。那須岳は幼稚園児だった頃に登ったことのある山だ。

下から雲が上がってくるのが見えて、自分が恐ろしく高いところにいることに感動したことをよく覚えている。

 

南尾根のアカヤシオとシャクナゲ

さあ、林道の終点に着いた。

ここが桃源郷の入り口。上りのアカヤシオ尾根を上回る群生はさすがにないだろうけど、こっちのルートではシャクナゲと三崖の滝という見どころがあるらしい。

 

さあ、行ってみよう。

最初は少しザレたところを下っていく。

 

予想してた以上に踏み跡が明瞭でほっとした。

しかし、予想していたとは言え、まさかのアカヤシオが一本も見られない光景に多少なりとも焦った。

 

と、思いきやすぐに始まるモリモリ祭り。

心配は杞憂に終わった。さすが本場。

 

ところどころ痩せ尾根がでてくるのも冒険感があって楽しい。

このルートは近いうちに歩けなくなるかもしれないなぁ〜なんて思いながら、次々とハイカーが登ってくるから驚きだよ。

 

一向に途絶える気配がしないアカヤシオ。

作者が死ぬまで終わらないゴルゴ13ばりに終わりのないヤシオ物語へといざなってくれる赤城山。

 

これがゴルゴヤシオだ。

もみあげ太め、眉毛マシマシ。

群馬の山奥でゴルゴの物語はまだ続いていたんだね。

もはや中身のないことしか書けなくてスンマソン。

 

中身がないからという理由ではないけど、自分が書いたブログを読み返すことはほぼ無い。

でも、写真を見返すことはたくさんあって、その写真の多くが歩いてる過程を撮影したもので、山頂からの景色はほとんど見ることは無い。

例えば、樹林帯を抜けてやっとピークが見えた時の写真とか、途中に咲いてた花とか、テント場から見る朝日といった何気ない一枚。

 

下手なりにうまくこの瞬間を撮れたなぁーと、その時の汗ばんだ感じや山頂が見えたときの喜びとか、感情が蘇ってくるのを楽しみながら、割とキモい感じで眺めている。

 

何が言いたいかというと、何気なく撮ったスナップ写真にはストーリーが感じられるものが多くて魅力的なんだけど、バッチリ三脚を立てて芸術点を狙った様な、いわゆるキメた写真には大して魅力を感じない。

ええ、ええ、あくまで個人的な感想ですから。

 

もちろん、登山をして写真展をやっちゃう様な方々の写真には驚かされることも多いけど、そういうのは自分の趣味嗜好とは大きく異なるわけです。

 

今回は歩いてる過程だけを思いっきり楽しむ登山だから、きっとこの数日後、何度も振り返って写真を眺めることになるんだろうなぁと確信している。

 

特に、アカヤシオはこういう太陽をバックにして、ピンクの花びらが舞い落ちてくる感じで撮るアングルが好きで、この赤城山の現実離れした大群生に失語症になったことも同時に思い出されるはず。

 

シャクナゲとアカヤシオの禁断の組み合わせは長崎皿うどんと金蝶ソースの関係性に似ている。

簡単に言えば、味変だ。

 

ちなみに、周りのハイカーも立ち止まり、うわうわうわ…と、リアルうわ言をあげている。

 

そう言えば、後ろにいたグループも気付けばいなくなっているではないか。きっとアカヤシオに魅せられて脱糞してしまった仲間をモーモー牛さんでお尻をきれいにしてあげているんだろう。

モーモーで済まさず、次からは紙おむつ必携で頼む。

 

上ばかり見惚れていると滑落しちゃいそうなところもあって、要注意なのだ。

 

後ろ姿を撮ってみたら想像以上に乙女チックに内股だった。

ちなみに、最近購入したこのLight5ポケットパンツがお気に入り。

3年以上前に買った色違いを持ってるけど、微妙にポケットの位置とかサイズ感も変わってて、明らかに進化している。 

 

淡ーーーい!!(甘い)

ちなみにフイルムシミュレーションはASTIA。露出感度はエグいぐらい上げて撮るのが、自分流のアカヤシオを撮るときのお作法。

 

まだまだアカヤシオの尾根は続く。

ほんと、この周回コースはアカヤシオの無限ループだ。

 

話しは逸れてばかりだけど、今日は下山後に群馬名物のシャンゴでお昼にする予定。

焼肉の「あおぞら」と悩んだけど、あおぞらは前橋だから少し北上しなくちゃいけないんでね、前から行ってみたかったシャンゴに決めた。

群馬はグルメ大国だから、いつも何を食べるかが楽しみでありんす。

 

どうやらここから遊歩道と合流するみたいだね。

ここは三崖の滝へ。

 

開花したばかりの白いシャクナゲ。

 

だいぶ標高も下げてきた。

さすがにそろそろ見納めかな。

遠くの尾根までアカヤシオでいっぱい。

 

遊歩道と合流してからの方が、なかなかワイルドなんでない?

 

山崖の滝(さんがいのたき)に到着。

 

おお〜、意外と落差がある!!

 

しかし、ここまでの道中、たくさんの砂防堰堤が築かれてて、そこを沢がちょろちょろと流れている光景を見ながら下りてきた。

そんな人工物を経て、今やっと現れた自然の滝に感動することはもはや不可能だ。

愛想笑いができずに、常務から笑えよ!と叱られたことがある自分は(ブラック上司)、完全に感情を無くした顔で見上げていたに違いない。

 

まあ、せっかくだから、湿ったところにネコノメでも咲いてないか探してみよう。

 

皆無じゃないか。

 

なんか…最後の最後でもったいない展開になった。

 

山崖の滝からキャンプ場まではフラットに近いハイキングコースが続いている。

アカヤシオ劇場はもう終わったけど、もはや致死量のアカヤシオが見れたから思い残すことはない。

 

上を眺めればアカヤシオの峰。改めてすごい群生地だった。

 

この橋を渡ったらキャンプ場だ。

ここで木材を運んだり作業していた白人男性がアカヤシオ色に日焼けしてるのがとても痛々しかった。

 

戻ってきたYo!

なんとも素晴らしい一日だった。

頭の中でビージーズのステイン・アライブが流れちゃうぐらいノリノリで下りてきた。ジョントラボルタが鏡の前で髪型をばっちりキメ、おケツをフリフリさせちゃうあれね。

それぐらい会心の一日になった。

 

群馬名物花豆と高崎パスタシャンゴ

利平茶屋から一番近い道の駅くろほねやまびこへ。

 

群馬といえば花豆。

栃木との県境に近いけど、とにかく群馬といえば花豆だから甘納豆を購入。

 

そして、まだまだ終わらない群馬の旅。

何度も何度も来てる群馬だけど、登山かスキーでしか来たことが無いから、高崎辺りをうろつくことってこれまであんまりなかったんだよね。

 

というわけで、高崎パスタの代表格「シャンゴ」へ初潜入。定番メニューはベスビオとこのシャンゴ風。

店内を見渡すと、男性客は全員このシャンゴ風しか頼んでいないじゃないか。迷いは消えた。シャンゴ風を一つ!店員に高らかに宣言した。

 

美味い!!

味の濃さが運動後にちょうどいい!

 

隣の一人でやって来てる男性客もペロリとたいらげて余韻に浸っている。

シャンゴ風にして正解だった!うまいまい!と食べ進めて、

 

飽きた…。

 

半分ぐらいで完全に手が止まり、

濃いソースに飽きてしまった。

 

今更だけど、トマトソースのほうが好きだし…。

 

いや、スミマセン。ほんと、美味かったんだよ。なんだかんだ完食したし。でも次はトマトソースだなぁ。

 

なんにしても、群馬の旅はこれにて終了。

ゲプっ。

 

 

振り返って

アカヤシオを好きになったきっかけは群馬県の笠丸山。

初めて見たアカヤシオに、見上げて歩くツツジってあるんだなぁという驚きと、この桜より淡いピンクにイチコロ。

それ以来、毎年この時期はアカヤシオの名山を探して徘徊してきたんだけど、赤城を避ける様に他の山ばかり巡ってた。

不思議だけど。

 

アカヤシオ一辺倒かと思えば、シャクナゲもタイミングよく開花が始まってくれてて、味変を楽しめた。

シャンゴ風も味変できたらよかったのに…。

 

シャンゴ風をもりもり食べて、便秘解消を狙うも失敗。

そしてとうとう薬に手を出したのだった。

アカヤシオのピンクによって天国を見たあたしゃ、翌朝ピンクの小粒によってトイレで死んだ。

 

昼になって少し落ち着いてきたから、友人のケーキ屋へ行き、実家に立ち寄り、そして帰ってきた夜、第二波に襲われ、この日二度死んだ。

 

ピンクの世界に多少浮かれすぎたのかもしれない。

 

ではでは

 


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