ミツモチ山 登山 それが答えだ! 背脂ましましのツツジの絶景は団体賞

ミツモチ山 登山 それが答えだ! 背脂ましましのツツジの絶景は団体賞

もしもーし。もすもす?

もちもーち。

ツツジの神群生!が見られると噂の栃木県のモチモチ山、もとい、ミツモチ山に登ってきたよ。

相変わらず過労働で疲弊しきってたけど。

 

「よく頑張ってくれたね」

上司からのねぎらいの言葉。

しかし、どういう訳かこのねぎらいの言葉の直後、自分は上司へ悪態をつき、更なる残業を自分に課す羽目となるのだった。

その顛末は最後に書くとして、とにかく今週も残業まみれで命を削った男が、ガスガスのミツモチ山にたどり着いたYO!

 

ミツモチ山はツツジの名所として名高い高原山のすぐ隣にある山で、登りごたえは高原山には及ばないけど、ツツジの群生規模で言えば遥かに上。まさにツツジ界の二郎系!

山頂付近はガッスガスだったけど、そんなの関係なし。ヤマツツジシロヤシオトウゴクミツバツツジの全部のせは鳥肌モノ。

ツツジを見に行こうと高原山や袈裟丸山辺りで検討してる方は、モチモチ山も候補に入れるべし!神!

 

これがトウゴクミツバツツジ

3種のツツジが同時に見られる山なんて初めてかも。アカヤシオが終わった頃を狙ってやって来れば圧巻のツツジショーが見られる!

 

栃木県と群馬県はツツジの群生地が多いから、4月下旬の「もう雪に飽きたなぁ」となった頃、気付けばこの辺りの山ばかり登ってる。

そんなツツジが咲く山々の中から今日はどこに登ろうか?って選べるのはとても贅沢なことだとブツブツ独り言をつぶやきながら、男は初めて歩くミツモチ山のガスに消えていくのだった。

真っ白なガスとシロヤシオの共演、もはや何も見えないぜぃ!

 

シロヤシオ、朱色はヤマツツジ、紫はトウゴクミツバツツジ。さあ3役が出揃った!

天気悪かろうがこの時期は見に来なきゃ損!

 

ルートとコースタイム

■2021年5月16日 ※カッコ内は標準コースタイム

県民の森キャンプ場⇒(35分)⇒第1展望台⇒(25分)⇒第2展望台⇒(65分)⇒ミツモチ山⇒(95分)⇒県民の森キャンプ場

コースタイム:3時間40分(休憩含まず)

総距離 7.6キロ
累積標高差 618m

ミツモチ山登山 本編

県民の森キャンプ場から登山開始

県民の森キャンプ場にやって来た。車はまだ10台ほどしか停まってなかったけど、下山したら20台ぐらいに増えてた。

朝はくもり、昼からはガチの雨予報だって言うのにじっとしてられない山好きどもが集まった感じだ。

天気が良ければかなり人気の山なんだろうな。

 

キャンプ場なだけに駐車場には水洗トイレもあって、なかなか恵まれた環境。

 

展望コースはヤマツツジの森

遅くなればなるほど天気は悪くなるからとっとと行くよ。

登りは展望コースで。ミツモチ山山頂まで4.3キロの道のりだ。それっ!

 

床に散りばめたツツジによるレッドカーペット。

その下はふかふかのトレイル。最高だ。

 

見上げれば早速ヤマツツジ。

歩き始める前からツツジのウエルカムトゥザジャングル。シャバナナナナナナニーズ♫(アクセル・ローズ知らない人は置いてくぜぃ)

 

ちょっと進んだら日が差し込み始めた。

期待してなかったがまさかの晴れにテンションアップ。天気悪くたって花見散歩ならそれなりに楽しめると思ってやって来たけど、晴れてくれたらこんな嬉しいことはない。

 

しかし、これがこの日見た最後の太陽となることを知る由もなかった。

どこの天気予報も昼から雨だったんたから、そんな甘くはない。

 

まずは第1展望台に向け、展望が皆無なコースを進む。

 

杉林が出てきたけど、杉は麓にほんの少しだけ植えられてるだけで、基本は県有林の森だからずっと原生林が続く。最高だ。最高の連発だ。

 

恐ろしく滑りそうな木製の橋を避け、下を歩いて沢を渡る。

 

展望コースはヤマツツジのパラダイスシティ。とにかくヤマツツジが継続的に登場するもんだから飽きることはなかった。

でもこの先はこんなもんじゃなかった。

猛烈な群生が待ち構えている。

 

左のトチノキ園へは行かず、右の第一展望台を目指す。

ちなみにトチノキは栃木県の県名の由来になった木だよ。

 

少しずつミツモチ山がその実力をチラ見せしてくる。

最初に見えた太陽の光はあの一瞬だけで姿を消し、正面の景色は既にガスってきた。

ここら辺はまだ強気でガスなんて一切気にしない。出るなら出てみろと。トレイルの脇に咲くヤマツツジが最盛期を迎えまくってたのさ。

 

こんだけ咲いてる、期待通りだ。

天候なんて関係ない。関係ない!関係ないんだ!

少しだけ期待した自分がアホだった。

ここら辺になるといい加減晴れることはないと悟り、自虐的になりつつある。

しかし、ガスの濃さはこんなもんじゃなかったのだが…。

 

第1展望台に到着。

 

視界ゼロだとはかり思ってたそこにはかろうじて、ほんとかろうじて麓の景色が見えた。

思わず「うあっ!見えた!」とパンチラに手を叩いて喜ぶ学生みたいなノリで声を上げてしまった。

ええ、冷静に見て百人が百人、これはどぼぼーんなパンチラだ。

 

第1展望台を後にし、第2展望台へと登り始めると、みるみる内にガスが垂れ込め、もはや手の施しようがない状況。

ここから好転するなんて1ミリも期待できない。

 

しかし相変わらず眺望は期待できなくても、新緑とツツジ満開のトレイルは圧巻だ。

 

こうしちゃえばガスなんて関係ない。

 

ちゅドーーーン!!

こいつぁ犯罪級!

その開花ぶりは凄まじい。こんな溢れそうなヤマツツジを初めて見た。

 

更に続くヤマツツジのトレイル。

これはお隣の高原山を遥かに遥かに遥かに超える群生だ。すごいじゃないかモチモチ山。

 

麓がキャンプ場のため案内標識が多くとても親切だ。

支柱に「ち」と書かれてるのは何?

みつもちの「ち」かな。

 

そしてこれは残念だったが林道に変わる。

林道が出てくると登山してる感じが消滅してしまうのは自分だけだろうか。

 

そして第2展望台に到着。

なるほど、車で上がれないとこんなの建てられないもんなと納得。展望台なんてもっと簡易的なものでいいんだけどね、ファミリー向けにしっかりしたものを作ろうとしたんだろう。

くそっ!優しすぎるじゃねぇか、ミツモチ山!神か!

 

更にちなみにミツモチ山は全体を通じて危険な箇所は皆無だったよ。

まあなんにしてもこの第2展望台からのツツジがマジでやばかった。

 

どんだけヤバかったか。

それがコイツだ!

 

 

ぜんぜん絶景!!!(前前前世!!)

なんちゅうドラマチックで甘美で、清冽で、極彩色で・・うにゃうにゃ✕▲✕%。フー!途中で自分のボキャブラリーが尽きてしまったが、何にしてもツツジが波打った凄まじい光景だ。

これで晴れてたらどんだけ絶景だっただろうか。軽く悔やまれる。

 

絶景を後にすると、虚無を感じさせるガスり菌シロタ株。

 

トレイルに戻ったと思ってウエーイ!とぬか喜びし、再び林道に戻ってどぼぼーんを何度も繰り返す。

 

これが答えだ!山頂はトーガス松本

山頂まであと1キロを切った。

さあ、果たして絶景が待っているのか!

おらぁわくわくすっぞぉ!

 

しかし楽天登山家が日々捧げる努力の結果がこれだ!

ウルフルガスのトーガス松本が耳元で、これが答えだ!と叫ぶ声が聞こえた。

 

泣き崩れそうになりながら、雨が降ってないことが不幸中の幸いだと前向きに考えて山頂に行ってみよう。

さあ、最後の登りだ。

 

ああ、のぼるまでもない。

レッドツェッペリンの天国への階段のイントロ分かる人いるかい?

その幻聴が聞こえる。

 

夢にまで見たガスパラ見聞録。

woo〜♫メイクス ミー ワンダー〜♫

ロバート・プラントの甲高く寂しい雄叫びが響く。

分かっちゃいたけど!分かっちゃいたけど!ジミー・ペイジって日本人ぽくね?

 

いやいや、そうではない。ほんとこの山で良かった。

眺望しか取り柄のない山だったらマジで立ち直れなかったことだろう。

 

ちなみにこの辺りを三ツ持と言うそうだ。

何を3つ持ってるか肝心なことは書かれていないが、憶測でピークが3つあるんだと思う。あくまで憶測。

実際、この山頂の先まで軽く歩いてみたけど、ちょっと先に小ピークがある事が地図で分かったし、逆にちょっと下ったところにも見晴しピークがでてくる。そして今いるここ。3頭の山なんだと思った。

違ってたら誰かおせーてね。

 

トウゴクミツバツツジとシロヤシオとヤマツツジの混合

山頂付近になってようやく登場、こいつがトウゴクミツバツツジだ!

主役は絶妙なタイミングで現れる。いきなりドデカイ元気玉で勝負をつけようとしない孫悟空と似てる。

最初ムラサキヤシオかと思うほど鮮やかだった。

 

見晴しピーク入口なるところがあったから、ちょっと下って行ってみよう。

見晴らしにはまったく期待できないことは分かっている。こんなガスの世界にあって尚、新しい何かがあるかもしれないのだよ。

 

そこにあったのは、なんとミツモチ山頂なる標柱。

今山頂から下ってきたばかりだと言うのに!

普通の山なら確実に偽ピークであるはずのここを山頂としてしまうあたり、どうせツツジが目当てでピークハントなんてどうでもいいんでしょ?というミツモチ山の割り切った考えなのかもしれない。

 

さて、ゲッザーンするよ。

周回ルートで歩くため下山は育樹祭跡地方面へ。

登りで歩いた展望コースのヤマツツジが素晴らし過ぎたからピストンにしようか悩んだけど、とりあえず初めて来た山だし、こっちのコースがどんな感じか自分の目で確かめなきゃね。

結果的にこの選択が正しかった。

 

ここでシロヤシオの登場!

これまでも何度かシロヤシオは見たことあったけど、ここからのシロヤシオは自分が経験した中でダントツの規模で群生してた。

咲いてるというか、生い茂ってるっという感じ。

 

ガスガスなのは変わりないんだけど、このガスリ菌シロタ株の中を下っていくとシロヤシオの森が訪れる。

というかこの写真の右に既にシロヤシオとトウゴクミツバツツジのコラボがしっかり映ってるのだが、もはやガスとシロヤシオの区別がつかない。

ここには晴れた日にまた来なきゃいかん!

 

ガスに負けない様にちと感度を上げて撮ってみる。

トウゴクミツバツツジとヤマツツジのコラボだ。

 

トモエナゲーー!!!

トウゴクミツバツツジに負けじと勢力を拡大させたシロヤシオに取り囲まれる。

 

背あぶらマシマシのシロヤシオ。

すごい山だ。

 

いや、こんなの序の口。

お次はもっとやばい。

 

どっこいしょーーー!!!

シロヤシオとヤマツツジ、トウゴクミツバツツジの3種混合ワクチンだ!!

 

最近、勢いだけで書いてる感じがするぞ。

 

んぐっぐっ!!!

絶句以上の絶句!!

ネタ尽きただけね。

この天気でも何人かの登山客とすれ違う。これは惹きつけるわ。

 

サァーーー!!!(福原愛ちゃんスマッシュ!)

ここでも3種混合。

 

ツツジってこんな立派な木に育つんだね。

歩けど歩けど、シロヤシオの森は続く。

樹林帯は無風で、春の到来を巨大な絵で見てるようだ。

 

高原山に登った時はツツジの名所と聞いてたけど期待外れだったし、すれ違うおばちゃん達が今年はハズレよね〜なんて話してるし。

あまり良い印象なかったんだけど、この山域の実力を思い知った。

 

九十九折の登山道をゆっくり下っていくとそろそろ群生地も終わりに近づいてきた感じだ。

 

さらば群生地。

唸りまくる景色のオンパレードだった。

 

シロヤシオの群生地を過ぎてもヤマツツジだけはガンガン咲いてるけどね。

 

しかしここで登り始めの時に見た直毛地帯に突入。

楽しかったツツジワールドも終わりだ。

 

ゲゲゲのゲッザーーン

そしてキャンプ場まで林道歩き。惰性の時間の到来。

 

登り始めの時に一瞬だけ見えた日差しは奇跡だったのね。

ガスガスだったけど最後まで雨に降られなかったのはラッキーとしか言いようが無い。

 

こちらも今が最盛期のヤマフジ。

 

そしてそろそろ終わりのヤマブキ。

春は短い。これから梅雨を迎え一気に夏の花々にバトンタッチだ。定番のハクサンイチゲにチングルマ、シラネアオイ。そろそろワタスゲも見頃を迎えるしヒメサユリ。早いところではニッコウキスゲも咲き始める。

どこに行っても楽しめる。

 

駐車場に戻ってくると倍ぐらいに車が増えてた。

これから登ろうとしてるお年寄りのパーティを見送る。少しは山頂のガスが晴れてくれてるといいけど、あのガスの中で雨に降られたら低体温が心配だ。

 

ファミマのアイス最強説。

次も絶対買う

振り返って

「よく頑張ってくれたね」

上司からのねぎらいの言葉。

 

「君を2020年度の社長表彰に推薦しようと思う」

えっ!?耳を疑う一言。一体なに?

 

いや、評価してくれるのは素直に嬉しい。しかしベテランが若手をガッチリフォローし、若手がそれに応えてくれたからこその成果だ。最後までメンバー全員が時間をかけて丁寧な仕事をしてくれたからであって、自分が表彰されるのは間違ってる。ぜったいに!

 

しかも社長表彰では大勢の前で立ってスピーチし、更にその内容は全国の支社にオンラインで配信されるというもはやさらし者状態。公開処刑だ。

 

自分は裏方でコツコツやるのが性に合ってる器の小さな人間だし、そんなのぜったいムリ!そんな気恥ずかしさもあって今回の申し出は固辞した。

 

しかし上司は否定すると燃え上がってしまう熱血タイプで、これがまた超めんどくさい。

世の中には出世より自分の時間を大事にしたいと思う人が意外と多いんだ。出世欲が強い貴方には分かるまい。

 

それから延々と口説かれて逃げれない。

確かにここで表彰を受け入れれば頑張ったメンバーが報われるなぁ、それに何より早く解放されたい。

「うぅー。それなら団体賞で推薦していたたけないでしょうか?」と提案。

 

上司もそこで折れてくれ、「うん、分かった!団体賞で推薦しよう、よかったよかった」とご満悦。

 

しかし耳を疑う展開。

 

「それじゃあ、君含めてメンバー全員分の推薦状、書いといてね」だ。

 

はあ?

 

自分で自分の推薦状を書くなんて。俺こんな凄ぇことやったぜアピールって恥ずかしすぎない?入社面接でもあるまいし。

 

しかも、あろうことか自分は全国の支社から推薦されて上がってきた表彰候補者の業績を様々な角度から検証し、本当に表彰に相応しいか、はたまた去年駄目だったこの人になんとか表彰させられないか?と土日も使って頭を悩ませている最中だ。

 

そこにさんざん固辞したというのにセルフで推薦状を書いてくれという残業おかわりのジラレヘン展開。

 

いや、だったら表彰なんていらないから!と口から出かかったが、表彰を受け取ってチームのメンバーを評価してあげたいという気持ちも芽生えてしまったため今更引き下がれない。

 

「いや、それは上司が書くべきでしょ!こっちは暇じゃない!」といつもの調子で上司に楯突くと(別に出世は望んでいない者の強み)、

 

「だって細かいこと分かんないからさ、よろしく!」

はあ?・・

だいたいいつもこんな感じで、はぐらかされる。

これ以上のやり取りは大人気ない。

そんなこんなで今週も残業まみれとなり、命を削った男が癒やしを求め、ガスガスのミツモチ山にたどり着いた、という顛末さ。

つまらない話だよ。

 

梅雨前線が刺激したとかなんとかで天気は悪く、山頂付近はガッスガスだったけど、そんなのお構いなし。

ヤマツツジ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジの雨あられでツツジ全部のせ状態。圧巻の景色だった。

 

地面に咲くチングルマとかと違って、上を向いて観賞するシロヤシオほどガスに溶け込んでしまう花は無い。

それがちょいと心残りだから晴れた日に是非とも再訪したい山の筆頭に踊り出た。

 

 

嫌々書いたセルフ推薦状、社長の選考で落ちることを祈る。

ではでは


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