栃木県の焼森山(やけもりやま)にミツマタの群生を見に行ってきました。
突然ですが、近況報告。
コロナには感染してませんでした!
濃厚接触疑惑の発端となった上司はただの風邪だったみたいで、60歳を過ぎてる割にケロッと治って今週からバリバリ仕事に復帰されました。ふぅ〜良かった良かった。
さて、焼森山の話に戻しますが、今思い返せばこれが緊急事態宣言が出る前、最後の山歩きになったのねん。つか、大雪で山頂まで登れなかったんだけど。ふっ。
しかしほんとこのコロナには参ったね。アメリカみたいに2万人以上も死人がでたら大変だよ。ぶるぶる・・。
緊急事態宣言が出るやいなや買い溜めに走るおっさんおばちゃんでスーパーはごった返してたし、その長蛇の列の先に見えるレジは槍の穂先より遠くに感じた。そしてあえなく列から離れ無念の撤退。
4月初旬は決算資料をまとめなきゃなんないから毎年このタイミングは激務なんだよね。それに加えてテレワークの準備もしなきゃなんないし。しかもコロナ影響で販売が落ちてる商品と逆に特需でバカ売れしてる商品の生産調整でしこたま振り回され、、とにかく疲れ切って今日に至るあたくし(4月10日)。
そして終わらない決算資料を抱えたまま、テレワークに突入してるんだけど、ぶっちゃけね、通勤しなくていいのってすっげー楽!!超絶楽!起きて20分後に仕事開始できるんだよ、すっげー効率的!
つか、通勤時間って無駄過ぎじゃね?
男なら痴漢の冤罪にあうリスクも無いしね。
『いやいやこの時間があるから本読んだり自己研鑽に充てられるんだよ』なんて言っちゃう物好きな輩は、勝手なこと言わせてもらえば時間の使い方が下手だと思う。
そういう人はいざテレワークが始まってもうまく仕事を回せない気がする。。
テレワークは確かに難しい面もある。取り掛かり中の作業が周囲には見えないから、気軽にメールやチャット、電話であれこれ仕事の依頼を受けて、逆に残業が増えたり・・。まあ今は決算資料作成のタイミングだから仕方ないんだけどね。
でもテレワークができる会社、職種でほんとラッキーだったと思う。そんな日々です。
いかん、また脱線してもうた。
ミツマタの群生地として有名な焼森山は、春山シーズンの最有力候補で狙ってました。
が、しかしまさかの大雪。シャトルバスも運休。
奇跡的に誰もいない貸し切り状態で、雪化粧したミツマタを観賞してきました。
しかし救いようの無いドジでノロマな亀な私はやってしまいました。
雪が降ってくれたお陰で『今日は良い写真が撮れるぜ!』と喜び勇んで、勇み過ぎて大事なカメラを忘れるという大失態を演じてしまった!
もう涙止まらないよ。。
買い替えたばかりの最新スマホのカメラ機能に期待するしかないんだけど、使い方がいまいち分からず、ピンボケばかりのゴミ写真ばかり撮ってしまいしばらく立ち直れないっす。。うぅ( ノД`)シクシク…
しかもスマホだから指が寒さでかじかんで『これ以上撮れない!』と秒殺で限界を迎えた。
そんな過酷な物語です。
焼森山は栃木県茂木町の山です。標高は423m。
ノロマな亀のぬる~い山行です。
いざっ
豪雪のいい里さかがわ館
ここは道の駅『いい里さかがわ館』。東京でも雪が降ったこの日、客が乗っていないシャトルバスが1台停車してました。
「運転手さん、行き先は大阪のライブハウスで!」
「お客さんご冗談を(笑)。ところでミツマタって3密だって知ってるかい?」
「プププー、ミッツマングローブ、壇蜜、ミツマタでしょ。運ちゃんウケるー」
そんな会話が交わされる筈もなく、しかも道の駅のおばちゃんに聞いたところ、この大雪で本日のシャトルバスは運休となったそうです。
スタッドレスを装着してない車が、「ドロンジョ様、これ以上降ったら大変だべ~」と走り去っていく。
春の雪でびちゃびちゃなんだけどね、降る量がハンパないから流石に積もってしまう。
なんて日だ。。
晴れ男、完全なる敗北。
たった一人の晴れ男パワーでは今回の南岸低気圧には到底太刀打ちできんかった。。
打ちひしがれて、とりあえず道の駅へと避難します。
ちなみにシャトルバスは朝の9時から30分間隔で運行しててもちろん無料。
まあ、運休してんだけど。
この道の駅から焼森山の登山口まではご覧の通り、いい里さかがわ館から登山道を40分ほど歩けば到着できるんだけど、バスが運休になったお陰ですぐ近くの駐車場まで車で行けるとの事。
ちなみにこの情報も道の駅に働くおばちゃんから教えてもらいました。
ラッキー♫
その前に道の駅を散策しましょう。お腹空いたし、何か食べたい。
蕎麦はボンビーな自分にとって目がくらむプライスだったのでパス。お惣菜のコロッケを1つ購入。
これ1つで十分幸せになれる。俺って安上がり♪
更に店内をぶらつく。
『みつまた饅頭』なる名物を発見するも5個入りで食べきれないためこれまたパス。
おっ!注文したらおにぎり握ってくれるんだね。これにするっ!って訳で梅、シャケ、コンブを1つずつ注文。
味覚が子供のままな私は普段おにぎりの具材って味付け玉子とか唐揚げとか天むすとか、とにかくおかず系ばかり選んでるんだけど、たまにはこういうおにぎりらしい具材を食べるとやっぱ美味いね。
ご飯がほくほくで期待通りの味でした。これとコロッケ。
ボンビーには贅沢すぎるお昼ごはん。情けなくて泣けてくる。。
いざ、ミツマタの群生地へ移動
腹ごしらえを済ませて群生地に近い駐車場へ移動。
意外と交通量はあるみたいで、轍部分には積雪が無く走りやすかった。
駐車場に着くと、先客はたった1台。
よくもこんな日に。1台止まってるだけでも驚きだよ。
駐車場からチェーンアイゼンを装着して出発するという低山らしからぬ対応。これはこれでなかなか珍しい経験。
行くぜ!
小川が流れてます。なんか巨大魚でも泳いでたら面白いんだけどね。シャチとか。
川沿いの砂利道を進んでいく。
さっき止めた駐車場からこっちの道は通行止めの柵がされてて進めないようにされてたけど、車が走った跡があるからシャトルバスは入ることができるのかもしれない。
杉林を抜けると、もはやここまでか!と目を疑ってしまう銀世界。やべぇ。
この時点で山頂まで歩く気は完全に失せた(笑)
駐車場から1キロぐらいかな?歩くと再び駐車場が。柵がしてあったのに1台止まってるのはなぜ?柵を手でこじ開けたのか?
この後すぐこの車の方は「ひえー」って感じで駐車場に戻ってきて走り去って行かれました。
案内板には雪がついててよく読めないけど、ここから群生地だよ!と書かれてるに違いない。
ミツマタ群生地まで300m。
この時点で寒くて手がかじかむ。
入口かと思ったらここはゴールみたいてす。
誰もいないけど、律儀なもんで一方通行になってるからと、もう少し先にある入り口に回ります。
きっと入り口から見た方が展開が面白くなっているに違いないからね。
かじかむ手で撮影開始
ほいっ、という訳で入り口に到着。
やはり、ミツマタ群生地に入る前に予備知識を蓄えておかないとね。
ミツマタ群生地は元々は戦時中に紙の原料として植えられたのが始まりなんだそうです。ほぅ。
それがいつしか忘れ去られ(そんな事ってある?)、平成17年…うぁぁ〜つまり2005年!(もう和暦やめて!)、中学校を建てるため木を間伐した際に見つかり、暗い森に日が差したことで一気に群生を広げたそうです。
ふーん、分かった分かった。令和になって平成表記がますます分かりにくくなったってことがよく分かったよ…
西暦で統一して欲しいだす。
ミツマタって漢字で書くと三椏なんだね!
生まれてこの方こんな漢字書いたことないぞ。
さて、出発。
説明書きを読んでる内に雪が更に強くなっちまったじゃないの。
わー!いきなり広がる黄色一色のミツマタの群生にびっくり!言葉が出ない! なんてね…
真っ白だよ!!
アハハハー真っ白だ真っ白だ~
・・。
スマホでパシャパシャと写真撮ってみたけどご覧の通り、ただの雪景色。
思い描いた黄色に咲くミツマタと柔らかい雪がふわふわっと舞うファンタジー感はゼロ。
空はどんより灰色。
うぅ
近くで撮るとこんなだよ。
道の駅のおばちゃんが『今日は雪とミツマタの良い写真が撮れるだろうね〜』と言ってたのが思い起こされる。
雪とミツマタの比率、9:1.
おばちゃん、俺はヘブンを見たよ…。
うぅ(T_T)
もう少し奥へ進んでみると杉が防波堤になってくれたのか、いくらかミツマタ本来の黄色が分かる群生に取り囲まれる。
おぉー、これよこれ。
ミツマタってこんな花だったんだね。
見事、最盛期にバッティングしたっていうのに人がいないのはラッキーだよ。
すごい、奥の方までずっとミツマタの花が続いてる。
雪まみれのほふく前進
雪の重みでかなり枝垂れてるから、ここはほふく前進で進む。
花にあたって傷つけない様にしないとね。
最初は色彩を失った森にガッカリしたけど、ほふく前進しながら見上げると、そこはまさにミツマタの星空状態。
ミツマタのプラネタリウムに感動して口をあんぐりさせて見入ってしまった。
ミツマタは形がまん丸なのが特徴的だけど、枝が三股に分かれてるからミツマタという名になったそうです。
ここら辺で雪が小降りに変わり、望んでた光景を見せてくれた。
ミツマタに積もった雪も落ちてきてくれたから、ミツマタの黄色が映えて慣れないスマホで写真撮りまくり。
最盛期を過ぎたミツマタの花は黄色から白に変色してしまうから、もし古ければ真っ白な雪と同化してただろうけど、粋が良いから黄色が目立つしそこは良かったかな。
雪景色が好きだから雪山にも登ってるんだけど、なんにしても晴れてないとつまらんのよね。
曇ってるとそれこそ白と黒だけのモノクロな景色だから見慣れてくると飽きてくる。この写真なんてまさにそんな感じだよね。
熊が冬ごもりしてそうな洞窟があったから中を覗いてみると、下が水浸しでとても中には入れなかったし、なにより真っ暗で怖すぎだった。ビビりの自分にはとてもムリ!
悪天候の日ほど良い写真は撮れるもんだけど、ガチな写真家がいないのがちょっと意外。
雪とミツマタ。
相変わらず枝をそ~っと払いながら進んで花を傷つけない様に、そればかり気にしてるけど、道の駅のおばちゃんが言った通り結果的に幻想的な景色を楽しめてる。
みつまたの大洪水
わっと咲いたミツマタ。
うーん、カメラを忘れたのは痛いけど、新しいスマホ、GooglePixelもなかなかの実力。
仕事でもプライベートでもGoogleに頼りきってます。Gメール、スプレッドシートやGoogleサイトは当たり前、Googleフォトが無かったらもう生きてはいけない。
ちなみに当ブログの画像は、Googleフォトに保存した画像を共有化し、そのリンクを見せるやり方で表示してます。
以前までは無料だったフリッカーを利用してたけど、突然の有料化でGoogleに乗り換えた次第です。その前からGoogleばかり使用してたからそれを機に一気にGoogle化が加速。もうGoogle無しでは生活が成り立たないってぐらいだけど、こうやってインフラを制した会社が今後は社会を制するんだろうなと少し怖い気もする。
まあそんな話はさておき、ミツマタ祭り2020は続く。TOKYO2020の1年延期が決まったけど、なんとか今年の夏アルプスのシーズンまでにはコロナ騒ぎが終息してることを祈る。。
整備された遊歩道。
杉林が少し開けたところは雪がダイレクトにミツマタに降り積もって重たそう。
気付けばすっかり雪は降り止んだ。
山の斜面に咲く群生の中を突っ切っていく。ほんと圧巻の群生地。
観光客向けの遊歩道はとにかく歩きやすい。チェーンアイゼンは装着してるけど必要ないぐらい。
ここら辺でやっと新しいスマホのカメラ機能の使い方に慣れてきたというか、焦点の合わせ方を知ったんだわ…。
ここまでの写真の大半はピンボケでほとんど削除してる、そんな有様。当てずっぽうに撮影してきて奇跡的に許せる内容だった物だけを選んで掲載してます。
階段。ここから九十九折に下っていく。
短い周回コースだけどの最初にほふく前進からスタートしたお陰で全身びちゃびちゃだし、なんなのこの疲労感。
下には小川がちょろちょろ流れてます。
こ、これは…
無限ミツマタやー!
(無限キャベツ風に)
小川まで下りてくると、見上げた奥の奥の方まで見渡す限りミツマタの森が広がるのは圧巻。
ここからの景色をいつものカメラで収めたかった!悔しい!
水分多めの雪。さすが春、融けるのも早い。
杉の葉に積もった雪の塊がドドドッと音を立てて落ちてきて、その後に細かい雪が舞い落ちてくる様子がまるで彗星のダストテイルみたいだ。なんて思って見てたら頭からびちゃびちゃになった。
そして最初に通ったゴールに到着。
ここで大きな一眼レフカメラとごつい三脚を抱えたガチなカメラマンが1人で出口から入山してった。
雪と桜を狙うチャラいカメラマンは多いけど、ミツマタを狙う貴方、なかなか目の付け所が良いよね。
カメラ忘れたのがますます悔やまれたわ。。
駐車場への帰り路。
雪は降ったりやんだりを繰り返してる。これが今シーズン最後の雪かな。しばらくコロナで登山も自粛モードだろうし。
駐車場に到着したけど寒い!
春の雪は水分多めで体に付くなり溶けて手袋もニットもびちゃびちゃだし、スマホで撮影し続けた指先の冷たさはもう限界!
茂木町の村に積もった雪と、桜の景色がきれいだったのでちょっと1枚。ええ、先ほどチャラいカメラマンが好きな光景だってディスったシチュエーションね。
山頂を踏まなかったけど、とりあえず初めてミツマタを見ることができて良かった。
次は晴れの日を狙うぞー!
振り返って
コロナ騒ぎが起こるほんの少し前の話。
朝ごはんは決まってマック。特に好きなメニューがある訳ではないけど、WiFiが使えて安くてちょっと時間を潰すのにちょうど良いのがマック。楽天ポイントも貯まるしね。で、注文の仕方はいつも決まってて、楽天ポイントカードを差し出して「チキンクリスプマフィンのコンビで野菜生活を氷無しで」。ずーっと同じ店舗の同じ時間にマックに通ってて、同じ注文のやり方を繰り返してるとさすがに店員さんも覚えてくれるんだけど、たまに外国人バイトのロバさん(仮名)がレジに立つ日はうまくいかない。
まずこのロバさん、難しいのが「氷無し」の注文。成功率は50%といったところ。
コップを持ち上げて「あ、今日は氷ありね(苦笑)」みたいな。
だいたい外国人しかいない日があるんだけど、そういう日は自分がレジの前に立っててもおしゃべりをやめずに注文を取ろうとさえしない日があってちょっと苦手。文化の違いか…。
この日もロバさんがレジに立ってて、いつも通り楽天ポイントカードを差し出し、いつも通りの注文を告げる。間違えようのないルーチンワーク。しかしここで軽く違和感を感じた。
あれ?おかしいぞ。
楽天ポイントカード、ピッした?してないよね?
思い返してみる。うんしてない。してないぞ、ロバ。
「楽天ポイント付けてないですよね?」と告げると
「う~ん、そうね」とロバ。う~んそうね、じゃねえぞ、ロバ。
「それじゃあ付けて下さい」とすかさず言うと、悩むロバ。
そしてあろうことか、ここで耳を疑う発言が飛び出す。
「それ、大事?」
えっ!!と言ってあたしゃうっかり固まってしまった。スミマセンって返ってくるとばかり思ってたから。
まさかの「それ大事?」発言。「それ大事?」かどうかだって?うそでしょ?
ロバよ、、ぶっこんできやがったな。そりゃよ、たかだか200円の買い物にちまちまとポイント付けて小っちぇえ男だよ俺は。でもそれ大事?って聞かれて「大事だよ」って答えたら、それこそもっと小っちぇえ男になっちまわないか?えぇ?おおぉぉぉい!
それなら「いや、大事ではないです」とでも言うか?そしたらなぜ大事でもない物をわざわざ毎回差し出してんですか?はぁ?アホちゃいますか?パーでんねん!みたいな不毛なやり取りにならないか?
「いや、大事ではなけど」と答えるべきか?
いや、これは正しくはない。ここで正しいのは本音だ。負けるな声よ。いつも正しいのは本音なんだ!
俺の本音をぶつけたる!いいか聞け!ロバ!
「ええ、まあ大事です」。
てへっ。
どうだロバ。俺の本音はお前の心に響いたか。胸に刺さったか。
するとロバ、こう言い放ちやがったわ・・
「oh~ゴメンナサイ。やり方、ワカラナーイ」
緊急事態宣言を発令します。
まさにどぼぼーーん。
詰みました。まさに氷山が融けて崩れた瞬間。
ロバよ、その返答はまさに本音だよ。大正解。
でもやっぱり俺の疑問は拭えない。ただ単純に赤伝入れてやり直せばいいだけでしょ?なんでそれができないの?レジを打ち間違えた時はどうするつもりだったの?なぜここのマックは外国人しかいないの?厨房を覗いても日本人マネージャーいないし、マネージメントはどうなってんの?
おーい!日本人どこなのー!!
そして私が引き出した返答はこうだ。
「あ、じゃあいいです」
もうそう答えるしかないよね。「それ大事?」とディスられて心に深い傷を負ったし。。立ち直れん。
注文した品を受け取ってテーブルにつきました。
つか、今日も氷入ってるし。
マックには懲りずにこの翌日も出向いたけど、コロナが怖くて最近は行ってません。
それ大事?の話でした。
マックの名誉のために言っておきますが、マックは大好きだし、いつも気持ちの良い接客をしてくれるよね。個人差がでてしまうのはどの業種、企業も一緒。
珍しい雪化粧したミツマタを観賞することができたけど、やっぱり『晴れてくれた方が遥かに楽しめる』に尽きますね。
何度もミツマタを見たことのある人にとって雪化粧したミツマタは幻想的でとても惹かれる光景だったと思うけど、なんせ初めて見るミツマタだし、やっぱり心残りがあるので来年は青空に映えるミツマタを写真におさめるべく、再訪しなきゃなと。
駐車場が空いてたのはラッキーだったけどねん。
ではでは