【八ヶ岳】冬の北横岳 避密のロープウエイ!頭デカ族が行くど定番の雪山登山と氷の宴

【八ヶ岳】冬の北横岳 避密のロープウエイ!頭デカ族が行くど定番の雪山登山と氷の宴

今回は「冬の北横岳」に、

どーーーすこい!(ズームイン!風に

 

とうとう禁断の地に足を踏み入れてしまった。

山ガールの聖地、きゃぴきゃぴ登山のサンクチュアリ、雪山初心者のエルドラド。言ってみればおばあちゃん達の原宿、それは巣鴨だ。

 

北八ヶ岳「冬の北横岳」にやって来た。

 

つか、北横岳ならジジイになってからでいいんじゃね?

そういう考えもある。自分だって初めはそう思っていた。

でもね、またいつ緊急事態宣言が発出するか分からないし、ジジイになるまで生きてる保証もない。

しかも、この山は40歳以上の陳腐化したおっさんはいつ立入禁止になるか分からない。

足を踏み入れるどころか、近付くことすら許されない山域なのだ。

そう、つまりもはや手遅れなのだ。もう時間がない、少しでも急がなくてはならない。

きゃぴきゃぴ楽しんでいる20代たちが眩し過ぎる。近くを通るだけで火だるまになってしまいそうな熱量だが、今ならまだ軽いヤケドで済むかもしれない。

それが冬の北横岳なのだ。覚えておくがいい。

 

ならば、ジ・おっさんがどうやって無傷でこの山域に潜り込んだのか?

今回はその点について詳しく書くので、世のおっさん達はぜひ参考にしてほしい。

正面にそびえるのは紛れもなく北横岳だ。この写真が大ヤケドせずに無事帰還できた揺るがぬ証拠だ。

しかも、南岸低気圧によって大量に雪が降り積もって絶好のコンディション。そして晴れ予報。風も弱い。更に今ならフルマラソンだって走れちゃうほど体調も万全だ。

 

機は熟した。さあ、今こそど定番の雪山を楽しませてもらいまひょー!

 

いざ、北横岳へ。

果てしないおっさんの闘いは続いていく。

 

初めて見たけど、充血した目がホラーだった。

北横岳は標高2,480m。

 

ルートとコースタイム

■2022年1月15日 ※カッコ内は標準コースタイム

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅⇒(120分)⇒山頂駅⇒(60分)⇒北横岳ヒュッテ⇒(15分)⇒北横岳山頂⇒(10分)⇒北横岳ヒュッテ⇒(45分)⇒山頂駅⇒(90分)⇒北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅

コースタイム:5時間40分(休憩含まず)

総距離 8.5キロハイカー
累積標高上り 760m

北横岳登山 本編

北八ヶ岳ロープウェイ編

晴れ予報に浮かれ、山ガールで賑わう北八ヶ岳にやって来た。

分かっちゃいたけど、さすがに駐車場はほぼ満車。今年は降雪量が多く、ここまでの道路がガチガチで少しは空いてると思ったが、鼻っから雪山に来る人たちがそれぐらいのことで諦めるはずがない。

 

駐車場の目の前には魅惑のピラタス蓼科スノーリゾート。ここが北八ヶ岳ロープウェイの入り口だ。

一階ではスノーシューのレンタルがされてて、誰しもが浮かれる準備は万全といったところだ。

 

きゃぴきゃぴモード全開にさせてしまう罪深いおみやげコーナーには脇目も振らず、奥のロープウェイ切符売り場へ突進。

 

標高1,771mから山頂駅の2,215mまで、標高差466mをお金で買うことができる。

往復2,100円だ。

前日に読んだどなたかのブログでは1,900円だったけど。年々値上げしてんのか。

今は10年、20年前と比べて税金だってガンガン上がってるっていうのに、いろんな物の値段が上がって首が回らない。

 

コロナの10万円のばら撒きには断固反対の立場だ。そんなことするなら消費税を下げるのが最も平等な手段だ。私立高校の無償化もいらない。消費税を下げるのが最も平等だ。

この話をしだすと終わらないからもういい。

せっかく念願の冬の北横岳に来てるんだ。

こんな特別な山で、消費増税の話なんて野暮だ。

 

そして、あちきが今立っているここは北横岳登山口。

あれ?大人気の北横岳にしては他に登山客がいないぞ。

キョロキョロ。

 

ふあっ!

見上げれば大勢のハイカーを詰め込んだ北八ヶ岳ロープウェイがスピードを上げて過ぎ去っていくっ!

 

そう、北横岳=きゃぴきゃぴというイメージを支える代名詞「北八ヶ岳ロープウェイ」を、こっちからごめんだねと言わんばかりに乗車拒否したのだった。

それはないだろうという大愚行。

ロープウェイが使えるから人気の山なのだ。それを拒否するなら阿弥陀や赤岳、硫黄岳とか違う山に登るのが普通だ。

冬の北横岳なんて、はたしてロープウェイを使わなくても登る価値があんのか?はなはだ疑問だ。

 

過ぎ去っていくロープウェイを見上げ、今更だけどなんのためにここに登るのか分からなくなった。

 

それでもいい。行けば分かるさ。歩き始めようじゃないか。

どちらにせよ、自分には麓から歩くというスタイルがお似合いだ。

スノーシューやスノーボードを持った10代20代から「ヒソヒソ、おっさんがロープウェイ使ってんじゃねぇよ、ぶつぶつ…」と囁かれるのもごめんだね

気持ちよく登るにはこの手段が最善だったのだ。

自分の選んだ道に、後悔はない。

幸いトレースはバッチリ付いてるから、道には迷わないで済みそうだ。

なんだ意外とたくさん踏まれてるじゃないか、と歩き始めた途端、簡単に踏み抜いて焦った。

慌ててワカンを装着。

 

素晴らしい雪原。

わかんを装着したからこれで大丈夫だぜー!と、浮かれて雪原に踏み出したら腰の上まで一気に沈んで脱出に苦しんだ。

始まって5分で体力は半分程度まで落ちた。

もう一度言う、後悔はない。

 

あ、やべぇやべぇと取り出したコイツは日焼け止めクリーム。

自分の様な生ぬるい雪山しかしない者にとって、雪山三種の神器と言えば、日焼け止めクリーム、サングラス、トレッキングポールだ。

ぬるい。ぬるすぎる。

スコップとか持ってねぇよ。邪魔だもん。

ビーコン、高過ぎじゃね?

 

日焼け止めクリームを塗ってる間にも次から次へとロープウェイが過ぎ去っていく。

ちー!金に物を言わせやがってー!

という訳ではない。今回はちゃんとお金は用意してきたのだ。

チケット売り場は空いてたんだけど、ロープウェイ乗り場は建物の外まで続く長蛇の列で、それを見て一気に嫌気が差した。

遠目にもあのロープウェイはぎゅうぎゅうに詰め込まれ、密そのもの。

ぜったいにコロナにかからない様に通勤時はマスクを二重にして、更に空いてる早朝出勤を敢行している自分に、あれは乗れない。

それが乗車拒否の最大の理由だが、こうでもしないと若者で賑わう山域に潜り込めなかったのだから、一石二鳥だ。

 

シラビソの森の中の深雪

さっきのロープウェイに乗った山ガール達はもう坪庭に着いてウキウキ準備してるはずだ。

冬の八ヶ岳に酔いしれ、キツツキと記念撮影をしたり。

ふっ、今のうちに楽しんでおくがいい。

もうすぐ加齢臭の海にしてやるぜ。

泣く子も黙らせる5秒前。

 

振り返れば南アルプスかと思いきや中央アルプスの峰々。

木曽駒ヶ岳もロープウェイで行ける山。さすがに木曽駒ヶ岳を下から歩く気にはなれない。

 

左手には蓼科山がとてもきれいだ。

 

そしてこれから向かう北横岳。

晴れ予報だったのになんだか微妙な天気になってしまったな。

ロープウェイでお金を使って晴れなかったらさぞ悔しいだろう。

だがな、必死に歩いて晴れなかったらもっと悔しいんだぞ!

 

おっ、着いたか?

と勘違いするには早すぎる。ここは第1リフトの終着駅。まだリフト一本分しか歩いていなかった。

 

ロープウェイが何本も上を過ぎ去っていく。

実に愉快じゃないか、自分は高い金を払わずにしてこの北横岳を彼ら彼女らの倍以上長い距離を楽しめてるんだぜー!がーはっはっはっ

誓って言う。やせ我慢なんてしてない。

やせ我慢なんて、うぐっ

してないだ。うぐっ。

 

御嶽山が見えてきたー!

自分の足で稼いだ景色は感動も倍増なのだ。

誓って言う、やせ我慢ではない。

やせ我慢…ではないんだ。

うぐっ(泣)

さっき泣く子も黙らせる加齢臭をばら撒くとか言っときながら早くも涙が止まらない。

 

ゲレンデの真横を通る。標高が高いため雪質が良いから実に滑りやすそうにボーダーが楽しんでいる。

ここ何年かでスノボー人気も少し落ち着いたと思ってたけど、ここのゲレンデは圧倒的にボーダーの方が多かった。

最近は目をみはる上手いスキーヤーをあまり見かけなくなった。今はアルペン競技が盛んではなくなってきたからなのか?切り裂いていくスキーヤーがいないのはちょっと寂しい。

 

シラビソの森を抜けていく。わかんでも意外と沈む。やはりそんなに歩かれてない。つか、下りで歩かれてるからトレースが付いてても歩きにくい。

たまにバックカントリーがトレースの上を滑って新雪をブチ撒けていくのに比べたら全然歩きやすいけど。

 

やっとこさ着いた。

ロープウェイの終点だ。

コースタイム2時間のところ、途中でわかん履いたり踏み抜いたりしながらも一時間ちょっとで上がってきたんだから、まあまあ優秀。

 

憧れの坪庭、そして渋滞

すげぇ人!!

とりあえずあそこに行ってみっか。ウキウキするっ!

 

ぬおーー!!

憧れのキツツキもいる!!

この直後ロープウェイが到着し、キツツキは家族連れやスノーシューツアーや山ガールに取り囲まれ、記念撮影の機会を失う。

これも北横岳の洗礼ってやつだ。

 

あっちは縞枯山。

ロープウェイで来たなら坪庭を歩いて縞枯山と北横岳に登るのが定番コースだ。

しかし今日は登り始めも遅かったし、疲れちゃったし、あっちに寄る余裕はない。

 

めちゃくちゃハイカー達で賑わうが坪庭へ、レッツラゴーの助。

標高は2,237m。山頂が2,480mだから、ロープウェイを降り立ったらわずか250mほどで絶景の北横岳に立てるのだから人気なのは当たり前だ。

麓から歩いたって、標高差は750mしかない。へそで茶が沸かせる距離だと言い放ち、実は地味に疲れている。

今シーズン一発目の雪山登山なのだ。10月末の北岳のことは忘れてたが、とにかく久々の雪は荷物も多いし疲れる。

 

しかし、ほんと夢みたいだ。この坪庭の看板を見たら自分もとうとう北横岳にやって来たんだなぁと実感が湧いてきた。

既に額に汗を浮かべ、加齢臭を撒き散らしながら感動している姿も痛々しいが、ここに来れただけで絵になるからピークなんて踏まなくてもいいんじゃね?と浮かれ過ぎて焼きも回り出した。

 

こんなんじゃいけない!と重たい腰を上げ歩き始める。

ここから先はバッチリ踏み固められている。

わかんは外すのが面倒だからアイゼン代わりに着けたまま行くけど踏み抜く心配はない。

 

坪庭から歩いて5分でいきなり第一休憩所がでてくる摩訶不思議。

せっかくだから意味もなく5秒立ち止まって休んで見る。

うむ、次行こう。

 

気が付けば北横岳もこんなに近くなってるじゃないか。

こうやって見ると、北横岳ヒュッテから上が森林限界なんだな。

夏に双子池から北横岳に登った時は、せっかくの森林限界を台無しにする見事なガスワールドの襲来を受け、2m先も見えない視界ゼロに言葉を失った。

今日は晴れ予報を見事に裏切り、すっかり高曇りになってしまったけど、景色は堪能できるはず。

 

振り返れば中央アルプス。

さっきより眺めが良くなった。

 

第1休憩所から歩いて5分で第2休憩所というジラレヘン展開。

気分的には中央アルプスを見ながらここで温かい紅茶とスウィーツでも楽しみたいところではあるが、登り始めが遅かった上にずっと歩いてきたため、時間が無い。

 

坪庭を過ぎるとつづら折りに登っていく。雪が付いてるのだから一気に直登してしまいたいところだが、ここは聖地北横岳、トレースを外れるなんてことは許されない。

モナコみたいに予選で全てが決する。クラッシュでも起こらない限り隊列が変わらないのは、バテ気味の親父にはプレッシャーだ。

唯一の危険箇所と言えばそんなところだろう。

岩と雪のミックスも無いし、雪崩の心配もない。樹林に守られ暴風にさらされることもない。コース上に危険箇所なんてどこにもないのだ。

やっぱり、ここは天国だ。

 

眼下には坪庭と中央アルプスの絶景が広がる。

なかなかいいぞ、北横岳!

 

麓からずーっとシラビソの森だったから今更感はあるけど、この森の深さを山頂から見下ろした時に感動で震えた。

 

北横岳ヒュッテに到着。

ロープウェイの終点からここまで、トレイルは大勢のハイカーによってガチガチに踏み固められてたけど、スノーシューを経験しておきたいという理由でスノーシューを履いた人を多く見かけるのが北横岳の特徴だ。

そういう自分もワカンを履いている。

たまに出くわすプロってる感を漂わす人から、あのおっさんはきっとワカンを経験してみたかったんだなと思われたのだろうが、そんなこと気にしない。

こちとら来る日も来る日も、手厳しい部下とパワハラ上司のお陰で蔑みには慣れている。

どう思われようが屁でもない。

 

天狗になってんじゃねぇぞと。

 

空が開けてきた。

うえーい!と、自分がどんなにはしゃごうが、この浮かれ競技において前後を歩くリアル浮かれガールたちの前ではボロ負けだ。

やはりおっさんがきゃぴきゃぴ度で張り合おうなんて無理がある。今更だが、だいぶキショイ。

 

そうこうしてると、ここで5〜6人の若いお兄さんたちのパーティーの最後の一人がバテて止まってしまい、早速、渋滞が発生。

前から下りてくるご年配パーティーの先頭を歩いてた爺さんが待ちきれず、無理に突っ込んで来た挙げ句、立ち往生をかましてさらに渋滞をひどくさせるという負のスパイラル劇場が開幕。

煽り運転した爺さんが泥沼にハマリ「うあああ〜動けんじゃないかー!」と懐かしの横山弁護士っぽい癇癪を起こしていたが、突然交差点でハザード付けて止まってしまうタクシーの様なお兄さんの急停車は免停処分ものだ。

ハイカーで混み合う山は休むところに気を遣うのも北横岳ならでは。

うかうかできない。

 

やっと山頂だ。

バテたお兄さんが「さ、先に行ってくだせぇ〜」と下痢に苦しむ様な表情で頼んでくるから、俺だって意外と疲れてるんだぜと内心吐露しつつ、ヘトヘト感を必死に隠して抜き去る。

 

曇っちゃったけどほぼ無風。

1月の雪山では信じられない好条件。

冬の北横岳は面白い。

 

山頂からの大絶景

北横岳をディスカバーしに来た。

ここが雪山入門の山グランプリで日本一に選ばれた北横岳の山頂だ。

 

遠くに見える中央アルプス。

まだ真っ昼間だって言うのに、なんだこの夕闇みたいな景色は。

 

こっちは南アルプス北部の山々。仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳とか、とかとか。

どうでもいいけどセンサー汚れがやけに目立つ。カメラのキタムラに持って行こっと。

以前は富士のイメージングブラザでセンサークリーニングしてもらったけど、2021年10月に値上げしてたから、次はキタムラに出してみて、見事綺麗にしてくれたら今後はずっとキタムラでいいかなー。

まあそれはいい。話を戻す。

 

まだ興奮冷めやらぬ中、山頂を端から端まで行ったり来たり。山頂はこんなにも広い。

のんびり、平和な、そんな生ぬるい枕詞が付いて回る北八ヶ岳ならではの景色だ。

 

向こうに人だかりが見えるのは、北峰だ。

南峰との距離は100mぐらいだろうか。

 

一瞬で北峰に到着。飛んで移動してきた。

 

北峰からは北アルプスがよく見える。でもさすがに遠くて、真っ白なのは分かるけどどれがどの山かはさっぱり分からない。

北アルプスから見る八ヶ岳もめちゃ小さかったからそんなもんだろう。

 

北アルプス南部の山々。小さすぎることはないけど、それでも山座同定なんてできない。

山に登りに来といてなんたが、360度を山に囲まれすっかり途方に暮れてしまいそうだ。

 

静寂だ。壊れることの無い自然は完璧に静かだ。

遠くはいいから視線を下に落としてズームアップしてみれば、放心してしまいそうなほど絶景が広がっている。

 

そしてあちらは浅間山。

浅間山は本当に良い山だな。また近いうちに前掛山に登りに行きたい。

 

目の前には完全に凍り付いた蓼科山。デカすぎる。デカすぎて後ろの北アルプスが見えないじゃないか。

こんな存在感があったら北横岳が霞んでしまう高次な存在。さすが百名山。

 

山頂でご飯ではなくブラックサンダーを頂く。高次な味だ。

北海道限定のいちご味が格別に美味い。

 

南峰に戻ろうか。

北峰とを結ぶこのトレイル、気持ちだけは駆け抜けたくなる。

 

麓の茅野市まで真っ白。

今年はほんとたっぷり降った。

 

一瞬で南峰に戻ってきた。再び飛んだ。

 

南八ヶ岳の非日常な風景。煽情的でいて圧倒的だ。

こんな大絶景にすっかり魅了されておきながら、下山してしまえば1ミリもこの凄さを頭の中で再現することができない。

また見たければまた登りに来るしかないが、日本は絶景に溢れている。再び順番が回ってくるのはいつになることやら。

今回は名残惜しいが、下山もロープウェイを使わないから、そろそろ下山するかな。

 

夕焼けのゲッザーン

再び坪庭と南アルプスが一望できるポイントで、しばらく足を止める。

静謐で落ち着いた雰囲気で、本当に素敵なところだ。

前後で山ガール達がウエーイ!と、はっちゃけながら記念撮影をしているが、きっと、いや間違いなく自分は邪魔になっているだろう。

背も高ければ頭もデカい。頭部デカリンピック2020で当時のワールドレコードを叩き出したこの巨頭が、彼女たちの写真に入り込んだら彼女たちにとっても忘れられない一生の思い出になるだろう。つか、好きになられたらどうしよう。

光栄だが困る。

 

そろそろ行こう。

「頭触ってもいいですか?前からファンなんです」と取り囲まれる前にずらかろう。

 

はーい。

ほいじゃ、雪山定番のやつ、いきまーす。

 

わずか1秒でデカ頭が凍る。これが雪山の真の恐怖。

雪の中で目を開けたら不思議と明るいんだよね。

今年もアホするぜぃ。

 

誰かが描く小学生レベルの落書きに癒やされる。

 

まだ14時だというのに17時みたいだ。

今日は12時頃からずっとこんな不思議な天気だ。

 

あっという間にロープウェイ山頂駅に到着。

まだ時間は余裕だし、腹も減った。

 

と言うわけで、日清の合体シリーズ「豚骨・味噌」。この合体シリーズが美味すぎて3か月前にスーパーで大量買いしたけどこれで底を突いた。悲しいけど、これ合体シリーズ卒業式なのよね。

日清さん、また発売再開してくれることをキボンヌー!

 

さあ己の足で下山するぜ。

下山だけロープウェイを使わないってハイカーもそこそこいるみたいで前方に4名ほど先行者発見。嬉しいじゃないの。

 

往復チケットできゃぴきゃぴ登山をやり切ったハイカー達を詰め込んだロープウェイに何度も抜かれる。

「さっきの頭デカいおっさん歩いて下山してるー!ちょーウケるんだけどー」と、見下されてる感がハンパない。

 

15時ちょうど、下山完了。こんな時間なのに車が大して減ってないのに驚きだよ。

 

振り返って

近々、おっさんを対象にした出勤前のリステリンが労基法で義務化されるんじゃないか?という嫌な噂が永田町で流れている。

ますます世間の親父への風当たりはきつくなる一方だが、あちき諦めない。あちき負けない!

そう意気込んでやって来たが、ロープウェイ乗り場にできた長蛇の列はおっさんの闘争心を一瞬にして萎えさせるものだった。

しかし、ほんとロープウェイなんて使わなくてもみんなが押し寄せる理由がよく分かったよ。楽しかった。

 

自分がスノーシューをはじめて装着したのは、磐梯山のイエローフォールハイク。もう何年前だったか。。

結局、その後スノーシューではなくワカンを購入して、未だにワカンだけで事足りるへなちょこ登山しかしてない。

長くスキーをしてたので、新雪を物ともしないBCスキーの機動力には興味あるけど、なんせ道具やビブなどのウエアもバカ高い。スノーシューすら買えない自分には到底無理だ。

体力や技術、経験だけでなく、資金も身の丈に合った登山をしなきゃなと、デカ頭は考える。

この山ではロープウェイだって節約して登れることが分かったし、大収穫だったぜぃ。

ではでは

 

 


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