【北アルプス】裏銀座縦走登山2日目 ボトムの攻撃はガス山JOY!力汁で復活祭編 野口五郎岳~双六小屋

【北アルプス】裏銀座縦走登山2日目 ボトムの攻撃はガス山JOY!力汁で復活祭編 野口五郎岳~双六小屋

野球の先攻と後攻を、どういう経緯で表と裏で言う様になったんだろう。

ふと疑問に思った。

 

メジャーでは表の攻撃をトップ(上着)、裏をボトム(下着)と言うらしい。

「次はホークス、上着の攻撃ですねぇ」と解説者が話しててもピンとこないぞ!

日本人に馴染みやすく、且つ分かりやすい表現が、表と裏だったのかもしれない。子供にも分かりやすいし。

 

小学生でも分かる文章が理想だと思ってブログを書いてるけど、それってすごく難しいんだよね。

逆に、大人の表現って楽なんだよ。

書くことを仕事にしてる人って、ほんとにすごいなーと思う。自分にもちょっとエッチな出版社に勤めてる友人がいるけど(笑)、学生の頃の文章力はさすがだったし。

難しい言葉を知ってるというのとは違う。文章に淀みがない。そういう才能が羨ましい。

 

なんの話だ、こりは。

 

そもそも文才以前に、脱線が多すぎてお尻滅裂。

さて、裏銀座縦走、2日目のお話です。

 

北アルプスにある有名な表と裏のルート。

燕岳の合戦尾根から始まる表銀座と、今回自分が歩いている裏銀座ルート。

どちらも槍ヶ岳へと通じる、山ヤロウにとっちゃ憧れの、嬉ション銀座。

2日目の今日は、いよいよ北アルプスの最深部、野口五郎岳〜鷲羽岳へ。

見渡せば、360度名山たちの大パノラマ(前フリ)。

ハイカーが少なく、プレミアム感に浸れるっていうのもサイコーなポイントでゴザル。

 

裏銀座には、2つのメイン料理がでてくる。

一つが言わずと知れた明日歩く槍ヶ岳。もう一つが、野口五郎岳〜鷲羽岳。

 

そんなメイン料理を前に、昨晩、烏帽子小屋のご主人がこう話してくれた。

「明日、稜線は突風みたいなのが吹くから気を付けてくださいね」。

明日の料理は突風か。。

 

水晶小屋付近では風速70mの猛烈な風を記録したことがあるらしい。

さすがにそこまで猛烈な風は吹かないだろうけど、何かあれば小屋にすぐ避難しなきゃ。

果たしてどうなるものか。

 

1日目のブログは、こちら ↓

http://hibihansei.jp/ebo-2022/

 

トレッキングポールを伸ばして、長野県警のステッカーを確認。

計画よし!装備よし!天候ちょーやべぇ!だ!

 

そんな訳で、ボトム銀座2日目。

烏帽子小屋からスタート。野口五郎岳〜水晶小屋〜鷲羽岳〜三俣山荘(予定)。

計画通り三俣山荘まで果たして行けるか。

 

ルートとコースタイム

■2022年8月12日 ※カッコ内は標準コースタイム

烏帽子小屋⇒(190分)⇒野口五郎岳⇒(110分)⇒東沢乗越⇒(50分)⇒水晶小屋⇒(90分)⇒鷲羽岳⇒(60分)⇒三俣山荘⇒(60分)⇒三俣蓮華岳⇒(80分)⇒双六岳⇒(55分)⇒双六小屋

コースタイム:11時間35分(休憩含まず)

総距離 18キロ
累積標高上り 1,550m

ガスまみれソラ〜哀戦士編〜

烏帽子小屋から登山開始

3時ちょい過ぎに目を覚ました。目覚ましなんて必要ない、計画どおりだ。

朝ごはん食べて、4時ちょい過ぎに出発。

ちょい過ぎってのが、時間にそれほど縛られてない感じが出てて大事。

 

出発する頃には空がゆっくり明るくなってきた。

雨予報だけど、それより小屋のご主人が言ってた突風と言ってたのが気がかり。

午前中は天気は持ちそうだから、雨が降る前までに水晶小屋あたりまで行ければ勝算あるんだけどなぁと、漠然に考えている。

 

烏帽子のテン場を抜け、野口五郎岳へ。

昨日の夕方たまたま知り合いを見つけた。とにかく昨日は暇を持て余してたから、まさに飛んで火に入る夏の虫。見つけた瞬間からしゃべくり倒した。

その知り合いは船窪岳へ行ったから、ほんと一時の楽しみだった。

今日からまた一人だ。

 

朝日とモルゲン

歩き始めてすぐ、ヘッデンはいらないぐらい明るくなってきた。

ところで、裏銀座縦走1日目の烏帽子岳編では、さっぱり登山の楽しさを伝えられなかった。

今回は心を入れ替えて、山ってこんな素敵なところだよ!と、登山の魅力にどれだけ迫れるか、トライしてみたい。

多くのハイカーが共感し、登山初心者の方にも北アルプスサイコーじゃねぇか!と思わせちゃう、ワクワクドキドキに溢れる内容にするのだ。

一つ一つ、小さな発見を大事にしていきたい。

 

砂礫にはコマクサ。

 

雲に隠れてなかなか昇らなかった思わせぶりな太陽さんが、やっと出てきた。

登山の魅力の一つが「ご来光」なのは言うまでもない。そんなの、子供が鼻くそを食べるのと同じぐらい当たり前なのだ。

雲海から昇る太陽を、クリアな大気の中で見れる喜び。

朝っぱらから非日常を堪能できて、目覚めに良い。

 

朝日がトレイルを赤く染める。

あちきの頬も真っ赤に染める。

 

めちゃくちゃ染める。

赤色を強調加工とかしてないよ。火星みたいだ。

 

振り返る烏帽子岳方面。

あんなに苦労した烏帽子岳なのに、針ノ木岳の方が存在感が遥かに勝っている。

ちと残念なのねん。

 

立山は雲が多め。

こういう時に、「少し雲が多め」って言いがちだけど、少しなのか多めなのか、そういう曖昧な表現にならない様に気をつけて書いている。

どっちでも意味は伝わるんだけど。

 

朝日に照らされるトレイルがとてもきれいで、何度も足を止めて振り返ってしまう。

登山の魅力を伝えられてる気がするぞ!

 

雲は更に増え、立山はどんどん飲まれていく。

それもまた絶景。山ってサイコーだね!

昨夜確認したてんくらでは、午前中はA予報、午後からC。悪くなる歩みが早まりそうな気配だな。

 

最高の稜線歩き

モルゲンの時間は短い。すっかり普通の朝になってしもた。

野口五郎岳は未踏の山。開放感抜群の稜線が続くと評判も良い。

そんな訳で、実は水晶岳や鷲羽岳より楽しみにしてたんだよね。

晴れてるうちに歩いて、その素晴らしさをゾンブンに伝えるショゾン!!

 

遠くに富山湾が見えた。

福岡の海とつながっている、同じ日本海の海だ。親近感が湧くぞ。

 

これぞ夢にまで見た野口五郎岳へと続く稜線トレイル。

岩場もなくアップダウンも少ない。くっそー、目覚めに優しすぎるじゃねぇか!

白馬から白馬槍ヶ岳へのトレイルにちょっと似てる。

 

あのピークが野口五郎岳だと思ってたんだけど、小屋が見えない。ひょっとして、まだ先なのかもしれない。

何にしても朝は体力が戻ってるし、気分的にはどこまでも歩けちゃう感じ。

 

稜線コースとお花畑コースに分かれるのね。

 

稜線コースは登り。

山ガールが3人登っているのが見えるし、お喋りがここまで聞こえる。ちょー元気だ。

 

こっちはお花畑コース。

平坦だ。朝だから体力が戻っていると言った直後でなんたけど、悩むことなくお花畑コースを選択する。

 

そのお陰で、8月中旬にして、今シーズン初めてのハクサンイチゲにありついた。

例年、ハクサンイチゲはたくさん見て、チングルマは間に合わなかったというパターンが多いんだけど、今年は逆でチングルマばかり見られたシーズンだった。

こういう高山植物も登山の魅力の一つ。

花には全く興味なかったけど、鹿島槍ヶ岳の登山をきっかけに徐々に知るようになった。

何気なく、紫の大きな花の写真を撮ってたら、30mぐらい後ろを歩いてたおばちゃんが大きな声で「シラネアオイだよ!珍しいね!」と、男2人を手下の様に連れてやって来た。

シラネアオイは大きな花だから離れた距離からでも見えたんだろうけど、とにかくその大きな声のお陰で頭に残った。

シ・ラ・ネ・ア・オ・イ。シラネアオイ。

(オモテナシ風に)

 

何がきっかけになるかなんて、分からないもんだな。

 

とにかく、珍しい花がそこら辺に咲いてる事を知ったし、盗掘の被害なんかも知るようになって、自然と知識を積んできた。

知っておいて無駄なことなんて何一つないから、知っておいた方が登山は楽しくなる。

 

山の良さを伝えられてる気がするぞ!

 

雪渓もまだ出てくる。万年雪だろうね。

 

8月だというのに、チングルマもまだ咲いている。少ないけど。

 

そして、稜線コースと合流。

稜線コースを選択した山ガール達が後ろで「あー先行かれたー!」と言ってるのが聞こえて、つい笑ってしまう。

女子旅ってのはずっと喋ってて楽しそうだ。

男同士っつーのはあまり喋らないのが普通だからね、男女でこうも違うのが不思議だ。

 

疲れてたらこういうアップダウンがいちいち気になってくるけど、お花畑コースを歩いたから余裕だ。

ほんとに心身ともに充実してて、アップダウンなんてあったっけ?って感じだった

野口五郎岳、ほんとお薦めの山。

 

あ、虹がかかった。

向こうは雨が降ってるのか。あの雨雲がこっちに来るのも時間の問題だ。

 

おお、よーく見てみれば虹が2つかかってる!

綺麗だけど降る!やべぇ!

 

これは、山頂まで400mってことだろうか?小屋まで?

 

どこにも小屋はない。明瞭なトレイルで道を間違えているはずもない。

 

野口五郎岳の山頂は雨

山頂が見えてきた。

そして、とうとう雨が降ってきた。おまけに腹も減ってきた。

小屋でおにぎりかパンを買って、手を冷やさないようにオーバーグローブの準備をして、上だけでもレインを着たかったんだけど、、小屋はどこにも見えない。

 

あった。

窪地に立ってたから、突然でてきたって感じ。

しかも、いかにもいぶし銀って感じの小屋でなかなか素敵だ。

 

小屋で買ったあんぱんを頬張りながら、オーバーグローブを取り出す。

手袋って濡れたら困るし、外気さえ遮断できればそれだけで十分暖かいから、ベストな選択はペラペラのテムレスだと思う。防寒タイプじゃないやつね。

でも持ってないから、今回は冬山で使うイスカのオーバーグローブを持ってきた。

オーバーグローブの防水性はイマイチだけど、ウールや化繊の手袋よりよっぽど良いと思って持ってきた。

結果、これで十分だった。

 

小屋から山頂までは歩いて5分ぐらいの距離。

烏帽子小屋のご主人が言ってた通り、時折り強い風が吹く様になってきた。

デカザックにザックカバーを付けてる人はずいぶん風に煽られている。

 

7:00

これぞ夏山JOY。真っ白だ。

せっせと歩いて、最後の集大成でガスに包まれるという貴重な経験、これこそ山でしか味わえない、最上級の楽しみ方。

俗に言う「撃沈登山」を一番楽しみにしていた野口五郎岳で経験させてくれた、山の神様への感謝が止まらない。

山頂で野口五郎の「私鉄沿線」を歌うつもりで、前日もYouTubeミュージックを聞いて予行演習に余念が無かったというのに。

 

真夏だと言うのに、足を止めた瞬間、歯がガチガチと連打を始めちゃうほどの極寒を堪能できる、エアコン要らずの冷感パラダイス。

とは言え、自分はこれまで何度も極寒パラダイスを味わってきた経験があるから、はっきり言って今更って感じ。

長居は無用じゃ。

そそくさ山頂を後にしよう。

 

そこに、男女5人組が視界に入った。

彼ら彼女らは必死に腕を伸ばし、スマホで自撮りしようとしているのだ。

自撮り棒も使わずに5人も入るか?しかも腕を伸ばしているのは一番小柄な女の子じゃないの。スラーっと背の高い男は呑気に映る側に回って手を伸ばそうともしない。

いかんせん、何も言わずに前を素通りするのも気が引ける。

撮りましょうか?と声を掛け、しっかり縦と横、合計4枚ほど撮った。

止まった分だけ、体が冷える。ふっ。

 

水晶小屋までずーっと雨

野口五郎岳の次は真砂岳へ。

有難いことに、土砂降りって感じではない。霧雨をちょっと強くしたぐらいで、たまに強風が吹くとそれなりに強く打ち付けてくるぐらい。

それも含めて夏山JOY。

レインウエアは上だけ。ズボンは山と道の速乾性のズボン。ちょっと雨がやめば体温ですぐに乾いてしまう優れ物。

乾くってことはそれだけ体温が奪われるってことだけど、まだ余裕。

 

これから向かう水晶岳方面は、すっかりガスター10。

あそこに突入したらびちょ男確定だ。

 

左のピークに向かって道なき道をよじ登っていく人がいたので聞いてみると、あそこが真砂岳のピークだった。

薄っすらトレイルもあったけど、この天気で登る必要なんぞ無い。そのままスルー。

 

7:30

湯俣との分岐。

湯俣にはその名の通り温泉があるから、それを目当てに、高瀬ダム〜烏帽子〜野口五郎〜湯俣〜高瀬ダムの周回ルートで歩く人も多いらしいね。

もうこんな天気だし、激しくそっちにも惹かれる。

 

もしこれが晴天で、水晶岳がどーんと正面に見えたらどれだけ素晴らしかったか。

この先に待ち受けるガスまみれの世界に、自ら好き好んでびちょJOYしに行くぜぃ。

無念だなんて1ミリも思っちゃいない。

ちっとも悔しくなんてないぞ!

(TT)

 

真砂岳を過ぎてから少しずつ、アップダウンが増えてきた。

お陰で体も暖まる(強がり)。

 

突然、岩場の登場。聞いてない。

濡れた岩場とたまに吹く突風が恐怖で涙が止まらない。

オーバーグローブを持ってきてほんと良かった。

 

ここが野口五郎岳の名の由来になったゴーロ帯なのかも。

山の神様、濡れた岩場を有難うございもぉ〜す(とろサーモン風に)。

こんな岩場、晴れてさえいればなんら難しくないのにっ!

テン泊装備で、岩が濡れているという嫌らしさ。こんなところでケガするわけにはいかないんだ、絶対に怪我しないで帰るんだと、桑田ばりにブツブツ呟きながら、へっぴり腰で進んでいく。

 

おお、晴れそう!晴れるのか!?

晴れておくれーー!!!

 

水晶岳は裏銀座コースから少し外れたところにある。水晶小屋にザックをデポってピークを踏みに行くのが定番になっている。

たまに見え隠れする稜線を眺め、ガスったなら登らない、晴れたら水晶岳に登る、そうしよう。そう決めた。

 

もうちょっとで、水晶岳の野性味溢れるピークが見えるのに、ガスがしつこい。

 

真砂岳から割と下る。もったいないぐらい下る。

そしてこの先、登り返しが待っている。

 

長い下りの先に、東沢乗越に到着。

 

これを下ってきた。

 

そしてこれを登る。

うんざりして立ち止まれば、途端に体が冷えてくる。ちょっと休むことすら、許しちゃくれない。

 

しかしこのペースの速さ、ちとやばい気がする。

自分はこれまで、何度もバテが突然襲ってくる恐怖を味わってきた。

バテに対応するには、はっきり言って経験以外に無い。その経験が、これ以上こんな歩き方をしてたら足が止まるぞと警鐘を鳴らしている。

こういう経験を重ねて、いろんなことに対応できるようになるというのも、山の魅力の一つだ(かなり無理くり)。

という訳でペースダウンしよう。体温が下がっても水晶小屋までたどり着けさえすれば、温かい食事をいただいて復活祭ができる。

 

まさかやー!

そこそこ登ってきた。振り返れば息をのむ大絶景。

天気が崩れる時にこそ、シャッターチャンスが巡ってくると、風景写真家は言うけど、ほんとにその通りだ。

 

しかし、午後からC予報になってた天気が、今どう変化しているのかが気になる。

 

もしかして、

もしかして、午後から晴れに変わってたりして。

 

 

そんな小さな期待を胸に、機内モードを外してGoogleを開いてみる。そして、いきなり最初にあらわれた画面で凍った。

 

 

それがコレ ↓

 

 

 

まさかやー!台風8号JOY!!

 

知らなかった。。てんくらしか見てなかったから、「なんだよー、天気悪いぜぇー」程度にしか考えてなかった。

まさか、この雨が台風の影響だったってことを、北アルプスの最深部で初めて知るという悲劇。

 

やべー。ペースが速いことなんかより、ぜんぜんやべー。

これも夏山JOY!とか言ってる余裕ねぇー。

 

とにかく、小屋に着いたら情報収集しなきゃ。

 

幸い、たまに強風は吹くけど、ぜんぜん大したことない。

相変わらず濡れた岩場が嫌らしいけど。

濃いガスの中、雨に打たれながら岩の稜線をえっちらおっちら越えていくけど、目指すべき水晶小屋が見えないのがもどかしい。

 

眼下に流れる沢が見える。

下の景色が割とクリアに見えるのは、自分が今、雲の層の中にいるから。

 

オーバーグローブの防水性は大したことないから、既に中まで湿ってきてるけど、それでもあるのと無いのとでは全然違う。

手が冷たくならないから、トレッキングポールが使えるし。

手が冷たかったらトレッキングポールもしまって、ポケットに手を入れて寒さを凌がなきゃならない。そりは辛いよ。

やはり、テムレスは買っとこう。安いし。

しかし、近所の「ワークマン女子」はシャレオツな商品ばかり揃えて、テムレスは売ってないときたもんだ。

これも時代の流れか。

下山したらネットでポチッとしとこ。

 

昔から「温故知新」を見るとつい、うんこちんちんと読みたくなる。

仕方ないのだ。

きっと同じことを思っている人はたくさんいるはずと思って、「温故知新 うんこちんちん」でググってみると、やっぱいた。

中には、「温故知新とうんこちんちんは違いますか?」という技ありな質問もあった。

日本も捨てたもんじゃない。

 

いよいよ本格的な岩稜コースに突入と思わせといて、よく見れば右から巻くルートが伸びている。

このルートで気をつけないといけないのは、さっき通過した真砂岳から東沢乗越の途中にあるゴーロ帯ぐらいかな。

 

ガスのせいでまだ小屋は見えない。

水晶岳は烏帽子岳から果てしなく遠くに見えたんだから、そう簡単には着かないよね。

 

ヨツバシオガマ。

強風で暴れまわってた。

 

ウメバチソウ。

 

水晶小屋の力汁

ガスの中から水晶小屋が現れた。この安心感は計り知れない。ここに建っててくれて、ほんと有難う。

もう疲れた。それに体も冷え冷えだよ。

温かい物を食べて休みたい。天気の情報も収集しなくっちゃ。

 

9:00

水晶小屋に来るのは、これで2回目。

前回は暑すぎて、食欲がなかった。今回は冷え切った。一度でいいからちょうど良い季節にやって来たいものだ。

そして、前回食べられずに心残りだった水晶小屋名物の力汁

山頂の景色が白一色ならば、小屋の名物を楽しむ他あるまい。

これも登山の魅力の一つ。むしろ、のんびりを好む満腹ハイカーな自分にとっては、こういうスタイルの方が合っている。

 

お姉さんに注文した。一つ1000円。

「餅が焼き上がるのに少々お時間いただきまーす」とのこと。

ふーん、焼き餅が入ってるのね。暖まりそうだ。

 

待ちわびていた力汁。

体が冷えきった状態で食べる力汁は最高だろうな。

 

待ちながらそんなことを考えて、落ち着かない。

 

小屋のお座敷で出来上がるのを待ちながら、暇つぶしに壁に掛かっていた、手書きの水晶小屋のストーリーを読む。

風速70mの風が吹く信じられない環境での小屋の建築にトライし、3度?4度?吹き飛ばされるも、なんとか建設できたという物語に、泣き崩れた。

この小屋が無ければ、裏銀座は野口五郎小屋から三俣山荘まで避難場所はないのだ。

おじさんたち、有難う!!

 

そして、ありつけた力汁。

ひとくち食べた瞬間から美味かった!力が湧き出てくるでゴサルぞぉぉぉーーー!!!

まるで、ナメック星の最長老に潜在能力を引き出された時の孫悟飯の様だ。

んー、めっちゃ美味いっ!!

そして、想像していたのとは全然違う味。

最初は豚汁もどきだろうとなめてたけど、ジンジャーでパンチが効いてるし、この味の深みはなに?デージ美味い!!

1杯1000円で、この味を標高3,000m近い環境で食べられるなんてジラレヘン。

立ち寄ったら必ず食べるべし!超絶おすすめ。

 

アルプスの最深部、鷲羽岳へ

力汁のおかげで体も温まった。

作ってくれたお姉さんにお礼を言って、スマートに立ち去ろうとしたが、水晶小屋の建付けの悪い扉に顔面を強打。

それから30秒ほど、扉を開けるのに格闘して、やっと外に出てみれば、ザーザー。

OK。水晶岳はパスする。

 

せっかく温まった体を無駄に冷やしたくない。安全を最優先だ。

それに、情報収集したところ、午後から悪くなる予報だったのが、ずいぶん前倒しになっているらしく、今日の夕方ぐらいには回復するらしい。

つまり、今が一番ひどい時間帯ってこと。

水晶岳に寄る意味はないのだ。

 

鷲羽岳へと向かう。道中はガスまみれだ。

鷲羽岳に着く頃には再び体は冷え切ってしまうだろうから、三俣山荘のジビエ丼を食べるんだ。

俺はマンプク王になる!

そんな揺るぎない想いが、自分を突き動かす。

 

ワリモ北分岐に着いた。ここは、雲ノ平方面から水晶岳に登るハイカーがザックをデポするポイント。

今日も10個ほどのザックがデポされてたけど、よくこんな日に水晶岳に登るよなー。

さっさと水晶岳を諦めた自分が情けなく思えたけど、もう情けない男でいーや。

 

谷から吹き上げてくる強風。

歩いてると鼻水が真横に伸びる。

すごく伸びる。

 

あのピークが鷲羽岳だろうか?

もうびちょびちょだ。

 

ところで、先日、男子高校生に生理用ナプキンやたんぽんを配り、「男子のための生理教室」を実施した学校の様子をニュースで見て、それがショッキング過ぎた。

男に生理の理解を深めるというのが目的とか言ってたけど…、とにかくそういう主旨らしい。

たんぽんを液体に浸けて、こんなに吸うんだーとか言っちゃってる男子高校生。その様子を見て、企画した側の女性も満足そうにしている。

 

もうあちきにはついていけない。

 

男子高校生に生理用ナプキンに水を吸わせるとか、そもそもその手法が生理的に無理。

 

「ジェンダーの壁をなくしたい」とか、「男の目を気にせず、堂々とナプキンのストックを会社や学校に置ける社会にしたい」とか言ってたけど、

ジェンダーの壁をなくした結果、学校で男性教師が女子生徒に「今日は生理ですか?」とか聞いたらどうなる?どうせ訴えるやん。

 

赤く染まった水にたんぽんを浸ける男子学生たちの姿を見て、頭を抱えたよ、あたしゃ。

つか、こんな授業めんどくさい。

 

ちなみに主催は某有名生理用品メーカー。

 

あ、そうか。こうやって話題が作れたらそれで成功なのか。

すっかり乗せられてしまった。

 

あまりにショッキングだったから、つい書いてしまった。くそっ、癪だ!

 

話を戻す〜。

 

本ピークはもっと先だった。ここはワリモ岳。

少し晴れてきたかも。薄っすらピークが見えてきたし。

この調子で奇跡的に晴れてくれることを祈る。

 

ワリモ岳は岩場が出てくるから慎重に通過。

 

果てしなく遠くに見えた鷲羽岳、

雨ガスによる緊張もあったし、ヘトヘトだ。

 

どぼぼーーーーーん。

撃沈登山?

NO。

ガスこそ我が人生、ガスこそ至上の喜び。わが人生に一片の悔いなし!!

 

せっかくだからニコッとしましょーねー

ただいま10:30。

 

山頂で元気なトレラン女性2人と写真を撮りあって、下山しようとすると、一人で山頂にやって来た女性からも写真を頼まれた。

「鏡平に家族を待たせて、私だけここまで来たんですー」とびっくり発言が飛び出す。

すごすぎる。鏡平って双六小屋のもっと先じゃないか。

弱そうに見えるのに、見た目と違って中身は強いエンジンを持っているんだろう。

 

力汁を食べて、水晶岳を巻いた自分がますます情けなくなった。

 

 

下山していると雲の層を抜けた。

三俣山荘がまるで絵本の世界みたいに見える。

 

わざわざ高山に来て、クリアに見える景色が谷底だけという悲劇。

 

下りって意外と疲れるんだよね。。登山をやってれば分かってもらえると思う。

そう、突然、疲れを感じ、ここで一気にペースダウン。

無駄にデカい体に小さなエンジン。そしてもう腹が減ってくるという、見事なデクノボウぶり。

 

早く三俣山荘でジビエ丼食べて体の中から暖めないと。

 

振り返ると、鷲羽岳のガスが少し晴れてきたっぽい。

今日はそういう日なんだな。下山して晴れるなんてよくあることさ。

それが裏銀座という特別な日に当たっただけ。

 

少しずつ晴れていく鷲羽岳を見ながら、頬を伝う雨に、しょっぱいものが混じる。

 

これが涙ってやつか?

 

いや、違う。

 

鼻水だ。

 

三俣山荘で生き返る

11:30

三俣山荘に着くなり一目散に食堂にやって来た。

ジ・ビ・エ!ジ・ビ・エ!心の中のコール。

 

「ジビエ丼、お願いします!!」

懐かしのねるとんばりに想いをぶつけたが、いかんせん、相手はお姉さんではなくゴツめのお兄さん。

しかも、ごめんなさいとフラれる始末。

 

夢にまで見たジビエ丼は売り切れだった。

 

鷲羽岳は晴れてきたし、ジビエ丼は売り切れ。

山の神様はイケズだ。

 

しかし、実は三俣山荘のシビエ丼は以前にも食べたことがあるのだ。2回目を企てていたが仕方がない、今回はカレーにしよう。

オムライスにしようか、一瞬迷ったけど、オムライスがメニューにある小屋なら、間違いなくカレーは絶品だろう。そんな気がする。

 

デラ絶品!!

デラ絶品と聞いて、ほんの一部のおっさんがクスッとしてくれたら、それだけで幸せ。

いかんいかん、当ブログは卑猥なことは言わないことにしているのだ。温故知新からちょっとおかしくなってきた。

 

で!話を戻すけど、このカレーやべぇ。欧風カレーで、ガチで下界でも行列レベル。

絶対に食べるべし!!

 

山の神様はイケズではなかった。

 

ご馳走さまでした。

 

さてさて、これからどうしたものか。

 

ご飯のことばかり考えてる内に、目的地だった三俣山荘に着いちゃったって感じ。

 

予定通り、三俣山荘でテントを張るか?

 

しかし、明日もし天気が回復してなかったらどうする?少しでも今日の内にもっと進んどいた方がよい気がする。

それに、今ならどうせ、びちょ男だ。まだ昼だし。

カレーのおかげでもう少し歩けそうだし。

 

ダメ元で双六小屋に電話してみて、テント1張だけだから当日予約で張らせてもらえないか聞いてみよう。

この雨でキャンセルもたくさん出てるだろうし。

 

電話に出たお姉さんから最初、「予約制なので…」と、軽~く渋られ、

1張だけですよね。分かりましたとOKしてくれた。

優しいお姉さん、あざす!

 

三俣蓮華岳でストーカー被害にあう

という訳で、三俣蓮華岳と双六岳の2座を越えて双六小屋へ。

ここからコースタイムで約2時間半の道のり。

なにやってんだか。

 

実は、三俣山荘のテン場も予約制だということを、この時は知らなかったという相変わらずのダッフンダぶり。

三俣山荘のテン場はめちゃ広いから、鼻っから予約制なはずがないと高を括っていた。

ちなみに、双六小屋のテン場も、あーんな広いところ予約制なはずないと思ってたから、他のハイカーから予約制だよ、と聞いて焦った次第。

烏帽子は20張しかないけど予約制ではない。

コロナで始まったテン場の予約制、いつまで続くんだろうなぁー。

 

三俣山荘のテン場からはこの景色。前室のチャックを開ければ鷲羽岳の大展望が見れちゃうんだから1度は泊まってみたいテン場。

ここへは縦走しないと来れないから、まだお昼の時間ではご覧の通り閑散としている。

いや、閑散としてるのはこの天気が理由か。

 

テン場を抜けて、再び登りが始まった途端に息が上がった。

おっさんなのだ、もういい加減、疲れている。

それに、2日目の今日は、首に劇的な痛みが生じている。

 

一本だけバイケイソウの花が咲いていた。こういう景色も、首が痛いからいちいち体ごと向いて見てるからまるで不審者。

 

鷲羽岳は晴れてきたというのに、自分が向かう先にガスが湧く。

もう今更うろたえない。

若干、食い気味にガスの中へ飛び込み、速攻でびちょびちょになった。

三俣山荘でテントを張っていたら、今頃はボディペーパーで体を拭き終えてさっぱりしてただろう。

 

三俣峠に到着。

なぜか後ろを10mほど距離を開けて、ぴったり付いてくる人がいたから、ここで先に行ってもらおうと、取りたくもない休憩を挟むことにした。

すると、なんとその人もザックを下ろして休憩を始めた。

自分は静かにガスの中を歩きたい。そんな近くにいられたら落ち着かない。

ならば仕方ない。急いでザックを背負い出発しようとすると、なんと慌ててその人も下ろしたばかりのザックを背負いだしたじゃないの。

いやいや。。

この広い日本アルプスを、なんでこんな至近距離で歩かなにゃならんの。

ガスにもこのハイカーにもガッカリしつつ、先を行こう。

 

さっきも言ったけど、昨日のダメージもあって、体力は残されていない。

しかし、どうしても後ろを歩く人のトレッキングポールを突く音や足音が耳に入ってくる。

迫られてる、煽られてる、そう勘違いしちゃいそうな距離。

 

加速して引き離した。

 

もう仕方なかった。

あからさまだったと思うけど、敵意ではない。足は限界だったけど、自分がストレスを抱えることに、もう限界だった。

 

12:50

本日、何度目かの夏山JOY。

 

やはり、山の神様はイケズだった。

 

無駄な体力を使った。。

 

 

三俣蓮華岳はその名の通り、黒部五郎岳方面、鷲羽岳方面、双六岳方面の3方向に分かれている。

進む方向を間違えない様に、気をつけるべし!

 

つまらない

風も強くなってきた。

午後からは少し落ち着いてくるという話だったが、雨足は強まり、風も強く吹いている。

 

こんなに天気が悪いというのに、雷鳥すらいない。

しばらくハイマツを眺めて探したけと、出てくる気配はゼロ。

その時、自分はぜったいに言ってはならない一言を、口にしてしまった。

 

「つまらない」と。

 

人に向かって絶対に言ってはいけないことの1つが「つまらない」だと思って生きてきた。

「つまらない人」というのは、面白味の無い人ということ。

その人の歴史や性格、愛嬌や人間性すべてを否定しちゃう最低な言葉だと思っている。

 

それを今自分は、三俣蓮華岳さんに向かって口にしてしまったのだ。

 

つまらないブログを書いておきながら。

 

これによって、怒りの連鎖が生まれたのは間違いない。

三俣蓮華岳さんの怒りがご近所に伝染し、だれがこんな奴のために天気を良くしてやるものかと、更にイケズにさせてしまったに違いない。

 

双六岳さんの態度は頑なだ。

さりげなく風を徐々に強めてるし。

つまらなくない、つまらなくない。今さら謝っても許してはくれないだろうけど。。

 

ケルンがでてきたからそろそろ双六岳の山頂かと思えば全然そんなことはなかった。

三俣山荘から双六岳まではコースタイムで2時間30分かかるのだ。そんな甘いもんじゃない。

 

双六岳を巻いて双六小屋に行っちゃおうか。

自分の中で選択に揺れた。

前回、双六岳に登った時も悪天候で、寒い山頂でしばらく待っているとガスがゆっくり晴れていき、鷲羽岳が姿を現して山頂で歓喜の声が上がった。

もしかしたらワンチャンあんじゃね?と期待しているのだ。山の神様を怒らせてしまったというのに。

 

日の出のモルゲンにテンション爆上がりしたけど、まさか太陽はあれが最初で最後だったとは。。

もはや昨日のことの様に感じられる。

 

13:50

まさに、トドメの夏山JOY。

神様って根に持つのね。。もう二度とつまらないとか言わない。

あの時、「批評家にでもなったつもりか?ならばこうじゃ!」と言う神の声が、はっきりと聞こえた。

 

そして、雨が再び強くなって休むことを許してくれない。

 

双六小屋へゲッザーン

もう疲れた。双六岳でも休むことが許されなかった。

「ほーれ、芭蕉扇じゃー!!」と亀仙人が芭蕉扇を振り回してるかの様な風が吹き抜ける。

体が冷えてきて体が動かなくなってきた。こりゃやべぇ。

 

なんとか標高を下げ、雲の層を抜けた。

なんにしてもこれで濡れずに済む。

 

あ、上の方が晴れてきた?

今下りてきた双六岳に向かって、体ごと振り返る。

 

前方のガスも取れていく。

晴れるのか?

 

アキサミヨー!!晴れてきたさー!!

 

おお〜。明日登る樅沢岳(もみさわだけ)が見えた。

そして弱いけど日差しも感じる。

日差しを浴びた瞬間、速乾性のズボンがみるみる乾いていく。すごいな、山と道。

 

双六小屋から、弓折岳方面の景色も見えてきた。

 

青空だ。

山の神様のイケズっぷり、ここに極まる。

 

とうとう始まった。イケズなショウタイム。

こうやって下山したら晴れて全貌が見えてくる。

 

そして、奇跡の鷲羽岳の登場。

ふんっ。

今頃山頂では歓声が上がってるだろう。ちっとも羨ましくなんかないぞ!

 

三俣山荘と人気を二分する双六小屋が見えた。

なんとか無事にたどり着いた。

 

サッポロ一番の美味さに泣いた

14:50

当日予約を許してくれたお姉さんにしっかりお礼を伝え、受付を済ませた。

さぁーて、張りホーダイだぜー。

これだけガラガラだと逆に選び過ぎてしまう。

 

テン場の一番端っこに張った。

前室側には誰もいないから、プライベート感があって最高の場所。

ちなみにお隣にテントを張った女性が、今日初めてテントを張るらしく、ガイラインの輪っかの作り方を聞かれた。

こんな天気にテントデビュー、それもソロ。なかなかのツワモノ。アルプスには心臓の強い女性が多くて感心するよ。

それにしても、テン場もそこそこ風が吹いてたから、今日が稜線のテン場じゃなくてよかった。

 

とにかく体を暖めたかったから急いで体を拭いて、着替えも終えたら、力汁 → 欧風カレー → と続いたグルメツアーのシメはサッポロ一番!!

もう疲労がピークだったから、一番うまかったかも。

 

小屋にジュースを買いに行くと、トリカブトが咲いてた。

秋が近くなってくると咲き始めるイメージの花。もうすぐお盆だからね。

 

烏帽子のテン場で知り合いになった方を見つけたので、喋りながら一緒にこの景色を眺めた。

夕方になって、天気は奇跡の回復をみせてくれた。

明日の天気は、やはり台風の影響を受けるらしいけど、それがどの程度なのか。

明日も早い時間から行動して、なんとか徳沢あたりまで歩いて、悪天候をやり過ごしたい。

徳沢と小梨平ならお風呂にも入れるからね。

 

 

振り返って

 

満場一致のクソ登山となった裏銀座2日目。

こんな日もあるさ。

力汁と欧風カレーがなかったら、2日目は飛ばして、突然3日目からブログ再開してたかもしれない(笑)。

元気なハイカーならともかく、ブナ立尾根の疲労をひきずったおっさんが歩く距離ではなかった。つか、もう少し休憩が取れたならもっと楽だったんだろうな。

双六小屋に着いて、テント張り終えてからしばらく動けなかったもんね。サッポロ一番の美味さに涙が出そうになった。

 

こんな撃沈登山で、文字数が14,000字オーバーって…

我ながら暇すぎね?と少し呆れておりんす。

 

さて、明日は裏銀座縦走も3日目、いよいよ槍ヶ岳。

槍ヶ岳は春の残雪期と、秋の紅葉シーズンに登ったことがあるけど、真夏に訪れるのは初。

西鎌尾根も初。

また違った槍ヶ岳が見られることに期待して、この日は20時には眠りについた。

寝てる間に何度か雨が降って、今夜のうちに全部降ってくれないかなと思った。

翌日に疲れを残さないために、ありったけの湿布を貼って寝てるから、その匂いで鼻がおかしくなっている。

おかげで、力汁の味はまったく思い出せない。

ではでは

 

 

裏銀座縦走3日目は、こちら


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