【北八ヶ岳】白駒池から天狗岳とニュー中山! 高見石小屋の揚げパンと星屑となったメルヘンドリックス

【北八ヶ岳】白駒池から天狗岳とニュー中山! 高見石小屋の揚げパンと星屑となったメルヘンドリックス

メルヘンの世界へようこそ!ようこそ!

よっ!うっ!こっ!

そーーーー!!

 

もう気づけば4月下旬、早いわー。八ヶ岳を横に貫く国道299号線、通称「メルヘン街道」がいよいよ冬の長い眠りから目覚めだっ!

ねえねえ、週末はシーにする?それともランド?

うーん、北八ヶ岳ランドかな~。

信州の恋人たちがそんな会話を始めちゃう4月下旬。

厳冬期は一部の登山客しか入ることが許されない八ヶ岳だってメルヘン街道さえ開通しちゃえば老若男女、苔ガールからED親父まで幅広くウエルカムなのだ!これがテンション上がらずにいられるかっ!カッ!ぺっぺっ!

それなのに何ざますか?スネちゃま。この曇り空は。

爆裂的に暗いじゃないのぉーー!!

 

しかし安心せえ!セイセイセイ!

こんなどぼぼんウェザーでも、メルヘンに変えちまうのが北八ヶ岳だってことを思い出すんだ!セイセイ!

 

そのワケがこれっ!

もう有名過ぎる北八ヶ岳名物、高見石小屋の揚げパン爆弾!!

食うべし!召すべし!!むさぼるべし!んがっぐっぐっ!(サザエさん!)

おいどんチーズとココアがめちゃ美味かったでごわす。5種セットで900円ね。2種なら400円。

実はお笑い芸人のインディアンスが、「秘境メシ」というテレビ企画で、渋の湯から高見石小屋まで何度もへこたれながら歩いてこの揚げパンを食べに来たのを見て、

俺もぜったいに!

ぜったいに!

ぜっったいに!!!(梨汁ブシャー!)、食べようと決めたのよん。

しかもこの揚げパン、あのチョー有名な安達太良山のくろがね小屋のカレーを2位に抑え、なんと1位!で紹介されてたから、チョー期待できるじゃあーりませんかーー!!

てな訳で、眺望より富より名誉より、揚げパンを食らうことを目的に、白駒池からニュウ〜天狗岳に登って高見石小屋へレッツラゴーノ助なメルヘン企画だよっ!

 

残雪期の八ヶ岳を歩くのは初めて。天狗岳は今回で3回目だけど雪のある時期にしか歩いたことないのがちょっと勿体ない。

天狗岳は標高2,646m、ニュウは標高2,352m。

「おいでやす〜」と冬季通行止めを解除して北八ヶ岳が手招きしてるぜぃ。

 

ルートとコースタイム

■2021年4月25日 ※カッコ内は標準コースタイム

麦草峠登山口⇒(40分)⇒白駒荘⇒(65分)⇒ニュウ⇒(55分)⇒中山峠⇒(55分)⇒東天狗岳⇒(45分)⇒中山峠⇒(70分)⇒高見石小屋⇒(60分)⇒麦草峠登山口

コースタイム:6時間30分(休憩含まず)

総距離 12.5キロ
累積標高差 903m

ニュウと天狗岳登山と揚げパン 本編

麦草峠登山口から登山開始

あっぶねー!!

突然の目の前で始まった鹿によるアビーロード横断で事故るとこだったぜー。

ちなみに八ヶ岳はカモシカとの遭遇率が高いと聞くけど、自分は未だかつてカモシカには出会えたことがない。

毎度期待してるんだけどね、出会うのはご覧の通りニホンジカと、「どけっ!!」と登山道を我が物顔で突破してくる圧力ツアー団体ばかりだ。

八ヶ岳で圧力ツアー団体がはびこる夏まで秒読みになったな。

 

最初、白駒池登山口からスタートするつもりだったけどトイレが冬季閉鎖してたから麦草峠登山口へ移動。

白駒池から麦草峠登山口までは割と近いから、スタート地点が変わったって特に影響はないのさ。

そんなことより、トイレでスッキリんこ。

 

これが登山界のディズニーランドと謳われる北八ヶ岳を代表する麦草峠駐車場なのか?と見まごう程の閑散としたランドだ。

どんよりとした天気が原因なのは火を見るより明らかなのだが、それは置いといて、まだ通行止めが解除されたばかりだから客足が鈍ってるんだろうなと結論づける。

さあ、そんなことよりさっさと準備を進めるぞっ!

それにしたって、こんな広い駐車場が初夏から始まる本格的な登山シーズンには簡単に満車になっちゃうんだから、やはり北八ヶ岳の人気はすごい。

 

駐車場から歩いて5分で麦草ヒュッテに到着。

まだオープンしてなかったけど、登山開始したばかりで小屋に寄る必要は特になかったからここは軽くパス。

ただ、山小屋がそれぞれ目玉料理を用意して差別化を訴求する八ヶ岳だから、どんなメニューを用意してるかだけは気になるところだ。

 

麦草ヒュッテから始まる本日のゆるゆる登山。

そう、この時はそう思っていた。

まさか終盤にバテが襲ってくるなんて思いもしなかった。最近の運動不足を侮っちゃいけない。

 

まずは白駒池へ。それからニュウに登って天狗岳へ。下山は中山峠から高見石小屋を経由して麦草ヒュッテに戻ってくる。

今日の様な時計回りの周回ルートがおすすめ。そのわけは最後の方でお伝え致そう。にんにん。

 

コケ丸の森と白駒池

北八ヶ岳は苔ガールの聖地だけあってコケ丸くんによる苔の解説付きだ。

まずここではフウリンゴケ。初めて聞くけど。

 

この木に生えた苔がフウリンゴケなのかな?

まだこの時期は残雪が豊富で苔の観察には向かない。

 

それでも八ヶ岳らしい密度の濃いシラビソの森はあっぱれだ。

 

八ヶ岳は樹林帯が濃いから、遠目から見るとあたかも雪が無い様に見えるけど、樹林帯の中に入ればまだしっかり積もってることに騙されがち。

うっかりトレランシューズで来たら麦草ヒュッテで撤退だ。

 

次なるコケ丸くんの紹介はカギカモジゴケ。もちろん初耳だよ。

 

これかいな?

だいたい木の種類だってまともに覚えられないのに、苔を知ろうなんておっさんの脳みそが付いていくはずなかろーもん。限界超えて破裂!

 

白駒池へは右からでも左からでもたどり着ける。

左だと青苔荘経由、右だと白駒荘経由ね。

特になんも考えてなかったけど、ここは白駒荘経由を選択。

 

雷鳥じゃないよ。ただの山鳩。街にいる鳩に比べてスリムだ。

 

白駒荘はめちゃくちゃ綺麗!見るからに清潔!コロンビアのスカートはいた山ガールに支持されてそう!しかも通年営業!!

全国山小屋グランプリ(仮)でトレンド入り確定です。

おっさんだってこんなきれいなところでのんびりすることに憧れるわー。

 

Bセットの鬼おろしハンバーグとかマジやべぇよ。おろしマウンテン盛りにしてけろー!

それになに、そのした。1,200円の肉うどん。これ食べるためなら3日断食したっていいよ。

つか、揚げパンよりこっち食ってもう帰っていいかも(笑)

 

ケーキセット1,300円とかさ、

最高じゃねぇか!

 

な、なんちゅうフォトジェニックな風景。

白駒池、さいっこー!!

北八ヶ岳は双子池ヒュッテも雰囲気良かったし、素晴らしすぎる。残雪が解けきったらのんびりテント泊で来てみたいね。もちろん鬼おろしハンバーグ付きで!

 

桟橋から振り返れば旧白駒荘。

さっきのは最近建て替えたばかりの新館だったのね。旧館だって雰囲気抜群だ。

 

にゅう乳ニューからのウニ

さて、あんまりここで興奮してても仕方ないのでニュウへ。

この標識の「乳」と書いてニュウなのか?ほんとか?

ニュウを縮めるために当て字で乳にしたなら、その後に(ニュウ)なんて書かないだろうけど。

まあいいや。

 

まだ凍った白駒池の湖畔沿いを進む。まだこれだけ凍ってたら少し歩けそうな気がする。

 

氷が厚そうな所を慎重に選んでみたら乗れた!

けど真似せんでね!

この後、普通のコーデュロイのズボンで登ってた20代の男性が、白駒池で氷の上に乗ったら割れちゃって落ちたんですーと言ってた。ひー、かわいちょ。

 

白駒湿原に到着。この湿原も半分は凍ってた。

 

白駒湿原の木道から左半分が冬、右半分が春と真っ二つだ。

 

ヘイ、コケ丸。にゅうの森について教えて。

代表する苔はミヤマクサゴケです。木の根元にマット状の群落を作ります。

木の根元はさすがに確認できないヨ!コケ丸!

 

しかし歩き始めからそうだけど、残雪がカチコチで歩きにくいったらありゃしない。

それでいて踏まれてないところを歩こうとすれば容赦なく踏み抜くし油断できない。

ちなみにまだツボ足。ブーツは厳冬期用でソールが硬いから多少凍ってても滑ることはないし、危険なところはまだないんでね。

 

ニュー中山て!

どげんなっとんしゃー!

 

ニューオータニっぽさを狙ったんけ?

乳、にゅうに続いて、次は意表をついて「尿」だったりして。

 

ニュウの名の由来に謎が深まるな。

 

ヘイ大将、うに握ってちょーだい!

もはや寿司屋のお品書きにしか見えない。

 

爆裂クラウディな天気だったのが嘘みたいなピッカーンビーム炸裂。突然の太陽サンサンだけど悲しいかな、ここ樹林帯なのよね。

山頂に着く頃に爆裂クラウディに戻ってしまわれないか、ちょっと頑張ってペース上げてみるか!

 

日を浴びて森が輝きだす。

なんてきれいなんだ。

残雪の北八ヶ岳は思ってたより登山客少なめで、お祭り気分の腰を折られた感じになってたけどー、いい感じなんじゃないのぉー!テンションアゲアゲだ。

 

器用に手を広げた木。

 

稜線が見えてきた。

さあ日も出たし向こう側の景色が楽しみっ!

待ってろ絶景!ヒーヒーフー

 

髪質が石立鉄男。

 

ほらー!やっぱりどぼぼーーんじゃん!!

さっきまであんなに、あんなに太陽ピッカーンだったのに!

真っ赤に燃えた太陽はすっかり隠れ、うーっすら、ほんとうーっすら富士山が見えるけど、この直後、分厚い雲によって一瞬で消え去ってしまった。

さらばメルヘン。

まあ、今日の天気予報を考えれば一瞬見られただけラッキーと言うべきか。

 

初めてのニュウの山頂までもう少し。

稜線まで出ちゃえば山頂は目の前だ。

 

着いた。着いたけど、、

ここまでニュウを案内してきた立派な標識たちがバカバカしく思えるほど、山頂の標柱は実にしょぼい。

しっかりオチをつけたと言うべきか。

 

そして山頂の表記が「ニュウ」であることもしっかりチェック。

 

振り返れば先程まで遊んでた白駒池が見える。

黙々と歩いてきたから分からなかったけど、こうやって見ると結構歩いたんだね。

やったぜ、これで5キロは痩せたな!

 

遠っ!!

これから向かう東天狗岳があんな遠いとは!!(右のピークね)

うーん、もう中山峠で高見石小屋へUターンしちゃってもいいかも…。って弱気にもなったもんね。

 

天気は信じられないぐらいに悪くなってきた。

いつ降ってもおかしくない。

さっき日が差したのはなんだったの。

 

東側の景色は御座山や金峰山などなど。なんとまあ暗い景色だこと(笑)

晴れてたら全く違ってただろうけど、ガスってないだけぎりセーフ。

 

雪と天狗岳

まだまだ先は長いと知って、さっさとニュウの山頂を後にした。

本当に東天狗岳まで行くのか?あそこで終わりにしてたらリアルメルヘンだったはずだぜ?と自問自答しながら中山峠へ向かう。

中山峠から高見石小屋にUターンするのが理想的かもな…ぶつぶつ。

 

日当たりが良いところには雪は残ってないけど、一度樹林帯に入れば相変わらず雪がしっかり残っている。

コーラがキンキンに冷えるから0度をちょっと上回るぐらいだと思う。さすがに厳冬期の後だから暖かく感じる。歩いてるとベースレイヤーと雨ガッパたけで汗ばんでびちゃびちゃだ。

 

ニュウからあんなに遠くに見えた天狗岳も気付けばだいぶ近づいて来た。天狗岳の方からこっちに歩いてきたんじゃないのけ?

左のピークが東天狗岳で、右が西天狗岳。

どちらもほぼ同じ標高。

 

そして中山峠に到着。

ここは稲子湯、黒百合ヒュッテ、天狗岳、そして高見石小屋への分岐点だ。

どーする?

悩みながら軽く行動食をとることにする。まあここまで来たんだし天狗岳行こうかね。

 

そしてここからアイゼン装着。

厳冬期の天狗岳をチェーンアイゼンで登ったというのに4月下旬の残雪期に12本爪を装着するという、よく分からない慎重ぶりだ。

 

そんな、まさか!雪が降ってきたよ!!

4月下旬なのに、しかも森林限界に出たタイミングで!東京は20℃超え連発だって言うのに!

うーん、八ヶ岳は太平洋側の気候とは言うけどやはり高山は油断できない。

 

あれ、こんな急登の連続だったっけ?

自分の記憶の曖昧さに戸惑いまくり。

 

風がでてきて雪がばしばし顔に当たってくる。

 

山頂に向けて最後の登りは雪の無い岩場。12本爪アイゼンだと歩きにくくて仕方ない。

こんな天気だけど、なんたかんだで山頂はそこそこ登山客がいそうだ。さすが人気の天狗岳。

 

思いの外苦戦したけど、東天狗岳到着ぅ!

さあ、ここは北八ヶ岳と南八ヶ岳のちょうど真ん中に位置するから大絶景が待ってる!

周りを見渡せぃ!セイセイセイ!

 

出てこいやーー!!(梨汁ブシャー!)

超サイヤ人の更に上をいく絶景!!

何人たりとも立ち入らせない感じの爆裂火口と、この天気の悪さも絶景に良いスパイスになってる!

 

ほら、天津飯の3つの目を使えば遠くに甲斐駒ヶ岳だって見える。

今年は南アルプス行けるといいねぇ。

天気が悪い中でもベストな眺望。

 

スキー場が目印の入笠山。

しかし、あのいくつかあるピークの内、どれが入笠山かはさっぱり分からない。きっとあそこら辺にあるんだろうといった程度。

 

こちらは西天狗岳。今日はもう寄らないよ。

 

北八ヶ岳の全景。左上にポコンと突き出たピークが蓼科山。

蓼科山は一度しか登ったことがない。

しかもあの時は阿弥陀岳の南稜コースに登ろうと思って来たんだけど、歩き始めてわずか10分でルートロスト。さんざん彷徨い、八ヶ岳まできといてまさかの登らずに撤退というオチをかました後に、このまま帰れるか!と蓼科山に立ち寄り、7合目登山口から即席登山した。

だから、実は蓼科山ってまだちゃんと登ったことないんだよね。

 

雲みたいに浮かぶ北アルプス。

異次元だな。

 

雪もやんだし、塩バニララテでのんびりしてたらさすがに体が冷えた。

さっきまで雪が降ってた標高2,646m。そりゃ寒い。体の中からしっかり末端まで冷やしたらゲッザーンするよ。

 

やっとこさ高見石小屋

ニュウから東天狗岳を見た時は、もうあんな遠いの絶対ムリだって思ったけど、見た目ほど遠くはなかったよ。今回のコースも全体で10キロも歩かないんだから。

冬靴が重いのは仕方ないけど、いかんせん体が短期間で急激に重くなり過ぎた。しんどかった原因はこれしかないのだ。そしてこれから揚げパンパワーにより更なる嵩上げを図るという意味不明な行動にでるのだよ、ふっ。楽しみだ!

 

下山した途端、ガスに巻かれる山頂。あっぶねぇあぶねぇ。

 

中山峠に着いたら、再び雪が降り始めた。

黒百合ヒュッテ方面からやってきた毛穴からエネルギーがだだ漏れなお兄さんが一人で走ってきて、

「先週も雪だし今日もかよぉ!勘弁してくれー!」

と、目に見える飛沫をぶっ飛ばしながら稲子湯方面へと駆け下りていった。

あの人はコロナに感染しても何も感じなそうだ。

 

たまに太陽ビッカーン光線が降り注ぐのに、雪は降り続ける。

お天気雪ってやつなのねん、と思いながら中山峠から中山へぐいぐい登っていく。

しかも本音を言えば、天狗岳から麦草峠まではずっと下りだと思ってたから、目の前に見える中山への登りにたじろぎまくり。

 

是々非々(ゼーゼーヒーヒーフー)。フーはおまけ。

中山、2,468mの山頂。

簡単に書いちゃったけど、もう疲れ切って写真を撮る気力も喪失してた。

 

霧ヶ峰に日が当たる。

この前日はどピーカンだった土曜日。

その土曜をパスして、あえてどぼぼーんな日曜に登山してるからこそ、あのわずかな日差しのありがたみが分かる。

ありがたや〜と両手を合わせて感謝せずにはいられない。雪は降ってる中で。

 

まあ、そんな訳で登山客はこの前日に集中したから、通常は山ガールで賑わう北八ヶ岳であっても、挨拶を交わす登山客は周りにゼロ。お遍路的な黙々登山となってしまった。

 

長い。

とにかくどストレートな雪道をひたすらアホの如く進む。

あまりにしんどい。これを逆方向に、高見石小屋から中山に向かって歩くとなったら、単調すぎて無理かもしれないと本気で思った。

 

やっと久しぶりにコケ丸からの伝令を聞くことができた。

どうやらオコジョの森に迷い込んだみたいだ。日当たりの良い岩の上にクロゴケが群落してるらしいぞ。

 

これかな?

 

チーズとココアがベストチョイス

やっと着いたYOーーー!!!!

長かった!もう無理!高見石小屋に到着するなりへたり込んだもんね。

冬靴重たいし、雪降ってくるし、

ゆるふわ登山だと思ってたらエネルギッシュダダ漏れ男が現れて飛沫放つし。

でもこれでやっと、やっとゆるふわ登山ができるんだ。

揚げパンというプラチナチケットをゲットだ!

 

しっかし驚いたな。

このカウンター、山奥だって言うのにオヤジ臭さが微塵もない!奇跡!!

女性店員がレイアウトしたとひと目でわかる。可愛いらしい店先に癒やされまくりだ。

これぞ北八ヶ岳の真髄。農鳥小屋の様な緊張感はどこにもない。

ごめんくださいまっせ〜

 

可愛い雰囲気でてるけどビビるぐらい字が下手だ。1皿5コ入全種×?・・文字詰め込み過ぎ!

でも大事なところは読めるからOKだけどねん。

揚げパン2コセットが400円、5コの全種セットだと900円。

もちろんここは全種。5つセットじゃい!

ホットチョコレート500円にも惹かれたけど、財布は目に見えない紐でぎゅうぎゅうに締られてて手が出なかった。

 

うんめぇーーー!!!

山田くーーん、座布団とミシュラン三ツ星持ってきてー!!

ふぅふぅふぅー。ちと興奮しちまったぜぇ。

しかも!ただの揚げパンのくせに今年度のやっほっほ亭ベストフォトジェニック選出。おめでとうございます。

ちなみに味は、手前の右がチーズ、左がきなこ。

奥が右からココア、ごま、抹茶。

個人的には断然チーズとココアがお薦め!だ!ん!ぜ!ん!!

食べ終わってみて思ったのは、このチーズとココアの2種とホットチョコレートが最高の選択だということ。まあ初めての人は全種盛りから行くのが王道だとは思うけどね。

なんにしてもテレビで長蛇の列がてきる日もあると言ってたけど、このスーパー曇天のお陰で無観客試合となって居心地最高。

ありがとう悪天候。お陰で大満足の旅となった。わ

 

やっとこさゲッザーンと思いきや登る

さぁーって、腹も満たされたから帰るよ。

もう目的は果たしたからできればタケコプターで一気に駐車場に戻りたいところだ。

 

しかし再び雪道をえっちらおっちら歩かにゃならんのよ。まだ山奥たから。

で、ここは渋の湯と麦草峠方面のY字路。間違えないよーにちゃんと地図でも確認しながら麦草峠へ。

そして麦草峠までずっと下りだし楽勝だと考えていた自分を奈落に突き落とす登りが始まる。

そんな登るなんてまさか、とポケットから取り出した地図を思わず2度見してしまったが、確実に上りを示す等高線。

 

是々非々(ぜーぜーひーひーフー)。

しんどい。完全に白目。これは振り返ったところ。

再びYAMAPの地図で等高線を確認してみる。うん、間違いない。確実に登ってる(T_T)

しかしこれが最後だ。最後だから頑張れる!と最後の気力を振り絞る。

 

結局、ニュウ、東天狗岳、中山、丸山と小ぶりなピークを含め計4座の縦走。そりゃ疲れる訳だ。

最後の体力を出し切って登った丸山のピークはまさかの眺望ゼロ。

さっさと行くぜ。

 

下山していると樹林の隙間から噴煙を上げる浅間山の姿が見えた。

あれ、向こうは晴れてるじゃないの。

 

もはや踏み抜いてから立つ気力は1ミリも残ってない。星屑になったぜ。

全行程の標高差は累積でもたったの900m、距離は12.5km。数字だけ見ると大したことないんだけど、

しんどかった。

しんどかった!

死ぬほど重要なことなので何度もリピートしておく。

これで揚げパンが無かったら遭難してたかもしれない。

 

やっと見えた、麦草ヒュッテ。

 

朝立ち寄った時には閉まってたけど、お昼過ぎに戻ってくると営業してた。

小屋の中からは常連さんらしき方々がじーっと見てたから、萎縮して中の様子を見るのがはばかられた。

 

八ヶ岳の麓の町では4月下旬になってやっと桜や花桃が満開を迎えた。

東京と1ヶ月、九州とは1ヶ月半も遅い春を眺めながら帰ったよ。

 

振り返って

 

運動不足と体重増と過労働、そしてカチコチの雪道と踏み抜きに苦戦したけど、やっぱり八ヶ岳は特別。曇ってても絶景の連続。ほんと来れて良かった。

白駒池からニュウまで危険なところは無し。

天狗岳には登らずに、中山峠で高見石小屋に折り返す周回ルートなら軽装でも大丈夫。子連れ登山にも最適だし、軽く山歩きしたいって気分の時にはとっておきのコース。

天狗岳まで足を伸ばしても標高差はそんなないから初心者向けなんだろうけど、岩場が出現するからアイゼンを付けてるとちょっとやらしい。

もう冬靴じゃなくても大丈夫だったけど、無駄に重たい冬靴に12本爪アイゼンという鉄を装着した事で、下山後は筋肉疲労でまともに立てない始末。頭上に輝く死兆星が見えた。

運動不足の身にはなかなか良いリハビリになったよ。

 

登山をしていれば何度か耳にしたことのある有名な山小屋がキラ星のごとく点在する八ヶ岳。その多くが看板メニューを用意して登山客を待っている!

ただの揚げパンだけど、素朴で評判通り美味かった。次、訪れた時は白駒荘の鬼おろしハンバーグか、黒百合ヒュッテのビーフシチューで悩むところだよ。

オーレン小屋のボルシチも忘れちゃいけない。

シャリバテしやすい体質なもんで、山歩きしてる時はとにかくたくさん食べることを意識してる次第です。

痩せるはずがない。百も承知っす。

満腹感ってしあわせ。

 


登山カテゴリの最新記事