【茨城】加波山 社だらけの山頂 舗装路と悪路とモトクロスに萎える祈りの山

【茨城】加波山 社だらけの山頂 舗装路と悪路とモトクロスに萎える祈りの山

花粉症で悶絶する日々。

目がかゆくて鼻水が滝でくしゃみが止まらず喉がいがいがする。

避粉地の宮古島や八丈島に逃亡したい。

意外だけど群馬県の草津なんかも標高が高く花粉の被害が少ないから避粉地の一つなんだって!

いいね、草津。

 

ほんと、この時期に低山を歩くなんて自殺行為だよ。まったく。

 

茨城県にあるTHE 低山「加波山(かばさん)」にやって来た。

これまで多くの人が祈りを捧げ修行を積んできたこの霊峰に、一匹の汚れたカバがとうとう降臨。

 

カバみたいに耳をパタパタできないけど、カバ並に足が短く、なにより臭い。

 

そんなカバなオヤジはしたり顔でこう言った。

「憧れるのはやめましょう」

 

もちろんカバにだ。

 

もはや意味不明だが、カバのぶちゃいくな顔と足の短さはキュートでも、カバ風なオヤジは決してキュートではないということに、このおっさんは気付いていない。

 

山頂付近はこんな感じでたくさん社がでてくる。

富士のデジカメX100VIの抽選販売が当たりますよーに!と、すべての社でお願いしてきたから結果が楽しみ♫

 

さてさて、加波山は筑波連山の一峰で、すぐ隣には百名山の筑波山がどーんとそびえちゃってるわけだけど、梅の花が咲く時期の筑波山はめちゃくちゃ混むわけよ。

だったらまだ登ったことのない加波山にお邪魔してみようかなと安易に決めた次第です。

重度の花粉症なのに。

 

 

登山口にあった神社では梅が満開。

今日のカメラは毎度毎度のX-T1。

フイルムシミュレーションは春らしくASTIA。

 

 

標準コースタイム

■2024年3月3日 ※カッコ内は標準コースタイム

加波山神社駐車場 ⇒(55分)⇒ 五合目 ⇒(65分)⇒ 燕山 ⇒(35分)⇒ 加波山 ⇒(30分)⇒ つくば風力発電所 ⇒(10分)⇒ 丸山 ⇒(20分)⇒ 一本杉峠 ⇒(90分)⇒ 加波山神社

コースタイム:5時間00分 

総距離 11.9キロ

 

加波山登山

加波山神社からスタート

花粉症で涙目のカバが降臨したのは加波山神社。

今日は短足を存分に活かしてのんびりカバウォーク。

 

 

神社の前に咲く梅をパチリ。

今日はどのフィルムシミュレーションにしようかなとちょっと考えてASTIAに決定。

ASTIAのフワッとした絵作りが春にマッチしそうだなと思ったのが理由。

 

里山といえばやっぱ神社スタートだよね。

 

 

小さな本殿だけど格式の高さがうかがえる。

幕が紫ではなく青なのがいいね。

 

 

「加波山はあちら→」という案内に従って進む。

歩き始めてわずか5分で杉花粉まみれ。

 

 

ここにも加波山神社の駐車場があったのか。

でもここに止めたらさっきの加波山神社でお参りができないからなぁとこの時は思っていた。

 

この先、神社まみれになるというのに。

 

今では廃線になってしまったという「筑波線」の標識を再利用した案内標識なんだって。

 

これ見て今知ったんだけどさ、加波山神社ってまだこの先だったのね。さっきのは三枝祇神社(さえなずみじんじゃ)だそうだす。

 

余談になるけど、筑波線とは別に「加波山鉄道」という幻の路線もあったとか。

敷設工事を始めたけど結局開業は実現しなかったらしいけど、実現してたら赤字路線だっただろうね。

 

今度は正真正銘の加波山神社。

さっきの三枝祇神社に比べたら豪華絢爛さがエグい。

 

 

そしてここから正面には加波山が見えるという展開。

ピークがすぐ近くに見えるけど、さすがに近すぎる。

きっとあの奥なんだろうけど(ほんとにすぐ近くだった(笑))

 

もう登山は始まっていた

電車と神社の話しかしてないのにもう2合目。

ふむ、こりゃ近いな。

 

今度はのぼりの数がパチンコの新装開店並みの寝不動尊がでてきた。

 

この加波山は今でも修験者が訪れる霊峰と聞いてるから、もしかしたらこの先はそれなりに険しいのかもしれない。

こんな祭りみたいなのぼりに騙されてはいけない。

 

舗装路からやっとトレイルへと移り変わり、足に優しい感触が伝わってくる。

 

何よりも花粉を心配してたけど、もうこの先に杉林は無さそうだし、やっとハイキングが楽しめそうだ。

 

雪かと思いきや、散乱した発泡スチロール。

 

そんな筈がないんだよ。

 

百万本の杉の花粉を〜♫

あなたにあなたにあなたにあげる〜♫

 

やかましいわ。

 

少しでも期待した自分が愚かだった。

日本の低山で花粉から逃げることなんて不可能なのだよ。

 

おっ、

景色が開けそう。

 

 

期待させといて駐車場。

ひどいじゃないか。

 

こういう展開も都心に近い低山ならではだけど、、

この先楽しめるか不安になったよ…。

 

 

駐車場の隣りにあった桜観音。

駐車場が無ければそれなりに格好つくかもしれない。

 

寺社仏閣を見てるだけで3合目に着いてしまった。

 

そしてまだまだ続く舗装路。

実のところもうだいぶうんざりしている。

あまり下調べしてこなかったから一体どういう山なんだろうとワクワクしてたけど、もうそんな気分は微塵もない。

 

萎えた。

この掘削場を見てぴったりくる表現だ。

 

今日は期待できないぞ…、思わずそう呟いていた。

 

「思いがけず良い山だったなぁ」と思うことは稀にあるけど、今日それはなさそうだ。

 

でもまあ、ゴロゴロする1日にならなくて良かったと、そう頭を切り替えよう。

 

さらに上へと登っていくと、こんなところにも駐車スペースがあったのね。

 

待ちに待ったトレイル

五合目のちょい手前からやっと、やっとトレイルに突入。

残り半分しかない。

観光客で混んでても筑波山にすべきだったなと、嫌でも思ってしまう。

 

気を取り直して常緑樹の森をフォトウォーク。

少しでも気持ちを前向きにしていかないと楽しめない。

 

 

大きな岩がたくさんでてきた。

きっと山頂で大きな石を祀ってたりするんだろうなと思ったりする。

 

七合目。

二合目からここまであっという間だったな。

 

本来なら歩き始めに登場する杉林へ七合目を過ぎてからまたも突入していくという展開。

 

舗装路ばかり長く歩いたから、まだ歩き始めという気持ちではいるんだけど。

 

 

数少ない被写体を撮り収めていく。

もうゴールの山頂は近い。

 

低山らしくトレイルに差す影が良い感じ。

こういう日なたとの明暗差を写真で切り取っていくのが最近のフォトスタイル。

 

暖かくなってきたとは言え、まだ3月初旬だと霜柱がしっかりできるんだね。

 

燕山へ

稜線に出た。

加波山だけだとすぐ終わってしまうから、逆方向の燕山へ足を伸ばしてみることに。

ここから1キロぐらいの距離だから手軽に立ち寄れるよ。

 

手軽とか言ったけど、ここでもまさかの舗装路の悪夢。

 

燕山の山頂にはFM放送局のアンテナが立っている。

これがあるから山頂まで舗装路が続いてたわけね。

 

 

到着。

ふむ、日当たりは良いけど期待した眺望はなし。

 

この時期の山選びって難しいよね。暖かくなって雪山は雪崩が心配だし、低山は花粉。

登山はちょっと休んだほうが良いのかもしれない。

 

社だらけの加波山

きびすを返して加波山方面へ。

再び舗装路を戻るよ。

 

そして加波山神社の奥社が見えてきた。

 

 

豪華絢爛な造りの加波山神社。

この右奥に天国への階段が見えるよね。山頂へはあれを登る。

 

階段を上がって、さらに急登を登っていくと次なる社がでてくる。

言っておくが寺社仏閣にはまったく興味はない。

 

これが加波山本宮の本殿らしい。

なにが本殿でどれが下宮で中宮なのか、こんなにたくさんあるけど何がしたいのか、信仰をお持ちの方々のこうした熱い気持ちは理解できない。

 

自由之魁?

「魁」なんて漢字を見たのは、JUMPの男塾以来だな。

その昔ここで一斉蜂起した若者たちがいたらしい。

 

 

更に奥へ行ってみる。どんな景色が見れるのかドキドキするでしょ?

 

 

ぜんぜんドキドキしねー。

 

ちなみにすみません、こちらが本宮本殿だったみたいです。どうでもいいけど。

つか箱物ばかりでうんざり。

 

そして案の定、大きな石を祀ってたりするわけです。

信仰って分からないもんだな。

 

まだ雪が残っているこの道の先にも社が見える。

もうお腹いっぱい。

 

正一位を売りにしてるけど、こういうマウントって引いちゃうんだよね。

青山霊園とかでも墓石に従二位とか掘られてるのを見るけど、死んだらみんな同じなのにね。

 

旗立石。

加波山事件の若者たちが自由之魁を旗印に蜂起した場所らしい。

こうやって残そうとするんだから、この行動に感銘を受けた人が多いんだろうね。

 

安倍総理が殺害されてこれまでの悪事がたくさん表に出てきても、次の選挙もどうせ自民党が勝つんだろうな。

 

一本杉峠に向けて移動

加波山から一本杉峠へ向かって下り始めて、やっと山歩きらしくなってきた。

 

眺望は、

この山では期待しちゃ駄目だァ!

 

 

日当たりの良いトレイルをずんずん下っていく。

 

しゃもじみたいな謎のモニュメントがでてくる。

やっと山らしくなったと思いきや…。

 

こういう現代アートは、何をモチーフにしたのかを特定するのではなく、よく分からないままでいいらしいよ。

 

この現代アート、

デカっ!!

 

今後は海上風力発電を推し進めていくみたいだけど、またどうせ裏金が飛び交うんだろうな。もう自民党やばいって。

 

風力発電を振り返って背後にそびえるのが加波山。

こういう機会でもなければ登れなかっただろうから今日はそれなりに貴重な一日になったな。

 

せっかくだから発電所の裏に回って丸山のピークも踏んでおこう。

 

 

なんもない…。

標柱も眺望もテレビもラジオも無え。

 

 

見どころもないままだらだら歩いて一本杉峠に到着。

 

 

キノコ山とハングライダー場まで行こうか悩んでたけど、もう面白くないだろうなと思って下山することに。

そして一本杉峠からはルートが3つ4つあって軽く迷う。

 

ここから初体験

正しくはこちら。

それなりに長く山登りしてるけど、ここから初めて見る光景が広がり、ガチでビビることになる。

 

なんだこの跡は。

モトクロスでもやってるのか?

 

 

この予想がまさか…

当たりすることになる。

ブオオーン!

 

ひ、ひーー!!!

山で初めてバイク見た!

 

 

マジか。。こんな光景初めて見た。

女性ライダーもテクニックを駆使して難所をクリアしていく。

 

やっと過ぎ去ったか。まったくびびったぜぇ。

ひーー!!

 

また来た。

こういう山だったのか。

みんな上手いからかきちんと泥ハネまで考えて抜いていくなぁと妙なところで感心したりする。

 

ぎょえーー!!!

次々と爆音を轟かせドロドロの悪路を走っていく。

わざと後輪を滑らせているのか、バランスをうまく取りつつ悪路を走り抜けていく。

 

なるほど、こういう山だったのか…。

こちとら水たまりばかりでバイクを避ける場所を探すのも一苦労だけど、こんなサプライズも加波山ならでは。

 

 

猿の群れがバイクの音にビビってガサガサと逃げていく。

追い詰められた猿と鉢合わせにならないかかなりおっかない。

 

ドロドロ道からようやく舗装路に出た。

山歩きしててアスファルトに出て安心したのは数少ない経験。

 

 

そしてもうすぐ2合目というところでやっと景色が開ける。

この山にはもう来ることは無い(確信)。

 

まだ2合目だけどもはや下山完了

2合目の寝不動尊まで下りてきた。

 

隣の筑波山に登ればよかった…

これ言うの2回目。

 

にゃー!にゃー!

太った猫がそこをどけと言わんばかりにのしのし歩いてきたから道を譲る。

 

 

加波山神社に到着。

春らしく梅の香りが漂う。

 

 

だらだら歩いてたら道を間違えて100mほど戻ることになった。

せっかくこんなに天気良かったのに、加波山の良いところがあまり探せなかったのが残念だったな(笑)

 

 

振り返って

地元の方には人気の山みたいでYAMAPではよく見かける山で気に放ってたんだけど、加波山〜燕山〜一本杉峠のコースは見どころが少なくて正直お薦めはできないかな。

キノコ山まで足を伸ばせばパラグライダーが飛び立つところで景色が開けるみたいだけどね。

まあなんにしても、下山中にバイクが何台も抜いていくというカオス状態にはマジでビビった。

バイクもそうだけどあのぬかるみを歩くのはもう勘弁って感じだなぁ。

まあこういう経験も歩いてなんぼ。

家でゴロゴロして無駄にせず、こんな1日を楽しんでやったと思えたらそれだけて尊い。

雪山の大絶景に感動するのも楽しいけど、こういう気楽な里山ハイキングで春を感じるのも大事な時間。

 

とうとう3月28日、待ちに待った富士のコンデジX100VIが発売開始!ひゃっはー!

 

今回は買う気満々。気合いの60回払いでね。

キタムラ、ヤマダ、ビック、ヨドバシ、フジヤカメラの抽選販売にエントリーしたけど、まさかの落選。

 

かすりもせんかった。

 

最後のチャンスはフジフイルムモール。

3月28日AM10時から受付け開始で、早い者順で決まるという情報をゲットした。

これを逃したら確実に一生手に入らない。

 

朝イチからすぐにクリックできる体制で待ったけど、10時半から予定していた打ち合わせがまさかの9時半に前倒し。

開放されたのは11時。

時すでに遅し。

もう既に回線が混んでてアクセスすらできない。

終わりました。

 

ふっ。

神様は中年の数少ない趣味までも取り上げるか。

まあ縁がなかったと諦めるしか無いけど、買いたい人が買えないってどうなのさ。

自分はもう諦めたよ。

X-E5か、OVF搭載のX-PRO4の発売を待とうかな。

ではでは


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