【新潟】平ヶ岳 真の日本三大紅葉はここだ!日本の秘境は紅葉と池塘の帝国 登山

【新潟】平ヶ岳 真の日本三大紅葉はここだ!日本の秘境は紅葉と池塘の帝国 登山

カンカンカンカン晩餐館♫

焼肉焼いても家焼くな

さいさいさいさい最難関♫

焼肉焼いても山焼くな♪

 

 

百名山の中では、日帰り最難関と言われている平ヶ岳(ひらがたけ)に登ってきたよ。

 

確かに、話に聞いてた通り歩きごたえはあったけど、そんなことよりなにより、紅葉がど炎上!

 

ブナの黄葉やらカエデが決壊!

 

山頂に広がる大平原も気持ち良すぎっ!


青空を映す池塘もサイコーでがす!

 

がす!!(どすこいっ)

 

 

最初から最後まで、ピストンなのに飽きることなく感動しっぱなしになった登山。

この時期に平ヶ岳を選んでほんと良かった。

 

カンカンカンカン晩餐館♫

 

紅葉の宝石箱やー!!

 

こんなところを長〜く歩いた先に、はるか遠くに平ヶ岳が見える。

 

遠っ!!

けど、紅葉はきれい!遠っ!きれい!遠っ!オエェー!

やっぱ遠いわー。

 

コースタイムは約13時間。累積で標高2,000mも登る。

途中には小屋もない。

 

そして何より、登山口までのアクセスが半端なく悪い。

そんな訳で、総合評価で日帰り最難関とかって言われちゃってる訳だね。

アクセス難ってことだけで言えば、個人的には南アルプスの畑薙ダムへの林道の方が長くて辛かったけどね。

 

「あちきに一生卵に困らない人生をおくらせておくれー!」

名物の玉子石に向かってお祈りを捧げる。

さあ、全国の卵好きよ、ここに集え。

 

 

ルートとコースタイム

■2022年10月16日 ※カッコ内は標準コースタイム

鷹ノ巣登山口⇒(150分)⇒下台倉山⇒(45分)⇒台倉山⇒(175分)⇒池ノ岳⇒(35分)⇒平ヶ岳⇒(45分)⇒玉子石⇒(30分)⇒池ノ岳⇒(115分)⇒台倉山⇒(40分)⇒下台倉山⇒(125分)⇒鷹ノ巣登山口

コースタイム:12時間40分(休憩含まず)

総距離 22.3キロ
累積標高上り 1,940m

平ヶ岳紅葉登山 本編

鷹ノ巣登山口から登山開始

ここは平ヶ岳・鷹ノ巣登山口。

新潟の小出インターから狭い林道を約30kmも走ってやっと着いて、もはやアルプスの少女廃人。

日帰り最難関と言われる理由の1つがこのアクセス難だということが、身をもって理解できたよ。

個人的には南アルプスの畑薙ダムまでの方がしんどかったけど。第2位確定。

 

6:10

新潟県からやって来たYo!

今、自分が立ってるここは福島県。

そして、平ヶ岳の山頂は群馬と新潟の県境という、登山ではあるあるの3県またぎ。

男ってのはそんなつまらないことで、ついザワついてしまう生き物なのだ。

 

自分の父親の世代、高度成長期を駆け抜けた世代は、東京から九州に帰る夜行で、決まって下関でうどんを食べたと聞く。

そのうどんの味で、九州に帰ってきたことを実感したそうだ。

ちなみに九州の人にとって下関は九州なのよ(笑)

では、なぜ下関でそんなうどんを食べる余裕があったのか?

夜行列車を牽引する機関車を、60ヘルツ仕様にチェンジしてたから。

 

そんな小さなドラマを見られるのが、県境ストーリーなのだよ。

え、でも新幹線は下関で止まらないのはなぜ?

と心配された方、ご安心あれ。

東海道新幹線は東京から既に60ヘルツ。そして山陽新幹線、九州新幹線も60ヘルツで運行されてるから止まる必要はないのだよ。

ちなみに、北陸新幹線は東京では50ヘルツでスタートして、長野から60ヘルツに切り替わるけど、車両自体に周波数変換装置を備えてて、走りながら変換しちゃうという離れ業を見せるすごい電車なのよねん。

 

いやぁ、県境っておもしろいね。

 

平ヶ岳はテント泊禁止。

コースタイム長いし、そうじゃなくてもビバークを楽しみたいって人は結構いるからね。

姫ノ池付近にテント場があるらしいけど、原則使用禁止って書かれてるよ。

 

歩き始めると10分ほどで橋が出てくる。

YAMAP地図だとここに水場のマークがあったけど、ただの沢だね。

上流が池塘だと思うと、ここで汲む気にはならんぜよ…。

 

登り始めは日陰でひんやりした中を歩いていくから、さっぱり体が温まらない。

でもこの山の良いところは、すぐに景色が開けるところ。

 

ほーれ。たい焼きみたいな色の斜面が見えてきた。

最近、職場の女性が、日本三大たい焼きがあるんですよ、って言ってきた。

 

「へぇ。うちの近所にも日本一を謳ったたい焼き屋があるよ。どこなの?」

「えーっと、麻布十番と、四谷と、人形町です!」

「かぁー。それじゃ東京三大たい焼きやろーもん。東京だけで選抜されたらつまらんもんね」

「いやいや、東京が発祥ですから、たい焼きは」

 

え!!

 

そんなまさか。

福岡の近所の「日本一たい焼き」は、まさかの後発だったのかぁ…(ひでぶ)。

 

じゃ、じゃあ、今川焼きは?

 

「東京です」

 

えぇーー!!!

 

 

ググってみたら確かに。ほんまや。。。

今川焼きって東京の今川だったのね。。

 

なんか東京に負けたみたいで悔しい。

 

くっ。

そんなことも知らずに、麻布十番のたい焼きは食べに行ったことがある。

確かに美味かったのは覚えてるよ。さすが、発祥のお店なだけあるし、およげたいやきくんのモデルにもなったお店でもある(らしい)。

麻布十番の浪花家さん。

行くべし!

 

燧ヶ岳が見えた。

残雪期には至仏山から平ヶ岳までテント泊で歩くツワモノもいるみたいだから、考えてみたら尾瀬ってすぐ隣なんだよね。

周りは名峰ぞろいだよ。

 

山に隠れていた太陽が昇ってきた。

今日は10月16日。もう朝は0℃近い。

いつ雪が降ってもおかしくない季節になってしまったから、太陽の偉大さが身にしみる。

 

日差しが山の斜面を照らし始めると、一段と紅葉が輝きだす。

ここまででだいたい1時間ぐらい歩いたから、やっと体も温まってきた。日に当たると気持ちもだいぶ楽になる。

 

こんな開放的な尾根道を登って、標高を上げていく。

まだ序盤だと言うのに、いきなり紅葉に染まった山肌が広がり脳がバグりそう。

 

谷底まで見事に紅葉している。

どの標高で紅葉のピークを迎えてるのかなと、探しながら歩くのがこの時期の楽しみなんだけど、もはや全てが最盛期。

 

どこを取ってもしょぼい男が、どこを切っても絵になる景色を撮りまくる。

 

尾根道にはザレた急登もでてきて、フィックスロープに捕まっていないと、滑り落ちてしまいそうなところもあるよ。

 

そして急登を登りきれば、再び絶景。

燧ヶ岳と紅葉のコラボ。

おっさんのハートを鷲掴みにしやがって、くそー。

 

目の前のピークは、下台倉山手前のニセピーク。

まだまだ先は長い。あそこが平ヶ岳だったらいいんだけどね。

 

もっと紅葉ワールドへ

秋のトンネルを通り抜ける。

 

お次は、青空へと突き抜ける。

こんな素敵な世界がこの日本にはあるんだよと、スマホ大好きZ世代は知ってるのだろうか。

いや、伝えるだけウザがられるだけだから黙っとこ。

 

カンカンカンカン晩餐館。

完全に山が燃えている。

 

だいぶ周りの景色も開けてきた。

最高の天気、美しい景色。

日本の秘境は本当にきれいだ。

ちなみに、「三大」というのが大好きな国民のために、日本三大秘境なるものがある事をご存知だろうか。

岐阜県の白川郷、徳島県の祖谷、そして、宮崎県の椎葉村。

そう、意外だけど平ヶ岳や奥只見は入ってないんだよねー。

白川郷よりはるかに秘境だと思うんだけどね、外界と隔てられて、独自の文化が脈々と残ってるというのも選考基準らしいから仕方ないか。

 

とは言え、ここら辺は日本の河川の中でも水量の多い利根川の水源になっているエリア。利根川の源頭の山は大水上山だけど、似たようなもの。

水質保護の観点からもありのままの環境を残すためにテント泊は禁止、小屋の設置も禁止という徹底ぶりで、本物の秘境と言えるわけさ。

 

360度、秋。

 

毎年思うけど、山の紅葉は、紅葉の名所と言われる観光地とは、規模もダイナミックさも次元が違う。

尾根道に出てから、ひたすら圧倒されっぱなし。

 

ここを登ったところが下台倉山。

最初は寒かったけど、もう暑いったらない。

体調が悪くなっちゃった人みたいに異様に汗を流している。日が強くてそれぐらい暑い。

 

どんな絶景を前にしようと、疲れるもんは疲れるから、浮かれてもペースだけは上げない様にしなきゃってことばかり考えてたよ。

 

右に見えるのは。鷹ノ巣山。

あそこを歩くもんだと思ってたら逆方向へ進む。

 

下台倉山から絶景の稜線歩き

下台倉山に到着。

ここから平ヶ岳までまだ7.2kmもあるのねん。

距離感覚がもはやアフリカ人。がびちょん。

 

まだまだ続く晩餐館トレイル。

山が大火傷してるかの様だよ。

 

リアル焼肉焼いても山焼くな。何度も足を止める。

稜線で、浮かれた様子で晩餐館を歌うピンクのシャツのおっさんを見たという方、それは間違いなくあちきです。

 

ちなみに、晩餐館のCMが放送された時は、不謹慎だ!って、焼肉なだけに大炎上したらしい。

つまらないことにめくじら立てる人はいるもんだねぇ。ひくわー。

 

ちなみに、そろそろ平ヶ岳が見えてくる。

 

遠っ!!!

 

恐ろしいよ、なにこの距離。

やっと見えた平ヶ岳は、もう疲れてきたあちきに絶望を突きつけたのだよ…。

 

まあいい。自分の底力を信じて行こう。

ちなみに今日はおにぎりを6個も持ってきている。お菓子だって、行動食だって、激甘の小岩井ココアもある。

こまめに栄養補給しながら行けばなんとかなるさ。

 

紅葉が眩しくてくらくらするわ、こんちくしょー。

これだから秋の新潟ってやつは危険なんだ。

一度でも紅葉の見頃に当たると一生抜け出せない紅葉沼にハマること必至。

 

極上過ぎて鼻血ぃぃぃいいいー!!

まだまだ続く紅葉パラダイス銀河。

下台倉山から台倉山までのこの稜線歩きもなかなか鬼畜難易度高めの長さだったけど、秀逸過ぎたのよ。

ちなみに今回の登山で距離感覚が完全にバグって、この翌週に登った山がめちゃ短く感じられ、本気で二往復しようか迷ったもんね。

 

三角点が出てきて、ここが台倉山。

紅葉の稜線はここからしばらくお休みだけど、ピストンだからまた帰りに歩くことになる。

その時には疲れ切って、地獄になってたりして。

 

平ヶ岳までまだ半分

一旦下って、台倉清水に到着。

ここも地図には水場ポイントのマークが付いてたところだけど、見渡した限り、近くには無さそうだし、今回はたくさん水分持ってきたから、パスする。

 

台倉清水からはしばらく、というか、めちゃ長い横移動。

アップダウンはそんなにないから、これで一気に平ヶ岳の近くまで移動できるのはラッキーなんだけどね。

 

なにかの鼻毛。もとい、綿毛。

 

濡れて滑りやすい木道でツルッといくと、

 

その先にあるアニマルのうんこの餌食になるから気を付けろ!

絶対に転べない戦いが続く。

 

長い横移動が終わり、ここから登りが始まるってところで一旦ストップ。

ここでズボンを下ろし、パンツ姿になって太もも、そしてふくらはぎにサロンパスを貼っといた。

まだ筋肉疲労は大丈夫だったけど、駄目だと思ってからだと遅いからね。予防線ってやつさ。

 

登り始めると、途端に秘境の全貌が見えてくる。

尾瀬があるため、福島か新潟からぐるっと回り込まないと登山口までアクセスできないという難しさをはらんだ山。

しかも、その道路も酷道とか呼ばれちゃう代物。

山を削って道を通してくれてるだけ感謝しなきゃだけど、まぢで2回目の訪問はないかもしれない…。

 

ここから突如、熊笹の森へと変わった。

豪雪地帯なだけに、森林限界みたいなものかな。

 

息が上がって、何度も何度も立ち止まっては振り返る。

風が少し吹いていれば全然違ってたんだけど、暑いのなんのって。

 

至仏山が雲に飲まれそう。

あんなところから平ヶ岳まで歩くなんて、すごい人がいるもんだよ。

 

歩幅30cmでも、黙々と歩いてたらだいぶ近づいてきただよ。

 

池ノ岳の池塘

登りきっただよ。

さすがにここまで来れば、遮るものがないから風を少し感じることができた。

シャツのボタンを一つだけ止めてあとは開放。もはや裸で風を浴びる。これができるからシャツっていいよね。

 

池塘ぉぉぉおおーー!!

ちぃとぉぉぉぉぉおおおおおおおおー!!

 

目の前に突然現れた池塘に、いつになく興奮するおっさん。

 

青空を映す池塘。劇的すぎ。

これだけで白飯いけるわー。

 

そして、あそこが平ヶ岳の山頂。

まだあんなにあるのかよぉ〜、もうここでいいんじゃねー、と弱気になってしまいがちだけど、

歩いてみればそんな大した距離ではない。

さあ、無理して余裕ぶった顔を作ってピークを踏みに行こう。

 

真っ赤に色付いた秋山のなんたる楽しさよ。

登山しないなんて人生損してるよ、ほんと。

 

日差しが強すぎて、木道が反射して眩しい。

こんなところまで木道の修繕にくる方々の労力に脱帽。

 

草紅葉と尾瀬の山々。

もうゴールは目の前だ前田。

余裕ぶった顔ならいつでも準備OKさ。

 

平ヶ岳山頂と玉子石

おっ。人だかり発見。

こんなコースタイム長いのに、意外とハイカーが多くて驚いたよ。

土曜は車が停めきれず路駐が連なる賑わいだったってYAMAPで見たけど、この日は日曜日。みんな翌日に疲れを残したくないからか、駐車場はそれほど混雑していなかった。

車の数にしてはハイカーが多い様に思えるけどね。

 

余裕ぶった顔を作るの忘れてゴール♫

最近お気に入りのピンクのシャツも、なんかズタボロ。

汗がジョバジョバだし。

 

さーて、お昼にしましょー。

セブンの「だし飯おむすび枝豆ごはん」が美味すぎて無限に食いたい。ぜんぶこれにすれば良かった。

ちなみに、疲れすぎて食欲なかったから、おにぎり2個だけにして、残りは行動食にしたよ。

 

木道の終点までやって来ると、この先通行止めと書かれた標柱が立ってるんだけど、その先には見事なトレイルが続いてるという、なんかよく分からない状態。

この先を無駄に歩くだけの体力なんて残ってないから、別に行こうなんて思わないけどー。

 

終点から見える、中ノ岳と越後駒ヶ岳。

日本の秘境、奥只見の山々。

ほんと、静かだなぁ。

 

山頂には気象アンテナが立っていた。

こんなところに立てた人たちもすごいけど、たまにメンテナンスにやって来る人は偉いよ、ほんと。

気象衛星が地球をぐるぐる回ってても、こういうのはまだ必要なんだろうな。

 

平らな山頂ができたのは昔ここら辺は大平原で、隆起して侵食されずに今も地形を留めてるからだそうだよ。

ここら一帯っていうのが、会津駒ヶ岳や巻機山とかって書いてあるからめちゃくちゃ広い平原だったってことらしい。

もし八海山が隆起したのと同時期なら、300万年も昔に隆起したことになる。

途方もない昔に、すごい出来事が起こってたんだな。

 

そんな大平原を歩いて、お次は玉子石へ移動してみよう。

あれ、大平原なのに、アハハハー

大平原なのに登ってるー、アハハハー

登ってるー登ってるーアハハハー

 

 

「腐ってるー腐ってるーアハハハー」

となりのトトロで古民家に引っ越してきた時のメイちゃんのはしゃぎ具合を真似ている。分かった方は誉めてつかわすぞぃ。

 

水場があったから手ですくって一口飲んでみたよ。混じりっけの無い、美味しい水だった。

ここでナルゲンに汲んでおけばよかったと、後々後悔することになる…。

 

すぐだと思っていた玉子石までが、鬼畜な距離で辟易している。

アップダウンもきつくて、こんなはずでは!を連発。

大平原なのにぃー!!

 

やっと着いたと思えば、意外とショボい丸い岩が現れた。

もとい!神秘的な玉子石が現れた。

 

玉子石のはるか遠くに見える越後駒ヶ岳の景色の方が圧倒的に見応えがあるけど、

まあ、それは置いといて、

おっぱじめましょうか。

 

我にぃ〜、我に卵で困らない人生をおくれー

我が人生に一片の卵の欠品なしー

アーメン。

 

全国の卵好きよ、ここに集え。

 

大平原のはずなのに池ノ岳へ登って戻る(T_T)

 

はるかなる鷹ノ巣登山口へゲッザーン

やっと戻ってきたよ、池ノ岳に。

鷹ノ巣登山口までは9.4kmだって。

ウケるやん。

 

さらば平ヶ岳。

すっごく楽しかったし、素晴らしい山だったよ。2度目はないと思うけど(笑)

 

ピストンだけど、登りと下りでは見える景色は全然違う。と、言いたいところだけど、疲れて振り返ってばかりだったから見たことのある景色が延々続く。

 

アクロバティックなコースが、疲弊した体にはしんどい。

 

台倉山で休憩を取って、楽しみにしていた下台倉山へと続く稜線歩きがスタート。

ここは何度でも歩きたいポイントだ(強がり)。

 

ちょっと雲が増えてきて、涼しくなってきた。

 

あかんすよ!あかんすよー!(スワローズ村上風に)。

村神様のあかんすよVS矢野監督を知らない人はYouTubeでチェックすべし。

 

この紅葉は、これまで見てきた中で一番かもしれない。

 

ゼェゼェ、こ、これは、ひーひーふーふー、紅葉のインフレーションやー!ゼェゼェ、ぶへー。

確かに綺麗だけど、地味に辛い上りに、汗なのか涙なのかもう分からない。

台倉山で勢いよく抜いてった元気な二人組もここで白目むいて息絶えてた。目で挨拶して先を行くけど、完全にデスフィッシュアイ。さらば。

自分も太ももは破壊寸前だったけど、上りの時に貼ったサロンパス効果でなんとか足は動く。

 

振り返る稜線。二人組はもう姿が見えない。

西日が差して、紅葉した斜面が影っていく風景もきれいだ。

 

鑑賞に浸る間もなく、お次は鷹ノ巣登山口へと続く、鬼畜難易度高めのザレた尾根道。

ここで残しといた足の筋力を一気に使い果たす。

 

運転する体力を残しとこうなんて甘っちろい考えは捨てることだ。

 

紅葉の樹海が迫ってくる。見てて飽きることはない。

この尾根道も、こんなに長かったっけ?と何度もうんざりしちゃうほど、素敵な鬼畜を用意してくれている。

何度も景色を見て、息をついた。

 

そして、とうとう飲み物が尽きた。。

 

最後に残していた小岩井ミルクココアが激甘で、飲めば飲むほど喉を洗い流したいという負のスパイラルへ突入。

飲み続けた結果、あっという間に飲み干してしまった。

体が糖質を求めてたってのもあるけど。

 

16:00。

登り始めが6時を過ぎてたから、下山する頃には夜かもなーって心配したけど、明るい時間に下山できてよかったよ。

 

カラカラで死にそう。

持ってきた三ツ矢サイダー。250ml缶を勢いよく飲んだら炭酸が痛すぎて悶絶。

この時ばかりは炭酸で痛いのがサイコーだったよ。

 

 

振り返って

 

新潟側から奥只見シルバーラインを使って戻るのが嫌だったから、福島側から帰ったんだけど、これが大失敗。

福島県の檜枝岐村を抜け、栃木の西那須インターから帰ったけど、

 

 

すんげー遠かった!!

 

 

悪いことは言わない。

新潟側から帰るべし!

 

しかし、奥只見の酷道352号線って危険だよね。

 

距離の長さを取るか、危ない橋を渡るか。

うーん、どっちも地獄。

 

これが日帰り最難関と言われる所以なのか。

鬼畜だな、平ヶ岳。

 

平ヶ岳へはどうしても秋に訪れたかったから念願が叶ったよ。

昔、秋の八海山に登ったのをきっかけに、毎年10月になると新潟のどの山に登ろうか探してて、すっかり「紅葉の新潟」を決定付けてしもた。。

 

そんな訳で、満を持しての平ヶ岳。

 

過去最高レベルの紅葉の森。紅葉の稜線を抜け、突如広がる池塘と草紅葉には、長年登山を続けてるけど、思わず唸ってしまう感動的な光景だったもん。

もんもん。

仕事で疲れ切った、いい歳のおっさんをワクワクさせてくれたよ。

 

ここには来るべしッ!!

 

ちなみにね、日本三大紅葉名所って言われているのが、京都の嵐山、栃木の日光、そして大分の耶馬渓。

 

はあ?

 

ふざけんじゃねえーっつーの!!

 

新潟が入ってないなんて、ぼーっと生きてんじゃないYo!!

フーフーフー。

 

あ、そうそう。

こんな大変な登山だったのに、温泉に入る時間もなく、激汗臭いまま帰ることになったよ!

ではでは


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