【東北】一切経山 水面に映る青空と山々 福島の魔女伝説に生き血を捧げる晩夏の登山

【東北】一切経山 水面に映る青空と山々 福島の魔女伝説に生き血を捧げる晩夏の登山

水面に映る青空と山々。

ここはどこ、私はだーれ。

訪れるハイカー全員をボケ老人にしてしまう、この世の極楽浄土かと見まごう絶景。

ここは東北。福島県にある一切経山(いっさいきょうざん)。

 

「お昼はまだかえ〜?」

介護士「おじいちゃんさっき食べたばかりでしょ!」

「あぁ、そうだったかのぉ。」

介護士「あんまりボケたこと言ってるといい加減怒るよ!!」

介護士が怒ったフリをして、ボケ老人となったハイカーを睨んでいる。美人の介護士から叱られたハイカーはまんざらでもなさそうだ。

いつしか、ハイカー達の間で評判の美人として噂となり、ひっきりなしにエロハイカーがここに訪れる様になった。

みんな彼女の前でボケて、目で殺してもらうのが目的。お近付きになろうなんて思ってはいない。

アイドルというか、看板娘みたいな存在。

もっと、もっと目で叱っておくれー!

チコちゃんに叱られるのとは訳が違う。

 

それが後に「魔女の瞳伝説」として、広く世間に広まる様になる。

そんな言い伝えが残る山。

 

今日もまた一人、アホな男が魔女に睨まれにノコノコやって来た。

自分を晴れ男と信じて疑わないこの男は、先日、北アルプスの裏銀座縦走で台風の影響をもろに受け、見事なまでのクソ登山を演じたばかり。

ガスり〜、ガスられてカーニバル、ガッスは命の火よ、アモーレ〜♫(中森明菜、ガスーレ)

 

一度ガスに愛されてしまったこの男の前に、果たして魔女の瞳は姿を見せてくれるのか。

 

一切経山は標高1,949mの日本三百名山。

標高1,600mの浄土平から割りと簡単に登れ、絶景が広がる超絶オススメの山。

うっかり八兵衛プレゼンツ、魔女の瞳の旅。

 

ルートとコースタイム

■2022年8月21日 ※カッコ内は標準コースタイム

浄土平ビジターセンター⇒吾妻小富士1周(65分)⇒浄土平ビジターセンター⇒(50分)⇒酸ヶ平避難小屋⇒一切経山往復(80分)⇒酸ヶ平避難小屋⇒鎌沼1周(60分)⇒浄土平ビジターセンター

コースタイム:4時間15分(休憩含まず)

総距離 10.5キロ
累積標高上り 560m

一切経山登山 本編

とら食堂で白河ラーメン

始まりは白河ラーメン。

仙台育英が優勝した夏の甲子園で、「優勝旗が初めて白河の関を越えます!」と話題になったのは覚えているだろうか。

ここはかつて、みちのくの入り口と言われた白河の関所があった福島県白河市。そしてここの名物はらーめん好きが流れる唾液を拭かずに押し寄せるという白河ラーメンが名物。

ずーっと前から食べたかった。

もはや、今回の目的はこのラーメンを食べに行くことと言っても過言ではなかった。

 

食べログのラーメン部門で百名店にも選ばれている「とら食堂」にやって来た。

同じ福島県には、自分がキングオブラーメンとして崇める喜多方ラーメンがあるけど、そんな福島で並び称される白河ラーメンは、全国各地で食べられる喜多方ラーメンとは違い、白河以外では食べることができない貴重な一杯。

で、どうだったかというと、申し訳ない、ダンゼン喜多方ラーメンの方が好みだわ。

ウマいとかマズいとかいう問題ではなく、好みの問題なのだから仕方あるまいよ。

でも、ここでしか味わえないプレミアな経験ができたよ。

ちなみに、待ち時間が半端なかった…。

 

日本百名道の磐梯吾妻スカイラインで浄土平へ

そんな訳で、白河ラーメンの話は隅に置いといて、登山の話でもしましょうかね。

危うく、今回も本来のブログの目的を忘れるところだった。

浄土平レストハウスへは、日本の道百選や日本百名道の中でも格別に評価の高い磐梯吾妻スカイラインでアクセスする。

せっかくの百名道だからドライブも楽しんでおきたい。

 

磐梯吾妻スカイラインからは宝の山磐梯山がよく見える。磐梯山は標高1,816mしかないから、もはや同じぐらいの高さ。

 

道路沿いにサル。

アニマルの楽園だったところに、通さなくてもいい道路を通してしまい、申し訳ないウキ。

飛び出してこないでおくれウキー!と念じつつ、徐行運転。

鹿をひきそうになったことが過去2回ある。逃げようとした鹿が、誤って自分の車の進路を塞ぐ様に走ってきたのだ。ゆっくり運転してたから回避できたけど、こちらがアニマルの世界にお邪魔してることを考えて、気をつけねば。

 

生き血を捧げる

浄土平レストハウスの200mほど手前に(檜原湖側からアクセスした場合に)、無料駐車場があるよ。

もしここに停められなかったら、潔く有料の浄土平の有料駐車場に行くしかない。有料でも停められるだけラッキーだからね。

 

道路を100mほど歩くと、一切経山の噴煙が見えてきて、木道に入る。

過去に2回、一切経山の登山を企画したことがあったけど、2回とも入山規制で流れた。

そんな山らしく、本日もしっかり噴煙を吐き出している。

 

8月も後半になると、東北の空にはちょっと崩れ気味だけどひつじ雲が広がる。

早いもんで秋が近づいてきている。

狭い木道だから、上ばかり見て歩いてると転ぶよ。

 

前から来た人とのすれ違いで、端に避けた際に乗った丸太が腐ってて、自分の体重を支えられず、バキバキ音を立てて折れた。

 

紳士的に避けてあげたのに、一体なんの嫌がらせだ。

そのまま激しく丸太もろとも転倒。

 

い、痛いー!!(T_T)

急いで立ち上がって手のひらを見ながら、優作ばりの「なんじゃこりゃー!」が山中に轟く。

 

手のひらに無数のトゲが突き刺さってるではないかぁ!

 

その数、軽く10本。なんの報いだ?

 

その場で抜いたけど、人差し指と小指に刺さったトゲがどうしても抜けない。

 

抜けないものは仕方ない。自然と抜けるのを待つしかない。

 

おかげで、登る前から山神様へ生き血を捧げることになった。

 

ただこれで、今日一日、快晴に恵まれること間違いないだろう。

他のハイカー達よ、あちきに感謝してもらいたい。

 

右手側に浄土平レストハウスが見えてきた。

時間が経つと、トゲが刺さっているところがじんじんとナイスなビートを刻んでくる。

快晴の代償と思えば、これぐらいの痛み、耐えて見せようぞ。

 

とりあえずレストハウスへ行って、トイレと売店がないか探してみよう。登山前の準備だ。

 

流れる沢はすでに温泉。

 

レストハウス内にある食堂で軽く食べても良かったんだけど、歩く前にたくさん食べ後悔したこと数しれず。

もしかして、それって中年親父の代名詞「逆流性食道炎」じゃね?

真っ当に歳を重ねている証拠だ。悪くない。ひどくなるようなら今度通院してみてもいい。

ひとまず、ここではおこわ弁当があったからそれを買って出発。

 

吾妻小富士の噴火口で観光登山

一切経山に登る前に、まず第一部の吾妻小富士に登っておく。

YAMAPを見るとみんなセットで歩いてたからね。初めての一切経山だからやっぱ定番を歩いてみたい。

 

見た通り、浄土平からならあっという間に登れてしまうお山なのねん。

この磐梯吾妻スカイラインが開通してなければめちゃくちゃ秘境の山だったはずなのに。

有り難いけどちょっと複雑。

 

歩幅が合わず、リズムを狂わされる段差の階段を上っていく。

 

簡単に登り切ってしまえば絶景のお鉢周りタイムの始まり。

 

大迫力の噴火口。

こんな景色がこんな手軽に見れちゃうという即席感。

 

お鉢周りは危険なところはどこも無くて、スニーカー、なんならサンダルでも歩ける感じ。

 

振り返ればこの後に登る一切経山が見える。

見事なまでの青空。

一年のほとんどを雪に支配される登山の世界において、この8月〜10月というのは夏道を味わえる貴重な時期。

新米が食べられる9月〜10月、新そばの11月、牡蠣の12月。

それらと同じぐらい大事なシーズンなのよねん。

 

しかし、同時にこの時期は台風シーズンでもあるから、一日たりとも無駄にはできないという、不毛な強迫観念が生じてしまい、なんだか息苦しい。

いい歳なんだから、欲張りたくはないのだが…。

 

まあ、ともかく。この時期に風邪なんぞ絶対にひけないのだ。

 

稜線を歩くハイカーが、ダイナミックな光景を演出。

しかし、トレッキングポールを握ると、絶賛トゲが刺さったままの指が痛く、感動どころではなかった。

晴れの代償と思えばこれぐらいの痛み、うぐっ。

耐えて見せる。うぐっ。イテテ…。

 

ぐるっと一周しながら、見える景色はゆっくりと変わっていく。

 

雲を背景に見えるゴキブリの糞みたいな黒い斑点は、ぜんぶトンボ。

例えが悪くて申し訳ないっスー。

 

ガビーン。代償払ったやーん。

お鉢周りが半分ほど差し掛かったところで、突然、ガス田ガス男が現れて暗くなった。

 

裏銀座縦走でしっかり濡れネズミとなり、どうやら晴れ男から遠ざかってしまった様だ。

 

しかし、あの時は強風も吹き荒れてたからね。

それを考えれば、これはまだ恵まれているのかもしれない。

 

眼下のわずかな晴れ間からキャンプ場が見えた。

いかにも熊が出てきそうなところに、よくテン場を作ったもんだね。あちきにはあそこに泊まる勇気はないよ。

 

一周終える頃に再び晴れた。

わさわざ福島まで来てガスったらやるせないからね、これで一安心。

 

お鉢周りを楽しんだら、相変わらず微妙な歩幅でリズムを狂わせる階段を下って浄土平へ。

これにて、第一部、完。

 

噴煙と一切経山

そして、一切経山に向かって、いよいよ本格的に登山開始。

とは言え、今日は最後まで観光みたいなもんさ。

 

噴煙がもくもくしている横を通過。

初めて磐梯山に訪れた時に、一切経山の噴火警戒レベルが上がったというニュースを見て、その時に初めてこの山の存在を知った。

お陰でなかなか登れない山というイメージが出来上がってしまったけど、たまたま自分が訪れた時ばかり警戒レベルが上がってるらしく、普通はそんなことないらしい。

 

ヤマハハコひとり子ひとり。

 

青空に向かって登っていく。

風は涼しく、東北の空はすでに秋を感じさせる。

 

アキノキリンソウ。

 

遠くの山の山頂に見える人工物が特徴的。

 

少ししか歩いてないのに、さっき歩いた吾妻小富士もずいぶん遠くに感じられる。

 

アキアカネが羽を休める。

 

木道はアイゼンやトレッキングポールでやられたのかボロボロ。

家のフローリングがこんなだったら足裏は一瞬でトゲだらけになるだよ。

 

青空へのビルドアップ。サッカーの実況風に言ってみた。ワールドカップ近いからね。

普段、HAWKSのことばかり呟いてるけどー、

マッチの退団が決まって涙止まらんしー、

実のところ野球のこといまいち分かってないしー、

そろそろサッカーにシフトする所存。

 

さっきの噴煙を過ぎたからか、沢は温泉ではなくなったみたいだ。

 

秋の代名詞リンドウも咲いて、GoToオータム。

 

青空と大絶景

なんだこの爽快さは。背景はCGではないぞよ。

忘れていた。登山とはこういう喜びを味わうものだった。

分岐を右へ折れ、山頂方面に向かうと避難小屋が見え、牧歌感を醸し出す。

 

こちらが酸ヶ平避難小屋(すがだいら)。

東北の避難小屋って、どこも立派な造り。

キン肉ハウスをモチーフにした避難小屋があれば、きっと一大観光スポットになるのにもったいない!と思うのは自分だけだろうか。

とにかく、立派とか言ってベタ誉めする割には、中も覗かずそのままスルー。

 

家族連れで来ているハイカーが多く、ちびっ子も奮闘中。

後ろ姿がぷりぷりしてて可愛いね。

 

振り返ると、このあと周回する予定の鎌沼が見えてきた。

あそこもすごく気持ちよさそうだ。一切経山が人気の理由が良く分かる。

 

素晴らしく晴れている。

生き血を捧げただけのことはある。

今日の晴れを疑う余地はないのだ。

 

犬の散歩で訪れる人もいる。犬の散歩で来れちゃうぐらい、距離的には楽勝。

ちなみに、自分が昔そうだったけど、犬ってオオカミと同じぐらい体力あんじゃね?と思っていた。

しかし、実際には散歩の時間は30分ぐらいが適切と言われてて、大して体力があるわけではないんだよね。

犬は小型、大型、大小様々だけど、実はどれも心臓の大きさはほぼ同じということをご存知だろうか。これを聞いたときは自分もめちゃ驚いた。

だから、大型犬ほど心臓への負担は大きい。

人間はどうなんだろうか。

もしかして、自分がすぐにバテるのも同じ理屈なのかもしれない。

妙に納得がいった。

 

山頂まで、あとわずか。

ペースものんびり、ほんとのんびり歩いてきた。日没を気にする登山ではないし、精神的に余裕があるってサイコー。

そして、この完璧な青空。

山頂からの景色に、期待で胸が高鳴るってやつだ。

 

思わぬ現実

ばかじゃないのー!!

背後から不穏な気配を感じて振り返ってみると、まさかのガスり菌の襲来。

 

山神様は、今年大一番の裏銀座縦走で散々雨を降らせておきながら、それでも飽き足らず、日帰りで完璧な晴れ予報を確認してやって来た今日の登山においても、この上ない曇り空をギフトしてくれようとしている。

 

明らかに山神様に愛されていない証拠だ。

お金がないから、その代わりに生き血を捧げたけど、それぐらいじゃまだまだ足りぬということか。

くそっ。

 

しかも、あとわすかと思っていたピークはニセ。

ほんまもんは左奥の奥。

 

ここから自分でも驚くほどの執念を見せる。

 

もはやトレラン。

次々とゴボウ抜きにしていく。

 

前を歩くハイカーが止まって見える。

 

ただ、ガスより先へ。

 

写真を撮る暇なんぞない。

 

楽しく、健康的で、爽やかな登山が、一気にハセツネばりの競技登山となった。

 

山頂で束の間の勝利を味わう

ゼーゼーハーハー。

テントサウナから出てきたばかりの様な汗だくなおっさんに、周りのハイカー達もドン引きだ。

 

だが、勝った。オリックスのラオウこと杉本ばりのガッツポーズを決めてやった。

 

そして、なんだこの世紀末の様な山頂は。ケルンや標柱が決壊してるじゃないの。

 

ぶっ刺さった標柱を読んでみると、「空気大感謝塔」やら「平和生存感謝」とか、伝えたい事が溢れ過ぎてちと下品、もとい、お腹いっぱいだ。

 

まあ、とにかく頑張った甲斐あって、快晴をゲット。

晴れ男とは自分の手で掴み取るものなんだな。

 

ちなみに、この時自分が手にしているのは岩手日報さんが刷りすぎて余らせた大谷翔平の号外。

二桁勝利、二桁本塁打、おめでとうございます。

 

東北の地で、大谷翔平の号外を掲げるということに、まったくもって意味はないが、なんとしてもこれだけは遂行しておかねば!と変な使命感があった。

繰り返すが、まったく意味はない。

 

ガスが襲いかかってくる前に写真を撮りまくらねば。

ハイカーたちは一様に幸せそうにしている。

自分も幸せな気分にさせられる。

汗だくでニヤついてるおっさんを見ない様に背を向けてるだけかもしれないけどー。

 

遠くに見えるのは磐梯山。少し雲がかかってしまっているが、これぐらいならぜんぜんラッキーな方だろう。

 

どうだ、もはや神の領域の景色だ。

右の丸っこいピークは西吾妻山だろうか。

 

今頃になってやって来た。

ふっ。ノロマな奴め。

お前がやって来るまで、山頂は堪能し尽くした。

さあ、どんと来やがれ。

 

もうガスに飲まれても平気だもんねー

と言って、どかっと座り込んで、浄土平レストハウスでゲットした山菜おこわをいただくとしよう。

昼過ぎには売り切れるという人気メニューらしいから、見かけたらゲットすべし!

山で食べる飯は、白河ラーメンよりはるかに美味い。

 

そしてじゃがりこ。

もう満足マンゾウ。

 

満足したら思い出した。大事なことを。

 

そう、このうっかり八兵衛は、アホ過ぎて忘れていた。

 

何を目的にここまでやって来たのか。

 

よーく思い出してみるんだ。

 

 

魔女の瞳ってどこ!?

 

 

がびちょん!!

 

すでにガスに飲まれる5秒前。

周りの山々はすっかりガスに覆われちゃってるし。

あぁ…、な、なにをしてたんだ俺はぁ〜

 

ザ・後の祭り。

 

 

ちょっとタンマ!タンマだってばー。

ものすごいスピードでガスが、ガスがぁー!

 

ガスに飲まれていく魔女の瞳を呆然と見送るハイカーたちの背中。みんな小刻みに震え、肩で泣いている。

 

そして、世界は白の世界へと変貌を遂げた。

む、無念じゃ。。

 

しかし、一瞬でも魔女の瞳が見れただけラッキーだと思うしかない。

 

田中陽希さんが言っていた。「山頂はあくまでその山の魅力の一つ」だと。

 

ごめん、慰めにもならんわ。

 

しょっぱい。

どうやら涙腺が崩壊した様だ。今ならガスが涙を隠してくれる。

下山しよう。

 

標高を下げると簡単にガスが晴れた。一体なんなの。

これにて第二部、完。

 

鎌沼一周で癒される

分岐に着いた。よーく見ると見えてくる。

そう、よーく見るんだ。

第三部の鎌沼方面へ。

 

山を縫って伸びる木道のトレイルは、爽快な登山を演出してくれる。

 

説明が遅くなったけど、一切経山は三部構成なんだよね。

第一部は、吾妻小富士 〜ジョナサンと生き血〜。

第二部は、一切経山 〜ジョセフとガス男〜

第三部は、鎌沼周回 〜承太郎と鎌沼のカッシー〜

もちろんメインは第二部の一切経山になるんだけど、不動の人気を誇る第三部は絶対に外せないと、覚えておこう。

 

なんだ、カッシーって。

 

なんて気持ちの良いところだ。とろけちゃいそうだ。

ここでお昼を取っているハイカーも意外と多かった。

 

なんだこの景色、神話か?

鎌沼の周回が始まった。

ここら辺は歩くことが目的というより、沼を眺めながら辺りをキョロキョロしながらこの神の領域を楽しむ。

そして、木道を踏み外すこと軽く5回。

仕方ない。だって絶景なのだから。

 

鎌沼に映る青空と山々。

こんな絶景が次から次へと展開していく。そりゃなんども木道を踏み外すよね。

 

鎌沼に生息するカルガモのカッシー。

 

柄にもなく、リンドウを愛でながら歩くポンポコリン。

もはや意味不明だが、ここは姥ヶ原という浮かれポイント。

 

標高1,780mのこの草原の西端には姥様の石像があって、それが由来らしい。

 

浄土平レストハウスには寄らず、そのまま駐車場へ。

朝ここで転倒して、今なお刺さったままのトゲが激しく痛い。

なんと、このトゲが抜けたのは一週間後。

膿んできたらポロっと出てきた(T_T)

 

下山後の温泉

高湯温泉の共同温泉あったか湯へ。

本当は玉子湯に行きたかったんだけど、日帰り入浴は13時の受付が最後と言われてしまい、仕方なく…もとい、喜んでやって来た。

湯は良かったよ。でもシャンプー不可。湯を楽しむだけの共同浴場なのでご注意を。ただ、250円というスペシャル価格なのは嬉しい限り。

以前、箕輪山に登った時に利用させてもらった野地温泉もすごく湯は良かったので、ぜひそちらもオススメ。

 

みちのくの実力

ついつい、登山の帰りに立ち寄りたくなるのが地元のスーパーと直売所。

最近は高いし混雑する道の駅へはあまり立ち寄らなくなったかな。

ちなみに、フルーツが格別好きという訳ではないんだけどちょっと立ち寄ってみる。

 

ケース売りの桃が、な、な、なんと、驚愕の1000円!!

ルネッサンスでざますー!

リアルネクターが何本作れるんだか。すげぇ、福島の夏は侮れない!

 

振り返って

 

夏の終わりに、白河ラーメンと登山を楽しもうと以前から温めてた企画を実行してきたよ。

まだ猛暑日が続いてたから、どこか高山にテント泊でもしたかったけど、天気がいまいちだったので日帰り企画で。

浄土平がすでに標高1,600mにあるため、森林限界が近く最初から開放感バツグンの景色で幕を開ける。噴煙を見たり鎌沼を眺めながら、飽きさせない展開で山頂まで歩けちゃうし、距離も短くゆるゆるな部類の登山になるから、最後まで体力を残して楽しむことができた。

これぐらいが自分にはちょうどいいのかも。

 

まさかの魔女の瞳を見忘れるという、一切経山史上最大ののちょんぼをしでかしてしまったけど、まあ、それも含めて自分らしいボケボケっつーことで納得。

玉子湯は知り合いから薦められて楽しみにしてたけど、今回はご縁がなかったよ。。

でも、いつかまた訪れる理由を残しておくことも必要だと思うわけです、はい。

白河ラーメンも食べれたし、大満足の旅となりました。

 

ではでは!


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