【八ヶ岳】双子池の紅葉と蓼科山 ラブ注入! 一皿100円への感謝とシラビソとカラマツの森は極上プライスレス

【八ヶ岳】双子池の紅葉と蓼科山 ラブ注入! 一皿100円への感謝とシラビソとカラマツの森は極上プライスレス

新庄ビッグボォース!!の誕生で、異様に野球界が盛り上がる中、紅葉のビッグヨコヅナー!の北八ヶ岳で池巡りと秋をどすこい満喫してきたYo!どっこいしょー!

白駒池が紅葉の見頃なら、すぐ近くの双子池だって同じはず。どうせなら蓼科山を登ってぐるっと池巡りしたら最高だべぇ~と、大河原峠を起点に、蓼科山〜双子池〜双子山〜大河原峠をぐるっと周回してきたよん。

前に双子池へは訪れたことがあったんだけど、その時は生憎の雨だったからね、今回は満を持しての快晴予報でテンションはウキウキちゃん。

 

双子池には雌池雄池があって、雄池はそのまま飲めることで知られる神秘の池。

 

上の写真は雌池だけど、紅葉を見に来たなら雌池の方がお薦め!

キャンプ指定地も雌池にあって、静かな湖畔でテントできるなんて楽しそうだな〜と、ずーっと機会を狙ってるんだけど、大河原峠からわずか1時間で来れちゃう近さだからね、結局、今回も日帰りさ。

んー、我ながら心に余裕がない。。

日帰りなら、せっかくだし小屋の食事でも頂いて帰ろうかと悩んだが、、今日は満を持して持ってきたカップラーメンがあるからそれを優先させてしまった。

んー、我ながら財布に余裕がない。

んー、ほんと余裕がないぞーー!!!喝ッ!

またここには来なきゃいかんぜ〜。テント泊で、鴨丼食いに来よっと。

 

蓼科山は八ヶ岳最北端にある日本百名山、標高2,530m。

 

ルートとコースタイム

■2021年10月16日 ※カッコ内は標準コースタイム

大河原ヒュッテ⇒(100分)⇒蓼科山荘⇒(25分)⇒蓼科山頂ヒュッテ・蓼科山山頂⇒(20分)⇒蓼科山荘⇒(80分)⇒天祥寺原⇒(25分)⇒亀甲池⇒(45分)⇒双子池ヒュッテ⇒(40分)⇒双子山⇒(20分)⇒大河原ヒュッテ

コースタイム:6時間55分(休憩含まず)

総距離 10.2キロ
累積標高上り 862m

北八ヶ岳の池巡り本編

まさかの快晴

紅葉の見頃を迎え、大河原峠の駐車場はこんなにも混雑していた…。

前にやって来たときはたった2台しか止まってなかったのに。しかも1台は、こんな雨の日に登ってられっか!と、さっさと帰ってしまい、ぽつーんと取り残され寂しい思いをしたのだった。

その印象が強くて、完全に油断した。

まさかの満車。路肩にもズラッと縦列駐車する事態になってるとは思わなんだ。

んだんだ。

 

大河原峠にはトイレも完備されてる。

まあ、標高が高いところにあるトイレだから。きれいなトイレしか想像できないブルジョワ育ちは来ちゃいけねぇよー。麓のコンビニで用を足して出直して来な!

 

そんなトイレからの眺めは既に一級品。

大河原峠は既に標高2,093m。

既に東京都最高峰の雲取山の2,017mを上回ってるという驚愕の事実。

八ヶ岳に来るといつもより笑う機会が増える気がする。最高だぜ。

 

いつも営業してるのかしてないのか、よく分からない大河原峠ヒュッテの横を通過したら、蓼科山へ登山開始。

始めに宣言しておきたい、ここしばらく南アルプスや北アルプスばかり標高差のエゲツない山に登ってきておっさんの体力はヘトヘトだ。

今日は確実にすり減らした寿命を復活させる、復活登山なのだ!キメッ!

 

シラビソの森

癒やしの北八ヶ岳ワールドへ突入。

ここに到着する直前まで、ほんと群馬県嬬恋までザーザー雨が降ってて、途中で引き返そうか本気で悩んだんだけど、まあ行くだけ行ってみて雨だったら温泉でも入って帰ってくりゃいっかーと、やって来てみればまさかの快晴。

やべーなー、超ハレオトコー。

不思議だなー、八ヶ岳に来るといつもより笑う機会が増える気がする。これ、本日2回目。

内山峠を越えて佐久市に入るまでのところで天気の境界線があるんだろうな。

 

今日の登山は半ば諦めてたからね、通常の青空以上の価値がある。

熊笹だって日を浴びてキラキラ輝いてる。

 

シラビソにカラマツが混ざる森の中を進む。

やっぱり八ヶ岳や奥秩父はシラビソとカラマツの森というイメージが強い。

 

どうして東北や北関東ではあまり見かけないカラマツがここら辺は多いんだろうと疑問に思ったことはないかい?

俺はある!!べつに深く疑問に思った訳でもないんだけど・・。

でもね、帰って調べてみたら、カラマツは杉やヒノキと同じで、元々は木材用途で植林されたものなんだそうだ(え!!)

他県が杉を選ぶ中、長野はカラマツを選んだものの、ヤニを含むため需要が無いことを後で知り、伐採されず取り残されてると知った。

調べるんじゃなかった。

なんか、言いしれないショックを受けた。

 

根っこに生えた苔に日が当たる。

それだけで特別な光景に見せてくれる八ヶ岳マジック。

植林だろうがなんだろうがもういいじゃないか。もう忘れた!

 

だいたい、こうやって歩いてる時は植林された林たってことも知らなかった訳だし、やっぱ八ヶ岳はシラビソ林やねんなーと、変な関西弁でぶつぶつつぶやきながら意気揚々と進んでいた。

当然、ニンマリしながら。八ヶ岳は人を幸せにしてくれる、正真正銘のパワースポットだな。

 

気持ち良い森。

太陽が温かい。

ウォシュレットの便座並みに温かい。

季節が寒くなってきた時の一番の安らぎだ。

 

定番の苔ショットもしっかり収めておく。

坊主の頭の手触りを想像したけど、どちらかと言えば毛質は豚に近い。豚を食べるだけ食べてなでたことが無い人がいるなら、豚への感謝が足りてない。

今すぐ山ではなく牧場へ向かうべしじゃ!

牛肉みたいに脂っこい肉を一口でも食べれば胃もたれしてしまうガラスのストマックになってしまったのはいつだっただろうか。20代後半には無理だった様な気がする。

豚か鳥しか食べれない体になってしもうた以上、豚様へは最大級のリスペクトを忘れていない。

 

程なくして佐久市の最高地点に到着する。

ちなみに佐久市最高峰の山は双子山。

 

木がなぎ倒され、ウルトラマンが暴れまわった後みたいな場所に出た。

海外から見ると、日本の戦隊モノは子供にあんな暴力的な物を見せるなんて信じられない!と恐ろしく映るそうだ。

まったく大げさだなー、なんて思っちゃいたが、実際問題、月曜の幼稚園は戦隊モノに感化された園児たちの暴力によって壊滅的らしいよ。

 

縞枯れした林の間から蓼科山を確認しながら、平坦な道をずんずん進む。

植林されたカラマツはこういう木道に使われてるらしいよ。

 

将軍様のところへ参るでゴザルよ。

将軍平方面へ。

 

蓼科山を真正面に捉えた。

青空と蓼科山。

スカッとした空に無風。

最高の1日になることを確信した。

 

樹林の隙間から赤岳や硫黄岳など南八ヶ岳の峰々が見えた。

山頂からの絶景に胸が高鳴るとはこのこと。

わざわざ八ヶ岳まで来た甲斐あった。

 

快晴の将軍平

蓼科山はもう目の前田マエダ。

群馬までの雨で引き返さなくてよかった。

 

将軍平に着いたよ。この小屋は蓼科山荘。

小屋の前で休んでた男女10名ほどのグループが、今日この時間はプライスレスだね、と言っていた。

まさにだな。こんな平和で、柔らかな空気に満ちた雰囲気、久しぶり。さすが北八ヶ岳。

疲れてなかったけど、余裕かまして自分もここで小休止。今日みたいなルートはすべてをのんびり満喫したい。

 

男の味噌ラーメンってのには惹かれるが、大河原峠からまだ60分。そこまで腹は減ってないのでパス。

ちなみに蓼科山荘と双子池ヒュッテのオーナーは同じ方で、双子池ヒュッテはオーナーの奥さんが切り盛りしてるみたいだね。

 

プライスレス蓼科山

さーって、極上のプライスレスを満喫しなきゃな!

せっせと登っていく。

突然、前方からおばちゃんのギャー!という叫びと転ぶ音がしたから急いで上がっていくと、仲間に支えられて無事なご様子。よかったよかった。

 

よしよし!

空は青い。最高だ。

 

山頂まであと15分。ムフフッ。

もう目の前だ。

 

ところがである。

 

「いやーん、会いたかったわよーん!」としばらく疎遠になっていた賀須ガス子ちゃんによるマウントハグ。

苦しい・・や、やめてくれぇ〜!

 

うあ〜

一斉に周りのハイカーから松田優作ばりの「なんじゃこりゃー!」が連発される。

さっきまでの青空がヤラセに思える曇天っぷり。

 

あまりに突然の出来事で、目の前の光景を信じることができず茫然自失状態で山頂ヒュッテに到着した。

ご覧の通り、背景は真っ白だ。

写真では伝わらないが、猛烈な風まで吹き始めたことも付け加えておく。

そもそも蓼科山は風が強いのだが、まるで台風。

 

地獄!!

突風が轟音とともに吹き荒れ、まともに立ってらんない!

このガレ場で転べば怪我は免れない。危険すぎる。

ほんのわずかな時間差でガス天国に豹変してしまった山頂。

ちょっと前に「今日みたいなルートはすべてをのんびり満喫したい」とか言ってた自分はなんて幸せ者だったんだ。くそっ!

 

ここは精神病棟ですか?真っ白いお部屋だこと。

そして、

ゴゴゴゴゴーー!!

恐ろしい音を立てる暴風。

岩だけの世界。日本沈没ですか?

この経験プライスレスー!!

最高の1日になることを確信した20分後の惨劇。誰が予想できたか。

 

し、死ぬ!

マジ風やばい!山頂はまさかの風速20mオーバーという有様。

そして、ここでものすごい形相で歩いてくる男女10名のパーティとすれ違う。

さっきプライスレス〜♫と言っていたパーティだ。

女子はぐちゃぐちゃになった乱れ髪が顔にへばりついていたが、口元を見れば明らかに叫んでいた。その形相も想像がつく。

この天候の変化はなにかの天変地異としか思えない。

急いで退散するに限る。

 

逃げるように将軍平まで戻ってきた。

平和に満ちた北八ヶ岳トレッキングのはずが、まさかの日本沈没を彷彿させる恐怖が待っていたとは。

体の芯まで冷え切って、全身がさぶいぼを通り越してもはやサボテンみたいになった。

 

天祥寺原と亀甲池

ここから双子池までは樹林帯のため強風の心配はない。やばかったのは山頂だけなのだ。

前回の白馬では雷に怯え、今回は暴風。

どちらかと言えば雷の方が怖いけど、限られた中でワーストを選ぶような登山は望んでいなかった。

天祥寺原方面へ、いざゆかん。

 

八ヶ岳の森を、歩きやすい登山道をえっちらおっちら下っていく。

蓼科山は針葉樹林ばかりで紅葉はあまり期待できないけど、双子池まで行けば紅葉が広がっているに違いない。

とりあえず、中継ポイントの天祥寺原までは地図で見るより距離があるから急がずに行くよ。

 

たまーに、こんな楓が見られるけど、背景が白いとさっぱり映えない。こんな筈ではなかったのだが、これも登山だ。

 

ガレ場を通過。真向かいに見えるのは双子山だろうか?

双子山もガスで上半分が隠れて見えないという有様。しかも、まさかの色付いてないという事実に膝から崩れ落ちた。

 

紅葉が無理なら仕方ない。

秋と言えばキノコ。八ヶ岳といえば苔。回転寿司と言えば一皿100円なのだ。

たまに高級を売りにした回転寿司を見かけるが、スシローに入ってまず貝汁で腹を膨らませて寿司の量をセーブしようとする自分にはさっぱり理解できない営業スタイルだ。

スシローで思いっきり寿司を食べることのできるビッグ・ボぉースになりたい。

いかんいかん、言いたいことはそんなことではなく、定番を楽しめるのはとても贅沢なことだよなー、ということね。

 

 

そこそこ下ってきて、傾斜も緩くなると熊笹が増えてきた。

 

カラマツが色付いてる。

カラマツは日本固有種で、国内で唯一落葉する針葉樹だ。

海沿いで見かける松は常緑針葉樹だけど、カラマツはキレイな紅葉を見せてくれる。カラマツより杉の方が木材加工の用途が広がるのかもしれないけど、アレルギー持ちの自分はカラマツを植林する品種に選んだ長野に百万票を投じたい。

 

カラマツの森を抜ける。ここら辺はまばらに生えてるから自然林なのかもしれない。

 

金髪だ。

 

前に来た時も感じたんだけど、人気の北八ヶ岳にあってハイカーが少ないこの辺りは、熊が突然現れるんじゃないかという恐怖を感じる。

でかい糞もボトボト落ちてるし。イノシシかもだけど。

 

天祥寺原に到着。

ハイカーだらけだった蓼科山が嘘みたいに誰もいない。よく言えば穴場。悪く言えば孤独。

この孤独感がたまらなく好きなハイカーへはお薦めだね。静かな湖畔巡りっていうのが孤独感を一層引き立ててくれるはずだ。

自分は寂しいから双子池ヒュッテの人とのふれあいを求めて先を急ぐよ。

 

双子池の前に、亀甲池へ向かう。

さっきガレ場から見えた山肌は全く紅葉してない様に見えたけど、中に飛び込んでみると期待していた紅葉の森が広がってたよ。

 

楓も混ざりだした。

ここら辺が今日イチだな〜なんて思ってると、

 

パンツの裂け目?アルコール消毒のし過ぎによるアカ切れ?

雲に切れ間だ!

 

おおー!天孫降臨!

モーゼが海を割った様に、雲を切り裂いて日が差した。

 

ジラレヘン。

森が呼吸を始めた。

 

どっこいしょー!!

まさに今日イチー!

大喝采だ!

 

どどすこすこすこ

どどすこすこすこ

 

八ヶ岳ラリホー!!

森の目覚めだ。やはり紅葉は晴れてないと話にならない。

変質者的な笑みを浮かべウキウキ状態だ。

 

山頂で晴れてくれるよりよっぽど嬉しいぜー!とか言った直後に曇ってしまい、森は再び深い眠りへ。

楽しい一時だったぞえ。

 

亀甲池に到着。

前回来た時は増水して登山道は完全に水没してたけど今はずいぶん干上がってしまっている。

確かに、ちょいちょい雨は降るけど、まとまった雨って最近降ってないな。

 

湖を紅葉が取り囲み、湖面に反射する様な光景をイメージしてたけど、ちょっと違った。

ふむ、双子池へ移動じゃ。

 

シラビソの森をフンガフンガ登っていく。

前歩いた時は双子池から亀甲池に向けて下ってきたから今回は逆。

登ってみるまで前回のことをすっかり忘れてて「うへぇーこんな登ったっけ?」と早々に音を上げる。毎度のパティーンだ。

 

こういう標識の朽ち方っていいよね。

 

大きな岩の横を通過しながら、苔むした森で立ち止まり、山深さを実感する。

 

よーく見渡せば、薄っすら暗いシラビソの森の根っこにはびっしり苔が生えている。

やはり北八ヶ岳の良質な森は、山中を歩く楽しみを新鮮に思い出させてくれる。

 

ゆるい風にシラビソの木がゆっくり揺れ、葉がこすれる音が繰り返し流れる。

賑やかでありながらとても静かだ。

天祥寺原の静けさとは質が違う。ここは居心地が良い。

しばらくこうやって立ち止まって森を見渡す時間がたまらんわい。

 

紅葉の双子池

苔の森の間から、双子池が見えた。

再び双子池にやって来ることのできた喜びー。

 

どどすこすこすこ

どどすこすこすこ

どどすこすこすこ

 

ラブりん注入!!

 

坐骨神経痛を忘れさせる完璧な紅葉だ。今日の目的地を双子池にして大正解だった。

これで蓼科山でガスった悲しみは完全に払拭した。

 

湖畔の周辺はキャンプ場になってて、しかも1張りごとに場所が離れてて完全に自分だけの世界を楽しめるという最高の立地条件。

こんなテン場、他に知らない。

やっぱりここにはテントしに来なきゃな。

 

心を揺さぶる風景であり、心震える景色だ。ん、同じこと言っただけか。

まあいい。

今回の周回ルートにおける見事なフィナーレだ。

とても静かな池。心の中で無音のスタンディングオベーションを繰り返す。

 

湖畔を何度も写真を撮りながら進む。

以前は湖畔の砂場にもテントを張れたみたいだけどマナーの悪い人がいたらしく、現在は幕営禁止になってるそうだ。

そいつ、無期懲役!くそっ!

 

双子池ヒュッテが見えてきた。

ここまで行動食で繋いできたけど、やっとご飯が食べられる。

 

ロースト鴨丼て、めっちゃ美味そう!

うーん、どうすっかなー。魅惑のロースト鴨丼に惹かれ心臓が壊れるかと思ったが、今日は楽しみにしてたお昼ごはんを持ってきたのだ。断腸の思いで断った。

次来た時は小屋にお金を落として帰りますんでご勘弁を。

 

まあ、焦るでない。腹は減ったがお湯を注いで3分待ってる間に雄池の撮影だ。

湖畔に映る紅葉。レタッチソフトがあればもっと池に反射してる様に編集できるんだろうけどね。

そんなソフト高くて手が出ないし、何より加工がめんどくさいから、自分はいつもJPEG撮って出し。

素材が良ければそれなりに映えるからね。

 

満を持して、3分経った。

 

どうだ!一皿100円とほぼ同じじゃい!

シーフードヌードルとカレーヌードルのコラボ!

いや、フュージョン!

こいつをスーパーで見つけた時、やべぇ!どんな味かさっぱり想像できない!食べたい!

思わず飛びついたけど、食べてみてよく分かった。

「シーフードカレーって普通に美味いよな〜」Da!

美味いしあったまるわー、それに安いわー。やっぱ山でカップラーメンは外せないぜー。定番を楽しむ喜びー。

 

「田中陽希さんが双子池で水浴びしとったけど、それは雌池やけん、絶対に雄池で真似せんで!」と標準語で注意書きがあった。

テレビの影響はすごかー。

雌池で水浴びしたってのにも驚くけど(笑)

 

クラプトン双子山

さーって、俺は水浴びせずに帰るとするよ。

帰ると言っても双子山経由だから登らなきゃなんないんだけど、双子山なんてちゃちゃっと登れた記憶があるから余裕さ。

 

しかし割と長かった!

いや、だから…

前は逆だったから!大河原峠から双子山までなら子供でも簡単に登れるから!

山頂から双子池までダラダラ下ったことをもう忘れてたわー。

 

さっきご飯食べて、すっかり頭の中が下山&温泉&焼き鳥モードに切り替わってしまったおっさんにとって、この登り返しは死ぬほど辛い。

そんな筈ではなかった!ぐえぇー!と双子池の紅葉を見た感動もどこかに吹っ飛んだ。

 

やっと、

やっと山頂か?

なんだこの白さは。

 

おぉ・・、クラプトンのリアル「ホワイトルーム」を体感。正確にはクリーム時代の名曲たが、そんなことはどうでもいい。

クラプトンのヒゲも湿気でびちょびちょになっちゃいそうなガスで満たされてるじゃないか。

誰かクラプトンによだれ掛けを持ってきておくれ。

 

佐久方面は晴れてるけど、なんか尻尾みたいな雲が見える。

不安定なんだな。

 

双子山の山頂は草原が広がり爽快だぜー!という画に映るかもしれないが、実は風が強すぎて、草がなぎ倒されてる様子を撮りたかった。

ちっとも伝わらない。

 

おっ。

再びモーゼ到来か?

 

おおー!!

さっきいたところに日が当たってる!

ここは日陰やんね!

 

日がかげる中を大河原に向けて下山開始。もうゴールが見えてるという近さ。

園児でも歩ける距離だ。

 

そんな訳で北八ヶ岳の旅もこれにて終了。

危険箇所はないし、最後の双子山の登りがしんどかったけど、全体を通して大したアップダウンはないので、のんびり楽しみたいという方にはお薦めの周回ルートだったよ。

次はテント泊で来たい。

 

残念ながら蓼科山山頂では曇ってしまったけど、メインの双子池で晴れてくれたのが今日は救いだった。

なんだかんだ、充実した一日になったな~と、路肩に止めた車にとぼとぼ戻る。

 

帰り道にあった超巨大アンテナに立ち寄ってみた。

宇宙人と交信してるんですかえ?

 

 

当たらずとも遠からず。

はやぶさ等の遥か遠い宇宙で活動する衛生とデータをやり取りするためのアンテナだって。

実際に目の前で見るとあまりの巨大さにビビる。

設置場所は天候が安定している佐久市が選ばれたそうな。

 

北八ヶ岳まで来て日帰りってのがもったいないけど、もう10月中旬の八ヶ岳のテントは寒くてちょっと厳しい。

寒がりだからモンベルの#1ぐらいのシュラフがあってもいいかもだけど、金無ぇー!スシロー食いてー!なんて考えながら帰ったよ。

 

振り返って

イチロー。ニッチロー。スシロー。

好きな食べ物は寿司。2番目に好きなのは海鮮丼。3番目は刺身。全部同じか?

生まれつき魚介アレルギーがひどくて、好きな魚を食べてはかれこれ30回は病院に直行してる。

昔はまだ駄目なものはハマグリとカジキマグロぐらいなもので、まだマシだった。恵方巻きの材料にマグロと書いてあったのに、実はカジキマグロが使われてて嘔吐下痢、呼吸困難になる事故もあったけど。

そんな店には2度と行かない、くそっ。

しかし…

年を重ねる度、アレルギーを引き起こす魚の種類は増えていき、ああ今年からブリとカンパチが食べれなくなってしまった、去年はカレイとヒラメが駄目になったなぁ…という感じで、食べては病院に直行というのを繰り返してきた。そのアレルギーの苦しみは「今はまだ体力があるから大丈夫だけど、年取ってから発症したら、きっとこれで死ぬな」と痛感するひどいものだ。

結局、今はサーモン、アジ、サバ、エビ、まぐろだけを限定して食べてる。アサリは大丈夫だから貝汁もOK。

何の話か?スシローは本当に素晴らしいという話ね。

サーモン1つとっても、炙り、バジルチーズ、オニオン、おろし焼きトロサーモンとか、いくつもの種類を用意してくれててぜんぜん飽きない。エビもそう。どれも美味い。素晴らし過ぎる!

スシローは自分の様な悩みを抱えた者の味方でもあるのだよ。

スシローさん、ありがとう。この場を借りて感謝の気持ちが届くことを祈る。

 

 

八ヶ岳は快晴に恵まれた訳ではなかったけど、双子池で見た青空と紅葉は、特別感や全能感とか達成感とか、あら汁の如くごちゃ混ぜにした満足感がぐつぐつしてた。

本当にこのタイミングで来れてよかった。

秋の北八ヶ岳は定番なのだ。

食べられる魚が限られ、旬な魚を食べる楽しみも無くしてしまった。

子供の頃に食べた穴子って美味かったよなー、母親はカレイの煮付けをよく作ってくれてたよなーとか、今食べたら生死をさまよう魚ばかり、あんまりだ。

次、訪れたときは双子池の水で貝汁を食べてやる。

ではでは

 

【今回の使用カメラ】

富士フイルムX-T1、XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。


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