雲仙普賢岳 登山 若葉のトンネルと満開のミヤマキリシマ 虫の襲来に子供がブチ切れる旅

雲仙普賢岳 登山 若葉のトンネルと満開のミヤマキリシマ 虫の襲来に子供がブチ切れる旅

雲仙普賢岳(長崎)
雲仙普賢岳(長崎)

 

長崎県島原にある雲仙普賢岳に、家族で登山をしにきました。

早いもので、あの噴火からもう25年が経ちました。

今は小康状態ですが、今でも噴火警戒レベルAランクの山になってます。

その噴火によってできた新しい山「平成新山」は入山規制で入れませんが、普賢岳は日本二百名山、花の百名山ということもあり、多くの登山客が押し寄せる見事な山です。

標高は1,359m。「雲仙岳」ともよばれますが、正確には雲仙岳とは普賢岳、国見岳、妙見岳など、ここら辺の峰々の総称です。

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GWだからミヤマキリシマは期待できないと思ってたけど。。

行ってみたら例年より早く咲き始めてて、新緑も素晴らしく、平成新山も迫力あったし、久しぶりに人に強くオススメできる山に出会えました。

<スケジュール>2015年5月5日
11:20仁田峠駐車場 ⇒ 12:00 ロープウェイ乗り口 ⇒ 12:10ロープウェイ山頂駅(妙見岳駅) ⇒ 12:15登山開始 ⇒ 12:25妙見神社 ⇒ 12:50国見分かれ ⇒ 13:15鬼人谷口 ⇒ 13:20紅葉茶屋 ⇒ 13:45普賢神社 ⇒ 13:48普賢岳山頂 ~お昼~ ⇒ 14:30下山開始 ⇒ 15:25紅葉茶屋 ⇒ 16:20下山

 

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福岡から150キロ以上の道のりを運転して来ました。

もうすぐ本日の登山の出発地、仁田峠ロープウェイ駅の駐車場です。

ロープウェイのホームページや、いろんな人のブログに登山客の駐車禁止、登山客は池の浦駐車場へ、と書かれてたけど、仁田峠への道が途中から有料道路になってて、ロープウェイ駐車場までは一本道だから引き返しようがありません。

有料道路の料金所の人にも聞いてみましたが、ロープウェイ駐車場に止めていいよとの事でした。 しかしさすがGW。駐車場渋滞。

次男が珍しく車酔いでダウン。

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20分ほど待って、やっと駐車場に止めることができた。

ここからすでにミヤマキリシマがたくさん咲いてるのが見える!

混む理由が分かっただす。ミヤマキリシマだす。例年より開花が早まってるって言ってた。これは期待できるだす。

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なのに、まだ駐車場にいる。

車酔いでダウンした次男をもう少し眠らせてあげたくて。

売店のおばちゃんに、今日はすごい人ですね〜、と声をかけたら、登山客は一度停めるとなかなか戻って来ないから混むんだよ、と直球で嫌味を言われ、たじろぐ。

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ロープウェイ乗り場へ。ミヤマキリシマ、七分咲き。十分じゃないか! 満開は6月の霧島登山にとっておくぜ。

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駐車場方面を振り返る。山肌をピンクに染める。期待高まるわー。

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ロープウェイで、妙見岳まで。たしか大人600円。子供はその半額だったかな。買うのは登りの片道だけで良いです。あとで書くけど下りの道がすげー気持ち良かったので。

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ぎんが号。

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ロープウェイから見た普賢岳と平成新山。

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すげぇー高度感。高いとこダメなんで、めちゃ腰引けてたけど、強がってひゃっほーとダサすぎる雄叫びあげちまったぜ。

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すれ違い。もうね、ダサイとか気にしないの。もうそんな歳じゃないのさ。ひゃっほっほー♪

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妙見岳駅に到着。

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駅降りたらすぐに登山道入り口があります。 さあ、出発進行だす。

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ロープウェイのおかげでウザい樹林帯はすっ飛ばせた。 登り始めからトレイルがちょー気持ち良い。

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国見岳、妙見神社方面へ。

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妙見神社。登山口から約10分。登山客じゃない人はここまで来て引き返す人が多い。

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ミヤマキリシマ。妙見神社で引き返すなんて、山に踏み入らないのも同じ。もったいない。

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国見岳方面へ。

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普賢岳とその後ろに見える地肌むき出しの山が平成新山です。

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花の百名山に選ばれる理由がよく分かる。

もうね、ウグイスがうるさいってぐらい鳴いてて、ほんと賑やかなんだわ。

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風は涼しい。日差しは強め。春ですな。

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国見分かれ。普賢岳方面へ

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登り始めから素晴らしいトレイルが続く。こんな山がもし関東にあれば、連日渋滞になってしまうね。

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国見岳から普賢岳へ向け、一旦標高を下げる。

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100mぐらいしか標高下げないけど、この後また登り返すのは子供にとってはちときついな。

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下りが苦手な長男がゆっくりだけど頑張ってる。父がついてるぞ!

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次男坊はペースが速く、妻はそれに付き合う。望遠でとらえた二人。おーい、待ってけれー

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右奥の山が国見岳。新緑とミヤマキリシマのピンクで染まってる。

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鬼人谷口。ここで妻と次男坊と合流。紅葉茶屋方面へ。

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木漏れ日がまぶぴーぜ

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紅葉茶屋に到着。すでに千客万来。ベンチは学生?達に使われ、空きがなかったから、とっとと山頂を目指す。

ここからが普賢岳山頂に向けた登りのはじまり。

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長男を先頭に進むが、

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次男が無理な追い越しで先頭に立つ。

こういうのをF1的には、まったくマンセルな奴だぜ、と言う。

人を押しのけて先頭に立とうとするから長男がイラッとしてる。

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普賢神社。

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臭うぞ。俺は山頂を嗅ぎ分ける鼻を持つ男。

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おっ、やはりこの先が山頂だ!

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とーちゃーっく!踏破!

妖怪ウオッチのゲームにハマる妻曰く、『普賢岳コンプリート!』

いやー気持ちイイ。目の前の平成新山の眺めも良い。山頂はそんなに混んでないし、うちらもここでお昼にします。

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妙見岳 方面を見ながらのお昼。格別だわ。

しかし、今日は天気が良いから虫が多かった。

知ってます?てんとう虫の赤ちゃんって飛ぶの超速いの。

マジ、その速さ半端ないから。

ハエみたいだから。

快晴だから、凄い数のてんとう虫の赤ちゃんが喜んじゃって、もうびゅんびゅんなわけです。

おにぎりと一緒にてんとう虫食べちゃわない様に気をつけないとってぐらい。

虫が苦手な 長男はすっげー不機嫌。

お昼は食べれなくなり、かっぱえびせんを食べたいけど、これも食べれない。袋を開けたのはいいけど、いつ虫が飛んできて中に入っちゃうか分からないから、その恐怖に怯えて、キーキーうるさい。

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平成新山の小槍。今でも煙が出てるの分かるかな?

隣で長男がまだ怒ってる。

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次男がトカゲの捕獲に成功。持ち帰りたいと言っていたが、もちろん逃がしてあげました。

こんなに楽しく平和な山頂ですが、隣で長男がまだブチ切れてる。

だんだん近所迷惑になってきたため退散します。

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下りで次男が順番待ちの末、やっと自分の番が来てロープをつかもうとしたら、登ってきたオヤジもロープをつかみ、思わずオヤジにロープを譲ってしまった次男が3~4m滑落する事故があった。

登り優先ルールとは言え、順番を待ってからロープをつかもうとした次男に優先権があった。

だいたい子供のロープを奪うなんて信じられない!!!

こういう人気の山ではマナー知らずな人を時々見かけるけど、山のマナーなんて、一般常識がある人なら知らずとも自然に守れてるってぐらい簡単なものです。まったく残念でならない。

紅葉茶屋まで下りてきた。ここで仁田峠方面に進みます。

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かわいそうに。岩に腕を激しくぶつけ、腕が上がらない。足はバンソーコーだらけです。幸い、骨折してなくて良かった。

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あ~気持ちいいね。左腕が痛そうなのが、かわいそうでかわいそうで。もう片方の手をつないで歩きました。

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この道がまた良かった。下山にロープウェイ使わなくてほんと正解。

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なだらかな下り坂。

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若葉のトンネルから差し込む木漏れ日が眩しい。

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仁田峠方面に行く途中でちょっとした休憩所があった。トイレはありません。

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まだもうしばらく、こんなコースが続く。

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陽の光、新緑、岩と噴火、虫、鳥。

人が作り出したものではない手つかずの 自然の中に在るんだと実感。

これだから山歩きはやめられない。

子供たちに分かってもらいたい。

パパはいつも渋谷の見渡す限りのアスファルトジャングルの中で働いてるんだということを!!

だからそんな文句言わずに山に付き合ってくれよ~。

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物心つく前から山歩きに付き合わされてきた子供たち。

自分の意志で積極的に山と関わるようになるのはいつからになるだろうか。

さて、ゴールだ。

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ほら、見てみろ!

あの山、コンプリートだぜ。まったく楽勝だったな!

がっはっはっは!

なあ?

なあ、子供たちよ。

 

 

 

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・・・・・。

燃え尽きちゃったのね。。

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さあ、約束のソフトクリーム食って帰るぜ!

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雲仙と言えば、「吾妻天塩麦みそ」!!我が家はこの味噌の虜です。美味しいのでぜひお試しあれ。

ってちゃうわ!この麦みそ、なかなか売ってるとこなくて、普賢岳の近くだと早瀬海産というお土産屋に売ってることを調べ、登山する前にお店に寄って、「冷蔵品だから登山後に寄ります、閉店の6時まで売り切れないですよね?」とお店の人と約束してたのにも関わらず、、6時前に閉店してやがった!

売り切れならまだ諦めつくんだけど・・閉店時間前に閉めんなよ~、それまでに合わせて急いで来たのに~。

仕方ないので後日、JA島原から通販でお取り寄せします。

んで、写真は別の海産物のお土産屋。 

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そこではタコせんべいが売ってた。江の島で売ってるようなやつ、だと思う。

ただ、煎餅が売り切れてしまったらしく、ご主人がサービスだよって、タコだけを5~6匹焼いて売ってくれました。うまかった。

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島原にまさか千葉を感じられる地名が!!

富津、木津港。

富津と木更津を連想させるじゃないのー!

千葉の富津と木更津も隣みたいなもんだし、まさか千葉と島原、何かの縁があるのではなかろうか?島原に来るたび、気になってた。

 

振り返って。
登山では、危険を想定しながら安全を確保しなくてはいけません。それが山ヂカラってやつです。

子供が一人で歩けるようになり、危険を察知できるようになるまで、親は目を離せません。目を離してはいないんだけど、それでも助けられないことは多々あります。浮石に乗ったり、走らなくていいところで走ったり、ジャンプしたり、足を滑らせたり、よく転ぶ。バランスが悪いし、身体能力がまだ低いから。

リスクを回避する能力は、痛い経験をして、学習していくほかありません。

口やかましくあれこれダメと制限するより、安全な山を選び、その中で無茶をさせて、無茶をしないことを覚えさせるのが良いんだろうな、と学びました。

なかなか難しいなぁ。。

次男が傷だらけになったため、楽しみにしていた雲仙温泉は、今回はおあずけ。

でも、良い一日になった。

家族で登山を検討してる方、ぜひぜひ、おすすめの山です。

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ウサインボルトのポーズのつもり。

おわり


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