突然ですが、あちき、Nikonのコンデジを卒業したでありんす!
ブロガーでありながらずっと安物のコンデジを使ってきましたが、この度ちゃんとした(?)カメラを買いました。
5年以上の型落ちだけどね!!
色んなカメラを検討した結果、選んだのはミラーレスカメラのFUJIFILM「X-E1」。2012年に発売したカメラで既に5年以上の型落ち。激安でした(笑)
でも選んだ本当の理由は別にあって、FUJINONレンズ「 XF35mm F1.4R」を使いたかったから!!ボディーはこの際なんでも良かった。がっはっは。
ちょうど富士がX-Pro2を発売して2016年のカメラグランプリを獲得したタイミングでした。数ある一眼レフを退けてミラーレスでタイトルを奪取したというのが後押しした訳です。
とまあここまで簡単に説明してしまいましたが、今回は自分がカメラ選びで散々迷い悩んだこと、実際に使ってみた感想をまとめてみました。
きちんとカメラを始めてまだたったの1年。そんなカメラど素人の目線で書くレビューなので、その点ご容赦ください。
どのカメラ、どのレンズを選ぶか?
自分が選考の基準にした優先順位は、以下の通り。
1.軽さ
2.風景をきれいに撮りたい
3.レンズの評判が良いこと
4.安いこと
(ところどころこのレンズで撮影した写真を散りばめます。これは南アルプス荒川中岳方面から赤石岳を狙った写真です)
1.軽さ
登山をする上で重たい一眼レフは真っ先に選択肢から消えました。
そうなると、必然的に高級コンデジか、ミラーレスの二者択一となります。キャノンやニコンから一眼レフでも軽量モデルが出てますが、レンズはプラスチックでできた玩具みたいな代物だし、ボディもそれなりに廉価版にならざるを得ないから、やはり一眼レフで軽量化を図るのは構造上無理があります。
2.風景をきれいに撮りたい
自分は風景写真を撮る事が多いので、この条件は外せません。
被写体が動いてるものを多く撮るのであれば連写が速い一眼でしょう。風景写真がメインなら軽くてコンパクトで絵が綺麗なミラーレスで何ら問題ありません。というわけでミラーレスに定評のあるソニー、富士、オリンパスに絞って選考を進めました。パナソニックのルミックスは、家電メーカーが作るカメラをどうしても買う気になれなかったので、外しました(ごめんなさい)。
(南アルプス鳳凰三山から日の出を迎える富士山)
3.レンズの評判が良い会社を選ぶ
カメラを選ぶ際、ボディばかりに目が行ってしまいがちですが、1年以上悩み続ける内にそれが間違いだということに気づきました。
※今カメラを悩んでる人は参考にしてほしいです!!
カメラは光学技術の結晶です。レンズこそ命と言っても過言ではありません。これは嘘ではありません。
レンズ技術を持たない会社のカメラなんて使う気にならんもんね!
ボディはすぐに次機種がでてきます。今最新でも1~2年後には陳腐化してしまうし、価格下落も激しい。だからボディは割り切って安いのを買えば良いんです。
その余った軍資金をレンズに投資してください。それだけで感性を刺激する絵が撮れます。
カメラを始めるなら最初からレンズにこだわって選ぶ。これがポイントです。
(色付き始めた初秋の苗場山山頂)
レンズは価格下落するどころか、中古相場を見てると上がる傾向にあります。富士のXマウントレンズはすこぶる評判が良かったのと、持った時にずっしりくる質感も本物感があって良かったです。
レンズを選ぶ順番ですが、最初から18-55mmズームレンズキットを買うのも良いですが、単焦点レンズを選んで試行錯誤しながら腕を磨いた方が確実に実力がつくでしょう。いやいや、俺は最初は簡単に撮りたいんだ!という方は18-55mmレンズがいいです。
いずれにしても一眼だったらニコンやキャノンでも良かったんだけど、ミラーレスとなると本気度からやっぱりこの3社しかないなって感じです。
オリンパスは操作性が良いしデザインもカッコいいし小ぶりなのが素晴らしい。手ブレにも強い。だけど、発色が好みではなかったのでパスしました。センサー部はフォーサーズが主流ですしね。
で、ソニーと富士に絞りました。
4.値段
先に述べましたが、ボディは安くてもいいんです。レンズに注目してどこのメーカーにするかを選考しました。
ただ2つだけ、ファインダー付きであることと見た目の良さだけはこだわりました。ファインダーとはカメラを撮る時の覗き窓のことです。
液晶画面だけだと日差しが強い時にきちんと撮れてるか分からない時があるのでファインダーがあった方が便利です。ただ、冬山登山だとゴーグル着けてるからファインダーを覗くことはほとんどありませんけどね。
で、話を戻しますと、
最終的に型落ちが激安で売られてた富士に決めちゃいました。富士は人気がないので安くなりやすいんだと思います。
最後までセンサー技術とデザインがカッコ良いソニーと悩みました。ソニーと言えば、そう、旧ミノルタのαシリーズです。往年のファンも多く、自分の周りにもソニーユーザーが多かったからソニー推しが半端なかったです。多いからやめたというのも理由の1つです(笑)。
魔法のレンズ
最終的に、決め手になったのが富士の「XF35mm F1.4Rレンズ」。
試しに「魔法のレンズ」でググってみてください。プロのカメラマン達が絶賛してるのでその良さが分かると思います。
でもまあ、単焦点の35mmですから・・、しばらくすると広角レンズが欲しくなると思うんだけど、とりあえず最初はコイツで腕を磨こうと思います。
それと富士の良かった点はレンズ側で簡単にF値を変更できる点です。これは大いに役立ってます。
残念なのは、カメラ本体側ですがX-E1がオートフォーカスが遅い点です。これは最初は不満だったけど、使い込んでいくうちに気付いたのが、「ああ、スポーツや野鳥撮影以外ではオートフォーカスの速さなんて不要だな」てす。
風景や人物ばかり撮ってる自分のフォトスタイルではなんら問題ないレベル。
スペック表なんかに踊らされず、まずは自分のスタイルを理解した方がカメラ選びに失敗しないと思う。
趣味としてのカメラを楽しもうとするならば、不便なことはマイナスなことばかりではなくて、むしろ楽しちゃったりする。
ちょっと劣ってたりする方がむしろ味があるんだよね。それってライカもそうだけど、充実したカメラライフには不可欠だったりする。
(夕暮れの岬)
この写真、改めてこのレンズの実力はすごいと思います。発色の美しさが半端ない。
よだれ出まくりです。
色彩表現や描写力の高さといった富士の持ち味が出てます。
これは意外な誤算ですが、X-E1が予想以上に素晴らしかったというのがほんと大きいです。ファインダー部以外は名機X-Pro1と同じなのは流石という出来映えです。
で、このレンズの最大の魅力がボケ具合。何気なく撮った写真でも作品の様な出来映えとなるのが「魔法のレンズ」と呼ばれる所以。
それがこれです。↓
カメラど素人の自分がオート撮影で適当に撮ってみたのに、このハッとする出来栄え。
白山で撮影した綿毛が閉じたチングルマです。小雨が降って雨粒を穂先にためた姿がなんともいい具合におさまった一枚。
手前に焦点を当てるのではなく真ん中を狙って手前と奥がボケたら良いなと思ったら想像以上にうまく撮れてました(笑)
自分の腕が上がったと錯覚させる仕上がりがすごく面白い一枚で、このレンズがますます好きになった一枚でもあります。
こちらは北アルプスの大キレットから狙ったモルゲンロートに染まる北穂高岳。
刻々と色を変える日の出の時間帯はタイミングが勝負です。火山の様に赤く染まる北穂高岳の迫力を表現できたお気に入りの一枚です。
このレンズ、カメラ始めた頃は値段を見て高っ!て驚いたけど、、しばらくして気付いた。
めちゃくちゃ安いよ。さすがAPS-C用ってのもあるけど、なんにしてもこの描写力でこの価格はあり得ない。
オートフォーカスは遅いけど、富士のカメラを使ってるなら必ず買ってほしいレンズです。
これからもブログで使う写真はこの魔法のレンズとX-E1の組み合わせでバシャバシャ撮りまくって、おもろい山旅をたくさんアップしていきたいと思っておるでやす!乞うご期待ください!!
遅くなりましたが、デザインはこんな感じです。
レンズフードがカッコいいです。
保護フィルターはケンコーを選びましたがどこでもいいと思います。
いつも山の写真ばかりだから海の写真を選んでみました。
これ、愛犬ちゃん。生後2か月頃に撮った一枚です。肉球ぷにぷにの赤ちゃんです。
この頃は赤ちゃんだから場所を選ばずどこでも寝てしまうんだなぁと思ってましたが、成長してからもいつも寝てばかりです。
この明るいレンズは屋内撮影で最強と言えるでしょう。
こんな夜景も綺麗に撮れました。
カメラ素人丸出しの絵ですが、真っ暗な中で明るめの設定で1/2秒開放で撮影してみると、なんと肉眼では見えなかった富士山と雲海が映ってるではありませんか!これには大変驚きました。
撮影場所は鳳凰三山の薬師岳山頂から。
この日は夕方に雪が降り夜の山頂はとても寒かったのですが無我夢中で夜の撮影を楽しみました。
これが今回最後の1枚です。撮影場所は奥多摩の鷹ノ巣山。近場ですが、自分が大好きな山です。
奥秩父と道志山塊の峰々がとても綺麗なシルエットで折り重なった先に雲一つない青空と富士山。手前には秋を感じさせてくれるススキ。
ここまで紹介した写真を見ると富士山を撮影した写真の多いこと(笑)。
今後もこのカメラを使ってたくさん富士山の写真を撮り続けていきたいと思います!