冬でも夏でも肉まんが好き、やっほっほ亭です。どもっ!
雲ノ平周回2日目の今回は、雲ノ平を出発して水晶岳と鷲羽岳(わしばだけ)に登り、黒部五郎小舎まで移動します。
雲ノ平を取り囲む日本百名山は薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳となんと4座。更にその周りを槍ヶ岳、双六岳、笠ヶ岳、立山などの国内屈指の名峰が取り巻き、下界から隔絶された素晴らしい眺めを楽しませてくれる。
そんな山登りの聖地とも言える山岳パラダイスにあって、あまりの暑さに虫の息となり白目をむいた1日目。
まあしかし、そんな日本最後の秘境とまで言われ長年夢見てきた雲ノ平ですが、蓋を開けてみればまさかの人口爆発。ジャカルタですか?カイロですか?年末年始の東京駅に来ちまったぜ!
そして本日はその2日目の8月11日。そうこの日は「山の日」です。
そんな山のための特別な日はすっきり晴れ渡る晴天に恵まれ、この日もピーカンを通り越して酷暑となりました。。うぷっ。
そりゃ雨よりいいけどさー、
さすがの自分も「こんな暑かったら肉まんムリ!」って嘆いたとか嘆かなかったとか。。
どうでもいい話でしたね、スミマセン。
さてさて、水晶岳と鷲羽岳の特長をお伝えしておきます。
水晶岳と鷲羽岳登山のポイント
①水晶岳はその名の通り水晶が多い山。山頂付近は特に多いので探してみよう!
②鷲羽岳は黒部川源頭の山。360度アルプスの山々に囲まれた絶景と眼下に見える鷲羽池。
③どちらも縦走しないと辿り着けない北アルプスの最深部の山々。
まず最初にネガティブな事を書きますが、雲ノ平から黒部五郎小舎までは距離が長いので、体力に自信がない方は水晶岳をパスすることを検討して下さい。たとえ今回パスしても、この先、裏銀座縦走する機会を作って登りに来ればいいんだからね!
鷲羽岳に登って、三俣山荘の食堂で昼食を摂って、周りの景色をのんびり見回すだけで絶対に素晴らしい山旅になるはずです。
なぜこんな事書くかって?
そりゃもちろん欲張ってヘロヘロになったからだよ!!
ガルルルルル!
水晶岳がね、地図で見るより意外と遠かったんだよね、ほんと。。
そして、水晶岳の山頂付近は岩稜帯になってるんだけど、その岩には水晶がたくさん含まれてて、探してみると簡単に見つかるから楽是非楽しみにして下さいね!でも持ち帰りはNGっ!気を付けましょう。
次に鷲羽岳。
鷲羽岳は黒部川源頭の山と言われ、この山の麓には黒部川源流の碑があります。山頂は踏まずに源流域を歩いて三俣山荘を目指す人も結構いるみたいです。
山頂からの眺めはほんと素晴らしかったのですが、個人的にお薦めしたいのは、三俣山荘から黒部五郎小舎までの三俣蓮華岳の巻道の周り一面に広がるお花畑。これはかなり見応えあります。
水晶岳は標高2,986mで別名「黒岳」、鷲羽岳は標高2,924m。どちらも日本百名山です。
アルプスの懐で花と源頭を巡る旅の幕開けです〜
(毎度、前段が長くてごめんなさい。)
ルートとコースタイム
■2019年8月11日
雲ノ平キャンプ場⇒(70分)⇒祖父岳⇒(35分)⇒岩苔乗越⇒(50分)⇒水晶小屋⇒(40分)⇒水晶岳⇒(80分)⇒ワリモ北分岐⇒(70分)⇒鷲羽岳⇒(60分)⇒三俣山荘⇒(120分)⇒黒部五郎小屋
2日目の標準コースタイム:8時間45分
3日間合計
■活動距離:50.2キロ(2日目14.6キロ)
■単純標高差:1,624m
■累積標高上り: 5,250m
雲ノ平周回 水晶岳~鷲羽岳編
雲ノ平から絶景の祖父岳へ
いくらでも寝ていられる。
8月中旬のアルプスの夜は、テント泊をする者にとってベストシーズンです。
今回初めて投入したツエルト「ファイントラックのツエルトⅡロング」は、サイズは申し分ないんだけど聞いてた以上に結露がひどくて、ダブルウオールテントの有り難みがよーく分かりました。まあ、それでも十分眠れたんだけどね。
明るくなってきて、もう半分ぐらいは出発したのかな。みんな行動早すぎ。
こちらが今回用意したツエルト。なかなかコツがつかめてなくて立てるのに一苦労。グラついてて不安定だし、風がなくてほんと良かった。
結露も予想以上にひどくてシュラフの上からレインウエアを羽織る始末。中の荷物は当然びちょびちょ。やはりツエルトはエマージェンシーグッズであってテントの代わりは難しそうだな、というのが率直な感想。。
明日登る黒部五郎岳です。のんびり眺めつつツエルトを片付け、やっと出発の準備が整いました。
すっかり明るくなっちまった
もう一回顔洗って出発しまっせ!
雲ノ平キャンプ場のかなり端っこのわずかなスペースにツエルトを張ったので、登山道に出るまで割と時間がかかる。
10分以上は歩いたかな。
はい、やっとルートに来ました。
いよいよ2日目の始まり。わくわくします。
水晶、三俣方面へと出発です。
スイス庭園に立ち寄ると行き止まりなのでここはパスします。
ちなみに雲ノ平にある庭園はアラスカ、日本、奥日本、スイス、奥スイス、アルプス、ギリシャがあるそうです。
こんなに明るいけどまだ日が昇ったばかりで影が長いし濃い。コントラスト高めな景色が広がってました。
雲ノ平の向こう側に見えるのは赤牛岳。明るいと赤茶けた山肌がとても目立つ山なのですが、この時間帯はまだモノクロ。
この旅でずっと強い存在感を放っていたのが薬師岳。どの山も自己主張が過ぎるんじゃ。
雲ノ平から見える景色は全て、ずっと見ていられる。
雲ノ平からはまず、祖父岳に向けた登りでスタートします。
見た目はガレてる様に見えますが、実際にはそんなことなくて歩きやすいです。
チングルマ。
雲ノ平山荘周辺のチングルマは綿毛がほとんどだったけどまだまだ咲いているものも多く、一度で二度美味しい花です。
こちらはハクサンイチゲ。
最近チングルマとの違いがなんとなく分かってきましたが、安藤政信と中村俊介ぐらい見分けがつかない。
遠くに念願だった雲ノ平山荘が見えます。あそこにいたんだなぁと妙に感傷的になっちまうわ。
雲ノ平は標高2,456mだから、3,000m峰のアルプスの中にあると簡単に飲み込まれてしまい、やっぱり秘境感あります。
祖父岳の山頂/岩苔乗越方面へ。
雲ノ平を下調べする時にどなたかのブログで祖父岳からの眺めが一番良かったかも、というコメントを読んでたので期待しちゃう。
登り始めはハーフパンツで、スースー涼しく登ってたけど、日焼けするほうが体力を消耗すると思い、タイツを履きました。
どこにも隠れる所がなく、多くの登山客が往来する中でパパッとパンツ姿になっておっさんの生着替え。ほんと申し訳ありません。
まだ歩き始めたばかりだけど、今の元気もいつまで持つことやら。
まあ長くはないだろうな。。
と、早いうちからセーブして歩きます。
この日の行程も約10時間。ゆっくりでも歩き通せるか微妙な長さです。
祖父岳の山頂に着きました!
後ろに見える水晶岳は朝日を背に受けて真っ黒で雰囲気でてる。
そして期待した通り、祖父岳からの景色はほんと素晴らしかった!
もう説明不要ですが、槍〜大キレット穂高の北アルプスのゴールデンルートの眺め。
これだけの景色が見られるんだから、祖父岳だけで今日は満足って感じだなー。
手前の稜線は鷲羽岳から三俣小屋へ下っていく稜線で、ちょっと分かりにくいけどよーく見たら三俣山荘も確認できる。
そして今回の雲ノ平周回で、自分が大本命だと思っているのがこちら、カールが特徴的な黒部五郎岳。
どこの登山口からも遠く、そう簡単に登ることのできない山の代表格。
そして笠ヶ岳。
以前、槍ヶ岳の山頂で写真を頼んできたお兄さんから「穂高を背景に1枚お願いしまーす」と言われパシャッと撮ってあげて、
「次は笠ヶ岳をバックに撮りましょうか?」と聞くと、
「いいえ。笠ヶ岳はいいです(即答)」
と言われたのを思い出す。悲しいね、笠ヶ岳。
ワリモ北分岐からいよいよ今回の旅最初の百名山、水晶岳へ
岩苔乗越へは祖父岳から一旦下ります。
もったいなくて泣けてくる。
ウサギギク。
イワギキョウ。
祖父岳から下ってきて最低部のコルが見えてきました。
すでに太陽は高く、かなり暑くなってきたからここでも少し休憩をとります。
休んでばかりです。
岩苔乗越で水晶岳と鷲羽岳に登る人はワリモ北分岐へ。優雅にアルプスでの温泉を楽しみたいブルジョアな登山者は高天原温泉へ。運命の分かれ道です。
ブルジョア方面に向かうことが幸せへの近道なのは間違いないよ。
ミヤマトウキ。
結局ブルジョアにはなれなかったっす。。
「折角だから登っとく!」と欲張る気持ちがブルジョアの品性に欠けるという訳で、この坂を上ってワリモ賊の一団に加わりましょう。
今回はツエルト泊で軽量化を狙ったものの、結局下山するまで手を付けなかったスパゲッティや無洗米(1合)など、必要以上に食料を持ち歩いてるためいつものテント泊とあまり変わらない重量を背負っている始末。
モンベルのアウトレットで購入したテントがだいぶ型落ちしてきたし重たいからツエルト購入したんだどちょっと失敗だったかな。来年こそは新しい自立式テントの検討をした方が良いかもなぁ、と悩んでます。
今年は節約っ。絶対買わない!
「アチキ、アヂィ。ワリモ、アヂィ」とワリモ賊の言葉を呟きながらワリモ北分岐に着きました!
ここでザックをデポして水晶岳を目指すんだけど、アタックザックが軽すぎて笑いが止まりませんぜ!
身軽になって、いざ水晶岳へ出発!
と、50mほど進んでトレッキングポールを忘れてきたことに気づき、デポしたワリモ北分岐まで引き返しました。
水晶岳まではワリモ北分岐から片道90分と意外に長いので取りに戻ったのは正解。そこから先もまだまだ長いからトレッキングポールで少しでも楽させてもらいまっせ。
左には深い谷。
ここを登れば水晶岳!という訳ではなく、水晶小屋があります。
水晶小屋でザックをデポする人もいるけど、長いし、どうせワリモ北分岐まで戻るのだから小屋まで重たいザックを担ぎ上げる必要は全くありません。
雲ノ平とは逆側の野口五郎岳が見えてきました。裏銀座の縦走をしてみたいけど、実は表銀座すらまだ歩いたことないんだよね。
いろいろ行きたいところが多すぎて優先順位はそれほど高くはないんです。
で、こちらが水晶小屋。
登る前までは水晶小屋までの距離でちゃちゃっと水晶岳に登れるもんだと思ってたから、完全に自分の考えが甘かったと痛感。。
とりあえずピークを踏んでまたここに戻ってきた時にポカリを2本購入するつもり。とろけそうです。
稜線上の小屋だから水場はないだろうなと思ってたから特段驚かなかったけど、やっぱりこの水は飲み水ではなかったな。
小屋の中にも入ってみましたが、宿泊者にしか水の販売はしてなかったです。
水晶岳から更に先、だいたい2時間ほど先に赤牛岳があります。さすがに今回の旅では行きませんけどね。
多くの人が水晶岳を目指して登っていくから、みんな体力あるなぁと感心する。
鷲羽岳を登ったあと黒部五郎小屋方面に行く人は極端に減ったから、ここにいる半分以上が三俣山荘か双六小屋方面に流れたんだと思う。
山頂が近づいてくるとそれまでのトレイルとは様変わりし、岩場ですれ違いが困難なところを通過します。
ここですれ違った人が足を乗せた岩が浮いてて、バランス崩したのを見て思わずその人の腕をガッと掴みました。全然余裕だったみたいだけど、見てるこっちがヒヤヒヤしてしまった。強く掴んでしまってごめんね!って感じ。
なんという濃い青空。高山らしい淀みのない空気感がそうさせてるのでしょうか。
ハシゴも出てきたり、だいぶ急になってきて息も上がるけど、近づいてくる山頂と真っ青な空に魅了されちまってます。
もはや山頂だけを見上げるばかり。山頂狭そうだな。。
殺風景な岩稜の上に登山客がひしめいてるのがここからでも分かる。すげぇ人口密度だ。
スミマセン、スミマセン!登山客ひしめく山頂にお邪魔しますっ!
すげぇ人口密度!(2回目)
やっと到着。。
長かった。。(山頂の標柱の順番待ちも長かった。。)
とうとう登ったぜ水晶岳!よく頑張った!
ふぅ~、ひとまず目的の一つ達成。しかしくどいけどこんな疲れててこの先鷲羽岳に登って黒部五郎小舎まで辿り着けるのだろうか?またしてもそんな不安に飲み込まれてしまう。。
水晶岳から北側の眺めです。左に映ってるのは黒部ダム。かな?
てことはあれが針ノ木岳で、奥は鹿島槍ヶ岳か!と1人山当てクイズをひとしきり楽しんだら下山開始。山頂は狭いし次から次へと登山客がやって来るからね、ゆっくり眺めを楽しんでもいられない。
せっかくここまでやって来たけどね、みんなが楽しめないと可愛そうだからね。
山頂直下はご覧の通りなかなかの急坂。
当たり前ですが、岩場こそ上り優先をより配慮しなきゃなので、何度も何度も立ち止まりながら下りました。
それに前を行くトレランの方々がこういう岩場を歩くのに慣れてなかったみたいで、かなりおっかなびっくり進んでてそれが周りのブレーキになってたのがちょっと意外でした。まあ安全に行きましょ。
水晶岳と言えばコレ!
水晶が多く見つかることで知られる水晶岳なだけにこんなのがたくさんあります。
大きな水晶もたまに見つかるみたいだけど、もちろん勝手に持ち帰ることは禁じられてます。
水晶小屋まで戻ってきてポカリ2本とキットカットを購入。
炎天下の下、喉カラカラだったけど、とりあえず糖質とらなきゃ!と頑張ってキットカットを食べました。この選択が正しくて、エネルギー効率の高さが分かるほど効果を感じました。
少し頑張れる気がしてきたよ!
黒部源頭の山 猛烈な暑さの鷲羽岳へ
ワリモ北分岐でうんざりする重たいザックを再び背負い、鷲羽岳へ向けてアタック開始。
まずはその手前にあるワリモ岳を攻略しにかかります。
キットカットが効いたとは言え、やはり体力的に厳しい登りの鷲羽岳は見送って、岩苔乗越まで下って黒部源流の碑を通って三俣山荘に向かうのもアリだなと、本気で悩みました!
でもね、ここまで来たならたとえすんげぇゆっくりでも鷲羽岳に登って、三俣山荘で長い休憩を摂ろう!と勇気をもって鷲羽岳に向けて一歩を踏み出しました。なんか大袈裟に書いてるけど、体力ないんでほんと勇気がいりました。
ワリモ岳に登りながら先程購入したポカリを一気に飲み干していく。
朝の内は歩いてても汗があまり出なくて体調不良を疑ったけど、水分をかなり多めに摂取し続けていたらドバドバかく様になって一安心。
ワリモ岳から眺める鷲羽岳。
今回のブログの表紙に使った一枚ですが、鷲羽岳と言えばこの角度からの絵ではなく、反対側の三俣山荘や双六岳からの姿を想像する人が圧倒的に多いと思います。なので、あえてワリモ岳側からの写真を使ってみました。
こっちからの方が背後の槍ヶ岳が脇に小さく映り、鷲羽岳のダイナミックな大きさが伝わると思います。
やっぱり巻かなくてよかった!と思わせる姿はさすが百名山。
鷲羽岳に登ってる途中に見える三俣蓮華岳と三俣山荘。
ひー。。
遠いな。
鷲羽岳の山頂が近づいてきました。
登る前は弱気だったけど、意外とちゃんと登れてる。
暑さで体に変調がないか、一歩一歩慎重に確認しながら登ってます。
この空の近さもアルプスならでは。自分を褒めてあげたいってぐらい疲れてるけど、やっぱり格別な光景。
鷲羽岳に到着!
苦し紛れのヤマネチ。もはや座り込んでこんなことぐらいしかできません。
ちょっと休んでから山頂からの眺めを堪能。鷲羽岳の山頂が水晶岳みたいに狭くなくて良かった。
と言うわけで自己主張が過ぎる順で紹介するとやはりトップバッターは槍ヶ岳。
山肌のガリーやルンゼが(こんな登山用語を使ってみたかった(笑))、血管むき出しの筋肉みたいで、美しいというかちょっと怖い(表現が下手でごめんなさい!)。
そして次はこちら。眼下には鷲羽湖。
こいつがキヨキヨしくて(本田ね!)、ほんと素晴らしかったな。
きっと福島の一切経山の魔女の瞳もこんな感じなんだろうなぁ。
で、鷲羽湖は噴火した時にできた火口湖です。火山だったなんて意外ですね。
先程から登場してる野口五郎岳。山の形は特徴的なところはないんだけど、白い山頂が意外と目立つ山ですね。
そして黒部五郎岳。
この山は誰でもひと目で探せる山頂付近のカールが特長。
長年の憧れの山です。
この世の楽園、三俣山荘とジビエ丼
三俣山荘に向けて長い長い下りの始まり。
三俣山荘に向けてほぼ一直線に延びるトレイル。簡単に下れそうに見えるけどザレてるから結構時間がかかる。
山頂から三俣山荘までは下りのコースタイム1時間、近いように見えて遠い。
雲ノ平からより、三俣山荘の方から登る人の方が多かったです。
しかし、ここを三俣山荘からだと一直線の登山道となかなか近づかない山頂って感じでかなりしんどいと思う。
ちなみにこの時はお昼を少し過ぎたぐらいだったので、下りながら三俣山荘で白めし食いてぇ〜ってことしか考えられなかったな。
やっと三俣山荘が射程圏内に近づいてきた。もうね、ほんとヘトヘトだったのでここでテント張ってこの日は終わり〜!!ってしたかった。
でも、この翌日の最終日の行程は黒部五郎小舎からのスタートであっても20キロもある。三俣山荘で泊まったら24キロぐらいになって自分の首を絞めることになるからね。
ここはなんとしても黒部五郎小舎まで頑張らねばっ!
というわけで三俣山荘の食堂で栄養補給しときますっ!
ジビエ丼、どんっ!
鹿肉だそうです。とにかくお米を食べれば元気が出るからこれでなんとかなりそう。
やっぱね、エナジーゼリー系もそれなりに効果あるけどお米に敵うものはありませぬ。
水場もあってもちろん無料です。売店でポカリも購入。
環境良し、品揃え良し。三俣山荘が人気な理由がよく分かりますね。
次はここでテントを張る山行を計画したい。
三俣蓮華岳は巻いて・・花満開の黒部五郎小舎へ
小屋のスタッフに黒部五郎小舎への行き方を聞くとテン場を通過するとのことでした。言われた通り歩いてテン場までやって来ると案内標識が多く出てくるので迷わないと思います。
三俣山荘のテン場は天国です。水は美味い、ロケーション抜群、小屋まですぐ近く。
こりゃ遠くても登山客来るわ。こことすぐ隣の双六小屋は北アルプスの中でもかなり上位に入る素晴らしいテン場だと思う。
バイケイソウの花。
このバイケイソウは8月ということもあって見頃を少し過ぎてしまってたけど、黒部五郎小舎までのルートはとにかくお花畑がすごかったです。ある意味山頂からの眺めより見応えあったかも。
クルマユリ。
三俣蓮華岳の巻き道なのでなだらかな登りです。
三俣蓮華岳には登らないのか?
愚問です。
ピークばかり狙ったって疲れすぎて楽しめなくなったら意味がない。
さっきまでは楽しめないぐらい疲れてたんだけどね、ジビエ丼で少し復活しました。
前からやってきた登山客が立ち止まってたので何かと思うと雷鳥がいました。
最近は雷鳥との遭遇率も高くなんと恵まれたことか。山を始めた頃は何年も雷鳥を見ることができなかったというのに。
もう8月の中旬だと言うのに雪渓が出てきました。うれしー!さすがに涼しい!
夕方が近づいてきて少しずつ涼しくもなってきたし、もうすっかり元気。
巻道が歩きやすくて苦しくないし、景色も爽快。薬師岳は今回の縦走路でどこにでも顔を出してくれて癒やしの存在。
こんな感じで歩けるなら黒部五郎小舎まで楽勝です。もう大丈夫。
細い沢がトレイルを横切るように流れてたので、ここで髪をジャブジャブ洗わせてもらいました。
黒部源流域らしくこんな沢がこの先何本もでてきます。
水も豊富で花も豊富。
チングルマ。
ミヤマキンポウゲ。
もうすぐ夕方だっていうのにまだ前から(黒部五郎岳の方から)やってくる人がいます。
どこから登ってどこに向かう人たちでしょうか?聞いてみます。
「どこから登ってるんですか?」
「僕はちょっと変わってて、富山湾からです」
「おぉ〜(心の声 : く・・クレイジー!)」
「で、どこまでですか?」
「駒ヶ根です!」
「ええー!!!コマガネ!!ソースカツ丼の?!」(普通は木曽駒ヶ岳の?だと思う)
「行けたら南アルプスも縦走しようと思ってますよ!」
。。。
どクレイジー!!
(心の声:聞く相手間違えたな。。しかも俺があまりにビックリし過ぎてすげぇニコニコしてる)
それにしたって、鷲羽岳を巻こうか悩んでしまった俺とは全然違うな。
「何かのアスリートですか?」と聞くと、「いえいえ、普通のサラリーマンです」だって。
富山のサラリーマンやばくね?
ヤマレコ見てると信じられない距離を歩いてる人がいるけど、きっとこういう人がアップしてるんだろうな。だからヤマレコにアップされてるタイムとか距離とか参考にしませんのよ、あたくち。
いや、しかし。すごい人っているもんです。
だいぶガスがわいてきて日差しによる熱波もだいぶ和らぎました。やっと普通に山歩きができる様になって気持ちの余裕もでてきました。それが今日の行程の最後の最後になってという事実ね。。
黒部五郎小舎が見えました。
2日目が一番コースタイム短いはずなんだけどね、ほんと長かったわ。。
と、この時は思ったけど、やっぱり最終日が1番長かったんだわ。それはまた次のお話。
黒部五郎小舎のテン場は大混雑
ヒエー。。
満員御礼。
奥の方にわずかなスペースがあったのでなんとか張ることできたけど岩があって寝心地最悪でした(T_T)
まあ張れただけラッキーだったかな。
2袋いかせてもらいますっ!
九州麦味噌使用ってのに惹かれて買ってしもうた。久しぶりに食べたサッポロ1番は子供のころに食べた記憶が甦ってくる美味さでした。
水は無料で使い放題。ありがたい!
小屋は清潔そうだしテン場から小屋までも近くてなかなかロケーション良いです。
明日はここから黒部五郎岳を目指します!
隣のテントの親父2人が夜までずっと喋っててうるさかったなー
振り返って
黒部五郎小舎に向かう途中、三俣蓮華岳の巻道から眺めた鷲羽岳と水晶岳です。
そこそこ登山を続けてきて、アルプスの景色もだいぶ見慣れてきましたが、目の当たりにすると改めて山脈全体が大きい。
下から弱く吹き上げてくる風も気持ち良い。
遠くに見える水晶岳を見て、あんなところから歩いてきたのかと思うと気が遠くなります。
そしてこちらが三俣山荘側から見た鷲羽岳。雑誌やヤマレコなんかでよく見かける角度からの1枚です。
まさに鷲が翼を広げたような大きさを感じさせる山の姿ですが、個人的には表紙に使ったワリモ岳側からの方がダイナミックだし、なかなか目にする機会がないからお気に入りです。
とまあ、写真で残すことが山登りの楽しみの一つだといつも豪語してる私ですが、さすがに暑くてきつくてしんどくて、、全然写真を撮る余裕がありませんでした!
特に水晶岳から鷲羽岳までの区間はぜんっぜん写真を撮れなかったな・・。折角、源頭の山鷲羽岳に登ったって言うのに!ちょっともったいないことをしました。
隅々まで山が連なる圧倒的な大きさと力強さ。そして夏らしい暑さ。そんな夏アルプスの醍醐味を満喫した2日目でした。
もし自分が駒ヶ根まで歩いたら死んでしまうことでしょう。つか楽しいのかな?
さて、毎度のことながらだらだらと長いブログになってしまいましたが、最後までお付き合い下さり有難うございました!
でもこれで終わりじゃないからね。
いよいよ明日は3日目。黒部五郎岳編に続きます。
ではでは
3日目の黒部五郎岳編は、こちら