今回は日帰りで谷川連峰主脈縦走をしてきました。
国境稜線とか上越国境線とか呼ばれるこの長大な稜線は、登山者にとって憧れのルートの1つです。
なかなか体力的にも厳しいルートで、下山後は1.5キロも体重が減ってました。
翌日には元に戻ってたんですけどね。
太るのって意外とかんたん ♪
疲れたけど自分は健康です。
思い起こせば初めて谷川岳に登ったのは4年前の開山式前日。初めての日本三大急登という未知の領域に惹かれ、ワクワクしながら西黒尾根を登りました。肩の小屋から遥か遠く平標山へと延びる稜線を眺め「いつかここを歩けたら気持ちいいだろうなぁ」と思ったことをよく覚えています。
そんな願いを叶えに今回も開山式前日にやってきました!
そして4年前の自分に教えてあげたい。
すっげーしんどいから!
マジパねぇよ!!
(半端ねぇよ)
観測史上最速の ”6月の梅雨明け“ を記録した関東。日々猛烈な暑さが襲ってますが、ご多聞に漏れず自分も既にバテとーとです。。
で、よりによってそんな猛暑日にアタックしてきましたぜ!
ええ、死の行軍となりましたよ。。
そんな猛暑日でしたが、最後まで自分たちに味方してくれたのが「風」。
終始強風が体を冷やしてくれたから最後まで歩ききる事ができたし、そうじゃなかったら間違いなく土樽駅にエスケープしてました。
天候に恵まれた訳ですが、簡単にこの国境稜線のポイントをご報告しやすっ!
谷川連峰主脈縦走のポイント
①長い稜線は百花繚乱、上信越の山々の大展望が広がります。この日は遠く富士山まで見えました。
②標準コースタイムは14時間25分。距離は約22キロ(YAMAPデータ)。登りは累積で2,600mオーバー。タフです!
③時期は春か秋がお薦め。6月後半だと暑すぎます。
④越後湯沢発水上行きの各駅停車の終電は17:51。これに間に合うためには15:55のバスに乗る必要あり。急げ!
んじゃ少し補足します。
1つ1つのピークが予想以上に大きく、繰り返しやってくるアップダウンの波状攻撃に苦しみます。ですが、終始その景色の良さと、歩いてきた道のりを振り返った時の達成感、下から吹き上げる風の気持ち良さは忘れられない旅にしてくれること間違い無しです。山歩きをしてるならぜひ一度は歩いてもらいたいルートです。
で、その一方で気を付けていただきたいのが「肩の小屋」から「平標山の家」まで有人小屋はなく、登山客も少ないので無理は禁物です。特に夏は熱中症に十分注意してください。
それと、大障子避難小屋の近くに水場はありますが雪に埋まってる可能性があるので、最初から当てにはせず水分は多めに確保してから行動してください。
公共交通機関を利用して土合駅へ戻る場合は、平標登山口バス停発17:15のバスだと越後湯沢駅での水上線への乗り換え時間が5分程度しかなく、少しでもバスが遅延すれば即アウトです。15:55発のバスに乗れる様に早出を心掛けるべし。
ちなみに乗り換え時間に間に合わなければ越後湯沢駅前のニッポンレンタカーを利用するか、新幹線で高崎駅まで戻るか、越後湯沢で一泊するかしかありません。いや、中には主脈を往復して土合へ戻るど変態アスリートもいるみたいですが。。
国境稜線は越後国(新潟県)と上野国(群馬県)の国境を分ける三国山脈のことで、それを代表するのが谷川連峰主脈です。ここは水の流れを日本海側と太平洋側に分ける中央分水嶺でもあるため気候の変化が激しく、その厳しい自然環境から標高が2,000m程しかないにも関わらず森林限界を越え、天気が読みにくいエリアとなってます。
・谷川岳 標高1,977m、日本百名山
・万太郎山 標高1,956m
・仙ノ倉山 標高2,026m、日本二百名山
・平標山 標高1,984m
素晴らしい景色が待つ長く暑い旅の幕開けです。
いざっ
■周辺地図
・谷川岳ロープウェイ駅へのアクセスは、こちらをご参照ください。
・駐車場料金は、500円/日(冬季は1,000円)。
■ルートとコースタイム
■2018年6月30日 ※()カッコ内は標準コースタイム
谷川岳ロープウェイ駐車場⇒(10分)⇒西黒尾根登山口⇒(230分)⇒肩ノ小屋⇒ (10分) ⇒トマノ耳⇒(10分)⇒肩ノ小屋⇒(65分)⇒オジカ沢ノ頭⇒(130分)⇒万太郎山⇒(155分)⇒エビス大黒ノ頭⇒(55分)⇒仙ノ倉山⇒ (50分) ⇒平標山⇒(40分)⇒平標山の家⇒(110分)⇒平標登山口
標準コースタイム:14時間25分
登山開始
眠い。。谷川岳ロープウェイ駐車場に深夜12時頃に着いて、2時間半ほど仮眠をとって歩き始めます。
まだ深夜2:50だぜ。。何が楽しくてこんな辛い思いして登らにゃならんのか。。と毎度登山の朝は同じことを思う。
ここ谷川岳登山指導センター前にはウマいと評判の水場があります。ロープウエイのトイレでハイドレーションを満タンにしてきたことを軽く後悔しながら通り過ぎます。
少しでも時間が惜しいので今日はトイレの水で我慢ですわい。
3:15
真っ暗だぜ。。
林道をてくてくと10分以上歩いて西黒尾根登山口に到着。
夜明けまであと1時間半ってとこです。
本日のコースタイム14時間半。普通に歩いたら17時過ぎの到着となってしまうけど焦らず急がず参りましょう。
とにかく西黒尾根の登りでどれだけ体力を温存できるかがとても大事なわけよ。そこんとこヨロシク。
日本三大急登とは言いますが、谷川岳までならたいしたことないので、馬蹄形や主脈縦走をするのを前提に日本三大急登に選出されたのかもしれませんね(適当なことを言ってます)。
空が明るくなってきました。
地上に明かりが届くのはもう少し先。まだ足元は以前と暗くヘッデンで照らさないと歩けません。
モルゲン樹林。
一度日が差すとそこからの時間の進みが異常に早く感じます。
モルゲン登山道。
もうヘッデンはいらないぐらい明るくなりした。
樹林帯を抜ける前に日の出を迎えてしまいそうです。くー間に合わなかったか!
少しずつ樹林の密度が薄まってきて、ところどころ見晴らしが良くなってきました。
天神平のロープウエイ終着駅よりも標高を上げてきたことを確認できます。
間に合った!
樹林帯を抜けたと同時に日の出。
これを見るために山に登ってると言っても過言ではありません。
森林限界を迎えたタイミングで明るくなってくれて良かった。
暗い岩場は少し不安でした。
5:00
ラクダの背につきました。
背後には谷川岳の山頂。この角度からのトマの耳とオキの耳は4年ぶり。懐かしい。
遠くには富士山も見える。
こんなに空気が澄んでるのは夜に軽く雨が降ってくれたお陰でしょう。
ここは蛇紋岩を氷河が削ってツルツルになったという有名なポイントです。
ザンゲ岩です。
2月に西黒尾根を撤退した時はなんとかザンゲ岩まで来たかったけどとても無理だった個人的に因縁のポイント。
その裏にはなんかよく分からない事が書かれてました。
「登拝する信者がここで俗事を悔い改めた」とのこと。
ふーん。登山って俗事だよねぇ。。
西黒尾根をさっさとやっつけてやりたいけど、やっぱり意外と長い。
息が上がってきました。
アカモノ。
わんさか咲いてました。
「ケ、ケツ冷てぇ!」
久しぶりの雪で、はしゃぐ中年親父。
つい数ヶ月前まで雪山で遊んでたのにもうこの冷たさを忘れてるんだから不思議なもんです。
それにしても雪渓の少なさには驚きます。今年は雪が少ない上に例年以上の暑さで雪解けも早いのでしょう。
谷川岳のシンボル。
6:10
トマの耳に到着です。
寄らなくてもいいかなとも思いましたが、折角だしきちんと全山踏破と言いたかったのでトマに登っときました。
谷川岳から始まる訳ですからね。
とか言っときながらオキには登らんでいいでしょう。
コバイケイソウの花も咲いてました。
小屋でとりあえず腹ごしらえです。大好物のセブンイレブンの”もちもちお好み焼きパン”。
めちゃくちゃウマいんだけどなかなか売ってないんですよねぇ、これ。もし見かけたら買って!マジ超おすすめです。
ちなみに小屋のスタッフに「何かパンって売ってますか」と訪ねると食い気味に
「ありません!」と言われたのが商売っ気ゼロって感じで笑えましたな。
6:25
腹ごしらえもできたし、さって行きますか!
ここからが未知の領域、歩きたかった国境稜線の始まりです!
右奥に見える”テーブルマウンテンの苗場山”方面へ歩いていきます。左に延びる稜線を歩かないことにしこたま驚きましたな。。
ここから万太郎山まで6.5キロ。強風!
風と共に下ります!
下る!
相当アップダウンが厳しい登山になるだろうっていう覚悟はできてまっせ!
この稜線で何度も見ることになるのがこちら、マツダランプ。これが肩の小屋までの距離を教えてくれます。
仙ノ倉山から先は東芝ランプに名を変えます。
シャクナゲがまだ残ってました。
ほんの少しですけど。。
ピークが目の前に迫ってきたと思いきや左からぐるっと巻いていきます。
最初からニセピークの洗礼を受ける。
今回の主脈縦走で唯一の鎖場。鎖場から見上げるうろこ雲が不思議な模様です。
んで、ここを登れば、
まず記念すべき最初のピーク。オジカ沢ノ頭(あたま)。
止まってると強風で体が一気に冷えたので半袖からメッシュ生地の長袖に着替えました。
ここまでは軽い準備体操みたいな感じで書きましたが、西黒尾根で既に結構体力を削ってるから下半身をケアしながら歩いてます。
左に延びる稜線ではなく右へ歩いていきます。勿体ないけどここでガツンと下ります。
アップダウンが多いのは覚悟できてる!なんて言ったけど早くも取り消させていただきます。
そんなもんです。
下り始めるとすぐに避難小屋がありました。ここは外観に合わせて中の床まで湾曲した造りになってて泊まるにはちと辛そう。
下った後は当然登るわけです。
まず目安として、万太郎山に9:20までに着くのが目標。
万太郎山から平標登山口までのコースタイムが400分なので、15:55のバスに乗るのを前提に逆算した目標タイムが9:20です。
もし目標通りに着くことができれば計算が立ちますが、オーバーしたら土樽駅に向けて下山することも要検討です。
なので、あまり長く休憩は取らず、ゆっくりペースでとにかく歩き続けます。
登りきると小障子ノ頭(こしょうじのあたま)。
大きな万太郎山が近いようで遠い。
その手前に小屋があるの分かりますか?そこを過ぎた先の小さなピークが大障子ノ頭。
はい、ほいだば大障子ノ頭に向けて下りまひょ。
今年もチングルマの綿毛を見れて感激です!自分は花を咲かせたチングルマより断然綿毛の方が好きです。
ワタスゲとか、綿毛を見るとなぜか癒やされる。
大障子避難小屋が絵になる。
今写真で振り返ってみても素晴らしい稜線歩きだなぁと思えます。冷えた強風で稜線の草が猛烈になびいてます。
大障子避難小屋はご覧の通り中は平坦です。なるべく泊まりたくないけど、泊まるならやはりここの避難小屋ですかね。水場も近くにあります。
ハクサンフウロ。
ウサギギク。
ヤマアカガエル。
稜線を歩いてるとコイツが何匹もぴょこぴょこでてきました。
ちなみにシマヘビも見かけました。カエルがこれだけいればヘビも出るわな。
青空に向けてウサギギクが咲くトレイルを登っていきます。
大障子ノ頭(だいしょうじのあたま)に到着。
標高は1,800m。
頭の読み方はあたまなのかかしらなのか悩みますが、谷川ではあたまと読むみたいです。どっちでも良いとは思いますが、迷うところです。
見て!この下り!
このアップダウンの繰り返しに既にヘロヘロです。
いよいよ万太郎山への登りが始まりました。
前方から赤いウインドブレーカーを来た登山客が前からやって来るのが見える。縦走を始めて最初の一人目はこのトレランのお方でした。この方から仙ノ倉山方面はトレイルが草に覆われて嫌だったという情報を聞きました。
万太郎山が大きいから登っても登っても近づかない感じがもどかしかったけどやっとゴールが見えてきた感じ。
前半戦最後の踏ん張りどころ。
万太郎山からは土樽駅へエスケープできるため、右側の下界には土樽駅方面の景色が見えてきます。
エスケープなんてしねぇぞ!
ふぅー、長かった!と思いきやニセピークだったよ!
膝から崩れ落ちる。
本当の山頂はあっち。
ガッカリしたけどもうほんと少し。あたい負けない!!!
万太郎山でケツを決める。
意味はありません。
やっと到着!標高は1,954m。
到着時間はなんと8:50。目標タイムが9:20だったので30分ほど稼ぐことができました。
というわけで軽くおにぎりとエナジーゼリーを摂取します。
おにぎりを食べ終わってから、あ、この手でカエル捕まえたんだったと思い出したっす(汗)
万太郎山から眺める万太郎谷にはもうほんの少ししか雪が残ってません。
暑い。
さっきから暑い、キツイ、たまに立ち止まって「風気持ちいい」しか口をついて出てこない。
次なるターゲットに向け移動開始。
エビス大黒ノ頭、仙ノ倉山へ向けてゴー!
平標山は仙ノ倉山の奥にあるのでちと隠れちゃってます。
ようやく半分まで来た訳ですが、前半に西黒尾根を登ってるから残りの半分は大したことない、消化試合だ。と思うのはちと気が早い!
この先、主脈縦走路で最も標高を下げるポイントに差し掛かります。
コバイケイソウの花咲く稜線を漫遊闊歩。
ニッコウキスゲも至るところで咲いてました。
ニッコウキスゲが咲いてたことを平標山の家のご主人に話すと、キスゲはいつも7月後半だもんね早いなぁと驚いてました。
この日はほんと天気がよくて、昼が近づいてきて日差しがキツくなってきました。首がちりちりします。
寝不足で少し気持ち悪くなってきたし、エビス大黒ノ頭にたどり着いたら少し休もう。
トレイルが草木に覆われる。これがさっきすれ違った人が教えてくれたやつね。
ただ、歩く方向が明瞭なんで迷う心配はありません。
それにもう朝露でズボンがびちゃびちゃになることはないし、これなら社山〜黒檜山の熊笹の藪漕ぎの方が100倍大変だったんで余裕です。
仙ノ倉山まで2時間半。
目の前の強敵エビス大黒を登頂することだけで精一杯だけど、もう仙ノ倉山までこんな近づいたのか!とめちゃ嬉しい。
振り返る万太郎山。こんなに標高を下げるなんて、ひ、ひどい!
しかもここら辺、ほんの少しの区間ですがちょうど風が山にあたって無風地帯で超暑かったです。やっぱ風がなかったら無理だったわーと実感しました。
谷川連峰主脈縦走で最も標高の低い毛渡乗越に着きました。標高は1,568mです。万太郎山から400m以上下りました。
これから登るエビス大黒ノ頭の標高は1,888m。単純に標高差320m。
に、憎い!
エビス大黒が憎い!!!
ちなみに仙ノ倉山は2,026m。。ここからの標高差約500m。高尾山より登ります。
もう10歩進んで立ち止まるのを繰り返す鈍足ペース。登りになってから谷から吹き上げる風をまともに受ける。強風がほんとありがたい!
たた、目の前のコイツはニセピークだったんですけどね(T_T)
タテヤマリンドウ。
たくさん写真撮りたいけど、もうここら辺は疲れてカメラを取り出すのも億劫でした。
ミヤマキンポウゲ。
「エビス大黒ってすげぇめでたい名前だな」
「登ればきっとご利益あるわ」
ブツブツ。。
もはやうわ言とヒーヒーしか出てきせん。
めちゃ涼しい!
吹き飛ばされそうになる帽子をとると頭が涼しくて生き返る!
ハゲてねぇぞ!
左側の景色。たまに雲が流れて浅間山が姿を見せてくれる。
足を止める回数が更に増えてきました。
振り返って左奥に見えるピークが万太郎山。もう死にそう、ムリ!!!と弱音吐き続けながらも少しずつ標高を稼いでここまでやってきた。
睡眠不足と疲労で気持ち悪いけどやっぱこの景色を見ると報われますわ。
しかし、、
マジくっそ長えーっす。
エビスさんマジきつい。きついよー!!!!と大声で叫んでみました。登山客はいないんでね、恥ずかしくはなかったです。
右奥に見える仙ノ倉山の登り返しがきつくなければ良いんだけどなぁと、そんなことばかり考えてました。
ピークを登ったと思いきやまだ先だったか。。
最後の力を振り絞ってニセピークだった時のショックは計り知れない。
ズタズタですわ。
10:50
やっとエビス大黒ノ頭登頂。睡眠不足と疲労で気持ち悪いんでね、ちと休みますよ。
万太郎山の山頂でアミノバイタルゼリー食べたばかりだからもう一つ持ってきた栄養ゼリーは仙ノ倉山までガマンすることにします。
山頂からここまでの道のりを振り返ってばかり。ほんとよく歩いてきた。このスケールの大きさで2千メートル未満ってのが信じられない。
ハクサンチドリ。
10分ほど休憩をとりました。休みすぎると逆に登りで足が上がらなくなるんでそろそろ行きます。
次なる目的地は仙ノ倉山。谷川連峰最高峰、日本二百名山で今回唯一の2千メートル峰です。
自分は初登頂となります。
軽く下るけど心配した激下りはありません。
エビス大黒を下ったところでデカザックを背負った学生達?が途中でヘバッてたけど、しばらく進んでから振り返るとこの避難小屋にゾロゾロ入っていくのが見えたから今日はここで泊まることを判断したのでしょう。
まだ昼前だけどね。。
まあ暑いから無理は禁物です。
さあラスボス攻略だ!やっぱ最高峰。デカい!!
コイツを登るのはしんどいけど、長かった旅もこれで最後なんだし楽しむぜ!
トレイルを覆う草が強風になびいて波の様です。どこ歩きゃええのよ。
平標〜仙ノ倉山の間がかなり整備された登山道なのでこの後そのギャップに驚きます。
くどいけど何度も何度も振り返ってまうわ。この達成感は半端ねぇっす。
仙ノ倉山に近づき、この長い旅路のクライマックスに向けたカウントダウンがゆっくり始まったことを実感します。
山頂が賑わってる!さすが花の仙ノ倉山!
11:55 仙ノ倉山に到着。
やりましたぜ。。
ちょうどお昼時。周りがのんびりご飯食べてる中、自分はマラソン用に買っておいたマグオンというエナジーゼリーを摂取。これで気持ち悪いのが治ったんだからやっぱマグオンすげぇ。
ちなみに筋肉疲労にはマグネシウムが効果てきめんです。マグオン高いけどオススメですよ。
仙ノ倉山からの景色もなかなか素晴らしいけど、個人的には万太郎山からの景色が一番だと思いました。
これだけ天気に恵まれたんだから、もう次歩くことはないかなぁ。
すっげー!主脈縦走がずっとこんなトレイルだったら良かったのに!
平標山へのトレイルはほんの少しのアップダウンがあるだけでそりゃ人気が出るはずだよ!と思わせる魅力的な縦走路でした。
ハクサンイチゲ。
5月~6月初旬が見ごろを迎える仙ノ倉の花のシーズンはもう終わったと聞いてましたがちょいちょい残っててくれました。
最盛期に来たらきっと凄いんでしょうね。
マツダランプから東芝ランプに変わった!
ここが5月になるとお花畑が広がるポイント(らしいです)。
すごく気持ちがいいんだけど、さすがにバテバテだったからこの先に見えるわずかな登りでさえしんどく感じて、
「平標山に登る意味ってあんのかな?ないんじゃね?」
「左に巻いて小屋に行くルートがあればそっちから行こうか」
などとすっかり弱気。
だって、だってなんだもん。
結局、巻き道はなかったので平標山の山頂へと向かう。
ちっ。
丸太で階段を作ってくれてるんだけど、土や石は流れ出てるからもはや丸太はまたいで越える不条理な存在。
ちっ。
不条理じゃ!!
12:40 平標山の山頂に着きました。
ふむ、結局全山踏破できちゃったわけね。
標高は1,984m。仙ノ倉山から30分ほどかかりました。
ここは冬山で訪れたことがあります。当たり前ですが景色が全然違います。
肩の小屋へと下っていきます。もう喉が炭酸を欲してます。
少しでも早く飲みたいと喉が言ってますんでね、仕方ないね。
松手山ルートはパスします。
ワタスゲがたくさん咲いてました。
ワタスゲってテンション上がるんですよ。
13:15 平標山の家に到着して乾杯です!
小屋からバス停まではコースタイム100分。
15:55のバスまでまだ2時間半もあるよ!
バス停で長く待つことになるから精一杯ぼーっとしたり、山小屋のご主人と話したりして時間をつぶしました。
13:40
暇を持て余す才能ゼロだな!
30分しか時間潰せなかったぜ。。
仕方ないので超スローペースで下山します。
スニーカーのあまり登りませんって感じのお姉さんにどーぞどーぞと先を譲ったりしながらゆっくり歩きました。
20人ぐらいのご老人の団体さんと同じペースで歩きたかったけど、さすがにどーぞどーぞと先を譲られてしまいました。
熾烈なデッドヒートです。
ゆっくり下山するって大変!と変に疲れました。
登山道入り口まで来ました。ここから平標山の家で聞いた”かったるい林道”をとぼとぼ歩くことになります。
林道になるとのんびり歩くことが苦手な同行者がガンガンとばしていきます。
毎度のペースです。置いてかれます。
林道の終わりまで歩き、T字路にぶつかるとバス停への標識がでてきました。
三国小学校前にあるバス停に到着。3番目に並ぶことができました。
登山口駐車場に自販機があることは知ってましたがとりあえずまだいいかな。
ちなみにここで待ってると万太郎山ですれ違った人が反対車線側のバス停で下りてきました。土合駅に下山してもうここまで移動してきたなんて早すぎです!
越後湯沢駅の構内には新潟の粋を集めた「ぽんしゅ館」という、三度の飯より日本酒が好きな人にとっての天国がここにはあります。
ちなみに私は下戸なんですけどね。
全てのアルコール飲料に1ミリも興味がありません。
目当てはこちら。
”ぽんしゅ館”の中にはなんと温泉があります。
水上行きの電車まで1時間以上余裕があるのでゆっくり入ることができます。さすが越後湯沢!素敵過ぎです!
ちなみにお風呂には日本酒が注がれてるそうです(余計なことすんじゃねぇと言いたい)。
尚、露天風呂はありません。内湯のみです。ですがさっぱり汗を流せるだけありがたいです。
ネットにクーポン券があって、スマホでクーポンを見せると100円割引になります。
風呂上りに小腹が空いたので駅構内の立ち食い蕎麦屋に寄りました。
ラーメン屋とか寿司屋とかいろいろあったけど、駅構内と言えば立ち食い蕎麦でしょう。
肉うどんをチョイスしました。
うどんの麺は「テーブルマーク魚沼工場で作られた物を使用してます!」を売りにしてました。
下手なうどんより冷凍食品の方がよっぽど美味いです。
風呂上がりに熱々のうどんを食べて早速汗臭くなるパターン。
17:51の水上線に乗って土合駅へ戻ります。
2両編成だったのでどこで電車を待てば良いか軽く迷いました。
振り返って
19:16越後湯沢発の電車が越後中里駅止まりではなく水上まで通ってたら今回の主脈縦走はかなり楽なものとなるんですけどね。
まあそんな事言っても仕方ないので、15:55のバスに乗れるかどうかそれが全てです。
睡眠時間を削ったのがバテを早めた原因ですが、それにしたって長かったし暑かった!
外秩父七峰縦走(42キロ)を歩いたんだからこれぐらい余裕っしょ!なんて思ってたけど、断然こっちのほうが大変。
断然!!!!
“平標山の家”のご主人と話してると、
「小屋の営業をして約70年、こんなに雪が少ないのは初めて」
とまだ若いご主人が言ってました。70年?。。
とにかく祖父が平標山の家を守ってる姿を幼少の頃から見てきたご主人が
「ほら、あそこの雪は例年8月末まで残るのにもうあれしか残ってない。それで今年のカラ梅雨でしょ。絶対にどこかに影響でるよ」
と言い切るドヤ顔には妙に説得力がありました。
ちなみにご主人が言うには「谷川主脈。うへぇー、俺なら5月か6月、それか秋だなぁ~」とのこと。
いや、一応今日も6月なんですけどね。30日ですが。。
下山直後はもうここを歩くことはないと思ったけど、今こうやってブログを書きながらこの爽快な景色を思い返すと、ご主人の言う通りもう一度秋に歩いてみてもいいかなと思います。
いや、次は谷川馬蹄形か?
馬蹄形の方がタイムリミットはないし、途中に有人小屋もあるし、気持ち的にも登山計画的にも無理がない。
よしゃよしゃ、馬蹄形だ!
しかし今年だけで既に谷川岳は2回も登ってるから少し時間を空けたいと思います。。
下山後、土合駅まで車を取りに戻ると突然の雷雨に襲われました。
やはりこのエリアは天気の変化が激しいです。
体重の変化も激しく、今回は1.5キロ落ちてました。別に体重の変動なんて水物だからいちいち気にしませんが、どれだけハードだったかの尺度にはなります。
スパゲティ大盛り(3人分)と炭酸飲料がぶ飲みで翌日には戻ってたけど。
つか、むしろオーバー。
今回も疲れたけど、自分は健康です。
ではでは