どもっ、やっほっほ亭です。
2019年8月4日。入山規制が解除されたばかりの御嶽山(おんたけさん)に登ってきました。
夏風邪をこじらせて、その病み上がり1発目のリハビリ登山が標高差1,200m以上、且つ猛暑の御嶽山というある意味修験者以上の修行を自分に課した今回の登山。
「あぁ…アムロ、刻(とき)が見える」
修行の果てにニュータイプの境地にたどり着けたのか否や?熱中症によるただの幻覚か?乞うご期待!
はい、
冒頭からいきなり脱線したので話を戻します。
今回は6合目中の湯(なかのゆ)駐車場を起点に、黒沢ルートで最高峰の剣ヶ峰に登り、二ノ池〜三ノ池を眺めて中の湯に戻ってくるルートです。
黒沢ルートは1784年に開通した御嶽山の中では最も歴史あるルートで、この開通がきっかけで全国に御嶽信仰が広まったそうです。登山道沿いには霊神碑や銅像などが立ち並び、歴史を感じながら歩くことのできる定番のルートになってます。
さて、御嶽山登山のポイントです!
御嶽山登山のポイント
①8合目から上は森林限界で眺望が良い
②よく整備された登山道と有人小屋が多く安心
③山頂付近の火口湖、継子岳や摩利支、賽の河原など見どころ豊富
東京方面からだと伊那インターで下りて6合目黒沢駐車場(中の湯)がアクセスが最も良く便利です。
今回は中の湯駐車場からせっせと登りましたが、ロープウェイで7合目まで楽して上がることもできます。ただ、中の湯から剣ヶ峰までの単純標高差は1,200mほどなので、そこそこ登山してる方にとっては体力的に標準的なレベルのためロープウェイを利用する必要はないかと思います。
山頂までは7合目行場山荘、8合目女人堂、9合目石室と有人小屋が続き「小屋の中でゆっくり休んでって下さい~」とどこもすんごい親切!!
熱中症が心配になる程の暑さだったけどお陰で気持ち的に安心して登ることができました。
8合目からは森林限界になり、そこからは3,000mオーバーの独立峰ならではの大パノラマが待ってます!
期待してっ!!
御嶽山は長野県木曽町と岐阜県下呂市、高山市にまたがる標高3,067mの火山。日本百名山、花の百名山、新日本百名山で、北アルプスでも中央アルプスでもなく中部国立公園に属さない甲信越の独立峰です。
久しぶりに晴天に恵まれた登山となりました。猛暑だったけど!
噴火の爪痕は今なお深く残ってますが、復旧工事もゆっくり進んでる様で、再び多くの登山者と修験者で賑わう以前の姿に戻ろうとしてました。
いざっ!
アクセス
伊那インターから国道361号線、国道19号を経由して黒沢六合目駐車場へ。
Googleマップ「黒沢六合目駐車場」で検索できます。
ルートとコースタイム
■2019年8月3日
黒沢六合目(中の湯)駐車場⇒(55分)⇒7合目行者小屋⇒(70分)⇒8合目女人堂⇒(80分)⇒9合目石室⇒(20分)⇒山頂⇒(40分)⇒二ノ池ヒュッテ⇒(35分)⇒賽の河原⇒(35分)⇒二ノ池ヒュッテ⇒(20分)⇒9合目石室⇒(60分)⇒8合目女人堂⇒(50分)⇒行者小屋⇒(45分)⇒黒沢六合目(中の湯)駐車場
標準コースタイム:8時間30分
■活動距離:12キロ
■単純標高差:1,240m
■累積標高上り1,596m
御嶽山登山 本編
中の湯駐車場から登山開始
早朝の中の湯駐車場です。深夜2時半頃に到着した時はだいぶ空いてたのに、3時間ほど仮眠して起きてみるとびっしり満車になってました。
物好きな連中はいるもんだな(一応褒めてます)。と思いながら準備開始。
しかし眠い。眠いし暑いし気持ち悪い。うぷっ。
午後から天気が崩れるみたいだから眠いけど仕方ない、参りますか。。
うぷっ
駐車場に設置されたトイレで歯を磨いたら出発です。歯磨き粉を付けただけで歯を磨いた気になってしまいがちな自分のポリシーは「虫歯は気から」です。
ちなみにこのトイレ、山の駐車場なのに水洗だし、夜はセンサーで人を感知して電気がついてくれる優れものでした。さすが百名山です。
中の湯登山口だと思ってたけど、黒沢登山口って言うみたいです。
なんせ初めて御嶽山にやってきたので、見るもの全て新鮮。
さて、修験の登山が始まります。
5:30 登山開始。
「遭難事故多発!!」の立て看板を見て唖然。
人が多くてシンプルなルートだとばかり思って安心してたけど道迷いしやすいのかな?
と、軽く不安になりました。なんせ初めてきたので分かりません。
霊峰、修験の山らしくこうした銅像や霊神碑が登山道沿にたくさん立ち並んでます。
ちなみに駐車場までの道路脇にも霊神碑が多く立ってて、夜の運転は相当薄気味悪かったです。
登り始めは少し薄暗かったけど夏の朝日が予想を上回る速度で昇り、気温をぐんぐん押し上げていく。
早朝から暑い。
朝露に濡れた葉がきらきら輝き出すのがとても綺麗でした。
これだから登山はやめられないよね!と美しくまとめたいところですが、睡眠不足でテンションがいまいち上がりません。
誰でもいい、サンシャイン池崎を連れてきてくれ。
駐車場を出発してから既に二つ目の鳥居が出てきました。
歴史あるルートなだけにずっと木段が続き、とにかく人の手がたくさん入った山って印象です。
道迷いの要素ゼロです。
この八海山なるお酒好きが集まりそうな小屋を過ぎると、
7合目にある行場山荘がでてきました。
駐車場から40分も歩いてるけど、半分寝ながら歩くという常人離れした特技のお陰であっという間に感じられました。
小屋の入り口に「名物ちからもち」と書かれてますが、餅入りのうどんが名物らしいです。
ここ7合目でロープウェイで上がってくる生まれてこのかたお金に困ったことの無い登山客と合流します。お金があったら自分だってロープウェイを利用してるのにぃ!という妬みを込めてます。
小さい男ですんまそん(T_T)。
登山ルートは小屋の中を突っ切るという御嶽スタイル。
小屋の方々の親切な対応がとても気持ち良いです。
お陰で少し目が覚めてきました。
この金剛杖の下に貼られた「祝 令和」で始まる文読んでください。
「信仰厚き方から金剛杖を寄贈して頂きました。無料にてお譲りします。大事に使ってください」
焼印まで付けた金剛杖が無料配布されてるなんて、こりゃ驚きです。
帰りの電車移動を考えると持ち帰るのはやめときました。
山小屋で手ぬぐいをチェックする人は多いと思いますが、自分もご多聞に漏れずその1人です。
つか使用済みのを干してるだけですね。どおりで黄ばんでると思ったんだ。
「延々と木段が続くなら東京の本社の非常階段を上るのとなんら変わらんぜぇ」
と、小屋を出て木段の登山道にブツブツ文句言いながら喘いでると、既に何度目か分からない鳥居があります。
ごく普通の沢でさえ霊山っぽい演出が施されてます。
麻生太郎財務大臣が言う、老後2千万円をどうやって貯めようかとばかり考えてる私の心から邪心が薄れていくのを感じます。
自宅のキッチンにもこんな縄を垂らしておこうかと思います。
頂上まで3,400m。近い様で遠い。いつもなら近くに感じられる距離だけど病み上がりのため足にピッコロ大魔王が着ける鉛の重りを装着してる様です。
夏らしい緑を見上げて、綺麗な言葉を呟きたいところです。
「暑ぢぃ」しか出てこないのねん。
体力の無さが悲しい。
更にひたすら木段が続きます。
もう、俺のももが怒りでぷるぷるしてきたぜ。。
いよいよ森林限界へ
とめどなく流れる汗で日焼け止めを全て洗い流したところで景色が開けました。
8合目にある女人堂です。そしてその向こうには念願の御嶽山の姿!
救われた!ガーっガクガクガクガク!(私の膝の笑い声)
ここから先は、この洗い場で金剛杖を洗ってから登るそうです。
かつて女性はここまでしか登ることは許されなかったそうですが、今日に限っては「あなたはここまでね」と登れない言い訳に使わせてもらいたいぐらい。
雷神碑群と御嶽山のコラボ。
さすが御嶽山一のクラシックルートだけあってここから先は霊神碑の数が樹林の本数を超えてきます(スミマセン、多少盛ってます)
でもここら辺からほんと気持ち良く歩けました。
右は継子岳。
ヤマレコを見てると、日帰りであそこまで登って戻ってくる変態の行動を見かけますが、自分は変態にはなれないみたいなので池巡りだけしてさっさと下りてきたいと思います。
樹林帯を抜けたと思いきやまだ青々したルートを歩くみたいです。
スミマセン、気が早すぎました。
近くにやって来ると青々とした樹林帯はナナカマドでした。
と言うことはいよいよ森林限界間近です。
手を広げて吹き抜ける風を浴びてると、おっさんが去り際に屁をこいていったので泣けてきた。
神さま、
これも修行ですか?
ただ臭ぇっす。
眺望もだいぶ良くなってきたけど、この猛暑ですっかり霞みが出てきてしまった。
午後は更にガスが湧いてくるだろうから、富士山は拝めなさそう。
どこもかしこも神様だらけなのであたかも神様たちと一緒に佇んでる様です。どうやらあちきはおっさんの屁によって召された様です。
さあ頂を頂くぜ!
このルートを切り開いてくれた覚明さんの名が刻まれた標柱を前に気合い入れるよ!
さすがにもう眠気は吹っ飛んでます。
個人的には8合目の女人堂から9合目石室山荘までがすんごく長く感じられた!
ここで足を使うと9合目から先でヘバるからゆっくりゆっくり進むことを心がけて進む。
用事を済ませた修験者達が心なしか涼しげに下りてきます。
汗だくになり、もたれかかったトレッキングポールがしなって今にも折れそうになりながら見送ります。
栃木県 瑞鳳霊神と書かれてます。木曽までやって来たというのにやっぱ違和感あるよね。。
火山のゴツゴツした登山道の先に見える小屋を目指しながら登っていく様子が富士山っぽいです。
小屋が見えてからが長かった石室山荘もやっと目の前。
前を歩く小学生にずっと追いつけない不甲斐ない状態でたどり着く有様。
ここも小屋の中を通り抜けできる御嶽スタイル。
ほいじゃお言葉に甘えてお邪魔しますね。
通過ではなく、「暑ぢぃ!」と言ってなだれ込むように畳にへたり込みました。
ちなみに小屋の中は大相撲の番付が貼られてて、山の上にありながら浅草界隈のお座敷があるお店と似た匂いがします。
飾ってあったサインを見て「おっ!レッド吉田と藤岡弘のサインかぁ」と呟くと近くで聞いてた人がプッと吹き出しました。
浅間山荘には渡辺謙の写真が飾ってあったけど、独眼竜と仮面ライダーを比べたらさすがに貫禄負けは否めないよねん。。
噴火の爪痕が残る山頂へ
長く休むと動けなくなるため10分ほど休んで石室山荘を出ました。
2週間全く運動してなかった体は完全に御嶽山に屈してますがムチ打って進撃です。
頂を頂くよ。
それまで完璧な晴天だったのにここに来てガスってきました。
3連続で雨のどぼぼん登山が続いてるだけに、やはり自分には雨乞いの神様による強力な雨男パワーが宿ってるのかもしれません。
まるで井戸端会議をしてる風な登山者。
ヘルメットさえかぶってなければ御嶽山だとは誰も思うまい。
火口から800m地点。
やっと、山頂まで目と鼻の先って感じ。
山頂付近には噴火によって損傷した山小屋が解体されて残ってました。
四年も経過してますが活動できるのは無雪期の短い期間だけだから工事には相当時間がかかるのだと思います。
90人が避難できるシェルターが作られ、工事は着々と進んでるようです。
心からどうぞ、安らかに。
58人の命が奪われ、今もなお5人が行方不明になってます
行方不明者の中には19歳の少年がいると聞いて心が痛みます。
救助体制は最初の1ヶ月で15,176名。翌年は5,498名体制。本気でこの惨事に立ち向かったのが数字から分かります。
言葉になりません。
測量中の方々です。標高3,000mでもニッカポッカ姿なのは彼らのポリシーなのでしょう。
やっとこさ山頂です。
足を使い果たした成れの果てがコレです。
山頂から眺める火口。2014年に噴火したのはここではありませんが。
山頂のガスは見事に晴れてくれました。尋常じゃない汗を流して必死に登る私に神様も同情してくれたに違いありません。
お陰でカンカン照りで汗が尚更止まりません。天気が悪いより全然嬉しいですけど。
まずは
心からご冥福をお祈りします。。
人が多い山頂なので列を作って順番待ちしました。
2014年に噴火した火口はこの右にかろうじて写ってる所です。
登山客が最も多くなる9月下旬の土曜、しかもちょうどお昼に噴火するなんてあまりに神様無情過ぎやしませんか。
さて、下山します。
山頂は狭いので次から次へと登山客がやって来て既にごった返してるし、火山なので長居は無用です。
こんな感じで祈りを捧げる登山客が尽きません。
この後、ロープウェイの始発が動き出して更に登ってくる登山客が増えて土日の東京スカイツリーみたいな騒ぎになったと思う。
今はまだ空いてる方ですね。
二ノ池ヒュッテを経由して賽の河原、三ノ池巡り
来た道を少し引き返して、二ノ池方面へ行ってみます。ニノ池でお昼を食べて、賽の河原(さいのかわら)を越えて三ノ池を眺めてから帰ろうと思います。
最初に継子岳まで登っちゃおっかなー♫と少しでも考えた自分が馬鹿みたいです。
こんなに暑かったら摩利支天にすら登れないし、無理して登る理由もないからね。
二ノ池ヒュッテが見えてきました。ニノ池ヒュッテの奥に見える窪地が賽の河原で、その奥に横広がりにそびえるのが摩利支天。
ここから見ても結構アップダウンがあるのが分かる。弱気になっちゃうじゃないの。
馬の銅像があったので、ここでお賽銭投げたら万馬券当たるかもね。
ついそんな事ばかり考えてしまう私の邪心は浄化されてなかったようです。
ニノ池には万年雪と言われる雪渓が残ってましたが、これだけ暑いと8月には全部溶けてしまうのではなかろうか。。
このニノ池はかつて飲み水として利用されていたそうですが、今は火山灰が降り積もり、そのままでは飲めないみたいです。
ニノ池ヒュッテを過ぎて出てくるのがこちらの二ノ池ヒュッテ新館。ここら辺はほんと静かで風も気持ち良かったので軽く昼食を取ることにします。
食べ過ぎると動けなくなるから、三ノ池には寄れなくなるかも。この後の行動計画は食べてから考えようということにします。
振り返る山頂方面。
ほんと久しぶりの青空の下での登山。やはり登山はこうでなくちゃつまらない。
この空を眺めながらお昼を食べられるなんて、やっと俺の強烈雨男パワーも抜け切ってくれた感じ。
結局おにぎり1つと小さな羊羹だけにして、10分ほど休んで歩き始めました。
が、しかし
そうです、下るんです。
賽の河原に向けて下るんです。
うぷっ
そして登る(T_T)。
ちょうどこの賽の河原の真ん中あたりに雷鳥がいたみたいだよと、すれ違った方から教えてもらったけど全く気配は感じられなかった。
これだけ天気が良ければそう簡単に出てきてはくれないよね。
ミヤマダイコンソウがわんさか咲いてます。
こちらはイワツメクサ。
御嶽山はアルプスに属さないとは言え、標高が高いだけにアルプスでよく見かける定番の花々がたくさん咲いてます。
賽の河原から見上げる摩利支天。
賽の河原を歩いてて今更だけどここはカルデラになってることに気付きました。摩利支天はそのヘリみたいなもので剣ヶ峰の外輪山って感じですね。
あの避難小屋まで行けば眼下に三ノ池が拝めるはず!
最後の登り!頑張れ!
今日はリハビリ登山だから体が思う様に動かない。
ひーバテバテだよ。三ノ池見たら帰るよ。摩利支天には登らない決意が固まりました。
見えた!
下から吹き上げる風が涼しいっ!
涼しいし湿気の無い風で体が一気にサラサラになっていくのが分かる。
もがき苦しむ様にわき立つ雲。ここまでの登りが大変だったからこそてっぺんにあるこの池の景色の素晴らしさが余計際立つ。来た甲斐がありました。すごい世界です。
本当なら三ノ池まで下ると女人堂へ抜けるルートがあるんだけど、今は崩落があって通行止め。だから三ノ池湖畔まで行くとここまで戻ってこないといけないので今日は上から眺めるだけにしておきます。
そして、
あの小屋まで登り返すんだよ!!
ひ、ひーーー!!(失禁!)
さっき最後の登りだと思って頑張ったのにぃ!
軽いめまいを覚えますが、その一方でこの振り返った御嶽山の大きさにずっと見ていたい様な心地になります。なんとも偉大で山のしじまに疲れも癒える。
やはり御嶽山は他の山とは違う。
とは言え現実に目を向けると、登りを前に足のダメージを痛感する。
なんも言えねぇ。
なんも。。
そしてやっとこさ二ノ池まで戻ってきました。
ここ御嶽山は水場がないのがしんどい。自分は2リットル持ってきたから余裕だったけど、皆さん気をつけてくださいね。
まあ、有人小屋が多いからいざとなれば買えるけどね。
噴火する前までは飲めたという二ノ池の水は澄んだはいるんだけど、底に火山灰が溜まっててパッと見温泉みたいです。
あったかいのかなと思って触ってみると、雪解け水なのでキンキンに冷えてました。
二ノ池ヒュッテ前の温度計は21度もあるのか。こんなに暑いと雷鳥も絶滅するんじゃないか?と心配になります。
3000m付近で21度っていうことは、単純計算で海抜ゼロメートルで39度!?
ほんまかいな。。
多くの修験者とすれ違いながらのゲッザーン
9合目石室に向けて下りてる途中で継子岳方面を振り返ると三ノ池がわずかですが見えました。
ここから見えるならあんな所まで行く必要なかったかも(笑)
時間はまだお昼になったばかりで、早朝に自宅を出て8時ぐらいから登り始めた人たちがお昼の山頂を目指して続々と上がってきます。
これだけ登山客が多ければ噴火の被害が風化されることはなさそうです。
すれ違う度に立ち止まるから全然進まないなり。。
女人堂まで下りてきてコーラをゲット。水はまだ1リットル近く残ってたけど炭酸が我慢できなかった!カロリーゼロしかなかったけど贅沢言わないっ!
女人堂の前でお守りが売られてたけど、ここまで下りてきて登山の安全祈願をしてもあんまり意味ないと思ってやめました。
大きな音でブーーンと飛んで来てガバッと胸あたりに何かが止まりました。「うわー!!」っとたった1匹のカミキリムシに心臓が止まるぐらいパニックになって振り落としたよ。
女人堂のベンチで大勢の人がくつろでる前でとんだ見世物になってもうた。
このルートが通行止めじゃなかったら三ノ池に下りて周回して戻ってこれたのに。
次回は是非とも五の池小屋に泊まってゆっくりしたいです。
お昼から雨になる予報だったけど最後までもってくれました。やっぱり晴れなきゃ楽しくないからね。
水場があれば水の残量を気にすることなくラーメンだって作れたのですが、おにぎりだけにして結果的に大正解でした。
なんでかと言うと、
蒸し蒸しの樹林帯で水が一気に減ったからだよ!!
バテバテの修験者の大所帯が湿度100%の樹林帯で休憩してて渋滞になる地獄絵図。こんな光景も御嶽山ならでは。
行者小屋まで戻って来ると小屋の前に昼過ぎから雨予報だと掲げられてました。
結局この日は予報が外れずっとピーカン。
ロープウェイの運転時間が貼り出されてました。雨と晴れでダイヤが異なるので注意が必要ですが、結局今日は6時始発だったはず。
中の湯から歩いた自分には関係ないことなので適当にやり過ごしました。
そりゃそうだろ、と突っ込みたくなる案内標識がありました。
やり過ごしました。
くたくたになって駐車場に戻ってきました。
膝がガクガクする。
病み上がりのリハビリ登山だったけど、改めて御嶽山に登ることができて良かったと思いました。
翌日、久しぶりに全身筋肉痛になりました。
振り返って
2014年9月の噴火から早いものでもう5年が経ちました。
今回の登山の1年前、2018年9月から10月にかけて13日間限定で入山規制が4年ぶりに解除されたのですが、その時は多くの慰霊登山者が訪れたそうです。
今年2019年は、開山式の7月1日から10月16日までが入山規制解除期間ですが、まだ一部のルートで崩落が見られるため歩けるルートは限定されてます。
ルート選びは慎重に!ね。
開山式がある7月と噴火のあった9月は慰霊に来られる方々を優先させた方が良さそうだから、自分の様なただの道楽登山者は8月に登るのがちょうど良いだろうと考えてました。
御嶽山は山頂に向けて一直線に駆け上っていく感じが富士山に似てます。
8合目からは激しい急登が続き、9合目石室を過ぎてからはニュースで何度も見た壊れた銅像や小屋が出てくる中、修験者が杖を突きながら俯いて、黙々と登ってます。
私も単純にバテが原因なだけですが、俯きながら無言で登ります(笑)。
夏は好きですが、あまりに暑すぎました。
そんな中でも繰り返し繰り返し登ってくる修験者と登山客。早いものでもう5年が経ち、賑やかな山に戻ろうとしてました。
ではでは