乾徳山 登山(徳和) 信玄餅アイスを食べてくれ!すすき野原と岩登りと豆大福の峰

乾徳山 登山(徳和) 信玄餅アイスを食べてくれ!すすき野原と岩登りと豆大福の峰

全国の1コイングルメを食べ歩くのが夢、登山はついで。どもっ、やっほっほ亭です。

奥秩父の乾徳山(けんとくさん)に登ってきました。

標高は2,031mで、日本二百名山です。

 

ちょうど2年前の同じ時期に同じルートで登ってるので「茅ヶ岳に変更したいどぇ~っす」と、当日の朝になって変更を提案する暴挙に出てみましたが、あえなく却下されました。そりゃそうでしょう。

と言う訳で、今回も張り切って登ってきました!

 

とは言え、そもそも今回のプランは、西沢渓谷に登山口がある岩登りで有名な鶏冠山(とさかやま)に登ろうという企画でした。ただ、そこは靴を脱いでキンキンに冷えた渓流をじゃばじゃば渡渉する箇所があると聞き、恐怖のあまり弱音吐きまくって乾徳山に変更してもらったという前段階があります。

そこから更に変更するなんてねぇ。。

と、あまり乗り気じゃない風なことを冒頭から書きましたが、勘違いしないで下さい。乾徳山はすごく良い山です!!

なんでだろ?甲武信ヶ岳より乾徳山を百名山にすべきでしょ!と思ったりします。

ちなみに、前回乾徳山に登った時のレポは、こちらです。

 

 

登山口から山頂までのコースタイムは登り3時間30分、下り2時間50分。往復で約6時間20分ってとこですが、駐車場から登山口まで約30分近く歩くことをお忘れなく。歩行距離は約10キロで標高差は約1,200m。多少のアップダウンがあるから累計で1,300mぐらい登ります。分かりやすいところで、男体山や燕岳なんかと同じぐらいの標高差です。

 

中央線塩山駅からバスで30分というアクセスの良さも人気の理由。

最初は杉林で始まりますが、すぐに原生林に変わり、そこを抜けるとすすき野原が広がってます。そこがほんとに爽快!岩に腰掛けて気持ち良い風を受けながらしばらく休みましょう。

ここから先、山頂までは岩登りが続きます。山頂に立つと富士山と南アルプスが広がる大展望。もう疲れなんてブッ飛びます。

とにかくこの山は次々と変わる展開が楽しいから飽きません。鎖場は楽しいし、ゼーハーする様な登山にはならないと思います。

2回目だって充分楽しめましたぜ!

狙い目はやはり10月の紅葉シーズンでしょう。今回は11月中旬ということもあって紅葉は終わり、既に落葉が進んでましたが、晩秋の寂しい風景って意外と良いモンです。

山の中腹から上は風が強く、少し冬の到来を感じさせる寒さでした。もう防寒対策はきちんとしておかなきゃいけませんなぁ〜。

いざっ

 

下山中のながらスマホ禁止!

 

 

■アクセス方法

・乾徳山登山口の徳和駐車場情報は、こちらをご覧ください
・スマホのGoogleマップで「徳和駐車場」で検索してでてきます。
・徳和駐車場は水洗トイレ完備。

 

 

 ■ルートとスケジュール

■2017年11月19日

8:25 徳和駐車場 ⇒ 8:55 登山口 ⇒ 11:35 山頂 ⇒ 12:35 避難小屋(昼食30分)⇒ 14:10 徳和駐車場

活動時間:5時間45分

 

11/19 徳和登山口~山頂(ピストン)

活動距離:10.46km
累積標高上り/下り:1,393m/1,393m
消費カロリー:2,727kcal(目安 身長180cm/73kg 男性)

 

 

登山開始

 

麓の徳和渓谷ではまだ紅葉が楽しめるため駐車場は混んでます。

塩山駅で始発電車に乗ってやって来る本日の同行者を拾ってから駐車場に移動するから満車になってないか不安でしたが、運よく最後の2台にすべり込むことができました。

もしここがダメだったら大平(おおだいら)登山口の有料駐車場に移動してください。

 

駐車場から乾徳山登山口までは思いのほか長い林道を歩くことになるけど、案内標識はバッチリでてるし、ほぼ一本道だから道に迷う事はないと思う。

不安だという方はYAMAPや山と高原地図のアプリをダウンロードしてGPSに頼って下さい。

 

ごくごく普通の民家の横を抜けていくだけの序盤。

 

途中、ヤマメやイワナの養殖場の横を通過します。じーっと見てたら魚が跳ねたのが見られて、おぉーと軽く声を上げしまう、他愛のないおっさんです。

 

登山口周辺は紅葉がほんの少し見られ、楓の黄色が眩しいです。

風が強く、てんきとくらすの予報では登山指数Cになってたけど、この標高ではまだ無風です。

雪山でもないし、風が強いぐらいどおってことないです。

 

去年から岩登りばかりしてる気がするな。。

乾徳山登山、やっとここから幕開けです。

 

まずは杉林の中を進んでいく。うっそうとした杉林のため日差しが届かず、体が温まるまで時間がかかる。

指先が氷のようです。

 

この山の水場は2ヶ所。最初の1ヶ所目がここなんだけど、水量が少ないから貯めようとするとめちゃ時間かかると思う。

苗場山の水場で1リットル貯めるのに10分近くかかったのを思い出して苦笑いしちゃいまふ。

 

最初の水場を過ぎた辺りから原生林に変わってすこぶる爽快。

落葉が進んだ原生林の向こうには青空が広がり、奥秩父の山の静けさを掻き消すようにカサカサと落葉を踏み歩く音を楽しみながら登る。

 

ちょっと広いところに出ました。

 

駒止。駒とは馬のことです。

シェルパと上がれるのはここまでの様です。

 

岩がゴロゴロしてきて乾徳山らしくなってきました。

 

最近は仕事が忙しくて登山の回数がめっきり減りました。12月まではちょっとしんどい時期。

たまに山にやってくると森の中を歩くだけで楽しい。

 

セカンド銀晶水。

テレ朝風に言うと銀晶水シーズン2といった感じでしょう。

 

ドバドバ。

おかげで登山道までびちゃびちゃなので近づく際はお気をつけて下さい。

 

ここでやっと乾徳山の山頂が見えました。塩山駅方面から140号をつかって乾徳山に向かう途中で見えたきれいな山容はもう目の前です。

 

山らしからぬ十字路に差し掛かると、左に避難小屋が見えました。ここまで来れば、この山の見所の1つのすすき野原はもうすぐです。

 

いいねいいね、と呟きながら撮影する自分がちと気色悪いことに気づきました。

これからは黙って撮ることにします。

 

さあ、らしくなってきましたよっ!樹林帯を抜けて開放感は抜群!

 

イエーイっと。月見岩の上からの記念撮影は定番なので押さえておくべし。

前回来た時は先に上ったおじさんがどいてくれず。。何分か待ったけどどいてくれず。。諦めて帰った残念な場所。

 

前回見られなかった富士山。今にも雲に隠れてしまいそうだけど無事に見られてもはや目的達成してしまった感じ。

富士山の眺めは中央線の山の醍醐味です。

 

月見岩で遊んでると風が強くて体か冷えてきました。

とりあえずピーク踏みに行きまっせ。

 

振奥秩父の山々と爽快なすすき野原。

すすきなんて別に珍しい物でも何でもないんだけど、樹林帯を必死に歩いて、突然目の前の景色が広がった時の感覚は、銀行の貸し渋りで倒産寸前にまで陥った末に一発大逆転が待っている、池井戸潤の毎度の展開に似たものがあります。

きっと山頂でロケットが打ち上がることでしょつ。

 

扇平でテントを張ってる方がいました。張って良い場所かどうかは別として、水場まで遠くて大変だろうに。。

 

山頂に向けて徐々に岩峰らしくなってきました。

人気の山で鎖場がでてくると決まって渋滞が起こりますが、バスが登山口に到着する時間より少し早いタイミングだったこともあってそれほど待つことはありませんでした。

 

 

奥秩父の山でも霜柱がずいぶん大きくなってきました。そろそろチェーンアイゼンぐらい所持しといた方が良さそうです。

 

髭剃岩です。この中に入れるのは細い人限定。自分は肩幅よりデカい頭がつかえそうだったからパス。

 

ここからは決して難しい岩場じゃないんだけど、それでも落ちたら大怪我は免れないので慎重に進みます。

 

岩を1つ1つ登っていけば樹林に邪魔されない絶景が広がってます。どれも同じ山にしか見えないけど、目を凝らしてると大菩薩嶺の山頂標柱が見えました。それはうそですが、奥の大きな山が大菩薩〜小金沢山らしいです。ヤマレコでそう書いてる人がいたので鵜呑みにしてます。

 

梯子を下る。2年前は木を組んだ梯子で、何本か足場の枝が折れてて危なかったのを覚えてたのでほっとしました。

整備してくれる方に感謝です。

 

鎖場になってからペースが増していく今回の同行者達。さすが、手練れ達です。自分は必死でついていきます。そもそも高いところが苦手です。

 

風が強かったからこの胎内という岩場でご飯にしようかとも思いましたがじめじめしてそうでパス。

 

南アルプスが綺麗に見えます。甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山といった甲府盆地に面した南アルプス前衛の山々は風の影響からか雪は少ないです。その奥に頭だけ見える真っ白な山々は北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山です。

 

そんなアルプスや奥秩父の絶景を楽しみつつ、いよいよ最後の砦、鳳岩に着きました。この山、最大の見所です。

 

20mの鎖場。ここが楽しみで登りに来てると言っても過言ではない。迂回路もありますが、迂回するぐらいならこの山には来ませんぜ。

 

うりゃっと。

実はこれ、下りの写真なんですけどね(笑)。

登りでは自分がしんがりでカメラマンに徹してたから、自分の下からのアングルの写真がなかったんです。んで、下りの時に撮ってもらいました(>_<)

まあ、そんな感じで適当に遊びつつ、

 

山頂に着きましたー。

標識をかかげると強風で倒れそうになる。

腹ペコですが、ここじゃ風が強くてとてもご飯食べられないから、ちょっと下りながら適当な場所を探すことにしますっ!

 

探してる内にすすき野原まで下りてきてしまった。。腹ペコっす。

前回はちょうどここら辺でずっこけてスマホの画面を割ってしまった因縁の場所。下山中のながらスマホはほんと危険。

 

そこら辺の公園にもありますが、素晴らしい風景。

 

風を避けられる場所を探して更に下る。バイバイ、乾徳山。とうとう見納めです。

 

お昼は避難小屋で済ませることにしました。ここまで来れば樹林帯で風はないし、それでいて日差しがあってお昼休憩にはもってこい。トイレもあります。

日に当たってるとすぐに体か温まってきます。

 

当ブログ2回目の登場となる原宿瑞穂の豆大福。東京三大豆大福を本日の同行者に差し入れで用意しました。マジでうまいっす。

 

同行者の下山のペースの速さにドーピングを疑います。

あっという間に下山完了です。

 

アサヒビール本社ビルの名物ウ◯コに負けてない。

 

程よい疲労感が気持ち良いです。久しぶりの登山にはちょうど良い距離、コースタイムでした。

 

下山後は笛吹の湯。なんといっても500円という安さで露天もあったし、思ってた以上に良かったです。

 

登る前から楽しみにしていた信玄餅アイスの時間。かぶりつくぜっ!

たしか・・カップアイスは320円。クレープは250円(たぶんね)。

高い!けど美味い!

どんな味かって言うと、信玄餅を凍らせた感じです。で、餅っぽさがたまらなくうまいっす。ちと高いけど食べたら分かる。きっと損した気分はしないはず!

ヤマザキデイリーストアに立ち寄って信玄餅アイスを購入。その向かいにあった道の駅まきおかに移動して食べました。

いやぁ~こんな山梨名物があったんですね。嬉しいなぁ、ぜんぜん知りませんでした。

裏を見てみると・・製造元は赤城乳業!?

まさかまさかの埼玉県深谷市。

山梨じゃねぇーし!!

 

赤城乳業と言えば説明不要だと思いますが、知らない人のためにあえて説明しますと、これです、これ。

 

 

↑こいつだ!

名前:ガリガリ君
出身地:埼玉県深谷市

ズッコケたけど、こんなに美味しく作るなんて、さすがだなと感心。

食べて!マジ美味いから!

 

 

振り返って

 

同じ山に2回登ると前回と明らかに違ってのんびり楽しむことができます。だからあまり疲れなかったです。きっと1回目は1人だったこともあって緊張してたとこもあっただろうし、ペースも早かったからだと思う。

 

飛行機から眺める奥多摩や奥秩父の山々は、もりもりの樹林帯に覆われたそれはそれは山ぶか~い山塊で、一つ一つの山に全く特徴は見いだせません。

登山を始めた頃は、アクセスが良いという理由で中央線沿線の山にたくさん登ってました。なので、そんなごくごく平凡な樹林帯が今でも妙に馴染みます。

都心から近いから、奥秩父の山に登るとまた来たぞと思う人は多いと思います。自分もそんな一人です。

 

 

しかしもう11月になってしまった。。これから寒さが増していき、朝がしんどい季節になるのが心底恐ろしいです。

奥秩父の山で冬を感じるにはちょっと早すぎるけど、油断するとトレイルが凍ってたり雪が積もってたりするからチェーンアイゼンはそろそろ準備しといた方が良いです。

山の難しさが分かっておらず、いけいけどんどんで登ってた頃、この山塊にはコースタイムが短い山が多くあるから、いざ困ったことがあればスパッと下りてくればいいやと割り切ってたくさん登ってました。

その頃の困った事と言えば、やはりチェーンアイゼンを持たずに斜面がガチガチに凍ってて歩くのに苦労したってのが一番多いです。あとは、飲み水を切らしたり、下山中にマメができてひーひー言いながら下山したり、温泉がなくて汗臭いまま電車で帰ったり。。

どれもこれも今でもたまにやってしまうことはあるけど、初心者にありがちな準備不足が招くミスばかり。ボディペーパーぐらい最初から持参しとけよって感じだけど、こういう失敗を重ねていく内に荷物の量も比例して増えていきました。

この日も奥多摩や奥秩父の日帰り登山でなんで?っていうぐらいの大量の荷物を背負って登る。少しずつ減らしていくのが最近の課題。

当時と比べると装備もいくらかマシになりました。カメラもコンデジからミラーレスに変えたし。

この時期の山は一面落ち葉の絨毯。公園の落ち葉とは次元が違って、何十センチと降り積もったもっふもふの落ち葉の上を歩けます。その時の、ザザっていう音が耳に残る。この馴染んだ音を聞く度に、また来たぞと思うわけです。

3回目も悪くないかもしれません。

ではでは

 

 


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