正月ってマーヒー過ぎて悶絶っ!
楽しみにしてた箱根駅伝も青学が強すぎて史上最高につまらなかったし、つか、原監督テレビ慣れし過ぎだし、どこかの大学では何故か30過ぎのおっさんが走ってるし。
あーつまらんつまらん!と文句ばかり言ってるそこのあなた。文句言う門には福は来ないぞ!
梅ヶ枝餅を食べすぎてデブってしまう前に、さっさと今年の初登りに行こうぜぃ!
海!山!海!山!
山から海の絶景が楽しめちゃうお手軽登山、福岡市の低山ハイクで定番の叶岳~飯盛山~高祖山~鐘撞山を歩いてきた。
叶嶽神社の駐車場を起点に、叶岳から高祖山、鐘撞山まで縦走してぐるっと周回して戻ってくることができるのがこのコースの特長。
上の写真は叶岳側から眺めた飯盛山。
飯盛山は周回コースからちょっと外れ、コースタイムで往復100分ほど余計に歩くことになるから、まあ、そこまで足を伸ばすかどうかは当日の気分で決めたらいいよ。
叶岳の山頂からはこの眺め!博多湾と福岡市が一望。
今回縦走した中で1番展望が開けているのが叶岳。だからこの山だけを散歩で訪れるのはアリ寄りのモハメドアリ!
年末年始は、何度か自宅から叶岳の山頂までをランニングしてたんだけど、一度時間作って縦走しに来たいと前々から思ってたんだよね。
13:30から登り始めたのに、やはり人気のコースらしく20名以上のハイカーとすれ違った。
木のトンネルに吸い込まれる!
叶岳の標高は341m、高地山は419m、飯盛山は382m、高祖山は416m、鐘撞山は314m。
福岡市のホームページでも路線バスを使った日帰りハイクでこの山を紹介してくれてる。福岡市民にとって身近な山。
ルートとコースタイム
■2022年1月8日 ※カッコ内は標準コースタイム
叶嶽駐車場⇒(50分)⇒叶嶽⇒(40分)⇒高地山⇒(50分)⇒飯盛山⇒(50分)⇒高地山⇒(60分)⇒高祖山⇒(45分)⇒鐘撞山⇒(45分)⇒叶嶽駐車場
コースタイム:5時間40分(休憩含まず)
総距離 10.9キロ
累積標高上り 972m
叶岳・飯盛山・高祖山登山 本編
叶嶽神社駐車場からto叶岳
満車じゃないか!!
ここは叶嶽神社駐車場。ランニングでここを通る時はいつも空いてるのに!!
みんな今年の箱根がつまらな過ぎてうずうずしてやって来たのか、もしくは山頂の神社での初詣を理由にしてただ単に登りたかったハイカーが多いだけか。
ちなみにすぐ近くに第2駐車場もあるからご安心を。そこも満車だったら今宿野外公園の駐車場に停めたらいいよ。
ここら辺はたくさん駐車場あるから、停められないってことはまず無いのでご安心を。
ここが叶岳の登山口。
登山口には町民向けに「健康道場」と書かれた看板が掲げられている。
「道場」。登山とは、すなわち道なのだ。
柔道、剣道、登山道。
ちょっと違うかもだが、今日は登山道白帯の卒業、黒帯を目指す山旅だ。
登山口には水場もあるよ。
たまにポリタンクで汲みに来てる人も見かける。自分もランニングで通りかかった時に軽く一口いただく天然水。
地元の人の溢れ出る叶岳愛が、カルタとなって具現化されている。4月4日の叶岳大祭をアピールする魂の叫びだ。
尚、叶岳(かのうだけ)ではなく、叶ヶ嶽(かのうがたけ)と呼ぶ人は半々ぐらいだろうか。
自分の周りでは叶ヶ嶽と呼ぶ人の方が多い。
どちらが一般的なのかは分からないけど、ここはYAMAPに倣って叶岳と書くことにした。そんなちょっとだけ悩んだというエピソードに触れとく。
1月4日も大祭なのね。
そういうのあったのね。地元民として覚えとかなっ!メモメモっと。
登山口にはトイレもあるよ。
ちなみに今宿野外公園の駐車場にもトイレはあるからご安心を。
綺麗なトイレをお望みなら、今宿野外公園の中にある管理事務所棟、または体育館のトイレを借りたらいいよ。
登山口周辺の紹介ばかりに尺を割いても仕方ないから、そろそろ登りまっせ。
登り始めからいくつもの鳥居をくぐっていく。まさに参詣登山だ。
しかしこの鳥居が低過ぎて180cmの自分はうっかりして頭を強打するという天罰。そして、いちいち身をかがめる度に、痛つつ…と今度は腰痛と坐骨神経痛の同時攻撃を食らうという天罰のおかわり。
開始早々、修羅場を迎えている。
登山の道とは修羅の道だったのだ。
この水は飲めませんと書かれた瓶が入った祠がでてくる。
誰が何のために何を入れたのか、謎だ。古酒でも作ってるんじゃないのか?
ちょっと登っただけで反対側に最後に登る鐘撞山が見えてきた。
うん、今日は良い天気だ。
叶岳には何度もランニングついでに登ってるから山頂までは勝手知ったるトレイルだ。登山早々に鳥居に頭をぶつけといてなんだが。
低山だけど何合目か標識が設置されてるから、それを目安にペースを調整できるのもいい。
お地蔵さん風の岩もここの名物。
この赤いよだれかけが、遠くから見るとテントに見えて、「こんなところで誰が張ってるんだ?」といぶかしがりながら近づき、「ありゃー、また騙されたー」というポンコツコントを毎回繰り返すという学習能力の低さ。
ほっとけ。
今回の周回コースは終始歩きやすいトレイルが続く。
叶岳から野方方面に下るコースだけがちょっと荒れてるけど、今日ご紹介するルートは最後まで超安全に楽しめちゃう整備されたコース。
家族でハイキングに来るのもいいね。
山頂直下のベンチに到着。
ここまですっごく簡単に書いたけど、山頂までランニングで駆け登った時は体力の限界を突き抜け、このベンチで完全に屍と化し、血圧が急激に下がって危うく脱糞しかかった。
糞まみれのおっさんなんてシャレにならない。通りががりの子供にきっと泣かれるだろう。通報されるかもしれない。会社もクビになるかもしれない。
ペースってそれほど大事なのだ。
今日みたいにちんたら歩いてさえいれば、ヘソで茶が沸かせるぐらい余裕で踏破できるのだ。急ぐ必要はない。
さあ、ここからは今日イチの展望が広がるから、ゆっくり堪能しておこうではないか。
まずは福岡市が丸見えでゴザル!
西区の端っこから眺める福岡市の全部!すっぽり丸見えだ!
博多は天神のビル群とぐちゃぐちゃになっていまいち分からないけど、福岡タワーよりはるか高いところから一望できる。
こっちは足元が野方の街で、その先には新庄ビッグボスの出身地の南区や、遠くに見えるのは太宰府の宝満山〜三郡山。
空気が澄んでたらなんと右奥に英彦山だって見える。この日は肉眼でかすかに見える程度だったけど。
ちなみに裸眼で両目合わせて視力は5.0だ。
アホは目が良いというのは当たってるのかもしれない。
陽光が差し込む石段。ダイヤモンド叶嶽神社へ、レッツゴーの助。
遅ればせながら初詣にやって来た。実に晴れやかだ。
叶嶽神社で初詣
到着でござりんす。まずは一座目ゲット。これで「登山道」も4級から3級へ昇格が認められ、白帯から茶帯へとステップアップに成功。
まあしかし、ここまで車で上がってくることができないというのに、よくもこんな立派な神社を建てられたものだ。基礎工事用のコンクリとか、一袋20キロを何袋も、人海戦術で荷上げしたんだろうな。
それを想像しただけで腕がパンパンだ。実際にはぷにぷにだ。
痩せマッチョを目指し筋トレしまくったところ、ゴリマッチョになってしまい、慌てて一切の筋トレを封印した途端、正月の餅の消費ノルマの日々を経て、あっという間に全身ぷにぷに野郎に生まれ変わった。単純な体なのだ。
さあ、ここで今年一年の安全登山を祈願しておこう。
「高コレステロール、高たんぱく、高カロリーを目いっぱい食べられる、丈夫な体もおくれー!」
叶嶽神社の裏からは油山が目の前。
国内で初めてツバキ油の精製がされた山らしい。
確かに、福岡の山に登ってると椿をよく見かける。関東や東北の山では見た記憶がないもんね。
ちなみに山頂にもトイレはあって、ポリタンクの水で手を洗うこともできるよ。
最高峰の高地山へ
さあ、ドラクエで言えばまだヤマタノオロチを倒しただけだ。強敵ゾーマにはまだまだ遠い。
もう茶帯のままでいいんじゃね?
と言う気持ちも正直若干ある。そんな弱い自分を払拭すべく、ここはあえて飯盛山へと足を伸ばさねばならない。
飯盛山はそれ単体で登ったことは何度もあるけど、叶岳から縦走するのは今回が初めて。
やはり初めて歩くルートはそれなりにわくわくすっぞ。
なだらかに下っていく。
おっさんだからこそ、もとい。人として成熟を経た自分だからこそ、こういう地味な里山でも思わぬ魅力に気付けるはずだ。
それを見つけに行こう。自分から探しに行かなくては何も見つけられないのだ。
低山だからずっと常緑樹の樹林帯が続くけど、ところどころ眺望がひらける。
静かだ。冬の冷えた空気感もあって余計に静かに感じる。夏なら暑苦しい上に、蝉が死ぬほどうるさく鳴き喚き、止まれば蚊に襲われるという地獄なのは間違いない。
冬がベストシーズンだ。
稜線はほどよいアップダウンが続く。
ここで5名ほどのご年配女性パーティが前からやって来た。いくつになっても女性は女性だ。賑やかなマシンガントークは止まらない。
レディーファーストとばかりに端に寄った形になったが、正直言えば圧倒され追いやられた。そして彼女たちが通り過ぎるのを待つが、下り坂で慎重になりつつ、トークにも花が咲いているためなかなか進まない(笑)
まあいい、別に急ぐ山旅ではない。
良い空気を吸いながら笑えるなら、それが何よりだ。
お次は、ここはジブリですか?と思わせる木のトンネルを下っていく。
単純なアップダウンの連続だけど、探せばいろんな発見があるもんだ。
ちなみにアップダウンは高地山まで続くけど、その先の高地山から高祖山までは割とフラットな樹走路だったな。
おおっ。うまい!
これは牛だね!
いや、横から見たらサイか!
難易度高い!
反対側に高祖山が見えた。あそこまで歩くのね、山散歩にはほどよい距離感。
大きな岩の下に仏様が鎮座してたのはいいけど、レジ締めの時に小銭を数えるみたいに一円玉を積み重ねたのは誰だ!
そしてでてくる伊都の国中央展望所。
誰もいないと思って
「ほえー!いい眺めやん!」
と一人ではしゃいだら、真後ろに小さなお爺さんが、笑いながら一人タバコをうまそうに吸って、胡座かいて座ってた。
思わず前に一円玉積み重ねそうになったわ。
展望所からは糸島と玄界灘の島々の眺め。
やはり山から見る海は格別だなぁ〜と撮影してると、そのお爺さんがやたら話しかけてくる。
「さっきうるせぇ集団と通り過ぎたろ?」
「しばらくここに留まってさ、早く行ってくんねぇかな〜って思ってたんだよ」
「ここから沖ノ島も見えるんだよ、ほら」
「消防署だって良く見える」
つか、みんな話すのが好きな人ばかりだ。
高地山に到着。これで3級から2級に昇格だ。
いや、あまりに近すぎるため、ここは準2級止まりとの判定に覆った。まだ帯の色は変わらない。
高地山の標高は419m。どうりで飯盛山が下に見える訳だ。高祖山が416mだから今回の縦走で一番標高が高いのが実はここだったという事実。
書いてて今更気づいた。
遠くに見える脊振山脈はさすがに1,000m級の山々が連なるだけあって高い。真ん中ちょっと右の尖ったピークが雷山。そこから左にかけてなだらかなピークが井原山だけど山容に特徴がないから説明しにくい。
春はコバノミツバツツジ、夏はオオキツネノカミソリ、原生林が豊富で滝があったりと、登ってみると特長だらけの山なんどけどね。
これから向かう飯盛山。
周回ルートからコースタイムで往復100分ほど外れるが足を伸ばしてみる。このルートで飯盛山を歩くのは初めてだから何か発見があるかもしれない。
杉林を抜けて飯盛山へ
高地山から飯盛山への縦走が始まる。
うっかりして標識を見落としそうになったよ。
ちなみに読み方は「いいもりやま」。長野にあるのは「めしもりやま」。
麓の飯盛神社は由緒正しき神社で、秋の流鏑馬(やぶさめ)が恒例行事。成人の日には加冠の儀といって元服式が行われるのも毎年ニュースで見かける。
自分も何度か初詣に来てるけど、駐車場が渋滞するし密の回避ということで、今年はパスさせてもらった。
飯盛山に向かって一旦下る。
飯盛山の標高は382mで戻ってくる時は登り返しになるが、それだけの価値があるに違いない。
なんだ、いつもの飯盛山じゃないか。
飯盛山らしい深い杉林に突入し、思わず苦笑いしてしまう。
まさに飯を盛った山だよ。
途中に日向山というピークを通過。こんなピークがあったなんて知らなかったよ。標高は355m。
ふむ、下ってきたな。
日向山からは景色が良かったのでここで一休みするといいかもしれない。山頂はちょっと狭かったけど。
飯盛山に向けて最後の急坂を登る。
昼過ぎから登り始めといて、叶岳の山頂や伊都の国中央展望所でのんびりし過ぎてしまったもんだから、ここら辺からちょっとペースを上げて登っていく。
さあ着いた、山頂だ。
わざわざ周回ルートから外れ、ここまで歩いてきたのだ。横綱審議委員会もこれには満場一致で準2級から2級への昇格を承認だ。どすこいっ。
その昔、ここには飯盛神社の上宮があっただけに山頂は広い。眺望は油山方面の景色が開けてるけど、そっち方面の景色はさっきから何度も紹介してるからここは割愛。
ベンチもあって、ここもお昼を食べるには良い場所だと思う。
今回の縦走路は至るところに休憩ポイントがあるからどこでも休みたい放題だ。
非常時用の飲料水や救急品も用意してくれてるという親切さ。
叶岳にも救急箱があったし、麓に今宿野外公園キャンプ場があるから子供たちもたくさん登るんだろう。
優しい配備だ!えらちゃん!
何年か前に飯盛山から叶岳方面に縦走した女性が遭難したというショックなニュースを見たけど、低山の場合、作業道に迷い込む恐れがあるから、油断ならない。
まさかこんなところで道に迷うか?っていうところで間違えたりするから、自分を過信しない様に常に心がけてたりする。
逆にアルプスや八ヶ岳みたいな所は人が多くて小屋も多いから道迷いの心配なんて皆無だ。その分、高山の怖さがあるけど。
さて、元のコースに戻るために来た道を引き返すか。
ガツンと下って、
日向の道を登っていく。
「On the Sunny Side of the Street」。
すっかり朝ドラのカムカムエヴリバディに影響受けて出社前はルイ・アームストロングばかり聞いてる。
そして日向山から見える山々。奥の方でひときわ高くそびえる山は脊振山。
福岡県民で知らない人は潜り、山頂にある自衛隊のレーダーが目印の山。
そして今向かっている高祖山への縦走路。麓から山頂まで猛烈な杉林に覆われている。豪毛だ!
1月末〜2月にかけて猛威をふるう花粉地獄を嫌でも思い起こさせる。勘弁しておくり。
松ぼっくりがクリスマス前になるとメルカリで売れるっていうんだからおかしな世の中になったもんだよ。
生の松原に行けばトラック1台分取れるというのに。
木漏れ日の高祖山
さっ、戻ってきた。
往復で30分。ちと飛ばしすぎたな。このペースでは最後に撃沈するのは間違いない。
極端に速いか遅いか、アクセルベタ踏みか惰性でしか歩けない欠陥野郎だ。
ならば仕方ない、まず極端に遅く歩いて、途中から極端に速く歩こうじゃないの。
高祖山まではなだらかに登っていく。
ここで言う「下ノ城址」というのが高祖山のピークのすぐ隣にあるところなので、下ノ城址を目指して歩けば問題なし。
高祖山と書いてくれたら分かりやすいのにね。
叶岳〜高地山が展望の道で、高地山〜高祖山は木漏れ日の道。
個人的には飯盛山は杉林ばかりで展望もいまいちなので寄らなくてもいいと思う。体力が有り余ってる人は別だけど。
飯盛山はそれ単独で飯盛神社から散歩感覚で登るのが良いと思うよ。
さすがにお正月だから西日の傾く速さったらない。
福岡は日が長いからつい油断しがち。
木漏れ日が波打つように輝いてとても気持ち良い。麓は植林されまくった杉林だと言うのに、トレイルの周辺はノーメイクの森が続く。
さっきまで賑やかだった縦走路もすっかり自分一人となってしまい、とても静かだ。
今宿野外公園から高祖山へのトレイルとここで合流する。
そこから程無くして巨大な穴がでてくる。
昔、ここは怡土城、そして高祖城と山城が築かれた歴史があるから食料備蓄用や武器庫の洞穴かと思ったが、実は防空壕らしい。
こんな山里が焼夷弾の恐怖にさらされたなんて愕然とする。第二次世界大戦当時はすでに国際法の整備がされてたから、軍人ではなく民間人を狙った攻撃は違法になっていたが、戦争の現実は無差別殺人であることを思い知らされる証拠だね。
これまで登山してて防空壕を見たのはこの山だけだよ。
下ノ城址まで残り0.2キロ。
もう目の前だマエダ。
高祖山山頂に向けた最後の登り。
びっしりツルに絡まれた巨木。
上ノ城址と下ノ城址
山頂は高祖城の「上ノ城址」。
豊臣秀吉の九州征伐で落城、廃城したそうだけど、今でもフラットな山頂に立つと、当時の面影を見ることができる。
ご丁寧にこんな説明書きもあったけど、めんどくさくて今は読む気になれない。
城なんて必要のない時代に生まれた。
日々、残業は当たり前の馬車馬労働を虐げられ、上司にも部下にも気を遣う日々だが、そんな毎日に感謝だ。
ここで横綱審議委員会からの朗報だ。満場一致で、2級から1級への昇格が承認されたとのことだ。どすこいっ。
しかし残念ながら1級ではまだ帯の色は変わらないのだ。未だに茶帯のままだなんて、流行りのアースカラーってやつでなかなかオシャンティ。
このまま次なるピーク鐘撞山で初段への昇格を果たし、黒帯をゲットしようではないか。
可也山の山頂でももらえる「I ♡ ITOSHIMA」と印字された小さな木札がここでももらえる!
ちょいとネットで調べてみたら、地元の山守会が糸島に愛着を持ってほしいということで置いてくださっているそうだ。
糸島の6つの山、可也山、二丈岳、立石山、十坊山、浮嶽、そしてここ高祖山に配備しているらしい。
素晴らし過ぎる。これを楽しみにしてる人のために自分は持ち帰るのはやめといた。その代わり写真で撮れたらそれでOKさ。
高祖山は樹林に覆われ、叶岳ほど眺望は良くない。樹林の隙間からかろうじて見える脊振の山々。
伊都國中央展望所でずっと話しかけてきた小さなお爺さんも、高祖山の山頂はもうちょっとどうにかしたらいいんだよ、掘れば水だって簡単に出るのに…とブツブツ喋り続けてたな。
こちらは奈良県と卑弥呼伝説を二分する怡土の国の景色だ。平原遺跡や古墳がたくさんあって、中でも伊都国歴史博物館はぜひ一度は訪れてほしいところ。
一見すると何にもないところだけど、麓には高祖神社や怡土城の石碑があったり、トラヤミートセンターでお弁当、伊都菜彩でロールケーキを買って帰るのもいいね。
ちょっと腹ごしらえでもしよう。
ピンクのブラックサンダーとオランダ屋の芋のお菓子。
お昼ごはんを食べてから来たからこれぐらいでちょうど良い。
高祖山のピークと、目と鼻の先にあるのが下ノ城址。
なんでここまでの表示が高祖山ではなく下ノ城址になってたのかは謎だけど、とにかくここがそれね。
下ノ城址はご覧の通り、高祖山山頂と同じく、人の手が入った感じが分かるフラットなところ。
眺望はゼロだから長居は無用。先急ぐべし。
鐘撞山へズドーンとまっすぐに伸びるトレイル。
いろんな山に登っている人ほど、
「オレ、雪山にしか登らないから」とか
「次はどのバリエーションを狙おうか」とか
「ぜったい粒あん。こしあんや白あんは邪道っしょ」とか、
山の好みってはっきりしてくるものだけど、自分はこだわりが希薄なせいか、あまり好みというものが少ないと思う。粒あん好きなのは譲れないけどね。
山頂がレーダーだらけだった三郡山とか、延々と杉林を歩く様な山はさすがに嫌だけど、少しでも自然の中を歩けたならそれなりに楽しめちゃう単純な頭だし、正直、最近は登山より下山後の温泉の方が楽しみだったりする時の方が多い。
今日の縦走はめちゃくちゃ楽しいけど。
ここは右の「かねつき展望台」へ。
何より山から眺める海は格別だ。鐘撞山へもそれ単体で登ったことがあるから、山頂からの眺めが抜群なのは折り紙付き。
絶景の鐘撞山
鐘撞山の山頂には鐘の代わりに風鈴?がある。なかなか粋じゃないか。
さあ、着いたよ。
鐘撞山の山頂にもベンチやテーブルもあってちょっとゆっくりしたい。
とても景色が良いところだからね。
さあ、それがこれだ!!
って、すっかり曇ってしもーてまんがな!!
青空と海面の境界が分からないほどに淡い青い世界をイメージしていた。今はまるでヘロイン患者の顔色の様な空だ。
昼とは全く違う空気が流れ、分厚い雲が垂れ込めている。
前に登ったときは、それはそれは青い空と青い海が広がり、この世の楽園じゃね?と嬉ションが止まらなかったものだが、
叶岳神社でふざけたお祈りをした罰か?
まあいい。とりあえず景色の説明をすると、鐘撞山の山頂からはご当地富士「可也山」と海のグレートビューが見られるのだが、それを写真に収め、今回の旅の締めくくりにする予定だった。
くどいが、山から眺める海ほど美しいものはない。残念だ。
登り始めたのは13:30。今は16:30で歩き始めてからちょうど3時間。途中でペースを上げたけど、時既に遅し。叶岳で時間を使いすぎてしまったことを後悔しても覆水盆に返らずだ。
ちなみにコースタイムは5時間40分だから、やはり10時ぐらいから歩き始めて、伊都の国中央展望所でお昼を食べてのんびり縦走するのがベストプランなんだな。
ここで横綱審議委員会からの判定結果がでた。
高祖山から鐘撞山はあまりに近過ぎるため昇格は見送り!1級のままステイ!どすこいっ。
残念ながら、帯の色は茶帯で確定だ。てっきり黒帯をゲットできると思い、浮かれた姿を自撮りする準備も万端だった。
九州の日の長さを過信し、到着が遅くなってしまった事も減点ポイント。
気温が一気に下がり、鼻水を垂らしホウダイな姿も人としてマイナスポイント。
ベロリした鼻水が塩っぱいぜ。
暗くなるのは勘弁なので、そろそろゲッザーン開始。
振り返る高祖山。
稜線に夕日が当たってなんとも美しい。
ちょっと午後に時間ができたとは言え、贅沢な時間を満喫した。
黒帯はゲットできなかったが自分が楽しめたならそれでよかよか。
おっ?
まさかの懐かしの「HI-Cオレンジ」の空き缶じゃないかぁぁぁあああー!!
超絶懐かすぃぃぃい!
小さい頃に飲んだ記憶があるから、35年ぐらい前の物だと思う。
高祖山の景色より、よっぽどHI-Cのゴミの方に心奪われた。
いつもはダダダーっと駆け下りてしまうところだけど、トレランやってる人が前を走ってて、こっちも走ったらムキになって競争になりそうだから、一旦、距離を取るために止まったりゆっくり歩いたりし、最後はダダダーっと下山。
10分ほどで下山完了。
舗装路の路肩はもはや春の訪れ。
まだ1月8日だというのに。
帰り道、正面に見えるのは叶岳。
駐車場に向かって今宿の集落を歩いてる時は、この路地はまだ歩いたことなかったなぁ~と、小さな発見を見逃すまいと目を凝らしながら歩いた。
知らないところを歩くのは新鮮だが、こんな片田舎の路地に新しい発見なんぞあるはずがない。
すっかり夕方になってしまい、満車だった駐車場もすっかり寂しい感じだ。
さっさと帰ろう。本来なら温泉にでも入りたいところだが、年始で営業してるところなんぞないから真っ直ぐ帰ったよ。
振り返って
新年一発目の登山に地元の低山を選んで良かったよ。
いつもは何かあっても大丈夫な様に必ずヘッデンは忘れずに持って行くんだけど、この日は何度も登ってる叶岳だからと油断して持ってこなかった。
もし暗くなっても、スマホが2台あるからそれで照らせば大丈夫だろうと考えていたけど、やはりもっと早く行動すべきだったと年始早々反省。
でもまあ、エスケープルートも多く、人里も近いからその点はとても安全。4月や5月だともう暑いから、冬に歩くのをお薦めしたいハイキングコースです!
冬の九重を歩いてみようと、年末年始は何度も早起きしようと試みたけどダメだった。こうやって機会を損失していく。
ちなみにずっと前から念願だった秋の伯耆大山も今年の大本命。
2022年に登りたい山、歩いてみたいルート、もう一度歩いてみたいルートはたくさんあるけど、茶帯らしく、背伸びしない登山を楽しめたらと思ってるでゴザル。
ではでは