英彦山(ひこさん)にやってきました。中岳、南岳、北岳の3つの峰からなる山で最高峰は南岳の1,199m。ですが、霊山として有名なこの山の山頂は奥宮がある標高1,188mの中岳とされてます。
日本百景(おおー!!)、
日本二百名山(なる~!)、
日本三大修験山(う・・うん?)、
日本三彦山((*´з`)初耳っす)。。
と、まあ数々のタイトルを冠した九州きっての名峰です(たぶん!!)。
ぜひ登る前にこの山のことを少しでもいいから調べてから来てください。
日本三大修験山は伊達じゃない。歴史的な見どころが多く、予備知識なしで登るよりきっと楽しくなるはず!!
さて、登山としての楽しみについては、山頂までのトレイルはよく整備されててあまり山に登らないという人でも安全に、且つ飽きずに登山ができると思います。子供と登るにはもってこいです。
逆に里山っぽさを期待してる山に慣れた方にはちょっと物足りないかも。だから見どころを事前に調べて少しでも自分が楽しめそうなところを押さえておくべし!
登山後のご褒美の英彦山温泉もすぐ近くで立地条件は良いです。
そんな英彦山に、今回は家族でアタックしてきました。
スケジュール
2015年9月21日
8:40別所駐車場⇒9:00登山開始⇒9:25奉幣殿⇒10:35中宮⇒11:20中岳山頂⇒昼食⇒12:25下山開始⇒14:35奉幣殿⇒15:10別所駐車場
いくつかある英彦山の登山ルートの中でも今回は最もメジャールートとされる別所駐車場から奉幣殿を通り中岳を目指すルートです。
朝8:40の別所駐車場。
着いた時にはまだ3台の空きがありましたが、すぐに埋まってしまいました。
一番標高が高いところにある駐車場だから、みんなここを狙ってやって来ます。
この赤い文字の標識が英彦山が特別な山だと感じさせます。
ちなみに英彦山と書いてなんでひでひこさんじゃないんだろうか。。
奉幣殿の表参道まで5分ほど林道を歩いて横移動です。
退屈な林道なのでさっさと歩いてしまいましょう。
さっ、正面玄関とも言える鳥居の前にやってきました。ふんっ!気合もみなぎってきます!
ここでは昔ながらの狛犬が出迎えてくれます。
奥多摩の御岳山にある神社の狛犬は、他の神社と差別化を狙ってるのかスタイリッシュで足が長くて顔もイケメンでカッコ良過ぎです。嘘だと思うならこっち見てくだされ(過去の御岳山の記事はこちら)。
というわけでデザインに凝った狛犬を最近よく見かけますが、なんだか頑張ってる感がすごくて少し引いてしまうわけです。
こういう狛犬を見るとやっぱいいな〜と思いますよね。
山岳信仰の山が多いので狛犬にも詳しくなってきてしまうわけです。
さて、登山に戻ります。
この作られた道を(というか参道)、どんどん登る。
長男がゲームできない不満をブツブツ言いながらどんどん登る。
この参道は右、左と次々に歴史ある建築物が登場します。
さらに石段が延々と続く。この感じ、これこそが英彦山❗️です。
やれやれだぜ。。
奉幣殿に着きました。
大きな社殿です。翌日のちびっ子相撲か、護摩焚きか分かりませんがせっせと多くの方がイベントの準備をしてました。
ちなみに英彦山のちびっ子相撲には知り合いの子が参戦予定です。
超巨大な本坪鈴。ぜひご覧ください。
本坪鈴っていう名前をすぐ忘れてしまうので、これからはドラえもん鈴と呼ぶことにします。
英彦山ではがらがらという小さな鈴のおもちゃが名物で、玄関に魔除けとして飾ります。
お土産としてたくさん売ってます。
奉幣殿からわずか5分足らずで新たな建物が出てきました。下宮かな?
ここ英彦山の登山道は奉幣殿から中岳へいくつかのルートが伸びてます。
今回は子供の体力も考えて一直線に中岳を目指します。
参道の階段で一気に標高を稼いだのですでに良い眺め。
社殿から上は完全に登山ゾーンです。
しばらくすると鎖場も出てきます。
今回のコースでは、鎖場が2箇所でてきます。ここでは左の岸壁に沿って登れば鎖を使わずに安全に登れます。
実りの秋ですね。
毒キノコ、、、かな?
白いキノコは気をつけろって言うから怖いですね。
ちょっと休憩にしますかね。
子供達にかっぱえびせんを補給せねばっ!
相変わらずゲームができず不機嫌な長男。
カメラを向けると怒ります。
せっかくの家族旅行なのになぁ。
オオルリのオスがいて、写真を撮ろうとピントを合わせた瞬間、飛び立ってしまいました。
子供も鳥も簡単に撮らせてもらえませんぜ。
子供からゲームを遠ざけるためにはどうすれば良いのだろう?
きっと真っ向から禁じても欲を増してしまうだけなんでしょうね。
鎖場を登り切ったところにあった石碑。奉寄進と書かれてますが、何を寄進したかは不明です。
どうか我が子の任天堂DSを寄進させていただきとうぞんじます。。
中宮です。
宗像三女神を祀ってるそうです。
クレオパトラと楊貴妃とわが妻ですな。
左側、よく見ると巨大な切り株が横たわってますね。
何人がかりでどうやって横にしたのか、謎だ。。と不思議に思いながら歩いてました。
あっ、なるほどね!
これを見て謎がとけました。
倒木を伐採して切り株だけが取り残されたってわけね。なんだ、簡単じゃん~。
もう少し後ろにズレたら倒れてしまいそうな祠がありました。
後ろに子供がいたら大変です。
そういう事故でたまに死んでるので怖いです。
立ち枯れた木が英彦山の特徴です。
そんな木が徐々に増えてきました。
下衆(ゲス)ですか?
秀吉が神領を没収したため英彦山が財政難となり、関銭所を設置して参拝者から入山料を徴収したという説明が書かれてます。
山頂を目前に金出しな、出せなけりゃあ引き返しな、とはひでぇ話です。
長男がゲームの話ばかりするので、だんだんこっちまでイライラしてきました。ムンムン。
というわけでここからは長男を妻に託し、自分は次男とのコンビで登る。
妻よ、すまん。
さあ、いくぜよ。
山頂が近づくにつれて晴れてきた。最高のタイミングです!
最後の登り。山頂の奥宮が見えてきました。
あと少しだよ。がんばれ!!
がんばれがんばれ!!
山頂と青空のアングルがたまらんです。
奥宮に着きました!
英彦山の中岳山頂。
奥宮の戸を開け、ドラえもん鈴を派手に鳴らす。
喜びを爆発させて鳴らす。
鳴らす!!
ボロボロに朽ち果てた中岳山頂の標識。
中岳の標高は、1,188m。
北岳1,192m、南岳1,199m。
一番標高が低い中岳ですが、ここに上宮があるためメインの山頂になってます。
南岳と九重方面。
南岳の奥に九重連山が見えますが、分かりにくいので自分だけよく見える南岳に登ってきます。
南岳へは一旦下ってから登り返します。
約10分で南岳に到着。標高は英彦山の中では最も高い1,199mです。
分かります?
九重連山はこんな感じでアタマのとこだけちょこんとだけ見えます。
1,700m峰。やっぱ高いなぁ~。
お昼を済ませて、下山します。
オオセンチコガネ。山では定番の昆虫です。
主に動物の糞を食べるので手で持つのに腰が引ける。山の掃除屋です。
奉幣殿まで戻ってきました。
下山はあっという間。
さあ参道を下って梅ヶ枝餅を食べよー
最初目を疑った「汚源」と書かれた石碑。
すげぇ興味そそる。
駐車場前の梅ヶ枝餅の屋台。相変わらず梅ヶ枝餅は美味いなぁ~。
英彦山温泉にやって来ました。しゃくなげ荘というところです。
大人600円、子供400円です。弱アルカリ性の温泉です。
駐車場が狭いので早めに来ることをオススメします。自分たちは15時半頃に来てぎりぎり停められました。
風呂上り、少し車を走らせて離れたところから英彦山を眺める。
最初は不細工な山だな〜と思ってましたが、しばらく時間を置いて、改めて見てみると不思議と愛嬌のある形に見える。
やっぱり登ると愛着が湧きますね。
振り返って
実りの秋です。
収穫間近の稲穂が金色に輝いていました。
英彦山出身の知人がいる関係で、以前から興味があった英彦山に、今回やっと家族で登りにくることができました。
登山中ずっと、帰宅してからゲームする時間があるか、今日ゲームできなかった分、明日たくさんできるよね?とゲームのことばかり心配する長男に我慢ならず、
「もうゲームを取り上げる!!!」
と宣言しました。
が、すぐに許してあげました。
次の山登りで文句を言わずについて来ることが交換条件で✌️
まったく。
ゲームとの付き合い方ってのは難しいです。
ゲームに飽きるまではゲーム欲を逆手にとって利用するぐらいしか手はなさそうです。
ではでは