仙丈ヶ岳は南アルプスの女王とよばれてます。
丸っこい形をした小仙丈ヶ岳を従えて、たおやかな山頂と3つのカールを抱える大らかな山。
他の山とは格が違うのよ、と言いたげな気品が漂ってます。
この山は北沢峠を基点に、甲斐駒ヶ岳とセットにして登るのが便利。
登りやすい大パノラマコースが続くので、もし山を始めたばかりの人をここに連れて来たら登山にハマること間違いなし。忘れられない景色に出会えると思います。
標高は3,033m。
雷鳥の目撃情報多数。楽しみです。
では。
<スケジュール>2015年10月4日
5:25登山開始→6:00二合目→6:45大滝頭→7:00六合目→7:30小仙丈ヶ岳山頂→7:55八合目→8:30仙丈ヶ岳山頂→8:55仙丈小屋→9:50馬の背ヒュッテ→11:27大平山荘→(たまたまバスに乗せてもらって・・)11:50北沢峠
おはようー。
4時起床っす。19時には寝てしまった。夜中と朝方は寒くて何度か目が覚めたけど8時間は眠れました。
2合目ルートで登ります。
北岳の先っぽが少し見える見晴らし台に着きました。
2合目ルートの方が小仙丈ヶ岳に登れるし、最大の見せ場のカールを眺めながら登れるメリットがあり、こちらのルートがオススメです。
日の出は5時半頃。
それまでに朝食を済ませ、出発の準備をし、日の出とともにアタック開始。
2号目にとーちゃ〜っく。
果てしなく続く南アルプスの樹林帯を行く。
昨日の疲労もあって同行者ともども体が重い。
のんびり行きます。
3合目です。
ゴミを捨てるな、良心を持ち帰れ、との戒めが書かれてます。
山や海に限らず、街中でもゴミのポイ捨てをする多くは年配の男が多いと思う。
街中で歩きタバコするのも。
女性と若い人ほど洗練されたマナーが身についてると思う。教育の違いでしょう。
今の若い人ほど。。ほらね。
長谷中学校からの呼びかけです。植物を大切にしましょう。。
今は樹林帯が憎いけどな❗️
やっと四合目か。眺望が開けないな。我慢の時間が続く。
山を綺麗にしよう、BY長谷中。
んだなや〜。
大滝頭に着きました。ここは馬の背ヒュッテ方面と小仙丈ヶ岳方面の分岐です。
もちろん左の小仙丈ヶ岳方面へ行きます。
だいぶ陽が高くなってきたし、体も温まってきた。
By 長谷中、シーズン2。
んだんだ。
長かった樹林帯もそろそろ終わる雰囲気。
待ってました!
六合目。
そして、
丸っこい形をした小仙丈ヶ岳のお出まし。樹林帯を抜けると突然広がるこの景色に感動すること間違いなし。うーん、たまらん。
写真を見せた妻が、ウチの近くにもこんな古墳あるぞと言ってたな。
古墳じゃねえ。
振り返ると甲斐駒ヶ岳と鋸岳。
気分いいなぁ~。
小仙丈の山頂、見えてるけど、、
すぐ手が届きそうだけど、
周りに目標物がないから近く見えるだけで意外と距離あるんだよね。
今日も月がよく見える。
北沢峠13:30発のバスに乗って帰るのでだいぶ時間の余裕はあります。のんびり行きますよ。
小仙丈ヶ岳の山頂にと~ちゃくっ。
太陽と空と山頂、山に登る人だけが味わえる至福の瞬間。
標高は2,864m。
みんな思い思いにのんびり過ごしてます。
我々はこれから登る仙丈ヶ岳に向け、太ももを中心にしっかりストレッチ。
富士山と北岳。
小仙丈ヶ岳は格好の撮影ポイントです。この景色、やばかったな。
そして、ズドンっ❗
アルペンムード満載の小仙丈沢カール。
この景色をみながら山頂への稜線歩きを楽しむ。ここからが至福の時間。
小仙丈ヶ岳の山頂で会話を交わしたご年配夫婦。どうせすぐ抜かれるけど先行くねーと言い残して別れた5分後、山頂で会いましょうと談笑しつつ横から抜く。
こんな普通の会話が楽しめるのんびり登山。
仙丈ヶ岳には3つのカールがあります。
それが、「小仙丈沢カール」、「薮沢カール」、「大仙丈沢カール」。小仙丈ヶ岳の山頂から見えるのが「小仙丈沢カール」 。
大仙丈沢カールは仙塩尾根から、薮沢カールは仙丈小屋から見ることができます。
富士山、北岳、間ノ岳、トップ3のお出ましでぃ!
八合目。ここまでたくさんの人と会話を交わした。
みなさん昨日今日と、天気に恵まれた感動を口々にする。楽しみを分かち合いたいから自然と話が長くなってしまう。
これまで歩いてきた大パノラマの稜線を振り返る。
とうとう甲斐駒ヶ岳の山頂にガスがかかっちまったなぁ。
雲がどんどん湧いて出てくる。
今は晴れてる仙丈ヶ岳も急いで登らないとガスがでてきちゃうのかもなぁ。
嫌な予感がする。少し焦ってきた。
風があるからすごい速さで雲が流れていく。
こ・・これはいかん。ダウンバーストみたくなってる。早く登らねば!
仙丈ヶ岳の山頂に着きました!
ガスる前に記念撮影だ!
ばんざーい。
左から、富士山、北岳、俺、間ノ岳。
中央アルプス方面。
これまで歩いてきた稜線とその奥の甲斐駒。
山頂からの景色は稜線から眺めてたそれとさほど変わらないし、特段長居する必要はないですね。
おだやかなトレイルからの南アルプスの山々の眺めがこの山の魅力。
山頂は風が強いし、それほど広くもないため仙丈小屋まで下ってコーヒータイムにします。
I Phoneでのアップのため画像が荒くてすみません。
イワヒバリがたくさんいました。2500m以上の山にしかいない鳥らしいです。
仙丈小屋方面へ。
仙丈小屋。
先ほどまでの今にも垂れこめてきそうだったガスは何処へ?すっかり晴れた。3,000m峰の天気は読めないです。
朝の忙しい時間を終え、昼まで束の間の休憩に入った仙丈小屋。
15名ほどの団体がトイレを借りてたらご主人(?)から「スタッフに断りを入れろ!」と怒鳴られてたな。使用料も払ってたしマナー良さそうな人達だったけど・・・。
言い方に険があんだよなぁ。。せっかく楽しい山行なのに。聞いてるこっちも嫌な気分になったわ。
やっぱ南アルプスの小屋は苦手だわ。
藪沢カールを眺めながら、仙丈小屋のベンチでコーヒータイム。この景色とクランキーチョコとコーヒーのコラボは最強だったぜぇ~。
小屋周辺のテント設営禁止の立て看板。確かに、水場あるし眺め良いし、ここに張りたくなる気持ち分かるわ。
ところで、クランキーチョコを買った長衛小屋の接客はとても気持ち良かったです。南アルプスの小屋すべてが苦手というわけじゃないですね、失礼しました。
大平山荘方面へ向け下山します。
沢沿いのトレイルのため、一部ガチガチに凍ってました。
ハイマツの中をゆるやかに下っていく。
振り返って仙丈ヶ岳方面。またも気まぐれなガスに覆われそうな感じだ。
下山方向には甲斐駒ヶ岳。なんとも贅沢な景色。この下山ルートにして大正解でした。
突然現れた自然と相容れない鮮やかなブルーの植生保護柵。
園芸用の緑のネットはなかったのだろうか?違和感たっぷりだな。。
ここは馬の背ヒュッテ方面へ。
馬の背ヒュッテ。勝手に無人小屋みたいのを想像してました。どうもすみません。きちんとした、綺麗な山小屋でした。
ここから北沢峠まで1時間半から2時間。
さあ、ここら辺からがこのルートの更に素晴らしいところ。真骨頂です。
記憶に刻みたい絶景が続きます。
緩やかに下り、沢の音が聞こえてきたらこれまでの雰囲気がガラッと変わり、陽に照らされた明るい沢沿いの渓谷を、
紅葉と甲斐駒ヶ岳を見ながら下る。
何度も振り返ったり、
前を向いたりの繰り返し。前も後ろも気持ちいい。
ナナカマドの乾燥した朱色。この時期に来れて本当に良かった。
山登りを始めて本当に良かった。
甲斐さん、仙さん、あんた方最高だよ。
横を見ても、
青空と紅葉と沢の音。
山頂にはない山の美しさがここにはありました。
何本かの滝が沢に注ぎこみ、徐々に大きな流れとなっていきます。この川の成長は山に入る人じゃないと分かりませんね。
同じ様な写真ばかりですみません💦
何度も何度も立ち止まってはシャッター切るもんだから標準コースタイムより遅いんじゃないかってペースです。
ダケカンバの豊かな黄色。
藪沢の両斜面にナナカマドとダケカンバの乱立。素晴らしい彩りで楽しませてくれます。
甲斐駒ヶ岳は姿を消し、鋸岳が姿を現す。
振り返ると 仙丈ヶ岳も姿を消し、この旅の終わりが近づいてきたことを感じる。
うっそうとした樹林帯へ。最高の景色ともさよならです。
長谷中。きっと学校行事で登るのでしょう。うらやましい。俺ももっと早くこの山に出会いたかった。
ふむふむ。
「岩晴れ」の方が良いな。
うざったい樹林帯の連続に我慢ならず、またもや手刀で木を断ち切ってやったぜ。
久しぶりだったけど一撃必殺の腕は落ちてなかったわい。
うっそうとした 樹林帯の中、突然黄色の世界が取り巻いた。
すごい・・。胸をすくような黄色と空の青。
樹林帯の急坂を我慢しながら下ってただけに気持ちの切り替えができた。
緑のトンネルだって気持ち良い。
同行者と山を始めた頃はこんな樹林帯でも森林浴ができるだけで満足できたなって話で盛り上がった。
確かにその通りだわ。
大平山荘に着きました。ここの女将さんが超良い人だった。気さくで親切で。小屋の静けさ、雰囲気、ベンチにずっと腰掛けていたい。こんな小屋なら泊まりにきてもいいなぁ。
で、しかも、
ここから北沢峠までバスをヒッチハイクさせてもらった!女将さんがバスの運転手に声をかけてくれて、運ちゃんも気軽に乗ってきな〜って。
30分は歩くつもりでいたからラッキーでした。
北沢峠から長衛小屋までの短い移動だけで済みました。
昼飯とテントの片付けを終わらせて13:30のバスです。1時間以上あるから余裕。
ちなみに自分は腹下しだったので、昼食は抜きました。
北沢峠のバス受付。ここでチケットを購入して列に並びます。
山に似つかわしくないモード系の格好をした人が自分たちの前に1人で並んでて、後から似た様な格好の男女3名がありがと〜って言いながら割り込んで来たブー。
最低だブー。
わざと聞こえる様に「最低、非常識」と言ってみたけどそれが自分にできる最大限の抵抗だったブー。
ブーブー
広河原で甲府行きのバスに乗り換えます。夜叉峠と芦安のバス停を経由して甲府駅まで直行なんだけど、それでも約1時間半はかかりました。遠かったわ〜。
甲府駅からはタイミング良くホリデー快速山梨号が来たのでそれで帰りました。
振り返って
最初の登りはうっそうとした樹林帯の中、急坂をひたすら登る過酷な登山です。個人的には奥多摩っぽいなと感じました。
我慢して樹林帯を抜けてからは突然現れる小仙丈ヶ岳、そして稜線に広がる富士山と北岳の大パノラマ、下山は甲斐駒ヶ岳と素晴らしい紅葉を楽しみながら大平山荘に向かう。
仙丈ヶ岳、良かったです。
初日の甲斐駒ヶ岳より良かったかも・・・。
最初にどっちから登るか悩むと思いますが、ハードなのは甲斐駒ヶ岳の方なので、初日はこっちから登る事を薦めます。2日目に仙丈ヶ岳で癒されてください。
ブログを書いてて良かったです。写真を見ながら書いてると、この時の情景が思い浮かびます。
それだけ忘れっぽいという事ですね。ついこないだの事なのに・・・。
若年性のアルツか?最近、自分の物忘れが本気で怖くなる時があります。
周りに相談すると、そんなんしょっちゅうやで。どんどんひどくなるで、と言われます。
忘れても良いようにたくさん登らねば!
ではでは