【九重】立中山のミヤマキリシマ デカくてごめん 青い熊と間違えられた日没デスマッチ登山

【九重】立中山のミヤマキリシマ デカくてごめん 青い熊と間違えられた日没デスマッチ登山

新500円玉がストレスです。

 

自販機で使えない硬貨なんて、ただの豚だ。

 

お釣りでヤツが返ってきたときの絶望感、どうしてくれるのよ。

もはや価値としては500円未満。

なんなら480円で売りたい。

 

 

2024年7月には新紙幣が発行されるけど、未対応の自販機にまたイライラさせられちゃうんだろうな。考えただけで今からうんざりだ。

 

電子マネーのおかげで現金を使う場面ってだいぶ限られてきたけど、それでも山小屋はまだまだ現金だからね。

 

オフラインでPayPayが使えたら便利なんだけどなぁと、機内モードでYAMAPを走らせながらそんなことを思ったよ。

 

 

さてさて、久々の九重のミヤマキリシマ(MK)です。

1年前は虫害で平治岳のMKに大打撃を与えたけど、今年は大丈夫かな?

というのが気になるところだったんだけど、そもそも訪問したのがちと早くて平治岳の開花はまだ先だった(笑)。

でもその代わり立中山ではちょうど見頃だったから、今回は立中山〜大船山〜北大船を縦走してきたよ。

 

 

立中山は2020年の山火事によって1600本が焼失したというからね、ほんともったいない話だよ。

この写真の右上あたりがその現場なんだけど、少しずつ緑が戻ってきた気がする。もちろんMKが咲くのはまだまだ先なんだけど。

 

それでもこれだけのMKを咲かせ、楽しませてくれた立中山には感謝しかない。

 

ちなみに4月の立中山は一番水登山口の「くたみ分かれ」で千本桜も楽しませてくれる。

九重の中ではだいぶ地味な山だけど、実に芸達者な山なんだな。

 

 

1輪1輪がとても小ぶりだから密集して咲くと他のツツジに比べてとても色濃い。

 

標準コースタイム

■2024年5月25日 ※カッコ内は標準コースタイム

長者原⇒(150分)⇒坊がつる⇒(20分)⇒法華院温泉山荘⇒(30分)⇒鉾立峠⇒(20分)⇒立中山⇒(115分)⇒大船山⇒(30分)⇒北大船山⇒(50分)⇒大戸越⇒(45分)⇒坊がつる⇒(145分)⇒長者原

コースタイム:10時間5分

 

立中山ミヤマキリシマ浮かれ登山

長者原から登山スタート

スタートはいつもの長者原。

今日はなんと山トモがわざわざ関東から遠征しに来てくれたので、福岡空港まで迎えに行き、基山サービスエリアで筑後ならではの甘〜いかしわうどんを食べて、玖珠インターのCOOPで買い出ししてからやって来た。

基山でエミューの肉を紹介しなかったのはぬかったわ。

 

朝、福岡市の自宅を出た頃は靄が出てて、あちゃーって感じたったけど、九重は太平洋側の気候の影響が強いからか、いつもカラッと晴れてくれるんだよね。

 

 

長者原にあるお食事処。

ここでトイレだけ借りる。

たまにご飯も食べに来てるので、すみません、許してください。

 

 

この隣にはモンベルもあるから、飛行機で遠征して来た人はここでガス缶が購入できて便利。

ちなみに湯布院駅行きのバス停はモンベルの向かい側にあったよ。

 

オケツの穴を強調したわんこの後ろ姿にキュンキュンするわー。

最近、らら子の動画にハマってます。

 

 

さて、タデ原湿原を抜けて坊がつるへ。

ここら辺はこれまで何度も書いてるからサクッと流すよ。

 

 

雨ヶ池に近付いてくると、最初のMKが呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。

 

 

雨が降らないと池にならない雨ヶ池の木道をえっちらおっちら進んでいく。

正面のツインピークスが平治岳。

 

 

タテヤマリンドウ。もしくはミヤマノリンドウ(笑)

 

 

MKもぽつぽつ咲き始める。

 

 

樹林帯の隙間から左の丸々太った北大船山と、右のトガった大船山が見えてきたら坊ガツルへ向けた下りが始まる。

 

 

平治岳をアップで。

MK祭りの時期はもうちょっと先とは言え、山頂部分は少しピンクになりつつある。

 

坊がつると法華院温泉山荘

歩き始めが遅かったから、坊がつるには既に50張ほどのテントが張られている。

キャパ1500張だからぜんぜん余裕。

 

 

日帰りの自分は山トモがテントを張ってる間に熊本名物「ちくわサラダ」で手と口の周りをテカテカさせながら腹ごしらえ。

玖珠インターのCOOPで売ってるんだよね。

 

 

他のテン場に比べてモンベル率が少ない気がする。

アライとプロモンテもぜんぜん見かけないし、最近のテント事情ってどうなってんだろうなぁと見渡すのも楽しいひととき。

個人的にはゼインアーツが初めて出す山岳用テント「ヤール」が気になるところ。

長辺も長くて180cmの自分でものびのび使えそうだし、それに一番の魅力は財布に優しいってところ!

ナイス!偉い!ボンビラス!

 

ちなみに、ニーモは修理に出すとべらぼうに高いことが分かったから自分はもう2度と買わない。

ニーモも長辺が長いところが気に入って買ったんだけどね、国内メーカーがそこをカバーしてくれればもう用は無い。

国内メーカーバンザイだぜ。

 

坊がつるに来たなら用がなくても法華院温泉山荘に立ち寄るのが定石。

とりあえず移動しまっせ。

 

 

久しぶりに来てみるとあせび小屋が喫茶コーナーになってた。

豪雨災害でかなりの被害を受けたみたいだけど、今も宿泊客を受け入れているかは分からない。

なんにしても多くのハイカーが来てくれたらいいね!

 

 

こちら法華院温泉山荘の前のテン場は板の間で一張500円。

役立たずの新500円玉はここで使うしかないな!

 

それにここなら山荘の水洗トイレまですぐ近くだし、俺も次テントするなら小屋の前に張ると決めている。

坊ガツルが無料だから高く感じるかもだけど、高騰するテン場の相場を考えると500円は目が覚める大特価なんだよね。

白馬鑓温泉や白馬大池のテン場なんて…もう自分は高過ぎて泊まれないもんね。

 

こちらが法華院温泉。

相変わらず立派な造りで小屋というか、もはやホテルと言っていいレベル。

 

 

なんか久しぶりにこの秘湯を守る会の提灯見たよ。

 

 

悪魔の飲み物もたくさん売られている。

もっと酒税を上げちまいな!と常々思っているんだけど、どうやら日本は世界一酒税が高いらしい。

下戸が大統領になっていたら世界の酒税は違ってたはずなのだ。

 

 

とくに何が売ってるってわけじゃないけど、だいたい何でも置いてある。

何年か前にヘッデンの電池が切れそうで困ったことがあるけど、ここには乾電池も売ってるよ。

 

 

なぜこれで法華院になるのか、なぞの人文字にも頭を悩ませてみる。

 

 

売り切れって書かれてたらますます食べたくなるのが食いしん坊の心理。

次来たら必ずココナッツカレーにありついてみせる。

 

立中山のミヤマキリシマ

あ、もう登山始まってます。

法華院温泉から立中山へ向けてヒーハー登っている。

 

 

鉾立峠に到着。この大きな山が白口岳。

相変わらずここから見上げると気持ちが萎えるぐらい高い。まるで成城石井。

 

こっちが立中山。あたかもOKストア的な敷居の低さが自分好みだ。

鉾立峠から山頂までのコースタイムは20分とお手頃価格。

まあ途中でMKの撮影にハマってしまい40分ちかくかかることになるんだけど。

 

それがこちら。

いらっしゃいませ、ご主人さま。

まだまだ本気モードではないけど、九重らしくなってきた。

 

登山道はせり出したMKでとても窮屈だ。

枝を引っ掛けないように気をつけて歩くけど、体がデカいから大事なMKに引っかかってしまう。

 

デカくてごめん。

「かわいくてごめん」風に。うふっ。

 

 

山頂に近づくに連れ、群生地の規模は拡大する。

MKは成長スピードが異様に遅いと聞いたことがあるから折ったりしたら大変なのだ。

 

 

火山帯に強いMKは九重、雲仙、霧島、阿蘇といった九州の名だたる火山帯で群生が見られる。

他の植物が生存することが難しい環境は競争が少ないからだけど、他の植物も適応し成長を始めると背の低いMKはすぐ日陰になってしまい枯れてしまうんだそうだ。

 

 

こんなに咲いてるのに、ひと昔に前に比べると群生規模は縮小してるらしい。

 

 

振り返る。こんな狭いところを大きな体を最小化させながら歩いてきた。

デカ野郎は九重ではまともに歩けない宿命にあるのだ。

 

 

山頂までもう少し。

モンスター級の体力の山トモはもうあんな遠くにいる(笑)

 

 

1年ぶりの立中山。

前に来た時が4月だったから、その時とはぜんぜん違う景色におっさん感動。

 

 

足元も入るように縦アングルで撮ってみるとこれまた絶景

写真上手いなオレ。

 

 

三俣山が陰ってきて雰囲気アップ。

立中山は九重山の真ん中にあるからどこを見渡しても眺めは一級品なのだ。

 

 

名残惜しいぐらいがちょうど良いし、自分はもう十分満足したから下山しても良かったんだけど、初めて九重にやって来た2人が立中山だけというのはいくらなんでも悲しすぎる。

 

というわけで、大船山へも足を伸ばすことに。

頑張るぞ。

 

立中山から大船山と北大船へ

立中山から大船山へのルートはさっきまでより狭く、さらにトレイルは豪雨で削られてるし、とにかく歩きにくい。

 

YAMAPでは実線になってるけど山と高原地図では破線ルートなだけある。

 

不明瞭なところは全然ないんだけどね、あ、もとい、一回迷って彷徨った(笑)

 

 

突然原っぱに飛び出てくっそあぢぃ。

正面が大船山。

今からあんなところに登るなんて…絶望的に高いじゃないか。

白口岳の方がはるかに楽だったな。

 

 

たじろぐ自分を置いて問答無用で先へ進む2人。

体力モンスターな2人と、どんな山でも必ずバテるという宿命を背負ったおっさんとの差は休めば広がり、たまに咲いてるMKを撮ってると更に広がる。

もう何もできないし、疲れた。

 

 

体力お化けはもう100m以上先行しているだろうか。

ちなみに、自分は案内役なんていうおこがましい考えはなくて、ぜひ先を歩いてもらい、己の前に広がる九重の自然を思う存分楽しんでもらいたいという気持ちでいっぱいなのである。

これほどの遅れは計算外だけど(笑)

 

振り返ると立中山の山頂部分がピンクに染まっている。

振り返ってばかりなのは決してバテて休んでいるからではないと補足しておく。

 

しかし振り返った時の眺めが素晴らしい。

振り返ってばかりだ。

だがバテたわけではないのだ。己のペースで歩いているだけなのだ。

 

 

ああ、神様。

頑張った甲斐があって近づいてきましたぁ。

 

 

トレッキングポールを忘れた事を呪いながら歩いている。

ちなみに、2人はテント泊だけど自分は長者原まで戻る体力を温存しとかなくてはならない。

 

さあ、岩がゴロゴロ出てきたら最後の登りだ。

 

意外と知られてないけど、大船山は久住山より標高が高い。

九重山で最も標高が高いのは中岳なのは有名だけど、大船山が2番目で3番目が久住山なのだよ。

久住山との差はわずか20cmなんだけどね。

 

ここも今は静かだけどれっきとした火山。

山頂の火口湖の周辺は秋になると紅葉で染まり、世界中のハイカーがその光景を見に押し寄せる。

ええ、だいぶ盛りました。

でもすっごいきれいだよ。

 

これがそれ。

初夏のミヤマキリシマ、秋の紅葉、2度美味しい名山どえす。

 

 

これはモノクロ写真じゃありません。

ハラアカコブカミキリ(Googleレンズ調べ)。

もともとは対馬までしかいなかった大陸系のカミキリらしく、人為的に本州に持ち込まれたんだって。

 

下りてきた。

あれだけ苦労して登ったというのに、山頂でまったりし過ぎて由布岳とかの風景を一切合切撮り忘れるといううっかり八兵衛もしっかり発動。

 

 

うさぎ!!

段原に着くとこっちめがけて走ってきた。

突然すぎてピンボケだけど、アップしてみるとその可愛い姿と違って目がマジだもんね。

すんげー脚速かった。

 

 

 

段原から北大船山へ向かう。

ここのトレイルもデカ族泣かせ。

 

 

ところどころピンクになってるのはまだつぼみのMK。

いやぁ大船山も満開だったわーって嘘つきたい。

 

 

北大船山〜平治岳のミヤマキリシマの群生は国の天然記念物に指定されている。

いやぁー満開どストライクだったわーって噓つきたい。

 

たまに咲いてる株を見つけ、画角から決壊してる風に撮ることに試行錯誤。

 

 

段原から15分ほどで北大船山に到着。

この山も17サミッツの一座。

 

右前方にソフトバンクホークスの4軍が使用するグランドが見えてくる。

今日の練習はオフみたいだ。

 

 

この2週間後、やっと平治岳と北大船山でMKの最盛期を迎えるんだけど、今年は虫の被害が無かったとは言え開花状況はいまいちだった。

昨年豊作だった雲仙のヤマボウシも今年は期待できないし、天候の影響なんだろうなぁ。

 

 

MK越しの中岳。

 

 

そして大船山。

何度も九重山を歩いていると、久住山や中岳よりも大船山や黒岳の方が好きになってくる。

 

 

まだまだつぼみ。

つぼみの数もいまいちか。。

今日は立中山で正解だったな。

 

最初はなだらかに、途中から急激に大戸越へ向けて下っていく。

正面に見えるのが平治岳。ここ2年連続でハズレだから来年はこれまでにない満開になる予感がする。

 

 

眼下に見える大戸越も少しピンクになっている。

どんな状況か気になる。

 

 

へ?

膝から崩れ落ちた。これは大変な裏切りだ。

自分は完璧な案内役として、「今年はぜんぜん駄目だなぁ」とガッカリさせつつも、満を持しての平治岳を前にして

「え!そこそこ咲いてるじゃん!」

っていうね、ギャップ萌えを狙ったベタなシナリオを描いていたのだ。

これではただの「ガッカリ」の上塗りじゃないか。

 

 

ちなみに4年前の大戸越からはこんな眺め。

メイク美人さんへと変貌した姿に、

「わしゃお主が偽りの姿でいいから騙されたいんじゃ〜」

と浮かれたハイカー達が押し寄せるのだ。

 

 

ほんの少しでも期待した自分がアホだった。

 

今の平治岳に登るのは修行でしかないと判断し、今日の縦走はここまで。

おっさんは疲れた足を引きずって坊がつるへと下る。

 

これがラストMKなのねん。

虫被害の翌年だからね、やはり完全復活まではあと1年必要なのか。

でもその分きっと来年はすごい当たり年になる気がする。

 

疲れてたから大戸越から坊ガツルへは意外と長く感じる。

 

 

だらだら歩いてやっと着いた。

来た時よりテントがだいぶ増えてる。

朝の長者原は満車だったけど、日帰りの車が帰り始めてから車を止めて、夕方に坊がつるに到着して温泉入って、夜な夜な黒霧で一杯やるというハイカーが多いのかもしれない。

 

 

MKが咲く頃から夏の終わりまで、坊がつるは賑やかだ。

とても名残惜しいけど、ここで山トモともお別れ。

 

なんにしても立中山が満開だったお陰で救われた。明日も良い一日になることを祈る。

 

日没デスマッチ

明るいけど既に18時を少し回っている。

いくら日が長い九州とは言え、さすがに樹林帯は暗くなるからヘッデンはポケットに準備しておく。

 

 

この時間から雨ヶ池経由で長者原へ向かう人はさすがにいない。

 

 

ふむふむ。

こんなの読んでる暇はない。

はよ行きなはれ。

 

いやいや、急いで怪我したら夜のうちは救助も難しいから、どんなに暗くなっても焦らないことが一番大事。

これが見納めの大船山。

ぼちぼち行きますか。

 

雨ヶ池に着くと、夕日に照らされたMKが綺麗だったのでしばし撮影タイム。

 

ちなみに誰も歩いていないと思ったら、坊ガツルへ向かうご夫婦とすれ違って

「青い熊かと思った!」とかなり驚かれてしまった(笑)

びっくりさせないように意識して物音立てながら歩いてたんだけどな…、逆効果だったみたい(笑)

 

 

ああ、日が暮れていく。

 

 

途中にあったオオヤマレンゲはまだつぼみ。

これを見るために九重の猟師岳へ行ってみたいと常々思っている。

 

 

登山口まではもうすぐだ。

鹿、アナグマ、夜の動物たちがぞろぞろ出てきてくれたから、たまに写真撮ろうと試みたけど暗くてブレブレ。

 

 

カメラだから明るく撮れてるけど、もうだいぶ暗い。

 

 

19:10

無事、長者原まで戻ってきた。

ハイペースで歩いたから坊ガツルから1時間ほどで帰ってこれたよ。

 

 

あとがき

立中山、侮れない。

4月になれば一番水登山口の千本桜で賑わい、5月下旬にはMKが満開。目立たないけど見どころの多い山だよ。

平治岳のMKは見事にハズレだったけど、それを見事にカバーしてくれた。

いや立中山くん、君はほんと良い仕事をする。偉い!

主力の牧原大成がケガして、代役の三森も怪我して、いよいよ努力の男仲田くんの出番かと思いきや、立中山だったか。

あ、すみません、ホークスファン以外誰も何の話か分からんよね。

 

ちなみに、年がら年中噴火してた阿蘇山の入山規制が2024年5月末にとうとう解けて、ずーっと阿蘇の馬鹿尾根のMKを楽しみにしてたハイカーがわんさか押し寄せてえらい賑わっていると聞く。

阿蘇かぁ、久しぶりに良さそうだなぁ。

 

YAMAPでフォローしてる方々の良い便りを聞くと、やっとこさ九州の山も盛り上がってきた感じがひしひしとする。

 

やっぱりMKのある風景と甘い醤油こそが九州なのだよ。

ではでは

 

 


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