虚空蔵山 登山 九州のマッターホルンは眺望良しのトンガリ山入門の峰

虚空蔵山 登山 九州のマッターホルンは眺望良しのトンガリ山入門の峰

 

 

長崎県東彼杵郡川棚町と佐賀県嬉野市の県境に位置する虚空蔵山(こくうぞうさん)に登ってきました。

九州百名山で、その特徴的な山容から九州のマッターホルンとも呼ばれる標高608.5mの多良山系のお山です。

ちなみに東彼杵は「ひがしそのぎ」と読みます。自分はよく読み方を忘れるので備忘で書いておきます(笑)

さて、今回は嬉野側の長野登山口を起点にファミリーコースで登り、冒険コースで下りてくるルートです。

 

 

見てくれ!この遠くからもよく目立つこのトンガリ山!

それでは虚空蔵山登山のポイントです。

虚空蔵山登山のポイント

①程よくスリリングな冒険コースと、割と安全なファミリーコースがあってアスレチック気分で登山を楽しめる。

②山頂からは大村湾の絶景。

③下山後は嬉野温泉嬉野茶など立ち寄りスポットが豊富

登山口は主だったところで長崎県側の岩屋登山口木場登山口、そして今回登った佐賀県嬉野の長野登山口があります。

ここの登山口情報をネットで調べようとすると、長崎県の観光協会が力を入れてるみたいで岩屋登山口の情報ばかりがヒットして嬉野側の情報がなかなか見つけられなかったです(佐賀県、もっと頑張ってくれ!!)。

 

どのルートから登っても30~60分ほどで山頂に立て、単純標高差も320m程しかないためかなりお手軽なので、あまり時間がない時や軽く歩きたい時なんかにはもってこいの山です。

冒険コースとファミコースを歩けるのは木場登山口と長野登山口です。

詳しくは本文で説明しますが、今回歩いた長野登山口を起点にして冒険コースを歩こうとすると少し遠回りになるので、できれば木場登山口から登ったほうが効率的です。また、木場登山口からだと長野登山口よりコースタイムが短くて済むので人気があるみたいです。

自分もどこから登ろうか悩みましたが、今回歩いた長野登山口からのルートからでも冒険コースを楽しめるし(遠回りだけど)、なんと言っても下山後に嬉野茶のお店に立ち寄るのにアクセス面で効率が良いことから長野ルートを選びました。

 

 

晴天!とは言えない天気ですが、これぐらい晴れてくれただけラッキーでしょう。

山頂から眺める海が最高に気持ち良い、そんな登山になること間違いありません。有明海、大村湾の絶景が待ってますぜ!

 

いざっ

 

アクセス

ルートとコースタイム

■2018年12月29日

※カッコ内は標準コースタイム

四屋谷登山口⇒ ファミリーコース(60分)⇒山頂⇒ 冒険コース(80分)⇒四屋谷登山口

標準コースタイム:2時間20分

■活動距離3キロ
■累積標高上り384m

 

虚空蔵山登山 本編

佐賀県嬉野市の長野登山口へ

今回、虚空蔵山に登るきっかけになったのがコレ。九州の登山雑誌「のぼろ」トンガリ山特集!

これに虚空蔵山が「トンガリ入門の山」として紹介されてたのを読んでからずっと気になってました。

 

そんなわけで今日の俺は・・

トンガって行くぜ!

 

トンガって生きていくっつーのはよぉ、なかなか骨が折れるもんだぜ。あぁ?聞いてんのか?こら。

今日はどんなに元気でも「かったりぃ」が常套文句だぜ!

どんなに簡単でも眉間にシワ寄せてたし算で悩まなきゃなんねぇ!

上等!!

 

顔出しNGで人見知りで健康的に登山ブログを続ける地味なサラリーマンの俺だが爆音でエンジン吹かして無意味に注目浴びなきゃなんねぇ!

さあ、トンガってやるぜ!

 

トンガリ試験を受けためにはるばる遠くまでやってきたぜ!

とりあえず長野登山口にはトイレがないから大茶樹へ向かうぜ。ああ?このやろう。

 

 

こちらがその嬉野の大茶樹(おおちゃのき)。おいおい、国の天然記念物らしいじゃねぇかコノヤロウ。

ここには綺麗な水洗トイレがあるし、観光を兼ねて是非ぶらっと立ち寄るには絶好の観光スポットだな。なんだバカ野郎。

 

樹齢340年にもなるお茶の木らしい。

大チャノキってカタカナで書いてくれてるあたり、漢字が苦手なトンガリ野郎に配慮できてるじゃねぇか。

 

あ・・

ありがとな!

 

トイレを済ませたら爆音ならして登山口に移動してきたぜ!

駐車場は10台停められるって何かで見たけど5〜6台が限度だな。それに駐車場までの道の傾斜はきついし、道幅狭いし、鋭角なカーブで愛車の腹をこすっちまったじゃねぇか。

大茶樹に車止めてここまで歩いてくれば良かった・・幸先悪すぎだなっ!

つか、もういい加減とんがった物言いに疲れてきちまった。これがトンガリ山、最初の試練ってやつか。

 

ファミリーコースで登山開始

登山開始するぜ。がるるるる。

果たして「がるるるる」がトンガった物言いかどうかは疑問だが、ともかく登るぜ。

ここから少し登った先に地蔵堂があってそこまでは舗装路が続くから歩きやすいんだけど、登山口は暗いし荒れた森に突入していく感じがするから第一歩は少し抵抗があったな。

まあそれもトンガリへの試練だろう。

すぐに明るい森に変わるから心配せずに進むべし。がるるるる。

 

快晴と聞いてたんたけど、ちょっと雲行きが怪しい。ちなみに下山後にまさかの雪に見舞われる(笑)

まあこの空を見上げて、早めに山頂に着いといたほうが良さそうだなとは思ったけど、最近はのんびり歩く事が定着してしまったせいか急ぐに急げない。

まあいい。

こうなったらコースタイム短めのルートを誰よりもゆっくり楽しんでやろうじゃねぇか。

 

登山道の脇に俺の侵入を阻むための防塁が出てきやがった!

誰の仕業だ?おんどりゃあ!

これもトンガリ入門の試練の1つなのは間違いなかろう・・。

冷静さを取り戻すためにここはあえて百歩譲り、昔は茶畑だったのかもしれないと考え直すことにした。

いずれにしても石垣の隙間はヘビの格好のすみかになってるだろうから、トンガリ入門にやって来た俺でも迂闊には近寄れん。

 

だんだんと明るい森に変わってきやがったぜ。ガッデム!

足元は落ち葉で敷き詰められてて分かりにくいけど、ここら辺も舗装された登山道です。だいぶ傷んではきてるけど。

この歩きやすさもコースタイムが短い理由の1つなんだろうな、と思いながら一歩一歩のんびり進む。

 

たまにこんな風に景色が開ける。

標高は1,000mに満たないし、基本ずっと試練の樹林帯が続くから山頂に着くまではこんなわずかな隙間から背伸びして眺望を見ることぐらいしかできない。

でも山頂からの景色は超絶良いからっ!

それまでは我慢して歩きましょう。

 

地蔵堂に着きました。

とりあえず、安全祈願と健康と飛行機が落ちないこと、宝くじが当たること、見たいテレビを見逃さないこと、上司が経費使って美味しいご飯に連れてってくれることをお祈りしといたぜ。

 

年の暮れが近づいてきて登山客も減った。

こうした静かな山歩きができるのは冬にしかできない最高のひととき。

 

虚空蔵山は往復でわずか3キロ程しかない山だから、山慣れた人には少し物足りないかもしれない。しかしトンガってる俺はこう思うんです。

ふんっ、山慣れた?何を偉そうに!

下山がダラける前に終わるのって最高じゃねえか!かっこつけんじゃねぇ!

一度味わったら分かるはず!

 

木にびっしりと張り付いた苔。

日当たりが悪い樹林帯を歩いてる時に無理やり楽しみを探そうとするとこういうのに気付く。急いで登ってたら何にも気付かん。

 

山歩き 荷物にならぬ 火の用心

火の用心という心掛け自体は荷物にならないんだから火には気を付けようぜ!って意味だと思うんだけど、これが掲げられたほら穴を覗いてみると、

 

火を焚くために積まれた石の上に、どう見ても虚空蔵山にとっちゃゴミでしかない古びた鍋が置かれてました。

持ち帰れや。

 

木場ルートと合流しました。山頂まではここからわずか20分。

ここで標識通りに山頂方面へ進むとファミリールートを選択することになるんだけど、冒険ルートから登りたい場合はここを木場方面に一旦下ることになる。ここ注意ポイントね。

下山した後に冒険ルートから登れば良かったと軽く後悔したぜ。

 

というわけで今回はファミリーコースから登るわけよ。トンガってる今の俺なら上りも下りも冒険コースでもウエルカムだったぜ。。

ただファミリーコースとは言えどもご覧の通りロープが出てきたり、ちょっとしたアスレチック気分を楽しむことができる。子供でも楽しめる優しいレベルでな!

 

ロープ2本目。

上りではロープを使わなくて大丈夫なぐらいの岩場。下り用のロープでしょう。

 

そんな楽しい岩場の区間はあっという間に終わり、もう尾根に出た。ここからは右に折れて山頂を目指す。

九州のマッターホルンと呼ばれてるだけあって遠目にも目立つ山容だし、こんなにも手軽に登れるならきっと地元小学生の遠足とかで登られてきたんだろうなと勝手に思う。

 

ここで川棚町の岩屋ルートと合流。岩屋ルートは山頂までわずか30分ほどで立てる超絶お手軽ルート。もはやそんなの登山としての達成感ってあんのか?と思わずにはいられない。

 

全ルートが統合されたことで山頂へのルートも先ほどまでと違い随分整備されてやがるぜ。ちっ。

 

山頂の眺めと虚空蔵菩薩

そしてとうとう山頂に到達。

この山頂にあるのが虚空蔵大菩薩。なかなか立派なのでちょっと驚いた。

 

まずはこちら、有明海の眺め。

潮が引いてるからなんとも有明海らしい。

 

こちらは雲仙方面の山々。

山の形が普賢岳っぽくないから多良山系のやまやまでしょう。

こっちの山には登りに来たことないからイマイチ分かりません。

 

そして大村湾と佐世保方面の眺め。山頂に立って初めて大村湾がこんなすぐ近くだったことを知りました。

長崎自動車道を走っててたまに大村湾が見えると、

うるぁぁあああ綺麗だ!!!

青いじゃねぇかおんどりゃあぁぁぁ!!!

と思う程度でした(どんな程度だ?)。

でも大村湾がちゃんと湾の形になってるのをこの高さから眺めて初めて見ました。そんな大村湾に日が差すと海面がきらきら輝いてほんと綺麗でしたよ、ガルルルルル。

 

年末ではありますがブログの公開が年明けになることを見越して年始の挨拶をしときますっ!

 

フライング その2。

 

さて明るい山頂を後にします。

貸し切りでゆっくりラーメン食べることもできたし、やっぱりこの時期の山はくつろげて最高ですな。

 

冒険コースで下山

山頂付近は原生林が多く残されてて、何て種類の木かプレートに書いて紹介されてるので興味ある方は頑張って覚えてください。

自分はそこそこ登山やってますが、今だに杉とシラビソを間違えるぐらい木の事は分かりません。

 

というわけで、木場新道方面に曲がって冒険コースで下山します。

 

いきなり鎖場の登場。やべぇ、冒険コースを楽しみに来た割には今更だけど手袋忘れてきた!

鎖が冷てぇ!

ちなみに軍手は滑って危ないので日曜大工向けの手のひら側が全面ゴムになってるのがグリップが効いてお薦めです。よくホームセンターで3セット5~600円で売られてるやつです。

それでジャンダルムや妙義山や鋸岳といった国内屈指の難ルートをガシガシ登ってきたので、雪さえついていなければ登山用のグローブは必要ないと思う。

 

1人だから怪我するわけには絶対にいかない。細い尾根なので慎重に下っていく。

しかしこのコースはどう考えても登りで歩いた方が楽しかっただろうな。

 

まだ鎖が続くけどここら辺は鎖に頼らない方が安全に下れたな。

ちなみにここで3人の山ガールとすれ違いました。

この日の登山で出会った初めての登山者です。人気の山だと聞いてたのにガラガラです。

 

山頂に近いところにだけ岩場が集中してるからそこを過ぎれば鎖がでてくることはありません。

ご覧の通りごく普通の山歩きに一変する。

 

寺屋敷跡。ヤソ教徒によって焼亡された真言宗道徳寺跡と書かれてます。

なせキリスト教徒ではなくヤソ教徒と書くのか、立て看板を書いた人の真意が俺には分からん。

 

標高を下げるとこの山ならではの巨岩怪石がところどころ目を引きます。

そしてこの大きな岩の間を抜けていきます。なかなか見所の多い山です。

 

まるで2本角が生えた岩。

 

マムシに注意の看板にビビってハシゴを下る。

1人で山に入ってる以上噛まれるわけにはいかないんじゃ!と思ったけど、ヘビってこの時期は冬眠してんだよね。

 

お!源流?

 

おおー!確かに水が湧き出てる!何て川の源流かは知らんけどこう言うのが登山らしくて良い。

下山して川を眺めて「あの源流がこんな大きな流れになったかぁ〜」なんて物思いにふけるなんて最高の演出じゃないかっ!

 

さあ冒険コース終了です。

ここでファミリーコースで嬉野方面の登山道に合流するため登り返します。

 

 

下山モードになってからの登り返しはいつもしんどい。

やはり最初は冒険コースで登ってファミリーコースで下山するのが良いな。失敗したわ。

 

駐車場まで下山してきました。

「ほら、見て!さっき見た源流がこんなに大きな流れになった!!」

・・・

なんかイメージと全然違うんですけどっ!!

 

下山後

下山後も山全体が見える場所を探して写真におさめておきたいというのがブロガーの心得。少しだけ車を走らせて段々畑越しに虚空蔵山が良い感じに見えてきたらエンジンを止めて眺めてみて下さい。

静かな農村と青空に映えるマッターホルン。

イメージと違った川にガッカリした分、最後に狙い通りの一枚が撮れて良かったわ。

 

あ、川が流れとーやん。これよこれイメージしてたのは!

あの源流がこれだけ大きな流れになりましたよ!ってイメージ。

なんか偽装感あるけど源流は虚空蔵山に間違いなし!

 

帰りに嬉野茶のお店に立ち寄りました。

本当は寄るつもりなかったんだけどね。せっかく来たんだし!って衝動的に立ち寄ってみると、お店の方が

「一杯いかがですか?」

と裏で淹れてきてくれた緑茶が衝撃美味くて、その方の話を遮って「うまい!!」と大声出しちゃいました!いや、ビビった。

しかも年末最後の客だと思ったのか(?)、お茶も割引きしてくれました。

 

嬉野茶によって俺のトンガリも丸くされちまった様だぜ。

あばよ!

 

 

振り返って

 

冬になれば低山に登る。

標高の高い山は雪山になるから準備が少しめんどくさくなるのと、低山は夏だと暑すぎてとても登れないというのが理由です。

4月になると九州ではたまにもう夏日の様な日があるし、やはり狙い目は冬だなと個人的には思ってます。

 

福岡市の自宅から虚空蔵山へは長崎自動車道で行くかどうか悩みましたが、結局西九州自動車道で伊万里に出て、そこから下道でのんびりやって来ました。途中、焼き物の町有田を抜け黒髪山を眺め、美人の湯とお茶で有名な嬉野へと抜ける。

短い登山だからこうした観光要素はとても大事です。

2時間程度で終わってしまう登山だからこそ今日はほんとのんびりペースで登りました。

せっかく登山客の少ない冬の山にやってきたわけですから。

やっぱり海が見える山はいい!

 

では!

 

 


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