梅まつりで賑わう筑波山にやって来ました。
筑波山の標高は877m。日本百名山の中では最も標高が低く、ケーブルカーも走ってるため難易度としては低いです。個人的には難易度を求める登山なんてつまらないと思ってるので、今回の梅まつりや奇岩怪石の見どころ満載なこの山を、楽しんで登れたらいいなと思ってやって来ました。
筑波山の中腹で開かれていた梅まつりは満開で、まさに最盛期を迎えてました。天気とメンバーにも恵まれ、楽しい楽しい山行となりました。
毎回のことながら、話は脱線しますが・・
小学六年生の夏休みの自由研究の話。
テーマを鎌倉幕府の研究に決め、友達と鎌倉にでかけました。子供だけで、千葉から遠い遠い神奈川県まで出掛けるなんて、初めての経験だったからそれはもうビクビクしながら。
地元の駅からJR京葉線の乗り方ぐらいは知ってても、東京での乗り換えなんて全然自信なかった。一緒に行った仲間にテツが一人いて、そいつ頼みで鎌倉まで連れてってもらった感じ。
鎌倉では、源頼朝や北条政子の墓や、鶴岡八幡宮を見学しては写真におさめ、レポートを作成したのは懐かしい思い出。
それが、今や1185(イイハコ)作ろう鎌倉幕府ですよ。
知ってます?
鎌倉に幕府が開かれたのは1192年ではなく、今の教科書では1185年になってると、テレビで知った時は衝撃でした。
鎌倉って聞く度、あの頃、ドキドキしながら鎌倉までた旅をした記憶が蘇ります。
さて、登山の話に戻しますね。
本当にいろんな雑誌でよく見かける、筑波山神社入り口の大鳥居。
世俗感たっぷりな登山の開始です。
鳥居をくぐってからお土産屋さんがずらーっと並び、俗な世界に包まれます。
筑波山神社。かなりご立派。
この写真の女性2人は赤の他人です。
ここが本殿です。真ん中の一際大きな本坪鈴がとても印象的です。
ガラガラ鳴らす、あの鈴のことを本坪鈴(ほんつぼすず)とよぶらしいです。
筑波山神社本殿を左に行くと御幸ケ原登山口(みゆきがはら)があります。さすがに人が多い。
よっしゃ登るぜ。カマーン❗️❗️(蝶野正洋風に)
登山道はこんな感じ。浮石は少なく登りやすい。そして、何より驚いたのが登山口をくぐった途端、静かで俗っぽさが消えます。
丹沢の様に階段がたくさんでてくると思いきや、それも無し。
なんだ、ちゃんとした登山ができるじゃないか。
男女川(みなのがわ)。
川という名ですが、、水場です。
筑波山は大杉が名物の様です。
大杉漣 その1
すぎりょうたろう その2
杉のオンパレード。
麓の喧騒が嘘のように、山の奥深くに入り込んでいきます。
最後に階段が待ってました。
御幸ヶ原に到着どえす。再び俗な世界に包まれる。
ガマの油売りの実演がやってなかったのは残念!
ここまで来て一番の名物を見逃すなんて!くやしぃー
ガマの油売りを見れなかった悔しさを引きずりつつ、取り急ぎ、男体山の山頂を目指します。
御幸ケ原から山頂までは10分ほどです。
着いたぜー。871m。
男体山からの眺め。第一印象は、脊振山系の山々から見る糸島方面の景色と似てるなーと思った。
標高が同じぐらいだからでしょう。
男体山山頂から、女体山(筑波山)山頂を眺める。
女体山の方が標高が高いことを、同行者の中で一番若い20代の男子が、女は上から目線だからなー、と言ったのにワロタわ。
ほんで、御幸ケ原に戻ってきて、お昼ご飯。
同行者の中に新たにストーブを買った人がおった。むむっ。俺もちょっと考えてるけど・・・資金繰りの問題でまだしばらくは保温ボトルで我慢だなぁー。
ここでもガマの油売りやらないか期待して待ってたんだけど、結局やってくんなかった
やってくんなかった虚しさを抱いたまま、女体山山頂に向けて出発。
筑波山の名物と言えば、コレ。ガマ石です。
見れば見るほど、えげつなくカエルに似てる。いや、でもちょっと亀っぽいかな。そう言われると亀にしか見えてこなくなるから不思議だ。。
ちなみに一発でガマの口の中に石を放り込むことができた。
すまし顔だったけど、内心派手なガッツポーズ決めてやったぜ。
百名山、筑波山山頂です。
おっと、ここにもお賽銭入れが。きりがない。。
つつじヶ丘方面の景色。
いやーすばらしい眺め。こっちは日光方面だろうか?
男体山方面。想像以上に眺望が素晴らしく、嬉しい誤算でした。
ただ、山頂の混みっぷりは半端ないよ。
梅まつりも控えてるし、10分ほど楽しんで下山します。下山は白雲橋コースです。
奇岩怪石のオンパレード。
大仏岩。一度大仏に見えてしまったら、もはや大仏にしか見えない。
白雲橋コースはこんな感じ。結構ハードな感じだけど、幼稚園児が何人か頑張って登ってたのには驚いた。
これは何だったか、忘れた。
北斗岩。
我が登山に一片の悔いなし!
武論尊先生から「北斗現れるところ乱あり」と刷り込まれた世代なだけに北斗と聞くと不吉な予感が走り、つい死兆星を探してしまう。
裏面大黒。大黒様が大きな袋を背負ってる様に見えるんだとか・・・。
ここがガマ石の次に有名なスポットなのではないでしょうか。
「母の胎内くぐり」です。
ここをくぐると生まれたての姿に戻れるそうです。
もちろんくぐりました。だから、今の俺は他の誰よりも幼いぜ!
ここにもお賽銭入れが。。
お賽銭を入れるところは男体山山頂、女体山山頂、ここと、他にも2~3箇所あったと思う。きりがないので入れません。
ここまで来ればゴールまであとわずかです。ちょっと飽きてきたね、なんて話してたので距離としてはちょうど良かったかな。
梅まつり会場に来ました。今日のフィナーレです。
筑波山神社から歩いて10分ほどの距離です。すごい、満開。
見渡す限りというと大袈裟だけど、ずーっと、ウメ、うめ、梅。甘い香りが漂う。梅を楽しむなんてちょっと年寄くさいけど、いいもんですね。
梅林の中に埋もれてる小屋では無料で梅茶がふるまわれてました。塩っ気があって登山後にはちょうどよかった。草餅を食べながら今日も良い登山だった、と思う。
最後に、花曇りって言葉、知ってます?
学のない自分は、朝の天気予報で紹介されてるのを聞いて、初めて知りました。
花が咲く春の天気は変わりやすく、薄く雲が残るぐらいの日を花曇りと言うんだそうです。
春の季語です。
この日の天気は60点ぐらい。朝は少し雨が降り、午前は曇ったり晴れたりでまさに花曇り。お昼過ぎからは陽がまぶしいほどの小春日和でした。