【九重】秋の大船山 ギネス級の紅葉とワンダホーな御池 とにかく明るい原生林を行く登山

【九重】秋の大船山 ギネス級の紅葉とワンダホーな御池 とにかく明るい原生林を行く登山

頂きおっさんリリ太郎。

 

彼はなんでも欲しがる困った奴。

 

ん〜今リリ太郎が欲しいのはねぇ、呪イナ(ノローナ)のハードシェルと、ハイパーウルトラマン太郎のザック。

 

今日も安定してイタイ男リリ太郎が目指す頂きは大分県九重山にある大船山(たいせんざん)。

 

「山と溪谷」なんかにも登場しちゃう全国的にも有名な紅葉の名山。

 

大船山の紅葉はブナやカエデではなくて、山頂にある御池周辺を真っ赤に染め上げるドウダンツツジ。

 

これが死ぬほど美しい。

 

初夏にはミヤマキリシマの群生地として隣にある平治岳とセットで有名な山だけど、圧倒的に紅葉の名山としての方が知名度は高い。その実力は破壊的。

 

ドウダンツツジの紅葉ってすぐ終わっちゃうからね、これまでベストなタイミングを逃してばかりだったけど、気長に狙っていればいつか大当たりを引き当てることもできるんだなと、会心の登山になったでゴザル。

 

「さあ、大船山の頂きを頂くぜ」

 

そう意気込んで家を出ようとしたタイミングでまさかの足止め発生。

 

「ねえ父ちゃん、送ってくれん?」

 

むむっ。一瞬身構えたが、高一で絶賛反抗期中のジナンボーからたっての依頼。

 

前日までに家の用事を完璧に済ませ登山に行く気満々だったけど、久々に息子との二人っきりのドライブ(ただの足)。

こりゃ断れない。

 

車の中でジナンボーの好きなHIPHOPをかける。アップテンポな曲にYoYo!ポポポPow!と1人でノリまくる父を尻目にジナンボーは静かなること林の如し。

だがきっと気持ちはアゲアゲなはずだ。

 

大会会場のある千代県庁口に着き、車から降りる際も気恥ずかしいのかちょっと後ろを振り返るだけ。

素直にありがとうと言えないのは、クールな次男坊のことだ、ぜんぶ照れ隠しだろう。

感謝なんぞ口にしなくてもいい。こちとら毎日上司からパワハラを受け続け、ガラスだったメンタルも今では鋼鉄。

すべてポジティブシンキングでいくぜぃ。

 

今から大分を目指せばなんとか11時頃には到着できるだろう。

玖珠インターで高速を降り、途中スーパーで「いきなり団子」を喰らいつつ登山口を目指す。

 

ちなみに愛車はN-BOX。山道はアクセルを踏んでもなかなか上らない。

 

そんなえっちらおっちら移動する自分に、さらに到着を遅らせる事態が襲いかかる。

一体何が起こったのか。

果たして無事到着できるのか。

 

 

これが合成着色料ゼロだなんてジラレヘン。

体に無害。

 

 

ルートとコースタイム

■2023年10月21日 ※カッコ内は標準コースタイム

岳麓寺登山口⇒(75分)⇒林道終了⇒(25分)⇒入山公墓⇒(85分)⇒山頂⇒(65分)⇒入山公墓⇒(75分)⇒岳麓寺登山口

コースタイム:5時間25分(休憩含まず)

総距離 12.8キロ、累積標高上り 1,130m

 

秋の大船山 紅葉登山

岳麓寺登山口への移動

急ブレーーーーキ!!

 

平和な馬の足音が聞こえる。ぱっかぱっかぱっか。

 

ほんわか癒やされた。

やっぱ九重っていい。

八ヶ岳に雰囲気が似てるのかな。

 

再びこの気持ちの良い道を車を走らせていると、この先で警備員に止められた。

「スミマセーン、この先イベントで通行止めなんですよ」

「え!この先の登山口行けないの?」

「そうなんです。来た道を戻ってぐるっと回ってください」

「うえ〜10kmぐらい余計にかかっちゃうよ。イベントって何やってんの?」

「流しそうめんのギネス挑戦です」

 

「ぬわんと!」

 

相手が流しそうめんじゃ相手が悪い。

 

広大で緩やかな斜面が続く場所なんて山の裾野ぐらいしかないもんね。

 

子どもたちが流しそうめんを追いかけながら「頑張れそうめん!」と応援する微笑ましい姿が脳裏に浮かぶ。

 

「成功を祈る」

リリ太郎はニヒルな笑みを警備員に投げかけ、来た道を引き返した。

 

で、結果はこちら↓

 

おめでとうございまっスル。

 

 

もう今日は登山口にたどり着けないんじゃないか?と不安になりつつ到着したのは11時20分。

さすがに秋の行楽シーズンだけあって駐車場は満車。仕方なく路肩に止める。

 

登山開始

ここが岳麓寺の駐車場。どこにも付け入る隙なし。

よく晴れた土曜日の昼にやってきて駐車しようなんて考えが甘すぎた。

 

堰堤の工事現場を抜ける。

自然は自然のままでいいじゃないかと思うけど、さすがに毎年のように豪雨災害が続いてるからね、そういうわけにはいかないんだろう。

 

長い舗装路で早々に飽きた。

どこにでもあるマムシグサでもいいから撮影して気を紛らす。

魚が釣れない時に、ボラでいいから釣れないかなと思ってしまうのと同じ心理。

 

それにしてもいつまで舗装路は続くんだろう?と見上げてみればまさかの光景が。

絶望のスペクタクル。

舗装路の天空回廊。

 

あちき、コンクリートが憎い!!

 

たかがススキだけど、これだけわんさか咲いてると日に当たった時のキラメキ方が半端ない。

とは言え、そんなことぐらいで舗装路で凹んだ気分は上がらない。

 

ノコンギク?マーガレット?

 

遠くに傾山が見える。今日は大気もクリアだ。

早くあれを山頂から眺めたいんだけど、無駄にくねくね曲がりくねった林道が永遠に続くという焦らしプレイにもう我慢の限界。

 

ここで大船山が見えたんだけど、上空には怪しい雲がかかってなにやら不穏な雰囲気だ。

不服そうに下山してきた御仁に山頂の様子を聞くと、

「晴れ予報だったのにガスガスで、マジなんも見えなかったっス(泣)」

まさかの回答だった。

 

これは…。

むしろペースを落とした方がいいかもしれない。

 

 

まだまだ舗装路は続き、執拗なまでに九重の手洗い洗礼を受けている。

きっとこの苦しみの先に天国が待っている。岳麓寺っていうんだからきっと極楽浄土があるに違いないんだ。

今はそう思うしかない。

 

 

ちょっとペースを落とそう、かな。

 

ウメバチソウ見っけ。

秋の花といえばリンドウとこれだよね。

 

大船山の原生林

やっと、やっとトレイルに突入した(泣)

あはははー、土って足に優すぃー!といい歳こいた中年が大げさにはしゃいでいる。

たったこれだけで極楽浄土に着いた気分。

 

 

九重山は野焼きっていうイメージがあるけど、それは久住山や中岳といった主峰が居並ぶ西側エリア。

大船山や平治岳といった東側は原生林エリア。

新緑や紅葉、足元に落ちた枯れ葉をカサカサ音を立てて歩くのが好きな自分としては東側の方がはるかに好み。

 

途中、黒岳(高塚山)方面へと折れる分岐が出てくるけど、ここは公墓と書かれた山頂方面へ。

大船山に何度か登ってるなら入山公墓へは一度は訪れておきたい場所。岳麓寺ルートを選んだのもそれが大きな理由。

 

 

少しづつ色付いてきた。

スタートは遅くなっちゃったけど、紅葉は西日で威力が倍増するからね。遅れたことをむしろプラスで考えよう。

 

今年最後のトリカブト。

 

今日は暗くなっても大丈夫な様にヘッデンの準備も万全だし、とりあえず14時までに山頂に着かなかったら引き返そうかなと、上りは2時間半ぐらいのペース配分でいく。

 

歩きやすいトレイルが続く。

このルートは標高差が約1,130m。距離が13kmほどあるから、自分の場合あまりペースを上げすぎると最後まで持たない。

そんなわけで軽くブレーキをかけながら歩こうと試みるんだけど、なんせ歩きやすいトレイルだから自然とグイグイ進んでしまう。

 

うん、良いね。

 

 

ケルンゾーンに突入。

 

 

ヤマラッキョウ。

実は初めて見る花。

 

標高を上げてくると、だいぶ色づきが良くなってきた。

 

今年は10月以降に猛暑日を記録したのが観測史上最高となっただけあって、紅葉も例年より1〜2週間遅れた。

だから例年以上にベストなタイミングを狙うのが難しかったんだけど、今日はきっと大丈夫。

 

落ち葉も紅葉してきた。

 

 

山頂の紅葉はバッチリだろう。

いけるで〜これしかし。

 

 

半袖でズンズン進んでいると、ウインドブレーカーを来た女性パーティとすれ違って、うしろの方で「あの人半袖だったよ」と囁かれた。

きっとゴリラか原始人よ。

そう言いたいんだろう。もう慣れっこだ。

 

入山公墓からは大絶景

ここからが入山公墓所。

この祠でゴリラですがお邪魔しますと挨拶。

うほっ。

 

そして山中に現れる立派な石段。

大船山を何度も登りに来たという竹田藩3代目藩主中山入山のお墓があるんだけど、そこからの眺望がしこたま良いらしいんだよね。

 


石段を上りながら、ハイカーが秋に求める景色が全部詰まったこんなところで眠ってるんだなと羨ましく思ったけど、親族にとっちゃ迷惑な話だね。

 

突然開けた。

ここでテント泊したい!と思っちゃうのはハイカーならでは。

道楽ハイカーの頭の中はいつもくうねるあそぶ。美味いもん担いでのんびりしたい。

 

ふむふむ、あまり興味が無いから読まない。

古代史と幕末以外にはからっきし興味無し。

 

おおー、大船山が目の前に現れた。

こりゃマジカル贅沢だって。

 

で、背後の景色はこれだよ。

遠くに見える山脈の左に突き出たピークが傾山で右端が祖母山。

祖母山も紅葉シーズンには是非ともおすすめの山。

まあ、秋しか登ったことないんだけど。

 

入山公墓のちょい先にあるのが竹田藩が演習に使ったという広場。

「山までトレーニングじゃ!」と号令を発しつつ、家臣全員を藩主の登山に付き合わせたんだろうな。

 

山頂付近にかかってた雲も今ではすっかり取れた。

これも全部ジナンボーのおかげだ。

あいついつになったらまた登山に付き合ってくれるんだろ。

 

 

ここからがまた奇跡のように美しい原生林の森。

 

スッキリと明るい安村トレイルに浮かれ始めるおっさん。

 

実力を見せ始めた大船山。紅葉が決壊したご様子。

だけど山頂はこんなもんじゃないから。ほんと久々にぶったまげた。

 

 

この陰影がまた嘘みたいにきれいで、画像を見て「おッ」となった。

撮影する度に露出感度の調整、F値もいじるけど、これが10年以上も前に発売された初代X-E1で撮影してるなんてほんと驚くよ。

もちろん最新のカメラと比較すると機能、特に速度に関しては猛烈に劣るけど描写力はさほど大差ないし、むしろこの時期に発売されたX-Pro1やX-E1にしか出せない味の方がはるかに魅力的でメリットの方が大きい。

 

実際に中古市場の価格も年々上がり続けるという摩訶不思議な現象が起こってるけど、それも個人的にはうなずける結果。カメラ自体のデザインも良いしね。

 

まあそんな訳でこのX-E1は自分の中ではまだまだ現役だし、ますます愛着が深まっている。

 


どこまでもシャッターチャンスは続く。歩いててこんな楽しいことはない。

当たり前だけど、良い被写体があってこそ良い写真が出来上がるわけで、己のカメラの腕は一向に上がらない。

 

山頂に向けて少しづつ傾斜はきつくなってきたけどあまり苦にならない。こんな山ならこの倍の距離を歩いたって飽きない。

 

 

たまに緑色が入ると複雑な色合いにメロメロだ。

それも全部背景が青空だから映えるというのも大事なポイント。

 

たまに山頂方面の景色が開ける。

こうやって見ると枯木が多いんだけど、森の中は嘘みたいに色彩が豊かなんだよね。

 

振り返れば、右端に見えるのが阿蘇山。

左端のピークが祖母山。

百名山揃い踏み。

 

ルンルン登ってると、前から下りてきたご夫婦が自分を先に行かせようと横に避けて立ち止まってくれたんだけど、木の根に乗っちゃった奥さんがツルっと滑っちゃったんだよね。

 

それを見た旦那さんが、

「ここだ、今この木の根に乗ったんだ」

 

「いいか分かるか?木の根は滑るんだ」

 

「木の根っていうのは滑るんだぞ、ほんと」

 

「土はここだ。木の根は滑るんだ。土を踏むんだ」

 

奥さん、旦那のことかなりウザいだろうな。。

 

 

ここでも10名近いパーティとすれ違いが発生したから今度は自分が端に避けて、見上げてみるとちょうどそこは絶景ポイントだった。

「おお〜!」と思わず声に出して写真を撮ってるとパーティの方々も「えーすごい!」と立ち止まって、全員で団子状態で写真を撮り始め、しばらく一歩も身動き取れなくなった(笑)

 

さあ、まずは山頂はすぐそこだけどまずは御池へ向かう。

今なら空いてますよ〜とすれ違った女性に教えてもらったからね。

 

 

わくわく。わくわく。

 

わくわく。

ギャラクシー的大絶景っ!!!

 

ほんと完璧に赤らんでる。

赤らんでるって使い方間違ってる気もするけどー、リリ太郎よく分かんなーい。

 

どストライクで見ごろ、素晴らすぃー!!

13:30 無事到着。

どうしても夕方になると風でさざ波が立っちゃうけど、それでも少し湖面に紅葉も反射してるし。

 

よくYAMAPやYouTubeだと岩の上によじ登ってる人が写り込んで残念な写真になっちゃうけど、この時間はそんな人もいなくてバッチリ景色を楽しめた。

 

とりあえず原始人みたいに半袖姿だったからとりあえず防寒着をしっかり着て、少しぼけーっとしたら今度は上からの構図で御池を狙ってみようと上の方へ彷徨ってたら御池からどんどん遠く離れてしまった。

 

戻って来て紅葉が反射しててグッドグッド。

 

ちょっと離れてこの位置からの御池が一番だな。

うーん、名残惜しいから帰りにまた寄るかも。

 

御池が空いてたから山頂も空いてると思いきや、期待を裏切るフェスティバル。

 

14:00

そして山頂。

右奥の女性が標柱の前から動いてくれるまでしばらく待ってたんだけど、やっと移動してくれたと思いきや、しっかり画角に入りこむ位置をキープされて絶望を感じた。

日本語じゃなかったし、周りに配慮する感覚が違うんだなと思って諦めた(笑)

まあ日本人が気を遣い過ぎてるのかもしれないな。

まあそんなつまらない話は置いといて。

 

山頂からの景色はどうせいつもの九重の山々と阿蘇山、由布岳といったお決まりの景色が広がるだけでしょ?

 

そう思ってたら、ぜんぜん違った。

 

その絶景がこちら。

国宝級激熱スポット!

 

いやぁ、予想してなかった。

御池超えたわ。

めっちゃ赤らんどるし。

久々に失語症になったわ。

 

引いて撮れば、北大船山との稜線を真っ赤に染め上げるワンダホーな紅葉。

こいつはすごい。

 

足元の紅葉なんてもっと凄まじい。

大船山を中心に放射線状に真っ赤な紅葉が伸び、離れていくにつれて色をなくした風景になっていく。

こんなに凄かったのか、大船の紅葉って。

 

足もとは火事。

トラウマになりそうなほど。

ちなみに人生で初めてトラウマって聞いたときは「虎馬」っていう何かの化け物かと思った。

 

九重山の南西の峰々。

爽快な眺めだけど、黒々してて改めて原生林豊かな東側のエリアの方が好きだなと思う。

 

山頂がわんさか賑わうのはそりゃ納得。

 

阿蘇山と根子岳。その左奥に見える山脈は2百名山の市房山や国見岳、脊梁の山々。

 

野焼きってこの時期もやるんだねぇと勘違いさせてしまいそうなほど、祖母山方面も真っ赤に燃える。

 

今日の地球はきれいだ。この景色を眼の前で見ながらお昼ごはんをゆっくり食べられるという贅沢。

登山しててよかった。

 

体が冷え切る前に下山しよう。もういい時間だ。

 

おっと、由布岳を見忘れたと思って立ち止まる。

さて、下山しよう。

 

おっと、別府湾を撮り忘れたとまた立ち止まる。

さて、今度こそ下山しよう。

 

 

もう14:30だというのに山頂は超絶怒涛の盛り上がり。

お昼に来てたら座ってお昼なんて食べれなかったかもしれないな。

 

 

振り返る山頂。さらば。

 

 

さて、ここからはフォトウォーク。

スナップ撮影をのんびり楽しみながら秋の九重を撮り歩く。

これなんて苔の濃い緑と紅葉の赤の対比がすごくいい。

マズくても自分で作った飯ならなんでも美味いのと一緒で自画自賛。

 

基本的にはピストンだから見どころは上りと同じなんだけど…。

 

 

とは言え、西日になれば風景は全然違うし、下山の目線で新たに気付くところも多い。

 

たまに思うんだけど、野球の解説者に松木安太郎が欲しい。

とにかく明るい安太郎(笑)

 

これには賛否両論あるだろうけど、WBCの優勝シーンとか、アナウンサー1人が絶叫して感動して声を詰まらせて、それでも十分感動は伝わってくるんだけど物足りない。

サッカーをよく知っている松木が絶叫して声を詰まらせちゃうのとは訳が違うと言うか、真実味が違うんだよね。

つか、秋山幸二が解説の日なんてボソボソつぶやいてるだけでさっぱり聞き取れないというのも不満。

そう、野球人って暗い人が多そうなイメージがある。ノムさんとか。

野球人気が下火なのってそこなんじゃないの?って思ったりする。そもそも坊主を強制したり、いじめも多そうだし、アホでも進学できるし。

ボウズなんて強制するから、伊藤大海みたいに大人になって反動が現れた姿を見ちゃうと、若い頃に遊んで落ち着いていくという本来の成長過程を経てないんだなぁと思えちゃうわけよ。

 

そっか分かった。松木みたいな人じゃなくて、もう松木が野球も解説しちゃえばいいんだな。

松木いよいよ野球進出!とかいいよねぇ。

そんなアホなことを歩きながら回想したりする。

 

今日のリリ太郎はしっかりあの山頂を頂いてきた。

ススキがきらめく紅葉の山。実に秋らしい山歩きができて余は満足じゃ!

 

下山する方向は間違えない様に、岳麓寺方面へ。

 

 

紅葉ゾーンを過ぎれば緑きらめくゾーンへ。

良いカメラを買えば、バッチリ見たままの風景を切り取ってくれるけど、富士のカメラにハマった人達って、きっと最初の1枚目の撮影が見たままの景色とぜんぜん違う仕上がりでそれにやられちゃった人たちなんだと思う。逆にガッカリする人もいると思うけど。

それがフイルムシミュレーションの為せる業だったりするんだけど、自分の場合はちょっと違って、初めてのレンズが神レンズと呼ばれている35mmF1.4だったから、もう1枚目で一目惚れ。

ほんととろける出来上がりに度肝抜かれたね。今でもあの感動は忘れられない。

その時にはっきりと理解したのが、自分はカメラに便利さや速度なんてこれっぽっちも求めてはいないんだなぁということ。

誤解を恐れず言えば、少なくとも風景写真にはそんな機能いらないんだよ。

 

ちなみに、今日使ってるのはX-E1と18-55mmの定番レンズ。このX-E1に出会わなければ、山登り自体もうやめてたかもしれない。

 

山にもカメラにも満足。最後の舗装路でさえほくほくだ。

このX-E1、富士の中古市場がどんどん値上がりしてるというのに、まだ4万円ほどで手に入っちゃうんだからほんとお買い得だと思うんだけどね。

自分も中古で買ったけど、その時はレンズセットでたしか3万円を切るぐらいたったかな。

 

雲一つない。

流しそうめんに感謝だな。そう言えばギネス挑戦は成功したんだろうか。

 

そして帰り道はさすがに規制も解除されてるだろうと思いきや、まだ通行止めで回り道へ誘導された。

まだ片付けが残ってるんだろうけど、丸一日通行止めって、どんだけ長い流しそうめんだったんだろうな。

回答 4,032mだって(笑)

 

 

今回の温泉は赤川温泉に寄ってみた。

露天が冷泉と温泉に分かれてて、間違えて冷泉に入っちゃったもんだからギョエー!!って心臓止まりかけた。

最近は露天より内湯のほうが好きだからそそくさ内湯に戻ったよ。

 

愛車と九重のコラボ。

まあ実は鳥栖ジャンクションの渋滞を回避するために、なんでもいいからだらだらと時間稼ぎしてるだけ。他にやることないわー、もっと山頂で時間潰せばよかったわー。

 

 

日が暮れる。

今日の九重は過去イチだったな。

 

 

日田までは下道を走って、途中杖立温泉の直売所がまだやってたからみかんを買って帰った。

あんま甘くなかった(笑)

 

自称日本一暇つぶしが下手なおっさんは、これ以上の暇つぶしはムリ!!と果敢にも鳥栖の渋滞に突入していったのでした。

 

 

振り返って

こんな紅葉はなかなかありそうでない。

ツツジで有名な山なら同じような光景が見られるかといったら決してそうではないからね、ここは唯一無二と言って良いと思う。

これが大船山の紅葉なんだなぁーと、ほんと恐れ入りました。

タイミングを外してばかりだったから本当の実力を知らなかったよ。

 

見頃のタイミングで快晴を狙うというのは綱渡りするみたいなもんだけど、ほんと何年も何年も狙っていればいつか大当たりを引くことができるんだね。

 

九州以外から来られるハイカーは百名山の久住山を狙いに来るんだろうけど、もうね、10月中旬は久住山なんかより100倍良いから、ほんと。ぜひ大船山にも来てみてほしいところです。

 

 

よく晴れた土日の夕方ともなれば、鳥栖ジャンクションは間違いなく渋滞する。

今回もそれなりに覚悟はしてたんだけど、案の定5キロの渋滞に巻き込まれた。

関東の渋滞に比べたらぜんぜん大したことないけど。

渋滞と甘くないみかんと冷泉を頂いたリリ太郎の旅は以上どえす。

ではでは


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