八ヶ岳最高峰の赤岳は日本百名山です。赤岳の様な絶景とスリルを程よく楽しめる山、他になかなかありません。
赤岳からの眺めは、この山域に何度も通い詰めて、自分のホームグラウンドにしてしまいたいと思わせる魅力が広がってました。
前日の硫黄岳登山に引き続き、本日はテント泊2日目。
~スケジュール~ 2015年8月16日
5:00起床 → 6:40登山開始 → 7:05行者小屋 → 8:12文三郎尾根終了 → 8:40山頂 → 9:00赤岳頂上山荘 → 9:50赤岳展望荘 → 10:05地蔵尾根分岐 → 11:20赤岳鉱泉
朝から快晴。太陽に照らされた阿弥陀岳がポコんと顔を見せてます。おはようございます。
赤岳鉱泉は横岳の日陰に位置するため、冬にはアイスクライミング用の氷柱が登場するなど、この時期でも朝は冷え込みます。
朝ご飯を食べ、しばらくのんびりしてから重い腰をあげ赤岳に向け出発。行者小屋経由で文三郎尾根から山頂にアタックします。
こんな狭いヘリポートで降りたてるんだろうか。
行者小屋方面へ。
赤岳鉱泉より行者小屋の方がわずかですが標高が高いため、ゆったり登って行く感じです。
この標識、味が有りますね。
行者小屋に着きました。赤岳鉱泉と同じ頃に建築されたらしいです。兄弟の関係ですね。
兄弟の長所と短所を探します。
トイレの数は行者小屋の方が多いですが、赤岳鉱泉の方が清潔で良いです。
テン場の広さは行者小屋の方がちょっと広いかな。テント場からの山の眺めは行者小屋の方が抜群に良いです。
文三郎尾根へのトレイルはテン場の奥に隠れてますのでご注意ください。
いきなり階段。
いきなりのひたすらの階段。
振り返れば行者小屋はもうあんな小さい。
階段で一気に標高を稼ぐ。
階段が終わるとガレ場のお出まし。
と思いきや、すぐ様階段復活。
ここから見上げる山頂付近の岩場がえげつない。
昨日、硫黄岳に登ってる途中、赤岳を見ながら今日のルートを考えました。
遠目で見て、明らかに文三郎尾根が一番急勾配だったので下りで利用するには危ないね、と話し合った結果、文三郎尾根から登り、地蔵尾根から下るルートを選択しました。
現れやがったな、マムート階段。
国定公園で幅を利かす海外メーカーめ!先を越された国内メーカーに張本バリの喝👊 頑張れ、モンベル、ファイントラック!
そんな今日の俺のウエアはノースフェイスだけどな❗️
おっふー、疲れて上を見やれば空が気持ちいい!
ガスってます。朝のんびりし過ぎたのが良くなかったな〜。
さあ、ここが最初来ようと思ってたキレットに通ずる分岐。今回は断念したけど次回は来たい場所です。
振り返って阿弥陀岳と中岳。
写真だと中岳が阿弥陀岳と同化してる様に見えて判別しにくいですね。
中岳から阿弥陀岳への登り返しは結構標高差あって大変だと思いました。
こちらが、権現岳とキレット方面。
そしていよいよ核心部へ。
岩場に取り付きました。気を引き締めます。同行者が登り切ったのを確認してから後に続く。意外と岩がモロいため注意が必要。
それと、ここを下ってくる人の多さに驚いた。硫黄岳方面から阿弥陀岳への縦走でしょう。
子供も何人かいたけど、やっぱり降りれなくて苦労してたな。
岩場を登り切ったところにあった、成田山不動明王の石碑。パックリ割れてる。どこかの罰当たりが瓦割りしたのでしょう。
なんて花だろうか?
山頂付近にひっそり咲いてましたな。
最後はハシゴで締め。
山頂へのショート&ワインディングロード。
着きましたぜ。まず最初に目に飛び込んでくるのがこの祠。
そして左側の標識、山梨百名山❗️
そっか、山頂は山梨県だったか。。
2,899m。八ヶ岳最高峰の頂上。
八ヶ岳の山頂は、三角点や神社がある南峰と、赤岳頂上山荘がある北峰に分かれてます。
ちょうどこの時間は掃除してたんだけど、ご覧の通り、とても綺麗な山荘でした。
頂上山荘から南峰方面。北峰の方が広いので、ここで軽く2回目の朝食。
ハイセンスな手ぬぐいを求めて赤岳展望荘へ移動。文三郎尾根に比べれば大したことことない勾配だぜ〜と油断し、転んで泣きをみました。
展望荘への稜線は硫黄岳に向かって奥へ奥へと続く。映画に出てきそうな稜線に、ずっとここに立ち止まっていたい気分にさせられる。
肘と膝から流血しながら感傷的になっててもカッコつかないっすね。
展望荘の中はこんな感じ。
展望荘のトイレから見た赤岳山頂。ここを世界一眺望の良いトイレに推薦します。
あくまで私見ですが、ナイスな手ぬぐいはここにはありませんでした。
トイレだけ借りて地蔵尾根方面に下ります。
地蔵尾根は正面の横岳の手前から左に折れ、行者小屋方面に下る登山道です。
振り返った展望荘。もうあんなに離れてしまった。歩く速さで確実に終わりに近づいています。
地蔵尾根の分岐。実は地蔵好きなのでしばしその表情を観察。個人的には増上寺のお地蔵さんが大のお気に入りです。
はるか下に見える行者小屋。再び樹林帯を歩くことを考えると今から気が滅入る。
ジャカゴの階段。ジャカゴにつまずかない様、慎重に下ります。左にコケたら重症じゃ済まない。
文三郎尾根に負けないぐらい、階段の連続です。
さあ、樹林帯に突入。
くそ、樹林帯つまらんわい❗️
倒木がない富士山では繰り出す機会がなかった空手チョップがここで炸裂。倒木を一刀両断にしてやったわ。
下山して、同行者が腹減ったというので赤岳鉱泉でカレーを食べました。カレーがなんと8種も用意されてます。
花の蜜を頬張る蜂に負けじとカレーを頬張りました。
テントを撤収します。
楽しかったテント泊登山ももうおしまい。
さよなら、赤岳鉱泉。
ええーい、わしゃ帰りとぉないんじゃー❗
近くにあった木に強くしがみ付いたもんだから変な形に曲げてしもうた。
いい大人が遊び過ぎでお恥ずかしい。。おとなしく下山します。。
赤岳から流れ出る川は、山肌の色と同じく赤褐色でした。
振り返って
当時は八ヶ岳のどこに登ったかなんて興味なかったため、山行の内容も一切思い出せません。
単純に八ヶ岳に行ったという記憶だけが残ってます。
オーレン小屋のパンフレットに描かれているのが親子の絵である通り、自分も次は家族で登りに来たいと思いました。
子供がはしゃぎながら先に登っていくのを想像すると大変楽しみですたい。
では