マスク代わりに町中でバラクラバをしてる山好きの皆さま、こにゃにゃちわ。
2020年1月、福島県の安達太良山(あだたらやま)に登ってきました。
前回の伊豆で思いがけずもふもふパウダーを楽しめたとは言え、今回がやっとシーズン一発目の本格的な雪山登山。
しかし今年はあちこちで雪ないよと囁かれる暖冬。そして記録的な雪の少なさ。
お陰で運転しやすくてラッキーだぜぇ!!と軽々アクセスできたけど、山頂付近は樹林が埋もれてしまうぐらいしっかり積もってたので、麓に雪が積もらないのが問題になってるのかもしれません。
なんにしても雪山らしい強風、踏み抜き、そして美しすぎる白銀の世界を久しぶりに堪能してきました!
今回歩いたルートはあだたら高原スキー場を起点にして、上りは薬師岳経由の山頂へ。下りはくろがね小屋経由であだたら高原スキー場に戻ってくる定番の周回ルートです。
今回で2度目の冬の安達太良山。前回はガスガスだったし、しかも訳あって薬師岳経由のルートをピストンするという、あたかも安達太良山の美味しいところを半分近く食べ残す様な残念な登山を敢行。あの日の事を思い出して今日まで何度泣き崩れてきたことか。。いいおっさんが。
そして今回。
「ほんとの空」は雲一つない青空。
風はやっぱり強かったけど晴れさえすれば万々歳、将軍様マンセーですわ。
山頂直下の樹氷群も育ってたし、有名なくろがね小屋にも立ち寄れたし、もう言うこと無し。ちなみにこのくろがね小屋は温泉もあるし名物の安達太良カレーも評判でなかなか予約が取れない人気の山小屋として有名なんだそうです。
うーん、いつか泊まってみたい!!
とか言いながら、小屋の中で休憩するために必要な暖房費300円すらケチり、じーっと外から中を覗いてたんだけど。。
安達太良山は標高1,699.6m、日本百名山、花の百名山、新日本百名山。別名はおっぱい山、乳首山。
ひ、卑わい!
いざっ
ルートとコースタイム
■2020年1月25日 ※カッコ内は標準コースタイム
あだたら高原スキー場⇒(80分)⇒薬師岳⇒(75分)⇒安達太良山⇒(65分)⇒くろがね小屋⇒(110分)⇒あだたら高原スキー場
標準コースタイム:6時間30分(休憩含まず)
総距離 11.1キロ
単純標高差 729m
累積標高上り 850m
安達太良山雪山登山 本編
あだたら高原スキー場から めぐりあい宇宙(そら)編
あだたら高原スキー場にやって来ました。
前回はここからリフトを使って登るというブルジョア登山を演じた挙げ句、落とし物をしてピストンで下山するという忘れたくても忘れられないドボボン登山となった場所。
ああ、帰ってきたさ。。ずいぶん待たせちまったな。
もはや辛い記憶は無意識にリセットされ、帰りに食べた成駒のソースカツ丼のことしか思い出せないのだが、まあそれはいい。
とにかく再び遊びにきたぜぃ!
今回はリフトは使わないっ!
俺は歩くよっ!!
とみなぎる気合いをほとばしらせながら、まずはお小水をほとばしらせるためレストハウスへ向かう。
き、危険だ近づくな!このストーブに近づいたら最後だぞ!
ここでぬくぬくするともう山になんて登らなくていいんじゃね?つかリフトでいいんじゃね?ってなるぞ!
(前回の教訓)
子供の頃はテストの時に自分に甘めの自己採点をして、先生からテストが戻ってきては撃沈というのを繰り返してきた甘々な自分だが・・・だが!
今回は珍しく誘惑に打ち勝ち、登山口へと向けてとぼとぼと移動開始することに成功(登山に来てんだから当たり前だよ!)
そんな訳で、前回は一目散にソースカツ丼を食べに行ったから未だ立ち寄ったことがないスキー場併設の温泉施設「奥岳の湯」の前を通り過ぎて登山口へ(しかも結局今回も立ち寄らなかった)。
高村光太郎が妻智恵子の故郷のことを詠んだ詩があります。
ちなみにこの詩ではないんだけど、安達太良山の「ほんとの空」は高村光太郎が二本松市出身の妻智恵子さんが心を壊す一年前に詠んだ詩が元になってるってご存知ですか?
そもそも高村光太郎は中学生以上のアホな男子なら誰もが知っている(と思う)。
先生が童貞「道程」と言う度に、わーっはっはっはっ!とクラスの男子全員が一斉に足を鳴らして笑った中学時代。今思い出してもしょーもない、アホ過ぎて恥ずかしい。。その「道程」の作者ですね。
で、「ほんとの空」はその道程とは違う詩に書かれてるんだけど、自分も詳しく知らなかったので、たまには真面目に「ほんとの空」を紹介しちゃいますね。
「あどけない話」
智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言う
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だという
あどけない空の話である
ふむぅー。安達太良の情景を思う智恵子さんと東京の空を見上げる高村光太郎の姿が目に浮かぶ様な良い詩ですね。
俺も気持ち分かるわ。。
そんな訳で、光太郎に負けじとあちきも一つ。
「しょーもない話」
東京にはほんとのうどんがないもんね、
ほんとのうどんが食べたいもんね、
少しやわらかな麺にすっきりした出汁のうどんが
たまにはぶっかけでもいい
ゴボ天は味が変わっちゃうから別がいい
それがほんとの博多うどん
しょーもない話である
by ゆで太郎
うふっ
はい、ここが安達太良山の登山口。
登山口に着くまでに既にブログ書き疲れたわ。。長いのなんのって、書いてて楽しくなってきちゃったから止まらなかったのよ。許してくらはい。
今日はまず最初に前回曇り空だったほんとの空で青空ゲットして山頂を目指し、くろがね小屋方面へ下山する予定。
絶対に青空を狙うぜ。
雪不足と聞いてたけど、降雪機のお陰で登り始めからそこそこ雪は多い。
今のところ晴れてるし期待できる。絶対に晴れを狙いたくて、1週間ずーーーっと天気予報を注視し続け、この前日に安達太良山に決めました。
これで曇ったら諦めもつくってぐらい迷って決めた、最善の判断。
薬師岳方面へはリフト沿いを歩くため、くろがね小屋方面とは途中にある分岐で分かれて左に折れる。
リフトの下をザッザッと歩いていきます。
先行者は見えないけど踏み跡はバッチリ。
このまま直進で安達太良山方面へ。
目の前になかなか立派に見えるのは薬師岳。
あそこまで登れば安達太良連峰のパノラマが待ってるから頑張るばい。
今のところまだ青空キープ。木の枝に全く雪が付いてないし、霧氷もしてないのはやはり暖冬の影響なのかな。
そんな心配をしつつ自分が登る日には絶対に雪なんて降ってもらいたくないんだけど。。
途中で先行者を発見。別に急いでる訳ではないんだけど、先行者はスキーを担いでたから重くてペースが上がらない様子。みるみる内に近づいてくる。
そして次第に雪もどんどん深くなってきた。雪不足なのは麓だけなのかもしれないね。
薬師岳の山頂もだいぶ近づいてきた。
下から眺めた感覚より実際に歩いてみると近くてあっという間って感じ。登り始めは体力にも余裕あるしね。
稜線にでたよ!
雲が低い!
一度稜線に出ちゃえば、薬師岳まではゆるやかな登りが続く。
そして五葉松平に到着。
五葉松平からはご覧の通り、安達太良山が丸見え!!
。。。
ぬーー!!山頂はガッスガスやん!!
ぬーー、ちょっと厳しい現実を目の当たりにして心配になってしまったけど、とりあえず快晴を保ってる薬師岳の山頂に到着。
快晴を狙うってほんと難しいよな〜。。
鐘を軽く鳴らして山頂でも晴れることを祈る。
そしてお目当の場所へ移動。
ふっ、見上げてごらん。
これがほんとの宇宙(そら)だぜ。。
ああ、アムロ。時が見える
文句なしの青空。
とりあえずここまでは大成功。
安達太良山は、光太郎の妻智恵子さんが二本松市から見上げていた青空の風景の一部だったはずだから、別にここの真上がほんとの空って訳ではないんだろうけどね。とりあえず大成功。
あとは安達太良山の山頂にかかった雲が晴れてくれることを祈って、いざ山頂へ!
山頂直下で自撮りスマホ男と遭遇
ここから更に雪量が増してきた。
いよいよトレースが怪しくなってきて、このままではラッセル行軍になるかもとビビり始める。
ちなみにここまではツボ足です。アイゼンも着けてません。
アイゼンを装着するために止まっていた先行者2名を抜いて、しばらく進むと、
はい、踏み跡なし〜。膝下ラッセル開始。ふんぬー!!
しかもちょっとルートを外れると腰までズボッとハマって股下ラッセル。ムムムー!!
たまらずここでワカン装着。
ワカンの装着が終わって顔を上げてみると、安達太良山方面のガスが晴れてるという展開に鼻血噴射!
今年も快晴男っぷり健在だな。
下を向いてしまった安達太良山への道しるべ。
ここら辺は夏山だと泥濘でぐちゃぐちゃになるルートみたいね。お隣の箕輪山もコース上はドロドロで、滑って転んだら死んだも同然だと思って慎重に歩いてたのにど派手に転んだのはもう遠い記憶。
雪があった方が遥かに歩きやすい。
見落としがちだけど、こんな神様への捧げ物があったり。
ワカンを装着してからは多少沈むものの楽しいスノーハイクが始まる。
さっきまでひーひー言ってたのが嘘みたいに浮き足立つ気分。見上げれば霧氷がなんとまあ美しい。
そして少し進むと、前夜にくろがね小屋に泊まったと思われる登山者が数人下りてきて踏み跡作ってくれたし、もう雪を踏み抜く心配はほぼ無くなった。
楽させてもらいまっせと。
そのままそのまま。青空キープ。
少し樹林があるとは言え、たちまち風景が変わってここからほぼ森林限界。
危険なポイントはないけど、風が強く吹きつけて鼻水が横に吹っ飛ぶ。横にいる人は気をつけて!
なんちゅう大きな景色。
山頂に向かって広がる雪原。吹きつける風を遮る物がない世界で、ニット帽越しでも風の大きな音が聞こえる。
前回は伊豆の達磨山で思いがけず雪山登山になってしまったけど、やはりこっちの雪山は本物。全然違う。東北の山ならではのスケールを前に笑いが止まらん変な人になってしまうわ。
樹氷と完璧な青空。止まらないニヤニヤが光の速さで変態へと向かわせる。
登山やってて良かった。
ワカンが楽しくて、しばらく踏み跡を外れて自分が歩いて来た足跡を振り返ってニンマリ。
ゴーグルの中でニヤけてたって誰にも見られないんだから、大いに笑ってやるわ。
ああアムロ、変態が見える。
さっ!山頂捉えた。最後の一上り。
この先に見えるポコンとなった山頂部分が乳首と呼ばれるところ。
右を見ればくろがね小屋方面から登ってくる登山客が見える。下りはこっちを歩く予定。
うっしっし。
ガスは晴れてくれた。風は10mぐらい、瞬間で15mぐらいかな。冬の安達太良山で考えればまだ弱い方だったかもしれない。
ここから、雪山で困った人に出会ったアルアル言いたいのコーナー♪
乳首から下りてきた登山者が「写真撮ってもらえますかー?」と頼んできました。
はーい、お安い御用だよ。
そしたら、なんとなんとなんとなんと!差し出してきたのがなんとスマホ!
スマホよ、スマホ!!
これが俗にいう「天然無知なフリして雪山でスマホで写真頼みます事変」ってやつですな。そのまんまだな。。
同じ経験、以前にもありますよ。浅間山と四阿山だったかな。こちとらね、手袋を2重にして、手首の所でハードシェルでシュリンクしてるんだよ!
それを全て外してスマホで撮れと言うんでしゅか?はぁ?
アホでちゅー!!
呆れて「タイマーにしてくれたら手袋のまま持っといてあげますよ」と言うと、スマホをいじりながら
「ああコイツ、どこがタイマーなんだ!くそっ」とタイマーにするやり方をかじかむ手で必死に探しだす天然ちゃん。
そのかじかむ感じ。その辛さをあんたは他人に押し付けようとしてたのが今やっと分かったけ?どうでもいいけど、そうやって探してる間もずっと待たされるてるんですけど、あちき。
「ああ、分からねえ!」
と、とうとう癇癪を起こし、腕を精一杯伸ばして自撮りを始めたこの男に「ほんとアホでちゅー」と呆れながら、そんなに写真にこだわるならせめてコンデジぐらい買いなよ、と言いそうになる。
まあ、ほんと。自分でも情けないことに人が良いんでね、ヒーヒー言いながら自撮りするこのアホな登山者のために手袋を外してスマホで撮ってあげましたよ。
そしたらね、こう注文してきたんだよね
「あ、ポーズキメるんで横でもお願いします!」
はあ?オエェェ〜
この男にただでさえムカついてるのに、見たくもないキメポーズを次から次へと炸裂。
結局、縦横5枚もキモい写真を撮らされて不快!若干キレ気味でスマホを返しました。
経験の長い方はよくご存知かと思いますが、氷点下で強風の雪山で、一度手を冷やしてしまうとなかなか温まらないし、下手すると最後まで温まらなかったりする。
だから手袋を取らないし、靴紐を結ぶ時やワカンを装着する時も手袋は外さないってのが鉄則です。
つーかさ、カメラ買え!
乳首に登りながら先程の困ったちゃんを振り返ると他の人に声をかけてる(右の男)。
次のターゲットを見つけたと言うのか。
き、キライ!
快晴の山頂
うえーい!
乳首の上によじ登り、山頂の標識を股に挟んでるんだけど、意外と重くて腿がぷるぷるする!
乳首の上から見下ろす銀世界。
漂う雲が、目線と同じ高さでスローモーションの様に、真っ青な空を移動していくのがあまりに非日常過ぎて違和感あるけど、同時に特別感に満たされて不思議な感覚。
静まり返った世界。
子供サイズのスノーモンスターがたくさん育ってる。
同じ目線で漂う雲がゆっくり流れていく光景は見てて飽きない。
風さえなければね、もっと見ていたかったけど。。
さ~って、下山します。
下山はポケモンと大絶景のくろがね小屋へ
表面はカリカリだけど、ツボ足だとたまにズボッとするからワカンがどハマリな雪質。
少し下山して山頂方面を振り返る。稜線は時折、強風で舞った雪がキラキラと輝いて見える。
赤ん坊サイズのスノーモンスター群。
ポケットサイズではないけど、ポケモンと名付けることにします。
絶景の乳首って言い方、変だよな。。
とにかく絶景の乳首を何度も振り返りながらの下山。
誰も歩いていない雪原を縦横無尽に歩けるのが、ワカンを履いて下山をする醍醐味です。
すたたたたー
すたたたたたー
うえーーい
ばたんっ
はい、お決まりのやつね
火口壁がだいぶ近づいてきた。大迫力!(実際には鉄山)
そう、実は前日にGoogleマップで安達太良山の最大の見どころ沼ノ平をチェックしてて、てっきりここがあの沼ノ平なのねー!と1人勘違いして大興奮。
そう、ずーっと勘違いしてた。
「うっわ、凄ぇ!ガスって全然見えないことだってあるんだし、こんな間近で見れて今日はラッキーだな!わーっはっはっは!」
・・・・・
と喜びを爆発させていた。
↓Googleマップで表示されるこれ。あたしゃてっきりここだと思ってたよ。。
登山前日、仕事中に疲れてこれ見て癒されてた。「うわぁ、こんなところ歩けるんだー!」とウキウキ。
この沼ノ平へは山頂から稜線を辿って鉄山方面に歩いて行くと見られる絶景ポイント。
下調べが中途半端だった・・。
そうとも知らず、
「うっわ、まじすっげ!」と相変わらず雄叫びを上げ、驚いてる自分。
たまに雑誌で日本の絶景100選とかやってるとついつい手に取って見ちゃうんだよね、そういう特集で未だ安達太良山って見たことないけどここは入れるべきだよー。
とか言っちゃって・・、くやしぃ!
まあ確かにここら辺の景色も素晴らしくてね、本気で感動したんだからそれはそれで良いんだけど。
でもやっぱ沼ノ平はやっぱり見ておきたかったな。。
沼ノ平ではないにせよ、息を呑むダイナミックな景色が続く。
安達太良連峰の最高峰は箕輪山だけど、景色の展開が多くて歩いてて楽しいのは断然安達太良山の方です。
気づけば眼下にくろがね小屋を発見。こんなに近かったんだね。
中でゆっくり休ませてもらい、お昼でも食べようと思ったんだけど、休憩するのに暖房費で300円もかかるのね。これ見て頬を涙がつたったわ。。
ふっ、俺にとっちゃ300円すらハードル高い。
ランチやってないし、標高下げて風もないから外でいいよ!外!
と言うわけでクリームチーズのタルト。
最近、健康診断でマジでコレステロール値や中性脂肪がやばかったから今後は少し控えなきゃ。
くろがね小屋から沼ノ平だとばかり思っていた火口方面の眺めは圧巻(笑)。
ちなみにこの景色を一緒になって写真を撮っていた人のザックに、山岳保険のJRO(ジロー)のワッペンが付いてたのでどうやって手に入れたのか聞いてみると、JROからココヘリに入会したら貰えたとのこと。
最近は武尊山とかココヘリに加入してないと登れない山が増えてきたと聞くし。
一度自分も検討したことがあったけど、その時はまだいっかな〜と先送りにしてしまった。
標高が高いところで長時間歩いてると、突然体が動かなくなることだってあるし、もらい事故だってあるし、登りたい山に制限がでてくるならそろそろ入っといた方が良さそうだな、と思いました。。
バイバイ、くろがね小屋。次は余裕で宿泊できるビッグな男になって戻ってくるよ!
振り返ると改めてすごいロケーションに建った小屋だと言うのが分かりますね。
建て替えのため、2020年の営業は一旦3月31日で終了、営業再開時期は決定次第お知らせします、だそうです。
ちなみに関係者なら車で小屋までアクセスできるから本格的に工事が始まれば意外と建て替えは早く終わるかもしれないね。
下山路はとても歩きやすい一本道。
ほいじゃ、今年も恒例のアレやりまっせー!
ずぼっ
誰かが作った可愛い雪だるま。
林道をショートカットして旧道を歩いてきました。旧道と言っても登山者はみんな旧道を歩くので踏み跡はバッチリ。迷うことはないと思います。
もうゴールは近い。
あだたら高原スキー場まで戻ってきました。
登り始めは閑散としていたゲレンデは、スキースクールの子供達でそこそこ賑わってました。小ぢんまりとしたスキー場です。採算が合わず営業を終了するスキー場もある中、雪不足という逆風もあって客足が心配でしたが、なんとかやれてそうで一安心。
地元の子供たちが冬のスポーツに触れる大事な機会を奪う事にもなるんだからね、なんとか頑張ってもらいたいですね。
振り返って
もっともっと、いろんな山に登ったら、自分なりの山の絶景100選を選抜してみても面白そうだなと、歩きながら思いました。
銅沼越しに見た磐梯山、九重平治岳に咲くミヤマキリシマ、鏡池から眺める槍〜穂高、田代山のワタスゲ、妙義山の挑戦的な山容。どれもこれも忘れられない絶景で、ちょっと考えただけで楽しそう。
ただほんと残念なのが、昔の写真がどうしようもないコンデジで撮影した物で、今更ながら後悔の念で涙が止まらない。
将来後悔しない様に今はもっとカメラの使い方を勉強せねばっ!
さてさて、今回の安達太良山登山は如何だったでしょうか?
雪山の美しさは筆舌しがたいです。稜線に積もった雪が風に舞って青空にキラキラ輝く瞬間は、冬ならではの贅沢な場所に身を置いてるんだなぁ~という全能感で一杯になります。
人気のくろがね小屋のお陰で冬でも登山者が多いし、風は強いものの特に危険な場所も少なく、降雪直後でなければそれほど苦労せずに登れるため多くの人に薦めることのできる東北の山だと思います。
下山後の岳温泉と安達太良カレー、そして沼ノ平。今回もやり残してしまったので、また安達太良山には来なくちゃなと思う訳です。
阿多多羅山の山の上に、毎日出ている青い空がほんとの空。
山の絶景100選入り、確定でーす。
ではでは