前回までのあらすじ
やっとたどり着いたと思った山頂は、まさかの日向山だったという悪夢。
その日向山から見えた中ノ岳が大きすぎてモチベ急降下。
なんとか歩き始めたものの、中ノ岳の急登はやはり鬼畜で、早々と足は売り切れ。6合目を過ぎたあたりで足が痙攣し、7合目でマグオン摂取するという有り様。
ただ、マグオン効果でなんとか九合目まで歩くことができ、そこからの絶景に感動しながら念願の山頂まであともう少し。
いよいよ越後三山の最高地点へ
◯合目の表記が「山頂」になった!
「これでもう登らなくて済むぜぇ〜」
まず景色よりもなにより、出てきた感想がそれ。
これがニセ中ノ岳だったらもうムリだっただろうな。
盛り土の上に三角点。
こんな設置のやり方をしているのはここが雪深いからだろうか。
不思議なことに山頂には「中ノ岳」と書かれた標柱がないからね。
日向山ではあんな立派な標柱があったというのに。
中ノ岳避難小屋に2〜3人いるのが見える。
10/16にもう避難小屋の冬支度をしたみたいだけど、鍵は開けてくれているんだね。
ちなみにあそこに立ち寄るだけの足はもう残っていない。
八海山を余裕で見下ろす。
ええーい、低いわ!
ガーハッハッハ、お主、高いのは知名度だけの様じゃの。
中ノ岳サマの前では赤子同然、ひねり潰してやるわ。ガーハッハッハっ。
越後駒ヶ岳も余裕で見下ろす。
お主も百名山とか言われてちやほやされてさぞ気分が良かろう。
だが中ノ岳サマの前では低い!低すぎる!
山ガールがたくさん来てくれるからと言って調子に乗るでないわ、ガーハッハッハ。
中ノ岳サマは硬派なのじゃ。
画面の真ん中、遠くに薄っすらと見える富士山。
ふん、こうして見てみるとちっこいちっこい。
越後三山最高峰の中ノ岳サマは無敵なのだ。
えーびばでぃ サムライ スシ ゲイシャ ビューティホーフジヤマ、
ガーハッハッハ。
いやぁ、とにかく山深い。
どれがなんていう山かなんてぜんぜん知らないけど、紛れもなく日本では希少な秘境地に立っている。
それだけでとても贅沢な旅になった。
そして右手前のピークは荒沢岳。
裏越後三山の一座で、岩稜の山だけど10月後半になると鎖外しの儀が執り行われるという恐怖の山。
こうしてみると意外と距離が離れてて裏越後三山縦走ってなかなか大変なルートだなと怖気付いた。
ここでも大きなおむすび。なんとアジフライ味。
これサイコーに美味かったな。
セブン&アイのお弁当って嵩上げがひどいけど、おにぎりは昔から優秀だからね、海外に買収なんてされたら悲しい。
座って休んでたら突然太ももがつって1人で悶絶うった。
頼れるのはコイツ、すかさずコムレケアを摂取。
不味いけど生き返った。
山でよく見かけるミヤマフキバッタがやって来た。羽が退化してるのが特徴。
ちなみに昆虫の羽は、漢字の翅(ハネ)を使うことが多いらしい。
まあ、なぜかは知らないんだけど…、漢字を使い分けるなんてめんどくさ過ぎる。
もう日本は漢字を捨てて良い頃合いかもしれない。
全てひらがなにして、英語で振りがなを付けちゃっても良いかもしれない。ローマ字ではなく英語ね。
それで意味が分かるし、日本人の英語の理解も少しは進む。
はね(feather)みたいな。
つはさ(wing)って感じ。
漢字を残しちゃうと外国人が日本語を覚えられないもんね。
つか、漢字の進化形がひらがななんだからひらがなだけでいい気がしてきた。
まあめんどくさがりなおっさんが好き勝手書くブログなので、賛否両論あっても否定しないでくださいな。
おお、巻機山だ。割引山もよく分かる。
しかも拡大してよーく見ればニセ巻機山まで見える(笑)
その左奥に大源太山があって、谷川馬蹄形の山々が連なる。
いやぁすごいすごい。山頂まで来た甲斐があった。
感動しながら、足のストレッチに余念がない。
果たして無事に下れるだろうか。
俺は何よりもコムレケアを信じる!
さあ長い長い下山の始まりだぁ!
ほんとは山頂で昼寝でもしたいぐらいだけど、まだ長大な下山が待ってるからそうもいかない。
山頂に立てた達成感がハンパないし、それだけで満足できたよ。
下山開始
奥利根の山々の折り重なりがえげつない。
平ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、会津駒ヶ岳。
百名山が揃い踏みだ。
山頂から九合目までの区間はそんな群馬と福島の県境に連ねる秘境の山々が大パノラマで楽しめる。
早めに山頂を発ったから何度立ち止まってもオーケー。
はい、九合目に着きました。
ここから十字峡まではただひたすらと、そして延々と、一直線に、鬼畜なまでの下りが幕を開ける😭
累積で1,800mも下る。この標高差は考えてみたら国内2位の北岳と同じだもんね。
心構えが甘かったな。
泣きっ面に蜂とはこのこと。
派手にすっ転んでポールを折るなんて(ToT)
これまでの登山人生で一体何本へし折ってきたか…、10本ぐらいか?
もはや消耗品だし、2本セットだと両方交換することになるから、これからは1本ずつバラ売りしてる物に切り替えよう。
出費が痛いけど、モンベルのULフォールディングポールにしようかな。
あの軽さは魅力だし、モンベルなら故障対応もしてくれそうだしね。
エチゴキジムシロ。
この時期は落ち葉をカサカサさせながら歩くべし!
これが秋のお作法。
ピストンだから途中はかなり端折って、メインディッシュの紅葉ゾーンを味わう。
一番この季節が好きだ。
再び紅葉ゾーン突入
今年も秋の新潟に来れて感謝しかない。
日本シリーズでホークスが破竹の2連勝を飾った後、まさかの4連敗を喫してセ・リーグ3位のDeNAに完敗。
目の前で起こった悪夢にきょとん顔となった小久保監督ばりに放心してしまう絶景だ。
つか、最初に2連勝した時のDeNAファンの偏見に満ちたヤフコメがひどすぎる。
「つか、金で寄せ集めた最強打線に勝つにはオールセ・リーグで挑まないとムリだよな」とか。
そのヤフコメがアップされた日のオーダーは、1番柳田、2番周東、3番今宮、4番山川、5番栗原、6番柳町、7番牧原、8番甲斐、9番モイネロ。
金で寄せ集めた?は?
FAで獲得したの山川だけだから!
しかも山川は西武で干されてたところをむしろ救ってあげたという認識だからね、ホークスファンは。女性が先にシャワーを浴びてベッドで突然キャー!って叫んで訴えられた山川。
結局不起訴になったというのに。。
よっぽど脱税、申告漏れの方が前科がつくしたちが悪いと思っちゃうわけです。
ちなみにモイネロは助っ人ではなく育成出身だからね。
そんな無知な書き込みにいちいち腹を立ててた暇人です、あたしは。
あ、つまらない話をしてしまいました。すみません。
唐辛子より赤い。
カラムーチョでさえ色ムラがあるというのに、このカエデはすべての葉が足並み揃えてお見事。
足の裏が熱を持ってしまってマメができそうな感じだから、何度も立ち止まりつつ絶景に癒される。
日没デスマッチになるんじゃないかと心配したけど、だいぶ余裕をもって下山できそうで気持ち的にも楽ちん。
そんなわけで、のんびりフォトウォーク。
カメラはご老体のX-T1だけど、現役選手も顔負けなぐらいしっかり撮れる。
というかこの初代機にしか撮れない絵づくりがあってね、それが魅力。
初代機としてはX-E1も持ってるけど、そっちのほうが写真の出来上がりが個性的で好きなんだけど防塵防滴ではないから、山ではもっぱらX-T1をメインに使っている。
案の定というか、実際に使っている自分にとっては当然なんだけど、SNSやブログなんかではX-E1やPro-1は今でも根強いファンがいるみたいで、最新機種にはない個性的な味が惚れ込まれてるなぁという印象。
ぜんぶ秋の宝物。
11月になったというのに雪はないし、風はないし、暖かいし、なによりこの景色を静かに見られるというのが最高の贅沢。
静かすぎるとちと熊が怖いけど。
あの木を撮ろうという標的を決めて写真におさめていく。
ようやく十字峡が見えてきた。
まだまだ遥か遠くに見えるけど、これでもまだ二合目あたりなんだよね。
登ってたらそりゃしんどいって。
そしてやっと一合目。
ここから十字峡まで、下っててもそこそこ長く感じたもんね。
個人的にはやはりもう少し標高を下げたところに一合目を動かして良いと思う。
山でカメラを撮ってる人なら共感してもらえると思うんだけど、1本の木をどうやって撮るかってすごく難しいんだよね。
被写体はシンプルなんだけど、その大きさと葉の広がり、陰影だったりを意識しながらバランス良く撮ろうっていつも試行錯誤してる。
これはまあわりとうまく撮れたのかなと思う。
結局、自画自賛😂
やっと駐車場が見えた。
車がぜんぜん減ってないから、実はまあまあ良いペースだったことが判明。
後でYAMAPを見てみると150-170%になってたし、もう少しゆっくり歩いてたらこんなに疲れなかったのかなと少し反省。
まだまだ未熟だな。。
無事に下山できたことを神さまに手を合わせてお礼していると(こう見えて律儀)、観光してた中年夫婦から
「この山は何時間ぐらいで登れるのですか?」
と話しかけられたけど、大量の汗によってTシャツに吹き出した塩を見て、ガチで後ずさりされた。
きっと臭いもきつかったんだろう。
車で去っていかれた。。
ふんっ。
振り返って
圧倒的な山深さと期待を裏切らない新潟の紅葉、うん、やはり秋の新潟はさすが。
多くのハイカーが八海山や越後駒ヶ岳に訪れるのもうなずける。自分も秋の越後駒ヶ岳で浮かれまくったことは忘れられないもんね。
それに比べて中ノ岳ですよ。
とにかく静か。
ハイカーいない。
累積標高1.800mは伊達じゃない。マゾ系ハイカーにはたまらないでしょう。
でも紅葉はさすが。
山頂からの眺望はパーフェクト。
山容も素晴らしいし、山深さも猛烈に感じられる。
つまり、良い山です。
あまり説得感ないかもだけど😂
静けさも含めて、冒険色の強い山旅が味わえたよ。
でも次こそはゆる~い山を探す!
ではでは